JPH09228807A - 石炭ガス化複合発電システム - Google Patents

石炭ガス化複合発電システム

Info

Publication number
JPH09228807A
JPH09228807A JP3835696A JP3835696A JPH09228807A JP H09228807 A JPH09228807 A JP H09228807A JP 3835696 A JP3835696 A JP 3835696A JP 3835696 A JP3835696 A JP 3835696A JP H09228807 A JPH09228807 A JP H09228807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coal
power generation
gasification furnace
gas
syngas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3835696A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Abe
高之 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP3835696A priority Critical patent/JPH09228807A/ja
Publication of JPH09228807A publication Critical patent/JPH09228807A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾式給炭の石炭ガス化複合発電において、微
粉炭をガス化炉でガス化してシンガスを発生させる際に
シンガスのカロリー低下を生じさせないキャリアガスを
使用することにより、上記発電の一層の効率アップを図
ることである。 【解決手段】 石炭等の燃料をガス化炉2でガス化して
高温のシンガス13を発生させこれを発電に利用する石
炭ガス化複合発電システム20において、上記ガス化炉
2から排出されるシンガス13に含まれるCO2 14を
CO2 除去装置3により除去すると共に、その除去され
たCO2 14の一部を上記ガス化炉2に供給する微粉炭
10のキャリアガスとして用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭等の燃料をガ
ス化して高温のシンガスを発生させこれを発電に利用す
る石炭ガス化複合発電に係り、特にCO2 除去装置によ
りそのシンガスから分離回収されるCO2 の一部をキャ
リアガスとして用いて微粉炭をガス化炉に供給する石炭
ガス化複合発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】石炭等の燃料をガス化して高温のシンガ
スを発生させこれを発電に利用する石炭ガス化複合発電
システム(IGCC: Integrated Coal Gasification Combi
ned Cycle )には、その石炭の給炭方法に関して、石炭
水スラリによる湿式給炭方法と気流搬送による乾式給炭
方法とがある。図2に、後者の乾式給炭方法による従来
の石炭ガス化複合発電システム30の部分図が、概略的
に示されている。
【0003】図2においては、2は微粉炭10をガス化
して高温のシンガスを発生させるガス化炉であり、この
ガス化炉2に前処理されて微粉化した石炭を搬送する燃
料供給装置1が接続される。ガス化炉2には、またガス
精製装置4を介して、タービン発電を行う複合発電設備
5が接続される。
【0004】ガス精製装置4は、図示しないCOシフト
装置と、CO2 を分離除去するCO2 除去装置3と、H
2 S,COS等の他の望ましくないガス及びガス中に含
まれる媒じんを除去する諸装置(図示されず)とから構
成される。CO2 除去装置3は、分離除去したCO2
廃棄可能に処理するCO2 処理装置6に接続される。
【0005】上記の石炭ガス化複合発電システム30に
おいて、燃料としての微粉炭10は燃料供給装置1から
2 ガス15等のキャリアガスによりガス化炉2に搬送
され、ここで水蒸気11及び酸化剤12(O2 ,空気)
と混合された後ガス化炉内に吹き込まれ、そこで反応し
てガス化されて、シンガス13が発生する。シンガス1
3の組成は例えばCO:約40%,CO2 :約20%,
2 :約30%,H2O:約10%である。
【0006】発生したシンガス13はガス精製装置4に
送られる。ガス精製装置4では、図示しないCOシフト
装置によりシンガス13中のCOがH2 O及びH2 との
平衡反応によりCO2 に転換され、これによりシンガス
