JPH09230638A - 画像入力装置の自動原稿供給装置 - Google Patents

画像入力装置の自動原稿供給装置

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JPH09230638A
JPH09230638A JP3968596A JP3968596A JPH09230638A JP H09230638 A JPH09230638 A JP H09230638A JP 3968596 A JP3968596 A JP 3968596A JP 3968596 A JP3968596 A JP 3968596A JP H09230638 A JPH09230638 A JP H09230638A
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JP3968596A
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Masatoshi Kishino
政利 岸野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原稿トレイからプラテンへ給送された原稿を当
該プラテン直前のレジストロール対で一時的に係止する
に当たり、かかるレジストロールの停止時間を短く設定
しても原稿を確実に係止することができ、時間当たりの
原稿供給枚数を向上させることが可能な自動原稿供給装
置を提供する。 【解決手段】原稿トレイ1にセットされた複数枚原稿2
を一枚ずつに分離して給送する給紙ロール3とプラテン
4直前のレジストロール5との間に原稿先端のプリレジ
スト位置Pを設け、互いに連続する2枚の原稿のうち、
先の原稿2aが上記レジストロール5を通過している間
に次の原稿2bの先端を上記プリレジスト位置Pまで給
送すると共に、先の原稿2aの後端が上記レジストロー
ル5を抜けきった後に、上記プリレジスト位置Pで停止
している次の原稿2bの先端を上記レジストロール5へ
向けて給送するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やファクシ
ミリ等に付設して使用され、かかる複写機等のプラテン
に対して複数枚の原稿を連続して給送する自動原稿供給
装置に係り、詳細には、連続する原稿間の時間間隔の短
縮化を図るための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動原稿供給装置として
は、原稿束がセットされる原稿トレイと、この原稿トレ
イから当該装置内に原稿を一枚ずつ引き込む給紙ロール
と、この給紙ロールから順次送られてくる原稿を複写機
等のプラテンに送り込む一対のレジストロールと、この
レジストロール対によって送り込まれた原稿を上記プラ
テン上で搬送するプラテンロールと、上記ブラテンを通
過した原稿が排出される排出トレイとを備えたものが一
般的に知られている。
【0003】この従来の自動原稿供給装置において、原
稿トレイ上に積まれた複数枚原稿は給紙ロールで一枚ず
つに分離されてプラテンへと送り込まれるが、この際、
上記給紙ロールとプラテンとの間に設けられたレジスト
ロール対は原稿の後端が当該レジストロール対を通過す
るとその回転を一時的に停止し、先の原稿のプラテンに
対する給送開始タイミングから所定時間が経過した後に
再度回転を開始するように構成されている。
【0004】これは、プラテンに対する原稿の給送間隔
を複写機の作像動作と同期させる他、給紙ロールでの給
送中に生じた原稿のスキュー(搬送方向に対する斜め送
り)をプラテンの手前側で取り除いてやる必要があるか
らである。すなわち、先の原稿の後端がレジストロール
を抜け出ると当該レジストロールはその回転を停止する
ので、次の原稿が給紙ロールによって原稿トレイから給
送されると、かかる原稿の先端はレジストロール対のニ
ップ部に衝合して係止される。この状態で上記給紙ロー
ルが更に原稿を給送すると、当該原稿は搬送路内で撓み
を生じ、この撓みによって原稿のスキューが吸収される
のである。そして、かかる後にレジストロール対の回転
を再開すると、原稿は上記レジストロール対に挟み込ま
れ、レジストロール対の手前側で発生していたスキュー
が取り除かれた状態でプラテンに送り込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成された従来の自動原稿供給装置において、ユーザが
原稿束を原稿トレイにセットする場合、かかる原稿束を
正しくセットしたとしても、そのセット位置と上記給紙
ロールとの位置関係は当該セット作業毎に微妙に異なっ
