JPH09228272A - ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents
ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤInfo
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- JPH09228272A JPH09228272A JP8065128A JP6512896A JPH09228272A JP H09228272 A JPH09228272 A JP H09228272A JP 8065128 A JP8065128 A JP 8065128A JP 6512896 A JP6512896 A JP 6512896A JP H09228272 A JPH09228272 A JP H09228272A
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/0646—Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires
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-
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-
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- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
- D07B2201/2022—Strands coreless
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に内部までゴムが浸透しにくいコンパクト
構造でありながら、ゴム浸透性に優れ、耐腐食伝播性お
よび耐座屈疲労性に優れたゴム物品補強用スチールコー
ドおよびそれを用いた空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 １本のフィラメントと置換し得るストラ
ンドを２本以上同一方向、同一ピッチで撚り合わせたゴ
ム物品補強用スチールコードである。略平行に引き揃え
られた３本のフィラメントで構成され、そのうち少なく
とも１本のフィラメントに波形若しくは螺旋形又はそれ
らを組合わせた型付けが施されたストランド（Ａ）を含
み、かつ互いに隣接し三角形の配置をとる３本のストラ
ンドのうち少なくとも１本が、前記ストランド（Ａ）、
または略平行に引き揃えられた２本のフィラメントから
なるストランド（Ｂ）からなる。
構造でありながら、ゴム浸透性に優れ、耐腐食伝播性お
よび耐座屈疲労性に優れたゴム物品補強用スチールコー
ドおよびそれを用いた空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 １本のフィラメントと置換し得るストラ
ンドを２本以上同一方向、同一ピッチで撚り合わせたゴ
ム物品補強用スチールコードである。略平行に引き揃え
られた３本のフィラメントで構成され、そのうち少なく
とも１本のフィラメントに波形若しくは螺旋形又はそれ
らを組合わせた型付けが施されたストランド（Ａ）を含
み、かつ互いに隣接し三角形の配置をとる３本のストラ
ンドのうち少なくとも１本が、前記ストランド（Ａ）、
または略平行に引き揃えられた２本のフィラメントから
なるストランド（Ｂ）からなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りタイヤや
工業用ベルト等のゴム物品の補強材として使用されるゴ
ム物品補強用スールコードおよびそれを用いた空気入り
タイヤに関するものである。
工業用ベルト等のゴム物品の補強材として使用されるゴ
ム物品補強用スールコードおよびそれを用いた空気入り
タイヤに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、空気入りタイヤ等のゴム製品の補
強のため、ゴムに埋設して用いられるスチールコードに
おいては、ゴム製品にカットが入った際に水分などがコ
ード長手方向に伝播し、腐食が拡がらないように、ゴム
がコード内部まで浸透することが要求されてきた。
