JPH09227031A - 用紙搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の搬入排出ローラにて集積手段への用紙
の搬入及び集積手段からの用紙の取り出しを行う際の、
搬入排出ローラの駆動制御の簡素化及び処理速度の高速
化を図る。 【解決手段】 モータ及び搬入排出ローラ４３間に第１
及び第２の電磁クラッチ７０、７１を有する駆動伝達手
段６９を設け、集積部４１への用紙Ｐ搬入時にあっては
第１の電磁クラッチ７０をオンする一方、集積部４１か
らの用紙Ｐ取り出し時にあっては第２の電磁クラッチ７
１をオンして搬入排出ローラ４３を正逆回転すると共
に、再搬送ローラ６４による用紙Ｐの搬送継続後は、両
電磁クラッチ７０、７１をオフし搬入排出ローラ４３を
空転可能とする。これにより単一の搬入排出ローラ４３
による用紙の搬入及び取り出し時の、搬入排出ローラ４
３の制御タイミングを簡素化し、処理時間のロスを解消
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置等に
おいて、給紙装置から供給された用紙を、装置本体内の
集積部に一時的に集積した後再給紙する用紙搬送装置の
改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】画像形成装置等において、両面コピーの
様に同一の用紙に複数回の画像形成工程を繰返し実施す
る場合、各画像形成工程を終了する度に、用紙を装置本
体内に設けられる集積部に一時的に集積した後、再度画
像形成工程を実施するために、集積部から再給紙してい
る。

【０００３】そしてこの集積部への用紙の搬入及び、集
積部からの用紙の取り出しを単一の搬入排出ローラを正
逆回転して行う用紙集積装置にあっては、集積部から取
り出された用紙が、レジストローラ方向等に搬送を伝達
する後続のローラにより搬送を開始されると、搬入排出
ローラの駆動を停止するが、これによる用紙への負荷を
軽減するため、搬入排出ローラを空転させる手段を設け
ていた。但し、搬入排出ローラを空転させる手段として
ワンウェイクラッチを用いると、逆方向への駆動の伝達
が不能と成ってしまう事から、従来は、搬入排出ローラ
とそのシャフトの回転止め部に、回転方向に遊びを作
り、この遊び分だけ搬入排出ローラを空転させるという
装置が用いられていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの様な
装置にあっては、搬入排出ローラとシャフトの回転止め
部の遊びは、最大でも回転角３６０°しかとれないた
め、搬入排出ローラの駆動停止後の空転距離は、最大で
も搬入排出ローラの円周分の距離にしか達しない。この
ため、後続のローラにより用紙搬送が開始された後も、
用紙後端から搬入排出ローラ迄の距離が、搬入排出ロー
ラの円周分の長さ以下になるまで搬入排出ローラは後続
のローラと同速で駆動を継続しなければならず、再搬送
速度の高速化が妨げられ、更に搬入排出ローラの駆動継
続時間が用紙サイズにより異なる事から用紙サイズに応
じて、搬入排出ローラを停止するためのタイミング制御
を行わなければ成らないと共に、レジストローラ到達に
より一旦停止した搬入排出ローラを、レジストローラの
駆動開始と共に再度駆動しなければ成らないという問題
を生じていた。又集積部での用紙の後端検知が出来ない
ため、その回転時間で搬入排出ローラの駆動停止制御を
行わなければ成らず、搬入排出ローラの滑りによる遅れ
を考慮しなければ成らない等制約が多く、搬入排出ロー
ラによる用紙取り出し後、搬入排出ローラを逆回転し集
積部への用紙の搬入を開始する再、逆回転開始迄にタイ
ムラグがあり、処理速度のロスを生じるという問題も生
じていた。

