JPH09230034A - フェーズドアレイレーダ装置 - Google Patents

フェーズドアレイレーダ装置

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JPH09230034A
JPH09230034A JP8039214A JP3921496A JPH09230034A JP H09230034 A JPH09230034 A JP H09230034A JP 8039214 A JP8039214 A JP 8039214A JP 3921496 A JP3921496 A JP 3921496A JP H09230034 A JPH09230034 A JP H09230034A
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JP
Japan
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antenna
tilt angle
radar
search
antenna tilt
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JP8039214A
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English (en)
Inventor
Masamichi Honjo
正道 本庄
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 捜索・追尾機能を有するフェーズドアレイレ
ーダ装置について、運用モード変更時や動揺発生時にレ
ーダアンテナに対して発生するビームステアリング角に
より、ヒット数が増加するのを最小限に抑え、捜索性能
の低下を防止することを課題とする。 【解決手段】 フェーズドアレイレーダ装置の運用モー
ドに応じて、アンテナチルト角制御装置が、角アンテナ
面毎に事前に設定したアンテナチルト角をアンテナチル
ト角駆動装置へ出力する。アンテナチルト角駆動装置は
各アンテナ面毎のアンテナチルト角に応じてアンテナ面
を駆動する。これによりビームステアリング角によるヒ
ット数の増加を最小限に抑え、フレームタイムの伸張を
防止する。これによりレーダ性能の低下が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はフェーズドアレイ
レーダ装置の改良に関し、アンテナビームに対して発生
したステアリング損失によるヒット数の増加を防止する
ことを特徴としたレーダビーム制御機能に特徴を有する
ものである。なお、以下の説明においては特徴部分であ
るレーダビーム制御機能を重点に説明する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のフェーズドアレイレーダ装
置におけるビーム制御手段を示すものである。図5にお
いて、1はアンテナ径及び送信周波数によって決定され
るビーム幅のビームスポットを一定のスタック率で、レ
ーダの位置を中心とした天球の上半分(以下、半球空間
と呼称する。)に配置し、北基準直交座標系における各
ビームスポットの高角、方位角、ビーム走査角、ビーム
スポット毎のパルス幅、PRI(Pulse Repe
tition Interval)、ヒット数等を計算
する捜索ビームパラメータ生成装置、2はレーダ装置に
対する動揺を検出し、一定周期毎にピッチ角、ロール角
及びヨー角の振幅値を出力する動揺検出装置、3は捜索
ビームパラメータ生成装置1にて生成された各捜索ビー
ムスポットの高角、方位角を動揺検出装置2から逐次出
力される動揺情報を用いてアンテナアレイ面座標系に変
換し、捜索ビームパラメータ生成装置1で算出されたビ
ームスポットのステアリング角とアンテナアレイ面座標
系に変換後のステアリング角の差を検出し、その差分を
ヒット数換算後、捜索ビームスポット生成装置1で算出
されたヒット数に対して補正を行い、また、クラッタ検
出装置6、ECM(Electronic Count
er Measure)検出装置7で判定されたECM
抑圧レベル及びクラッタ抑圧レベルに応じた損失分につ
いてもヒット数補正を行う捜索ビームヒット数補正装
置、4は追尾ビームについて、座標情報、パルス幅、P
RI、ヒット数等を算出し、アンテナアレイ面座標系に
変換後、ECM検出装置7より入力されたECM抑圧レ
ベル及びクラッタ検出装置6より入力されたクラッタ抑
