JPH09230597A - ポジ型フォトレジスト組成物 - Google Patents

ポジ型フォトレジスト組成物

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JPH09230597A
JPH09230597A JP8060036A JP6003696A JPH09230597A JP H09230597 A JPH09230597 A JP H09230597A JP 8060036 A JP8060036 A JP 8060036A JP 6003696 A JP6003696 A JP 6003696A JP H09230597 A JPH09230597 A JP H09230597A
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JP
Japan
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terpene
acid
base polymer
compound
compd
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Application number
JP8060036A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Morikawa
敏行 森川
Takafumi Fujinobu
尊文 藤信
Yuji Kanefuji
祐司 金藤
Shinobu Mineyama
忍 峰山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yasuhara Chemical Co Ltd
Original Assignee
Yasuhara Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 露光からベークまでの放置による感度変化
やプロファイル形状変化および現像時の膜減りの小さい
良好なパターン形成性と高解像力を有するポジ型フォト
レジスト組成物を提供する事を目的とする。 【構 成】 テルペン骨格を有するベースポリマーと、
光の照射により酸を発生する化合物を含有するフォトレ
ジスト組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠紫外線、X線、電子
線等の短波長の光エネルギー線を用いる、微細パターン
形成のための露光技術に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化と高速度化に伴い、パ
ターンルールの微細化が進むなか、光源の波長に由来す
る解像度の限界が問題となっている。従来のg線(43
6nm)やi線(365nm)を用いた光露光では、
0.5μmのパターンルールが限界とされており、これ
を用いて製作したLSIの集積度は、64MビットDR
AM相当までとなり、更なる微細化技術が望まれてい
る。最近さかんに研究されている遠紫外線リソグラフィ
ーは、0.3〜0.4μmの加工も可能であり、光吸収
の小さいレジストを用いた場合、基板に対して垂直に近
い側壁を有したパターン形成が可能である。近年、遠紫
外線の光源として高輝度なKrFエキシマレーザーの利
用が注目されており、これに対応できる高感度なレジス
ト材料が要望されている。
【0003】これまで、g線、i線に対応するポジ型フ
ォトレジストとして、アルカリ可溶性ノボラック樹脂と
感光物としてナフトキノンジアジド化合物を含有する組
成物が開発、実用化されてきた。即ち、ノボラック樹脂
は膨潤することなくアルカリ水溶液に可溶であり、また
感光物であるナフトキノンジアジド化合物はそれ自身、
ノボラック樹脂の溶解阻止剤として働き、組成物全体と
してはアルカリには不溶である。ここで光照射を受ける
と、ナフトキノンジアジド化合物は分解しアルカリ可溶
物質を生じ、組成物全体としてアルカリ可溶となる。こ
の光に対する特異性を利用したこの組成物は、ポジ型レ
ジストとして解像度0.8〜2μm程度までの加工に於
いては、十分成果をあげてきた。
【0004】しかしLSIの高集積化に伴いパターンル
ールの微細化が求められているなか、高解像度、高感度
を有するフォトレジストが要求されているが、従来のア
ルカリ可溶性ノボラック樹脂/ナフトキノンジアジド化
合物からなるレジストを、KrFエキシマレーザー等の
遠紫外光を用いたリソグラフィーのパターン形成に用い
