JPH0946834A - 変電設備 - Google Patents

変電設備

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Publication number
JPH0946834A
JPH0946834A JP19837695A JP19837695A JPH0946834A JP H0946834 A JPH0946834 A JP H0946834A JP 19837695 A JP19837695 A JP 19837695A JP 19837695 A JP19837695 A JP 19837695A JP H0946834 A JPH0946834 A JP H0946834A
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JP
Japan
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circuit breaker
control
units
substation equipment
circuit
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Application number
JP19837695A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Maehara
宏之 前原
Takaaki Sakakibara
高明 榊原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的簡易な手段で信頼性の高い電子化制御シ
ステムを実現する。 【解決手段】高電圧充電部を絶縁媒体と共に接地金属容
器内に収納してなる遮断器を含む開閉装置と、開閉装置
の近傍に設置されて開閉装置の制御・監視を行なう電子
化制御システムと、電子化制御システムに対し、開閉装
置の保護リレー情報を含む制御情報を送りまた電源を供
給する上位システムとを備えて構成される変電設備にお
いて、電子化制御システムは、機能別に区分された複数
のユニットと、各ユニット間および上位システム間で夫
々情報を交換するための共通伝送路とから成り、電子化
制御システム中には、独立した複数系統の遮断器制御ユ
ニットおよび遮断器ドライブユニットを設け、共通伝送
路は複数設け、そのうちの少なくとも一つの共通伝送路
を遮断器制御専用として用い、各遮断器ドライブユニッ
トからは、夫々1組ずつの遮断器投入信号および遮断器
引外し信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変電設備に係り、
特にその制御システムの二重化構成を改良して、比較的
簡易な手段によって信頼性の高い電子化制御システムを
実現し、全体として信頼性に優れた変電設備に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現代社会において、電力は不可欠なもの
であり、停電がしばしば問題化していることからも明ら
かなように、電力の安定供給に対する要求は、今後さら
に増大するものと予想される。
【0003】一方、このような電力供給を行なう送電系
統において、変電機器に障害が発生した場合、電力供給
に対する影響は非常に大きなものとなる。そのため、変
電機器の信頼性を一層向上することが要求されてきてい
る。
【0004】このような変電機器の主要機器としては、
開閉装置や変圧器が挙げられるが、開閉装置としては、
近年、ガス絶縁開閉装置(GIS)が主として用いられ
るようになっている。
【0005】このガス絶縁開閉装置は、開閉器や導体等
の高電圧充電部を、絶縁性および消弧性に優れたSF6
ガス等の絶縁媒体と共に接地金属容器内に収納してなる
装置である。そして、このガス絶縁開閉装置は、kV・
A当たりの据付体積をコンパクト化できる上、耐環境性
に優れているという利点を有することから、近年の用地
の高騰や都市部における電力供給量の増大に伴なう変電
設備の増強化の必要を満足する装置として、広く普及
し、稼働している。
【0006】図8はこのようなガス絶縁開閉装置の一例
を示す平面図であり、図9は図8のガス絶縁開閉装置に
対応する単線結線図である。図8および図9に示すよう
に、送電線は、プッシング1を介して引き込まれ、断路
器2、遮断器3a、および主母線断路器4aを介して、
主母線5に接続されている。また、主母線5は、変圧器
回線の主母線断路器4b、および遮断器3bを介して、
変圧器6と接続されている。
【0007】なお、図中7は、ガス絶縁開閉装置を構成
する各変電機器の制御および監視を行なう現場制御盤で
あり、主としてガス絶縁開閉装置の各回線単位で設置さ
れている。
【0008】図10は、図8における現場制御盤7内の
回路の一部として、遮断器3a,3bの制御および監視
を行なう遮断器制御回路の一例を示す回路図である。図
10に示すように、遮断器制御回路は、投入回路、引外
し回路、および欠相検出回路を有する。
【0009】このうち、投入回路は、投入指令入力端子
11、切換スイッチ12、インピーダンス素子13、お
よびこのインピーダンス素子13と並列に設けられた投
入コイル14aを主な構成要素として構成されている。
【0010】また、図中15,16は、遮断器本体の動
作位置を示す補助開閉器接点や、遮断器本体の接地金属
容器(タンク)内のガス圧低下時にオンするガス密度ス
イッチの接点、あるいは遮断器本体の油圧操作機構部の
油圧が低下した場合にオンする油圧スイッチの接点等で
ある。これらの接点は、遮断器の操作ロックや指令信号
の一定時間以上の継続防止等の機能を有する。
【0011】一方、引外し回路は、引外し信号入力端子
19、インピーダンス素子10、およびこのインピーダ
ンス素子10と直列に設けられた引外しコイル14bを
主な構成要素として構成されている。