【０００５】そこで本発明は上記課題を除去するもの
で、搬入排出ローラを正逆両方向に回転し且つ、搬入排
出ローラとシャフトの回転止め部との間に遊びを設ける
事なく、駆動停止後搬入排出ローラを距離を制約する事
なく自由に空転可能とする事により、搬入排出ローラの
駆動制御を簡素化し、且つ再搬送速度の高速化を図り、
さらには処理速度のロスを生じることがない、用紙搬送
装置を提供する事を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための第１の手段として、給紙手段から供給された
用紙を一旦集積する集積手段と、この集積手段から取り
出された前記用紙を所定方向に搬送する再搬送手段と、
前記給紙手段方向からの前記用紙の前記集積手段への集
積時、第１の電磁クラッチを介し前記用紙を前記集積手
段に搬入する搬入方向に回転され、前記集積手段からの
前記用紙の取り出し時、第２の電磁クラッチを介し取り
出し方向に所定時間回転された後、前記再搬送手段によ
る前記用紙の搬送後は前記第２の電磁クラッチのオフに
より空転する搬入排出ローラと、を設けるものである。

【０００７】又本発明は上記課題を解決するための第２
の手段として、給紙手段から供給された用紙を一旦集積
する集積手段と、この集積手段から取り出された前記用
紙を所定方向に搬送する再搬送手段と、前記給紙手段方
向からの前記用紙の前記集積手段への集積時、第１の電
磁クラッチを介し前記用紙を前記集積手段に搬入する搬
入方向に回転され、前記集積手段からの前記用紙の取り
出し時、第２の電磁クラッチを介し取り出し方向に所定
時間回転された後、前記再搬送手段による前記用紙の搬
送後は前記第２の電磁クラッチのオフにより空転する搬
入排出ローラと、この搬入排出ローラに当接する当接ロ
ーラ及び、前記搬入排出ローラの前記搬入方向への回転
時前記当接ローラの回転をロックするよう前記当接ロー
ラのシャフト巻き付けられる巻き付きスプリング並び
に、前記搬入排出ローラの前記搬入方向への回転時に空
転されるワンウェイクラッチからなり、前記搬入排出ロ
ーラの前記搬入方向への回転時には従動能力を保持し、
前記搬入排出ローラの前記取り出し方向への回転時には
前記用紙の分離能力を保持する従動手段と、を設けるも
のである。

【０００８】又本発明は上記課題を解決するための第３
の手段として、給紙手段から供給された用紙を一旦集積
する集積手段と、この集積手段から取り出された前記用
紙を所定方向に搬送する再搬送手段と、前記給紙手段方
向からの前記用紙の前記集積手段への集積時、前記用紙
を前記集積手段に搬入する搬入方向に回転され、前記集
積手段からの前記用紙の取り出し時、取り出し方向に所
定時間回転された後、前記再搬送手段による前記用紙の
搬送後は空転する搬入排出ローラと、この搬入排出ロー
ラを駆動する駆動手段と、この駆動手段及び前記搬入排
出ローラの間に介在し、前記搬入排出ローラに前記搬入
方向或いは前記取り出し方向の回転を伝達する一方、前
記再搬送手段による前記用紙の搬送後は前記搬入排出ロ
ーラを前記駆動手段による駆動から解放する駆動伝達手
段と、を設けるものである。

【０００９】又本発明は上記課題を解決するための第４
の手段として、給紙手段から供給された用紙を一旦集積
する集積手段と、この集積手段から取り出された前記用
紙を所定方向に搬送する再搬送手段と、前記給紙手段方
向からの前記用紙の前記集積手段への集積時、前記用紙
を前記集積手段に搬入する搬入方向に回転され、前記集
積手段からの前記用紙の取り出し時、取り出し方向に所
定時間回転された後、前記再搬送手段による前記用紙の
搬送後は空転する搬入排出ローラと、この搬入排出ロー
ラに当接する当接ローラ及び、前記搬入排出ローラの前
記搬入方向への回転時前記当接ローラの回転をロックす
るよう前記当接ローラのシャ、フトに巻き付けられる巻
き付きスプリング並びに、前記搬入排出ローラの前記搬
入方向への回転時に空転されるワンウェイクラッチから
なり、前記搬入排出ローラの前記搬入方向への回転時に
は従動能力を保持し、前記搬入排出ローラの前記取り出
し方向への回転時には前記用紙の分離能力を保持する従
動手段と、前記搬入排出ローラを駆動する駆動手段と、
この駆動手段及び前記搬入排出ローラの間に介在し、前
記搬入排出ローラに前記搬入方向或いは前記取り出し方
向の回転を伝達する一方、前記再搬送手段による前記用
紙の搬送後は前記搬入排出ローラを前記駆動手段による
駆動から解放する駆動伝達手段と、を設けるものであ
る。