圧レベルによる損失分、ビームステアリング角による損
失分をヒット数換算し、補正を行う追尾ビーム制御装
置、5は捜索ビームヒット数補正装置3から入力された
捜索ビームと追尾ビーム制御装置4から入力された追尾
ビームを、一定の捜索時間間隔内で脅威の大きい目標及
び脅威の大きい捜索域順に並び替え、アンテナ装置へ出
力するビーム走査シーケンス制御装置、6はアンテナ装
置8より入力された受信信号よりクラッタ成分を検出
し、その電力レベルを計算するクラッタ検出装置、7は
アンテナ装置8より入力された受信信号よりECM成分
を検出し、その電力レベルを計算するECM検出装置、
8は電波の送受信により目標の位置を観測するアンテナ
装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のフェーズドアレ
イレーダ装置は上記のような制御手段を有しており、図
6に示すように、半球空間F上の任意の場所に対して、
捜索用レーダビームSB及び追尾用レーダビームTBを
用いて走査を行う。このため、複数のアンテナ装置8を
それぞれ異なる方向に指向して架台BS上に固定してい
る。また、レーダビームは各面のアンテナが同時に送信
を行うと各面間で干渉が生じるため、各アンテナ面毎に
時分割にて送信を行っている。図7(a),(b)に示
すように、アンテナ装置8は、プラットフォームにより
規定される座標系を用いて、xy座標軸にて決定される
アンテナ面取り付け角Θb及びz座標軸にて決定される
アンテナチルト角Θtで架台BS上に固定されている。
アンテナ面取り付け角Θb及びアンテナチルト角Θt
は、レーダの覆域及びアンテナ装置8の最大ビームステ
アリング角Θsmによって規定され、半球空間の捜索・
追尾を行うフェーズドアレイレーダ装置においては複数
のアンテナを一定のアンテナ取り付け角とチルト角を持
たせることで半球空間上のすべての覆域をカバーするこ
とが可能である。このとき、目標がアンテナ面に垂直方
向にいた場合(以下、アレイノーマル方向と呼称す
る。)、アレイノーマル方向においてある一定のヒット
数で探知できる目標距離をR0とすると、R0の算出は
数1のように表すことができる。
【0004】
【数1】
【0005】また、ビームステアリング角Θs方向に目
標が存在し、なおかつ目標のレーダ有効反射面積がアレ
イノーマル方向の目標と同一の場合、ビームステアリン
グ角Θsにおいて目標探知距離R0を確保するために
は、ステアリング損失を考慮して、ヒット数を増加して
信号電力を増加させることにより信号対雑音比を向上さ
せることが必要になる。アレイノーマル方向における目
標探知距離R0とビームステアリング角Θsにおける目
標探知距離Rsの関係は数2のように表すことができ
る。
【0006】
【数2】
【0007】数2に示すようにステアリング損失はビー
ムステアリング角度の関数を増加していくため、アレイ
ノーマル方向から大きくはずれた場所ではより多くのヒ
ット数が必要になる。フェーズドアレイレーダは電子的
にビームを走査できることから、運用面でも半球空間全
体の捜索・追尾以外に、水平線や地平線方向のみの捜
索、半球空間のうち任意の空間の捜索など状況に応じて
いろいろな運用モードが考えられる。また、設置場所に
ついてもその使用用途等により安定した場所ばかりでは
なく、動揺している場所に設置されることもある。通
常、フェーズドアレイレーダ装置では一定の捜索パター
ンで半球空間のビーム走査を行っている。捜索ビームが
半球空間上のある一点を走査してから、再度その一点を
走査するまでの時間をフレームタイムと称している。ま
た、追尾についても一定のサンプリング間隔で目標に対
して追尾ビーム走査を行う。従来のフェーズドアレイレ
ーダ装置においては、動揺発生時において、ビームステ
アリング損失等のヒット数補正を行っているが、一定の
捜索パターンで半球空間のビーム走査を行っているた
め、動揺の周期や振幅によってはビームステアリング角
の増大のためビーム走査が不可能になることもある。ま
た、ステアリング損失の増大によりヒット数の増加を招
き、フレームタイムの伸張をもたらす。これによりレー
ダ性能の劣化が生じる。
【0008】また、動揺がない状況でもその運用方法に
よっては、ステアリング損失によるヒット数の増大をも
たらす。従来のフェーズドアレイレーダ装置では半球空
間の捜索・探知を行うために、一定のアンテナチルト角
を持たせている。このため、半球空間の捜索・追尾を前
提とした運用モードでは、最適化されているレーダ装置
