JP3302224B2 - 変電設備 - Google Patents

変電設備

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JP3302224B2 JP17339995A JP17339995A JP3302224B2 JP 3302224 B2 JP3302224 B2 JP 3302224B2 JP 17339995 A JP17339995 A JP 17339995A JP 17339995 A JP17339995 A JP 17339995A JP 3302224 B2 JP3302224 B2 JP 3302224B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の変電機器の
制御および監視を行う電子化制御システムを備えた変電
設備の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】現代社会においては、電力は人間の生活
と密接・不可分の関係にあり、そのために停電がしばし
ば問題となる。従って、電力の安定供給に対する要求
は、今後さらに増大するものと予想される。一方、電力
供給を行う送電系統においては、技術の進歩とともに十
分な保護対策が講じられているものの、変電機器に障害
が発生したとき、電力供給に対する影響が非常に大きな
ものとなる。ゆえに、変電機器の信頼性を一層向上させ
ることが要求されている。
【0003】このような変電機器の主要機器としては、
開閉装置や変圧器等が挙げられるが、そのうち,開閉装
置については、近年,主にガス絶縁開閉装置(GIS)
が用いられている。このガス絶縁開閉装置は、開閉器や
導体などを有する高電圧充電部を、絶縁性および消孤性
に優れたSF6 ガスなどの絶縁媒体とともに接地金属容
器内部に収納したものである。このガス絶縁開閉装置
は、KV・A当たりの据付け体積がコンパクト化できる
上、耐環境性に優れていることから、用地の高騰や都市
部における電力供給量の増大に伴なう変電設備の増強化
の必要性を満足する装置として、現在各所の変電設備で
広く利用されている。
【0004】図6はかかるガス絶縁開閉装置の一例を示
す平面図であり、図7は図6のガス絶縁開閉装置に対応
する単線結線図である。すなわち、このガス絶縁開閉装
置は、図5および図6に示すように、送電線がブッシン
グ1を介して引き込まれ、断路器2,遮断器3aおよび
主母線断路器4aを介して主母線5に接続されている。
この主母線5は、変圧器回線の主母線断路器4bおよび
遮断器3bを介して変圧器6と接続されている。なお、
図中7は、ガス絶縁開閉装置を構成する各変電機器の制
御と監視とを行う現場制御盤であり、主としてガス絶縁
開閉装置の各回線単位で設置されている。
【0005】図8は、図6に示す現場制御盤7内の回路
の一部として、遮断器3a,3bの制御と監視とを行う
遮断器制御回路の構成図である。この遮断器制御回路
は、投入回路、引外し回路および欠相検出回路を有し、
そのうち投入回路は、主な構成要素として投入指令入力
端子11、切換スイッチ12、インピーダンス素子13
およびこのインピーダンス素子13に並列に接続された
投入コイル14aによって構成されている。また、図中
15,16は、遮断器本体の動作位置を示す補助開閉器
接点や遮断器本体の接地金属容器(タンク)内のガス圧
低下時にオンするガス密度スイッチの接点、或いは遮断
器本体の油圧操作機構部の油圧が低下した場合にオンす
る油圧スイッチの接点などである。これらの接点は、遮
断器の操作ロックや指令信号の一定時間以上の接続防止
などの機能をもっている。
【0006】一方、引外し回路は、主な構成要素として
引外し指令入力端子19、インピーダンス素子10およ
びこのインピーダンス素子10に直列接続された引外し
コイル14bによって構成されている。なお、図8中の
2点鎖線で囲まれた部分は遮断器本体に設置されている
部分であり、それ以外の部分は現場制御盤7内に収納さ
れている。
【0007】次に、図9は図6に示す現場制御盤7の外
観を示す図である。この現場制御盤7のケース21内に
は、模擬母線表示22、操作スイッチ23、切換スイッ
チ24、警報表示部25および中継リレー26などが設
置されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、図8の現場制
御盤7においては、投入回路、引外し回路および欠相検