強のため、ゴムに埋設して用いられるスチールコードに
おいては、ゴム製品にカットが入った際に水分などがコ
ード長手方向に伝播し、腐食が拡がらないように、ゴム
がコード内部まで浸透することが要求されてきた。
【０００３】一方、素線を同一方向、同一ピッチで撚り
合わせてなるコンパクトコードについては、生産性が良
好であるが、ゴム複合体の補強材として用いた場合に
は、ゴムがコード内部に浸透しにくく、タイヤ等に使用
した場合、ゴムと接着していないコード内部の素線がコ
ード外に繰り出してしまい、所謂ウォーキングワイヤ状
態となって、パンクに至る場合があった。
合わせてなるコンパクトコードについては、生産性が良
好であるが、ゴム複合体の補強材として用いた場合に
は、ゴムがコード内部に浸透しにくく、タイヤ等に使用
した場合、ゴムと接着していないコード内部の素線がコ
ード外に繰り出してしまい、所謂ウォーキングワイヤ状
態となって、パンクに至る場合があった。
【０００４】かかる対策として、コードを構成する素線
の径を規定することによって素線間に間隙ができる構造
とし、ゴムがコード内部へ浸透できるように工夫したコ
ンパクトコードが知られている。
の径を規定することによって素線間に間隙ができる構造
とし、ゴムがコード内部へ浸透できるように工夫したコ
ンパクトコードが知られている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにしてゴムの浸透性を改良したコンパクトコード
は、ウォーキングワイヤ状態となるのを防ぐことはでき
ても、ゴム浸透が完全でないために、水分等がコード長
手方向に伝播し、腐食の広がりを阻止するには不十分で
あった。
ようにしてゴムの浸透性を改良したコンパクトコード
は、ウォーキングワイヤ状態となるのを防ぐことはでき
ても、ゴム浸透が完全でないために、水分等がコード長
手方向に伝播し、腐食の広がりを阻止するには不十分で
あった。
【０００６】そこで本発明の目的は、特に内部までゴム
が浸透しにくいコンパクト構造でありながら、ゴム浸透
性に優れ、耐腐食伝播性および耐座屈疲労性に優れたゴ
ム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入
りタイヤを提供することにある。
が浸透しにくいコンパクト構造でありながら、ゴム浸透
性に優れ、耐腐食伝播性および耐座屈疲労性に優れたゴ
ム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入
りタイヤを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の、１本のフィラメントと置換し得るストラ
ンドを２本以上同一方向、同一ピッチで撚り合わせたゴ
ム物品補強用スチールコードは、略平行に引き揃えられ
た３本のフィラメントで構成され、そのうち少なくとも
１本のフィラメントにピッチＰ（５Ｄｔ≦Ｐ≦４０Ｄ
ｔ：Ｄｔはフィラメント線径）および型付量Ｒ（０．３
Ｄｔ≦Ｒ≦３Ｄｔ）の波形若しくは螺旋形又はそれらを
組合わせた型付けが施されたストランド（Ａ）を含み、
かつ互いに隣接し三角形の配置をとる３本のストランド
のうち少なくとも１本が、前記ストランド（Ａ）、また
は略平行に引き揃えられた２本のフィラメントからなる
ストランド（Ｂ）からなり（但し、スチールコードが２
本のストランドからなるときは少なくとも１本が、また
スチールコードがストランドの単層撚りのときは隣接し
合う３本のうち少なくとも１本が、前記ストランド
（Ａ）または前記ストランド（Ｂ））、残りが通常のフ
ィラメントからなることを特徴とするものである。
に、本発明の、１本のフィラメントと置換し得るストラ
ンドを２本以上同一方向、同一ピッチで撚り合わせたゴ
ム物品補強用スチールコードは、略平行に引き揃えられ
た３本のフィラメントで構成され、そのうち少なくとも
１本のフィラメントにピッチＰ（５Ｄｔ≦Ｐ≦４０Ｄ
ｔ：Ｄｔはフィラメント線径）および型付量Ｒ（０．３
Ｄｔ≦Ｒ≦３Ｄｔ）の波形若しくは螺旋形又はそれらを
組合わせた型付けが施されたストランド（Ａ）を含み、
かつ互いに隣接し三角形の配置をとる３本のストランド
のうち少なくとも１本が、前記ストランド（Ａ）、また
は略平行に引き揃えられた２本のフィラメントからなる
ストランド（Ｂ）からなり（但し、スチールコードが２