【００１０】又本発明は上記課題を解決するための第５
の手段として、給紙手段から供給された用紙を一旦集積
する集積手段と、この集積手段から取り出された前記用
紙を所定方向に搬送する再搬送手段と、記給紙手段方向
からの前記用紙の前記集積手段への集積時、前記用紙を
前記集積手段に搬入する搬入方向に回転され、前記集積
手段からの前記用紙の取り出し時、取り出し方向に所定
時間回転された後、前記再搬送手段による前記用紙の搬
送後は空転する搬入排出ローラと、この搬入排出ローラ
を駆動する一方向駆動手段と、第１の電磁クラッチのオ
ンにより、前記一方向駆動手段から前記搬入排出ローラ
に搬入方向の回転を伝達する第１の伝達手段及び、第２
の電磁クラッチのオンにより、前記一方向駆動手段から
前記搬入排出ローラに取り出し方向の回転を伝達する一
方前記再搬送手段による前記用紙の搬送後は前記第２の
電磁クラッチのオフにより前記搬入排出ローラを前記一
方向駆動手段による駆動から解放する第２の伝達手段か
らなる駆動伝達手段と、を設けるものである。

【００１１】又本発明は上記課題を解決するための第６
の手段として、給紙手段から供給された用紙を一旦集積
する集積手段と、この集積手段から取り出された前記用
紙を所定方向に搬送する再搬送手段と、記給紙手段方向
からの前記用紙の前記集積手段への集積時、前記用紙を
前記集積手段に搬入する搬入方向に回転され、前記集積
手段からの前記用紙の取り出し時、取り出し方向に所定
時間回転された後、前記再搬送手段による前記用紙の搬
送後は空転する搬入排出ローラと、この搬入排出ローラ
に当接する当接ローラ及び、前記搬入排出ローラの前記
搬入方向への回転時前記当接ローラの回転をロックする
よう前記当接ローラのシャフトに巻き付けられる巻き付
きスプリング並びに、前記搬入排出ローラの前記搬入方
向への回転時空転されるワンウェイクラッチからなり、
前記搬入排出ローラの前記搬入方向への回転時には従動
能力を保持し、前記搬入排出ローラの前記取り出し方向
への回転時には前記用紙の分離能力を保持する従動手段
と、前記搬入排出ローラを駆動する一方向駆動手段と、
第１の電磁クラッチのオンにより、前記一方向駆動手段
から前記搬入排出ローラに搬入方向の回転を伝達する第
１の伝達手段及び、第２の電磁クラッチのオンにより、
前記一方向駆動手段から前記搬入排出ローラに取り出し
方向の回転を伝達する一方前記再搬送手段による前記用
紙の搬送後は前記第２の電磁クラッチのオフにより前記
搬入排出ローラを前記一方向駆動手段による駆動から解
放する第２の伝達手段からなる駆動伝達手段と、を設け
るものである。

【００１２】そして本発明は上記手段により、第１或い
は第２の電磁クラッチのオンにより搬入排出ローラを搬
入方向或いは取り出し方向に正逆回転すると共に、第２
の電磁クラッチのオフにより搬入排出ローラを自由に空
転可能とする事により、搬入排出ローラの駆動制御を簡
素化し、且つ再搬送速度の高速化を図り、さらには処理
速度のロスの解消を図るものである。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下本発明を図１乃至図３に示す
実施の形態を参照して説明する。

【００１４】図１は画像形成装置システム１００全体を
示し、画像形成手段２、自動両面装置４、大容量フィー
ダ５等を有する画像形成装置である装置本体１及び、こ
の装置本体１上面の原稿台３０に原稿を自動的に供給す
る自動原稿送り装置６並びに、用紙Ｐを収納する給紙カ
セット装置９からなっている。

【００１５】そして装置本体１内のほぼ中央部にはドラ
ム状の感光体１０が設けられ、この感光体１０の周囲に
は、その回転方向に沿って順次、帯電装置１１、露光装
置１２の露光部１２ａ、現像装置１３、転写剥離チャ−
ジャ１４、クリ−ニング装置１６、除電装置１７が設け
られ画像形成手段２を構成している。