ると、ノボラック樹脂やナフトキノンジアジド化合物の
遠紫外領域に於ける吸収が強いため、光がレジスト底部
まで到達しにくくなり、低感度で良好なパターンが得ら
れない。そのため近年開発された遠紫外線ポジ型レジス
トは、露光によって酸を発生する酸発生剤と、分子主鎖
中に酸で分解する置換基を有する樹脂を含む化学増幅型
レジストが主流である。
【0005】この化学増幅型レジストは、遠紫外光など
の光エネルギー線の照射により、露光部に酸を発生さ
せ、この酸を触媒とする反応によって置換基が分子主鎖
から外れ、現像液に可溶となり、この露光部と非露光部
の溶解性の差を利用して、パターンを基板上に形成させ
るパターン形成材料である。
【0006】酸で分解する置換基を持つ樹脂として、例
えばポリヒドロキシスチレンのOH基を置換基で保護し
たものが挙げられ、酸によって保護基を外すことによ
り、現像液に可溶となる。このような樹脂と酸発生剤と
の2成分系からなるレジスト材料は、未露光部が現像液
に溶解しないようにするため、多くのOH基を保護する
必要があり、かつ露光部を現像液に溶解させるために多
くの保護基を分解させなければならないので、膜厚の変
化や膜内の応力あるいは気泡の発生を引き起こしやすく
また、樹脂中の酸基により露光後のベークによりレジス
ト膜が収縮するという問題点があった。
【0007】また、機能をより分化させた3成分系の化
学増幅型レジスト、即ちアルカリ可溶樹脂、溶解阻止
剤、酸発生剤からなる材料系の場合、上記膜厚の変化や
気泡の発生などを少なくすることが可能で、精密な微細
加工にはより有用であると言われているが、アルカリ可
溶性樹脂に対する溶解阻止性が不十分であるため、現像
時の膜減り大きく、レジストプロファイルを著しく劣化
させ鮮明なレジストパターンが得られないという問題点
があった。
【0008】また、2成分系、3成分系ともに露光から
加熱処理(ベーク)までの放置時間が長くなると、レジ
スト表面の現像性が低下し、いわゆるT型トップ形状を
呈し、感度が低下するという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、露光
からベークまでの放置による感度変化やプロファイル形
状変化および現像時の膜減りの小さい良好なパターン形
成性と高解像力を有するポジ型フォトレジスト組成物を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を解決するため鋭意検討した結果、テルペン骨格を有す
るベースポリマーと、光の照射により酸を発生する化合
物を用いることにより、上記目的を達成しうることを見
いだし本発明を完成した。即ち、本発明はポジ型フォト
レジスト組成物において、テルペン骨格を有するベース
ポリマーと、光の照射により酸を発生する化合物を含有
することを特徴とする。
【0011】以下本発明を詳細に説明する。本発明に用
いるテルペン骨格を有するベースポリマーとしてはベー
スポリマー中にテルペン骨格を有する置換基で置換され
たポリマーが挙げられる。
【0012】テルペン骨格をベースポリマーの置換基成
分として導入する方法としては、例えばテルペン化合物
をモノマー成分と反応させ、テルペン骨格をモノマーに
導入し、これを重合させることにより目的のベースポリ
マーを得る方法がある。また、予めモノマー成分を重合
させポリマーとした後、テルペン化合物を反応させるこ
とにより、テルペン骨格を有する置換基を導入すること
もできるが、前者が一般的である。
【0013】そのテルペン骨格を有する原料モノマーの
成分としては、例えば末端二重結合を有する化合物が挙
げられる。その末端二重結合を有する化合物としては、
例えばアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビ
ニルエステル、アリルエーテル、ビニルエーテル、ビニ
ルケトン、ビニルアミン、ビニルアミド、ビニルイソシ
アナート、ビニルスルホン、アリルカルビニルエーテル
等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。即
ち、テルペン骨格は、これらのモノマーのエステル基や
エーテル基等の置換基として利用される。
【0014】これらの末端二重結合を有する化合物の中
で、特にテルペン骨格を有するメタクリル酸エステルが
好ましく用いられる。
【0015】ここでテルペン骨格とは、テルペン化合物
が有する化学構造をいう。即ち、炭素数5からなるイソ
