JPH09226932A - 垂直搬送装置 - Google Patents

垂直搬送装置

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JPH09226932A
JPH09226932A JP6391896A JP6391896A JPH09226932A JP H09226932 A JPH09226932 A JP H09226932A JP 6391896 A JP6391896 A JP 6391896A JP 6391896 A JP6391896 A JP 6391896A JP H09226932 A JPH09226932 A JP H09226932A
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moving gear
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正司 下町
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勝 水谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つ以上の各階の間で自在にかつ連続的に荷
物の搬送を行うことができる垂直搬送装置を提供する。 【解決手段】 循環移動する第一及び第二のエンドレス
チェーン11,12によって、荷受台18の垂直搬送経
路R1 及び帰還経路R2 が形成される。自由回転を規制
された移動歯車群19,20を介して第一及び第二のエ
ンドレスチェーン11,12間に架設された荷受台18
は、このエンドレスチェーン11,12の循環移動に追
随して垂直搬送経路R1 を略水平姿勢で上昇又は下降
し、帰還経路R2 へ移行する際に略垂直姿勢に反転され
る。垂直搬送経路R1 を移動する荷受台18の移動歯車
群19,20の回転規制状態を所定の階のストッパ22
との干渉により解除すると、エンドレスチェーン11,
12の移動に拘らず荷受台18はストッパ22との干渉
位置に停留され、この時の移動歯車群19,20の回転
を荷受台18の送りローラ182に与えることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛直方向に複数の
階を有する各種倉庫や、配送センター等において荷物を
エンドレスチェーンにより各階間で搬送する垂直搬送技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】エンドレスチェーンを利用した垂直搬送
装置の典型的な従来例としては、図6に示すようなもの
がある。すなわちこの垂直搬送装置は、複数の支点歯車
1 〜24 あるいは他の複数の支点歯車25 〜28 によ
って略長方形状に張設された内側の第一のエンドレスチ
ェーン11 ,12 と、支点歯車29 〜212あるいは213
〜216によって略L字形に張設された外側の第二のエン
ドレスチェーン13 ,14 とを備え、複数の荷受台31
〜33 が、それぞれ第一のエンドレスチェーン11 ,1
2 の互いに水平方向に対応する位置に架設された軸4及
び第二のエンドレスチェーン13 ,14 の互いに水平方
向に対応する位置に架設された軸5を介して設けられて
いる。
【0003】エンドレスチェーン11 〜14 は、その一
周の長さがそれぞれ互いに等しく、互いに同軸に設けら
れた支点歯車22 ,26 ,29 ,213がモータ6で駆動
されることによって図中矢印方向へ等速で回転移動する
ものである。エンドレスチェーン11 〜14 の移動下限
部分は、所定の階(例えば一階)の搬出入口に、また、
エンドレスチェーン11 〜14 の移動上限部分は、前記
所定の階の上階(例えば二階以上の階)の搬出入口に対
応しており、これらの搬出入口にはそれぞれコンベア7
1 ,72 が設置されている。荷受台31 〜33 は、エン
ドレスチェーン11 〜14 に対して直角な方向(移動方
向)に並んだ多数の棒状片の連結体であって、各支点歯