でも、同一のフェーズドアレイレーダ装置に複数の運用
モードをもたせ、これらをダイナミックに変更する場
合、低高角のみの捜索などの運用方法を行った場合には
ビームステアリング損失による影響が大きくなる。特に
低高角においてはMTI(Moving Target
Indication)によるMTI損失のため、相
乗効果でヒット数が増大し、フレームタイムの伸張をも
たらす。これによりレーダ性能の劣化が生じる。従来の
フェーズドアレイレーダ装置には以上のような問題点が
あった。
【0009】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、フェーズドアレイレーダ装置
が動揺環境下におかれた場合やダイナミックに運用モー
ドを切り替える場合に発生するビームステアリング損失
の発生を極力防ぎ、ヒット数の増加によるレーダ性能劣
化を防止することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明においては、
アンテナ面ごとのアンテナチルト角を可変にすることに
より、運用モードに対応してアンテナチルト角をダイナ
ミックに変化させ、低高角におけるヒット数の増加によ
るレーダ性能の劣化を防止するフェーズドアレイレーダ
装置である。
【0011】また、第2の発明においては、動揺補正装
置により算出されたアンテナチルト角を用いて、各アン
テナ面のアンテナチルト角をダイナミックに変化させ、
動揺環境下においてヒット数の増加によるレーダ性能の
劣化を防止するフェーズドアレイレーダ装置である。
【0012】また、第3の発明においては運用モード及
び動揺によるアンテナチルト角の補正を同時に行い、ヒ
ット数の増加によるレーダ性能の劣化を防止するフェー
ズドアレイレーダ装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明によるフェーズドアレイ
レーダ装置の実施の形態について説明する。図1はこの
発明の実施の形態1のフェーズドアレイレーダ装置の構
成を示す図、図2は図1の構成を補足する図、図3はこ
の発明の実施の形態2のフェーズドアレイレーダ装置の
構成を示す図、図4はこの発明の実施の形態3のフェー
ズドアレイレーダ装置の構成を示す図である。
【0014】実施の形態1.図1はこの発明の実施の形
態1を示す図である。1から8は上記、従来のレーダ装
置と同一のものである。9はアンテナチルト角駆動装
置、10はアンテナチルト角制御装置である。また、図
2は本発明の特徴であるアンテナチルト角駆動装置の設
置例を示す図である。
【0015】上記のように構成されたフェーズドアレイ
レーダ装置の作動原理を図1を用いて説明する。捜索ビ
ームパラメータ生成装置1では半球空間に一定のスタッ
ク率でビームスポットを配置し、その全ビームスポット
について、高角、方位角等の座標情報及びパルス幅、P
RI、ヒット数等のレーダパラメータをレーダ起動時に
生成し、捜索ビームヒット数補正装置3へ出力する。動
揺検出装置2では一定周期毎にレーダ装置のピッチ角、
ロール角及びヨー角の振幅情報を検出し、捜索ビームヒ
ット数補正装置3及び追尾ビーム制御装置4へ出力す
る。クラッタ検出装置6ではアンテナ装置8より入力さ
れた受信信号から、クラッタ信号を検出し、クラッタ抑
圧に必要なMTIレベル及びAMTI(Adaptiv
e Moving Target Indicatio
n)レベルを計算し、その情報を捜索ビームヒット数補
正装置3及び追尾ビーム制御装置4へ出力する。ECM
検出装置7ではアンテナ装置8より入力された受信信号
から、ECM信号を検出し、その抑圧レベルの計算を行
う。また、その種類や方向等の情報を捜索ビームヒット
数補正装置3及び追尾ビーム制御装置4へ出力する。捜
索ビームヒット数補正装置3では、捜索ビームパラメー
タ生成装置1より入力された捜索ビーム情報、動揺検出
装置2から入力された動揺情報から、捜索ビームスポッ
ト毎にビームステアリング角の算出及びステアリング損
失の算出を行いヒット数に換算する。また、クラッタ検
出装置6より入力されたクラッタ抑圧レベルとECM検
出装置7より入力されたECM抑圧レベルより、これら
を抑圧するために必要なヒット数を算出する。捜索ビー
ムパラメータ生成装置1にて算出されたヒット数に対し
て、ステアリング損失によるヒット数、ECM抑圧に必
要なヒット数及びクラッタ抑圧に必要なヒット数をすべ
て加える。これにより補正されたレーダパラメータをビ