【００１６】又装置本体１の右側には、手差し給紙台１
８ｂ及び大容量フィ−ダ５が設けられている。

【００１７】そして装置本体１内には、手差し給紙台１
８、自動両面装置４、大容量フィ−ダ５あるいは給紙カ
セット装置９から、いずれかのピックアップロ−ラ２０
ｂ，４３ａ，５ａ、８により取り出され、分離ローラ２
０ｃ、５ｂ、６６、当接ローラ４４にて分離され、搬送
ローラ６７ａ、６７ｂ、再搬送ローラ６４に搬送され、
アライニングローラ６８にて先端を揃えられた用紙Ｐ
を、感光体１０から装置本体１の左側外方に設けられる
排紙部である排紙トレイ１５に導く搬送路２２が形成さ
れている。この搬送路２２は、搬送ベルト２６、定着ロ
ーラ２７、搬送ローラ１９、ゲート２９、排紙ローラ２
８を有している。

【００１８】又装置本体１内の搬送路２２の下方には、
両面コピーを行う際に表側の面の画像形成を終了後の用
紙Ｐを再度感光体１０側に搬送するための自動両面装置
４が設けられている。この自動両面装置４は、用紙Ｐを
一旦集積するための集積手段であり、先端が押圧スプリ
ング４１ａ及びソレノイド（図示せず）により上下動す
るトレイ４１ｂを有する集積部４１、両面コピー時にゲ
ート２９を通過した用紙Ｐを反転し集積部４１に集積す
るためのガイド４２ａ及びローラ４２ｂからなる搬入路
４２、この搬入路４２終端にて用紙Ｐを集積部４１に搬
入すると共に、再搬送時、集積部４１中の用紙Ｐを取り
出す搬入排出ローラ４３を有している。ここで４３ａは
用紙Ｐ取り出し時搬入排出ローラ４３と共に駆動される
ピックアップローラ、４４は搬入排出ローラ４３の用紙
Ｐ搬入時には搬入排出ローラ４３に従動する一方、搬入
排出ローラ４３の用紙Ｐ取り出し時には分離機能を有す
る当接ローラである。

【００１９】又、６４は、搬入排出ローラ４３及び当接
ローラ４４により取り出された用紙Ｐを再搬送する再搬
送手段である再搬送ローラであり、６５は再搬送ガイド
である。

【００２０】次に搬入排出ローラ４３及び、駆動手段で
ある装置本体１内のモータ（図示せず）の駆動を、搬入
排出ローラ４３に伝達する駆動伝達手段６９について詳
述する。７０、７１は、駆動伝達手段６９の第１及び第
２の電磁クラッチであり、その第１及び第２のクラッチ
ギア７６、７７には、モータの駆動を伝達するＰＰＣ入
力ギア７２、第１のアイドラ７３を介し第２のアイドラ
７４が歯合している。更に第２の電磁クラッチ７１の第
２のシャフト７８には、駆動出力ギア８０が固定され、
第３、第４のアイドラ８１、８２を介し搬入排出ローラ
４３のローラシャフト８３に固定の駆動入力ギア８４に
順次歯合している。尚ローラシャフト８３は、第１の電
磁クラッチ７０のシャフトを兼用している。

【００２１】又当接ローラ４４の固定シャフト８６に
は、図２における反時計方向への回転時、ロック方向と
なる巻き付きスプリング８７及び、固定シャフトに対し
空転するアンロック方向となるワンウェイクラッチ８８
が取着されている。更にピックアップローラ４３ａは、
搬入排出ローラ４３の取り出し方向への回転のみを伝達
する様ローラシャフト８３に取着されるワンウェイクラ
ッチ９０に、タイミングベルト９１を介し接続されてい
る。

【００２２】又、自動原稿送り装置６は、原稿トレイ９
２からピックアップロ−ラ９３ａ、さばきロ−ラ９３
ｂ、アライニングロ−ラ９３ｃを経て搬送された原稿
（図示せず）を、ベルトロ−ラ９４間に掛け渡される搬
送ベルト９５により原稿台３０上に供給し、コピ−終了
後搬送ベルト９５により反転ロ−ラ９６ａ及び排紙ロ−
ラ９６ｂを介し排紙部９７側に排出するものである。尚
９８は、原稿を搬送ベルト９５あるいは排紙ローラ９６
ｂのいずれに搬送するかを切り換えるフラッパである。

