JP2006242844A - レーダー装置及び送信ビーム制御方法 - Google Patents

レーダー装置及び送信ビーム制御方法 Download PDF

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立範 小林
Akiyoshi Mizutani
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Abstract

【課題】 レンジ方向に関する分解能やクラッタ抑圧性能を低下させることなく、遠距離目標及び近距離目標を効果的に監視することができるレーダー装置を提供する。
【解決手段】 レーダー波を送信し、空中線を介して移動目標による反射波を受信するレーダー装置であって、所定のパルス諸元に基づいて送信パルス信号を生成する送信パルス信号生成手段と、送信パルス信号に基づいて、送信パルス数が異なる2以上の送信ビームをレーダー波として形成する送信ビーム形成手段と、送信パルス数が異なる各送信ビームを順次に走査するビーム走査制御手段と、受信信号に基づいて送信ビームごとにビデオ信号を生成する受信手段とを備え、ビーム走査制御手段が、ビデオ信号のデータ更新周期を送信ビームごとに異ならせて各送信ビームの走査を行うように構成される。
【選択図】 図7

Description

本発明は、レーダー装置及び送信ビーム制御方法に係り、さらに詳しくは、航空機や船舶などの移動目標によるレーダー波の反射波を受信して目標探知を行うレーダー装置の改良に関する。
航空機や船舶などの移動目標を監視し、目標探知を行うレーダー装置として、アクティブレーダーがある。このアクティブレーダーは、レーダー波を送信し、空中線を介して移動目標による反射波を受信して目標探知を行っている。この種のレーダー装置は、航空機やミサイル、ヘリコプターなどの飛翔体を監視するものであることから、レーダー覆域としての監視エリアはレンジ方向に広い方が良い。
一般に、監視エリアをレンジ方向、すなわち、レーダー波の伝搬方向に拡げて探知可能な距離(最大探知距離)を延伸するには、送信電力(ERP:Effective Radiation Power)を大きくする方法や、レーダー波としての送信パルス信号におけるパルス幅又はパルス繰り返し間隔(PRI:PulseRepetition Interval)を長くする方法、送信パルス数を多くする方法がある。これらの方法のうち、ERPを大きくする方法では、送信機や空中線を大型化しなければならない。また、パルス幅を長くする方法では、レンジ方向に関する分解能の低下や、ブラインド領域が拡大することによる近距離目標に関する探知性能の低下、クラッタ抑圧性能の低下が生じてしまう。また、PRIを長くする方法でも、クラッタ抑圧性能が低下してしまう。また、送信パルス数(受信時におけるヒット数に相当)を多くする方法では、データ更新周期が長くなってしまうという問題があった。
そこで、パルス幅、PRI又は送信パルス数が異なるパルス信号を自動的に切り替えて送信することにより、装置を大型化させることなく、遠距離目標及び近距離目標を効果的に監視するレーダー装置が提案されている(例えば、特許文献1)。このレーダー装置は、遠距離目標を監視するためにパルス幅又はPRIを長くし、或いは、送信パルス数を多くした送信パルス信号と、近距離目標を監視するためにパルス幅又はPRIを短くし、或いは、送信パルス数を少なくした送信パルス信号を時分割で切り替える制御を行っている。
特開2003−149323号公報
上述した様な従来のレーダー装置では、パルス幅又はPRIを長くすることによって最大探知距離を延伸しているので、遠距離目標の監視時においてレンジ方向に関する分解能やクラッタ抑圧性能が低下してしまうという問題があった。また、遠距離目標監視及び近距離目標監視でデータ更新周期が共通となっているので、遠距離目標の監視時における送信パルス数の増加に従って近距離目標監視のデータ更新周期が長くなってしまうという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、装置を大型化させることなく、移動目標の探知性能を向上させたレーダー装置及び送信ビーム制御方法を提供することを目的としている。特に、レンジ方向に関する分解能やクラッタ抑圧性能を低下させることなく、遠距離目標及び近距離目標を効果的に監視することができるレーダー装置を提供することを目的としている。
本発明によるレーダー装置は、レーダー波を送信し、空中線を介して移動目標による反射波を受信するレーダー装置であって、所定のパルス諸元に基づいて送信パルス信号を生成する送信パルス信号生成手段と、上記送信パルス信号に基づいて、送信パルス数が異なる2以上の送信ビームをレーダー波として形成する送信ビーム形成手段と、送信パルス数が異なる上記各送信ビームを順次に走査するビーム走査制御手段と、受信信号に基づいて上記送信ビームごとにビデオ信号を生成する受信手段とを備え、上記ビーム走査制御手段が、上記ビデオ信号のデータ更新周期を送信ビームごとに異ならせて各送信ビームの走査を行うように構成される。
この様な構成によれば、送信パルス数の異なる2以上の送信ビームがデータ更新周期を異ならせて走査されるので、各送信ビームを適切なスキャンタイミングで走査することができる。従って、探知目標に応じて送信パルス数が異なる送信ビームを形成することにより、レンジ方向に関する分解能及びクラッタ抑圧性能を低下させることなく、遠距離目標及び近距離目標を効果的に監視することができる。
また、本発明による送信ビーム制御方法は、所定のパルス諸元に基づいて送信パルス信号を生成する送信パルス信号生成ステップと、上記送信パルス信号に基づいて、送信パルス数が異なる2以上の送信ビームを形成する送信ビーム形成ステップと、送信パルス数が異なる上記各送信ビームを順次に走査するビーム走査制御ステップと、受信信号に基づいて上記送信ビームごとにビデオ信号を生成するビデオ信号生成ステップとからなり、上記ビーム走査制御ステップが、上記ビデオ信号のデータ更新周期を送信ビームごとに異ならせて各送信ビームの走査を行うように構成される。
本発明によるレーダー装置及び送信ビーム制御方法によれば、各送信ビームが適切なスキャンタイミングで走査されるので、探知目標に応じて送信パルス数が異なる送信ビームを形成することにより、レンジ方向に関する分解能やクラッタ抑圧性能を低下させることなく、遠距離目標及び近距離目標を効果的に監視することができる。従って、装置を大型化させることなく、移動目標の探知性能を向上させることができる。また、監視対象とする目標及び領域に応じてデータ更新周期を設定することにより、運用状況に応じた目標監視が可能である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるレーダー装置の一構成例を示したブロック図である。本実施の形態によるレーダー装置1は、航空機や船舶などの移動目標を広範囲に監視して目標探知を行うアクティブレーダーであり、レーダー波を送信し、空中線を介して移動目標による反射波を受信して目標探知を行っている。
このレーダー装置1は、空中線部2、送受切替部3、受信部4、目標探知部5、送信パルス信号生成部6、送信ビーム形成部7及びビーム走査制御部8からなる。
