JPH09227351A - 紫外線吸収性皮膚化粧料 - Google Patents

紫外線吸収性皮膚化粧料

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JPH09227351A
JPH09227351A JP6540296A JP6540296A JPH09227351A JP H09227351 A JPH09227351 A JP H09227351A JP 6540296 A JP6540296 A JP 6540296A JP 6540296 A JP6540296 A JP 6540296A JP H09227351 A JPH09227351 A JP H09227351A
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JP
Japan
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butyl
oil
acid
poe
methyl
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Application number
JP6540296A
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English (en)
Inventor
Katsuya Baba
克也 馬場
Kenzo Ito
建三 伊藤
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4−tert−ブチル−4’−メトキシジベ
ンゾイルメタン及び3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチ
ル-4-[メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル]ブ
チルを配合した紫外線吸収性皮膚化粧料において、べた
つき感を抑制し、さっぱりとした使用感の紫外線吸収性
皮膚化粧料を提供する。 【解決手段】 4−tert−ブチル−4’−メトキシ
ジベンゾイルメタン及び3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-
メチル-4-[メチルビス(トリメチルシロキシ)シリ
ル]ブチルの合計量に対して1/100倍量以上の水及
び油に対して不溶性球状粉体を配合することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線吸収性皮膚
化粧料、特に4−tert−ブチル−4’−メトキシジ
ベンゾイルメタンと3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチ
ル-4-[メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル]ブ
チルを配合した化粧料の使用感等の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽光線に含まれる紫外線は、皮膚科学
的には400nm〜320nmの長紫外線(UV−
A)、320nm〜280nmの中波長紫外線(UV−
B)、280nm未満の短波長紫外線に分類される。こ
のうち、290nm以下の波長の紫外線は、オゾン層に
よって吸収され、地表に到達しない。
【0003】地表に届くUV−A及びUV−B領域の紫
外線は、人間の皮膚に様々な影響を及ぼす。地上にまで
達する紫外線のうち、UV−Bは皮膚の紅斑や水泡を形
成し、メラニン形成も促進する。一方、UV−Aは皮膚
の褐色化を起こし、皮膚の弾力性の低下及びしわの発生
を促進し、或いはある種の患者に対してはこの反応を増
強し、更に光毒性或いは光アレルギー反応の原因とさえ
なりうる。このような紫外線の有毒性から皮膚を保護す
るために、各種紫外線吸収剤が開発されているが、安全
性、安定性、使用性、コスト等の問題から、実際に化粧
料原料として認められているものは限られている。
【0004】その中で、4−tert−ブチル−4’−
メトキシジベンゾイルメタン及び3,4,5-トリメトキシケ
イ皮酸3-メチル-4-[メチルビス(トリメチルシロキ
シ)シリル]ブチルは、それぞれ安全性及び紫外線吸収
効果に非常に優れたUV−A及びUV−B吸収物質であ
る。特に、3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4-
[メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル]ブチルは
UV吸収物質の中でもその使用感がさっぱりしてるとい
う特徴を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、幅の広
い波長領域で高い紫外線吸収効果を得るためにこの両者
を併用すると、3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4
-[メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル]ブチル
のさっぱりした使用感が損なわれ、また、4−tert
−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン単独で配
合した場合に比してもべたつき感が増すという問題点が
あった。本発明はこのような従来技術の課題に鑑み成さ
れたものであり、その目的は、4−tert−ブチル−
4’−メトキシジベンゾイルメタン及び3,4,5-トリメト
キシケイ皮酸3-メチル-4-[メチルビス(トリメチルシ
ロキシ)シリル]ブチルを配合し、且つべたつき感がな
く、さっぱりした使用感を有する紫外線吸収性化粧料を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意研究を行った結果、4−tert−
ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、3,4,5-ト
リメトキシケイ皮酸3-メチル-4-[メチルビス(トリメ
チルシロキシ)シリル]ブチルとともに、水及び油に対
して不溶性の球状粉体を特定量配合することにより、べ
たつき感のない使用感に優れた紫外線吸収性皮膚化粧料
が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明の請求項1に記載の紫外
線吸収性皮膚化粧料は、下記の成分(A)、(B)及び
(C)を含有することを特徴とする。 (A)4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾ
イルメタン。 (B)3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4-[メチ
ルビス(トリメチルシロキシ)シリル]ブチル。 (C)水及び油に対して不溶性の球状粉体。
【0008】また、本発明の請求項2に記載の紫外線吸
収性皮膚化粧料は、請求項1記載の皮膚化粧料におい
て、前記成分(A)及び(B)の合計量に対して(C)
の球状粉体の配合量が1/100倍量以上であることを
特徴とする。さらに、本発明の請求項3に記載の紫外線
吸収性皮膚化粧料は請求項1又は2記載の化粧料におい
て、油性成分として常温で液状の多価アルコール脂肪酸
エステルを配合したことを特徴とする。また、本発明の
請求項4に記載の紫外線吸収性皮膚化粧料は請求項1又
は2記載の化粧料において、油性成分として炭素数9〜
31の酸と、炭素数9〜31の高級アルコールのエステ
ル体を配合したことを特徴とする。
【0009】
【本発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
いて詳述する。本発明において用いられる前記成分
(A)の4−tert−ブチル−4’−メトキシジベン
ゾイルメタンは、約330〜360nmに最大吸収を有
する優れたUV−A吸収剤であり、例えば、特開昭55
−66535号に記載の方法に従って製造することがで
き、また市販品としては、例えばパルソ−ル1789
(ジボダン社製)などを使用することができる。4−t
ert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンの
配合量は期待する紫外線吸収効果に応じて適宜選択され