たものとなる。このため、原稿トレイから上記レジスト
ロール対へ給送される原稿のスタート位置は各原稿毎に
異なったものとなり、給紙ロールによって装置内に引き
込まれた原稿が上記レジストロール対へ到達するのに要
する時間は原稿毎にばらついたものとなってしまう。ま
た、上記給紙ロールは摩擦力で原稿を分離給送するが、
かかる給紙ロールと原稿との間でスリップが生じた場合
にも、原稿が上記レジストロール対へ到達するのに要す
る時間はばらついたものとなってしまう。
【0006】このため、原稿トレイから給送された原稿
をレジストロール対で係止するに当たっては、かかるレ
ジストロール対への原稿の到達時間のばらつき分を考慮
しなければならず、結果的にレジストロール対の停止時
間を長く設定しなければならなかった。仮に、レジスト
ロール対に対する原稿の到達時間のばらつき分を全く考
慮しないとすれば、最も原稿がレジストロール対へ遅れ
て到達する場合には、かかるレジストロール対の回転開
始に対して原稿の先端が間に合わない事態となり、原稿
を所定の時間間隔でプラテンに給送することができない
ばかりか、原稿のスキューを取り除くこともできなくっ
てしまうからである。
【0007】以上の理由から、従来の自動原稿供給装置
においては各原稿の給送毎に設けられたレジストロール
の停止時間を長くせざるを得ず、必然的にプラテンに対
する原稿の給送間隔が長くなってしまうので、時間当た
りの原稿供給枚数が低下してしまうといった問題点があ
った。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、原稿トレイから
給送された原稿をレジストロール対で一時的に係止する
に当たり、かかるレジストロールの停止時間を短く設定
しても原稿を確実に係止することができ、時間当たりの
原稿供給枚数を向上させることが可能な自動原稿供給装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の自動原稿供給装置は、図1に示すように、原稿トレ
イ1にセットされた複数枚原稿2を一枚ずつに分離して
給送する給紙ロール3と、この給紙ロール3により送ら
れてきた原稿を一時的に係止すると共に、プラテン4に
対して所定の時間間隔毎に当該原稿を送り込む一対のレ
ジストロール5と、このレジストロール5によって送り
込まれた原稿を上記プラテン4上で搬送するプラテンロ
ール6とを備え、上記給紙ロール3とレジストロール5
との間に原稿先端のプリレジスト位置Pを設け、互いに
連続する2枚の原稿のうち、先の原稿が上記レジストロ
ール5を通過している間に次の原稿の先端を上記プリレ
ジスト位置Pまで給送すると共に、先の原稿の後端が上
記レジストロール5を抜けきった後に、上記プリレジス
ト位置Pで停止している次の原稿の先端を上記レジスト
ロール5へ向けて給送することを特徴とするものであ
る。
【0010】図2を参照しながら本発明の自動原稿供給
装置の動作について説明すると、先ず、互いに連続して
プラテン4に給送される2枚の原稿2a,2bのうち、
先の原稿2aがレジストロール対5,5を通過している
間に、次の原稿2bは原稿トレイ1から当該装置内に引
き込まれると共に、その先端が上記給紙ロール3とレジ
ストロール5との間に設けられたプリレジスト位置Pに
到達するまで給送される。そして、先の原稿2aの後端
が上記レジストロール対5,5を抜けきるまでの間、次
の原稿2bはこのプリレジスト位置Pで停止している
(分図a参照)。このため、原稿2bが原稿トレイ1か
らプリレレジスト位置Pへ到達する時間に若干の長短が
あったとしても、先の原稿2aの後端が上記レジストロ
ール対5,5を抜けきるまでには、次の原稿2bの先端
は確実にプリレジスト位置Pへ到達している。
【0011】一方、先の原稿2aの後端が上記レジスト
ロール対5,5を抜けきると、これらレジストロール5
の回転が停止すると共に、プリレジスト位置Pで停止し
ていた次の原稿はレジストロール対5,5へ向けて再給
送され、かかるレジストロール対5,5のニップ部に衝
合して係止される(分図b参照)。この再給送に当たっ
て、次の原稿2bのスタート位置は一律にプリレジスト
位置Pであり、プリレジスト位置Pで停止していた当該
原稿2bがレジストロール対5,5に到達するのに要す
る時間には殆どばらつきがない。
【0012】すなわち、本発明では原稿トレイ1から引
き込んだ原稿2を一旦プリレジスト位置Pで停止させ、
この後に当該原稿2をレジストロール5まで再給送する
ようにしたので、原稿2が原稿トレイ1からレジストロ
ール5へ到達するのに要する時間を略一定とすることが
でき、各原稿2の給送時におけるレジストロール5の停
