JPH09229252A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JPH09229252A
JPH09229252A JP4012096A JP4012096A JPH09229252A JP H09229252 A JPH09229252 A JP H09229252A JP 4012096 A JP4012096 A JP 4012096A JP 4012096 A JP4012096 A JP 4012096A JP H09229252 A JPH09229252 A JP H09229252A
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良忠 板東
Tomoaki Oda
智秋 尾田
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剛 安宅
Yoshimichi Ogino
義道 荻野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水管などでフランジ継手により管の接続を
行うと、径大なフランジによって配管全体の納まりが悪
くなり、また、複数のボルト締結のための作業スペース
がパイプシャフト内で確保し難く、良好な作業性が得ら
れない。 【解決手段】 第1の管1の受口4内に、リップ7aを
有するパッキン7と、挿入される第2の管2をパッキン
7に対し同心位置に案内する筒状の抜け止めリング8と
を設ける。また、抜け止めリング8に、受口4と軸方向
に係合する係合鍔8bを設けると共に、抜け止めリング
8外周の締付けバンド9を締付けることで、挿入された
第2の管2の抜け止めを防止した連結状態とする。これ
により良好なシール性が維持され、かつ、全体をコンパ
クトに形成することができるので、配管の納まり状態が
良好になり、また、作業性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水管等の管の連
結に使用される管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】高層建築物等においては、壁面に沿って
設けられたパイプシャフトを通して排水管の配管が行わ
れる。この際、適宜箇所で管の連結が行われるが、この
連結は、例えば図3に示すようなフランジ継手構造が主
流となっている。すなわち、一方の管21には、その管端
にやや径大とした受口22が設けられると共に、この受口
22の端部に、径方向外方に拡がる固定側フランジ23が形
成されている。
【0003】この受口22に、可動側フランジ24・ロック
リング25・カラー26・パッキン27を順次外嵌させた他方
の管(以下、接続管という)28の管端を挿入し、その
後、ボルト29・ナット30で可動側フランジ24を固定側フ
ランジ23に締結する作業が行われる。これにより、パッ
キン27が軸方向に圧縮され、接続管28の外周面および受
口22の内面にこのパッキン27が強く密着する。これによ
り、接続管28の抜脱が阻止された連結状態になると共
に、シール性(止水性)が与えられる。
【0004】なお、上記のフランジ23・24は、図4に示
すように、周方向等配位置の複数箇所でボルト29・ナッ
ト30により相互に締結され、これにより、パッキン27の
全周にわたってほぼ一様な圧縮力を作用させるようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たフランジ継手構造では、相互に接続しようとする管21
・28よりもかなり径大なフランジ23・24が連結領域に設
けられているために、例えば前記したパイプシャフト内
での配管全体の納まりが悪くなるという問題を有してい
る。
【0006】また、可動側フランジ24を押動しパッキン
27を軸方向に圧縮するための複数箇所のボルト29・ナッ
ト30による締結作業に当たっては、スパナ等の締付け工
具を各締結箇所でそれぞれ旋回操作するための作業スペ
ースが、フランジ23・24の径方向外方にさらに必要不可
欠である。したがって、狭いパイプシャフト内ではこの
ような作業スペースを充分には確保できない場合が多
く、このため、良好な作業性が得られないという問題も
