JPH09230596A - 感放射線性樹脂組成物 - Google Patents
感放射線性樹脂組成物Info
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- JPH09230596A JPH09230596A JP8036458A JP3645896A JPH09230596A JP H09230596 A JPH09230596 A JP H09230596A JP 8036458 A JP8036458 A JP 8036458A JP 3645896 A JP3645896 A JP 3645896A JP H09230596 A JPH09230596 A JP H09230596A
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Abstract
であって、耐薬品性、感度、現像性、残膜率、耐熱性お
よび基板との密着性に優れた、アルカリ水溶液からなる
現像液によって現像しうるポジ型レジストとして好適な
感放射線性樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 [A](a−1)不飽和カルボン酸の重
合単位および(a−2)下記一般式[I] 【化1】(式中、R1〜R3は各々独立に、水素原子また
は炭素数1〜5のアルキル基であり、R4は炭素数1〜5
のアルキル基であり、mおよびnは互に独立に1〜5の
整数である。)で表される化合物の重合単位を含有する
共重合体、 [B]1,2−キノンジアジド化合物、並びに [C]潜在性酸発生剤、を含有する感放射線性樹脂組成
物。
Description
成物に関する。さらに詳しくは、半導体集積回路(以
下、「IC」という)、液晶ディスプレイ(以下、「L
CD」という)用薄膜トランジスタ(以下、「TFT」
という)回路などの回路製造用のポジ型レジストとし
て、あるいは層間絶縁膜、カラーフィルタ用保護膜など
の永久膜形成材料としても好適な、感放射線性樹脂組成
物に関する。
は、高解像度を有するとともに高感度を有するレジスト
として用いられる感放射線性樹脂組成物が求められてい
る。
以下の高解像度が得られるレジストが要求されることも
あるが、他方では数μm〜数十μmオーダーの解像度が
得られ、且つ特に大口径化されたシリコンウェハを用い
てスループットを上げても高い歩留まりを示す高感度レ
ジストが強く要望されている。
ェハのエッチング工程では、大量にバッチ処理が可能な
ウェットエッチング方式で行われることが多く、このた
め形成されるレジストパターンには、基板との密着性や
エッチング液に侵されない耐薬品性が必要とされる。ま
たイオンインプラ工程などが加わる場合には、高温加熱
に耐えうる耐熱性が要求される。
トとしては、ノボラック樹脂と1,2−キノンジアジド
化合物とを含むポジ型レジストが知られている。しかし
ながら、このポジ型レジストは、解像度には優れている
が、上記のようなウェットエッチングに耐えうる耐薬品
性、さらには感度、基板との密着性、耐熱性などについ
ては充分な特性を有しているとはいえない。
いて、LCDの中でもとりわけ1画素ごとにTFTを組
み込んだアクティブマトリクス型LCD(以下、「AM
−LCD」という)は、その応答速度の早さからブラウ
ン管に代わる次世代表示デバイスの本命とみなされてお
り、表示画面の大面積化が望まれている。このようなA
M−LCDのTFT回路の形成にも、ICの場合と同様
にレジストが用いられている。
化性樹脂組成物を用いて形成されている層間絶縁膜、カ
ラーフィルター用保護膜などの永久膜を、レジストと同
様の組成物で形成しようとする試みが行われている。
性、基板との密着性、耐熱性、可視光領域における透明
性などが要求されるが、上記のようなノボラック樹脂と
キノンジアジド化合物とを含む従来のポジ型レジストで
は、耐薬品性、基板との密着性、耐熱性などの点で充分
満足のいく永久膜を形成できるものではなかった。
い感放射線性樹脂組成物を提供することにある。本発明
の他の目的は、IC、LCD用TFT回路などの回路製
造用であって、耐薬品性、感度、現像性、残膜率、耐熱
性および基板との密着性に優れた、アルカリ水溶液から
なる現像液によって現像しうるポジ型レジストとして好
適な感放射線性樹脂組成物を提供することである。
絶縁膜、カラーフィルター保護膜、回路保護膜などで例
示される永久膜を形成するためのものであって、耐熱
性、基板との密着性、可視光領域における透明性、耐薬
品性などに優れた永久膜を与え得る感放射線性樹脂組成
物を提供することである。
利点は、 [A](a−1)不飽和カルボン酸の重合単位および
(a−2)下記一般式[I]
または炭素数1〜5のアルキル基であり、R4は炭素数1
〜5のアルキル基であり、mおよびnは互に独立に1〜
5の整数である。)で表される化合物の重合単位を含有
する共重合体(以下、「共重合体[A]」ともいう)、 [B]1,2−キノンジアジド化合物、並びに [C]潜在性酸発生剤、を含有することを特徴とする感
放射線性樹脂組成物によって達成される。以下、本発明
を詳述するが、それにより本発明の他の目的、利点およ
び効果も明らかとなろう。
成物に含まれる各成分について説明する。なお、本発明
で「放射線」という語は、紫外線、遠紫外線、X線、電
子線、分子線、γ線、シンクロトロン放射線、プロトン
ビーム線などを含む概念で用いられる。
酸(a−1)の重合単位および上記一般式[I]で示さ
れる化合物(a−2)の重合単位を共重合成分として含
有し、必要に応じて上記不飽和カルボン酸(a−1)お
よび化合物(a−2)と共重合しうる他のラジカル重合
性化合物(以下、「他のラジカル重合性化合物」ともい
う。)(a−3)の重合単位を共重合成分としてさらに
含有することができる。
(a−1)としては、エチレン性不飽和二重結合を有す
る不飽和カルボン酸を好ましいものとして挙げられる。
具体例としては、メタクリル酸、アクリル酸、クロトン
酸、o−ビニル安息香酸、m−ビニル安息香酸、p−ビ
ニル安息香酸などのモノカルボン酸;マレイン酸、フマ
ル酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸、1,4
−シクロヘキセンジカルボン酸、3−ビニルフタル酸、
4−ビニルフタル酸、メチル−5−ノルボルネン−2,
3−ジカルボン酸、3,4,5,6−テトラヒドロフタル
酸、1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸、ジメチルテ
トラヒドロフタル酸などのジカルボン酸が挙げられる。
これらのうち、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸
などが好ましく用いられる。
−1)として、カルボン酸基の一部が遊離のまま残存し
ている、上記不飽和カルボン酸の部分エステル化物また
は部分アミド化物、例えば不飽和ジカルボン酸のハーフ
エステルまたはハーフアミドを用いることもできる。こ
のような不飽和カルボン酸のハーフエステルまたはハー
フアミドとしては、イタコン酸モノメチル、イタコン酸
モノブチルなどが好ましく用いられる。これらの不飽和
カルボン酸は、単独であるいは2種以上組み合わせて用
いることができる。
上記一般式[I]で表される。式[I]中において、R
1〜R3は各々独立に水素原子または炭素数1〜5のアル
キル基であり、R4は炭素数1〜5のアルキル基であ
り、mおよびnは互に独立に1〜5の整数である。上記
炭素数1〜5のアルキル基は、直鎖状であっても分岐鎖
状であってもよく、例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、se
c−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基などを
挙げることができる。
2)の具体例としては、例えば、o−ビニルベンジルメ
チルエーテル、m−ビニルベンジルメチルエーテル、p