【００２３】次に装置本体１のコピー動作について述べ
る。コピー開始時、コピー部数、倍率、両面コピー等の
必要なコピー条件を入力し、自動原稿送り装置６の原稿
トレイ９２あるいは直接原稿台３０に原稿をセットし、
コピーキー（図示せず）をオンすると、コピー操作が開
始され、自動原稿送り装置６にあっては、原稿が原稿台
３０にセットされる。

【００２４】一方、装置本体１にあっては、感光体１０
がその回転に従い画像形成手段２により順次、帯電、露
光、現像の各工程を実施され、その表面にトナ−像を形
成され、転写剥離チャ−ジャ１４に達する。又これと同
期して、給紙カセット装置９、手差し給紙台１８あるい
は大容量フィ−ダ５のいずれかから用紙Ｐが給紙され、
感光体１０上のトナ−像と先端が揃うタイミングで転写
剥離チャ−ジャ１４に送られ、感光体１０上のトナ−像
を転写される。

【００２５】この後トナ−像を転写された用紙Ｐは、感
光体１０から剥離され、搬送ベルト２６により搬送さ
れ、定着ロ−ラ２７に送られて画像を定着され、片面コ
ピーモードである場合は、図１に実線で示す様に位置さ
れるゲート２９により、排紙ローラ２８を経て排紙トレ
イ１５に集積される。尚、転写終了後感光体１０は、ク
リ−ニング装置１６、除電装置１７を経て次のコピ−可
能とされ、所定枚数のコピー操作を繰返すこととなる。

【００２６】一方、両面コピーモードである場合は、ゲ
ート２９が図１に点線で示す様に位置されると共に、集
積部４１のトレイ４１ｂが、ソレノイド（図示せず）に
より図１に点線で示す様に下方に押し下げられており、
定着ローラ２７を経た用紙Ｐは搬入路４２側に導かれ、
ガイド４２ａ及び搬送ローラ４２ｂ、搬入排出ローラ４
３を経て集積部４１に一旦集積される。

【００２７】但しこの時、駆動伝達手段６９にあって
は、第１の電磁クラッチ７０がオンされ、第２の電磁ク
ラッチがオフされており、ＰＰＣ入力ギア７２、第１、
第２のアイドラ７３、７４を介し第１、第２のクラッチ
ギア７６、７７に伝達されるモータ（図示せず）の駆動
は、第１の電磁クラッチ７０のシャフトであるローラシ
ャフト８３及びこれに固着される搬入排出ローラ４３を
搬入方向である矢印ｐ方向に回転する事となる。これに
伴い当接ローラ４４は、ワンウェイクラッチ９０がアン
ロック方向であることから、搬入排出ローラ４３との転
接により、図２の反時計方向である矢印ｑ方向に従動回
転し、搬入排出ローラ４３と共に用紙Ｐを挾持し、集積
部４１に搬入する。

【００２８】この様にして所定枚数の用紙Ｐが集積部４
１に集積されると、次に裏面コピーを行うため、用紙Ｐ
を感光体１０に再搬送する事となる。即ち、原稿台３０
に裏面用の原稿をセットし、裏面コピーを開始すると、
表面の時と同様、画像形成手段により感光体１０上にト
ナー像が形成され、転写剥離チャ−ジャ１４に達する事
から、これと同期して、集積部４１より、感光体１０上
のトナ−像と先端が揃うタイミングで用紙Ｐを転写剥離
チャ−ジャ１４に再搬送し、感光体１０上のトナ−像を
転写する。

