JPH09227A - ホップ苞茶並びにホップ苞茶飲料 - Google Patents
ホップ苞茶並びにホップ苞茶飲料Info
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Abstract
プ苞茶、ホップ苞またはホップ苞茶を熱水および/また
は水により抽出することを特徴とするホップ苞茶飲料。 【効果】 ビール醸造時の副産物として有効利用されて
いないホップ苞を原料として、飲みやすく、爽快感があ
り、嗜好的に優れたホップ苞茶、ホップ苞茶飲料を提供
することができる。
Description
ン部分を除いたビール醸造時の副産物であるホップ苞を
原料としたホップ苞茶並びにホップ苞茶飲料に関する。
ップの茎や葉を原料としたインスタント茶とその製造法
が開示されている。しかし、ホップ毬果からルプリン部
分を除いたホップ苞を原料としたホップ苞茶および/ま
たはホップ苞茶飲料については、見あたらない。
ルシトリンなどのフラボノイド配糖体が含有されている
ことが知られており(Yasuo Umeda and Makoto Koshiha
ra,Rep. Kirin Brew. Co., No.1, 53-55, 1958)、ルチ
ンには、血圧降下、血管増強作用をもつことが知られて
いる。
生植物であり、その毬果(未受精の雌花が成熟したも
の)を一般にホップと呼んでいる。このホップを粉砕
後、ふるいにかけて取り出したルプリン部分(黄色の顆
粒)は、ホップの苦み、芳香の本体であり、ビール醸造
において酵母、麦芽と並んで重要なビール原料とされて
いる。一方、毬果からルプリン部分を除いたホップ苞に
ついては、ビール醸造の際の副産物として、年間70〜
80トン産出され、土壌改良用肥料として用いられてい
る。しかし、コスト面などから有効な利用法とは言い難
く、より付加価値の高い利用法が望まれている。また、
ホップは、民間療法で鎮静剤として用いられており、更
にホップ苞には、タンパク質、アミノ酸類、ミネラル
類、ビタミン類、繊維質などの栄養成分の他に、前述し
たように血圧降下、血管増強作用を有するルチンが含有
されている。
産物であるホップ苞を原料としたホップ苞茶並びにホッ
プ苞茶飲料を提供する点にある。
解決するために検討を行った結果、ホップ苞を焙煎して
得られたホップ苞茶を熱水または水で抽出した茶飲料、
またはホップ苞をそのまま熱水または水で抽出して得ら
れた茶飲料が、飲みやすく、爽快感があり、嗜好的に優
れていることを見いだして、本発明を完成した。
とすることを特徴とするホップ苞茶に関する。本発明の
第2は、ホップ苞を有機溶媒で洗浄することを特徴とす
る前記のホップ苞茶に関する。本発明の第3は、ホップ
苞を焙煎することを特徴とする前記のホップ苞茶に関す
る。
または水により抽出することを特徴とするホップ苞茶飲
料に関する。本発明の第5は、ホップ苞茶を熱水および
/または水により抽出することを特徴とする前記のホッ
プ苞茶飲料に関する。以下、本発明に関して詳しく説明
する。
果を粉砕し、ふるいにかけてルプリン部を除いて得られ
るものである。このホップ苞は、粉砕されて表面積が大
きい天然物であるので、乾燥後またはそのままホップ苞
茶とすることもできるが、より飲みやすく、爽快感のあ
る飲料とするため、ホップ苞を洗浄、焙煎する方が望ま
しい。
の特有の生臭さを軽減する目的で行われる。洗浄に用い
る有機溶媒としては、エタノール、酢酸エチル、クロロ
ホルム、ヘキサン、ジエチルエーテル等を用いることが
できるが、好適な溶媒としては、エタノールをあげるこ
とができる。洗浄する際の温度は4℃から室温、時間は
0.5〜8時間が望ましい。
ことができ、また生臭さを軽減する目的で行われる。焙
煎の際には、ほうじ茶などの焙煎に一般に用いる機器を
そのまま用いることができるほか、フライパンやホット
プレートなどでも同等の効果を得ることができる。加温
温度は90〜150℃、時間は1〜15分が望ましい。
焙煎したホップ苞部分は、むれ臭などがつかないよう
に、広げて0.5〜3時間放置して放冷することが望ま
しい。
葉あるいはティーバッグなどの商品形態で、消費者に供
給することができる。上記のホップ苞茶を、熱水または
水で抽出することによって、ホップ苞茶飲料を得ること
ができる。抽出する際の温度は、室温(水)〜90℃