空中線部2は、レーダー波を送信するための放射素子からなり、レーダー波としての高周波パルス信号がこの空中線部2を介して送受信される。ここでは、空中線部2として、複数の素子アンテナからなる固定型のフェーズドアレイアンテナが用いられるものとする。各素子アンテナを介して送受信される高周波パルス信号の位相を素子アンテナごとに制御することにより、レーダー波を特定の方向に指向させたり、その指向方向を変化させることができる。
空中線部2を介して空中に放射されたレーダー波は、その一部が移動目標により反射され、反射波が空中線部2を介して受信される。受信信号は、送受切替部3を介して受信部4に伝送され、受信処理される。この受信処理では、受信信号としての高周波パルス信号をビデオ信号に変換する動作が行われる。
目標探知部5は、受信部4からのビデオ信号に基づいて移動目標を探知する動作を行っている。具体的には、ビデオ信号についてビデオ積分及びMTI(Moving Target Indicating:移動目標表示)などの信号処理が行われ、移動目標までの距離や方位が識別される。この信号処理は、送信パルス数(受信時におけるヒット数に相当)や探知距離に基づいて行われる。
送信パルス信号生成部6は、所定のパルス諸元に基づいて送信パルス信号を生成する動作を行っている。この送信パルス信号におけるパルス諸元、すなわち、パルス幅及びパルス繰り返し間隔(PRI:Pulse Repetition Interval)は、オペレータによる操作入力に基づいて予め指定され、或いは、監視エリアに応じて適切な値が自動的に算出される。
送信ビーム形成部7は、送信パルス信号生成部6によって生成された送信パルス信号に基づいて、送信パルス数が異なる複数の送信ビームを形成する動作を行っている。この送信ビームは、探知距離が異なる監視エリアに応じて形成される。すなわち、監視エリアの最大探知距離に基づいて送信パルス数が定められ、監視対象とするエリア数だけ送信ビームが形成される。各送信ビームは、送受切替部3を介して空中線部2に伝送され、レーダー波として放射される。ここで、送信パルス数は、連続的に送出されるビーム指向方位ごとのパルス数であり、受信時における方位ごとのヒット数に相当する。
ビーム走査制御部8は、送信パルス数が異なる各送信ビームを順次に走査する制御を行っている。この走査制御は、送信ビームごとに生成されるビデオ信号のデータ更新周期を送信ビームごとに異ならせて各送信ビームを方位方向に走査するように行われる。上記データ更新周期は、探知距離の異なる監視エリアに関する受信データの更新間隔であり、送信ビームごとのスキャンタイミングを規定する。以下、遠距離目標を監視するための監視エリア(以下、遠距離監視エリアという)と、近距離目標を監視するための監視エリア(以下、近距離監視エリアという)を同時に監視する場合について説明する。
遠距離監視エリアを監視するための送信ビーム(以下、遠距離ビームという)は、最大探知距離を延伸させるために、その送信パルス数が近距離監視エリア用の送信ビーム(以下、近距離ビームという)よりも多くなっている。ビーム走査制御部8では、この様な遠距離ビームにおけるデータ更新周期を近距離ビームよりも長くする制御が行われる。
この様に、送信パルス数の異なる複数の送信ビームがデータ更新周期を異ならせて走査されるので、各送信ビームを適切なスキャンタイミングで走査することができる。ここでは、遠距離監視エリア及び近距離監視エリアを共通のデータ更新周期で走査する通常監視モードと、遠距離監視エリアに関するデータ更新周期を通常監視モードよりも長くして走査する遠距離監視モードとが切り替え可能であるものとする。
図2(a)〜(c)は、図1のレーダー装置による通常監視時の監視エリアの一例を示した図である。図2(a)には、水平距離がdであり高度がhである遠距離監視エリアA1の様子が示され、図2(b)には、水平距離がdであり高度がhである近距離監視エリアA2の様子が示されている。図2(c)には、このレーダー装置におけるレーダー覆域としての監視エリアAが示されている。
通常監視モードでは、パルス幅及びPRIを異ならせて2つの送信ビームが形成される。具体的には、遠距離監視エリアA1を監視する送信ビーム(以下、Lビームという)のパルス幅及びPRIを近距離監視エリアA2用の送信ビーム(以下、Sビームという)よりも長くして走査が行われる。すなわち、パルス幅及びPRIを長くすることにより最大探知距離を延伸させて遠距離監視エリアA1の走査が行われる。
Lビームは、Sビームに比べて近距離探知性能が低い。このため、Lビームによる遠距離監視エリアA1の走査時に生じるブラインド領域B1は、Sビームによって近距離監視エリアA2走査時に生じるブラインド領域B2よりも大きくなっている。ここでは、近距離監視エリアA2がブラインド領域B1をカバーするように定められるものとする。従って、このレーダー装置の監視エリアAは、遠距離監視エリアA1及び近距離監視エリアA2を重ね合わせたものとなり、通常監視モードにおけるブラインド領域は、ブラインド領域B2となる。
図3は、図1のレーダー装置の要部における詳細の一例を示した斜視図であり、4つのアレイ基板2aを有するフェーズドアレイアンテナからなる空中線部2の様子が示されている。このアレイ基板2aは、その基板面を開口面とするアレイアンテナであり、複数の素子アンテナからなる。各アレイ基板2aは、中心軸と平行にしてこの中心軸を取り囲んで配置され、筒状となっている。
ここでは、空中線部2がその中心軸を水平面と垂直にして設置されるものとし、隣接する各アレイ基板2aは、いずれも開口面を90°異なる方位に向けて配置されるものとする。つまり、各アレイ基板2aは、その開口面をそれぞれ0°,90°,180°,270°の方角に向けて配置されている。この様な空中線部2を用いて送信ビームCが形成され、位相制御によって方位方向の走査(電子走査)が行われる。この電子走査は、送信ビームCの指向方向を、所定の方位範囲内で変化させて行われる。例えば、送信ビームCの指向方向を時計回りに360°変化させる全周走査が行われる。
図4は、図1のレーダー装置による通常監視時の監視エリアを示した平面図である。通常監視モードでは、Lビーム及びSビームの電子走査により、空中線部2を中心として全方位が監視される。具体的には、Lビームの最大探知距離を半径として遠距離監視エリアA1が形成され、Sビームの最大探知距離を半径として近距離監視エリアA2が形成される。この様な監視エリア内に移動目標が存在すれば、当該監視エリアの走査時における受信信号に基づいて探知することができる。
図5及び図6は、図1のレーダー装置における通常監視時のビーム走査の一例を示した図である。図5には、SビームC及びLビームCの指向方向を送信ビームごとに連続的に変化させて行われる電子走査(走査パターン(1))の様子が示され、図6には、所定の方位ごとにSビームC及びLビームCが順次に形成される電子走査(走査パターン(2))の様子が示されている。
走査パターン(1)では、SビームCの走査が終了すると、次の送信ビーム、すなわち、SビームCとは送信パルス数が異なるLビームCの走査が開始され、LビームCの走査が終了すると、次の送信ビーム、すなわち、SビームCの走査が開始される。つまり、SビームC及びLビームCは、交互に走査される。LビームCの走査期間Tは、SビームCの走査期間Tよりも長くなっている。
SビームCの走査開始からLビームCの走査終了までの時間T(T=T+T)が、通常監視モードにおけるデータ更新周期であり、SビームC及びLビームCで共通となっている。また、SビームCの走査開始からLビームCの走査終了までが、覆域が異なる監視エリアの同時監視における1スキャンとなっている。