【００２９】この時集積部４１にあっては、トレイ４１
ｂが、スプリング４１ａにより図１に実線で示す様に上
方に付勢され、トレイ４１ｂ上の用紙Ｐは、ピックアッ
プローラ４３ａに圧着される。又、駆動伝達手段６９に
あっては、第１の電磁クラッチ７０がオフされ、第２の
電磁クラッチがオンされている事から、ＰＰＣ入力ギア
７２、第１、第２のアイドラ７３、７４を介し第１、第
２のクラッチギア７６、７７に伝達されるモータ（図示
せず）の駆動は、第２の電磁クラッチ７１により第２の
シャフト７８を矢印ｒ方向に回転する。更に第２のシャ
フト７８の回転は駆動出力ギア８０、第３、第４のアイ
ドラ８１、８２、駆動入力ギア８４に順次伝達され、ロ
ーラシャフト８３及び搬入排出ローラ４３、並にピック
アップローラ４３ａを、取り出し方向である矢印ｓ方向
に回転し、用紙Ｐを集積部４１より、再搬送ローラ６４
方向に取り出す。

【００３０】これに伴い当接ローラ４４は、搬入排出ロ
ーラ４３との転接により図２時計方向の矢印ｔ方向の回
転力を受けるが、ワンウェイクラッチ９０がロック方向
であることから、回転する事なく巻き付きスプリング８
７のアンロック方向の弾性力により用紙Ｐを集積部４１
方向に押し戻す分離能力を保持する事となる。

【００３１】更に用紙Ｐが再搬送ローラ６４に達する
と、第１及び第２の電磁クラッチ７０、７１が共にオフ
され、搬入排出ローラ４３はフリーと成り、再搬送ロー
ラ６４によりアライニングローラ６８方向に搬送される
用紙Ｐとの摺接により、矢印ｓ方向に連れ回りする。又
再搬送ローラ６４により搬送され、アライニングローラ
６８にて一旦停止された用紙Ｐは、感光体１０上のトナ
ー像に同期して感光体１０方向に搬送され、転写剥離チ
ャージャ１４に達し、用紙裏面にトナー像を転写される
事となる。

【００３２】この後用紙Ｐは、感光体１０から剥離さ
れ、再度定着ロ−ラ２７を経て排紙トレイ１５に排出さ
れ両面コピーを終了する。尚転写終了後、感光体１０
は、クリ−ニング装置１６、除電装置１７を経て次のコ
ピ−可能とされ、所定枚数の用紙Ｐを集積部４１から取
り出し、裏面トナー像を形成するという裏面コピー操作
を繰返すこととなる。

【００３３】この様に構成すれば、第１及び第２の電磁
クラッチ７０、７１をオン、オフ制御し、搬入排出ロー
ラ４３に単一方向のモータ（図示せず）の駆動を伝達
し、矢印ｐ方向及び矢印ｓ方向の正逆回転する事によ
り、単一の搬入排出ローラ４３にて集積部への用紙Ｐの
搬入及びその取り出しを行えると共に、集積部４１より
取り出された用紙Ｐが再搬送ローラ６４に達すると、両
電磁クラッチ７０、７１のオフにより、搬入排出ローラ
４３を用紙Ｐの搬送に従動して空転出来る事から、用紙
Ｐ表面に負荷を生じる事がなくその汚損を防止出来ると
共に、従来の様に搬入排出ローラの空転距離が制約を受
けることがなく、後続の再搬送ローラ６４の搬送速度が
規制されず、その高速化を妨げる惧れも無い。しかも、
従来の様に搬入排出ローラ４３に遊びが無いので、回転
開始時のタイムラグによる処理速度のロスも無く、操作
が容易であり且つ、両面コピー時における処理の高速化
が図られる。

【００３４】尚、本発明は上記実施例に限られるもので
は無く、その趣旨を変えない範囲での変更が可能であ
り、例えば、集積手段は、多重コピー時に用紙Ｐを一時
的に集積するよう、搬入路にて反転せずに集積し、再給
紙後同一面に、異なる色のトナー像を多重形成する等し
ても良い。又集積手段の構造等任意であり、集積部にて
トレイを上下するのではなく、ピックアップローラを上
下し、用紙の搬入、或いは取り出しを行う等しても良
い。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
１及び第２の電磁クラッチをオン／オフ制御するのみ
で、単一の搬入排出ローラを容易に搬入方向及び取り出
し方向に正逆回転出来ると共に、用紙の搬送が再搬送手
段による継続された後は、搬入排出ローラを空転出来、
従来に比し搬入排出ローラを停止するためのタイミング
制御を著しく簡素化出来る。又従来のように再搬送手段
と搬入排出ローラとの搬送速度を同速に規制する必要も
なく再搬送速度の高速化を図る事も出来る。更に従来の
様に搬入排出ローラとシャフトの間に遊びが無いので、
回転開始時のタイムラグによる処理速度のロスを生じる
事も無く、より一層の高速化が可能と成る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の画像形成装置を示す構成
図である。