本のストランドからなるときは少なくとも１本が、また
スチールコードがストランドの単層撚りのときは隣接し
合う３本のうち少なくとも１本が、前記ストランド
（Ａ）または前記ストランド（Ｂ））、残りが通常のフ
ィラメントからなることを特徴とするものである。
【０００８】本発明においては、すべてのストランド
を、前記ストランド（Ａ）または前記ストランド（Ｂ）
のいずれかのストランドとすることができる。
を、前記ストランド（Ａ）または前記ストランド（Ｂ）
のいずれかのストランドとすることができる。
【０００９】また、シースを構成するストランドのち、
前記ストランド（Ａ）のフィラメントの径をＤｔ、前記
ストランド（Ｂ）のフィラメントの径をＤｄ、ストラン
ドと置換した１本のフィラメントの径をＤｍとすると
き、次式、 Ｄｄ≦Ｄｍ≦２Ｄｄ Ｄｔ≦Ｄｍ≦（１＋２／√３）Ｄｔ の関係を満たすことが好ましく、さらに好ましくは前記
フィラメント径Ｄｔと前記フィラメント径Ｄｄが次式、 Ｄｄ ＝ Ｄｔ の関係を満たすようにする。
前記ストランド（Ａ）のフィラメントの径をＤｔ、前記
ストランド（Ｂ）のフィラメントの径をＤｄ、ストラン
ドと置換した１本のフィラメントの径をＤｍとすると
き、次式、 Ｄｄ≦Ｄｍ≦２Ｄｄ Ｄｔ≦Ｄｍ≦（１＋２／√３）Ｄｔ の関係を満たすことが好ましく、さらに好ましくは前記
フィラメント径Ｄｔと前記フィラメント径Ｄｄが次式、 Ｄｄ ＝ Ｄｔ の関係を満たすようにする。
【００１０】また、本発明は、前記ゴム物品補強用スチ
ールコードをベルトに適用したことを特徴とする空気入
りタイヤに関する。
ールコードをベルトに適用したことを特徴とする空気入
りタイヤに関する。
【００１１】尚、本発明においては「ストランド」の意
味する範囲に、スチールコードを構成する１本のストラ
ンドと置き換えられた１本のフィラメントも含むものと
する。
味する範囲に、スチールコードを構成する１本のストラ
ンドと置き換えられた１本のフィラメントも含むものと
する。
【００１２】従来からある１＋５構造のスチールコード
（図１９）にはゴムが浸透できない空隙部分ａができ
る。また、シース間に隙間ができるように設定された異
線径のコンパクトコード（図２０）にしても、シースに
偏りが生じて、ゴムが浸透することのできない空隙部分
ｂが生じる。このような空隙は、各素線が同一方向、同
一ピッチで撚られることにより長手方向に続いているた
め、カット等により水分が浸入した際に腐食部分が拡が
っていってしまうという問題を有している。これに対
し、本発明のスチールコードでは、前記ストランド
（Ａ）または前記ストランド（Ｂ）を適用することによ
り、例え３本のフィラメントで構成されたストランドで
あっても、３本のフィラメントに囲まれてゴムが浸透し
得なかった上述の空隙部分にゴムが浸透できるようにな
り、水分等の伝播が阻止され、腐食が拡散しにくくな
る。また、本発明においてはストランドを下撚りする工
程が必要ないため生産性が良好で、かつ大きな強力を得
易いという特徴を有している。
（図１９）にはゴムが浸透できない空隙部分ａができ
る。また、シース間に隙間ができるように設定された異
線径のコンパクトコード（図２０）にしても、シースに
偏りが生じて、ゴムが浸透することのできない空隙部分
ｂが生じる。このような空隙は、各素線が同一方向、同
一ピッチで撚られることにより長手方向に続いているた
め、カット等により水分が浸入した際に腐食部分が拡が
っていってしまうという問題を有している。これに対
し、本発明のスチールコードでは、前記ストランド
（Ａ）または前記ストランド（Ｂ）を適用することによ
り、例え３本のフィラメントで構成されたストランドで
あっても、３本のフィラメントに囲まれてゴムが浸透し
得なかった上述の空隙部分にゴムが浸透できるようにな
り、水分等の伝播が阻止され、腐食が拡散しにくくな
る。また、本発明においてはストランドを下撚りする工
程が必要ないため生産性が良好で、かつ大きな強力を得
易いという特徴を有している。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明のゴム物品補強用スチール
コードにおいては、略平行に引き揃えられた３本のフィ
ラメントで構成され、そのうち少なくとも１本のフィラ
メントにピッチＰ（５Ｄｔ≦Ｐ≦４０Ｄｔ：Ｄｔはフィ