車21 〜216による移動方向変換には追随して自在に折
れ曲がるが、その反対側には折れ曲がらない連結構造と
なっている。したがって、この垂直搬送装置によれば、
エンドレスチェーン11 〜14 が一定方向に回転移動す
ると、これに伴って、荷受台31 〜33 が下階の搬出入
口と上階の搬出入口との間を循環移動する。
【0004】すなわち、上記図6において、最も下にあ
る荷受台31 は、第二のエンドレスチェーン13 ,14
上を支点歯車211,215から支点歯車212,216へ向か
う軸5と、第一のエンドレスチェーン11 ,12 上を支
点歯車23 ,27 から支点歯車24 ,28 へ向かう軸4
との間で、互いに同心の支点歯車24 ,28 ,211,2
15の軸周で折り返されて、下階側のコンベア71 からn
番目の荷物Wn を搬入されている過程にある。
【0005】また、その上の荷受台32 は、支点歯車2
12,216を通過して第二のエンドレスチェーン13 ,1
4 上を支点歯車29 ,213へ向けて上昇する軸5と、支
点歯車24 ,28 を通過して第一のエンドレスチェーン
1 ,12 上を支点歯車21,25 へ向けて上昇する軸
4との間に略水平に架設された状態で、前記荷物Wn
先行するn−1番目の荷物Wn-1 を上方へ垂直搬送して
いる過程にある。
【0006】更に、その上の荷受台33 は、支点歯車2
9 ,213を通過して第二のエンドレスチェーン13 ,1
4 上を支点歯車210,214へ向けて下降する軸5と、支
点歯車21 ,25 を通過して第一のエンドレスチェーン
1 ,12 上を支点歯車22,26 へ向けて水平移動す
る軸4との間で、互いに同心の支点歯車22 ,26 ,2
9 ,213の軸周で折り曲げられて、前記荷物Wn-1 に先
行するn−2番目の荷物Wn-2 を、上階側のコンベア7
2 へ搬出している過程にある。前記荷物Wn-2を搬出し
終えた荷受台33 は、軸5が下側、軸4が上側となる略
垂直姿勢でエンドレスチェーン11 〜14 に沿って下降
し、荷受台31 を示す位置に送られて、コンベア71
ら次のn+1番目の荷物(図示省略)を受け取る。
【0007】なお、モータ6を逆回転させて、エンドレ
スチェーン11 〜14 を図示の矢印方向とは逆方向に移
動させれば、各荷受台31 〜33 が上述と全く逆の動作
を行うので、上階から下階へ荷物を下ろすことができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例によると、
多数の荷物を自動的にかつ連続的に搬送できるといった
利点があるものの、搬出入口をエンドレスチェーン11
〜14 の移動下限位置と移動上限位置の二箇所にしか設
けられず、したがって、任意の二つの階の間でしか荷物
の搬送ができないといった問題が指摘される。また、例
えば下階のコンベア71 から荷物を搬入した場合は、上
階では前記コンベア71 とは反対側に設けたコンベア7
2 から搬出することしかできず、したがって搬出入方向
や、装置の設置位置が制限される問題もあった。
【0009】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、二つ以上
の階の間で自在にかつ荷物の搬出入方向を自在に設定す
ることができる垂直搬送装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る垂直搬送装置は、複数の支点歯車を経由し
て所定の循環経路を移動される一対の第一のエンドレス
チェーンと、この第一のエンドレスチェーンに隣接し他
の複数の支点歯車を経由して前記循環経路に一部重合し
た所定の循環経路を移動される一対の第二のエンドレス
チェーンと、回転を規制された移動歯車群を介して前記
第一のエンドレスチェーンと第二のエンドレスチェーン
の間に架設されこれら第一及び第二のエンドレスチェー
ンによって複数の階を貫通する垂直搬送経路及び帰還経
路を所定間隔で移動され前記垂直搬送経路では略水平姿
勢に保持される複数の荷受台と、前記複数の階に対応す
る位置にそれぞれ配置されて前記荷受台の移動歯車群の