出回路が設けられ、ガス絶縁開閉装置自体の信頼性が高
い反面、ガス絶縁開閉装置を動作させる操作・制御回路
として各種のスイッチ接点やリレー類の接点が用いられ
ている。そのため操作・制御用のスイッチ類やリレー類
の信頼性が問題となり、接点の接触不良などの障害が発
生している。
【0009】実際に、電気共同研究会などにおける操作
機構の障害調査によれば、電装品と制御回路に関わる障
害が過半数を占め、しかも電装品の障害のうち約7割近
くが接点の導通不良と報告されている。
【0010】特に、図8に示す現場制御盤7内の制御回
路は、接点のオフ時に回路の自己診断ができないことか
ら、接点の導通不良などの障害が発生しても、その障害
は当該接点に対応する機器の実際の操作時まで発見され
ないことが多い。しかし、実際問題として、接点の導通
不良などの障害が発生すると、ガス絶縁開閉装置の重大
な事故につながる可能性をもっている。
【0011】また、図8に示す制御回路では、ガス絶縁
開閉装置と現場制御盤7との間の配線、現場制御盤7と
変電所制御室との間の配線等が電線による並列配線とな
っており、配線量が非常に多くなるという問題がある。
さらに、図9に示す現場制御盤7の内部配線でも、電気
ケーブルによる配線が主であるので、現場制御盤7自体
が大型化し、ケース21の幅W、奥行きD、高さHが大
きくなってしまう問題がある。
【0012】そごで、以上のような接点やリレー類から
構成される制御回路の問題点を解決するために、文献
(GIS用操作・制御回路の電子回路化、平成6年電気
学会電力エネルギー部門大会 NO.651)などで
は、接点やリレー類を電子化して回路系の自己診断を行
うことにより、信頼性の向上を図る方式が提案されてい
る。
【0013】この文献によれば、無接点化されたガス絶
縁開閉装置の電子化制御回路が提案されているが、この
文献中の図4に示すように、幾種ものユニットとシーケ
ンサ(PC)とを接続したシステムの構成は非常に複雑
であること。また、ユニットの種類が多いことから、部
品点数が多くなり、現場制御盤7自体が大型化となる。
さらに、同文献においては、具体的な電子化の適用範
囲、電子化制御システムとしての冗長性、近年適用拡大
方向にある機器監視システム(保守支援システム)など
の上位システムの具体的な構成方法や上位システムと電
子化制御システムとの関係などが何ら示唆されていな
い。本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、情報の
重要性に応じて伝送形態を変え、高速性および信頼性を
確保する変電設備を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1〜3に対応する発明は、高圧充電部を絶縁
媒体とともに接地金属容器内に収納してなる遮断器を含
む変電機器の制御および監視を行う変電設備において、
前記変電機器の保護リレー情報を含む高速応答情報と高
速を要求しない制御情報とに分類分けして伝送する上位
システムと、高速用・非高速用の内部伝送路およびこれ
ら内部伝送路に機能を異にする複数の電子化ユニットお
よびドライブユニットが設けられ、前記上位システムか
ら伝送されてくる高速応答情報を前記高速用内部伝送路
で取り込んで所要の前記電子化ユニットに導入するとと
もに、前記保護リレー情報の場合には所定のドライブユ
ニットを介して前記遮断器を駆動可能とする電子化制御
システムとを設けた変電設備である。
【0015】このような手段によれば、上位システムに
おいて分類分けされた情報のうち、変電機器の保護リレ
ー情報を含む高速応答情報を電子化制御システムに高速
伝送すると、内部の高速用内部伝送路を通して必要な電
子化ユニットおよび遮断器を駆動可能とするドライブユ
ニットに同時に導入され、遮断器を操作・制御するの
で、例えば遮断器その他の開閉装置の事故時に高速応答
情報により適切に処置を実施でき、安全性および信頼性
を高めることが可能となる。
【0016】なお、前記電子化制御システムとしては、
上位システムからの高速応答情報をパラレル回路直結の
高速用内部伝送路を用いて伝送し、他の監視を含む制御
情報はソフトウェア的に制御される非高速用内部伝送路
を用いて伝送し、また別の手段としては、変電機器の制
御・監視および情報の出力を行う電子化ユニットと高速
応答情報を取り扱うドライブユニットとに分離し、これ
ら各ユニット間を高速用伝送路およびシリアルデータ伝
送を含む非高速用伝送路で結合する構成である。
【0017】次に、請求項4に対応する発明は、高圧充