るので特に制限されないが、通常は化粧料全量中に0.
01〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%であ
る。
【0010】本発明において用いられる成分(B)の3,
4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4-[メチルビス
(トリメチルシロキシ)シリル]ブチルは最大吸収波長
312nmの、安全性の高いUV−B吸収剤であり、公
知の方法で製造することができる。3,4,5-トリメトキシ
ケイ皮酸3-メチル-4-[メチルビス(トリメチルシロキ
シ)シリル]ブチルの配合量は期待する紫外線吸収効果
に応じて適宜選択されるので特に制限されないが、通常
は化粧料全量中に0.01〜30重量%であり、好まし
くは0.2〜15重量%である。
【0011】本発明において用いられる成分(C)の水
及び油に対して不溶性の球状粉体は、球状で、水及び油
に対して全く溶解しない粉体であり、水中や油中で膨潤
しない粉体である。例えばシリコーンパウダーや、ナイ
ロンパウダー、ポリメタクリレートパウダー、架橋ポリ
スチレンパウダー等の合成高分子が挙げられる。これら
球状粉体の平均粒径は0.1〜20μmのものが好適で
ある。粉体粒子が扁平であったり、方形のような形状を
有している場合には本発明の効果が効率的に得られず、
また、製品の性質上、好ましくない影響を及ぼすことが
ある。
【0012】4−tert−ブチル−4’−メトキシジ
ベンゾイルメタンは常温で固体のUV−A吸収剤であ
り、また、3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4-
[メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル]ブチルは
常温で液状のUV−B吸収剤で、何れも優れた紫外線吸
収能を有する。3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4
-[メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル]ブチル
はUV吸収剤の中でもさっぱりとした使用感で、べたつ
き感はほとんど感じられないが、4−tert−ブチル
−4’−メトキシジベンゾイルメタンを配合した化粧料
はべたつき感があり、この両者を配合した場合には、4
−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタ
ン単独を配合した場合に比べてべたつき感が一層強く感
じられるという問題点があった。
【0013】本発明によれば、前記球状粉体を4−te
rt−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン及び
3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4-[メチルビス
(トリメチルシロキシ)シリル]ブチルと併用すること
により、このべたつき感が効果的に抑えられ、非常にさ
っぱりとした使用感で、しかも紫外線吸収領域が広く、
吸収能が高い優れた紫外線吸収性化粧料を得ることがで
きる。本発明の皮膚化粧料中、球状粉体の配合量は通常
0.02〜20重量%、好ましくは0.2〜10重量%
であるが、使用感に寄与する球状粉体の十分な効果を得
るためには4−tert−ブチル−4’−メトキシジベ
ンゾイルメタン及び3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチ
ル-4-[メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル]ブ
チルの配合量に対して1/100倍量以上必要であり、
特に好ましくは1/5倍量以上である。なお、過剰の球
状粉体は本発明の効果を特に阻害しないが、過剰になり
すぎると製剤の処方上、不要であったり、かえって好ま
しくない場合がある。
【0014】また、成分(A)の4−tert−ブチル
−4’−メトキシジベンゾイルメタンは化粧料や外用剤
基剤に対する相溶性が低く、高配合すると化粧料中で結
晶が析出することがあり、特に乳化組成物、中でもW/
O乳化組成物において特に析出しやすい。このような4
−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタ
ンを組成物中に経時的に安定に配合するため、20℃で
液状の多価アルコール脂肪酸エステルや、高級脂肪酸と
高級アルコールのエステル等のエステル油を併用するこ
とが好ましいことが知られている(特開昭61−215
315号、特開昭61−215316号)。しかしなが
ら、このようなエステル油を併用すると油性感やべたつ
き感がさらに強くなってしまう。本発明の皮膚化粧料に
おいては4−tert−ブチル−4’−メトキシジベン
ゾイルメタンの経時安定性を高めるために特開昭61−
215315号、特開昭61−215316号に記載の
ような脂肪酸エステルを配合した場合でも、効果的にそ
の使用感を改善でき、さっぱりとした使用感を得ること
ができる。
【0015】本発明の化粧料には、前記必須成分のほ
か、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、界面活性
剤、水性媒体、油性成分、高級アルコール、天然及び合
成高分子、金属イオン封鎖剤、水溶性及び油溶性ポリマ
ー、無機及び有機顔料、無機及び有機顔料、無機及び有
機粘土鉱物、金属石鹸処理又はシリコンで処理された無
機及び有機顔料、有機染料等の色剤、防腐剤、酸化防止
剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、
保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦
活剤剤等を本発明の目的、効果を損なわない質的、量的
範囲内で配合することができる。
【0016】例えば、親油性非イオン界面活性剤として
は、ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノイソステ
アレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノ
パルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタ
ンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペン
タ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、
テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタ
ン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸
グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン
酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、ジイソス
テアリン酸ジグリセリン、α,α’−オレイン酸ピログ
ルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリ
ンゴ酸等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類、モノス
テアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコ
ール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリ
ンアルキルエーテル等が挙げられる。
【0017】親水性非イオン界面活性剤としては、例え
ば、POEソルビタンモノオレート、POEソルビタン
モノステアレート、POEソルビタンモノオレート、P
OEソルビタンテトラオレート等のPOEソルビタン脂
肪酸エステル類、POEソルビットモノラウレート、P
OEソルビットモノオエート、POEソルビットペンタ
オレエート、POEソルビットモノステアレート等のP
OEソルビット脂肪酸エステル類、POEモノオレー
ト、POEジステアレート、POEモノオレエート、シ