有している。
【0007】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みな
されたもので、必要な配管スペースの低減が可能である
と共に作業性を向上することができ、さらに、排水管等
に好適な管継手を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1の管継手は、第1の管の受口に
第2の管の管端を挿入してこれら第1・第2の管を相互
に連結するための管継手であって、受口内に、挿入され
る第2の管によって押動され変形して第2の管の外周面
に圧接状となるシール部を備える環状のエラストマーよ
り成るシール部材が嵌着される一方、シール部材よりも
受口開口端側に、挿入される第2の管をシール部材に対
してほぼ同心位置に案内すべくシール部材と同軸上の位
置に略筒状の抜け止め部材が配設され、この抜け止め部
材に受口と軸方向に係合する係合部が設けられると共
に、抜け止め部材における受口よりも突出した部位の外
周に、この抜け止め部材を径方向内方に押動すべく縮径
操作される締付けバンドが巻回されていることを特徴と
している。
【0009】このような構成によれば、第2の管の管端
を受口内の抜け止め部材とシール部材とに順次挿入する
と、シール部が第2の管の外周面に圧接状となってシー
ル性が付与される。すなわち、シール部材には軸方向の
圧縮力を作用させずとも、第2の管をこのシール部材に
挿入するだけでシール性が与えられる。しかも、第2の
管の挿入操作時には、シール部材と同軸上に位置する抜
け止め部材により、シール部材に対する第2の管の同心
性が維持されるように、この第2の管が案内されてシー
ル部材に挿通され保持される。これにより、第2の管外
周へのシール部材の圧接状態が全周にわたってより均一
な状態となることが確保され、これによって、良好なシ
ール性が維持される。
【0010】そして、上記のように第2の管の管端を挿
入した後、抜け止め部材の外周面に巻回されている締付
けバンドを縮径させる操作を行うことによって、抜け止
め部材を径方向内方に押動する。これによって、抜け止
め部材が第2の管の外面に圧接され、この結果、受口か
らの第2の管の抜脱が阻止された連結状態となる。すな
わち、上記では、第2の管の抜脱を阻止した連結状態と
するための操作で、シール部材に軸方向の圧縮力を与え
る必要はなく、このため、上記のような締付けバンドを
設け、これを縮径させる操作で第2の管を抜け止め部材
に固定することができる。
【0011】したがって、この場合には、径方向外方へ
と大きく張り出すようなフランジを設ける必要がないの
で、全体の形状をよりコンパクトに形成でき、この結
果、配管スペースがより小さくなるので、前述したパイ
プシャフト内等での配管の納まり状態も良好になり、ま
た、作業性を向上することが可能となる。一方、本発明
の請求項2の管継手は、抜け止め部材における軸方向外
方端の部位に、内径が外方ほど径大となるフレアー部が
設けられていることを特徴としている。
【0012】この場合、抜け止め部材への第2の管の挿
入初期操作時に、上記のフレアー部によって、この第2
の管の管端が抜け止め部材と同心位置に位置するように
案内されるので挿入が容易となり、さらに作業性が向上
する。請求項3の管継手は、抜け止め部材が合成樹脂材
料から成ることを特徴としている。
【0013】すなわち、例えば排水管などにおいては鋳
鉄管等の金属製の管が用いられるが、この場合に、第2
の管に圧接状態で締結される抜け止め部材も金属製であ
ると、管に振動や温度変化に伴う長さ変化などの微小変
位が生じる場合に、金属同志の接触面に相対的な滑りが
生じ、これに伴って異音が発生する。これによって、居
住者に不審感や違和感を抱かせることになって居住性を
損ねる結果となり、排水管としての適正を欠くものとな
る。
【0014】これに対し、上記では抜け止め部材が合成
樹脂材料より成ることから、第2の管が金属管であって
も、接触面での上記した相対的な滑りに伴う異音の発生
が回避される。これによって、排水管などに好適な管継
手として使用することができる。請求項4の管継手は、
シール部材における軸方向内方端に、このシール部材に