電部を絶縁媒体とともに接地金属容器内に収納してなる
遮断器を含む変電機器の制御および監視を行う変電設備
において、前記変電機器の保護リレー情報を含む高速応
答情報と高速を要求しない制御情報とに分類分けして伝
送する上位システムと、前記上位システムから伝送され
てくる高速応答情報のうち、前記変電機器の保護リレー
情報を取り扱うドライブユニットおよびこの保護リレー
情報以外の高速応答情報を取り扱うユニットからなる二
重化ユニットとで構成することにより、請求項1に記載
する発明と比較し、より信頼性を上げることができる。
【0018】なお、保護リレー情報を取り扱うドライブ
ユニットは遮断器のドライブユニットであり、保護リレ
ー情報以外の高速応答情報を取り扱うユニットは遮断器
のドライブ以外の機能をもつユニットとする。また、ド
ライブユニットとしては、遮断器の制御を含む第1のユ
ニットと、遮断器以外の他の開閉装置の制御を含む第2
のユニットとに分離され、これら各ユニットにはそれぞ
れ個別に遮断器を含む各開閉装置のドライブ機能をもた
せる構成とする。
【0019】さらに、請求項7に対応する電子化制御シ
ステムは、遮断器に関する電子化ユニット内部に高速用
内部伝送路を内蔵するとともに、遮断器その他の開閉装
置に関する各電子化ユニットは非高速用内部伝送路にそ
れぞれ接続することにより、遮断器に関する限り、より
高速に必要な処置を講じることが可能となり、さらなる
信頼性を上げることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる変電設備の
実施の形態について図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明に係わる変電設備の
一実施例を示す構成図である。
【0021】この変電設備においては、遮断器を含む各
種の開閉装置などで構成される開閉装置主回路30と、
この開閉装置主回路30を構成する各種の開閉装置の制
御・監視および情報の出力・表示を行う電子化制御シス
ムとしての現場制御盤40と、上位システム50とによ
って構成されている。
【0022】この開閉装置主回路30は、遮断器31、
断路器32、接地装置33などの開閉装置で構成され、
その他図示されていないが、これら開閉装置の動作状態
を検出する検出手段として、例えば計器用変流器や計器
用変圧器が設けられている。また、遮断器31、断路器
32、接地装置33などの各開閉装置にはそれぞれトラ
ンスジューサ34a〜34cが接続され、操作機器のア
クチュエータやガス圧力,油圧などのセンサとしての機
能をもっている。
【0023】次に、現場制御盤40は、開閉装置主回路
30の据付け場所近傍に設置するものであって、各種の
開閉装置の操作・制御を行う制御ユニット41a、各種
の開閉装置の動作を監視する監視ユニット41b、制御
・監視結果の情報を出力表示し、かつ、上位システム5
0に伝送する出力表示ユニット41c等の電子化ユニッ
トの他、遮断器31,断路器32、接地装置などの開閉
装置をそれぞれ個別に駆動するドライブユニット42a
〜42cなどが設けられている。
【0024】前記制御ユニット41a、監視ユニット4
1b、情報出力表示ユニット41cにはそれぞれマイク
ロコンピュータなどが内蔵され、プログラムデータに基
づいて所定の処理を実行する構成となっている。一方、
ドライブユニット42a〜42cは、前述したように遮
断器31、断路器32、接地装置33などの各開閉装置
をそれぞれ個別に駆動するものであって、パワーMOS
FETなどをもつパワー電子回路とセンサ信号入力部
とが設けられている。
【0025】さらに、現場制御盤40は、各種のユニッ
ト41a〜41cとドライブユニット42a〜42cと
の間のデータの授受を行う第1の内部伝送路43および
第2の内部伝送路44が設けられている。
【0026】第1の内部伝送路43は、パラレルデータ
バスからなる高速データ用チャンネルであって、例えば
高速応答が要求される保護リレー情報(動作指令)や遮
断器の動作情報などの高速応答情報を伝送する伝送路で
ある。このような伝送路43を採用した理由は、通常の
データ伝送の場合には数ms以上の時間がかかり、遮断
器31のように高速に動作制御を行う場合には不十分で
あるためである。
【0027】なお、第1の内部伝送路43としては、例
えば基板上に単に複数のプリント配線を施した構成のも
のでもよい。一方、第2の内部伝送路44は、プログラ