ーム走査シーケンス制御装置5へ出力する。追尾ビーム
制御装置4では、追尾ビームのレーダパラメータを算出
する。指定された目標について、その目標の位置及び距
離から、追尾ビームの高角、方位角等の座標情報及びパ
ルス幅、PRI、ヒット数等のレーダパラメータを算出
する。次にクラッタ検出装置6より入力されたクラッタ
抑圧レベルとECM検出装置7より入力されたECM抑
圧レベルより、これらを抑圧するために必要なヒット数
を算出する。補正前のヒット数に対してクラッタ抑圧に
必要なヒット数及びECM抑圧に必要なヒット数を加え
る。これにより補正されたレーダパラメータをビーム走
査シーケンス制御装置5へ出力する。ビーム走査シーケ
ンス制御装置5では、捜索ビームヒット数補正装置3よ
り入力された捜索ビーム情報及び追尾ビーム制御装置4
より入力された追尾ビーム情報を、レーダ装置により規
定されている単位時間毎に脅威の大きい目標順及び脅威
の大きい捜索域順に並び替え、これらの座標情報及びレ
ーダパラメータをアンテナ装置8へ出力する。アンテナ
チルト角駆動装置9では、アンテナチルト角制御装置1
0より入力された各アンテナのアンテナチルト角より、
図2に示すように、各アンテナ面のチルト角を変化させ
る。アンテナチルト角制御装置10では、各アンテナ面
について、レーダの運用モードに応じて、例えば全域捜
索・追尾で運用する場合については、半球空間の捜索・
追尾ができるような一定アンテナチルト角に固定し、低
高角を重点的に捜索する運用方法では、低高角において
ステアリング角がもっとも小さくなるようにアンテナチ
ルト角の制御を行う。これにより、運用モードが変更さ
れた場合においても、アンテナチルト角駆動装置9及び
アンテナチルト角制御装置10にてアンテナチルト角の
制御を行うことによりステアリング損失によるヒット数
の増加を最小限に抑えることができ、フレームタイム伸
張によるレーダ性能の劣化を防止することができる。
【0016】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2を示す図である。1から8は上記、従来のレーダ装
置と同一のものである。9はアンテナチルト角駆動装
置、11は動揺補正装置である。また、図2は上記同様
に本発明の特徴であるアンテナチルト角駆動装置の設置
例を示す図である。
【0017】上記のように構成されたフェーズドアレイ
レーダ装置の作動原理を図3を用いて説明する。捜索ビ
ームパラメータ生成装置1では半球空間上に一定のスタ
ック率でビームスポットを配置し、その全ビームスポッ
トについて、高角、方位角等の座標情報及びパルス幅、
PRI、ヒット数等のレーダパラメータをレーダ起動時
に生成し、捜索ビームヒット数補正装置3へ出力する。
動揺検出装置2では一定周期毎にレーダ装置のピッチ
角、ロール角及びヨー角の振幅情報を検出し、捜索ビー
ムヒット数補正装置3及び追尾ビーム制御装置4へ出力
する。クラッタ検出装置6ではアンテナ装置8より入力
された受信信号から、クラッタ信号を検出し、クラッタ
抑圧に必要なMTIレベル及びAMTI(Adapti
ve Moving Target Indicati
on)レベルを計算し、その情報を捜索ビームヒット数
補正装置3及び追尾ビーム制御装置4へ出力する。EC
M検出装置7ではアンテナ装置8より入力された受信信
号から、ECM信号を検出し、その抑圧レベルの計算を
行う。また、その種類や方向等の情報を捜索ビームヒッ
ト数補正装置3及び追尾ビーム制御装置4へ出力する。
捜索ビームヒット数補正装置3では、捜索ビームパラメ
ータ生成装置1より入力された捜索ビーム情報、動揺検
出装置2から入力された動揺情報から、捜索ビームスポ
ット毎にビームステアリング角の算出及びステアリング
損失の算出を行いヒット数に換算する。また、クラッタ
検出装置6より入力されたクラッタ抑圧レベルとECM
検出装置7より入力されたECM抑圧レベルより、これ
らを抑圧するために必要なヒット数を算出する。捜索ビ
ームパラメータ生成装置1にて算出されたヒット数に対
して、ステアリング損失によるヒット数、ECM抑圧に
必要なヒット数及びクラッタ抑圧に必要なヒット数をす
べて加える。これにより補正されたレーダパラメータを
ビーム走査シーケンス制御装置5へ出力する。追尾ビー
ム制御装置4では、追尾ビームのレーダパラメータを算
出する。指定された目標について、その目標の位置及び
距離から、追尾ビームの高角、方位角等の座標情報及び