回転規制状態を選択的に解除するストッパとを備え、前
記第一及び第二のエンドレスチェーンが前記移動歯車群
と噛合するチェーン及び支点歯車群と噛合するチェーン
を一体に連結した二条構造を有するものである。
【0011】すなわち、本発明の垂直搬送装置によれ
ば、それぞれ上下に配置された複数の支点歯車を経由し
て循環移動する第一及び第二のエンドレスチェーンによ
って、複数の階を貫通する垂直搬送経路及び帰還経路が
形成され、各階には垂直搬送経路を移動する荷受台への
荷物の搬出入手段、例えばコンベアが設けられる。自由
回転を規制された移動歯車群を介して両端を前記第一の
エンドレスチェーンと第二のエンドレスチェーンに固定
された複数の荷受台は、これら第一及び第二のエンドレ
スチェーンの循環移動に追随して垂直搬送経路を略水平
姿勢で上昇し、その上限に到達した後、略垂直姿勢に反
転して帰還経路を下降し、前記垂直搬送経路の下限で再
び略水平姿勢に復帰するといった循環移動又はその逆方
向の循環移動を行う。前記第一及び第二のエンドレスチ
ェーンは、前記移動歯車群と噛合するチェーン及び支点
歯車群と噛合するチェーンを一体に連結した二条構造と
したため、移動歯車群は支点歯車群の各歯車と干渉する
ことがなく、これによって荷受台を円滑に循環移動する
ことができる。
【0012】前記垂直搬送経路を昇降移動する荷受台が
いずれかの階を通過しようとする際に、この階と対応し
て設けたストッパによって、前記荷受台の両端の移動歯
車群の回転規制状態を解除すると、この移動歯車群の自
由回転が可能となるので、第一及び第二のエンドレスチ
ェーンの連続移動に拘らず、荷受台は前記ストッパとの
干渉位置に停留される。
【0013】本発明における一層好ましい手段として
は、荷受台が平面的に配列した多数の送りローラを有
し、この送りローラには、前記荷受台がストッパにより
停留された時の移動歯車群の自由回転による回転力が、
複数の歯車によるクラッチ機構を介して選択的に伝達さ
れる。すなわちこの構成によれば、ストッパを干渉させ
ることによって荷受台を搬出入口と対応する位置に停留
させた時に、第一及び第二のエンドレスチェーンの移動
により回転される移動歯車群の回転力を、送りローラに
与えることができるので、この送りローラ上に積載され
た荷物を自動的に送り出し、あるいは逆に荷物を受け入
れることができる。また、送りローラの回転方向は任意
に選択されるので、荷物の移送方向が限定されない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る垂直搬送装置
の最も好ましい一実施形態及びその動作を、図1乃至図
5を参照しながら説明する。
【0015】まず図1は、この垂直搬送装置全体の概略
構成を示す説明図であり、参照符号11,11は一対の
第一のエンドレスチェーン、12,12はこの第一のエ
ンドレスチェーン11,11の内側に設けられた一対の
第二のエンドレスチェーンである。第一のエンドレスチ
ェーン11,11は、それぞれ水平方向に並んで配置さ
れた上側の支点歯車131 ,132 と、その鉛直下方に
水平方向に並んで配置された下側の支点歯車133 ,1
4 によって、縦長の略長方形状に張設されている。ま
た、第二のエンドレスチェーン12,12は、それぞれ
前記支点歯車131 ,132 と同軸配置された上側の支
点歯車141 ,142 と、前記支点歯車133 と同軸配
置された下側の支点歯車143 と、前記上側の支点歯車
141 ,142 との間に略正方形状の軌道を形成する支
点歯車144 ,145 によって、前記第一のエンドレス
チェーン11と一部重合した形状に張設されている。
【0016】第一のエンドレスチェーン11と第二のエ
ンドレスチェーン12は、その一周の長さが互いに同一
であり、互いに同軸配置された支点歯車132 ,142
は、これらと同軸の従動歯車15と、これに回動連結さ
れた駆動歯車16を介してモータ17の駆動力が伝達さ
れ、これによって第一及び第二のエンドレスチェーン1
1,12は、互いに等速で循環移動される。
【0017】参照符号18は、第一及び第二のエンドレ