プレンを基本単位とする多量体で、慣用的には炭素数1
0の化合物をモノテルペン、炭素数15をセスキテルペ
ン、炭素数20をジテルペンと称される。例えば下記に
示す構造式のものが挙げられる。
【0016】
【化1】
【0017】
【化2】
【0018】
【化3】
【0019】これらのテルペン骨格について慣用的には
次のような名称で呼ばれている。即ち、式1をパラメン
タニル骨格、式2をボルナン骨格、式3をピナン骨格と
呼ばれている。
【0020】本発明に用いられるベースポリマーの置換
基成分であるテルペン骨格、即ちモノマー成分またはポ
リマーと反応させるテルペン化合物としては、例えば炭
素数10の環状モノテルペン化合物、炭素数15の環状
セスキテルペン化合物、炭素数20の環状ジテルペン化
合物等が挙げられる。これらの環状テルペン化合物は、
単環のテルペン化合物であってもよいし、多環のテルペ
ン化合物であってもよい。その具体的な例として例えば
次のものが挙げられるがこれらに限定されるものではな
い。
【0021】[環状モノテルペン化合物の例]α−ピネ
ン、β−ピネン、ジペンテン、リモネン、フェランドレ
ン、α−テルピネン、γ−テルピネン、テルピノレン、
1,8−シネオール、1,4−シネオール、カンフェ
ン、トリシクレン、ボルニレン、パラメンテン−1、パ
ラメンテン−2、パラメンテン−3、パラメンタジエン
類、カレン、ツジャン等のテルペン炭化水素類、ターピ
ネオール、パラメンタノール、n−ボルネオール、イソ
ボルネオール、フェンチルアルコール、メントール等の
テルペンアルコール類等。
【0022】[環状セスキテルペン化合物の例]ロンギ
ホレン、カリオフィレン、カジネン、ツヨプセン、セド
レン、クロベン、ロンギピネン等のセスキテルペン炭化
水素類、エレモール、カジノール、ユーデスモール、カ
リオラン−1−オール等のセスキテルペンアルコール類
等。
【0023】[環状ジテルペン化合物の例]カンフォレ
ン、カウレン、アビエチノール、アビエチン酸等のロジ
ン化合物等。
【0024】これらのテルペン化合物を置換基成分とし
てモノマー成分またはポリマーに導入する方法として、
モノマー成分またはポリマーとテルペン化合物の官能基
置換反応や付加反応、縮合反応を利用することができ
る。例えば末端二重結合を有するカルボキシル基含有モ
ノマーとテルペン炭化水素類との付加反応、末端二重結
合を有するハロゲン化カルボキシル基含有モノマーとテ
ルペンアルコール類との縮合反応、末端二重結合を有す
るエステル基含有モノマーとテルペンアルコール類との
官能基置換反応が挙げられる。
【0025】この際、炭素数10の環状モノテルペン化
合物、炭素数15のセスキテルペン化合物および炭素数
20のジテルペン化合物は単独で使用してもよいし、ま
た2種以上組み合わせて使用することもできる。
【0026】本発明で使用されるテルペン骨格を有する
ベースポリマーの製造法は、上記の方法でテルペン骨格
を導入したモノマー成分を重合させることにより目的と
するベースポリマーを製造することができる。その重合
方法としては、ラジカル重合、イオン重合等が挙げられ
るがラジカル重合が一般的である。ラジカル重合にはラ
ジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル等の有
機過酸化物等を使用して行う。
【0027】また、テルペン骨格を有するベースポリマ
ーの他の製造法としては、予めポリマーを製造した後
に、上記の方法でテルペン骨格を導入することにより、
目的のベースポリマーを製造することができる。
【0028】本発明のポジ型フォトレジスト組成物のベ
ースポリマーには、テルペン骨格を有するモノマー成分
とテルペン骨格を有しないモノマー成分との共重合によ
るポリマーを使用することができる。
【0029】そのテルペン骨格を有しないモノマー成分
として例えば、ヒドロキシスチレンおよびその誘導体、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニルエ
ステル、アリルエーテル、ビニルエーテル、ビニルケト
ン、ビニルアミン、ビニルアミド、ビニルイソシアナー
ト、ビニルスルホン、アリルカルビニルエーテル等の末
端二重結合を有する化合物が挙げられるがこれらに限定
されるものではない。
【0030】その際、テルペン骨格を有するモノマー成
分の組成比率は全ベースポリマーの重量に対して0.1
重量%以上、好ましくは0.5重量%以上である。0.