挿入した第2の管の端面が当接する管受け部が径方向内
方への突出形状で設けられていることを特徴としてい
る。
【0015】すなわち、この構成では、第2の管の管端
も第1の管や受口内面に直接的に接触した連結状態とは
ならないため、排水管などにおいて管振動が生じる場合
でも、この振動はエラストマーより成るシール部材で吸
収される。これにより、上記の振動に伴う騒音や、さら
には腐食の発生が防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、第1・第2の二本
の排水管1・2を、本実施形態での管継手3を介して同
軸状に連結した状態を示している。これらの管1・2
は、例えばJIS 規格 FCD500 から成る鋳鉄管で、第1の
管(以下、継手管という)1には、その管端に継手本体
としての受口4が形成され、この受口4に第2の管(以
下、接続管という)2を差し込んだ状態で相互に連結さ
れている。
【0017】継手管1の管端に同軸状に設けられている
上記の受口4は、図2に示すように、継手管1に対して
その内外径がやや径大な円筒状に形成され、継手管1と
は、その管端から径方向外方に拡がる段差壁5を介して
接合されている。また、この受口4の外方開口端(図に
おいて上端)には、径方向内方へと突出する内向き鍔部
6が設けられている。
【0018】そして、受口4内における段差壁5と内向
き鍔部6との間に、略円筒状のパッキン(シール部材)
7が内嵌されると共に、内向き鍔部6を貫通する略円筒
状の抜け止めリング(抜け止め部材)8がこの受口4に
装着されている。パッキン7は、例えばエチレンプロピ
レンゴムまたはスチレンブタジエンゴムやクロロプレン
ゴムなどのエラストマーからなり、その外径は受口4の
内径と同一、もしくは、わずかに径大に作製され、軸方
向内方(図において下方、以下、差し込み方向ともい
う)の端面を前記段差壁5に当接させて、接着剤により
受口4内面に貼着されている。
【0019】このパッキン7の内面には、軸方向の2箇
所の位置に、径方向内方に突出する環状のリップ7a・7a
がシール部として設けられている。これらリップ7a・7a
は、差し込み方向に傾斜した形状で形成され、その表面
にはレコード目7b…が形成されている。さらに、パッキ
ン7における前記段差壁5に当接した下端側には、継手
管1の内面よりもわずかに径方向内方まで突出する管受
け部7cが形成されている。
【0020】前記抜け止めリング8は、例えばポリプロ
ピレンやポリエチレンなどの合成樹脂材料から成り、受
口4の前記内向き鍔部6を貫通する円筒部8aの下端に、
径方向外方に拡がる係合鍔(係合部)8bが設けられてい
る。この係合鍔8bを、パッキン7の上端面と前記内向き
鍔部6との間に介装させた状態で、この抜け止めリング
8が受口4に嵌装されている。一方、この抜け止めリン
グ8における円筒部8aの上端側は、径方向外方に斜めに
拡がるフレアー部8cとして形成されている。
【0021】なお、係合鍔8bおよび内向き鍔部6は、図
示してはいないが、それぞれ周方向の一部が切欠き形状
で形成されている。すなわち、抜け止めリング8は、係
合鍔8bにおける切欠き領域外の部分が内向き鍔部6の切
欠き領域に軸方向に重なるような回転角度位置に位置さ
せ、受口4内へと挿入して組み付けられる。この組み付
け後に、係合鍔8bと内向き鍔部6との各切欠き領域外同
志が軸方向に相互に重なるように抜け止めリング8を回
転させることによって、この抜け止めリング8は、受口
4と軸方向に係合して受口4からの抜脱が阻止された嵌
装状態となっている。
【0022】この抜け止めリング8の上記円筒部8aの内
径は、前記接続管2を上方から差し込み得るように、こ
の接続管2の外径よりわずかに径大に形成され、また、
外径は、内向き鍔部6内での遊嵌状態、すなわち、内向
き鍔部6内で相対回転可能な程度のわずかな嵌合隙間が
存する寸法で形成されている。上記抜け止めリング8に
おける円筒部8aの外周には、内向き鍔部6とフレアー部
8cとの間の部位に、帯状の締付けバンド9が巻回されて
いる。この締付けバンド9はステンレスなどの薄鋼板か
ら成り、周方向の一端部に締付けネジ10が付設されてい
る。この締付けネジ10は、その回転軸を上記円筒部8aの