ステアリン酸エイレングリコール等のPOE脂肪酸エス
テル類、POEラウリルエーテル、POEオレイルエー
テル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエー
テル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE
コレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル
類、POEオクチルフェニルエーテル類、POEノニル
フェニルエーテル、POEジノニルフェニルエーテル等
のPOEアルキルフェニルエーテル類、プルロニック等
のプルロニック型類、POE・POPセチルエーテル、
POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP−
2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノ
ブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE
・POPアルキルエーテル類、テトロニック等のテトラ
POE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類、PO
Eヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油
モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソス
テアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸
ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOE
ヒマシ油誘導体、POEソルビットミツロウ等のPOE
ミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノール
アミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソ
プロパノールアミド等のアルカノールアミド、POE脂
肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニルフェ
ニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチ
ルアミンオキサイド、トリオレイルリン酸等が挙げられ
る。
【0018】また、アニオン性界面活性剤としては、例
えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミ
チン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム等の脂肪酸
セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸K等
の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸ト
リエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等
のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコ
シンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、N−ミリ
ストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪
酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリ
ッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、P
OEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステア
リルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩、ジ−2−エ
チルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイ
ルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハ
ク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、リニアドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼ
ンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベ
ンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、
N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステ
アロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル
−L−グルタミン酸モノナトリウム等N−アシルグルタ
ミン酸塩、硬化ヒマシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウ
ム等の高級脂肪酸エステル硫酸塩、ロート油等の硫酸化
油、POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキ
ルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラ
ウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N
−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミ
ン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0019】カチオン界面活性剤としては、例えば、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルト
リメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニ
ウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアル
キルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N−ジメ
チル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチル
ピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四
級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニ
ウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモノ
ホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン
塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸
誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等
が挙げられる。
【0020】両性界面活性剤としては、例えば、2−ウ
ンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシ
ルメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイ
ル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボ
キシエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性
界面界面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルビキシメ
チル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベ
タイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン
系界面活性剤等が挙げられる。
【0021】これら界面活性剤は、1種又は2種以上組
み合わせて用いることができ、特に配合量は限定されな
いが、乳化組成物とするときには全組成中に0.01〜
20重量%配合することが好ましい。0.01重量%未
満では、安定なエマルジョンが得られず、20重量%を
越えると使用感が悪くなるので好ましくない。
【0022】また、水性媒体としては、水を単独で、或
いは、水とエタノール、グリセリン、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール、キシリトール、ソルビト
ール、マルチト−ル、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン
酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、
コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナ
トリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、
短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加
物、イザヨイバラ抽出液、セイヨウノコギリソウ抽出
液、メリロート抽出液等が挙げられる。これら水性媒体
の配合量は特に制限されないが、乳化組成物とする場合
には全組成中に0.1〜40重量%、さらには2〜30
重量%配合するのが好ましい。0.1重量%未満では感
触が悪くなり、40重量%を越えると安定なエマルショ
ンが得られず好ましくない。
【0023】本発明に用いられる油性成分としては、次
のようなものが挙げられる。液体油脂としては、アボガ
ド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、ト
ウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄
油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、
ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、
大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナ
ギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリ
ン、トリオクタン酸グリセリン、テトラオクタン酸ペン
タエリスリット、トリイソパルミチン酸グリセリン等が
ある。固体油脂としては、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ
油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、硬化油、モ
クロウ、硬化ヒマシ油等がある。
【0024】ロウ類としては、ミツロウ、カンデリラロ
ウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタ
ロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カ
ポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビ
ロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシ
ル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セ
ラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノ
リンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテ
ル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素
添加ラノリンアルコールエーテル等がある。炭化水素油
としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワレ
ン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワラン、
ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等がある。
【0025】合成エステル油としては、ミリスチン酸イ
ソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチル
ドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブ
チル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、
オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステ
アリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12
-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ-2- エチル
ヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトー
ル脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグ
リコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リン
ゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グ
リセリン、トリ-2- エチルヘキシル酸トリメチロールプ
ロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパ
ン、テトラ-2- エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトー
ル、トリー2-エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソス
テアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘ
キサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミ
リスチン酸グリセリン、トリ-2- ヘプチルウンデカン酸
グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイ
ン酸オレイル、セトステアリルアルコール、アセトグリ
セライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、N-ラウ
ロイル -L-グルタミン酸 -2-オクチルドデシルエステ
ル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2-エチルヘキシ
ル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘ
キシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバチン
酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等
がある。
【0026】シリコーンとしては、例えば、ジメチルポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチル
ハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサ
ン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサン
シロキサン等の環状シリコーン等がある。これらの油性
成分の配合量は特に制限されないが、乳化組成物とする
場合には全組成中に0.5〜60重量%、さらには2.