1重量%未満だとレジスト性能が劣る。
【0031】また、本発明の組成物にはアルカリ現像液
に対する溶解性を調節する目的でテルペン骨格を有する
ベースポリマーの外に他のポリマーや樹脂成分を併用す
ることができる。他のポリマーや樹脂成分としては、例
えばノボラック樹脂、水素化ノボラック樹脂、ポリヒド
ロキシスチレンおよびその誘導体、アセトンピロガロー
ル樹脂、スチレン−無水マレイン酸共重合体、カルボキ
シル基含有メタクリル系樹脂およびその誘導体を挙げる
ことができるが、これらに限定されるものではない。
【0032】該ノボラック樹脂はフェノール類とアルデ
ヒド類やケトン類を酸性触媒の存在下で付加縮合して作
られる。
【0033】ポリヒドロキシスチレンの誘導体として
は、ポリヒドロキシスチレンのOH基の一部を部分的に
酸に不安定な置換基、例えばt−ブチル基や、t−ブト
キシカルボニル基、テトラヒドロピラニル基等で置換し
たもの、あるいは水素化ポリヒドロキシスチレン、ハロ
ゲン化ポリヒドロキシスチレン等が好ましく用いられ
る。
【0034】本発明で使用されるテルペン骨格を有する
ベースポリマーの重量平均分子量は通常1,000〜1
00,000、好ましくは2,000〜50,000で
ある。平均分子量が1,000未満の場合は、フォトレ
ジストの耐熱性が劣る傾向があり、100,000を越
えると解像度が劣り好ましくない。
【0035】本発明で使用される光エネルギー線の照射
により酸を発生する化合物としては、ジアゾニウム塩、
アンモニウム塩、ホスホニウム塩、ヨードニウム塩、ス
ルホニウム塩等のオニウム塩、オキシムスルホン酸、
2,6−ジニトロベンジルスルホン酸誘導体、ナフトキ
ノン−4−スルホン酸、2,4−ビストリクロロメチル
−6−アリル−1,3,5−トリアジン誘導体、α,α
´−ビスアリルスルホニルジアゾメタン等を挙げること
ができる。なお、本発明による酸を発生する化合物はこ
れらに限定されるものではなく、光エネルギー線により
酸を発生する物質であれば差し支えない。
【0036】酸を発生する化合物の配合量は、フォトレ
ジスト組成物の全重量(溶剤は除く)に対して、0.0
1〜40重量%、好ましくは、0.05〜20重量%で
ある。配合量が0.01%未満では、感度が低くなり、
40重量%を越えると、レジスト膜の機械的強度を低下
させることがあり好ましくない。
【0037】この酸を発生する化合物から光エネルギー
線により発生した酸は、レジストのベースポリマーの分
解反応において、触媒として作用する。即ちベースポリ
マー中のテルペン骨格を有する官能基の脱離反応が連鎖
的におこる。こうして分解したベースポリマーはアルカ
リ現像液に対する溶解性が発現しポジ型レジストとして
機能する。
【0038】本発明のフォトレジスト組成物には、レジ
ストの透明性を向上させ、レジストパターン上端におけ
る庇の発生を防止するためにブリーチング剤を添加する
ことができる。ブリーチング剤としては例えば、2,
2′−ビスアリルスルフォニルジアゾメタンやジフェニ
ルスルホン等が挙げられる。
【0039】また、本発明のフォトレジスト組成物には
必要に応じて、塗布性を向上させるための界面活性剤、
安定剤、色素、顔料、可塑剤、接着助剤を添加すること
が可能である。
【0040】本発明のポジ型フォトレジスト組成物の現
像液には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナ
トリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、
アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−
プロピルアミン等の第1アミン類、ジエチルアミン、ジ
−n−プロピルアミン等の第2アミン類、トリエチルア
ミン、メチルジエチルアミン等の第3アミン類、ジメチ
ルエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコ
ールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシ
ド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド等の第4級
アンモニウム塩、ピロール、ピペリジン、1,8−ジア
ザビシクロ(5,4,0)−7−ウンデセン、1,5−
ジアザビシクロ(4,3,0)−5−ノナン等の環状ア