止時間を従来より短く設定しても、原稿2の先端がレジ
ストロール5に到達しないうちに当該レジストロール5
の回転が再開されるといった不都合を生じることはな
い。
【0013】また、プリレジスト位置Pで次の原稿2b
が停止している時間帯は、先の原稿2aがレジストロー
ル対5,5を通過している時間帯と重なっており、いず
れにしても次の原稿2bの先端をレジストロール対5,
5へ衝合させることはできない時間帯なので、かかるプ
リレジスト位置Pで原稿2bを一次停止させたからとい
って、そのことが原稿給送間隔の遅延に直結するもので
はない。一方、先の原稿2aの後端がレジストロール対
5,5を抜けきったならば、プリレジスト位置Pからレ
ジストロール5までには障害となる原稿2が存在しない
ので、プリレジスト位置Pに停止している次の原稿2b
を先の原稿2aの移動速度よりも高速でレジストロール
5へ給送することができる。
【0014】従って、結果的には先の原稿2aの後端が
レジストロール対5,5を抜けきった直後に、次の原稿
2bの先端をレジストロール対5,5に衝合させること
ができ、しかも前述したように当該原稿2bがレジスト
ロール5へ到達する時間のばらつきを殆ど排除すること
ができるので、プラテン4に対する原稿2の給送間隔の
短縮化を図ることができるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の自動原稿供給装置を詳細に説明する。図3は本発明の
自動原稿供給装置(以下、ADFと記す)が付設される
デジタル複写機の概略構成を示すものである。同図にお
いて、符号20は本発明に係るADF10が付設された
画像入力部、符号30は上記画像入力部から送出される
画像信号に基づいて記録シート上に複写画像を形成する
画像形成部である。
【0016】上記画像入力部20はブック等の綴じられ
た原稿を複写するためのブック用プラテン21と、上記
ADF10によって複数枚の原稿を連続的に複写するた
めのADF用プラテン22とを備え、上記ブック用プラ
テン21上に固定され又は上記ADF用プラテン22上
を通過する原稿を光学的に走査し、その反射光をCCD
センサ等のイメージセンサ23で画像信号に変換した
後、画像処理部24で所定の処理が施された画像信号を
上記画像形成部30へ転送するように構成されている。
【0017】原稿の反射光を上記イメージセンサ23に
導く光学系は、上記プラテン21,22の下を移動する
第一キャリッジ(図示せず)に搭載されたランプ25及
びミラー26と、光路長を一定にすべく第一キャリッジ
の動きに対応して移動する第二キャリッジ(図示せず)
に搭載されたミラー27,28とから構成され、上記ブ
ック用プラテン21を使用して原稿を複写する際には、
上記第一キャリッジが当該プラテン21下を移動して原
稿の走査をなす一方、ADF用プラテン22を使用して
原稿を複写する際には、上記第一キャリッジが当該プラ
テン22下に固定され、ADF用プラテン22上を通過
する原稿を走査するようになっている。
【0018】すなわち、この複写機において、ADF1
0で取り扱うことのできない本等の複写は原稿を動かす
ことなく光学系を移動させてこれを行い、ADF10で
取り扱うことのできる原稿は光学系を移動させることな
く原稿を移動させてこれを行うものである。
【0019】また、上記画像形成部30は、感光体ドラ
ム31と、この感光体ドラム31を一様に帯電させる帯
電ロール32と、上記画像処理部24から転送される画
像信号に応じて上記感光体ドラム31を露光するレーザ
ビームスキャナ33と、かかる露光によって感光体ドラ
ム31上に形成された静電潜像を現像する現像器34
と、かかる現像によって感光体ドラム31上に形成され
たトナー像を記録シートに転写する転写ロール35と、
感光体ドラム31を清掃するクリーナ36と、記録シー
トに転写されたトナー像を定着させる定着器37とを備
えており、給紙トレイ38から送られる記録シートに対
して原稿の複写画像を形成し、これをシート排出トレイ
39へ排出するようになっている。
【0020】一方、上記ADF10は、原稿11がセッ
トされる原稿トレイ12と、この原稿トレイ12から一
枚ずつ引き込んだ原稿11を上記ADF用プラテン22
に給送する原稿搬送部13と、上記ADF用プラテン2
2を通過した入力済み原稿11が排出される原稿排出ト
レイ14とから構成されており、上記ブック用プラテン
21及びADF用プラテン22を覆うように、且つ、こ
れらプラテン21,22に対して開閉自在に設けられて
いる。
【0021】図4は上記ADF10の原稿搬送部13の
詳細を示す図であり、同図において、符号40は原稿ト
