JPH0923046A - ラウンド間カット方式実験基板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 不用の接続部分をカットすることで回路を成立させる機
能を持たせた試作実験用プリント基板。 【目的】 作業性を良くし奇麗に仕上げる。 【構成】 （１）の部品穴に取り付けた部品と（２）の
穴に取り付けた部品との接続をラウンド間（３）の部分
で切り放し回路を構築する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 電子機器の設計を行なう製造業
での製品試作、電子機器研究機関の性能検定試験用、少
数多品種製作の製品分野、アマチュアー技術者等の実験
試作、学校教育用電子回路組み立て用等の分野で使用出
来る。

【０００２】

【従来の技術】 従来の実験基板ラウンドは単に部品挿
入用の穴が多数開けられているか、もしくは数個の連続
した穴を持つものを多数配置したものであり、何れも回
路完成にはこれらパターンを配線により接続する必要が
あり作業が煩雑で仕上りが不安定でややもするとパター
ンがはげ落ちた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】 従来の技術上の不都
合を解決するには、常のプリント基盤と同様に一つの部
品穴に１本のパーツの足、もしくは線材を挿入するだけ
で電子回路を成立させる必要があり、それには穴から出
発したラインが屈曲した線状であったり、膨らんだり、
島になったりする必要がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 課題を解決するには、
すべての方向に平面的に広がりあらゆる方向に広がる電
気的接続が必要になる。図１に示す如くプリントパター
ン上の（１）部品穴１と（２）部品穴２との間に、細く
なった（３）カットポイントを設け、配線として必要な
ら両側を切り放し、島にするなら周囲のカットポイント
を切り放すことで課題を解決できる。

【０００５】

【作用】 全てのパターン上の部品穴を縦横に接続して
いるカットポイント部のプリント配線を、不用接続箇所
のみ彫刻刀またはアクリルカッター等の刃物でで切断す
れば、必要目的の回路パターンが得られる。

【０００６】

【実施例】 図１は本発明により作成するカット方式プ
リントパターンの一例で、パターンを形成する部品穴ラ
ウンド全ての間を縦横に、図１（３）カットポイントに
示す如く接続している、接続部分は細くしてカットし易
くし他の部分を太くしてラウンド部分に影響しにくくし
ている。本実施例は片面基板での例であるが両面基板の
場合、片面ずつ縦軸方向と横軸方向にカットポイントを
配列して作成すれば、更に作業性の良い基板が作成出来
る。また、カットポイントを隣接するラウンドパターン
だけでなく複数個離れた位置から引き出すことで、特定
の汎用電子部品を考慮した機能を持たせることが出来
る。その他、パターン保護レジストマスクはカット部分
を除き、水平垂直の座標を印刷すると尚作業性がよい。

【０００７】

【発明の効果】 従来の市販品の実験基板は、一つ穴の
アナログ用と、複数穴のデジタル用がある、これを利用
し回路を完成する場合一つ穴方式基板では部品の挿入し
たラウンド部を線材で接続しなければならなず、多穴式
では常に一つ以上の接続用穴を確保しておく必要があ
る、しかし限られた穴数の為、回路検討に時間を要し。
かつ、出来上がりの完成見映えも悪く製作作業にも多大
の時間を必要とした。本発明によるプリント基盤を使用
する作品は、自由な発想で部品を配置し半田付け後に、
Ｖ型彫刻刀もしくはアクリルカッター等の刃物で不用接
続部を切り放す事で容易に回路構成ができるので以下の
様な効果が期待できる。 １ 製作作業が早く確実である。 ２ 残存部分はベタＧＮＤとして機能し電気的特性
がよい。 ３ 専用基盤と同様な配置サイズが得られるので試
作製品にそのまま使用できる。 ４ 出来上がりの見掛けが奇麗に作れ性能が良い。 ５ 両面で作れば更に機能が増す実験基盤ができ
る。 仕上りの経年編かが心配なら、切断部分に高周波ワニス
を塗布すればよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 基板上のプリントパターンを示す。

【符合の説明】

１ 部品を挿入する基盤に開けられたラウンド穴そ
の１ ２ 部品を挿入する基盤に開けられたラウンド穴そ
の２ ３ あらかじめ接続されたラウンド間のカット部
分。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 試作用実験プリント基板において、初期
   状態では部品挿入穴ラウンドをプリントラインにより縦
   横に接続した状態で基板を作成し、使用の際回路構成に
   合わせ不要の接続箇所を切り放し、所定の電気回路を実
   現する機能を持つ試作実験基板。