走査パターン(2)では、方位ごとにSビームC及びLビームCが順次に形成され、方位ごとのビーム形成が全方位について終了すると、次のスキャンが開始される。この例では、所定の角度a°ごとにビーム形成が行われ、ある方位についてSビームCのビーム形成が終了すると、LビームCのビーム形成が開始される。そして、このLビームCのビーム形成が終了すると、次の方位におけるSビームCのビーム形成が開始される。
LビームCのビーム形成期間TL1は、SビームCのビーム形成期間TS1よりも長くなっている。ビーム指向方位がa°であるSビームCのビーム形成開始から、ビーム指向方位が360°であるLビームCのビーム形成終了までの時間T(T=TS1及びTL1の総和)が、通常監視モードにおけるデータ更新周期であり、SビームC及びLビームCで共通となっている。本実施の形態では、通常監視モードにおける送信ビームの走査パターンとして、走査パターン(1)又は(2)のいずれかを選択することができる。
図7は、図1のレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の一例を示した図である。遠距離監視モードでは、遠距離ビームCL1の方位方向に関する走査範囲を複数の区間に分割して走査することによって、遠距離ビームCL1のデータ更新周期を近距離ビームのデータ更新周期よりも長くしている。ここでは、遠距離ビームCL1の走査範囲を2つの区間に分割して走査され、遠距離ビームCL1のデータ更新周期(2T)が近距離ビームのデータ更新周期Tの2倍となっている。
なお、近距離ビームのパルス諸元、送信パルス数及び走査期間Tは、通常監視モードにおけるSビームCと同様となっている。また、遠距離ビームCL1に関しては、パルス諸元は通常監視モードにおけるLビームCと同様となっているが、送信パルス数はLビームCの2倍、区間ごとの走査期間はTとなっている。つまり、遠距離ビームCL1の全区間に関する走査期間は、2Tとなっている。
具体的には、近距離ビーム(C)の1スキャン目のビーム走査が終了すると、次の送信ビーム、すなわち、近距離ビーム(C)とは送信パルス数が異なる遠距離ビームCL1における1スキャン目のビーム走査が開始される。このビーム走査は、0°から180°までの方位範囲について行われる。この遠距離ビームCL1の走査が終了すると、次の近距離ビーム(C)の2スキャン目のビーム走査が開始される。そして、このビーム走査が終了すると、残りの区間、すなわち、180°から360°までの方位範囲についての遠距離ビームCL1の走査が開始される。このビーム走査が終了すると、遠距離ビームCL1の1スキャン目の走査が終了する。
つまり、近距離ビームの全周走査と、遠距離ビームの半周走査とが交互に繰り返される。この様にして各送信ビームをそれぞれ走査することにより、遠距離ビームの送信パルス数のみ増加させることができるので、近距離ビームのデータ更新周期を長くすることなく、遠距離ビームの最大探知距離を通常監視時よりも効果的に延伸させることができる。
図8は、図1のレーダー装置による遠距離監視時の監視エリアを示した平面図であり、近距離ビームのデータ更新周期Tで走査可能な遠距離監視エリアA11及び近距離監視エリアA2の様子が示されている。遠距離監視モードでは、近距離ビームのデータ更新周期Tの期間内における電子走査により、0°から180°までの方位範囲が遠距離ビームによって監視される。また、上記期間内で近距離ビームによって全方位が監視される。
具体的には、遠距離ビームの最大探知距離を半径として遠距離監視エリアA11が形成され、近距離ビームの最大探知距離を半径として近距離監視エリアA2が形成される。この様な監視エリア内に移動目標が存在すれば、当該監視エリアの走査時における受信信号に基づいて探知することができる。
遠距離ビームの最大探知距離は、送信パルス数が通常監視モードにおけるLビームに比べて2倍となっていることから、通常監視時のおよそ1.19(2の4乗根)倍となっている。なお、近距離ビームの最大探知距離は、通常監視時と同一である。
本実施の形態によれば、各送信ビームが適切なスキャンタイミングで走査されるので、探知目標に応じて送信パルス数の異なる送信ビームを形成することにより、レンジ方向に関する分解能やクラッタ抑圧性能を低下させることなく、遠距離目標及び近距離目標を効果的に監視することができる。
特に、近距離監視エリアに関するデータ更新周期を長くすることなく、遠距離監視エリアをレンジ方向に拡げることができるので、脅威度の高い近距離目標に対する探知性能を低下させることなく、遠距離目標についても同時に監視することができる。従って、レーダー装置を大型化させることなく、移動目標の探知性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、遠距離ビームのデータ更新周期が近距離ビームの2倍である場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、遠距離ビームのデータ更新周期を近距離ビームのm倍(mは3以上の整数)とするようなものであっても良い。すなわち、遠距離ビームについて、その方位方向に関する走査範囲をm個の区間に分割して走査することによって、遠距離ビームのデータ更新周期を近距離ビームのデータ更新周期のm倍となるようにする。これにより、遠距離ビームの送信パルス数を近距離ビームのm倍に多くすることができ、近距離ビームのデータ更新周期を長くすることなく、遠距離ビームの最大探知距離を効果的に延伸することができる。
また、遠距離ビームのデータ更新周期が近距離ビームの整数倍とならないようなものにも適用することができる。例えば、遠距離ビームのデータ更新周期が近距離ビームの1.5倍としても良い。
図9は、図1のレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の他の一例を示した図である。この遠距離監視モードでは、遠距離ビームCL2の走査範囲を複数の区間に分割して走査することによって、遠距離ビームCL2のデータ更新周期を近距離ビームのデータ更新周期よりも1.5倍に長くしている。
具体的には、近距離ビーム(C)の1スキャン目のビーム走査が終了すると、遠距離ビームCL2における1スキャン目のビーム走査が開始される。このビーム走査は、0°から240°までの方位範囲について行われる。この遠距離ビームCL2の走査が終了すると、近距離ビーム(C)の2スキャン目のビーム走査が開始される。このビーム走査が終了すると、次の区間、すなわち、240°から120°までの方位範囲についての遠距離ビームCL2のビーム走査が開始される。このビーム走査が終了すると、近距離ビーム(C)の3スキャン目のビーム走査が開始される。そして、このビーム走査が終了すると、次の区間、すなわち、120°から360°までの方位範囲についての遠距離ビームCL2のビーム走査が開始される。このビーム走査が終了すると遠距離ビームCL2の2スキャン目の走査が終了する。
つまり、遠距離ビームによる各区間の走査期間は、通常監視時のLビームにおける全周の走査期間Tと同一となっている。また、遠距離ビームによる全周の走査期間は、1.5Tとなっている。ここで、遠距離ビームの1スキャン目と2スキャン目とでは、データ更新に要する時間に0.5Tのずれが生じている。しかし、初めの近距離ビームの走査開始から3Tだけ経過すれば、2スキャン目の遠距離ビームが走査終了し、データ更新及びビーム走査開始のタイミングが一致する。