スチェーン11,12による直方体状の垂直搬送経路R
1 及びこれに隣接した帰還経路R2 を所定間隔で移動さ
れる複数の荷受台である。この荷受台18は、フレーム
181内に平面的に配列した多数の送りローラ182を
有するもので、それぞれ、第一の移動歯車群19,19
及び第二の移動歯車群20,20を介して第一のエンド
レスチェーン11,11と第二のエンドレスチェーン1
2,12の間に架設されている。
【0018】支点歯車131 〜134 及び141 〜14
5 の中心軸は、当該装置における軸組状のタワーフレー
ム10に軸受10a(後述の図3参照)を介して支持さ
れており、このタワーフレーム10は、倉庫等における
各階F1 〜F3 のスラブ開口(図示省略)を貫通するよ
うに構築される。また、各階F1 〜F3 のスラブ上に
は、図中破線で示すように、その階に到着した荷受台1
8との間で荷物の授受を行うためのコンベアC1 ,C2
が設置されている。
【0019】図2及び図3は、第一及び第二のエンドレ
スチェーン11,12間での荷受台18の架設構造をよ
り詳細に示すものである。すなわち図1においては作図
の便宜上、第一及び第二のエンドレスチェーン11,1
2は一本の実線あるいは一本の一点鎖線で示してある
が、実際は図2及び図3に示すように、第一のエンドレ
スチェーン11は、支点歯車131 〜134 と噛合する
外側チェーン11aと、荷受台18の第一の移動歯車群
19と噛合する内側チェーン11bとが一体化された二
条構造となっており、第二のエンドレスチェーン12も
同様に、支点歯車141 〜145 と噛合する外側チェー
ン12aと、荷受台18の第二の移動歯車群20と噛合
する内側チェーン12bが一体化された二条構造となっ
ている。このため、第一及び第二の移動歯車群19,2
0は各支点歯車131 〜134 あるいは141 〜145
によるチェーン支持位置を通過する際に、これらの支点
歯車と干渉することがなく、これによって荷受台18を
円滑に循環移動することができる。
【0020】第一の移動歯車群19,19は、荷受台1
8のフレーム181の一側両端に突設した軸受フランジ
181a,181bを貫通する貫通軸191の両端に設
けた主歯車G1 と、前記貫通軸191の周りに回転可能
な可動板194に突設した軸192,193の周りに回
転可能な押さえ歯車G2 ,G3 とを有し、主歯車G
1と、押さえ歯車G2 ,G3 との間に挟み込むようにし
て第一のエンドレスチェーン11の内側チェーン11b
に噛合している。同様に、第二の移動歯車群20,20
は、前記フレーム181の他側両端に突設した軸受フラ
ンジ181c,181dを貫通する貫通軸201の両端
に設けた主歯車G4 と、前記貫通軸201の周りに回転
可能な可動板204に突設した軸202,203の周り
に回転可能な押さえ歯車G5 ,G6 とを有し、主歯車G
4 と、押さえ歯車G5 ,G6 との間に挟み込むようにし
て第二のエンドレスチェーン12の内側チェーン12b
に噛合している。
【0021】第一の移動歯車群19と噛合する第一のエ
ンドレスチェーン11は、第二の移動歯車群20と噛合
する第二のエンドレスチェーン12よりも外側に位置す
るため、これに対応するように、第一の移動歯車群19
は第二の移動歯車群20より外側に配置されている。
【0022】第一の移動歯車群19における貫通軸19
1及び第二の移動歯車群20における貫通軸201は、
通常はフレーム181の両側板に固定した回転規制部材
21,21によって回転が規制されており、この規制状
態は、第一及び第二のエンドレスチェーン11,12に
よる垂直搬送経路R1 に対して水平方向に進退自在に配
置したストッパ22との干渉によって解除されるように
なっている。このストッパ22は、それぞれ各階F1
3 におけるコンベアC1 ,C2 の高さに略対応して設
けられている。
【0023】図4は、回転規制部材21及びストッパ2
2の構造ならびに動作を示すものである。回転規制部材
21は、ケーシング211と、このケーシング211に
水平方向移動自在に設けられたピストン212と、この