【0012】なお、図10中2点鎖線で囲まれた部分
は、遮断器本体に設置されている部分であり、これ以外
の部分は、現場制御盤7内に収納されている。ところ
で、このような図8の現場制御盤7においては、ガス絶
縁開閉装置を動作させる操作・制御回路として、各種の
スイッチの接点やリレー類の接点が用いられている。
【0013】この場合、従来型制御システムに用いられ
ているこのような機械的接点やリレー類は、機械的可動
構造を持つため、磨耗・経時劣化が起こり易く故障発生
率が高い。実際に、電気協同研究会等における操作機構
の障害調査結果によれば、電装品と制御回路に関わる障
害が過半数を占め、電装品の障害のうちの約7割近く
を、接点の導通不良が占めている。
【0014】そこで、最近では、この問題点を解決する
ために、接点やリレー類を機械的要素のない半導体に代
表される電子部品に置き換え、さらに回路の自己診断を
行なうことにより、信頼性の向上を図る方式が提案され
てきている。
【0015】しかしながら、通常、開閉装置制御システ
ムは、高電圧を扱うガス絶縁開閉装置のごく近傍に配置
され、電磁気的に厳しい環境にさらされる。また、一般
の電子装置と異なり、屋外で使用される場合も多く、温
度・湿度等の環境条件も厳しいものとなる。これらの影
響もあり、無接点化した制御回路といえども、単独では
ガス絶縁開閉装置本体ほどの信頼性は確保できないのが
現状である。従って、制御回路の冗長化等によって信頼
性を向上させ、変電設備全体としての信頼性を高める必
要がある。
【0016】しかしながら、機械的接点やリレー類で構
成された従来の開閉装置制御システムにおいては、特に
重要な機能である遮断器制御部のみを二重化し、システ
ム全体の二重化は行なっていない。これは、システムの
複雑化と、それに伴なう製作費の上昇を避けるためであ
る。また、電子化制御システムにおいても、同様に、遮
断器制御部のみの二重化が望ましいものと考えられる。
【0017】現状、試みられている電子化制御システム
の基本構成としては、次の2種類が一般的である。 (a)シーケンサを用い、単一のソフトウェアで制御を
行なうもの。
【0018】(b)制御機能をいくつかのユニットに分
割してプリント基板で実現し、ユニット間の情報伝送は
内部共通伝送路を経由して行なうもの。しかしながら、
上記(a)の構成において二重化を行なう場合、たとえ
二重化の対象を遮断器制御部のみに限定した場合でも、
シーケンサが2台必要となり、システム全体の二重化と
同様な結果となる。従って、上記二重化の観点からはあ
まり望ましい構成とはいえない。
【0019】一方、上記(b)の構成においては、基本
的には遮断器制御関係ユニットのみを2系統設ければ済
み、全体の二重化の必要がない点で優れている。しかし
ながら、単に遮断器制御関係ユニットを二重化するだけ
では、共通伝送路や電源において障害が発生した場合に
は、全ユニットが動作しなくなり、二重化の利点が失わ
れる。
【0020】また、ユニット間の情報伝送は、内部の共
通伝送路を経由して行なわれ、ここにはさまざまな情報
が伝送される。このため、情報の伝送速度は、例えば専
用ケーブルを用いる場合と比較して遅い。従って、特に
高速を要する遮断器引外し動作に、必要な応答が得られ
難い等の問題がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
変電設備においては、設備が複雑であり、信頼性の点で
問題があった。本発明の目的は、制御システムの二重化
構成を改良することにより、比較的簡易な手段によって
信頼性の高い電子化制御システムを実現し、全体として
信頼性に優れた変電設備を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による変電設備は、高電圧充電部を絶縁媒
体と共に接地金属容器内に収納してなる遮断器を含む開
閉装置と、開閉装置の近傍に設置されて当該開閉装置の
制御および監視を行なう電子化制御システムと、電子化
制御システムに対し、開閉装置の保護リレー情報を含む
制御情報を送りまた電源を供給する上位システムとを備
えて構成される変電設備において、電子化制御システ
ム、上位システム、あるいはこれらのシステムに関連す
る伝送手段を、次のように構成したことを特徴としてい
る。
【0023】すなわち、まず、請求項1に対応する発明
では、電子化制御システムは、機能別に区分された複数
のユニットと、当該各ユニット間および上位システム間
でそれぞれ情報を交換するための共通伝送路とから成
り、電子化制御システム中には、独立した複数系統の遮
断器制御ユニットおよび遮断器ドライブユニットを設
け、共通伝送路は複数設け、かつそのうちの少なくとも
一つの共通伝送路を遮断器制御専用として用い、各遮断
器ドライブユニットからは、それぞれ1組ずつの遮断器
投入信号および遮断器引外し信号を出力するようにして
いる。
【0024】従って、請求項1に対応する発明の変電設
備においては、遮断器制御系統および共通伝送路の両方
を冗長化していることにより、信頼性を向上させると共
に、そのうち一つの共通伝送路を一つの遮断器制御系統
専用としていることにより、例え共通伝送路に関して一
定の障害が発生、すなわち共通伝送路の一つが障害に陥
った場合でも、変電設備保護のための最低限の機能、す
なわち少なくとも遮断器制御機能だけは果すことができ
る。
【0025】また、請求項2に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の変電設備において、電子化制
御システム中の独立した複数系統の制御ユニットおよび
ドライブユニットは、物理的にも互いに離れた区画に配
置するようにしている。
【0026】従って、請求項2に対応する発明の変電設
備においては、二つ以上の遮断器制御系統を別々の区画
に配置していることにより、電子化制御システムの筺体