接線方向に向けて設けられ、これをドライバなどの回転
工具を用いて回転操作することにより、締付けバンド9
による巻回径が拡縮するように構成されている。
【0023】次に、上記構成の管継手3を介して前記接
続管2を継手管1に連結するときの作業手順について説
明する。まず、接続管2を抜け止めリング8に差し込む
前に、この接続管2の端部外周面と、前記パッキン7の
内面とにスラリー状のシール滑剤を塗布する。そして、
接続管2を抜け止めリング8に挿入する。この際、抜け
止めリング8における前記フレアー部8cによって、接続
管2の管端が挿入に伴って抜け止めリング8との同心位
置に案内される。
【0024】上記のような接続管2の挿入は、図1に示
すように、抜け止めリング8を貫通させ、さらに、パッ
キン7の各リップ7a・7aも順次貫通させて、管端が管受
け部7cに当接するまで行う。このときの挿入操作に伴っ
て、各リップ7a・7aは接続管2の管端が当接して差し込
み方向に押動され、この接続管2の外周面に沿うように
屈曲変形する。そして、この変形に伴う弾性反力によ
り、表面にレコード目7b…を備えた各リップ7a・7aが、
接続管2の外周面に圧接状になって保持される。すなわ
ち、上記のパッキン7の構造では、接続管2の挿入後に
このパッキン7に軸方向の圧縮力を与えずとも、このパ
ッキン7に挿入するだけでシール性を得ることができ
る。
【0025】しかも、接続管2の挿入操作時には、抜け
止めリング8により、この接続管2がパッキン7と同心
位置に位置するように案内され、かつ、挿入後にもこれ
らの同心性が維持されることとなる。したがって、挿入
操作は、各リップ7a・7aに全周にわたっての一様な屈曲
変形を生じさせながら行うことができる。すなわち、同
心性が維持されない状態で管の挿入を行う場合には、各
リップ7a・7aでのいびつな変形により、周方向で不均一
な弾性反力が生じることになる。このような弾性反力は
管の挿入方向を傾かせるものとなり、したがって、これ
に抗して管の挿入方向を維持する力が必要となり、挿入
操作が煩雑になる。
【0026】しかしながら、上記では、抜け止めリング
8による案内によって、各リップ7a・7aに、全周にわた
っての一様な屈曲変形が生じる状態が確保されるので、
その操作が容易になり、前記した抜け止めリング8のフ
レアー部8cによる挿入初期時の案内と共に、接続管2の
挿入作業をその全体にわたって容易に行うことができ
る。
【0027】また、接続管2の挿入が完了した後も、抜
け止めリング8によって、接続管2とパッキン7との同
心性が維持されるので、接続管2外周面の全周にわたっ
て各リップ7a・7aの均一な圧接状態が確保され、これに
よって、以降も良好なシール性が維持される。上記のよ
うに接続管2の挿入を終了した後、締付けネジ10をドラ
イバ等の回転工具を用いて回転させ、締付けバンド9を
縮径させることで、継手管1への接続管2の連結作業が
終了する。
【0028】この締付けバンド9の縮径操作により、抜
け止めリング8は接続管2の外周面にほぼ全周にわたっ
て密着するように径方向内方に押動され、さらに、接続
管2外周面への圧接方向の押圧力が付与される。この結
果、抜け止めリング8と接続管2との相対移動が両者間
に生じる摩擦力によって阻止されて、抜け止めリング8
に接続管2が固定される。この抜け止めリング8は、前
記したように、受口4の内向き鍔部6と係合鍔8bとが軸
方向に係合することにより、受口4からの抜脱が阻止さ
れているので、上記の操作により、接続管2は、受口4
に対して軸方向の移動が規制された取付状態となって継
手管1に連結される。
【0029】以上の説明のように、本実施形態において
は、接続管2を挿入するだけでシール性が得られるセル
フシール効果を有するパッキン7を受口4に内嵌してお
り、このパッキン7への案内機能を有する抜け止めリン
グ8を通して接続管2をパッキン7に挿通させた後に、
締付けバンド9を操作して接続管2を抜け止めリング8
への固定状態とすることで、継手管1への接続管2の連
結が行われる。
【0030】したがって、このような管継手3では、径
方向外方へと大きく張り出すようなフランジを設ける必
要がなく、全体の形状をよりコンパクトに形成できる。
この結果、配管スペースをより小さくすることができる