−ビニルベンジルメチルエーテル、o−ビニルベンジル
エチルエーテル、m−ビニルベンジルエチルエーテル、
p−ビニルベンジルエチルエーテル、o−ビニルベンジ
ルプロピルエーテル、m−ビニルベンジルプロピルエー
テル、p−ビニルベンジルプロピルエーテル、o−ビニ
ルベンジルイソプロピルエーテル、m−ビニルベンジル
イソプロピルエーテル、p−ビニルベンジルイソプロピ
ルエーテル、o−ビニルベンジルブチルエーテル、m−
ビニルベンジルブチルエーテル、p−ビニルベンジルブ
チルエーテル、o−ビニルベンジルイソブチルエーテ
ル、m−ビニルベンジルイソブチルエーテル、p−ビニ
ルベンジルイソブチルエーテル、o−ビニルベンジル−
tert−ブチルエーテル、m−ビニルベンジル−te
rt−ブチルエーテル、p−ビニルベンジル−tert
ブチルエーテル、α−メチル−o−ビニルベンジルメチ
ルエーテル、α−メチル−m−ビニルベンジルメチルエ
ーテル、α−メチル−p−ビニルベンジルメチルエーテ
ル、2,3−ジメトキシメチルスチレン、2,4−ジメト
キシメチルスチレン、2,5−ジメトキシメチルスチレ
ン、2,6−ジメトキシメチルスチレン、2,3,4−ト
リメトキシメチルスチレン、2,3,5−トリメトキシメ
チルスチレン、2,3,6−トリメトキシメチルスチレ
ン、3,4,5−トリメトキシメチルスチレン、2,4,6
−トリメトキシメチルスチレンなどを挙げることができ
る。
エーテル、m−ビニルベンジルメチルエーテル、p−ビ
ニルベンジルメチルエーテル、o−ビニルベンジルエチ
ルエーテル、m−ビニルベンジルエチルエーテル、p−
ビニルベンジルエチルエーテルなどが好ましく用いられ
る。これらの化合物(a−2)は、単独であるいは2種
以上組み合わせて用いることができる。
合物(a−3)の具体例としては、(メタ)アクリル酸
グリシジル、α−エチル(メタ)アクリル酸グリシジ
ル、α−n−プロピル(メタ)アクリル酸グリシジル、
α−n−ブチル(メタ)アクリル酸グリシジル、3,4
−エポキシブチル(メタ)アクリレート、3,4−エポ
キシヘプチル(メタ)アクリレート、α−エチル−6,
7−エポキシヘプチル(メタ)アクリレート、アリルグ
リシジルエーテル、ビニルグリシジルエーテル、o−ビ
ニルベンジルグリシジルエーテル、m−ビニルベンジル
グリシジルエーテル、p−ビニルベンジルグリシジルエ
ーテル、3−ビニルシクロヘキセンオキサイドなどのエ
ポキシ基含有ラジカル重合性化合物;(メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸−n−プロピル、(メタ)アクリル酸−i−プロピ
ル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリ
ル酸−sec−ブチル、(メタ)アクリル酸−ter−
ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデ
シル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メ
タ)アクリル酸イソボロニル、(メタ)アクリル酸シク
ロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−メチルシクロヘキ
シル、(メタ)アクリル酸ジシクロヘキシル、(メタ)
アクリル酸アダマンチル、(メタ)アクリル酸アリル、
(メタ)アクリル酸プロバギル、(メタ)アクリル酸フ
ェニル、(メタ)アクリル酸ナフチル、(メタ)アクリ
ル酸アントラセニル、(メタ)アクリル酸シクロペンチ
ル、(メタ)アクリル酸フリル、(メタ)アクリル酸テ
トラヒドロフリル、(メタ)アクリル酸ピラニル、(メ
タ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェネシ
ル、(メタ)アクリル酸クレシル、(メタ)アクリル酸
−1,1,1−トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸
パーフルオロエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオロ
−n−プロピル、(メタ)アクリル酸パーフルオロ−i
−プロピル、(メタ)アクリル酸トリフェニルメチル、
(メタ)アクリル酸クミル、(メタ)アクリル酸−2−
ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキ
シプロピル、(メタ)アクリル酸−アミド、(メタ)ア
クリル酸−N,N−ジメチルアミド、(メタ)アクリル
酸−N,N−ジプロピルアミド、(メタ)アクリル酸−
アニリド、(メタ)アクリロニトリルなどの(メタ)ア
クリロイル基含有ラジカル重合性化合物;
ン、N−ビニルピロリドン、酢酸ビニル、スチレン、α
−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、
p−メトキシメチルスチレン、p−tert−ブトキシ
スチレン、クロロメチルスチレン、ブタジエン、2,3
−ジメチルブタジエン、イソプレンなどのビニル基含有
ラジカル重合性化合物;マレイン酸ジエチル、フマル酸
ジエチル、イタコン酸ジエチルなどの不飽和ジカルボン
酸ジエステルなどが挙げられる。
ジル、スチレン、α−メチルスチレン、p−tertブ
トキシスチレン、メタクリル酸ジシクロペンタニル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル、メタクリル酸ベンジル、ブタジエン、イソプレンな
どが好ましく用いられる。これらの化合物を共重合成分
として用いることにより、ポリマーのアルカリ溶解性、
ガラス転移温度、誘電率などをコントロールすることが
でき、その結果、解像度、残膜率などのレジストとして
の性能や、透明性、耐熱性などの永久膜としての性能が
向上する場合がある。これらの化合物(a−3)は、単
独であるいは2種以上組み合わせて用いることができ
る。
記の各化合物を共重合させることにより得られる。共重
合体は不飽和カルボン酸(a−1)の重合単位を、好ま
しくは5〜50重量%、特に好ましくは10〜40重量
%の量で、化合物(a−2)の重合単位を、好ましくは
5〜90重量%、特に好ましくは20〜50重量%の量
で、そして他のラジカル重合性化合物(a−3)の重合
単位を、好ましくは70重量%以下、特に好ましくは2
0〜60重量%の量で含有している。
含量が5重量%未満であると、得られる被膜はアルカリ
水溶液からなる現像液に対する溶解性が低下し現像性が
悪化して、感度が低下する場合がある。一方50重量%
を超えると、得られる被膜はアルカリ水溶液に対する溶
解性が大きくなりすぎて、得られるレジストパターンの
残膜率が悪化する場合がある。また、化合物(a−2)
の重合単位の含量が5重量%未満であると、得られる被
膜は架橋密度が不足して耐熱性や耐薬品性が劣ることが
あり、一方90重量%を超えると、得られる被膜はアル
カリ水溶液に対する溶解性が低下して現像性が悪化した
り、感度が低下する場合がある。さらに、他のラジカル
重合性化合物(a−3)の重合単位の含量が70重量%
を超える場合には、ポリマーのアルカリ水溶液からなる
現像液に対する溶解性のバランスが悪くなり、パターニ
ングが困難になる場合がある。
リスチレン換算重量平均分子量(以下、「Mw」とい
う)が、通常、2×103〜1×105、好ましくは5×
103〜5×104であることが望ましい。Mwが2×1
03未満であると、得られる被膜は、現像性、残膜率な
どが低下したり、またパターン形状、耐熱性などに劣る
ことがあり、一方1×105を超えると、感度が低下し
たりパターン形状に劣ることがある。
[A]は、不飽和カルボン酸(a−1)と、上記一般式
[I]で示される化合物(a−2)と、場合によりさら
に他のラジカル重合性化合物(a−3)を、種々の重合
方法により共重合させることによって得られるが、溶媒
中で、触媒(重合開始剤)の存在下に共重合させる方法