遠距離ビームの走査において、データ更新にずれが生じる方位範囲が存在するが、目標探知において問題とはならないと考えられる。すなわち、近距離監視エリアに関するデータ更新周期は、通常監視モード及び遠距離監視モードで共通であり、一定に保持されるので、脅威度が高い近距離目標の対処能力には影響がない。また、遠距離ビームの走査においても、データ更新が遅延する方位範囲は全方位範囲の一部分であるとともに、遠距離目標の脅威度は近距離目標に比べ低い。
図10は、図9のビーム走査による監視エリアを示した平面図であり、近距離ビームのデータ更新周期Tで走査可能な遠距離監視エリアA12及び近距離監視エリアA2の様子が示されている。この遠距離監視モードでは、近距離ビームのデータ更新周期Tの期間内における電子走査により、0°から240°までの方位範囲が遠距離ビームによって監視される。また、上記期間内で近距離ビームによって全方位が監視される。
この様に構成しても、近距離監視エリアに関するデータ更新周期を長くすることなく、遠距離監視エリアをレンジ方向に拡げることができるので、遠距離目標及び近距離目標を効果的に監視することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、遠距離監視時における遠距離ビームのデータ更新周期を通常監視時の2倍にすることによって、遠距離探知性能を向上させる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、近距離ビームのデータ更新周期を通常監視時よりも短くすることによって、近距離探知性能を向上させる場合について説明する。
図11は、本発明の実施の形態2によるレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の一例を示した図である。この遠距離監視モードでは、遠距離ビームCL3の方位方向に関する走査範囲を複数の区間に分割して走査することによって、遠距離ビームCL3のデータ更新周期を近距離ビームCS1のデータ更新周期よりも長くしている。ここでは、遠距離ビームCL3の走査範囲を2つの区間に分割して走査され、遠距離ビームCL3のデータ更新周期(T)が近距離ビームCS1のデータ更新周期T/2の2倍となっている。
また、近距離ビームCS1の送信パルス数及び走査期間T/2は、通常監視モードにおけるSビームCの1/2倍となっている。また、遠距離ビームCL3に関しては、区間ごとの走査期間はT/2となっており、遠距離ビームCL3の全区間に関する走査期間は、Tとなっている。
具体的には、近距離ビームCS1の1スキャン目のビーム走査が終了すると、次の遠距離ビームCL3における1スキャン目のビーム走査が開始される。このビーム走査は、0°から180°までの方位範囲について行われる。この遠距離ビームCL3の走査が終了すると、次の近距離ビームCS1の2スキャン目のビーム走査が開始される。そして、このビーム走査が終了すると、残りの区間、すなわち、180°から360°までの方位範囲についての遠距離ビームCL3の走査が開始される。このビーム走査が終了すると、遠距離ビームCL3の1スキャン目の走査が終了する。
この様にして各送信ビームをそれぞれ走査することにより、近距離ビームの送信パルス数のみ減少させてそのデータ更新を短縮化させているので、遠距離ビームのデータ更新周期を変更することなく、近距離目標の探知性能を効果的に向上させることができる。
実施の形態3.
実施の形態1及び2では、監視エリアを遠距離監視エリア及び近距離監視エリアに区分してビーム走査が行われる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、監視エリアを遠距離監視エリア、中距離監視エリア及び近距離監視エリアの3つに区分してビーム走査を行う場合について説明する。
図12は、本発明の実施の形態3によるレーダー装置における通常監視時の監視エリアを示した平面図である。通常監視モードでは、遠距離監視エリアD1を監視する送信ビーム(LビームE)、中距離監視エリアD2を監視する送信ビーム(以下、MビームEという)、及び、近距離監視エリアD3を監視する送信ビーム(SビームE)の電子走査により、空中線部2を中心として全方位が監視される。
図13は、通常監視時におけるビーム走査の一例を示した図である。この通常監視モードでは、SビームEの走査が終了すると、MビームEの走査が開始され、このMビームEの走査が終了すると、LビームEの走査が開始される。そして、このLビームEの走査が終了すると、全送信ビームの1スキャン目の走査が終了する。
各送信ビームの走査期間は、それぞれT,T,Tとなっており、ここでのデータ更新周期Tは、T=T+T+Tとなっている。なお、各送信ビームのパルス幅及びPRIは、Sビーム、Mビーム、Lビームの順序で長くなっている。
図14は、遠距離監視時におけるビーム走査の一例を示した図である。この遠距離監視モードでは、中距離ビームEM1の走査範囲を2つの区間に分割して走査し、遠距離ビームEL1の走査範囲を3つの区間に分割して走査することによって、中距離及び遠距離ビームのデータ更新周期を近距離ビームEのデータ更新周期よりも長くしている。つまり、データ更新周期が最も短い送信ビームに対し、データ更新周期が長い送信ビームの走査範囲を複数の区間に分割して走査が行われる。
ここでは、中距離ビームEM1のデータ更新周期(2T)が近距離ビームEのデータ更新周期Tの2倍、遠距離ビームEL1のデータ更新周期(3T)が近距離ビームEのデータ更新周期Tの3倍となっている。
なお、近距離ビームのパルス諸元、送信パルス数及び走査期間Tは、通常監視モードにおけるSビームと同様となっている。また、中距離ビームに関しては、パルス諸元は通常監視モードにおけるMビームと同様となっているが、送信パルス数はMビームの2倍、区間ごとの走査期間はTとなっている。つまり、中距離ビームの全区間に関する走査期間は、2Tとなっている。また、遠距離ビームに関しては、パルス諸元は通常監視モードにおけるLビームと同様となっているが、送信パルス数はLビームの3倍、区間ごとの走査期間はTとなっている。つまり、遠距離ビームの全区間に関する走査期間は、3Tとなっている。
具体的には、近距離ビームの1スキャン目のビーム走査が終了すると、中距離ビームにおける1スキャン目のビーム走査が開始される。この中距離ビームの走査は、0°から180°までの方位範囲について行われる。この中距離ビームの走査が終了すると、遠距離ビームの1スキャン目のビーム走査が開始される。この遠距離ビームの走査は、0°から120°までの方位範囲について行われる。そして、この遠距離ビームの走査が終了すると、次の近距離ビームの2スキャン目の走査が開始される。
近距離ビームの2スキャン目の走査が終了すると、中距離ビームにおける180°から360°までの方位範囲についての走査が開始される。この中距離ビームの走査が終了すると、遠距離ビームにおける120°から240°までの方位範囲についての走査が開始される。そして、この遠距離ビームの走査が終了すると、次の近距離ビームの3スキャン目の走査が開始される。さらに、近距離ビームの3スキャン目の走査が終了すると、中距離ビームにおける0°から180°までの方位範囲についての2スキャン目の走査が開始される。この中距離ビームの走査が終了すると、遠距離ビームにおける240°から360°までの方位範囲についての走査が開始される。そして、この遠距離ビームの走査が終了すると、次の近距離ビームの4スキャン目の走査が開始される。