13中のCO2 濃度は上記の例の場合、約60%まで上
昇する。その後、ガス精製装置4内のCO2 除去装置3
によりシンガス13中のCO2 が分離除去され、またそ
の他の望ましくないガス(H2 S,COS)と媒じんも
順次除去される。CO2 除去装置3で分離除去されたC
2 14は、CO2 処理装置6に送られ、廃棄のために
処理される。
【0007】ガス精製装置4でCO2 14等を分離除去
されたシンガス13は複合発電設備5に送られ、ガスタ
ービン等による発電のために用いられた後、大気放出さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述のように、
微粉炭を気流搬送する乾式給炭タイプの石炭ガス化複合
発電においては、微粉炭を搬送するためのキャリアガス
として、一般にN2 ガスが使用される(乾式給炭の場
合、高圧でありまた着火の可能性があるので空気の使用
は望ましくない)。しかし、N2 ガスを使用した場合、
2 ガスを供給させる装置が必要であるばかりでなく、
発生シンガス中に不活性のN2 ガスが含まれるため、そ
の分シンガスのカロリーが低下するという問題があっ
た。
【0009】そこで、本発明の目的は、微粉炭をガス化
炉に供給してガス化してシンガスを発生させるシステム
において、シンガスのカロリー低下が生じないようにし
た乾式給炭の石炭ガス化複合システムを提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、石炭等の燃料をガス化炉でガス化
して高温のシンガスを発生させこれを発電に利用する石
炭ガス化複合発電システムにおいて、上記ガス化炉から
排出されるシンガスに含まれるCO2 をCO2 除去装置
により除去すると共に、その除去されたCO2 の一部を
上記ガス化炉に供給する微粉炭のキャリアガスとして用
いて構成されている。
【0011】請求項2の発明は、石炭等の燃料をガス化
するガス化炉と、燃料を微粉化して上記ガス化炉に供給
する燃料供給装置と、上記ガス化炉のシンガス排出口に
接続されたCO2 除去装置を含むガス精製装置と、ガス
タービンを含む複合発電設備とを順次接続した石炭ガス
化複合発電システムにおいて、上記CO2 除去装置のC
2 排出口と上記燃料供給装置を接続し、上記微粉化さ
れた燃料とCO2 ガスを混合して上記ガス化炉に供給す
る微粉炭供給ラインを設けて構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施の形態を
添付図面により説明する。
【0013】図1には、微粉炭等の燃料を気流搬送した
後ガス化して高温のシンガスを発生させ、これを発電に
利用する石炭ガス化複合発電システム20が概略的に示
されている。
【0014】図1においては、2は微粉炭10をガス化
して高温のシンガスを発生させるガス化炉であり、この
ガス化炉2に前処理されて微粉化した石炭を搬送する燃
料供給装置1が接続される。ガス化炉2には、またガス
精製装置4を介して、タービン発電を行う複合発電設備
5が接続される。
【0015】ガス精製装置4は、図示しないCOシフト
装置と、CO2 を分離除去するCO2 除去装置3と、H
2 S,COS等の他の望ましくないガス及びガス中に含
まれる媒じんを除去する諸装置(図示されず)とから構
成される。CO2 除去装置3は、CO2 処理ライン7を
介して、分離除去したCO2 を廃棄可能に処理するCO
2 処理装置6に接続される。
【0016】CO2 を搬送するCO2 処理ライン7から
はガス化炉2に至るCO2 再利用ライン7aが分岐し、
CO2 再利用ライン7aには、前処理されて微粉化した
石炭を搬送する燃料供給装置1が接続される。すなわ
ち、CO2 再利用ライン7aに燃料供給装置1を接続す
ることにより、燃料供給手段1からの微粉炭10をCO
2 14で混合してガス化炉2へ搬送する微粉炭供給ライ
ン7bが構成される。
【0017】上記の石炭ガス化複合発電システム20に
おいて、燃料としての微粉炭10は、燃料供給装置1か
らCO2 再利用ライン7aに導入されると、CO2 再利
用ライン7a内を流れるキャリアガスとしてのCO2
よって混合されてガス化炉2に搬送される。ガス化炉2
に導入された微粉炭10は、ここで水蒸気11及び酸化
剤12(O2 ,空気)と混合された後ガス化炉内に吹き
込まれ、そこで反応してガス化されて、シンガス13が
発生する。シンガス13の組成は例えばCO:約40
%,CO2 :約20%,H2 :約30%,H2 O:約1
0%である。発生したシンガス13はガス精製装置4に
送られる。
【0018】ガス精製装置4では、図示しないCOシフ
ト装置によりシンガス13中のCOがH2 O及びH2
の平衡反応によりCO2 に転換される。これによりシン