に衝撃・過熱等の物理的障害が加わった場合、あるいは
制御ケーブルに断線等の障害が発生した場合でも、遮断
器制御機能の全面停止をかなりの程度回避することがで
きる。
【0027】さらに、請求項3に対応する発明では、上
記請求項1に対応する発明の変電設備において、遮断
器、断路器、または設置装置等の開閉機器制御ユニット
の各々から出力された複数の引外し制御信号または投入
制御信号は、電子化制御システム内部で論理演算を施
し、単一の信号として開閉機器内部の引外し回路または
投入回路へ導入するようにしている。
【0028】従って、請求項3に対応する発明の変電設
備においては、複数の開閉機器制御ユニットから出力さ
れる各々の引外し制御信号あるいは投入制御信号に対し
て、論理積あるいは論理和等の論理演算を施し、単一の
引外し信号あるいは投入信号に変換して遮断器へ導入す
ることにより、遮断器制御ユニットを二重化した場合に
おいても、複数の信号をそのまま引外し回路または投入
回路に導入する場合と比較して、信頼性を大きく損なう
ことなく、電子化制御システムから遮断器への配線量を
減少することができる。
【0029】一方、請求項4に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の変電設備において、上位シス
テムから電子化制御システムへ電源を供給する電源系統
は複数設け、かつそのうち少なくとも一つの電源系統
は、遮断器制御ユニットおよび遮断器ドライブユニット
のみに電源を供給するようにしている。
【0030】従って、請求項4に対応する発明の変電設
備においては、電源系統を冗長化し、そのうち一つの電
源系統を一つの遮断器制御系統専用としていることによ
り、例え電源系統の1箇所に障害が発生、すなわち電源
系統の片方が障害に陥った場合でも、変電設備保護のた
めの最低限の機能、すなわち少なくとも遮断器制御機能
だけは果すことができる。
【0031】また、請求項5に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の変電設備において、上位シス
テムから電子化制御システムへの伝送手段としては、共
通伝送路を経由して制御情報を伝送する第1の伝送手段
と、共通伝送路を経由せずに上位システムからの保護リ
レー情報を遮断器制御ユニットおよび遮断器ドライブユ
ニットの各々に直接伝送する第2の伝送手段とを有し、
遮断器を除いた開閉機器用ドライブユニットへは、上位
システムからの制御情報を共通伝送路を経由して入力す
るようにしている。
【0032】従って、請求項5に対応する発明の変電設
備においては、高速度の応答が要求される上位システム
からの保護リレー情報は、専用線を介して直接遮断器制
御ユニットおよび遮断器ドライブユニットに伝送し、共
通伝送路で伝送される情報は、ガス圧・油圧低下時の遮
断器動作禁止情報といった、ある程度の伝送遅れが許容
されるもののみとすることにより、比較的応答速度の遅
い共通伝送路を採用したシステム構成においても、必要
な範囲でシステムの高速な応答特性を確保しつつ、低速
の共通伝送路を採用することができる。
【0033】さらに、請求項6に対応する発明では、上
記請求項1に対応する発明の変電設備において、電子化
制御システムは、その内部において開閉装置の主回路電
圧・電流情報を、監視ユニットおよび共通伝送路を経由
して遮断器制御ユニットへ伝送し、当該遮断器制御ユニ
ットは、主回路電圧・電流の位相情報を参照して遮断器
にとって最適な位相となるように投入制御信号または引
外し制御信号の出力タイミングを調整するようにしてい
る。
【0034】従って、請求項6に対応する発明の変電設
備においては、上位システムからの遮断器投入指令ある
いは引外し指令を遮断器制御ユニットが受け取った後、
当該遮断器制御ユニットが主回路電圧・電流の位相を参
照して、電子化制御システムから遮断器へ投入信号また
は引外し信号を出力するタイミングを調整する、すなわ
ち遮断器にとって最適な位相において投入または引外し
が行なわれるように制御信号を出力する(この最適な位
相とは、例えば引外しにおいては電流零の時点で遮断器
のアーク接触子が離れるような位相である)ことによ
り、遮断器の接触子がアークにより損耗される度合いが
減少し、遮断器の長寿命化および高信頼化を図ることが
できる。
【0035】さらにまた、請求項7に対応する発明で
は、上記請求項3に対応する発明の変電設備において、
電子化制御システム中には、独立した複数系統の断路器
・接地装置制御ユニットおよび断路器・接地装置ドライ
ブユニットを設け、当該複数の断路器・接地装置制御ユ
ニットからはそれぞれ制御対象の各機器に対する引外し
制御信号および投入制御信号を出力するようにしてい
る。
【0036】従って、請求項7に対応する発明の変電設
備においては、断路器・接地装置制御系統を冗長化して
いることにより、制御対象機器の誤動作あるいは誤不動
作の発生頻度を低減することができ、特に重要な変電設
備等を対象として、断路器や接地装置といった補助的な
開閉機器の動作の信頼性を向上させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本実施形態による変電設備
の構成例を示すブロック図である。
【0038】すなわち、本実施形態の変電設備は、図1
に示すように、開閉装置30と、電子化制御システム4
0と、上位システム50とによって構成されている。こ
こで、開閉装置30は、遮断器31、断路器32、接地
装置33等の開閉機器を含んでいる。この開閉装置30
には、その状態を検出する手段として、計器用変流器3
4、計器用変圧器35、およびガス圧センサ79が接続
されている。
【0039】また、遮断器31内部には、2系統の独立
して動作する油圧ポンプモータ70aおよび70b、引
外しコイル71aおよび71b、投入コイル72aおよ
び72bが取付けられ、また接点の開閉状態を検出する