ので、前述したパイプシャフト内等での配管の納まり状
態も良好になり、また、作業性が向上する。また、抜け
止めリング8の外周に巻回した締付けバンド9によって
接続管2を抜け止めリング8に固定する構成であるの
で、例えば接続管2の管径がばらついても、この管2の
全周にわたってほぼ均一な締付け力を作用させることが
できる。これによって、抜け止めリング8に対する接続
管2の同心性が維持されるので、接続管2外周へのパッ
キン7も、全周にわたっての一様な圧接状態となる。し
たがって、管径がばらついても、良好なシール性を確保
することができる。
【0031】しかも、上記のような抜け止めリング8の
縮径は、その周方向一箇所に設けられた締付けネジ10の
回転操作で行うことが可能である。したがって、前記し
た従来例における複数箇所でのボルト29・ナット30の締
結作業を必要とした構成に比べ、作業がさらに容易にな
ると共に、必要な作業スペースをより小さくすることが
できる。
【0032】一方、上記の抜け止めリング8は合成樹脂
材料から成っているので、接続管2に、排水に伴う振動
や温度変化による長さ変化などの微小変位が生じ、抜け
止めリング8との接触面で相対的な滑りが生じたとして
も、異音が発生することはない。さらに、パッキン7に
は、その差し込み方向端部に接続管2の先端が当接する
管受け部7cが設けられているが、これによって、接続管
2の端部も継手管1や受口4に直接的に接することが防
止されている。したがって、全体にわたってメタルタッ
チ箇所がないことによって上記した防音性と共に、防食
性も向上するので、さらに排水管の管継手として好適で
ある。
【0033】また、上記パッキン7は、内面に屈曲変形
するリップ7a・7aを備え、これは、接続管2の挿入に伴
い、比較的大きな弾性変形を生じ得る構成である。した
がって、接続管2挿入時の変形に伴う弾性反力が急激に
大きくなるということはなく、これによっても接続管2
の挿入が容易となって、良好な施工性を得ることができ
る。また、管径のばらつきにも対応可能であると共に、
鋳鉄管からなる接続管2の鋳肌に対しても良好なシール
性を発揮させることができる。
【0034】なお、接続管2の挿入の際には、その表面
にシール滑剤を塗布して行うが、これによって挿入抵抗
が低下することからも施工性が向上する。また、このシ
ール滑剤が鋳肌表面の凹凸を埋めることにもなるので、
この滑剤によってもシール性が向上する。一方、上記で
は、パッキン7の外周面全体にわたって接着剤を塗布
し、このパッキン7を受口4の内面に貼着固定してお
り、この接着剤層によって、パッキン7と受口4との間
を通しての漏水がより確実に防止される。また、受口4
内面に塗装むら等があったとしても、これが上記の接着
剤層によって埋められ、これによっても、このパッキン
7と受口4内面との間のシール性がより確実なものとな
る。
【0035】さらに、前記の抜け止めリング8は、受口
4に対して相対回転自在に装着されているので、締付け
バンド9の締付け時の作業方向を自由に設定でき、これ
によっても作業性が向上する。なお、この抜け止めリン
グ8については、接続管2が長尺な場合、この接続管2
の温度変化に伴う伸縮量を見込んで、この抜け止めリン
グ8も接続管2と軸方向に一体的に変位し得るように、
係合鍔8bとこれに対面する内向き鍔部6・パッキン7と
の間に所定の遊びを設けて構成することも可能である。
【0036】また、上記の実施形態では、本発明の管継
手を排水管に適用した例を挙げたが、その他の任意の管
の接続に適用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明の請求項1
の管継手においては、第1の管の受口内に、第2の管を
挿入するだけでシール性が与えられるシール部材が嵌着
され、しかも、挿入操作時にシール部材に対する第2の
管の同心性が維持されるように、この第2の管を案内す
る機能を有する抜け止め部材が設けられているので、シ
ール部材が第2の管の全周にわたってより均一な圧接状
態となり、これによって、良好なシール性が維持され
る。
【0038】そして、抜け止め部材の外周面に巻回した
締付けバンドを縮径させる操作で、第2の管の抜脱を阻
止した連結状態とすることができ、この場合、径方向外