【図２】本発明の実施の形態の用紙搬入時における搬入
排出ローラ及び駆動伝達手段を示す概略斜視図である。

【図３】本発明の実施の形態の用紙取り出し時における
搬入排出ローラ及び駆動伝達手段を示す概略斜視図であ
る。

【符号の説明】

１…装置本体 ４…自動両面装置 ４１…集積トレイ ４３…搬入排出ローラ ４４…当接ローラ ６４…再搬送ローラ ７０…第１の電磁クラッチ ７１…第２の電磁クラッチ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 給紙手段から供給された用紙を一旦集積
   する集積手段と、 この集積手段から取り出された前記用紙を所定方向に搬
   送する再搬送手段と、 前記給紙手段方向からの前記用紙の前記集積手段への集
   積時、第１の電磁クラッチを介し前記用紙を前記集積手
   段に搬入する搬入方向に回転され、前記集積手段からの
   前記用紙の取り出し時、第２の電磁クラッチを介し取り
   出し方向に所定時間回転された後、前記再搬送手段によ
   る前記用紙の搬送後は前記第２の電磁クラッチのオフに
   より空転する搬入排出ローラと、 を具備する事を特徴とする用紙搬送装置。
2. 【請求項２】 給紙手段から供給された用紙を一旦集積
   する集積手段と、 この集積手段から取り出された前記用紙を所定方向に搬
   送する再搬送手段と、 前記給紙手段方向からの前記用紙の前記集積手段への集
   積時、第１の電磁クラッチを介し前記用紙を前記集積手
   段に搬入する搬入方向に回転され、前記集積手段からの
   前記用紙の取り出し時、第２の電磁クラッチを介し取り
   出し方向に所定時間回転された後、前記再搬送手段によ
   る前記用紙の搬送後は前記第２の電磁クラッチのオフに
   より空転する搬入排出ローラと、 この搬入排出ローラに当接する当接ローラ及び、前記搬
   入排出ローラの前記搬入方向への回転時前記当接ローラ
   の回転をロックするよう前記当接ローラのシャフト巻き
   付けられる巻き付きスプリング並びに、前記搬入排出ロ
   ーラの前記搬入方向への回転時に空転されるワンウェイ
   クラッチからなり、前記搬入排出ローラの前記搬入方向
   への回転時には従動能力を保持し、前記搬入排出ローラ
   の前記取り出し方向への回転時には前記用紙の分離能力
   を保持する従動手段と、 を具備する事を特徴とする用紙搬送装置。
3. 【請求項３】 給紙手段から供給された用紙を一旦集積
   する集積手段と、 この集積手段から取り出された前記用紙を所定方向に搬
   送する再搬送手段と、 前記給紙手段方向からの前記用紙の前記集積手段への集
   積時、前記用紙を前記集積手段に搬入する搬入方向に回
   転され、前記集積手段からの前記用紙の取り出し時、取
   り出し方向に所定時間回転された後、前記再搬送手段に
   よる前記用紙の搬送後は空転する搬入排出ローラと、 この搬入排出ローラを駆動する駆動手段と、 この駆動手段及び前記搬入排出ローラの間に介在し、前
   記搬入排出ローラに前記搬入方向或いは前記取り出し方
   向の回転を伝達する一方、前記再搬送手段による前記用
   紙の搬送後は前記搬入排出ローラを前記駆動手段による
   駆動から解放する駆動伝達手段と、 を具備する事を特徴とする用紙搬送装置。
4. 【請求項４】 給紙手段から供給された用紙を一旦集積
   する集積手段と、 この集積手段から取り出された前記用紙を所定方向に搬
   送する再搬送手段と、 前記給紙手段方向からの前記用紙の前記集積手段への集
   積時、前記用紙を前記集積手段に搬入する搬入方向に回
   転され、前記集積手段からの前記用紙の取り出し時、取
   り出し方向に所定時間回転された後、前記再搬送手段に