位置センサ73aおよび73bも2系統用意され、さら
に油圧・油面センサ74が取付けられている。
【0040】さらに、断路器32および接地装置33に
は、それぞれモータ75および77、位置センサ76お
よび78が取付けられている。一方、電子化制御システ
ム40は、開閉装置30の近傍に配置されており、共通
のユニットとして、上位システムとの通信ユニット6
0、操作表示パネル61、および監視ユニット63を有
しており、また個別機器の制御用として、遮断器制御ユ
ニット64a,64b,および断路器・接地装置制御ユ
ニット66を有している。
【0041】ここで、遮断器ドライブユニット65a,
65b,および断路器・接地装置ドライブユニット66
は、個別機器を駆動するための手段であり、パワーMO
SFET等からなるパワー電子回路を有する。
【0042】また、共通伝送路62aおよび62bは、
上記各ユニット間で情報を伝達するために用いられる。
この共通伝送路は、本発明の第1の伝送手段に相当し、
後述する伝送路52に比べて、緊急度の低い制御情報や
保守点検情報等を伝送することを目的とする。
【0043】なお、上位システム50は、変電所の制御
室内に設置されている。一方、図1中の51〜53は、
データを伝送するための伝送路である。ここで、伝送路
51は、上位システム50と通信ユニット60との間で
双方向のデータ伝送を行なうように構成されている。
【0044】また、伝送路52は、本発明のシステム間
伝送手段の第2の伝送手段に相当する伝送手段であり、
上位システム50からの保護リレー情報を、遮断器制御
ユニット64a,64b、および遮断器ドライブユニッ
ト65a,65bに、同時に伝送するように構成されて
いる。
【0045】この場合、上位システム50からの保護リ
レー情報は、事故時において遮断器31を緊急に駆動す
ることを目的として使用される。そのため、この伝送路
52には、高信頼性と高速性が要求される。そして、こ
の要求を満たすために、伝送路52は、電気ケーブルを
使用して構成されている。
【0046】さらに、伝送路53は、計器用変流器3
4、および計器用変圧器35からの検出情報を、上位シ
ステム50に直接伝送するように構成されている。この
計器用変流器34、および計器用変圧器35は、特に送
電線等で事故が発生した場合の情報を検出し、遮断器3
1を駆動することを目的として使用される。
【0047】従って、この計器用変流器34、および計
器用変圧器35からの検出情報を伝送する伝送路53に
は、信号伝送の高信頼性と高速性が要求される。そし
て、この要求を満たすために、伝送路53は、伝送路5
2と同様にケーブルを使用して構成されている。
【0048】一方、伝送路53の途中には、この伝送路
53によって伝送される計器用変流器34、および計器
用変圧器35からの検出情報を変換して監視ユニット6
3に送るための変換手段として、トランスデューサ43
が取り付けられている。
【0049】このトランスデューサ43としては、計器
用変流器34からの出力に対しては、低負担の補助変流
器が用いられ、また計器用変圧器35からの出力に対し
ては、低負担の補助変圧器が用いられる。そして、これ
らのトランスデューサ43の出力は、監視ユニット63
内に取り込まれるようになっている。
【0050】一方、遮断器31内部の、油圧ポンプモー
タ70aおよび70b、引外しコイル71aおよび71
b、投入コイル72aおよび72bは、それぞれ遮断器
ドライブユニット65aおよび65b内部の、MOSF
ET等からなるパワー電子回路に接続されている。
【0051】また、接点の開閉状態を検出する位置セン
サ73aおよび73bは、それぞれ遮断器制御ユニット
64aおよび64bに、油圧・油面センサ74は監視ユ
ニット63に、それぞれ接続されている。
【0052】さらに、断路器32および設置装置33内
部のモータ75および77は、断路器・接地装置ドライ
ブユニット67に、位置センサ76および78は断路器
・接地装置制御ユニット66に、それぞれ接続されてい
る。
【0053】一方、電子化制御システム40への電源供
給も、次のように二重化した方式をとっている。すなわ
ち、図2に示すように、上位システム50からは、それ
ぞれ独立した電源系統55aおよび電源系統55bによ
り、電子化制御システム40内部の電源回路80aおよ
び80bへ電源が供給される。また、遮断器制御ユニッ
ト64bおよび遮断器ドライブユニット65bへは、電
源回路80bから内部の電源系統56bを通じて電源供
給される。さらに、その他の各ユニットへは、電源回路
80aから内部の電源系統56aを通じて電源供給され
る。
【0054】次に、以上のように構成した本実施形態の
変電設備においては、上位システム50からの制御情報
は、伝送路51を経由して通信ユニット60へ伝えら
れ、さらに独立した二つの共通伝送路62aおよび62
bを介して、遮断器制御ユニット64a・64b、およ
び断路器・接地装置制御ユニット66へとそれぞれ伝え
られる。
【0055】一方、二つの遮断器制御ユニット64a・
64bは、それぞれ独立して遮断器ドライブユニット6
5a・65bへ制御信号を出力する。すると、遮断器ド
ライブユニット65aは、独立した遮断器駆動系統とし
て、油圧ポンプモータ70a、引外しコイル71a、ま
たは投入コイル72aを駆動する。また、遮断器ドライ
ブユニット65bについても同様である。
【0056】この場合、遮断器31は、上記2系統の駆
動系統のうち、いずれか1系統からの駆動信号があれば
動作する。従って、遮断器31内部の投入コイル72a
および72bのどちらかに不動作故障が発生しても、遮
断器31は正常動作を続けることができる。これと同様
のことは、油圧ポンプモータ70aおよび70b、引外
しコイル71aおよび71bについても言える。
【0057】なお、遮断器制御ユニット64a・64
b、遮断器ドライブユニット65a・65bについても