ピストン212にロッド213を介して一体的に連結さ
れた係合片214と、ピストン212をこの係合片21
4と共にケーシング211の外側へ向けて付勢するコイ
ルスプリング215と、前記貫通軸191,201aの
外周に固定された係合歯車216とからなる。また、ス
トッパ22は、前記垂直搬送経路R1 内へ向けて進出す
ることによって回転規制部材21のケーシング211に
干渉することによって荷受台18の移動を阻害するスト
ッパ本体部221と、回転規制部材21のピストン21
2と干渉することによってこのピストン212をその後
退方向へ相対的に押圧するカム片222とからなる。
【0024】すなわち、通常は図4(A)に示すよう
に、貫通軸191又は201の係合歯車216は、コイ
ルスプリング215の付勢力によって外側へ向けて変位
した係合片214と係合状態にあり、第一の移動歯車群
19及び第二の移動歯車群20は非回転状態に維持され
る。このため、荷受台18は、これら第一の移動歯車群
19及び第二の移動歯車群20を介して第一及び第二の
エンドレスチェーン11,12に固定された状態にあ
り、この第一及び第二のエンドレスチェーン11,12
と共に移動する。
【0025】また、例えば荷受台18が垂直搬送経路R
1 中を矢印U方向へ移動(上昇)している過程で、その
移動方向前方(上方)にある任意の階のストッパ22
を、矢印V方向に所定距離進出させると、図4(B)に
示すように、やがてピストン212がこのストッパ22
のカム片222と干渉し、荷受台18の移動に伴って、
前記ピストン212がコイルスプリング215を圧縮す
る方向に相対的に押圧され、ロッド213を介してこの
ピストン212と一体である係合片214が移動して係
合歯車216との係合状態が解除される。このため、第
一及び第二のエンドレスチェーン11,12と噛合して
いる第一の移動歯車群19及び第二の移動歯車群20は
自由回転状態になり、荷受台18の移動が前記階のコン
ベアC1 ,C2 の高さと対応する位置で停留される。
【0026】また、荷受台18を、その停留状態から再
び垂直搬送経路R1 を移動させる場合は、ストッパ22
を後退させて、回転規制部材21との干渉状態を解除す
れば良い。すなわち、ストッパ22を後退させると、図
4(B)の状態から、ピストン212がコイルスプリン
グ215の付勢力によって突出し、これと一体の係合片
214が係合歯車216と係合する。このため、貫通軸
191,201ひいては第一の移動歯車群19及び第二
の移動歯車群20の回転が規制され、第一及び第二のエ
ンドレスチェーン11,12による移動を再開する。
【0027】再び図2を参照すると、第一の移動歯車群
19及び第二の移動歯車群20の貫通軸191,201
にはそれぞれ一対の傘歯歯車G7 ,G13が設けられてい
る。このうち、一方の傘歯歯車G7 は、フレーム181
を前記貫通軸191,201と直交する方向、言い換え
れば送りローラ182の軸心と平行に架設された軸23
の軸端の傘歯歯車G8 と噛合しており、前記軸23上の
他の歯車G9 が、軸方向移動可能な状態に設けられた可
動軸24a上の歯車G10にエンドレスチェーン25を介
して回動連結されている。荷受台18のフレーム181
の外部へ突出した可動軸24aの端部には、押圧片24
bが非回転状態に設けられ、可動軸24aは、この押圧
片24bを介してコイルスプリング24cの付勢力を受
け、外側へ向けて変位している。このため通常は、可動
軸24a上の他の歯車G11が、各送りローラ182に回
転力を与えるための歯車G12から離れた位置にあって、
コイルスプリング24cを圧縮する方向へ前記押圧片2
4bを押圧して可動軸24aを軸方向に変位させること
により、歯車G11が歯車G12と噛合されるようになって
おり、これら可動軸24a、押圧片24b、コイルスプ
リング24c及び歯車G11,G12によってクラッチ機構
24が構成される。
【0028】同様に、貫通軸191,201上の他方の
傘歯歯車G13は、軸26の軸端の傘歯歯車G14と噛合し
ており、前記軸26上の他の歯車G15が可動軸27a上