が好ましい。
は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ルなどのアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなどの環状エーテル類;メチルセロソルブアセテー
ト、エチルセロソルブアセテートなどのセロソルブエス
テル類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコール
エーテル類;プロピレングリコールメチルエーテルアセ
テート、プロピレングリコールエチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールプロピルエーテルアセテート
などのプロピレングリコールアルキルエーテルアセテー
ト類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素類;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−
ヘプタノン、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタ
ノンなどのケトン類;2−ヒドロキシプロピオン酸エチ
ル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、
2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エト
キシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキ
シ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシプロピオ
ン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エ
トキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸
メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類;ジ
メチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドンなど
の非プロトン性極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒
は、重合性化合物[(a−1)、(a−2)および(a
−3)]の合計100重量部に対して、通常20〜10
00重量部の量で用いられる。
合開始剤として知られているものを広く用いることがで
き、例えば2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、
2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバ
レロニトリル)などのアゾ化合物;ベンゾイルパーオキ
シド、ラウロイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシ
ピバレート、1,1’−ビス(t−ブチルパーオキシ)
シクロヘキサンなどの有機過酸化物および過酸化水素な
どを用いることができる。ラジカル重合開始剤として過
酸化物を用いる場合には、過酸化物を還元剤とともに用
いてレドックス型重合開始剤としてもよい。さらに、上
記共重合において、α−メチルスチレンダイマーなどの
分子量調節剤を添加することもできる。
(a−1)に由来するカルボキシル基と上記一般式
[I]で示される化合物(a−2)に由来するアルコキ
シメチロール基とを有しており、アルカリ可溶性と自己
架橋性とを有する。また、共重合体[A]は、アルカリ
水溶液に対して適度の溶解性を有しており、高感度、高
残膜率、現像性などに優れた感放射線性樹脂組成物を与
える。さらに共重合体[A]を用いることによって得ら
れるレジストパターンは、耐熱性、基板との密着性、可
視光域での透明性、耐薬品性などの諸特性に優れる。
ては、ヒドロキシ化合物の水酸基の全てまたは一部が
1,2−キノンジアジドスルホン酸でエステル化された
化合物を用いることができ、好ましくはヒドロキシ化合
物の水酸基の20〜100%が1,2−キノンジアジド
スルホン酸でエステル化された化合物を用いる。
の具体例としては、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフ
ェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン
酸エステル、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン
−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エス
テル、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン−1,
2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、
2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナ
フトキノンジアジド−5−スルホン酸エステルなどのト
リヒドロキシベンゾフェノンの1,2−キノンジアジド
スルホン酸エステル;2,2’,4,4’−テトラヒドロ
キシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−
4−スルホン酸エステル、2,2’,4,4’−テトラヒ
ドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジ
ド−5−スルホン酸エステル、2,3,4,3’−テトラ
ヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジア
ジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4,3’−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホン酸エステル、2,3,4,4’−テ
トラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノン
ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4,4’−
テトラヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸エステル、2,3,4,2’
−テトラヒドロキシ−4’−メチルベンゾフェノン−
1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステ
ル、2,3,4,2’−テトラヒドロキシ−4’−メチル
ベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホン酸エステル、2,3,4,4’−テトラヒドロキ
シ−3’−メトキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキ
ノンジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4,
4’−テトラヒドロキシ−3’−メトキシベンゾフェノ
ン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エ
ステルなどのテトラヒドロキシベンゾフェノンの1,2
−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル;
ンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−ス
ルホン酸エステル、2,3,4,2’,6’−ペンタヒドロ
キシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホン酸エステル、3,4,5,2’,4’−ペンタ
ヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジア
ジド−4−スルホン酸エステル、3,4,5,2’,4’−
ペンタヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸エステルなどのペンタヒド
ロキシベンゾフェノンの1,2−ナフトキノンジアジド
スルホン酸エステル;2,4,6,3’,4’,5’−ヘキ
サヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジ
アジド−4−スルホン酸エステル、2,4,6,3’,
4’,5’−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン−1,2−
ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、3,
4,5,3’,4’5’−ヘキサヒドロキシベンゾフェノ
ン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エ
ステル、3,4,5,3’,4’,5’−ヘキサヒドロキシ
ベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホン酸エステルなどのヘキサヒドロキシベンゾフェ
ノンの1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステ
ル;
タン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸
エステル、ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)メタ
ン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エ
ステルなどのビスジヒドロキシフェニルメタンの1,2
−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル;ビス(p
−ヒドロキシフェニル)メタン−1,2−ナフトキノン
ジアジド−4−スルホン酸エステル、ビス(p−ヒドロ
キシフェニル)メタン−1,2−ナフトキノンジアジド
−5−スルホン酸エステルなどのビスヒドロキシフェニ
ルメタンの1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エ
ステル;トリ(p−ヒドロキシフェニル)メタン−1,
2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、
トリ(p−ヒドロキシフェニル)メタン−1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホン酸エステルなどのトリ
ヒドロキシフェニルメタンの1,2−ナフトキノンジア
ジドスルホン酸エステル;
ル)エタン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホン酸エステル、1,1,1−トリ(p−ヒドロキシフェ
ニル)エタン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸エステルなどのトリヒドロキシフェニルエタン
の1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル;
ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)メタン−
1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステ
ル、ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)メタン
−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エス
テルなどのビストリヒドロキシフェニルメタンの1,2
−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル;2,2−
ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)プロパン−
1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステ
ル、2,2−ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニ
ル)プロパン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸エステルなどのビストリヒドロキシフェニルプ
ロパンの1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エス
テル;1,1,3−トリス(2,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシフェニル)−3−フェニルプロパン−1,2−ナ
フトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、1,1,
3−トリス(2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−3−フェニルプロパン−1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホン酸エステルなどのトリス(ジメチ
ルヒドロキシフェニル)フェニルプロパンの1,2−ナ
フトキノンジアジドスルホン酸エステル;
ロキシフェニル]−1−メチルエチル]フェニル]エチ
リデン]ビスフェノール−1,2−ナフトキノンジアジ
ド−4−スルホン酸エステル、4,4’−[1−[4−
[1−[4−ヒドロキシフェニル]−1−メチルエチ
ル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール−1,2−
ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステルなどの
ヒドロキシフェニルメチルエチルフェニルエチリデンビ
スフェノールの1,2−ナフトキノンジアジドスルホン
酸エステル;ビス(2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン−1,2−
ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、ビス
(2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−
ヒドロキシフェニルメタン−1,2−ナフトキノンジア
ジド−5−スルホン酸エステルなどのビス(ジメチルヒ
ドロキシフェニル)ヒドロキシフェニルメタンの1,2
−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル;3,3,
3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロインデン−
5,6,7,5’,6’,7’−ヘキサノール−1,2−ナフ
トキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、3,3,
3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロインデン−
5,6,7,5’,6’,7’−ヘキサノール−1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホン酸エステルなどのテト
ラメチルスピロインデンヘキサノールの1,2−ナフト