ム処理によって制御されるものであって、具体的には出
力表示ユニット41cに内蔵されるマイクロコンピュー
タで制御されるパラレルデータバスまたはシリアルデー
タバスなどの伝送路である。
【0028】さらに、前記上位システム50は、第1の
外部伝送路51,第2の外部伝送路52を介して現場制
御盤40と接続され、遮断器31を緊急に操作・制御す
る必要がある,いわゆる高速応答を要求する保護リレー
情報や遮断器31の動作情報などの高速応答情報と、そ
れほど緊急性を必要としない制御情報や保守・点検情報
などの通常情報とを分類分けし、高速応答情報の場合に
は第1の外部伝送路51を用いて伝送し、高速応答情報
以外の情報は第2の外部伝送路52を介して現場制御盤
40に伝送する機能をもっている。
【0029】すなわち、第1の外部伝送路51は、現場
制御盤40の情報出力表示ユニット41cと上位システ
ム50との間で双方向によるデータ伝送が可能に構成さ
れ、かつ、第2の外部伝送路52に比べるとそれほど緊
急性を必要としない制御情報や保守・点検情報などを伝
送するために用いられる。従って、第1の外部伝送路5
1としては、電気ケーブルに代えて光ファイバケーブル
が用いられる。
【0030】一方、第2の外部伝送路52は、上位シス
テム50からの保護リレー情報や遮断器の動作情報など
の高速応答情報を伝送し、現場制御盤40の第1の内部
伝送路43に導入する構成となっている。つまり、高速
応答情報は、パラレル配線直結形の第2の外部伝送路5
2を通して制御ユニット41a、監視ユニット41b、
情報出力表示ユニット41cおよび遮断器用ドライブユ
ニット42a等に対して同時に導入可能となっている。
特に、上位システム50からの保護リレー情報は、事故
時において遮断器31を緊急に駆動する必要があるの
で、高信頼性および高速性が要求される。そこで、第2
の外部伝送路52は、かかる要求を満たすために電気ケ
ーブルによって構成されている。
【0031】次に、図2は遮断器31に付設されるトラ
ンスデューサ34aの一構成例を示す図である。このト
ランスデューサ34aとしては、トリップコイル61、
投入コイル62、位置センサ63、油圧ポンプ64、油
圧センサ65およびガス密度センサ66などからなり、
そのうちトリップコイル61、投入コイル62および油
圧ポンプ64は、ドライブユニット42a内のMOS
FETなどを有するパワー電子回路42aaに接続され、
また位置センサ63、油圧センサ65およびガス密度セ
ンサ66の出力はドライブユニット42a内のセンサ信
号入力部42abに導入されている。
【0032】図3は、図1に示す現場制御盤40の外観
を示す図である。この現場制御盤40のケース45内に
は、各ユニット41(41a〜41c)、ドライブユニ
ット42(42a〜42c)およびトランスデューサ4
6が収納され、また盤内部の前面側には操作表示パネル
47が配置されている。
【0033】次に、以上のように構成された変電設備の
動作について説明する。通常、変電機器の事故時に開閉
装置主回路30を保護する場合、msのオーダ以下の極
めて短い時間の間に保護リレー情報をもとに遮断器31
を駆動しなければならない。また、実際に遮断器31を
駆動した場合であっても、アンチポーピング対応の制御
とか、欠相保護対応の制御等に関する動作においては、
操作指令や遮断器31の入切に対応した位置に関する情
報などをもとにmsオーダ以下の応答時間で行う必要が
ある。
【0034】ところで、一般に、マイクロコンピュータ
を用いた電子化制御の現場制御盤40においては、各ユ
ニットにまたがるデータをバスを通して取り合う方式と
なるが、このような単純な方式をそのまま遮断器31を
含む各種の開閉装置の制御に適用した場合、要求される
高速応答性に対して十分な対応をとることができない。
【0035】そこで、以上のような問題を克服する手段
として、図1に示すように遮断器31等に関する高速応
答情報については、高速伝送可能な第2の外部伝送路5
2およびパラレルデータバスである第1の内部伝送路4
3を利用し、特に現場制御盤40では、高速応答情報を
受け取ると第1の内部伝送路43の各パラレル線各一本
ごとに個別に伝送し、各ユニット41a〜41c、42
aに同時に導入する方式としたものである。
【0036】このように第1の内部伝送路43は、パラ
レル配線によるデータ伝送であることから、システムの
コスト,寸法等の面から不利になることが予想されるの
で、その不利な面を解消するために例えば遮断器31な