ミン類、等のアルカリ類の水溶液を使用することができ
る。さらに上記アルカリ類の水溶液にアルコール類、界
面活性剤を適当量添加して使用することもできる。
【0041】本発明のポジ型フォトレジスト組成物をシ
リコンウエハ等の基板に塗布する場合は、組成物を溶剤
に溶解し、これをスピンコーター等で塗布すればよい。
【0042】この際に使用する溶剤としては、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル等のアルコールエーテル類、メチルセ
ロソルブアセタート、エチルセロソルブアセタート等の
セロソルブエステル類、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノン等のケトン類、ジオキサン、エチレングリコー
ルジエチルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸
ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル等の脂肪酸エステル
類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類等が挙げ
られる。これらの溶剤は単独でもしくは数種類混合して
も使用することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】このようにして調製したポジ型フ
ォトレジスト組成物は、例えば次のような処理を行うこ
とにより回路を形成することができる。即ち、0.2μ
mのテフロンフィルタでろ過し、ジシラザン処理したシ
リコンウエハ上に膜厚1.0μmになるように塗布し、
乾燥後、KrFエキシマレーザー光を用いて露光する。
次に加熱を行い、アルカリ現像液で現像し、更に乾燥し
てポジ型レジストパターンを形成させる。最後にこのレ
ジストパターンを酸素プラズマ等でエッチングすること
によって回路を形成することができる。以下に実施例に
よって本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実
施例になんら限定されるものではない。
【0044】〔ベースポリマーの製造例〕 1)ベースポリマーA 44.8g(0.2mol)の1−パラメンチルメタク
リレートおよび300mlのトルエンを反応容器に入
れ、3.6gの2,2′ーアゾビスイソブチロニトリル
を加え、窒素ガス雰囲気下、70℃で10時間攪拌し重
合反応を行った。こうして得られた反応液に少量のハイ
ドロキノンと60mlのエタノールを含む3.0lのヘ
キサンを加え、沈殿を生じさせる。白色の沈殿をろ過
し、エタノール/ヘキサン(2/8)混合溶液で洗浄し
た後、減圧乾燥させて白色粉末状のポリマーを25.6
g得た。得られたポリマーのゲルパーミエイションクロ
マトグラフィーによる重量平均分子量は7,200であ
った。
【0045】2)ベースポリマーB 22.4g(0.1mol)の1−パラメンチルメタク
リレート、14.2g(0.1mol)のtert−ブ
チルメタクリレートおよび250mlのトルエンを反応
容器に入れ、2.9gの2,2′ーアゾビスイソブチロ
ニトリルを加え、窒素ガス雰囲気下、70℃で10時間
攪拌し重合反応を行った。得られた反応液は、1)と同
様に処理して白色粉末状のポリマーを22.8g得た。
得られたポリマーのゲルパーミエイションクロマトグラ
フィーによる重量平均分子量は7,800であった。
【0046】3)ベースポリマーC 11.2g(0.05mol)の1−パラメンチルメタ
クリレート、28.4g(0.2mol)のtertー
ブチルメタクリレートおよび300mlのトルエンを反
応器に入れ、3.1gの2,2′ーアゾビスイソブチロ
ニトリルを加え、窒素ガス雰囲気下、70℃で10時間
攪拌し重合反応を行った。得られた反応液は、1)と同
様に処理して白色粉末状のポリマーを25.1g得た。
得られたポリマーのゲルパーミエイションクロマトグラ
フィーによる重量平均分子量は8,300であった。
【0047】4)ベースポリマーD 22.2g(0.1mol)のイソボルニルメタクリレ
ート、14.2g(0.1mol)のtert−ブチル
メタクリレートおよび250mlのトルエンを反応器に
入れ、2.9gの2,2′ーアゾビスイソブチロニトリ
ルを加え、窒素ガス雰囲気下、70℃で10時間攪拌し
重合反応を行った。得られた反応液は、1)と同様に処