方へと大きく張り出すようなフランジを設ける必要がな
いので、全体の形状をよりコンパクトに形成することが
可能となる。この結果、必要とする配管スペースをより
小さくすることができるので、前述のパイプシャフト内
等での配管の納まり状態も良好になり、また、作業性を
向上することが可能となる。
【0039】また、請求項2の管継手においては、抜け
止め部材の外方開口端に設けられているフレアー部によ
って、抜け止め部材への第2の管の挿入初期操作時に、
この第2の管の管端が抜け止め部材と同心位置に位置す
るように案内されるので、さらに作業性が向上する。請
求項3の管継手においては、鋳鉄管などの金属製の管を
用いて構成される排水管などに適用した場合でも、抜け
止め部材が合成樹脂材料より成ることから、管に振動や
温度変化に伴う長さ変化などの微小変位が生じても、第
2の管と抜け止め部材との相対的な滑りによる異音の発
生が防止される。この結果、居住者等に不審感や違和感
を抱かせることがなく、排水管などに好適な管継手とし
て使用することができる。
【0040】請求項4の管継手においては、第2の管の
挿入端も、シール部材の管受け部に当接した連結状態と
なっており、例えば排水管などの場合での管振動は上記
のシール部材で吸収される。この結果、上記の振動に伴
う騒音や腐食の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における管継手による管の
連結状態を示す一部切欠正面図である。
【図2】上記管継手における受口側の管の端部構成を示
す一部切欠正面図である。
【図3】従来の管継手による管の連結状態を示す断面図
である。
【図4】図3におけるU−U線矢視図である。
【符号の説明】
1 継手管(第1の管) 2 接続管(第2の管) 3 管継手 4 受口 7 パッキン(シール部材) 7a リップ(シール部) 7c 管受け部 8 抜け止めリング(抜け止め部材) 8b 係合鍔(係合部) 8c フレアー部 9 締付けバンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安宅 剛 大阪府大阪市大正区南恩加島7丁目1番22 号 株式会社クボタ恩加島工場内 (72)発明者 荻野 義道 大阪府大阪市大正区南恩加島7丁目1番22 号 株式会社クボタ恩加島工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の管の受口に第2の管の管端を挿入
    してこれら第1・第2の管を相互に連結するための管継
    手であって、 受口内に、挿入される第2の管によって押動され変形し
    て第2の管の外周面に圧接状となるシール部を備える環
    状のエラストマーより成るシール部材が嵌着される一
    方、 シール部材よりも受口開口端側に、挿入される第2の管
    をシール部材に対してほぼ同心位置に案内すべくシール
    部材と同軸上の位置に略筒状の抜け止め部材が配設さ
    れ、 この抜け止め部材に受口と軸方向に係合する係合部が設
    けられると共に、抜け止め部材における受口よりも突出
    した部位の外周に、この抜け止め部材を径方向内方に押
    動すべく縮径操作される締付けバンドが巻回されている
    ことを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】 抜け止め部材における軸方向外方端の部
    位に、内径が外方ほど径大となるフレアー部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の管継手。
  3. 【請求項3】 抜け止め部材が合成樹脂材料から成るこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の管継手。
  4. 【請求項4】 シール部材における軸方向内方端に、こ
    のシール部材に挿入した第2の管の端面が当接する管受
    け部が径方向内方への突出形状で設けられていることを
    特徴とする請求項1、2又は3記載の管継手。
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