同様である。 (共通伝送路二重化の作用)次に、いま例えば断路器・
接地装置制御ユニット66において伝送障害が発生し
て、共通伝送路62aに異常な信号が伝送され、そのた
めに共通伝送路62aが機能を果さなくなった場合につ
いて考える。
【0058】もし、システム中に共通伝送路62aしか
存在しなければ、ユニット間の情報伝送は完全に不可能
になり、断路器32、接地装置33のみならず、遮断器
31の正常動作も妨げられる。このように、共通伝送路
を用いた構成では、1ユニットの故障がシステム全体の
機能停止につながる恐れがある。
【0059】この点、本実施形態においては、遮断器制
御専用の別系統の共通伝送路62bを設けているので、
例え共通伝送路62aが機能停止した場合でも、遮断器
制御ユニット64bは正常に動作することができる。従
って、開閉装置中最も重要な装置である遮断器の制御機
能だけは少なくとも確保することができ、変電設備の信
頼性を向上することができる。
【0060】(制御系統の物理的分離の作用)また、図
3および図4に示すように、遮断器制御系統81とシス
テムの他の部分とは、互いに物理的にも分離した区画に
配置され、遮断器駆動ケーブルも別ルートとしている。
そのため、システム構成部品の経年劣化等の内部故障に
対してだけではなく、外部からの衝撃・過熱・ケーブル
断線等の物理的障害に対しても、システム全体の機能停
止をかなりの程度回避できると考えられる。
【0061】(電源2系統化の作用)さらに、図2に示
す電源系統において、電源系統55a・56a、および
電源回路80aのどこかに障害が発生した場合について
考える。
【0062】この場合、独立した電源系統56bから供
給を受けている遮断器制御ユニット64b、および遮断
器ドライブユニット65bを除いた全ユニットは、機能
が停止してしまう。
【0063】この時、上位システム50からは、通常の
伝送路51を経由した遮断器制御は不可能になるが、保
護リレー情報のみは、伝送路52を経由して直接遮断器
制御ユニット64b、および遮断器ドライブユニット6
5bへ伝送することができる。従って、特に緊急を要す
る遮断器31の動作のみは行なうことができる。
【0064】(専用線の作用)また、前述のように、高
速度の応答が要求される保護リレー情報は、専用の伝送
路52を介して伝送されるため、共通伝送路62aおよ
び62bで伝送される情報は、ガス圧・油圧低下時の遮
断器動作禁止情報といった、ある程度の伝送遅れが許容
されるもののみとなる。
【0065】従って、必要な範囲でシステムの高速な応
答特性を確保しつつ、共通伝送路には動作のより確実な
低速度の伝送路を採用することができる。 (投入および引外し位相制御の作用)なお、ここで、図
1における遮断器31への引外し信号91a・91b、
あるいは投入信号92a・92bは、専用の伝送路52
を介して直接遮断器ドライブユニット65a・65bが
駆動される場合を除き、次のように出力される。
【0066】すなわち、計器用変流器34、および計器
用変圧器35により検出された開閉装置主回路36の電
圧および電流情報は、トランスデューサ43を介して監
視ユニット63へ入力される。この情報は、共通伝送路
62a・62bを経由して、遮断器制御ユニット64a
・64bへ伝送される。
【0067】さて、いま上位システム50から、伝送路
51、通信ユニット60、共通伝送路62a・62bを
経由して、遮断器制御ユニット64a・64bへ遮断器
投入指令、または引外し指令が伝送されてきたとする。
【0068】すると、その後直ちに、遮断器制御ユニッ
ト64a・64bは、共通伝送路上を流れる主回路電圧
電流情報の参照を開始し、適切な時期を判断して遮断器
ドライブユニット65a・65bに対し、投入制御信
号、または引外し制御信号を送出する。
【0069】これにより、遮断器投入信号92a・92
b、または引外し信号91a・91bが、電子化制御シ
ステム40より出力され、実際に遮断器31が動作する
ことになる。
【0070】上述したように、本実施形態の変電設備に
おいては、電子化制御システム中の1ユニットに故障が
発生したり、共通伝送路62a・62bの片方が機能を
果さなくなったような場合においても、少なくとも開閉
装置中最も重要な装置である遮断器の制御機能だけは確
保することが可能となる。
【0071】また、独立した2系統の遮断器制御系統
は、互いに物理的にも分離した区画に配置されているた
め、外部からの衝撃・過熱・ケーブル断線等の物理的障
害に対しても、システム全体の機能停止をかなりの程度
回避することが可能となる。
【0072】さらに、2系統ある電源系統の片側が故障
したような場合にも、少なくとも保護リレー情報による
遮断器の動作は確実に行なうコンジットができ、もって
電力系統における地絡事故発生時等の緊急事態に対応す
ることが可能となる。
【0073】また、保護リレー情報を専用の伝送路52
を介して伝送することにより、共通伝送路62aおよび
62bには、動作のより確実な低速度の伝送路を採用す
ることが可能となる。
【0074】さらに、遮断器31のアーク接触子等に関
しても、事故電流遮断等の場合を除けば、投入および引
外し位相の制御を行なっているため、その損耗を低減す
ることが可能となる。
【0075】以上により、電子化制御システムの二重化
構成を工夫改良し、比較的簡易な手段によって、極めて
信頼性の高い電子化制御システムを実現することがで
き、その結果、全体として信頼性に優れた変電設備を得
ることができる。
【0076】(第2の実施形態)図5は、本実施形態に
よる変電設備の構成例を示すブロック図であり、図1乃
至図4と同一要素には同一符号を付して示している。
【0077】すなわち、本実施形態の変電設備は、図5
に示すように、遮断器ドライブユニット65aおよび6
5bからは、それぞれ引外し信号91aおよび91bが
出力され、これらは遮断器31内部の引外しコイル71