5〜40重量%配合するのが好ましい。
【0027】高級アルコールとしては、例えば、ラウリ
ルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレ
イルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖ア
ルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチル
アルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンア
ルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシ
ルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチル
ドデカノール等の分枝鎖アルコール等があげられる。
【0028】金属イオン封鎖剤としては、例えば1-ヒド
ロキシエタン-1,1- ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタ
ン-1,1- ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナ
トリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウ
ム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタ
リン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、ア
スコルビン酸、コハク酸、エデト酸等が挙げられる。
【0029】天然の水溶性高分子としては、例えば、ア
ラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガ
ム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチ
ン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコ
ロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロ
コシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸等の植
物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノ
グルカン、ブルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、
カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子が挙
げられる。
【0030】半合成の水溶性高分子としては、例えば、
カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピル
デンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、ニ
トロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セ
ルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結
晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子、
アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコー
ルエステル等のアルギン酸系高分子が挙げられる。
【0031】合成の水溶性高分子としては例えば、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビ
ニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー( カーボポ
ール) 等のビニル系高分子、ポリエチレングリコール2
0,000、6,000 、4,000等のポリオキシエチレン系高分
子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体
共重合系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチ
ルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高
分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等が挙げ
られる。無機の水溶性高分子としては例えば、ベントナ
イト、ケイ酸A1Mg( ビーガム)、ラポナイト、ヘクトラ
イト、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0032】紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香
酸 (以下 PABA と略す) 、PABAモノグリセリンエステ
ル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエト
キシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエス
テル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、等の安息香酸
系紫外線吸収剤、ホモメンチル-N- アセチルアントラニ
レート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、アミルサリ
シレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシ
レート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレー
ト、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニ
ルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチ
ルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメー
ト、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-
2,4- ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソ
プロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメ
ート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソア
ミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシ
ンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメー
ト) 、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シ
クロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シ
アノ−β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α
-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-
エチルヘキサノイル- ジパラメトキシシンナメート等
の桂皮酸系紫外線吸収剤、2,4-ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、2,2'- ジヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノ
ン、2,2'- ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノ
ン、2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒ
ドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4
- メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4
- メトキシベンゾフェノン-5- スルホン酸塩、4-フェニ
ルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4'-フェニル- ベ
ンゾフェノン-2- カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n
- オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3- カルボ
キシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収
剤、3-(4'-メチルベンジリデン)-d,1- カンファー、3-
ベンジリデン-d,1- カンファー、ウロカニン酸、ウロカ
ニン酸エチルエステル、2-フェニル-5- メチルベンゾキ
サゾール、2,2'- ヒドロキシ-5- メチルフェニルベンゾ
トリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニ
ル) ベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチル
フェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニ
ソイルメタン、4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメ
タン、5-(3,3- ジメチル-2- ノルボルニリデン)-3-ペン
タン-2- オン等が挙げられる。
【0033】血行促進剤としては、ノニル酸ワレニルア
ミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブ
トキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カ
ンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン
酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イ
ノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シ
ンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミ
ル、セファランチン、γ−オリザノールなどの薬物が挙
げられ、これら薬物は遊離の状態はもちろん、造塩可能
なものは酸または塩基の塩の型で、またカルボン酸基を
有するものはそのエステルの形でも使用することができ
る。
【0034】本発明の紫外線吸収性皮膚化粧料は、通常
の方法によって従って製造することができ、例えば基礎
化粧料、薬用化粧料、あるいは医薬外用剤などとしても
適用することができる。以下、本発明の必須成分(C)
の水及び油に対して不溶性球状粉体として球状ポリエチ
レン(10μm)を用いた場合を例にとり、本発明の実
施の形態についてさらに詳述する。なお、以下特に指定
のない限り配合量は重量%で示す。
【0035】試験例1 経時安定性、使用感及び安全性 まず、下記の処方に基づき、4−tert−ブチル−
4’−メトキシジベンゾイルメタン、3,4,5-トリメトキ
シケイ皮酸3-メチル-4-[メチルビス(トリメチルシロ
キシ)シリル]ブチル及び球状ポリエチレンを表1〜表
2に記載の配合量を用いて、配合例1〜16の乳液を調
製した。調製方法は、球状ポリエチレンを除く油相部の
成分を加熱溶解後、球状ポリエチレンを十分に分散し、
ホモジナイザー処理を行いながら加熱した水相部を添加
して、W/O型紫外線吸収性乳液を得た。
【0036】 <処方> 油相; 4-tert-フ゛チル-4'-メトキシシ ヘ゛ンソ゛イルメタン 表1〜2参照 3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル- 4-[メチルヒ゛ス(トリメチルシロキシ)シリル]フ゛チル 表1〜2参照 球状ポリエチレン(10μ) 表1〜2参照 ステアリン酸 0.1 ベヘン酸 0.1 パルミチン酸オクチル 5.0 スクワラン 5.0 セチルアルコール 1.0 ステアリルアルコール 1.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 ホ゜リオキシエチレン・メチルホ゜リシロキサン共重合体 2.0 モノステアリン酸ソルビタン 0.5 香料 0.1 水相; エタノール 5.0 パラベン 0.2 イザヨイバラ抽出液 0.2 ジプロピレングリコール 2.0 水酸化カリウム 0.2 イオン交換水 残 余
【0037】各々の配合例の乳液について、使用感を次