   よる前記用紙の搬送後は空転する搬入排出ローラと、 この搬入排出ローラに当接する当接ローラ及び、前記搬
   入排出ローラの前記搬入方向への回転時前記当接ローラ
   の回転をロックするよう前記当接ローラのシャフトに巻
   き付けられる巻き付きスプリング並びに、前記搬入排出
   ローラの前記搬入方向への回転時に空転されるワンウェ
   イクラッチからなり、前記搬入排出ローラの前記搬入方
   向への回転時には従動能力を保持し、前記搬入排出ロー
   ラの前記取り出し方向への回転時には前記用紙の分離能
   力を保持する従動手段と、 前記搬入排出ローラを駆動する駆動手段と、 この駆動手段及び前記搬入排出ローラの間に介在し、前
   記搬入排出ローラに前記搬入方向或いは前記取り出し方
   向の回転を伝達する一方、前記再搬送手段による前記用
   紙の搬送後は前記搬入排出ローラを前記駆動手段による
   駆動から解放する駆動伝達手段と、 を具備する事を特徴とする用紙搬送装置。
5. 【請求項５】 給紙手段から供給された用紙を一旦集積
   する集積手段と、 この集積手段から取り出された前記用紙を所定方向に搬
   送する再搬送手段と、 記給紙手段方向からの前記用紙の前記集積手段への集積
   時、前記用紙を前記集積手段に搬入する搬入方向に回転
   され、前記集積手段からの前記用紙の取り出し時、取り
   出し方向に所定時間回転された後、前記再搬送手段によ
   る前記用紙の搬送後は空転する搬入排出ローラと、 この搬入排出ローラを駆動する一方向駆動手段と、 第１の電磁クラッチのオンにより、前記一方向駆動手段
   から前記搬入排出ローラに搬入方向の回転を伝達する第
   １の伝達手段及び、第２の電磁クラッチのオンにより、
   前記一方向駆動手段から前記搬入排出ローラに取り出し
   方向の回転を伝達する一方前記再搬送手段による前記用
   紙の搬送後は前記第２の電磁クラッチのオフにより前記
   搬入排出ローラを前記一方向駆動手段による駆動から解
   放する第２の伝達手段からなる駆動伝達手段と、 を具備する事を特徴とする用紙搬送装置。
6. 【請求項６】 給紙手段から供給された用紙を一旦集積
   する集積手段と、 この集積手段から取り出された前記用紙を所定方向に搬
   送する再搬送手段と、 記給紙手段方向からの前記用紙の前記集積手段への集積
   時、前記用紙を前記集積手段に搬入する搬入方向に回転
   され、前記集積手段からの前記用紙の取り出し時、取り
   出し方向に所定時間回転された後、前記再搬送手段によ
   る前記用紙の搬送後は空転する搬入排出ローラと、 この搬入排出ローラに当接する当接ローラ及び、前記搬
   入排出ローラの前記搬入方向への回転時前記当接ローラ
   の回転をロックするよう前記当接ローラのシャフトに巻
   き付けられる巻き付きスプリング並びに、前記搬入排出
   ローラの前記搬入方向への回転時空転されるワンウェイ
   クラッチからなり、前記搬入排出ローラの前記搬入方向
   への回転時には従動能力を保持し、前記搬入排出ローラ
   の前記取り出し方向への回転時には前記用紙の分離能力
   を保持する従動手段と、 前記搬入排出ローラを駆動する一方向駆動手段と、 第１の電磁クラッチのオンにより、前記一方向駆動手段
   から前記搬入排出ローラに搬入方向の回転を伝達する第
   １の伝達手段及び、第２の電磁クラッチのオンにより、
   前記一方向駆動手段から前記搬入排出ローラに取り出し
   方向の回転を伝達する一方前記再搬送手段による前記用
   紙の搬送後は前記第２の電磁クラッチのオフにより前記
   搬入排出ローラを前記一方向駆動手段による駆動から解
   放する第２の伝達手段からなる駆動伝達手段と、 を具備する事を特徴とする用紙搬送装置。