図15は、図14のビーム走査による監視エリアを示した平面図であり、近距離ビームのデータ更新周期Tで走査可能な遠距離監視エリアD11、中距離監視エリアD21及び近距離監視エリアD3の様子が示されている。この遠距離監視モードでは、近距離ビームのデータ更新周期Tの期間内における電子走査により、0°から180°までの方位範囲が中距離ビームによって監視され、0°から120°までの方位範囲が遠距離ビームによって監視される。また、上記期間内で近距離ビームによって全方位が監視される。
中距離ビームの最大探知距離は、送信パルス数が通常監視モードにおけるMビームに比べて2倍となっていることから、通常監視時のおよそ1.19(2の4乗根)倍となっている。また、遠距離ビームの最大探知距離は、送信パルス数が通常監視モードにおけるLビームに比べて3倍となっていることから、通常監視時のおよそ1.32(3の4乗根)倍となっている。なお、近距離ビームの最大探知距離は、通常監視時と同一である。
本実施の形態によれば、各送信ビームが適切なスキャンタイミングで走査されるので、探知目標に応じて送信パルス数の異なる送信ビームを形成することにより、レンジ方向に関する分解能やクラッタ抑圧性能を低下させることなく、遠距離、中距離及び近距離目標を効果的に監視することができる。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、送信ビームの方位方向に関する走査範囲を複数の区間に分割して走査することにより、データ更新周期を長くする場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、送信ビームの方位方向に関する走査を間引くことにより、データ更新周期を長くする場合について説明する。
図16は、本発明の実施の形態4によるレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の一例を示した図である。この遠距離監視モードでは、遠距離ビームFの方位方向に関する走査を間引くことによって、遠距離ビームFのデータ更新周期を近距離ビームFのデータ更新周期よりも長くしている。ここでは、遠距離ビームFの全方位に関する走査が1/2に間引いて行われ、遠距離ビームFのデータ更新周期(2T)が近距離ビームFのデータ更新周期Tの2倍となっている。
なお、近距離ビームのパルス諸元、送信パルス数及び走査期間Tは、通常監視モードにおけるSビームと同様となっている。また、遠距離ビームに関しては、パルス諸元は通常監視モードにおけるLビームと同様となっているが、送信パルス数はLビームの2倍、走査期間はTとなっている。つまり、遠距離ビームの全方位に関する走査期間は、2Tとなっている。
具体的には、近距離ビームの1スキャン目の通常走査が終了すると、遠距離ビームにおける1スキャン目の間引き走査(1)が開始される。この間引き走査(1)は、方位ごとに形成する送信ビームにおけるビーム形成の回数を1/2に間引くことによって行われる。遠距離ビームの間引き走査(1)が終了すると、次の近距離ビームの2スキャン目の通常走査が開始される。そして、このビーム走査が終了すると、遠距離ビームの間引き走査(2)が開始される。この間引き走査(2)は、間引き走査(1)とは異なるビームポジションについて送信ビームを形成することによって行われる。遠距離ビームの間引き走査(2)が終了すると、遠距離ビームの1スキャン目の走査が終了する。
図17、図18(a)及び(b)は、図16のビーム走査におけるビーム形成動作の一例を示した図である。図17には、通常走査において方位ごとに形成される近距離ビームの様子が示されている。また、図18(a)には、間引き走査(1)において方位ごとに形成される遠距離ビームの様子が示され、図18(b)には、間引き走査(2)において形成される遠距離ビームの様子が示されている。この例では、方位方向に垂直な仰角方向についてもビーム走査を行う3次元レーダーに本発明を適用する場合について説明する。
通常走査では、所定範囲内で仰角方向にビーム走査し、このビーム走査が終了すると、ビーム指向方位を変更して仰角方向のビーム走査を行う。これを繰り返すことによって近距離ビームの全方位に関する走査が行われる。ここで、送信ビームを形成するビームポジション11は、所定の角度ごとに配置され、0°からe°までの仰角範囲内で全方位について隙間なく敷き詰められている。仰角方向のビーム走査は、この様なビームポジション11に送信ビームを順次に形成することによって行われる。なお、仰角方向のビーム走査は、仰角の大きなビームポジションから仰角の小さなビームポジションへ向けて行われる。
間引き走査(1)では、方位方向に関して、奇数番目のビームポジションに対し、送信ビームを形成するビーム走査が行われ、間引き走査(2)では、方位方向に関して、偶数番目のビームポジションに対し、送信ビームを形成するビーム走査が行われる。この様な間引き走査により、各ビームポジションにおける送信パルス数をそれぞれ通常監視モードにおけるLビームの2倍にすることができる。
なお、遠距離ビームの最大探知距離は、送信パルス数が通常監視モードにおけるLビームに比べて2倍となっていることから、通常監視時のおよそ1.19(2の4乗根)倍となっている。近距離ビームの最大探知距離は、通常監視時と同一である。
本実施の形態によれば、各送信ビームが適切なスキャンタイミングで走査されるので、探知目標に応じて送信パルス数の異なる送信ビームを形成することにより、レンジ方向に関する分解能やクラッタ抑圧性能を低下させることなく、遠距離目標及び近距離目標を効果的に監視することができる。
なお、本実施の形態では、遠距離ビームのデータ更新周期が近距離ビームの2倍である場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、遠距離ビームのデータ更新周期を近距離ビームのm倍(mは3以上の整数)とするようなものであっても良い。すなわち、遠距離ビームについて、その方位方向に関する走査を1/mに間引くことによって、遠距離ビームのデータ更新周期を近距離ビームのデータ更新周期のm倍となるようにする。これにより、遠距離ビームの送信パルス数を近距離ビームのm倍に多くすることができ、近距離ビームのデータ更新周期を長くすることなく、遠距離ビームの最大探知距離を効果的に延伸することができる。
また、本実施の形態では、監視エリアを遠距離監視エリア及び近距離監視エリアに区分してビーム走査が行われる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、監視エリアを遠距離監視エリア、中距離監視エリア及び近距離監視エリアのように3以上のエリアに区分してビーム走査を行っても良い。すなわち、データ更新周期が最も短い送信ビームに対し、データ更新周期が長い送信ビームの走査を間引くことによって、送信パルス数を増加させるようなものであっても良い。
また、本実施の形態では、遠距離監視時における遠距離ビームのデータ更新周期を通常監視時の2倍にすることによって、遠距離探知性能を向上させる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、近距離ビームのデータ更新周期を通常監視時よりも短くすることによって、近距離探知性能を向上させても良い。
実施の形態5.