レイ12上に積まれた原稿11を原稿搬送部13内に引
き込むピックアップロール、符号41は複数枚の原稿1
1を一枚ずつに分離して給送するための給紙ロール、符
号42は上記給紙ロール41と対向して配置され原稿1
1の重送を防止するリタードロール、符号43は上記給
紙ロール41と同じモータで駆動される搬送ロール、符
号44は原稿トレイ12から給送されてきた原稿11を
一時的に係止すると共に所定のタイミングでADF用プ
ラテン22に送り込むレジストロール、符号45は上記
ADF用プラテン22上で原稿11を搬送するプラテン
ロール、符号46はレジストロール44及びプラテンロ
ール45と同一のモータで駆動される排出ロール、符号
47は原稿排出トレイ14へ原稿11を排出する出口ロ
ールである。
【0022】また、上記給紙ロール41及びレジストロ
ール44は図示外のクラッチを介して夫々を駆動するモ
ータと接続されており、例えばプラテンロール45を回
転している最中であっても、レジストロール44を停止
できるようになっている。
【0023】更に、上記給紙ロール41の直後には給送
された原稿11を検出する給紙センサ48が、上記レジ
ストロール44の直前には当該レジストロール44を通
過する原稿11を検出するレジセンサ49が、上記出口
ロール47の直前には原稿11が原稿排出トレイ14へ
排出されたか否かを検出する出口センサ50が夫々設け
られており、前述した原稿搬送部13の各ロールはこれ
らセンサの検出信号に同期した所定のタイミングで駆動
されるようになっている。
【0024】また、上記原稿搬送部13の入口には原稿
検出センサ51が設けられており、かかる原稿検出セン
サ51が原稿トレイ12にセットされた原稿を検出する
と、ピックアップロール40の直後に設けられた給紙ゲ
ート(図示せず)が原稿給送路中に突出し、原稿11の
原稿トレイ12上におけるセット位置を規制するように
なっている。
【0025】このように構成された本実施例のADF1
0は、原稿トレイ12上にセットされた複数枚の原稿1
1を1枚ずつ連続的に上記原稿搬送部13に引き込み、
所定の入力速度で順次ADF用プラテン22を通過させ
た後に原稿排出トレイ14へ排出する。以下、図5を参
照しながらこのADF10における原稿の具体的な給送
方法について説明する。
【0026】図5は上記ピックアップロール40から出
口ロール47へ至るまでの原稿給送路中における原稿1
1の給送状態を示すタイミングチャートであり、最左端
に位置する実線が1枚目の原稿の先端を、これに隣接す
る破線が1枚目の原稿の後端を示している。また、左端
から2番目に位置する実線は2枚目の原稿の先端を、最
右端に位置する破線が2枚目の原稿の後端を示してい
る。
【0027】先ず、複数枚の原稿からなる原稿束が原稿
トレイ12にセットされた後に複写機のスタートスイッ
チがオンされると、ピックアップロール40、給紙ロー
ル41及び搬送ロール43が回転を開始し、1枚目の原
稿11が原稿搬送部13内に引き込まれる。図5のタイ
ミングチャートは便宜上、1枚目の原稿11の先端が給
紙ゲートからスタートしたものとして描いてある。そし
て、1枚目の原稿11の先端が上記レジセンサ49によ
って検出されると、かかる検出から僅かに遅れて給紙ロ
ール41の駆動モータが回転を停止する。このときレジ
ストロール44は未だ回転を開始していないので、原稿
11はその先端がレジストロール対44,44に衝合し
て係止され、レジストロール44と搬送ロール43との
間に原稿11の撓みが形成されることによって、当該原
稿11のスキューが補正される。
【0028】レジストロール対44,44は1枚目原稿
11の先端を僅かに係止した後に回転を開始し、原稿1
1はADF用プラテン22へと送り込まれる。このと
き、プラテンロール45及び排出ロール46は既に回転
しており、原稿はこれらロールに搬送されてADF用プ
ラテン22上を移動し、その画像が上記画像入力部のラ
ンプ25によって走査される。そして、最終的に原稿1
1は出口ロール47によって原稿排出トレイ14へと排
出される。
【0029】一方、タイミングチャートから明らかなよ
うに、1枚目原稿の先端がレジストロールで係止されて
いる状態では、当該原稿11の後端は未だ給紙ロール4
1を抜けておらず、原稿11の先端が進行するにつれて
当該給紙ロール41を通過する。そして、1枚目の原稿
11の後端が給紙センサ48によって検出されると、2
枚目の原稿11の先端が給紙ロール41によって原稿搬
送部13に引き込まれる。
【0030】このとき、2枚目の原稿11の先端のスタ
ート位置は理想的には給紙ゲートであるが、実際には原
稿11のセット状態に応じて異なったものとなり、かか