パルス幅、PRI、ヒット数等のレーダパラメータを算
出する。次にクラッタ検出装置6より入力されたクラッ
タ抑圧レベルとECM検出装置7より入力されたECM
抑圧レベルより、これらを抑圧するために必要なヒット
数を算出する。補正前のヒット数に対してクラッタ抑圧
に必要なヒット数及びECM抑圧に必要なヒット数を加
える。これにより補正されたレーダパラメータをビーム
走査シーケンス制御装置5へ出力する。ビーム走査シー
ケンス制御装置5では、捜索ビームヒット数補正装置3
より入力された捜索ビーム情報及び追尾ビーム制御装置
4より入力された追尾ビーム情報を、レーダ装置により
規定されている単位時間毎に脅威の大きい目標順及び脅
威の大きい捜索域順に並び替え、これらの座標情報及び
レーダパラメータをアンテナ装置8へ出力する。アンテ
ナチルト角駆動装置9では、動揺補正装置11より入力
された各アンテナ面のアンテナチルト角より、図2に示
すように各アンテナ面のチルト角を変更を行う。動揺補
正装置11では、動揺検出装置2より入力された動揺情
報より、ピッチ角、ロール角の周期を計算し、算出され
た動揺の振幅及び周期から、水平面座標系においてアン
テナチルト角が一定になるように、甲板面座標系におけ
るアンテナチルト角の予測を行う。また、予測結果を一
定周期でアンテナチルト角駆動装置9へ出力する。これ
により、フェーズドアレイレーダ装置が動揺環境下に設
置された場合においても、動揺補正装置11で算出した
アンテナチルト角を用いてアンテナチルト角駆動装置9
にてアンテナチルト角の制御を行うことにより、ステア
リング損失によるヒット数の増加を最小限に抑えること
ができ、フレームタイム伸張によるレーダ性能の劣化を
防止することができる。
【0018】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3を示す図である。1から8は上記従来のレーダ装置
と同一のものである。9はアンテナチルト角駆動装置、
10はアンテナチルト角制御装置、11は動揺補正装置
である。また、図2は上記同様に本発明の特徴であるア
ンテナチルト角駆動装置の設置例を示す図である。
【0019】上記のように構成されたフェーズドアレイ
レーダ装置の作動原理を図4を用いて説明する。捜索ビ
ームパラメータ生成装置1では半球空間上に一定のスタ
ック率でビームスポットを配置し、その全ビームスポッ
トについて、高角、方位角等の座標情報及びパルス幅、
PRI、ヒット数等のレーダパラメータをレーダ起動時
に生成し、捜索ビームヒット数補正装置3へ出力する。
動揺検出装置2では一定周期毎にレーダ装置のピッチ
角、ロール角及びヨー角の振幅情報を検出し、捜索ビー
ムヒット数補正装置3及び追尾ビーム制御装置4へ出力
する。クラッタ検出装置6ではアンテナ装置8より入力
された受信信号から、クラッタ信号を検出し、クラッタ
抑圧に必要なMTIレベル及びAMTI(Adapti
ve Moving Target Indicati
on)レベルを計算し、その情報を捜索ビームヒット数
補正装置3及び追尾ビーム制御装置4へ出力する。EC
M検出装置7ではアンテナ装置8より入力された受信信
号から、ECM信号を検出し、その抑圧レベルを計算す
る。また、その種類や方向等の情報を捜索ビームヒット
数補正装置3及び追尾ビーム制御装置4へ出力する。捜
索ビームヒット数補正装置3では、捜索ビームパラメー
タ生成装置1より入力された捜索ビーム情報、動揺検出
装置2から入力された動揺情報から、捜索ビームスポッ
ト毎にビームステアリング角の算出及びステアリング損
失の算出を行いヒット数に換算する。また、クラッタ検
出装置6より入力されたクラッタ抑圧レベルとECM検
出装置7より入力されたECM抑圧レベルより、これら
を抑圧するために必要なヒット数を算出する。捜索ビー
ムパラメータ生成装置1にて算出されたヒット数に対し
て、ステアリング損失によるヒット数、ECM抑圧に必
要なヒット数及びクラッタ抑圧に必要なヒット数をすべ
て加える。これにより補正されたレーダパラメータをビ
ーム走査シーケンス制御装置5へ出力する。追尾ビーム
制御装置4では、追尾ビームのレーダパラメータを算出
する。指定された目標について、その目標の位置及び距
離から、追尾ビームの高角、方位角等の座標情報及びパ
ルス幅、PRI、ヒット数等のレーダパラメータを算出
する。次にクラッタ検出装置6より入力されたクラッタ
抑圧レベルとECM検出装置7より入力されたECM抑
圧レベルより、これらを抑圧するために必要なヒット数