aおよび71bにそれぞれ接続されている。
【0078】一方、この遮断器ドライブユニット65a
および65bからは、投入信号92aおよび92bも出
力されているが、それらはまず論理積ゲート95へ導か
れ、その出力としての単一の投入信号92が投入コイル
72に接続されている。
【0079】ここで、論理積ゲート95を用いるのは、
投入不能よりも誤投入の防止を重視するためである。こ
のような、遮断器31内に投入コイルを1個しか有さな
い構成は、変電設備の定格電圧が低く、高度の信頼性を
要求されない場合等に適用される。また、投入コイル7
2のみ二重化をしない理由は、遮断器31に起り得る2
種類の不動作故障のうち、引外し不能故障が発生する
と、事故電流の遮断動作ができず開閉機器破損の恐れが
あるが、投入不能故障にはその恐れがないためである。
【0080】なお、図示していないが、図5に示す遮断
器制御部以外の部分については、前述した第1の実施形
態の場合と全く同様に構成されている。以上のように構
成した本実施形態の変電設備においては、遮断器ドライ
ブユニット65aおよび65bから出力される合計4種
類の信号は、電子化制御システム40から出力される段
階では3種類となる。
【0081】上述したように、本実施形態の変電設備に
おいては、4種類の信号をそのまま遮断器31に導入す
る場合と比較して、信頼性を大きく損なうことなく、電
子化制御システム40から遮断器31への配線量を減少
することが可能となる。
【0082】(第3の実施形態:第2の実施形態の変
形)図6は、本実施形態による変電設備の構成例を示す
ブロック図であり、図1乃至図5と同一要素には同一符
号を付して示している。
【0083】すなわち、本実施形態の変電設備は、図6
に示すように、遮断器制御ユニット64aおよび64b
からは、それぞれ引外し制御信号93aおよび93bが
出力され、これらは遮断器ドライブユニット65内部の
論理和ゲート96に導かれ、その出力としての単一の引
外し制御信号93がパワードライブ回路97aに接続さ
れている。
【0084】ここで、論理和ゲート96を用いるのは、
誤遮断よりも引外し不能の防止を重視するためである。
さらに、パワードライブ回路97aからは引外し信号9
1が出力され、遮断器31内部の引外しコイル71に接
続されている。
【0085】一方、遮断器制御ユニット64aおよび6
4bからは、引外し制御信号94aおよび94bも出力
されている。これらは、遮断器ドライブユニット65内
部の論理積ゲート95に導かれ、その出力としての単一
の投入制御信号94が、パワードライブ回路97bに接
続されている。
【0086】ここで、論理積ゲート95を用いるのは、
投入不能よりも誤投入の防止を重視するためである。さ
らに、パワードライブ回路97bからは投入信号92が
出力され、遮断器31内部の投入コイル72に接続され
ている。
【0087】このような、遮断器31内に引外しコイル
および投入コイルをそれぞれ1個しか有さない構成は、
変電設備の定格電圧が非常に低く、前記第2の実施形態
の場合ほどの信頼性を要求されない場合等に適用され
る。
【0088】以上のように構成した本実施形態の変電設
備においても、前記第2の実施形態の場合と同様の作用
および効果を期待することができる。 (第4の実施形態:第1の実施形態の変形)図7は、本
実施形態による変電設備の構成例を示すブロック図であ
り、図1乃至図6と同一要素には同一符号を付して示し
ている。
【0089】すなわち、本実施形態の変電設備は、図7
に示すように、共通伝送路62aには、断路器・接地装
置制御ユニット66aおよび66bが接続されている。
すなわち、断路器および接地装置の制御は、独立した2
系統の制御ユニットによって行なわれる。
【0090】また、断路器・接地装置制御ユニット66
aおよび66bからは、それぞれ引外し制御信号93a
および93bが出力され、これらは断路器・接地装置ド
ライブユニット67内部の論理積ゲート95に導かれ、
その出力として単一の引外し制御信号93が、パワード
ライブ回路97に接続されている。
【0091】さらに、投入制御信号94aおよび94b
に関しても同様である。ここで、論理積ゲート95を用
いるのは、誤不動作よりも誤動作の防止を重視するため
である。
【0092】また、パワードライブ回路97からは、引
外し信号91および投入信号92がそれぞれ出力され、
断路器32内のモータ75へ接続されている。ここで、
断路器・接地装置制御ユニット66aおよび66bの両
方を共通伝送路62aに接続している理由は、他ユニッ
トとは独立の電源系統から電源供給を受けている遮断器
制御ユニット64bの動作が、断路器・接地装置制御ユ
ニット66aおよび66bの故障によって妨げられるこ
とを回避するためである。
【0093】なお、二つの断路器・接地装置制御ユニッ
ト66aおよび66bを、異なる共通伝送路に接続する
ことも可能である。以上のように構成した本実施形態の
変電設備においては、断路器・接地装置制御における誤
動作を低減することが可能となり、断路器・接地装置の
信頼性を向上することができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に対応す
る発明によれば、高電圧充電部を絶縁媒体と共に接地金
属容器内に収納してなる遮断器を含む開閉装置と、開閉
装置の近傍に設置されて当該開閉装置の制御および監視
を行なう電子化制御システムと、電子化制御システムに
対し、開閉装置の保護リレー情報を含む制御情報を送り
また電源を供給する上位システムとを備えて構成される
変電設備において、電子化制御システムは、機能別に区
分された複数のユニットと、当該各ユニット間および上
位システム間でそれぞれ情報を交換するための共通伝送
路とから成り、電子化制御システム中には、独立した複
数系統の遮断器制御ユニットおよび遮断器ドライブユニ