ガス13中のCO2 濃度は上記の例の場合、約60%ま
で上昇する。その後、シンガス13中のCO2 はCO2
除去装置3で分離除去されると共に、その他の望ましく
ないガス(H2 S,COS)と媒じんも順次除去され
る。
【0019】CO2 除去装置3で分離除去されたCO2
は、CO2 処理ライン7を介してCO2 処理装置6に送
られ、廃棄のために処理されるが、このとき上記のCO
2 の一部は、CO2 再利用ライン7aに導入された後、
燃料供給装置1からの微粉炭10のキャリアガスとして
微粉炭供給ライン7bを介してガス化炉2に送られる。
すなわち、CO2 再利用ライン7aにはガス化炉2に至
る途中で燃料供給装置1が接続されて燃料である微粉炭
10が導入されるので、微粉炭10は、微粉炭供給ライ
ン7b(CO2 再利用ライン7aの一部でもある)内を
キャリアガスであるCO2 に搬送されてガス化炉2へ向
かう。こうして、シンガス13から分離回収されたCO
2 をリサイクルし、キャリアガスとして繰り返し使用す
ることが可能となる。
【0020】一方、ガス精製装置4でCO2 14等を分
離除去されたシンガス13は複合発電設備5に送られ、
ガスタービン等による発電のために用いられた後、大気
放出される。
【0021】以上要するに本発明においては、シンガス
中から分離回収されたCO2 ガスの一部を微粉炭10の
キャリアガスとして再利用してガス化炉に搬送すること
により、従来、N2 をキャリアガスとして用いる場合必
要であったN2 供給装置が不必要になる。また、N2
キャリアガスとして用いる場合に生じるシンガスの性状
変化(N2 が含まれる分だけ単位容積当たりのH2 ,C
O等の可燃性ガスの割合が低下すること等)やそれに伴
う発熱量低下が回避される。
【0022】
【発明の効果】以上要するに本発明に係る石炭ガス化複
合発電においては、シンガス中から分離回収されたCO
2 ガスの一部を微粉炭のキャリアガスとして再利用して
ガス化炉に搬送することにより、従来必要であったN2
ガスを使わずに済みコスト節減になるばかりでなく、ま
たN2 ガスを使用することにより生じるシンガスのカロ
リー低下を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石炭ガス化複合発電の概略図である。
【図2】従来の石炭ガス化複合発電の概略図である。
【符号の説明】
1 燃料供給装置 2 ガス化炉 3 CO2 除去装置 4 ガス精製装置 5 複合発電設備 6 CO2 処理装置 7 CO2 処理ライン 7a CO2 再利用ライン 7b 微粉炭供給ライン 10 微粉炭 13 シンガス 14 CO2 20 石炭ガス化複合発電システム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭等の燃料をガス化炉でガス化して高
    温のシンガスを発生させ、これを発電に利用する石炭ガ
    ス化複合発電システムにおいて、上記ガス化炉から排出
    されるシンガスに含まれるCO2 をCO2 除去装置によ
    り除去すると共に、その除去されたCO2 の一部を上記
    ガス化炉に供給する微粉炭のキャリアガスとして用いる
    ことを特徴とする石炭ガス化複合発電システム。
  2. 【請求項2】 石炭等の燃料をガス化するガス化炉と、
    燃料を微粉化して上記ガス化炉に供給する燃料供給装置
    と、上記ガス化炉のシンガス排出口に接続されたCO2
    除去装置を含むガス精製装置と、ガスタービンを含む複
    合発電設備とを順次接続した石炭ガス化複合発電システ
    ムにおいて、上記CO2 除去装置のCO2 排出口と上記
    燃料供給装置を接続し、上記微粉化された燃料とCO2
    ガスを混合して上記ガス化炉に供給する微粉炭供給ライ
    ンを設けたことを特徴とする石炭ガス化複合発電システ
    ム。
JP3835696A 1996-02-26 1996-02-26 石炭ガス化複合発電システム Pending JPH09228807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3835696A JPH09228807A (ja) 1996-02-26 1996-02-26 石炭ガス化複合発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3835696A JPH09228807A (ja) 1996-02-26 1996-02-26 石炭ガス化複合発電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09228807A true JPH09228807A (ja) 1997-09-02