の方法で評価した。すなわち、各乳液を女性パネラー2
0名の顔及び上腕部に1日1回、3週間連続して塗布
し、その使用感についてアンケートを行い、下記の評価
基準に従って評価を行った。使用感評価基準 ◎…べたつくと評価したパネラーが2名以下 ○…べたつくと評価したパネラーが3名以上5名以下 △…べたつくと評価したパネラーが6名以上12名以下 ×…べたつくと評価したパネラーが13名以上
【0038】
【表1】 ──────────────────────────────────── 成分 1 2 3 4 5 6 7 8 ──────────────────────────────────── 4-tert-フ゛チル -4'-メトキシシ゛ヘ゛ンソ゛イルメタン 5.0 − 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル- 4-[メチルヒ゛ス(トリメチルシロキシ)シリル] フ゛チル − 5.0 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 球状ホ゜リエチレン(10μM) − − − 0.05 1.0 2.0 10.0 20.0 ──────────────────────────────────── 使用感 △ ○ × △ ○ ◎ ◎ ◎ ────────────────────────────────────
【0039】
【表2】 ──────────────────────────────────── 成分 9 10 11 12 13 14 15 16 ──────────────────────────────────── 4-tert-フ゛チル -4'-メトキシシ゛ヘ゛ンソ゛イルメタン 4.5 4.5 4.5 1.0 1.0 1.0 3.0 5.0 3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル- 4-[メチルヒ゛ス(トリメチルシロキシ)シリル] フ゛チル 0.5 0.5 0.5 4.0 4.0 4.0 7.0 5.0 球状ホ゜リエチレン(10μM) − 0.05 1.0 − 0.05 1.0 5.0 10.0 ──────────────────────────────────── 使用感 × △ ○ × △ ○ ◎ ◎ ────────────────────────────────────
【0040】表1及び表2から判るように、4−ter
t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン及び3,
4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4-[メチルビス
(トリメチルシロキシ)シリル]ブチルを併用した系で
は、それぞれを単独で用いた場合に比してべたつき感が
増してしまうが(配合例1〜3、配合例9、配合例1
2)、このような系に対して球状ポリエチレンのような
水及び油に対して不溶性の球状粉体を1/100倍量以
上、特に好ましくは1/5倍量以上用いれば、べたつき
感が抑制され、さっぱりとした良好な使用感を得ること
ができる。
【0041】なお、本発明においては4−tert−ブ
チル−4’−メトキシジベンゾイルメタンが経時的に析
出するのを防止するため、多価アルコールの脂肪酸エス
テルや、高級脂肪酸と高級アルコールのエステルなどの
脂肪酸エステル油を配合した場合にもこのようなエステ
ル油のべたつき感を抑制することができる。例えば、前
記処方例においてスクワランの代わりにトリ−2−エチ
ルヘキシル酸グリセリルや、オレイルオレエート等を用
いれば、使用感が良好でしかも経時安定性に優れた化粧
料を得ることができる。
【0042】
【実施例】以下に、本発明を更に詳細に説明するために
実施例を挙げるが、本発明はこれらによって限定される
ものではない。
【0043】実施例1 O/W紫外線吸収性サンスクリーンクリーム <処方> 油相; 3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4-[メチルヒ゛ス(トリメチルシロキシ)シリル]フ゛チル 10.0 4-tert-フ゛チル-4'-メトキシシ ヘ゛ンソ゛イルメタン 7.0 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン 3.0 微粒子二酸化チタン 7.0 スクワラン 20.0 ジイソステアリン酸ジグリセリン 3.0 ホ゜リオキシエチレン・メチルホ゜リシロキサン共重合体 1.5 有機変成モンモリロナイト 1.5 シリコンパウダー(5μ) 5.0 パラベン 0.2 香料 0.1 γ−オリザノール 0.1 水相; ダイナマイトグリセリン 3.0 エデト酸三ナトリウム 0.2 イオン交換水 残 余
【0044】<製法>水相部は70℃に加熱して溶解し
た。油相部は二酸化チタン、シリコンパウダー以外の成
分を加熱して溶解させた後で、二酸化チタン、シリコン
パウダーを十分に分散させた。ホモジナイザー処理を行
いながら、油相部に水相部を添加し、乳化物を熱交換機
を用いて冷却し、W/O紫外線吸収性サンスクリーンク
リームを得た。
【0045】実施例2 W/O紫外線吸収性クリーム <処方> 油相; シ゛-ハ゜ラメトキシケイ皮酸-モノ-2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 1.0 4-tert-フ゛チル-4'-メトキシシ ヘ゛ンソ゛イルメタン 1.0 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン 1.0 セチルアルコール 1.0 微粒子二酸化チタン 0.5 スクワラン 20.0 ワセリン 1.0 ホホバ油 1.0 モノステアリン酸グリセリン 3.0 有機変成モンモリロナイト 1.5 ポリメチルメタクリレート(粒径8μ) 2.0 パラベン 0.2 香料 0.1 水相; ダイナマイトグリセリン 3.0 メリロート抽出液 0.5 イオン交換水 残 余
【0046】<製法>実施例1と同様にしてW/O紫外
線吸収性クリームを得た。
【0047】実施例3 W/O紫外線吸収性クリーム <処方> 油相; 3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4-[メチルヒ゛ス(トリメチルシロキシ)シリル]フ゛チル 1.0 4-tert-フ゛チル-4'-メトキシシ ヘ゛ンソ゛イルメタン 1.0 シ゛-ハ゜ラメトキシケイ皮酸-モノ-2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 1.0 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン 1.0 セチルアルコール 1.0 微粒子二酸化チタン 0.5 スクワラン 20.0 ワセリン 1.0 ホホバ油 1.0 モノステアリン酸グリセリン 3.0 有機変性モンモリロナイト 1.5 ポリメチルメタクリレート(粒径8μ) 2.0 パラベン 0.2 香料 0.1 水相; ダイナマイトグリセリン 3.0 メリロート抽出液 0.5 イオン交換水 残 余