ットを設け、共通伝送路は複数設け、かつそのうちの少
なくとも一つの共通伝送路を遮断器制御専用として用
い、各遮断器ドライブユニットからは、それぞれ1組ず
つの遮断器投入信号および遮断器引外し信号を出力する
ようにしたので、信頼性を向上させると共に、例え共通
伝送路に関して一定の障害が発生した(共通伝送路の一
つが障害に陥った)場合でも、変電設備保護のための最
低限の機能(少なくとも遮断器制御機能だけ)は果すこ
とが可能な変電設備が提供できる。
【0095】また、請求項2に対応する発明によれば、
上記請求項1に対応する発明の変電設備において、電子
化制御システム中の独立した複数系統の制御ユニットお
よびドライブユニットは、物理的にも互いに離れた区画
に配置するようにしたので、電子化制御システムの筺体
に衝撃・過熱等の物理的障害が加わった場合、あるいは
制御ケーブルに断線等の障害が発生した場合でも、遮断
器制御機能の全面停止をかなりの程度回避することが可
能な変電設備が提供できる。
【0096】さらに、請求項3に対応する発明によれ
ば、上記請求項1に対応する発明の変電設備において、
遮断器、断路器、または設置装置等の開閉機器制御ユニ
ットの各々から出力された複数の引外し制御信号または
投入制御信号は、電子化制御システム内部で論理演算を
施し、単一の信号として開閉機器内部の引外し回路また
は投入回路へ導入するようにしたので、遮断器制御ユニ
ットを二重化した場合においても、複数の信号をそのま
ま引外し回路または投入回路に導入する場合と比較し
て、信頼性を大きく損なうことなく、電子化制御システ
ムから遮断器への配線量を減少することが可能な変電設
備が提供できる。
【0097】一方、請求項4に対応する発明によれば、
上記請求項1に対応する発明の変電設備において、上位
システムから電子化制御システムへ電源を供給する電源
系統は複数設け、かつそのうち少なくとも一つの電源系
統は、遮断器制御ユニットおよび遮断器ドライブユニッ
トのみに電源を供給するようにしたので、例え電源系統
の1箇所に障害が発生した(電源系統の片方が障害に陥
った)場合でも、変電設備保護のための最低限の機能
(少なくとも遮断器制御機能だけ)は果すことが可能な
変電設備が提供できる。
【0098】また、請求項5に対応する発明によれば、
上記請求項1に対応する発明の変電設備において、上位
システムから電子化制御システムへの伝送手段として
は、共通伝送路を経由して制御情報を伝送する第1の伝
送手段と、共通伝送路を経由せずに上位システムからの
保護リレー情報を遮断器制御ユニットおよび遮断器ドラ
イブユニットの各々に直接伝送する第2の伝送手段とを
有し、遮断器を除いた開閉機器用ドライブユニットへ
は、上位システムからの制御情報を共通伝送路を経由し
て入力するようにしたので、比較的応答速度の遅い共通
伝送路を採用したシステム構成においても、必要な範囲
でシステムの高速な応答特性を確保しつつ、低速の共通
伝送路を採用することが可能な変電設備が提供できる。
【0099】さらに、請求項6に対応する発明によれ
ば、上記請求項1に対応する発明の変電設備において、
電子化制御システムは、その内部において開閉装置の主
回路電圧・電流情報を、監視ユニットおよび共通伝送路
を経由して遮断器制御ユニットへ伝送し、当該遮断器制
御ユニットは、主回路電圧・電流の位相情報を参照して
遮断器にとって最適な位相となるように投入制御信号ま
たは引外し制御信号の出力タイミングを調整するように
したので、遮断器の接触子がアークにより損耗される度
合いが減少し、遮断器の長寿命化および高信頼化を図る
ことが可能な変電設備が提供できる。
【0100】さらにまた、請求項7に対応する発明で
は、上記請求項3に対応する発明の変電設備において、
電子化制御システム中には、独立した複数系統の断路器
・接地装置制御ユニットおよび断路器・接地装置ドライ
ブユニットを設け、当該複数の断路器・接地装置制御ユ
ニットからはそれぞれ制御対象の各機器に対する引外し
制御信号および投入制御信号を出力するようにしたの
で、制御対象機器の誤動作あるいは誤不動作の発生頻度
を低減することができ、特に重要な変電設備等を対象と
して、断路器や接地装置といった補助的な開閉機器の動
作の信頼性を向上させることが可能な変電設備が提供で
きる。以上により、比較的簡易な手段によって信頼性の
高い電子化制御システムを実現し、全体として信頼性に
優れた変電設備が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による変電設備の第1の実施形態を示す
ブロック図。
【図2】同第1の実施形態の変電設備における電源系統
の構成例を示すブロック図。
【図3】同第1の実施形態の変電設備における遮断器制
御系統の区分例を示すブロック図。
【図4】同第1の実施形態の変電設備の電子化制御シス
テムにおけるユニット等の位置を示す外形図。
【図5】本発明による変電設備の第2の実施形態を示す
ブロック図。
【図6】本発明による変電設備の第3の実施形態を示す
ブロック図。
【図7】本発明による変電設備の第4の実施形態を示す
ブロック図。
【図8】本発明の適用対象となる変電機器の一つとし
て、ガス絶縁開閉装置の一例を示す平面図。
【図9】図7のガス絶縁開閉装置に対応する単線結線
図。
【図10】図7の現場制御盤内の遮断器制御回路の一例
を示す回路図。
【符号の説明】