を算出する。補正前のヒット数に対してクラッタ抑圧に
必要なヒット数及びECM抑圧に必要なヒット数を加え
る。これにより補正されたレーダパラメータをビーム走
査シーケンス制御装置5へ出力する。ビーム走査シーケ
ンス制御装置5では、捜索ビームヒット数補正装置3よ
り入力された捜索ビーム情報及び追尾ビーム制御装置4
より入力された追尾ビーム情報を、レーダ装置により規
定されている単位時間毎に脅威の大きい目標順及び脅威
の大きい捜索域順に並び替え、これらの座標情報及びレ
ーダパラメータをアンテナ装置8へ出力する。アンテナ
チルト角駆動装置9では、動揺補正装置11より入力さ
れた各アンテナ面のアンテナチルト角より、図2に示す
ように各アンテナ面のチルト角の変更を行う。アンテナ
チルト角制御装置10では、各アンテナ面について、レ
ーダの運用モードに応じて、例えば全域捜索・追尾で運
用する場合については、半球空間の捜索・追尾ができる
ような一定のアンテナチルト角に固定し、低高角を重点
的に捜索する運用方法では、低高角においてステアリン
グ角がもっとも小さくなるようにアンテナチルト角の制
御を行う。動揺補正装置11では、動揺検出装置2より
入力された動揺情報より、ピッチ角、ロール角の周期を
計算し、動揺の振幅及び周期から、水平面座標系におい
てアンテナチルト角が一定になるような甲板面座標系に
おけるアンテナチルト角の予測を行う。また、予測結果
を一定周期でアンテナチルト角駆動装置9へ出力する。
これにより、フェーズドアレイレーダ装置が動揺環境下
に設置された場合においても、動揺補正装置11で算出
したアンテナチルト角を用いてアンテナチルト角駆動装
置9にてアンテナチルト角の制御を行うことにより、ス
テアリング損失によるヒット数の増加を最小限に抑える
ことができる。また、運用モードに対応したステアリン
グ角補正が可能であり、併用することによりレーダ性能
の劣化を防止することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、フェ
ーズドアレイレーダ装置において、レーダモードが変更
された場合でも、従来の固定されたアンテナをもつフェ
ーズドアレイレーダ装置よりもステアリング損失による
ヒット数増加を最小限に防ぐことが可能である。この結
果、フレームタイムの伸張を防ぎ、レーダ性能の低下を
防止することができる。
【0021】また、第2の発明によれば、動揺環境下に
おけるフェーズドアレイレーダ装置において、従来の固
定されたアンテナをもつフェーズドアレイレーダ装置よ
りもステアリング損失によるヒット数増加を最小限に防
ぐことが可能である。この結果、フレームタイムの伸張
を防ぎ、レーダ性能の低下を防止することができる。
【0022】また、第3の発明によれば、動揺環境下に
おけるフェーズドアレイレーダ装置において、レーダモ
ードが変更された場合でも、従来の固定されたアンテナ
をもつフェーズドアレイレーダ装置よりもステアリング
損失によるヒット数増加を最小限に防ぐことが可能であ
る。この結果、フレームタイムの伸張を防ぎ、レーダ性
能の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のレーダビーム制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の特徴であるアンテナチルト角駆動
装置の設置例を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2のレーダビーム制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態3のレーダビーム制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 従来のフェーズドアレイレーダ装置を示すブ
ロック図である。
【図6】 フェーズドアレイレーダ装置の運用例を示す
図である。
【図7】 フェーズドアレイレーダ装置におけるビーム
ステアリング角、アンテナ取り付け角、アンテナチルト
角の定義を示す図である。
【符号の説明】
1 捜索ビームパラメータ生成装置、2 動揺検出装
置、3 追尾ビームヒット数補正装置、4 追尾ビーム
制御装置、5 ビーム走査シーケンス制御装置、6 ク
ラッタ検出装置、7 ECM検出装置、8 アンテナ装
置、9 アンテナチルト角駆動装置、10 アンテナチ