どのごとき高速処理に必要な情報の伝送のみに利用し、
その他の通常の情報はマイクロコンピュータを用いて周
期的に第1の内部伝送路44を制御してデータの授受を
行う,やや低速例えば10ms〜数10msの伝送時間
で伝送し各ユニット41a〜41c、42a〜42c間
に必要な情報を与え、或いは受け取る方式となってい
る。
【0037】従って、以上のような情報の伝送形態をま
とめると、上位システム50から現場制御盤40および
開閉装置主回路30に情報を伝送し、或いは現場制御盤
40側から上位システムに50に情報を伝送するに当た
り、各情報の重要性に対する処理時間(応答時間)に応
じて分類分けをする。例えば事故時に遮断器31を緊急
に駆動する必要がある,いわゆる高速応答を要求する保
護リレー情報や遮断器31の動作情報などの高速応答情
報と、それほど緊急性を必要としない制御情報や保守・
点検情報などの通常情報とに分類分けし、例えば上位シ
ステム50から現場制御盤40に伝送する時、高速応答
情報の場合には電気ケーブルで構成される第2の外部伝
送路52を利用し、かつ、パラレルデータバスである第
1の内部伝送路43を経由して各ユニット41a〜41
cおよび遮断器ドライブユニット42aに導入する。
【0038】ドライブユニット42a〜42cから得ら
れる各ユニット41a,42bの制御・監視結果の情報
は第2の外部伝送路52を介して出力表示ユニット41
cに送られ、この出力表示ユニット41cから第1の外
部伝送路51を経由して上位システム50に伝送され
る。すなわち、通常の状態監視や断路器32,接地装置
33などの開閉装置の制御の場合には高速応答を要求し
ていないので、情報出力表示ユニット41cは、それら
の情報を第2の内部伝送路44から受け取って第1の外
部伝送路51を用いて上位システム50に伝送する方式
となっている。
【0039】従って、この実施例の構成によれば、緊
急、かつ、重要な高速応答情報に関しては、第2の外部
伝送路52およびパラレルデータバスである第1の内部
伝送路43を経由して各ユニット41a〜41cおよび
遮断器ドライブユニット42aに伝送するので、例えば
遮断器の異常時に迅速に必要な処置を講じることがで
き、高性能、かつ、高信頼性を確保できる。しかも、現
場制御盤40は、内部的には電子化ユニットとなってい
るので、コストの低減化およびコンパクト化を実現でき
る。 (第2の実施の形態)図4は本発明に係わる変電設備の
他の実施例を示す構成図である。
【0040】この実施例は、図1に示す遮断器ドライブ
ユニット42aに代え、遮断器ドライブユニット42a
1、42a2からなる二重化構成としたことにある。この
変電設備においては、上位システム50からの高速応答
性である保護リレー情報を含む高速応答情報を第2の外
部伝送路52を介して双方のドライブユニット42a1、
42a2に直接導入することにより遮断器31の安全性を
確保する一方、電子化ユニット41a〜41cでは第1
の内部伝送路43を介して必要な情報を受け取る構成で
ある。また、監視ユニット41bは、第2の内部伝送路
44を介して各ドライブユニット42a1,42a2,42
b,42cの動作状態を監視する。
【0041】そして、監視ユニット41bは、各ドライ
ブユニット42a1,42a2,42b,42c等の動作状
態の監視情報を、他の監視情報とともに、第1の外部伝
送路51を介して上位システム50に伝送する。この上
位システム50は、第1の外部伝送路51から監視情報
を受信することにより、現場機器および制御ユニット4
1a、監視ユニット41b、情報出力表示ユニット41
c等の電子化制御システムの状態を把握する。
【0042】従って、この実施例の構成によれば、遮断
器ドライブユニットを二重化することにより、遮断器の
保護の万全を果たすことができ、より安全性を確保で
き、より高度な信頼性を得ることができる。 (第3の実施の形態)図5は本発明に係わる変電設備の
他の実施例を示す構成図である。
【0043】この実施例は、現場制御盤40内部の電子
化ユニットを改良したものであって、具体的には遮断器
および他の開閉装置に対応する遮断器ユニット90、開
閉器ユニット91の他、これらユニット90,91およ
び遮断器を含む各開閉装置の動作状態を取り込んで適宜
な処理を行う入力処理ユニット92からの情報を出力表
示し、かつ、上位システム50に伝送する出力表示ユニ
ット93が設けられている。
【0044】前記遮断器ユニット90は遮断器31に関
する動作制御機能を行うだけでなく、第1の内部伝送路