実施の形態4では、方位方向に関するビーム走査を間引くことにより遠距離ビームのデータ更新周期を長くする場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、仰角方向に関するビーム走査を複数の区間に分割して行うことによって遠距離ビームのデータ更新周期を長くする場合について説明する。
図19(a)及び(b)は、本発明の実施の形態5によるレーダー装置におけるビーム形成動作の一例を示した図であり、遠距離監視時に仰角方向の走査範囲を2つの区間に分割して行われるビーム走査の様子が示されている。図19(a)には、e21°からe22°までの仰角範囲が方位ごとに走査される1スキャン目の遠距離ビームが示され、図19(b)には、0°からe21°までの仰角範囲が方位ごとに走査される2スキャン目の遠距離ビームが示されている。
近距離ビームは、通常監視時と同様に、0°からe22°までの仰角範囲内の各ビームポジションに送信ビームを順次に形成することで走査される。遠距離ビームは、1スキャン目にe21°からe22°までの仰角範囲内の各ビームポジションに対して送信ビームを形成し、2スキャン目に0°からe21°までの仰角範囲内の各ビームポジションに対して送信ビームを形成することで走査される。この様な仰角範囲に関する分割走査により、各ビームポジションにおける送信パルス数をそれぞれ通常監視時におけるLビームの2倍にすることができる。
ここでは、通常監視時における0°からe22°までの仰角範囲の走査期間をTELとして、遠距離監視時における遠距離ビームの0°からe21°までの仰角範囲の走査期間と、e21°からe22°までの仰角範囲の走査期間がともにTELとなっているものとする。
なお、遠距離ビームの最大探知距離は、送信パルス数が通常監視モードにおけるLビームに比べて2倍となっていることから、通常監視時のおよそ1.19(2の4乗根)倍となっている。近距離ビームの最大探知距離は、通常監視時と同一である。
本実施の形態によれば、各送信ビームが適切なスキャンタイミングで走査されるので、探知目標に応じて送信パルス数の異なる送信ビームを形成することにより、レンジ方向に関する分解能やクラッタ抑圧性能を低下させることなく、遠距離目標及び近距離目標を効果的に監視することができる。
なお、本実施の形態では、遠距離ビームのデータ更新周期が近距離ビームの2倍である場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、遠距離ビームのデータ更新周期を近距離ビームのm倍(mは3以上の整数)とするようなものであっても良い。すなわち、遠距離ビームについて、その仰角方向に関する走査範囲をm個の区間に分割して走査することによって、遠距離ビームのデータ更新周期を近距離ビームのデータ更新周期のm倍となるようにする。これにより、遠距離ビームの送信パルス数を近距離ビームのm倍に多くすることができ、近距離ビームのデータ更新周期を長くすることなく、遠距離ビームの最大探知距離を効果的に延伸することができる。
また、本実施の形態では、監視エリアを遠距離監視エリア及び近距離監視エリアに区分してビーム走査が行われる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、監視エリアを遠距離監視エリア、中距離監視エリア及び近距離監視エリアのように3以上のエリアに区分してビーム走査を行っても良い。すなわち、データ更新周期が最も短い送信ビームに対し、データ更新周期が長い送信ビームの走査範囲を複数の区間に分割して走査することによって、送信パルス数を増加させるようなものであっても良い。
また、本実施の形態では、遠距離監視時における遠距離ビームのデータ更新周期を通常監視時の2倍にすることによって、遠距離探知性能を向上させる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、近距離ビームのデータ更新周期を通常監視時よりも短くすることによって、近距離探知性能を向上させても良い。
また、本実施の形態では、空中線部が固定型のフェーズドアレイアンテナからなる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、空中線部が方位方向に回転するレーダーアンテナからなるレーダー装置にも適用することができる。
実施の形態6.
実施の形態1〜5では、レーダー波を送信する空中線と、このレーダー波による反射波を受信する空中線が同一である1次レーダーが用いられる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、レーダー波を送信する空中線とは異なる位置に設けられた空中線によって反射波を受信するバイスタティックレーダーなどの2次レーダーを用いる場合について説明する。
図20は、本発明の実施の形態6によるレーダー装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態によるレーダー装置21は、図1のレーダー装置1(実施の形態1)と比較すれば、空中線部22、送信ビーム形成部23及びビーム制御部24を備えている点で異なる。
ビーム制御部24は、データ更新周期を送信ビームごとに異ならせて各送信ビームを走査する制御を行っている。空中線部24は、ビーム制御部24による走査制御に基づいて、所定の方位方向に送信ビームを放射する。この送信ビームは、移動目標によりその一部が反射され、反射波が空中線部2を介して受信される。目標探知部5では、その受信信号に基づくビデオ信号と、ビーム制御部24からの制御信号に基づいて、移動目標の探知が行われる。この様な2次レーダーにも本発明は適用することができる。
実施の形態7.
実施の形態1〜6では、同時に形成される送信ビームが1つであるレーダー装置について説明した。これに対し、空中線部として2以上の励振系を有し、同時に複数の方向にビーム形成するようなレーダー装置にも、本発明は適用することができる。
実施の形態8.
実施の形態1〜6では、空中線部が平板状のアレイ基板からなるレーダー装置について説明した。これに対し、空中線部が円筒状のアレイアンテナからなるレーダー装置にも、本発明は適用することができる。
実施の形態9.