の歯車G16にエンドレスチェーン28を介して回動連結
されている。可動軸27aは、その軸端に非回転状態に
設けられた押圧片27bを介してコイルスプリング27
cの付勢力を受けていることによって、通常は、可動軸
27a上の他の歯車G17が、各送りローラ182に回転
力を与えるための歯車G18から離れた位置にあり、前記
コイルスプリング27cを圧縮する方向に前記押圧片2
7bを押圧して可動軸27aを軸方向に変位させること
により、歯車G17が歯車G18と噛合されるようになって
おり、これら可動軸27a、押圧片27b、コイルスプ
リング27c及び歯車G17,G18によってクラッチ機構
27が構成される。
【0029】すなわち、ストッパ22を回転規制部材2
1と干渉させることによって、例えばそれまで上昇移動
されていた荷受台18を任意の階で停止させると、図2
に示すように、矢印U方向への移動が継続されている第
一及び第二のエンドレスチェーン11,12の駆動力に
よって、第一の移動歯車群19の主歯車G1 及び第二の
移動歯車群20の主歯車G4 が回転される。この回転力
は、貫通軸191,201から、傘歯歯車G7 ,G13
び傘歯歯車G8 ,G14を介して軸23,26に伝達さ
れ、更にこの軸23,26上の他の歯車G9 ,G16から
エンドレスチェーン25,28及び歯車G10,G16を介
して可動軸24a,27に伝達され、歯車G11,G17
回転させる。ここで、例えば一方のクラッチ機構24に
おける押圧片24bをコイルスプリング24cの付勢力
に抗して押圧すると、歯車G11が歯車G12と噛合するの
で、歯車G12は矢印X方向へ回転され、この回転が各送
りローラ182に与えられる。また、他方のクラッチ機
構27における押圧片27bをコイルスプリング27c
の付勢力に抗して押圧すると、歯車G17が歯車G18と噛
合するので、これによって歯車G18は矢印Y方向へ回転
され、この回転が各送りローラ182に与えられる。
【0030】したがって、荷受台18が荷物を積載して
いる場合は、ストッパ22によって任意の階に停止され
た荷受台18のクラッチ機構24,27によって、送り
ローラ182の回転方向が選択され、前記荷物がコンベ
アC1 又はその反対側のコンベアC2 へ送り出される。
コンベアC1 又はC2 から荷物を受け取る場合も同様で
ある。この場合は、コンベアC1 又はC2 からの荷物が
荷受台18上に完全に搬入された時点で押圧片24b又
は27aの押圧を解除することによって送りローラ18
2の回転が停止する。
【0031】垂直搬送経路R1 をその上限位置まで上昇
移動された荷受台18は、支点歯車131 ,141 ,1
2 ,142 ,144 ,145 で囲まれた空間内で宙返
りをするように反転してから、帰還経路R2 を略垂直姿
勢で下降し、その下限位置に達した時点で再び水平姿勢
に復帰して垂直搬送経路R1 を上昇する。
【0032】すなわち、これを図5を参照しながら説明
すると、垂直搬送経路R1 における図中a位置を上昇中
の荷受台は、第一のエンドレスチェーン11と噛合して
いる第一の移動歯車群19が、上端の支点歯車131
位置に達するまでは上昇移動を継続するのに対し、第二
のエンドレスチェーン12と噛合している第二の移動歯
車群20は支点歯車144 の位置を通過した時点で水平
移動に移行するため、図中bで示すように傾斜されて行
く。次に、第一の移動歯車群19が、支点歯車131
位置を通過して水平移動に移行すると同時に、それまで
水平移動していた第二の移動歯車群20は支点歯車14
5 の位置を通過して再び上昇移動に移行するので、荷受
台は図中cで示す宙返り状態になる。そして第一の移動
歯車群19が支点歯車132 の位置を通過して下降移動
移動を開始すると共に第二の移動歯車群20が支点歯車
141 の位置を通過して水平移動に移行するdの状態を
経て、第二の移動歯車群20も支点歯車142 の位置を
通過して下降移動を開始することによって、荷受台は図
中eで示すように、帰還経路R2 を略垂直姿勢で下降す
る。
【0033】また、先行して下降する第一の移動歯車群