ラメント線径）および型付量Ｒ（０．３Ｄｔ≦Ｒ≦３Ｄ
ｔ）の波形若しくは螺旋形又はそれらを組合わせた型付
けが施されたストランド（Ａ）を含み、かつ互いに隣接
し三角形の配置をとる３本のストランドのうち少なくと
も１本が、前記ストランド（Ａ）、または略平行に引き
揃えられた２本のフィラメントからなるストランド
（Ｂ）からなり、残りが通常のフィラメントからなる。
但し、スチールコードが２本のストランドからなるとき
は少なくとも１本が、またスチールコードがストランド
の単層撚りのときは隣接し合う３本のうち少なくとも１
本が、前記ストランド（Ａ）または前記ストランド
（Ｂ）からなる。なお、ここで、型付量Ｒは型付けの振
幅量として定義される。
コードにおいては、略平行に引き揃えられた３本のフィ
ラメントで構成され、そのうち少なくとも１本のフィラ
メントにピッチＰ（５Ｄｔ≦Ｐ≦４０Ｄｔ：Ｄｔはフィ
ラメント線径）および型付量Ｒ（０．３Ｄｔ≦Ｒ≦３Ｄ
ｔ）の波形若しくは螺旋形又はそれらを組合わせた型付
けが施されたストランド（Ａ）を含み、かつ互いに隣接
し三角形の配置をとる３本のストランドのうち少なくと
も１本が、前記ストランド（Ａ）、または略平行に引き
揃えられた２本のフィラメントからなるストランド
（Ｂ）からなり、残りが通常のフィラメントからなる。
但し、スチールコードが２本のストランドからなるとき
は少なくとも１本が、またスチールコードがストランド
の単層撚りのときは隣接し合う３本のうち少なくとも１
本が、前記ストランド（Ａ）または前記ストランド
（Ｂ）からなる。なお、ここで、型付量Ｒは型付けの振
幅量として定義される。
【００１４】かかるストランド（Ａ）のフィラメントの
うち少なくとも１本のフィラメントに型付けを施すの
は、３本のフィラメントで囲まれた部分にゴムを浸透さ
せるためである。この型付けのピッチＰおよび型付量Ｒ
が、Ｐ＜５ＤｔまたはＲ＞３Ｄｔとなると、コードに引
張入力が加わった時の引き揃えが悪くなり、強力が低下
する。一方、Ｐ＞４０Ｄｔ、Ｒ＜０．３Ｄｔとなると、
型付けの効果が小さくなり、ゴム浸透が悪くなる。
うち少なくとも１本のフィラメントに型付けを施すの
は、３本のフィラメントで囲まれた部分にゴムを浸透さ
せるためである。この型付けのピッチＰおよび型付量Ｒ
が、Ｐ＜５ＤｔまたはＲ＞３Ｄｔとなると、コードに引
張入力が加わった時の引き揃えが悪くなり、強力が低下
する。一方、Ｐ＞４０Ｄｔ、Ｒ＜０．３Ｄｔとなると、
型付けの効果が小さくなり、ゴム浸透が悪くなる。
【００１５】また、互いに隣接し三角形の配置をとるス
トランドのうち少なくとも１本に、前記ストランド
（Ａ）または前記ストランド（Ｂ）を用いることによ
り、平行とすることで本発明のコードを１つの工程で撚
ることができ、かつ他の素線との接触配置が長手方向で
変わっていくことによって（図２１のＡ→Ｂ→Ｃ）、遮
蔽されない部分ができ、これでゴムが内部まで浸透し易
くなり、水分の伝播を阻止することができる。
トランドのうち少なくとも１本に、前記ストランド
（Ａ）または前記ストランド（Ｂ）を用いることによ
り、平行とすることで本発明のコードを１つの工程で撚
ることができ、かつ他の素線との接触配置が長手方向で
変わっていくことによって（図２１のＡ→Ｂ→Ｃ）、遮
蔽されない部分ができ、これでゴムが内部まで浸透し易
くなり、水分の伝播を阻止することができる。
【００１６】さらに、スチールコードが２本のストラン
ドからなるときは少なくとも１本を、またスチールコー
ドがストランドの単層撚りのときは隣接し合う３本のう
ち少なくとも１本を、前記ストランド（Ａ）または前記
ストランド（Ｂ）とすることにより、これらが隣接し合
う部分にもゴムを浸透させることができる。
ドからなるときは少なくとも１本を、またスチールコー
ドがストランドの単層撚りのときは隣接し合う３本のう
ち少なくとも１本を、前記ストランド（Ａ）または前記
ストランド（Ｂ）とすることにより、これらが隣接し合
う部分にもゴムを浸透させることができる。
【００１７】本発明においては、更にコード内部へゴム
を浸透し易くするために、構成する各フィラメントまた
はストランド自体に波形や螺旋型の型付けを施してもよ
い。
を浸透し易くするために、構成する各フィラメントまた
はストランド自体に波形や螺旋型の型付けを施してもよ
い。
【００１８】また、本発明においては、シースを構成す