実施の形態1〜6では、空中線部が固定型のフェーズドアレイアンテナからなる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、空中線部が方位方向に回転する回転型のレーダーアンテナからなる場合について説明する。
図21は、本発明の実施の形態9によるレーダー装置の要部における詳細の一例を示した斜視図であり、アレイ基板2bが回転軸2cのまわりに一定の角速度で回転するレーダーアンテナからなる空中線部2の様子が示されている。このアレイ基板2bは、その基板面を開口面とするアレイアンテナであり、複数の素子アンテナからなる。
通常監視モードでは、送信ビームを常に開口面の正面方向に形成し、アレイ基板2bの回転によってビーム指向方向が方位方向に走査される。ここでは、ビーム指向方向を時計回りに360°変化させる全周走査が行われるものとする。遠距離監視モードでは、データ更新周期が最も短い送信ビームに対して、データ更新周期が長い送信ビームをアレイ基板2bの回転方向とは逆向きに電子走査する制御が行われる。
図22は、図21のレーダー装置における通常監視時の監視エリアを示した平面図である。この通常監視モードでは、Sビームによって近距離監視エリアG内が走査され、Lビームによって遠距離監視エリアG内が走査される。Sビーム及びLビームのデータ更新周期は、ともにアレイ基板の回転周期と同一となっている。各監視エリアは、アレイ基板の回転によって順次にビーム走査される。つまり、Sビーム及びLビームは、それぞれ特定の方位範囲についてのみ走査される。
図23は、図21のレーダー装置における通常監視時のビーム走査を示した図であり、SビームH及びLビームHの指向方向を空中線部の回転によって変化させるビーム走査の様子が示されている。各送信ビームのデータ更新周期Tは、共通であり、各近距離監視エリアGの走査期間TS4と、各遠距離監視エリアGの走査期間TL4の総和となっている。
ここでは、各遠距離監視エリアの方位範囲が同一であるものとし、その方位範囲をbとする。
図24は、図21のレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の一例を示した図であり、アレイ基板2bの正面方向に対する電子走査の様子が示されている。遠距離監視時における電子走査は、アレイ基板2bの正面方向に関し、時計回りを正方向として、+b/2から−b/2までの方位範囲について行われる。
図25は、図21のレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の一例を示した図であり、遠距離ビームHL1がアレイ基板の回転に伴って電子走査される様子が示されている。この例では、アレイ基板の1回転目において、初めの近距離監視エリアに対する近距離ビームHの走査が終了すると、次の遠距離監視エリアに対する遠距離ビームHL1の走査が開始される。この遠距離ビームHL1のビーム走査では、アレイ基板の回転による走査と同時に、位相制御による電子走査が行われる。この電子走査は、アレイ基板の正面方向に関して0°から−b/2まで一定の角速度で行われる。この様なビーム走査が各監視エリアについて順次に行われ、アレイ基板が1回転すると、遠距離ビームの1スキャン目が終了する。
次に、アレイ基板の2回転目において、初めの近距離監視エリアに対する近距離ビームHの走査が終了すると、次の遠距離監視エリアに対する遠距離ビームHL1の走査が開始される。この遠距離ビームHL1のビーム走査では、アレイ基板の正面方向に関して+b/2から0°まで一定の角速度で行われる。この様なビーム走査が各監視エリアについて順次に行われ、アレイ基板が1回転すると、遠距離ビームの2スキャン目が終了する。各電子走査の走査期間は、通常監視時における遠距離監視エリアの走査期間TL4と同一となっている。
この様にして、遠距離ビームをアレイ基板の回転方向とは逆向きに電子走査することによって、遠距離ビームのデータ更新周期を近距離ビームのデータ更新周期よりも長くしている。この例では、各遠距離監視エリアが方位方向に関し2つの区間に分割して走査され、遠距離ビームのデータ更新周期(2T)は近距離ビームのデータ更新周期Tの2倍となっている。
図26(a)及び(b)は、図21のレーダー装置による遠距離監視時の監視エリアを示した状態遷移図である。図26(a)には、遠距離ビームの1スキャン目で走査される遠距離監視エリアGL1の様子が示され、図26(b)には、遠距離ビームの2スキャン目で走査される遠距離監視エリアGL1の様子が示されている。
本実施の形態によれば、近距離監視エリアに関するデータ更新周期を長くすることなく、遠距離監視エリアをレンジ方向に拡げることができるので、遠距離目標及び近距離目標を効果的に監視することができる。
なお、本実施の形態では、遠距離ビームのデータ更新周期が近距離ビームの2倍である場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、遠距離ビームのデータ更新周期を近距離ビームのm倍(mは3以上の整数)とするようなものであっても良い。すなわち、遠距離監視エリアを方位方向に関してm個の区間に分割して走査することによって、遠距離ビームのデータ更新周期を近距離ビームのデータ更新周期のm倍となるようにする。これにより、遠距離ビームの送信パルス数を近距離ビームのm倍に多くすることができ、近距離ビームのデータ更新周期を長くすることなく、遠距離ビームの最大探知距離を効果的に延伸することができる。
また、本実施の形態では、監視エリアを遠距離監視エリア及び近距離監視エリアに区分してビーム走査が行われる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、監視エリアを遠距離監視エリア、中距離監視エリア及び近距離監視エリアのように3以上のエリアに区分してビーム走査を行っても良い。すなわち、データ更新周期が最も短い送信ビームに対して、データ更新周期が長い送信ビームをアレイ基板の回転方向とは逆向きに電子走査することによって、送信パルス数を増加させるようなものであっても良い。
また、本実施の形態では、遠距離監視時における遠距離ビームのデータ更新周期を通常監視時の2倍にすることによって、遠距離探知性能を向上させる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、近距離ビームのデータ更新周期を通常監視時よりも短くすることによって、近距離探知性能を向上させても良い。
実施の形態10.
実施の形態9では、送信ビームを方位方向に走査するレーダー装置について説明した。これに対し、送信ビームを仰角方向についても走査する3次元レーダーにも、本発明は適用することができる。
実施の形態11.
実施の形態9及び10では、レーダー波を送信する空中線と、このレーダー波による反射波を受信する空中線が同一である1次レーダーが用いられる場合の例について説明した。これに対し、レーダー波を送信する空中線とは異なる位置に設けられた空中線によって反射波を受信するバイスタティックレーダーなどの2次レーダーにも本発明は適用することができる。
実施の形態12.
実施の形態9及び10では、同時に形成される送信ビームが1つであるレーダー装置について説明した。これに対し、空中線部として2以上の励振系を有し、同時に複数の方向にビーム形成するようなレーダー装置にも、本発明は適用することができる。
実施の形態13.
実施の形態1〜12では、探知距離が異なる複数の監視エリアについてビーム走査が行われる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、特定の方位範囲についてデータ更新周期を短縮化する場合について説明する。
図27は、本発明の実施の形態13によるレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の一例を示した図である。この遠距離監視モードでは、特定の方位範囲についてのみデータ更新周期を他の方位範囲よりも短くする制御が行われる。ここでは、近距離ビームの走査範囲を0°から30°までの方位範囲とし、他の方位範囲、すなわち、30°から360°までの方位範囲を3つの区間に分割して遠距離ビームによって走査される。
近距離ビームの送信パルス数及び走査期間(T/36)は、通常監視モードにおけるSビームの1/3倍となっている。遠距離ビームに関しては、送信パルス数及び走査期間は通常監視モードにおけるLビームと同様となっている。つまり、近距離ビームのデータ更新周期T/3は、遠距離ビームのデータ更新周期Tの1/3倍となっている。
具体的には、近距離ビームが特定の方位範囲について1スキャン目のビーム走査が終了すると、遠距離ビームが30°から140°までの方位範囲について走査を開始する。この遠距離ビームの走査が終了すると、近距離ビームの2スキャン目のビーム走査が開始される。このビーム走査が終了すると、遠距離ビームが140°から250°までの方位範囲について走査を開始する。このビーム走査が終了すると、近距離ビームの3スキャン目の走査が開始される。そして、このビーム走査が終了すると、遠距離ビームが250°から360°までの方位範囲について走査を開始する。このビーム走査が終了すると、遠距離ビームの1スキャン目の走査が終了する。
図28は、図27のレーダー装置による遠距離監視時の監視エリアを示した平面図であり、遠距離ビームの1スキャンで走査される通常監視エリア及び特定方位重点監視エリアの様子が示されている。この遠距離監視モードでは、遠距離ビームのデータ更新周期Tの期間内における電子走査により、0°から30°までの方位範囲が近距離ビームによって重点的に監視される。この重点的に監視される方位範囲を、ここでは、特定方位重点監視エリアと呼んでいる。
本実施の形態によれば、近距離ビームの送信パルス数のみ減少させてそのデータ更新を短縮化させているので、遠距離ビームのデータ更新周期を変更することなく、近距離目標の探知性能を効果的に向上させることができる。
実施の形態14.