43に相当する伝送路が収納され、高速応答情報を高速
に受ける機能をもっている。
【0045】前記開閉器ユニット91は、遮断器以外の
開閉器ユニットであって、断路器32,接地装置33の
動作制御やトランスデューサ34b,34c、ドライブ
ユニット42dを含めた状態監視機能をもっている。
【0046】入力処理ユニット92は、高速性を要求し
ない情報の入力および処理インターフェイスであって、
例えば遮断器油圧系の監視制御やガス圧力の監視等の場
合にはせいぜい秒単位から数十秒程度の応答時間で十分
であるので、前記ユニット90,91とは別のユニット
として構成すれば、スペース効率もよく、ユニット内の
回路構成もやり易くなる場合が多い。
【0047】このような構成にすれば、遮断器31の動
作に関する高速応答情報のうち、保護リレー情報は緊急
性を有することから第2の外部伝送路52を介して遮断
器ドライブユニット42aおよび第1の内部伝送路相当
の伝送路により直接遮断器ユニット90内に導入され、
遮断器31のドライブおよび必要な制御が行われる。
【0048】一方、この遮断器ユニット90には、遮断
器31の位置情報がトランスデューサ34a内の位置セ
ンサ63(図2参照)から遮断器ユニット42aを介し
て殆んど遅れ時間無しの状態で入力されている。その結
果、遮断器ユニット90においては、常時,遮断器3
1、トランスデューサ34a、遮断器ドライブユニット
42a等の状態監視を実施しており、この監視結果の情
報は比較的高速性を要しないことから内部伝送路44を
介して出力表示ユニット93に導入され、さらに第1の
外部伝送路51を通して上位システム50に伝送され
る。
【0049】従って、この実施例の構成によれば、遮断
器31の制御に最とも重要な例えば保護リレー情報の高
速伝送機能を遮断器ユニット90に内蔵することによ
り、遮断器31のより高速化動作を実現でき、さらなる
緊急度、信頼度を向上させることができる。
【0050】なお、開閉装置のうち遮断器31が最とも
重要であり、その保護に関する動作に対して最高の信頼
性を達成する必要があるが、その点に関する限り、遮断
器31と直結関係にある遮断器ユニット90を二重化す
れば、さらに高信頼性を確保できる。 (その他の実施の形態)図1,図2および図4の実施例
の構成においては、現場制御盤40に高速伝送用の内部
伝送路43と低速伝送用の内部伝送路44とを用いてい
るが、これら伝送路を1つにし、例えば出力表示ユニッ
ト41cまたは93内のマイクロコンピュータのソフト
ウェアにより、当該1つの伝送路を制御するようにすれ
ば、情報伝送の時間差を克服することも可能である。
【0051】すなわち、伝送する情報を高速情報および
低速情報に分類分けし、前者の高速情報については伝送
制御を優先的に行うか、情報のリフレッシュ時間を最短
とし、後者の低速情報については高速情報処理の合間を
利用して伝送する方式であってもよい。この場合、伝送
路を制御するマイクロコンピュータには高速クロックで
動作するものが必要である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、情
報の内容および構成機器の重要度に応じて高速応答情報
とそれ以外の通常情報に分類化し、高速応答情報の場合
にはパラレルバス等の高速内部伝送路を介して電子化ユ
ニットおよび重要機器用ドライブユニットに伝送するの
で、変電機器の障害に対して高速、かつ、高信頼性をも
って適切な処置を講じることができ、変電設備の安全性
を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる変電設備の一実施例を示す構
成図。
【図2】 図1に示す遮断器に付設されるトランスデュ
ーサの構成例図。
【図3】 図1に示す現場制御盤の外観図であって、同
図(a)は側面図、同図(b)は同図(a)のX−X矢
視図。
【図4】 本発明に係わる変電設備の他の実施例を示す
構成図。
【図5】 本発明に係わる変電設備の他の実施例を示す
構成図。
【図6】 本発明の適用対象となる変電設備の1つであ
るガス絶縁開閉装置の一例を示す構成図。
【図7】 図6に示すガス絶縁開閉装置に対応する単線
結線図。
【図8】 図6に示す現場制御盤内の遮断器制御回路の
一例を示す回路図。
【図9】 図6に示す現場制御盤の外観図であって、同
図(a)は側面図、同図(b)は内部正面図。
【符号の説明】
30…開閉装置主回路、31…遮断器、32…断路器、