(熱水)が好ましく、抽出時間は、温度の低い水抽出の
際には2〜6時間と長時間を要するが、熱水抽出であれ
ば0.5〜5分と短時間でよい。またホップ苞と水の割
合は、1:500〜3000が好ましい。
は、他のお茶飲料と同様に通常の商品形態、すなわち缶
飲料、瓶飲料、ペットボトル飲料等の商品形態をとるこ
とができる。また、得られたホップ苞茶、ホップ苞飲料
には、必要に応じてビタミンC、アスコルビン酸ナトリ
ウムや重曹などの一般に食品に使用できるものであれば
何でも添加することができる。また、緑茶、紅茶、ウー
ロン茶、ハーブティーなどの他のお茶とブレンドするこ
ともできる。
料は、前述したようにホップ苞の成分である蛋白質、ア
ミノ酸類、ミネラル類、ビタミン類、ルチン等の栄養成
分に富み、このルチンは血圧降下、血管増強作用が期待
できる。
れるものではない。実施例1 (水抽出飲料) ホップ苞部分2gを室温(20℃)の水1リットルに2
時間浸潤し、濾過して、ホップ苞茶飲料を得た。
濾過して、ホップ苞茶飲料を得た。実施例3 (脱脂飲料) ホップ苞部分100gを4℃でエタノールに2時間浸潤
し、濾過したのちよく乾燥した。乾燥したホップ苞部分
2gを熱水3リットルで抽出し、濾過してホップ苞茶飲
料を得た。
煎)し、さらに熱水3リットルで抽出し、濾過して、ホ
ップ苞茶飲料を得た。実施例5 (ティーバッグ) ホップ苞部分100gを4℃でエタノールに2時間浸潤
し、濾過したのちよく乾燥した。その20gをフライパ
ン上で2分間加熱処理(焙煎)した。得られたホップ苞
脱脂焙煎処理品0.2gずつをペーパーフィルターに分
包し、ティーバッグ状とした。
1.5gを、熱水3リットルで抽出し、濾過してホップ
苞茶飲料を得た。その飲料にアスコルビン酸ナトリウム
1.5gを加え、250mlスチール缶12本に詰め、
加熱滅菌して、缶飲料とした。
0.5gを、熱水0.5リットルで抽出し、濾過してホ
ップ苞茶飲料を得た。その飲料と通常の方法によって得
た紅茶(ダージリンティー)1.5リットルを混合し、
よく混和し、ブレンドティーとした。
麦茶と玄米茶の4品目について、10名のパネラーによ
る官能評価試験を行った。方法としては、パネラーが好
ましい味だと思う順に順位をつけてもらい、その順位の
平均を表1に示した。その結果、実施例6で得られたホ
ップ苞茶飲料は、4つの茶飲料の中で最も平均順位が高
く、味の上で優れていると思われた。また、他の飲料に
比べて飲みやすく、爽快感があるというパネラーのコメ
ントを多数聞くことができた。
として有効利用されていないホップ苞を原料として、飲
みやすく、爽快感があり、嗜好的に優れたホップ苞茶、
ホップ苞茶飲料を提供することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 ホップ苞を原料とすることを特徴とする
ホップ苞茶。 - 【請求項2】 ホップ苞を有機溶媒で洗浄することを特
徴とする請求項1記載のホップ苞茶。 - 【請求項3】 ホップ苞を焙煎することを特徴とする請
求項1または2記載のホップ苞茶。 - 【請求項4】 ホップ苞を熱水および/または水により
抽出することを特徴とするホップ苞茶飲料。 - 【請求項5】 請求項1、2または3記載のホップ苞茶
を熱水および/または水により抽出することを特徴とす
るホップ苞茶飲料。
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---|---|---|---|
JP17393295A JP3282011B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | ホップ苞茶並びにホップ苞茶飲料 |
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JPH09227A true JPH09227A (ja) | 1997-01-07 |
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- 1995-06-19 JP JP17393295A patent/JP3282011B2/ja not_active Expired - Fee Related
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