キノンジアジドスルホン酸エステル;2,2,4−トリメ
チル−7,2’,4’−トリヒドロキシフラバン−1,2
−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、
2,2,4−トリメチル−7,2’,4’−トリヒドロキシ
フラバン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホ
ン酸エステルなどのトリメチルトリヒドロキシフラバン
の1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルが
挙げられる。
ベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−
スルホン酸エステル、2,3,4−トリヒドロキシベンゾ
フェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホ
ン酸エステル、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベン
ゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホン酸エステル、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベ
ンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸エステル、3,4,5,2’,4’−ペンタヒドロ
キシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−
4−スルホン酸エステル、1,1,3−トリス(2,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−3−フェニルプ
ロパン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン
酸エステル、1,1,3−トリス(2,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)−3−フェニルプロパン−1,
2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、
4,4’−[1−[4−[1−[4−ヒドロキシフェニ
ル]−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビス
フェノール−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホン酸エステル、4,4’−[1−[4−[1−[4−
ヒドロキシフェニル]−1−メチルエチル]フェニル]
エチリデン]ビスフェノール−1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホン酸エステル、2,2,4−トリメチ
ル−7,2’,4’−トリヒドロキシフラバン−1,2−
ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、2,
2,4−トリメチル−7,2’,4’−トリヒドロキシフ
ラバン−1,2− ナフトキノンジアジド−5−スルホ
ン酸エステル、1,1,1−トリ(p−ヒドロキシフェニ
ル)エタン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホン酸エステル、1,1,1−トリ(p−ヒドロキシフェ
ニル)エタン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸エステルなどが好ましく用いられる。これらの
1,2−キノンジアジド化合物は、単独であるいは2種
以上組み合わせて用いることができる。
発生するカチオン重合触媒であり、スルホニウム塩、ベ
ンゾチアゾリウム塩、アンモニウム塩、ホスホニウム塩
などのオニウム塩が用いられる。中でも、スルホニウム
塩およびベンゾチアゾリウム塩が好ましい。
−アセトフェニルジメチルスルホニウムヘキサフルオロ
アンチモネート、4−アセトキシフェニルジメチルスル
ホニウムヘキサフルオロアルセネート、ジメチル−4−
(ベンジルオキシカルボニルオキシ)フェニルスルホニ
ウムヘキサフルオロアンチモネート、ジメチル−4−
(ベンゾイルオキシ)フェニルスルホニウムヘキサフル
オロアンチモネート、ジメチル−4−(ベンゾイルオキ
シ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロアルセネー
ト、ジメチル−3−クロロ−4−アセトキシフェニルス
ルホニウムヘキサフルオロアンチモネートなどのアルキ
ルスルホニウム塩;ベンジル−4−ヒドロキシフェニル
メチルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、ベ
ンジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウムヘ
キサフルオロホスフェート、4−アセトキシフェニルベ
ンジルメチルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネー
ト、ベンジル−4−メトキシフェニルメチルスルホニウ
ムヘキサフルオロアンチモネート、ベンジル−2−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウムヘキサ
フルオロアンチモネート、ベンジル−3−クロロ−4−
ヒドロキシフェニルメチルスルホニウムヘキサフルオロ
アルセネート、4−メトキシベンジル−4−ヒドロキシ
フェニルメチルスルホニウムヘキサフルオロホスフェー
トなどのモノベンジルスルホニウム塩;
ホニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジベンジル−
4−ヒドロキシフェニルスルホニウムヘキサフルオロホ
スフェート、4−アセトキシフェニルジベンジルスルホ
ニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジベンジル−4
−メトキシフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチ
モネート、ジベンジル−3−クロロ−4−ヒドロキシフ
ェニルスルホニウムヘキサフルオロアルセネート、ジベ
ンジル−3−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−
ブチルフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネ
ート、ベンジル−4−メトキシベンジル−4−ヒドロキ
シフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェートな
どのジベンジルスルホニウム塩;p−クロロベンジル−
4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウムヘキサフル
オロアンチモネート、p−ニトロベンジル−4−ヒドロ
キシフェニルメチルスルホニウムヘキサフルオロアンチ
モネート、p−クロロベンジル−4−ヒドロキシフェニ
ルメチルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、p
−ニトロベンジル−3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ルメチルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、
3,5−ジクロロベンジル−4−ヒドロキシフェニルメ
チルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、o−
クロロベンジル−3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル
メチルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネートなど
の置換ベンジルスルホニウム塩;下記式(1)〜(7)
で示されるスルホニウム塩が挙げられる。
は、3−ベンジルベンゾチアゾリウムヘキサフルオロア
ンチモネート、3−ベンジルベンゾチアゾリウムヘキサ
フルオロホスフェート、3−ベンジルベンゾチアゾリウ
ムテトラフルオロボレート、3−(p−メトキシベンジ
ル)ベンゾチアゾリウムヘキサフルオロアンチモネー
ト、3−ベンジル−2−メチルチオベンゾチアゾリウム
ヘキサフルオロアンチモネート、3−ベンジル−5−ク
ロロベンゾチアゾリウムヘキサフルオロアンチモネート
などのベンジルベンゾチアゾリウム塩が挙げられる。
メチルスルホニウムヘキサフルオロアルセネート、ベン
ジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウムヘキ
サフルオロアンチモネート、4−アセトキシフェニルベ
ンジルメチルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネー
ト、ジベンジル−4−ヒドロキシフェニルスルホニウム
ヘキサフルオロアンチモネート、4−アセトキシフェニ
ルベンジルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネー
ト、3−ベンジルベンゾチアゾリウムヘキサフルオロア
ンチモネートなどが好ましく用いられる。これらの市販
品としては、サンエイドSI−L85、同SI−L11
0、同SI−L145、同SI−L150、同SI−L
160(三新化学工業(株)製)などが挙げられる。こ
れらの化合物は、単独であるいは2種以上組み合わせて
用いることができる。
せる目的で、1,2−キノンジアジド化合物に対する増
感剤を含んでいてもよい。このような増感剤としては、
2H−ピリド−(3,2−b)−1,4−オキサジン−3
(4H)−オン、10H−ピリド−(3,2−b)−1,
4−ベンゾチアジン、ウラゾール類、ヒダントイン類、
バルビツール酸類、グリシン無水物類、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール類、アロキサン類、マレイミド類な
どが挙げられる。上記増感剤は、1,2−キノンジアジ
ド化合物100重量部に対して、通常100重量部以
下、好ましくは10重量部以下の量で必要に応じて用い
られる。
耐熱性、基板との密着性をさらに向上させる目的で、分
子内に少なくとも2個のエポキシ基を有するラジカル重
合性を有さない化合物を含んでいてもよい。このような
化合物としては、例えばエピコート1001、同100
2、同1003、同1004、同1007、同100
9、同1010、同828(商品名;油化シェルエポキ
シ(株)製)などのビスフェノールA型エポキシ樹脂;
エピコート807(商品名;油化シェルエポキシ(株)
製)などのビスフェノールF型エポキシ樹脂;エピコー
ト152、同154(商品名;油化シェルエポキシ
(株)製)、EPPN201、同202(商品名;日本
化薬(株)製)などのフェノールノボラック型エポキシ
樹脂;EOCN102、同103S、同104S、10
20、1025、1027(商品名;日本化薬(株)
製)、エピコート180S75(商品名;油化シェルエ
ポキシ(株)製)などのクレゾールノボラック型エポキ
シ樹脂;エピコート1032H60、同XY−4000
(商品名;油化シェルエポキシ(株)製)などのポリフ
ェノール型エポキシ樹脂;CY−175、同177、同
179、アラルダイトCY−182、同192、184
(商品名;チバガイギー(株)製)、ERL−423
4、4299、4221、4206(商品名;U.C.C
社製)、ショーダイン509(商品名;昭和電工(株)
製)、エピクロン200、同400(商品名;大日本イ
ンキ(株)製)、エピコート871、同872(商品
名;油化シェルエポキシ(株)製)、ED−5661、
同5662(商品名;セラニーズコーティング(株)
製)などの環状脂肪族エポキシ樹脂;エポライト100
MF(共栄社油脂化学工業(株)製)、エピオールTM
P(日本油脂(株)製)などの脂肪族ポリグリシジルエ
ーテルが挙げられる。
重量部に対して、50重量部以下の量で必要に応じて用
いられる。
ストリエーション(塗布すじあと)の防止、現像性の向
上などの目的で、界面活性剤を配合することもできる。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、
ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどのポリオキシ
エチレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンオク
チルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテルなどのポリオキシエチレンアリールエーテ
ル類;ポリオキシエチレンジラウレート、ポリオキシエ
チレンジステアレートなどのポリオキシエチレンジアル
キルエステル類などのノニオン系界面活性剤;エフトッ
プEF301、同303、同352(新秋田化成(株)
製)、メガファックF171、同F172、同F173
(大日本インキ化学工業(株)製)、フロラードFC−
430、同FC−431(住友スリーエム(株)製)、
アサヒガードAG710、サーフロンS−382、同S
C−101、同SC−102、同SC−103、同SC
−104、同SC−105、同SC−106(旭硝子
(株)製)などのフッ素系界面活性剤;オルガノシロキ
サンポリマーKP341(信越化学工業(株)製)、ポ
リフローNo. 57、同95(共栄社油脂化学工業
(株)製)などの(メタ)アクリル酸共重合体系界面活
性剤が挙げられる。上記界面活性剤は、感放射線性樹脂
組成物の固形分に対して、2重量%以下、好ましくは1
重量%以下の量で必要に応じて用いられる。
は、基板との密着性をさらに向上させる目的で、密着助
剤を含んでいてもよい。このような密着助剤としては、
官能性シランカップリング剤などが挙げられる。さらに
本発明に係る感放射線性樹脂組成物は、必要に応じて帯
電防止剤、保存安定剤、消泡剤、顔料、染料などを含ん
でいてもよい。
[A]、1,2−キノンジアジド化合物、潜在性酸発生
剤および必要に応じて他の成分からなるが、共重合体
[A]100重量部に対して、1,2−キノンジアジド
化合物[B]を好ましくは5〜100重量部、特に好ま
しくは10〜50重量部、潜在性酸発生剤[C]を、好
ましくは0.1〜50重量部、特に好ましくは1〜10
重量部含んでいることが望ましい。
ジアジド化合物の量が、共重合体[A]100重量部に
対して5重量部未満であると、該組成物から形成される
塗膜は放射線照射部と放射線未照射部との溶解度差が小
さくなって現像によるパターニングが困難になることが
あり、一方100重量部を超えると、短時間の放射線照
射では1,2−キノンジアジド化合物が充分に分解され
ず、感度が低下してしまうことがある。また、潜在性酸
発生剤の量が、共重合体[A]100重量部に対して
0.1重量部未満であると、加熱時に発生する酸の量が
少ないため、系の架橋密度が十分に上がらず、耐薬品性
が低下する場合がある。一方50重量部を超えると、保
存中に潜在性酸発生剤が樹脂組成物溶液中に析出してく
る場合がある。
各成分を均一に混合することによって容易に調製するこ
とができ、通常、適当な溶媒に溶解されて溶液状態で用
いられる。例えば、共重合体[A]を溶媒に溶解し、こ
の溶液に1,2−キノンジアジド化合物、潜在性酸発生
剤および必要に応じて他の成分を所定の割合で混合する
ことにより、溶液状態の感放射線性樹脂組成物を調製す
ることができる。
る際に用いられた溶媒と同様の溶媒を用いることができ
る。さらに、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチ
ルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−
メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ベンジルエ
チルエーテル、ジヘキシルエーテル、アセトニルアセト
ン、イソホロン、カプロン酸、カプリル酸、1−オクタ
ノール、1−ノナノール、ベンジルアルコール、酢酸ベ
ンジル、安息香酸エチル、シュウ酸ジエチル、マレイン
酸ジエチル、γ−ブチロラクトン、炭酸エチレン、炭酸
プロピレン、フェニルセロソルブアセテートなどの溶媒
を用いることもできる。
形成のし易さから、エチレングリコールモノエチルエー
テル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどの
グリコールエーテル類;エチルセロソルブアセテート、
プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールエチルエーテルアセテートなどのエチ
レングリコールアルキルエーテルアセテート類;乳酸エ
チル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチルなどのエステ
ル類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールエチルメチルエーテルなどのジエチレングリコール
類;2−ヘプタノンなどのケトン類が好ましく用いられ
る。
濃度が好ましくは20〜40重量%となるように溶媒に
溶解された溶液として被塗布物に塗布される。また、上
記のように調製された感放射線性樹脂組成物溶液は、孔
径が0.2μm程度のフィルタなどを用いて濾過した
後、使用に供することが好ましい。このように調製され
た感放射線性樹脂組成物溶液は、長期間の貯蔵安定性に
も優れる。
加熱により溶媒を除去することによって、塗膜を形成す
ることができる。基板表面への感放射性樹脂組成物溶液
の塗布方法は、例えばスプレー法、ロールコート法、回
転塗布法などの各種の方法を採用することができる。
ーク)される。加熱条件は、各成分の種類、配合割合な
どによっても異なるが、通常60〜120℃で10〜6
00秒間程度である。
クを介して放射線を照射した後、現像液により現像し、
不要な部分を除去する。現像液としては、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸
ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア、エチ
ルアミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−
n−プロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチ
ルアミン、N−メチルピロリドン、ジメチルエタノール
アミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキ
シド、コリン、ピロール、ピペリジン、1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジア
ザビシクロ[4.3.0]−5−ノナンなどのアルカリ類
からなるアルカリ水溶液を用いることができる。該アル
カリ水溶性の濃度は、通常0.1〜2.5重量%、好まし
くは0.2〜0.5重量%である。また上記アルカリ水溶
液に、メタノール、エタノールなどの水溶性有機溶媒、
界面活性剤などを適当量添加した水溶液を現像液として
使用することもできる。
り、また現像方法は液盛り法、ディッピング法などのい
ずれでもよい。現像後、流水洗浄を30〜90秒間行
い、圧縮空気や圧縮窒素で風乾させることによって、基
板上の水分を除去し、パターン状被膜が形成される。そ
の後このパターン状被膜に、高圧水銀灯などによる放射
線を全面照射し、パターン状被膜中に残存する1,2−
キノンジアジド化合物を完全に分解させる。続いて、ホ
ットプレート、オーブンなどの加熱装置により、所定温
度、例えば150〜250℃で、所定時間、例えばホッ
トプレート上なら5〜30分間、オーブン中では30〜
90分間加熱処理をすることによって、パターン状架橋
被膜を得る。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
パラブルフラスコに、表1に示す各化合物を仕込み、3
0分間窒素でパージした後、セパラブルフラスコを油浴
に浸し、内温を80℃に保って4時間重合反応を行っ
た。得られた重合体溶液の固形分濃度は、40.5重量
%であり、重合反応が100%進行したことが確認され
た。また、共重合体[A−1]のMwは、1.12×1
04であった。なお、Mwは、GPC(ゲルパーミエイ
ションクロマトグラフィ)(東ソー(株)製HLC−8
020)を用いて測定したポリスチレン換算分子量であ
る(以下、同じ)。これらの結果を表1に示す。
−6]の合成) 合成例1において、表1に示すような各成分および溶媒
を表1に示す量で仕込んだ以外は、合成例1と同様にし
て共重合体[A−2]〜[A−6]を含む重合体溶液を
得た。得られた各重合体溶液の固形分濃度およびMwを
表1に示す。
(固形分)、1,2−キノンジアジド化合物として4,
4’−[1−[4−[1−[4−ヒドロキシフェニル]
−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェ
ノール(1モル)と1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホン酸クロリド(2モル)との縮合物([B−
1])30重量部および潜在性酸発生剤としてサンエイ
ドSI−L150(三新化学工業(株)製)1.0重量
部とを混合し、固形分濃度が35重量%になるようにジ
エチレングリコールエチルメチルエーテルに溶解させた
後、孔径0.45μmのミリポアフィルタで濾過して感
放射線性樹脂組成物溶液を調製した。
外は、実施例1と同様にして感放射線性樹脂組成物溶液
を調製した。
示す。 [B−1]・・・4,4’−[1−[4−[1−[4−
ヒドロキシフェニル]−1−メチルエチル]フェニル]
エチリデン]ビスフェノール(1モル)と1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド(2モル)
との縮合物 [B−2]・・・1,1,3−トリス(2,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル−3−フェニル)プロパン
(1モル)と1,2−ナフトキノンジアジド−5−スル
ホン酸クロリド(1.9モル)との縮合物 [B−3]・・・2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェ
ノン(1モル)と1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホン酸クロリド(2.6モル)との縮合物 [B−4]・・・2,3,4,4’−テトラヒドロキシベ
ンゾフェノン(1モル)と1,2−ナフトキノンジアジ
ド−4−スルホン酸クロリド(4モル)との縮合物[C
−1]・・・スルホニウム塩;サンエイドSI−L15
0(三新化学工業(株)製) [C−2]・・・トリフルオロメタンスルホン酸メチル
(p−ヒドロキシフェニル)(p−メチルベンジル)ス
ルホニウム
ついて、下記のようにパターン状被膜を形成して評価し
た。結果を表3に示す。 (i)4インチのシリコンウェハに、各実施例で得られ
た感放射線性樹脂組成物溶液をスピンナーを用いて塗布
した後、90℃で4分間ホットプレート上で加熱して膜
厚4.0μmの塗膜を形成した。 (ii)得られた塗膜を、(株)ニコン製NSR−17
55i7A縮小投影露光機(NA=0.50、λ=36
5nm)により露光時間を変化させて露光した後、0.