る位置がピックアップロール40から給紙ロール41迄
の間の何処であるかは不明である。従って、最も原稿の
給送が早い場合にそのスタート位置は給紙ロール41と
フィードロール42とのニップ位置である一方、最も給
送が遅い場合にはピックアップロール40のニップ位置
であり、2枚目原稿11の搬送時間には最大でピックア
ップロール40と給紙ロール41との距離に対応した誤
差が生じる。
【0031】このため、本実施例のADF10では給紙
ロール41通過した2枚目原稿11の先端が給紙センサ
48によって検出されると、クラッチによって給紙ロー
ル41がモータから切り離され、当該原稿11の先端が
搬送ロール46の手前の所定の位置(以下、この位置を
プリレジスト位置と記す)で一時的に停止し、このプリ
レジスト位置でスタート位置の違いによる搬送時間の誤
差を取り除くように構成されている。尚、上記プリレジ
スト位置は図4に示す符号Pの位置である。
【0032】また、1枚目原稿11の後端が給紙センサ
48によって検出されて所定時間か経過すると、当該1
枚目原稿の後端が搬送ロール43を抜け出たと判断する
ことができるが、この時点になっても給紙センサ48が
2枚目原稿11の先端を検出していないときには、2枚
目原稿のブリレジスト位置までの給送が遅れているもの
と判断し、給紙ロール41の回転速度を2倍速に切り替
える。これにより、スタート位置がピックアップロール
40に近く、給紙ロール41による給送が遅れ気味の2
枚目原稿を素早くプリレジスト位置へ到達させることが
でき、スタート位置の違いによる搬送時間の誤差を短縮
することができる。
【0033】また、このように給紙ロール41の回転速
度を変更すると、同一のモータで駆動されている搬送ロ
ール43の回転速度も変更されることになるが、1枚目
原稿の後端は既に搬送ロール43を抜け出た後なので、
1枚目原稿のADF用プラテン22上における搬送速度
には何ら影響がない。
【0034】2枚目原稿の先端がこのようにしてプリレ
ジスト位置で停止した時点において、プラテンロール4
5によって画像の入力速度で搬送されている1枚目原稿
の後端は未だ搬送ロール43とレジストロール44との
間に存在しており、2枚目原稿の先端がプリレジスト位
置へ到達して暫くすると、レジセンサ49が1枚目原稿
の後端を検出する。これを契機として、給紙ロール41
はクラッチによって再びモータに接続され、プリレジス
ト位置で停止していた2枚目原稿は一気にレジストロー
ル44へと給送される。
【0035】一方、1枚目原稿の後端がレジセンサ49
に検出されてから所定のタイミングが経過すると、当該
原稿の後端がレジストロール44を抜け出たものと判断
され、レジストロール44はクラッチによってモータか
ら切り離されて停止する。これにより、給送が再開され
た2枚目原稿の先端はレジストロール対44,44のニ
ップ部に衝合して係止され、1枚目の原稿と同様にスキ
ューが補正される。
【0036】このとき、2枚目原稿のプリレジスト位置
からレジストロール44迄の搬送速度は、搬送ロール4
3とレジストロール44との間に1枚目原稿の後端が存
在しないことから、プラテンロール45が1枚目原稿を
搬送している画像入力速度よりも大きくとることがで
き、その分だけ1枚目原稿と2枚目原稿との間隔を詰め
ることが可能となる。従って、上記プリレジスト位置で
原稿を一時停止させたことによって生じた2枚目原稿の
給送の遅れを、この区間の搬送速度の大きさで補うこと
ができる。
【0037】このように、2枚目の原稿はプリレジスト
位置からレジストロールへと再給送されるが、かかるプ
リレジスト位置は給紙センサ48による原稿先端の検出
タイミングにのみ依存しているので、プリレジスト位置
は原稿トレイ12上における原稿のスタート位置の違い
に拘わらず略一定位置であり、その結果、2枚目の原稿
がプリレジスト位置からレジストロール44へ到達する
のに要する時間は常に略一定となる。
【0038】従って、1枚目の原稿の後端がレジロール
を抜け出た後、略一定時間後に2枚目の原稿の先端がレ
ジストロール44へ到達するので、1枚目の原稿の後端
がレジストロール44を抜け出た後の当該ロール44の
停止時間を短く設定しても2枚目の原稿の先端を確実に
係止することができ、2枚目原稿の搬送時間の遅れ分を
見込んで当該停止時間を決定する必要はない。
【0039】このため、本実施例のADF10によれ
ば、ADF用プラテン22に対する1枚目原稿と2枚目
原稿との給送間隔を短く設定することができ、単位時間
当たりの原稿給送枚数の向上を図ることができるもので
ある。
【0040】一方、図6はプリレジスト位置を設けてい