1…ブッシング、 2…断路器、 3a…遮断器、 3b…遮断器、 4a…主母線断路器、 4b…主母線断路器、 5…主母線、 6…変圧器、 7…現場制御盤、 11…投入指令入力端子、 12…切換スイッチ、 13…インピーダンス素子、 14a…投入コイル、 14b…引外しコイル、 15…補助開閉器接点、 16…ガス密度スイッチの接点、 19…引き外し信号入力端子、 30…開閉装置、 31…遮断器、 32…断路器、 33…接地装置、 34…計器用変流器、 35…計器用変圧器、 36…開閉装置主回路、 40…電子化制御システム、 43…トランスデューサ、 50…上位システム、 51…伝送路、 52…伝送路、 53…伝送路、 55a…電源系統、 55b…電源系統、 56a…電源系統、 56b…電源系統、 60…通信ユニット、 61…操作表示パネル、 62a…共通伝送路、 62b…共通伝送路、 63…監視ユニット、 64a…遮断器制御ユニット、 64b…遮断器制御ユニット、 65a…遮断器ドライブユニット、 65b…遮断器ドライブユニット、 66…断路器・接地装置制御ユニット、 66a…断路器・接地装置制御ユニット、 66b…断路器・接地装置制御ユニット、 67…断路器・接地装置ドライブユニット、 70a…油圧ポンプモータ、 70b…油圧ポンプモータ、 71…引外しコイル、 71a…引外しコイル、 71b…引外しコイル、 72…投入コイル、 72a…投入コイル、 72b…投入コイル、 73a…位置センサ、 73b…位置センサ、 74…油圧・油面センサ、 75…モータ、 76…位置センサ、 77…モータ、 78…位置センサ、 79…ガス圧センサ、 80a…電源系統、 80b…電源系統、 81…遮断器制御系統、 91…引外し信号、 91a…引外し信号、 91b…引外し信号、 92…投入信号、 92a…投入信号、 92b…投入信号、 93…引外し制御信号、 93a…引外し制御信号、 93b…引外し制御信号、 94…投入制御信号、 94a…投入制御信号、 94b…投入制御信号、 95…論理積ゲート、 96…論理和ゲート、 97…パワードライブ回路、 97a…パワードライブ回路、 97b…パワードライブ回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧充電部を絶縁媒体と共に接地金属
    容器内に収納してなる遮断器を含む開閉装置と、前記開
    閉装置の近傍に設置されて当該開閉装置の制御および監
    視を行なう電子化制御システムと、前記電子化制御シス
    テムに対し、前記開閉装置の保護リレー情報を含む制御
    情報を送りまた電源を供給する上位システムとを備えて
    構成される変電設備において、 前記電子化制御システムは、機能別に区分された複数の
    ユニットと、当該各ユニット間および前記上位システム
    間でそれぞれ情報を交換するための共通伝送路とから成
    り、 前記電子化制御システム中には、独立した複数系統の遮
    断器制御ユニットおよび遮断器ドライブユニットを設
    け、 前記共通伝送路は複数設け、かつそのうちの少なくとも
    一つの共通伝送路を遮断器制御専用として用い、 前記各遮断器ドライブユニットからは、それぞれ1組ず
    つの遮断器投入信号および遮断器引外し信号を出力する
    ようにしたことを特徴とする変電設備。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の変電設備におい
    て、 前記電子化制御システム中の独立した複数系統の制御ユ
    ニットおよびドライブユニットは、物理的にも互いに離
    れた区画に配置するようにしたことを特徴とする変電設
    備。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の変電設備におい
    て、 遮断器、断路器、または設置装置等の開閉機器制御ユニ
    ットの各々から出力された複数の引外し制御信号または
    投入制御信号は、電子化制御システム内部で論理演算を
    施し、単一の信号として開閉機器内部の引外し回路また
    は投入回路へ導入するようにしたことを特徴とする変電
    設備。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載の変電設備におい
    て、 前記上位システムから電子化制御システムへ電源を供給
    する電源系統は複数設け、かつそのうち少なくとも一つ
    の電源系統は、遮断器制御ユニットおよび遮断器ドライ
    ブユニットのみに電源を供給するようにしたことを特徴
    とする変電設備。
  5. 【請求項5】 前記請求項1に記載の変電設備におい
    て、 前記上位システムから電子化制御システムへの伝送手段
    としては、 前記共通伝送路を経由して制御情報を伝送する第1の伝
    送手段と、 前記共通伝送路を経由せずに前記上位システムからの保
    護リレー情報を前記遮断器制御ユニットおよび遮断器ド
    ライブユニットの各々に直接伝送する第2の伝送手段と
    を有し、 前記遮断器を除いた開閉機器用ドライブユニットへは、
    前記上位システムからの制御情報を前記共通伝送路を経
    由して入力するようにしたことを特徴とする変電設備。
  6. 【請求項6】 前記請求項1に記載の変電設備におい
    て、 前記電子化制御システムは、その内部において開閉装置
    の主回路電圧・電流情報を、監視ユニットおよび共通伝
    送路を経由して遮断器制御ユニットへ伝送し、当該遮断
    器制御ユニットは、前記主回路電圧・電流の位相情報を
    参照して遮断器にとって最適な位相となるように投入制
    御信号または引外し制御信号の出力タイミングを調整す
    るようにしたことを特徴とする変電設備。
  7. 【請求項7】 前記請求項3に記載の変電設備におい
    て、 前記電子化制御システム中には、独立した複数系統の断
    路器・接地装置制御ユニットおよび断路器・接地装置ド
    ライブユニットを設け、当該複数の断路器・接地装置制
    御ユニットからはそれぞれ制御対象の各機器に対する引
    外し制御信号および投入制御信号を出力するようにした
    ことを特徴とする変電機器。
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