るストランドのち、前記ストランド（Ａ）のフィラメン
トの径をＤｔ、前記ストランド（Ｂ）のフィラメントの
径をＤｄ、ストランドと置換した１本のフィラメントの
径をＤｍとするとき、次式、 Ｄｄ≦Ｄｍ≦２Ｄｄ Ｄｔ≦Ｄｍ≦（１＋２／√３）Ｄｔ の関係を満たすことが、フィラメント同士の強力負担お
よびコードの製造上好ましく、特にＤｄ＝Ｄｔとするこ
とがより好ましい。
るストランドのち、前記ストランド（Ａ）のフィラメン
トの径をＤｔ、前記ストランド（Ｂ）のフィラメントの
径をＤｄ、ストランドと置換した１本のフィラメントの
径をＤｍとするとき、次式、 Ｄｄ≦Ｄｍ≦２Ｄｄ Ｄｔ≦Ｄｍ≦（１＋２／√３）Ｄｔ の関係を満たすことが、フィラメント同士の強力負担お
よびコードの製造上好ましく、特にＤｄ＝Ｄｔとするこ
とがより好ましい。
【００１９】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。下記の表１〜３に従うスチールコードを製造した。
これらスチールコードについて、実施例１〜１５のコー
ド断面を夫々図１〜１５に、また比較例１〜３のコード
断面を夫々図１６〜１８に示す。
る。下記の表１〜３に従うスチールコードを製造した。
これらスチールコードについて、実施例１〜１５のコー
ド断面を夫々図１〜１５に、また比較例１〜３のコード
断面を夫々図１６〜１８に示す。
【００２０】次いで、かかるスチールコードからなるベ
ルトを備えた、サイズ１０．００Ｒ２０のトラック、バ
ス用ラジアルタイヤを試作し、それぞれのタイヤについ
て、耐腐食伝播性、耐座屈疲労性についての試験を行っ
た。その結果を下表１〜３に併記する。なお、耐腐食伝
播性は、悪路走行で走行させ完全に摩耗したタイヤにつ
いて、外傷を受けた部分のカット部から拡がった腐食部
分の長さの最大値をコード方向に測定したものである。
ルトを備えた、サイズ１０．００Ｒ２０のトラック、バ
ス用ラジアルタイヤを試作し、それぞれのタイヤについ
て、耐腐食伝播性、耐座屈疲労性についての試験を行っ
た。その結果を下表１〜３に併記する。なお、耐腐食伝
播性は、悪路走行で走行させ完全に摩耗したタイヤにつ
いて、外傷を受けた部分のカット部から拡がった腐食部
分の長さの最大値をコード方向に測定したものである。
【００２１】
【表１】
【００２２】
【表２】
【００２３】
【表３】 ＊１ｃｒ＋２は、１本の前記ストランド（Ａ）を表わし
ている。
ている。
【００２４】
【発明の効果】本発明のゴム物品補強用スチールコード
においては、コンパクト構造でありながら良好なゴム浸
透性が得られ、耐腐食伝播性および耐座屈疲労性に優れ
ている。また、そのコードを空気入りラジアルタイヤの
ベルト層に適応することにより、耐久性及び軽量化に優
れた空気入りタイヤを得ることができる。
においては、コンパクト構造でありながら良好なゴム浸
透性が得られ、耐腐食伝播性および耐座屈疲労性に優れ
ている。また、そのコードを空気入りラジアルタイヤの
ベルト層に適応することにより、耐久性及び軽量化に優
れた空気入りタイヤを得ることができる。
【図１】実施例１のスチールコードの断面図である。
【図２】実施例２のスチールコードの断面図である。
【図３】実施例３のスチールコードの断面図である。
【図４】実施例４のスチールコードの断面図である。
【図５】実施例５のスチールコードの断面図である。
【図６】実施例６のスチールコードの断面図である。
【図７】実施例７のスチールコードの断面図である。
【図８】実施例８のスチールコードの断面図である。
【図９】実施例９のスチールコードの断面図である。
【図１０】実施例１０のスチールコードの断面図であ
る。
る。
【図１１】実施例１１のスチールコードの断面図であ
る。
る。
【図１２】実施例１２のスチールコードの断面図であ
る。
る。
【図１３】実施例１３のスチールコードの断面図であ
る。
る。
【図１４】実施例１４のスチールコードの断面図であ
る。
る。
【図１５】実施例１５のスチールコードの断面図であ
る。
る。
【図１６】比較例１のスチールコードの断面図である。
【図１７】比較例２のスチールコードの断面図である。
【図１８】比較例３のスチールコードの断面図である。
【図１９】従来の１×５構造のスチールコードの断面図
である。
である。
【図２０】異線径コンパクトスチールコードの断面図で
ある。
ある。