理して白色粉末状のポリマーを20.3g得た。得られ
たポリマーのゲルパーミエイションクロマトグラフィー
による重量平均分子量は7,800であった。
【0048】5)ベースポリマーE 14.5(0.05mol)のカリオラン−1−メタク
リレート、28.4g(0.2mol)のtertーブ
チルメタクリレートおよび300mlのトルエンを反応
器に入れ、3.4gの2,2′ーアゾビスイソブチロニ
トリルを加え、窒素ガス雰囲気下、70℃で10時間攪
拌し重合反応を行った。得られた反応液は、1)と同様
に処理して白色粉末状のポリマーを23.6g得た。得
られたポリマーのゲルパーミエイションクロマトグラフ
ィーによる重量平均分子量は7,000であった。
【0049】6)ベースポリマーF 22.4g(0.1mol)の1−パラメンチルメタク
リレート、10.0g(0.1mol)のメチルメタク
リレートおよび250mlのトルエンを反応容器に入
れ、2.6gの2,2′ーアゾビスイソブチロニトリル
を加え、窒素ガス雰囲気下、70℃で10時間攪拌し重
合反応を行った。得られた反応液は、1)と同様に処理
して白色粉末状のポリマーを20.1g得た。得られた
ポリマーのゲルパーミエイションクロマトグラフィーに
よる重量平均分子量は8,200であった。
【0050】実施例1〜9 上記製造例に示したベースポリマーを用い、表1に示す
組成比でポジ型フォトレジストを調製した。
【0051】比較例1〜3 表1に示したベースポリマーを用い、2成分系のポジ型
フォトレジスト(比較例1および2)と酸分解性溶解阻
止剤として、2,2−ビス(4−t−ブトキシカルボニ
ルオキシフェニル)プロパン(BABOC)を用いた3
成分系ポジ型フォトレジスト(比較例3)を表1の組成
比で調製した。
【0052】
【表1】
【0053】
【化4】
【0054】これらのポジ型フォトレジスト組成物を
0.2μmのテフロンフィルタでろ過し、ヘキサメチル
ジシラザン処理したシリコンウエハ上に、スピンコータ
ーで乾燥膜厚1.0μmになるように塗布し、100℃
のホットプレート上で120秒間ベークした。これに2
48nmのKrFエキシマレーザーステッパー(NA=
0.42)を用いて露光した。露光後、直ちに90℃で
60秒ベークを施し、2.38重量%水酸化テトラメチ
ルアンモニウム水溶液を用いて現像し、さらに水洗して
乾燥させレジストパターンを得た。また、露光後1時間
放置した後同様に処理したものを感度比測定用とした。
【0055】このようにして得られたレジストパターン
を、走査型電子顕微鏡(SEM)で観察しレジストのプ
ロファイルの評価および解像度を求めた。また、感度は
1.0μmのパターンを解像するに必要な露光時間の逆
数で定義し、比較例1の感度に対する相対値で示した。
また、露光後1時間放置したサンプルと、露光後直ちに
処理したサンプルの感度比(露光後1時間放置/直ちに
処理)を求めた。現像による膜減りは、未露光部の現像
前後の膜圧の比で表した。結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
【0057】
【効果】本発明により得られたポジ型フォトレジスト組
成物は、露光からベークまでの放置による感度変化やプ
ロファイル形状変化および現像時の膜減りの小さい良好
なパターン形成性と高解像力を有し、微細パターン形成
に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峰山 忍 広島県府中市高木町1080番地 ヤスハラケ ミカル株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テルペン骨格を有するベースポリマー
    と、光エネルギー線の照射により酸を発生する化合物を
    含有するポジ型フォトレジスト組成物。
  2. 【請求項2】 テルペン骨格が炭素数10の環状モノテ
    ルペン化合物、炭素数15のセスキテルペン化合物、お
    よび炭素数20のジテルペン化合物の単独または2種以
    上からなる請求項1記載のポジ型フォトレジスト組成
    物。
  3. 【請求項3】 ベースポリマーが末端二重結合を有する
    化合物を原料モノマーとする請求項1記載のポジ型フォ
    トレジスト組成物。
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