【0048】<製法>実施例1と同様にしてW/O紫外
線吸収性クリームを得た。
【0049】実施例4 W/O紫外線吸収性クリーム <処方> 油相; 3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4-[メチルヒ゛ス(トリメチルシロキシ)シリル]フ゛チル 1.0 4-tert-フ゛チル-4'-メトキシシ ヘ゛ンソ゛イルメタン 1.0 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン 1.0 セチルアルコール 1.0 微粒子二酸化チタン 0.5 スクワラン 20.0 ワセリン 1.0 ホホバ油 1.0 モノステアリン酸グリセリン 3.0 ケイ酸アルミニウムマグネシウム 2.0 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.0 ポリメチルメタクリレート(粒径8μ) 2.0 パラベン 0.2 香料 0.1 水相; ダイナマイトグリセリン 3.0 メリロート抽出液 0.5 イオン交換水 残 余
【0050】<製法>実施例1と同様にしてW/O紫外
線吸収性クリームを得た。
【0051】実施例5 O/W紫外線吸収性乳液 <処方> 油相 スクワラン 5.0 オレイルオレート 3.0 メチルフェニルポリシロキサン 1.0 ワセリン 1.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 0.8 ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル 1.2 3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4-[メチルヒ゛ス(トリメチルシロキシ)シリル]フ゛チル 3.0 4-tert-フ゛チル-4'-メトキシシ ヘ゛ンソ゛イルメタン 5.0 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン 2.0 シリコンパウダー(5μ) 0.2 香料 0.3 水相; ジプロピレングリコール 3.0 エタノール 5.0 カルボキシメチルビニルポリマー 0.2 ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 水酸化カリウム 0.08 メチルパラベン 0.15 ヘキサメタリン酸ソーダ(試薬一級) 0.02 エデト酸三ナトリウム 0.05 無水ケイ酸 1.0 イオン交換水 残 余
【0052】<製法>水相部は70℃に加熱して溶解し
た。油相部はシリコンパウダー以外の成分を加熱して溶
解させた後で、シリコンパウダーを十分に分散させた。
ホモジナイザー処理を行いながら、油相部を水相部に添
加し、乳化物を熱交換機を用いて冷却し、O/W紫外線
吸収性乳液を得た。
【0053】上記実施例1〜5の化粧料は何れも使用感
に優れ、良好な紫外線吸収効果を発揮する皮膚化粧料で
あった。また、経時安定性も良好であった。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、4−tert−ブチル
−4’−メトキシジベンゾイルメタン及び3,4,5-トリメ
トキシケイ皮酸3-メチル-4-[メチルビス(トリメチル
シロキシ)シリル]ブチルを併用した化粧料において水
及び油に対して不溶性粉体を配合することにより、べた
つき感がなくさっぱりとした使用感を有する紫外線吸収
性皮膚化粧料を得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(A)、(B)及び(C)を
    含有することを特徴とする紫外線吸収性皮膚外用剤。 (A)4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾ
    イルメタン。 (B)3,4,5-トリメトキシケイ皮酸3-メチル-4-[メチ
    ルビス(トリメチルシロキシ)シリル]ブチル (C)水及び油に対して不溶性の球状粉体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の紫外線吸収性皮膚化粧料
    において、前記成分(A)4−tert−ブチル−4’
    −メトキシジベンゾイルメタン及び(B)3,4,5-トリメ
    トキシケイ皮酸3-メチル-4-[メチルビス(トリメチル
    シロキシ)シリル]ブチルの合計量に対する(C)水、
    油に対して不溶性の球状粉体の配合量が1/100倍量
    以上であることを特徴とする紫外線吸収性皮膚化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の化粧料において、
    油性成分として常温で液状の多価アルコール脂肪酸エス
    テルを配合したことを特徴とする紫外線吸収性皮膚化粧
    料。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の化粧料において、
    油性成分として炭素数9〜31の酸と、炭素数9〜31
    の高級アルコールのエステル体を配合したことを特徴と
    する紫外線吸収性皮膚化粧料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003534260A (ja) * 2000-05-23 2003-11-18 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 有機微粒子物質を含む皮膚ケア用の潤いを与える及び日焼け止め組成物
JP2013184900A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Nippon Shikizai Inc 油中水型乳化日焼け止め化粧料
JP2021004212A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 株式会社 資生堂 乳化化粧料

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