【図２１】素線の接触配置が長手方向に変わっていく状
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
１ フィラメント ２ ストランド ａ，ｂ 空隙部分
Claims (5)
- 【請求項１】 １本のフィラメントと置換し得るストラ
ンドを２本以上同一方向、同一ピッチで撚り合わせたゴ
ム物品補強用スチールコードにおいて、 略平行に引き揃えられた３本のフィラメントで構成さ
れ、そのうち少なくとも１本のフィラメントにピッチＰ
（５Ｄｔ≦Ｐ≦４０Ｄｔ：Ｄｔはフィラメント線径）お
よび型付量Ｒ（０．３Ｄｔ≦Ｒ≦３Ｄｔ）の波形若しく
は螺旋形又はそれらを組合わせた型付けが施されたスト
ランド（Ａ）を含み、かつ互いに隣接し三角形の配置を
とる３本のストランドのうち少なくとも１本が、前記ス
トランド（Ａ）、または略平行に引き揃えられた２本の
フィラメントからなるストランド（Ｂ）からなり（但
し、スチールコードが２本のストランドからなるときは
少なくとも１本が、またスチールコードがストランドの
単層撚りのときは隣接し合う３本のうち少なくとも１本
が、前記ストランド（Ａ）または前記ストランド
（Ｂ））、残りが１本のフィラメントからなることを特
徴とするゴム物品補強用スチールコード。 - 【請求項２】 すべてのストランドが、前記ストランド
（Ａ）または前記ストランド（Ｂ）のいずれかのストラ
ンドである請求項１記載のゴム物品補強用スチールコー
ド。 - 【請求項３】 シースを構成するストランドのち、前記
ストランド（Ａ）のフィラメントの径をＤｔ、前記スト
ランド（Ｂ）のフィラメントの径をＤｄ、ストランドと
置換した１本のフィラメントの径をＤｍとするとき、次
式、 Ｄｄ≦Ｄｍ≦２Ｄｄ Ｄｔ≦Ｄｍ≦（１＋２／√３）Ｄｔ の関係を満たす請求項１または２記載のゴム物品補強用
スチールコード。 - 【請求項４】 前記フィラメント径Ｄｔと前記フィラメ
ント径Ｄｄが次式、 Ｄｄ ＝ Ｄｔ の関係を満たす請求項３記載のゴム物品補強用スチール
コード。 - 【請求項５】 請求項１〜４項のうちいずれか一項記載
のゴム物品補強用スチールコードをベルトに適用したこ
とを特徴とする空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8065128A JPH09228272A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8065128A JPH09228272A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09228272A true JPH09228272A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=13277936
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8065128A Withdrawn JPH09228272A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09228272A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6612354B2 (en) * | 2000-02-17 | 2003-09-02 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneumatic tire |
| US6695026B2 (en) * | 2000-02-17 | 2004-02-24 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneumatic tire |
| JP2010188780A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 自動二輪車用タイヤ、及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP8065128A patent/JPH09228272A/ja not_active Withdrawn
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