ない従来のADFにおける原稿11の給送状態を示すタ
イミングチャートである。尚、この従来のADFの構成
はプリレジスト位置Pを除き、図4に示す本実施例のA
DF10と全く同一である。
【0041】同図から明らかなように、従来のADFで
は2枚目原稿の原稿トレイ上におけるスタート位置の誤
差がレジストロールに対する当該原稿の到達時間の誤差
として現れるので、本実施例と全く同じタイミングで原
稿トレイ上から2枚目原稿を引き込んだ場合でも、1枚
目の原稿がレジストロールを抜け出た後の当該ロールの
停止時間を長く設定する必要があり、その分だけADF
用プラテンに対する1枚目原稿と2枚目原稿との給送間
隔が本実施例のそれよりも長くなっている。
【0042】つまり、本実施例のADF10では2枚目
以降の原稿を一旦停止させるプリレジスト位置を設けた
ことにより、従来のADFよりも原稿給送間隔を短く設
定して単位時間当たりの原稿給送枚数の向上を図ること
ができ、ひいてはADFを用いた複写速度の向上を図る
ことができるものである。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の自動
原稿供給装置によれば、給紙ロールとレジストロールと
の間に原稿先端のプリレジスト位置を設け、互いに連続
する2枚の原稿のうち、先の原稿が上記レジストロール
を通過している間に次の原稿の先端を上記プリレジスト
位置まで給送し、かかる位置で停止させておくように構
成したので、次の原稿が上記レジストロールへ到達する
時間のばらつきを排除してプラテンに対する原稿の給送
間隔の短縮化を図ることができ、時間当たりの原稿供給
枚数を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動原稿供給装置の概略構成を示す
図である。
【図2】 本発明の自動原稿供給装置における原稿の給
送状態を説明する図である。
【図3】 本発明の自動原稿供給装置を付設したデジタ
ル複写機の実施例を示す概略図である。
【図4】 実施例に係る自動原稿供給装置の概略構成を
示す図である。
【図5】 実施例の自動原稿供給装置における原稿の給
送状態を示すタイミングチャートである。
【図6】 従来の自動原稿供給装置における原稿の給送
状態を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…原稿トレイ、2…原稿、3…給紙ロール、4…プラ
テン、5…レジストロール、6…プラテンロール、P…
プリレジスト位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿トレイにセットされた複数枚原稿を
    一枚ずつに分離して給送する給紙ロールと、この給紙ロ
    ールにより送られてきた原稿を一時的に係止すると共
    に、プラテンに対して所定の時間間隔毎に当該原稿を送
    り込む一対のレジストロールとを備えた自動原稿供給装
    置において、 上記給紙ロールとレジストロールとの間に原稿先端のプ
    リレジスト位置を設け、互いに連続する2枚の原稿のう
    ち、先の原稿が上記レジストロールを通過している間に
    次の原稿の先端を上記プリレジスト位置まで給送すると
    共に、先の原稿の後端が上記レジストロールを抜けきっ
    た後に、上記プリレジスト位置で停止している次の原稿
    の先端を上記レジストロールへ向けて給送することを特
    徴とする自動原稿供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動原稿供給装置におい
    て、次の原稿を上記プリレジスト位置へ給送する際に、
    上記給紙ロールをレジストロールよりも高速で回転させ
    ることを特徴とする自動原稿供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の自動原稿供
    給装置において、上記プリレジスト位置とレジストロー
    ルとの間には搬送ローラを設けたことを特徴とする自動
    原稿供給装置。
JP3968596A 1996-02-27 1996-02-27 画像入力装置の自動原稿供給装置 Pending JPH09230638A (ja)

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JP3968596A JPH09230638A (ja) 1996-02-27 1996-02-27 画像入力装置の自動原稿供給装置

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