実施の形態13では、特定の方位範囲についてデータ更新周期を短縮化する場合の例について説明した。これに対し、送信ビームを仰角方向についても走査する3次元レーダーを用いる場合に、特定の仰角範囲についてデータ更新周期を短縮化するレーダー装置にも本発明は適用することができる。
実施の形態15.
特定の距離、方位及び仰角範囲内を重点的に監視するレーダー装置にも本発明は適用することができる。すなわち、実施の形態1〜5、7、13及び14を組み合わせてレーダー装置を構成し、特定のレンジ方向に関する距離範囲内であって、特定の方位範囲内かつ特定の仰角範囲内を重点監視エリアとしてデータ更新周期を短縮化するようなものであっても良い。
本発明の実施の形態1によるレーダー装置の一構成例を示したブロック図である。 図1のレーダー装置による通常監視時の監視エリアの一例を示した図である。 図1のレーダー装置の要部における詳細の一例を示した斜視図であり、4つのアレイ基板2aからなる空中線部2の様子が示されている。 図1のレーダー装置による通常監視時の監視エリアを示した平面図である。 図1のレーダー装置における通常監視時のビーム走査の一例を示した図である。 図1のレーダー装置における通常監視時のビーム走査の一例を示した図である。 図1のレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の一例を示した図である。 図1のレーダー装置による遠距離監視時の監視エリアを示した平面図である。 図1のレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の他の一例を示した図である。 図9のビーム走査による監視エリアを示した平面図である。 本発明の実施の形態2によるレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の一例を示した図である。 本発明の実施の形態3によるレーダー装置における通常監視時の監視エリアを示した平面図である。 通常監視時におけるビーム走査の一例を示した図である。 遠距離監視時におけるビーム走査の一例を示した図である。 図14のビーム走査による監視エリアを示した平面図である。 本発明の実施の形態4によるレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の一例を示した図である。 図16のビーム走査におけるビーム形成動作の一例を示した図であり、通常走査において方位ごとに形成される近距離ビームの様子が示されている。 図16のビーム走査におけるビーム形成動作の一例を示した図である。 本発明の実施の形態5によるレーダー装置におけるビーム形成動作の一例を示した図である。 本発明の実施の形態6によるレーダー装置の構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態9によるレーダー装置の要部における詳細の一例を示した斜視図である。 図21のレーダー装置における通常監視時の監視エリアを示した平面図である。 図21のレーダー装置における通常監視時のビーム走査を示した図である。 図21のレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の一例を示した図であり、アレイ基板2bの正面方向に対する電子走査の様子が示されている。 図21のレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の一例を示した図である。 図21のレーダー装置による遠距離監視時の監視エリアを示した状態遷移図である。 本発明の実施の形態13によるレーダー装置における遠距離監視時のビーム走査の一例を示した図である。 図27のレーダー装置による遠距離監視時の監視エリアを示した平面図である。
符号の説明
1,21 レーダー装置、2 空中線部、2a,2b アレイ基板、2c 回転軸、
3 送受切替部、4 受信部、5 目標探知部、6 送信パルス信号生成部、
7 送信ビーム形成部、8 ビーム走査制御部、11 ビームポジション、
22 空中線部、23 送信ビーム形成部、24 ビーム制御部、
A1 遠距離監視エリア、A2 近距離監視エリア、B1,B2 ブラインド領域、
C 送信ビーム。

Claims (7)

  1. レーダー波を送信し、空中線を介して移動目標による反射波を受信するレーダー装置において、
    所定のパルス諸元に基づいて送信パルス信号を生成する送信パルス信号生成手段と、
    上記送信パルス信号に基づいて、送信パルス数が異なる2以上の送信ビームをレーダー波として形成する送信ビーム形成手段と、
    送信パルス数が異なる上記各送信ビームを順次に走査するビーム走査制御手段と、
    受信信号に基づいて上記送信ビームごとにビデオ信号を生成する受信手段とを備え、
    上記ビーム走査制御手段は、上記ビデオ信号のデータ更新周期を送信ビームごとに異ならせて各送信ビームの走査を行うことを特徴とするレーダー装置。
  2. 上記ビーム走査制御手段は、ある送信ビームの走査が終了すると、当該送信ビームとは送信パルス数が異なる送信ビームの走査を開始することを特徴とする請求項1に記載のレーダー装置。
  3. 上記ビーム走査制御手段は、データ更新周期が最も短い送信ビームに対し、データ更新周期が長い送信ビームの走査範囲を複数の区間に分割して行うことを特徴とする請求項1に記載のレーダー装置。
  4. 上記ビーム走査制御手段は、データ更新周期が最も短い送信ビームに対し、データ更新周期が長い送信ビームの走査を間引いて行うことを特徴とする請求項1に記載のレーダー装置。
  5. 上記ビーム走査制御手段は、方位方向及び仰角方向について走査を行い、データ更新周期が最も短い送信ビームに対し、データ更新周期が長い送信ビームの仰角方向に関する走査範囲を複数の区間に分割して行うことを特徴とする請求項1に記載のレーダー装置。
  6. 上記ビーム走査制御手段は、上記空中線が方位方向に回転するレーダーアンテナである場合、データ更新周期が最も短い送信ビームに対し、データ更新周期が長い送信ビームを上記レーダーアンテナの回転方向とは逆向きに電子走査することを特徴とする請求項1に記載のレーダー装置。
  7. 所定のパルス諸元に基づいて送信パルス信号を生成する送信パルス信号生成ステップと、 上記送信パルス信号に基づいて、送信パルス数が異なる2以上の送信ビームを形成する送信ビーム形成ステップと、
    送信パルス数が異なる上記各送信ビームを順次に走査するビーム走査制御ステップと、 受信信号に基づいて上記送信ビームごとにビデオ信号を生成するビデオ信号生成ステップとからなり、
    上記ビーム走査制御ステップは、上記ビデオ信号のデータ更新周期を送信ビームごとに異ならせて各送信ビームの走査を行うステップであることを特徴とする送信ビーム制御方法。
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