ルト角制御装置、11 動揺補正装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェーズドアレイレーダ装置において、
    目標を観測するアンテナ装置と、上記アンテナ装置より
    入力された受信信号よりECM(Electronic
    Counter Measure)抑圧レベルを計算
    し、捜索ビームヒット数補正装置に出力するECM検出
    装置と、アンテナ装置より入力された受信信号よりクラ
    ッタ抑圧レベル計算し、捜索ビームヒット数補正装置に
    出力するクラッタ検出装置と、捜索ビームスポットの座
    標情報及びそれぞれのビームスポットにおけるパルス
    幅、PRI(Pulse Repetition In
    terval)、ヒット数等の計算を行う捜索ビームパ
    ラメータ生成装置と、北基準直交座標系にて表される捜
    索ビームスポットの座標情報をアンテナアレイ面座標系
    へ座標変換し、ビームスポット毎に上記ECM検出装置
    より入力されたECM抑圧レベル、上記クラッタ検出装
    置より入力されたクラッタ抑圧レベル及びビームステア
    リング角による損失分のヒット数補正を行う捜索ビーム
    ヒット数補正装置と、目標の位置及び距離から追尾ビー
    ムの座標情報、パルス幅、PRI、ヒット数等を算出
    し、上記ECM検出装置より入力されたECM抑圧レベ
    ル、上記クラッタ検出装置より入力されたクラッタ抑圧
    レベルによるヒット数補正を行い、アンテナアレイ面座
    標系に変換する追尾ビーム制御装置と、追尾ビーム及び
    捜索ビームを脅威の大きい目標及び脅威の大きい捜索域
    順に並び替え、上記アンテナ装置へ出力するビーム走査
    シーケンス制御装置と、レーダ装置のロール角、ピッチ
    角及びヨー角等の動揺の大きさを検出する動揺検出装置
    と、レーダの運用モードに応じて、事前に設定された各
    アンテナ面毎のアンテナチルト角をアンテナチルト角駆
    動装置へ出力するアンテナチルト角制御装置と、入力さ
    れたアンテナチルト角に応じてアンテナ面のアンテナチ
    ルト角を変えるアンテナチルト角駆動装置とによるレー
    ダビーム制御機能を有することを特徴とするフェーズド
    アレイレーダ装置。
  2. 【請求項2】 上記動揺補正装置より入力されたアンテ
    ナチルト角に応じてアンテナ面のアンテナチルト角を変
    えるアンテナチルト角駆動装置と、上記動揺検出装置よ
    り入力された動揺情報より動揺周期を計算する動揺周期
    計算装置とによるレーダビーム制御機能を有することを
    特徴とする請求項1記載のフェーズドアレイレーダ装
    置。
  3. 【請求項3】 レーダの運用モードに応じて、事前に設
    定された各アンテナ面毎のアンテナチルト角を上記アン
    テナチルト角駆動装置へ出力するアンテナチルト角制御
    装置と、入力されたアンテナチルト角に応じてアンテナ
    面のアンテナチルト角を変えるアンテナチルト角駆動装
    置と、上記動揺検出装置より入力された動揺情報より動
    揺周期を計算する動揺周期計算装置とによるレーダビー
    ム制御機能を有することを特徴とする請求項1記載のフ
    ェーズドアレイレーダ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010237129A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Nec Corp レーダ装置
KR101035299B1 (ko) * 2010-12-09 2011-05-19 삼성탈레스 주식회사 운용 모드 별로 동작을 제어하는 레이더 통제 장치 및 그 방법
JP2018132430A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 日本電気株式会社 レーダ装置及びその制御方法
KR102124137B1 (ko) * 2020-04-13 2020-06-17 엘아이지넥스원 주식회사 레이다의 빔 형성 제어장치 및 방법
CN115856870A (zh) * 2023-02-15 2023-03-28 南京理工大学 可变数据率的相控阵雷达自适应搜配跟方法

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