Family

ID=12523012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3835696A Pending JPH09228807A (ja) 1996-02-26 1996-02-26 石炭ガス化複合発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09228807A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008534862A (ja) * 2005-04-05 2008-08-28 サーガス・エーエス 低co2火力発電プラント
WO2008146632A1 (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Central Research Institute Of Electric Power Industry ガス化設備
JP2009511692A (ja) * 2005-10-14 2009-03-19 シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ 合成ガス又は炭化水素生成物の製造方法
JP2011508795A (ja) * 2007-12-13 2011-03-17 ジコ、インコーポレイテッド 流れ中のco2をエネルギー生成用合成ガスへの転化により減少させる方法及び装置
JP2011208513A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 石炭ガス化複合発電プラント
JP2012180426A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 石炭ガス化複合発電設備および石炭ガス化複合発電方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008534862A (ja) * 2005-04-05 2008-08-28 サーガス・エーエス 低co2火力発電プラント
JP2009511692A (ja) * 2005-10-14 2009-03-19 シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ 合成ガス又は炭化水素生成物の製造方法
WO2008146632A1 (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Central Research Institute Of Electric Power Industry ガス化設備
JP2008291081A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Central Res Inst Of Electric Power Ind ガス化設備
US8480766B2 (en) 2007-05-23 2013-07-09 Central Research Institute Of Electric Power Industry Gasification equipment
JP2011508795A (ja) * 2007-12-13 2011-03-17 ジコ、インコーポレイテッド 流れ中のco2をエネルギー生成用合成ガスへの転化により減少させる方法及び装置
JP2011208513A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 石炭ガス化複合発電プラント
US9261020B2 (en) 2010-03-29 2016-02-16 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Integrated coal gasification combined cycle plant
JP2012180426A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 石炭ガス化複合発電設備および石炭ガス化複合発電方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4981771B2 (ja) 石炭ガス化複合発電設備
FI78163B (fi) Kraftverk med en integrerad kolfoergasningsanlaeggning.
US8241404B2 (en) Methods of recycling carbon dioxide to the gasification system
US6141796A (en) Use of carbonaceous fuels
CN106190327B (zh) 一种飞灰和废水再循环的煤气化、净化系统及方法
US4095959A (en) Coal gasification apparatus
JPH09228807A (ja) 石炭ガス化複合発電システム
US6711903B1 (en) Integrated electric power and synthetic fuel plant
JPS6150995B2 (ja)
WO2021205935A1 (ja) 固体炭素生成装置および固体炭素生成方法
JP7466412B2 (ja) セメント製造方法及びセメント製造システム
JPH04116232A (ja) 石炭ガス化複合発電方法
GB2109400A (en) Thermal conversion systems
JP2001348578A (ja) 炭素系化石燃料とバイオマスのガス化装置およびガス化方法
JPH066710B2 (ja) 石炭のガス化法
JPH1082515A (ja) CaS酸化・チャー燃焼装置
JPH11294187A (ja) バイオマスガス化発電プラント
JPH11106759A (ja) 炭素化合物ガス化方法及び装置
JPS61254695A (ja) 酸素吹き石炭ガス化炉への石炭、チヤ−の供給方法
JPH01199622A (ja) 石炭ガスの乾式脱硫方法
JP2001131563A (ja) 有機系廃棄物ガス化処理システム
JPH11106760A (ja) ウェットフィード方式ガス化炉
JPH11116976A (ja) ガス化炉
JP2003013071A (ja) 気流層ガス化装置ならびにこれを用いたガス化方法
JPS606787A (ja) 石炭のガス化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050927

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060905

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070116