5重量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶
液を用いて、25℃で1分間現像し、水でリンスし、乾
燥することによりシリコンウェハ上にパターン状被膜を
形成した。
おいて、ライン線幅2.0μmのパターン状被膜が得ら
れるのに必要な露光時間(以下、「最適露光時間」とい
う。)を求めた。 [解像度]最適露光時間において解像している最小のス
ペースパターンの寸法を走査型電子顕微鏡で測定した。 [残膜率](現像後の膜厚/現像前の膜厚)×100を
求め、90%以上を○とし、90%未満を×とした。 [現像性]現像後のパターン状被膜の表面荒れ、スペー
ス部分の現像残り(スカム)の有無を走査型電子顕微鏡
で観察した。スカムが認められなかったときを○とし、
認められたときを×とした。
ターン状被膜の断面形状を走査型電子顕微鏡で観察し
た。断面形状の評価基準を表2に示す。形状がAのよう
に正方形あるいは長方形の場合は良好(○)とし、Bあ
るいはCのようにAの形状とは異なることが認められた
ときは不良(×)とした。
100μmのパターン状被膜が形成されたシリコンウェ
ハに、365nmにおける光強度が5mwの紫外線を6
0秒間照射した後、各温度でホットプレートにより15
分間加熱した。架橋パターン状被膜が形成されたシリコ
ンウェハをジメチルスルホキシドに80℃で15分間浸
責した。表面に荒れが認められず、且つ浸責前後の膜厚
の変化率が5%未満となる温度を最適硬化温度とした。
最適硬化温度で加熱したパターン状被膜をさらに1時間
加熱し、熱分解による膜減りが3%以上となる温度を調
べた。この温度が最適硬化温度よりも30℃以上ある場
合を○とし、10℃以上30℃未満を△、10℃未満を
×とした。
パターン状被膜をコーニング社製7059ガラス基板上
に作製し、最適硬化温度で加熱した。このパターンの4
00nm〜780nmの光線透過率を測定し、最低透過
率が90%以上のものを○、80%以上90%未満を
△、80%未満を×とした。
リコンウェハを用いて、5.0μmL/Sパターン状被
膜を形成し、最適硬化温度で5分間ホットプレートで加
熱した。加熱されたシリコンウェハを、40重量%フッ
化アンモニウム水溶液と50重量%フッ化水素水溶液と
の6:1(容量比)混合液である25℃エッチング液に
6分間浸漬し、パターン状被膜のアンダーカット(表2
で示されるパターン形状の最上部と最下部のパターン幅
の差)を走査型電子顕微鏡で観察し、1.0μm未満を
○とし、1.0μm以上1.3μm未満を△とし、1.3
μm以上を×とした。
を5℃で3か月間保存した後、上記方法でパターン状被
膜を形成し、上記と同様な評価を行って、調製直後の感
放射線性樹脂組成物との結果を比較した。この調製直後
の感放射線性樹脂組成物を同等の評価結果が得られた場
合を、良好として判断した。
感度、現像性、残膜率、耐熱性、基板との密着性、透明
性に優れるとともに、とりわけ耐薬品性に優れた被膜
(パターン)を形成することができる。このような本発
明の感放射線性樹脂組成物は、半導体集積回路(IC)
および液晶ディスプレイ(LCD)用薄膜トランジスタ
(TFT)回路のみならず、回路製造用のマスクなどを
作成するためなどのポジ型レジストとして、さらには層
間絶縁膜、カラーフィルタ用保護膜などの永久膜用形成
材料としても好適である。
成物について、好ましい態様を下記する。 1. 上記共重合体が、(a−3)上記不飽和カルボン酸
と上記アルコキシ基含有ラジカル重合性化合物と共重合
しうる他のラジカル重合性化合物の重合単位をさらに含
有する請求項1記載の感放射線性樹脂組成物。 2. 共重合体[A]が(a−1)成分を5〜50重量
%、(a−2)成分を5〜90重量%、そして、(a−
3)成分を5〜70重量%共重合してなる組成物。 3. 共重合体[A]の(a−1)成分がメタクリル酸
またはアクリル酸から選択される少なくとも1種であ
り、(a−2)成分がo−ビニルベニジルメチルエーテ
ル、m−ビニルベンジルメチルエーテルおよびp−ビニ
ルベンジルメチルエーテルから選択される少なくとも1
種であり、そして(a−3)成分がメタクリル酸グリシ
ジル、メタクリル酸ジシクロペンタニル、スチレン、イ
ソプレンの少なくともいずれかである組成物。 4. 共重合体(A)のポリスチレン換算重量平均分子量
が2×103〜1×105である組成物。 5. 潜在性酸発生剤が、加熱により酸を発生するオニウ
ム塩である組成物。 6. オニウム塩が、スルホニウム塩およびベンゾチアゾ
リウム塩の少なくともいずれかである上記5の組成物。 7. 共重合体[A]100重量部に対して、1,2−キ
ノンジアジド化合物を5〜100重量部、より好ましく
は10〜50重量部、潜在性酸発生剤を0.1〜50重
量部、より好ましくは1〜10重量部含有している組成
物。
Claims (1)
- 【請求項1】 [A](a−1)不飽和カルボン酸の重
合単位および(a−2)下記一般式[I] 【化1】 (式中、R1〜R3は各々独立に、水素原子または炭素数
1〜5のアルキル基であり、R4は炭素数1〜5のアル
キル基であり、mおよびnは互に独立に1〜5の整数で
ある。)で表される化合物の重合単位を含む共重合体、 [B]1,2−キノンジアジド化合物、並びに [C]潜在性酸発生剤、を含有することを特徴とする感
放射線性樹脂組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03645896A JP3424225B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 感放射線性樹脂組成物およびそれから形成された被膜 |
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JPH09230596A true JPH09230596A (ja) | 1997-09-05 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10153854A (ja) * | 1996-11-22 | 1998-06-09 | Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd | 感光性樹脂組成物およびこれを用いたパターン形成方法 |
JP2005338849A (ja) * | 2004-05-27 | 2005-12-08 | Dongjin Semichem Co Ltd | 感光性樹脂組成物、lcd基板及びlcd基板のパターン形成方法 |
US7037994B2 (en) * | 2002-07-31 | 2006-05-02 | Jsr Corporation | Acenaphthylene derivative, polymer, and antireflection film-forming composition |
JP2014137523A (ja) * | 2013-01-18 | 2014-07-28 | Toray Ind Inc | 感光性樹脂組成物 |
-
1996
- 1996-02-23 JP JP03645896A patent/JP3424225B2/ja not_active Expired - Fee Related
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