33…接地装置、40…現場制御盤、41a〜41c…
電子化ユニット、42a〜42c…ドライブユニット、
42a1、42a2…遮断器ドライブユニット、43…第1
の内部伝送路(高速用)、44…第2の内部伝送路(低
速用)、50…上位システム、51…第1の外部伝送路
(低速用)、52…第2の外部伝送路(高速用)、遮断
器ドライブユニット42a1、42a2、90…遮断器ユニ
ット、91…開閉器ユニット、92…入力処理ユニッ
ト、93…出力表示ユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−94010(JP,A) 特開 平3−107297(JP,A) 特開 平2−223329(JP,A) 特開 昭59−63938(JP,A) 特開 平4−133615(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00 - 5/00 H02J 13/00 - 13/00 311

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧充電部を絶縁媒体とともに接地金属
    容器内に収納してなる遮断器を含む変電機器の制御およ
    び監視を行う変電設備において、 前記変電機器の保護リレー情報を含む高速応答情報と高
    速を要求しない制御情報とに分類分けして伝送する上位
    システムと、 高速用・非高速用の内部伝送路およびこれら内部伝送路
    に機能を異にする複数の電子化ユニットおよびドライブ
    ユニットが設けられ、前記上位システムから伝送されて
    くる高速応答情報を前記高速用内部伝送路で取り込んで
    所要の前記電子化ユニットに導入するとともに、前記保
    護リレー情報の場合には所定のドライブユニットを介し
    て前記遮断器を駆動可能とする電子化制御システムと、 を備えたことを特徴とする変電設備。
  2. 【請求項2】 電子化制御システムは、上位システムか
    らの高速応答情報をパラレル回路直結の高速用内部伝送
    路を用いて伝送し、他の監視を含む制御情報はソフトウ
    ェア的に制御される非高速用内部伝送路を用いて伝送す
    ることを特徴とする請求項1記載の変電設備。
  3. 【請求項3】 電子化制御システムは、変電機器の制御
    ・監視および情報の出力を行う電子化ユニットと高速応
    答情報を取り扱うドライブユニットとに分離し、これら
    各ユニット間を高速用伝送路およびシリアルデータ伝送
    を含む非高速用伝送路で結合したことを特徴とする請求
    項1記載の変電設備。
  4. 【請求項4】 高圧充電部を絶縁媒体とともに接地金属
    容器内に収納してなる遮断器を含む変電機器の制御およ
    び監視を行う変電設備において、 前記変電機器の保護リレー情報を含む高速応答情報と高
    速を要求しない制御情報とに分類分けして伝送する上位
    システムと、 前記上位システムから伝送されてくる高速応答情報のう
    ち、前記変電機器の保護リレー情報を取り扱うドライブ
    ユニットおよびこの保護リレー情報以外の高速応答情報
    を取り扱うユニットからなる二重化ユニットと、 で構成されていることを特徴とする変電設備。
  5. 【請求項5】 保護リレー情報を取り扱うドライブユニ
    ットは遮断器のドライブユニットであり、保護リレー情
    報以外の高速応答情報を取り扱うユニットは遮断器のド
    ライブ以外の機能をもつユニットであることを特徴とす
    る請求項1,3および4の何れかに記載する変電設備。
  6. 【請求項6】 ドライブユニットは、遮断器の制御を含
    む第1のユニットと、遮断器以外の他の開閉装置の制御
    を含む第2のユニットとに分離され、これら各ユニット
    にそれぞれ個別に前記遮断器を含む各開閉装置のドライ
    ブ機能をもたせたことを特徴とする請求項1,3および
    4の何れかに記載の変電設備。
  7. 【請求項7】 電子化制御システムは、遮断器に関する
    電子化ユニット内部に前記高速用内部伝送路を内蔵する
    とともに、前記遮断器その他の開閉装置に関する各電子
    化ユニットは非高速用内部伝送路にそれぞれ接続されて
    いることを特徴とする請求項1,3の何れかに記載する
    変電設備。
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