19が支点歯車133 の位置を通過して水平移動に移行
すると、これによって図中fで示すように再び傾斜運動
を開始する。そして、前記第一の移動歯車群19が支点
歯車134 の位置を通過して上昇移動へ移行すると、同
時にそれまで下降移動していた第二の移動歯車群20が
支点歯車143 の位置を通過して上昇移動に移行するた
め、荷受台は図中gで示すように、水平姿勢で垂直搬送
経路R1 の下限位置からの上昇を開始する。
【0034】なお、第一の及び第二のエンドレスチェー
ン11,12は、互いに等速で移動しているのであるか
ら、第一の移動歯車群19と第二の移動歯車群20との
間の距離は、荷受台が水平姿勢にあるa又はg位置では
一定であるが、b〜dあるいはf位置では、傾斜運動の
過程で前記距離が徐々に変化する。このため、荷受台1
8のフレーム181を伸縮可能なスライド構造とした
り、あるいは第一の移動歯車群19及び第二の移動歯車
群20における可動板194,204の回転運動によっ
て前記距離の変化を吸収できるようにする。
【0035】荷受台18が垂直搬送経路R1 を下降移動
する場合は、この荷受台18は上述とは逆に動作し、す
なわち図5においてg→f→・・・・→d→c→b→a→・・
・・→gのように動作する。この場合、垂直搬送経路R1
を移動中の荷受台18を所望の階で停止させるトッパ2
2は、図2あるいは図4に示すものとは天地逆向きのも
のが用いられる。またこの場合、荷受台18の停止状態
においては第一の及び第二のエンドレスチェーン11,
12の移動による第一及び第二の移動歯車群19,20
の回転方向が上述とは逆になるため、送りローラ182
に前記第一及び第二の移動歯車群19,20の回転力を
与えるためのクラッチ機構24,27の選択操作も逆に
なる。
【0036】なお、図1では各階における搬出入のため
のコンベアC1 ,C2 を、図示の便宜上エンドレスベル
トによるものとしたが、これは特に限定されない。ま
た、ストッパ22の進退動作やクラッチ機構24,27
の操作等は、適当なアクチュエータを介して行うことが
できる。
【0037】
【発明の効果】本発明の垂直搬送装置によると、次のよ
うな効果が実現される。 (1) 荷物の搬出入口が二つの階に限定されることがな
く、二箇所以上の任意の階の間で荷物の搬送を行うこと
ができる。 (2) クラッチ機構によって、第一及び第二のエンドレス
チェーンの駆動力を荷受台における送りローラの回転力
として利用でき、しかもこの送りローラの回転方向が選
択できるので、荷物の移送方向が限定されない。 (3) ある階で荷物を荷受台から搬出してから、あるいは
搬出すると同時に、この荷受台に他の荷物を荷物を搬入
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る垂直搬送装置の概略構成及び動作
を示す説明図である。
【図2】上記垂直搬送装置における第一及び第二のエン
ドレスチェーン間での荷受台の架設構造を詳細に示す斜
視図である。
【図3】上記垂直搬送装置における第一及び第二のエン
ドレスチェーン間での荷受台の架設構造を、支点歯車及
び第一及び第二の移動歯車群との関係において示す部分
的な断面図である。
【図4】上記垂直搬送装置において荷受台を停止させる
ための回転規制部材及びストッパの構造ならびに動作を
示す説明図である。
【図5】上記垂直搬送装置における荷受台の移動動作を
示す説明図である。
【図6】従来の垂直搬送装置の概略構成及び動作を示す
説明図である。
【符号の説明】
11 第一のエンドレスチェーン 11a 外側チェーン 11b 内側チェーン 12 第二のエンドレスチェーン 12a 外側チェーン 12b 内側チェーン 131 〜134 ,141 〜145 支点歯車 18 荷受台 19 第一の移動歯車群 20 第二の移動歯車群 21 回転規制部材 22 ストッパ 24,27 クラッチ機構 R1 垂直搬送経路 R2 帰還経路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の支点歯車を経由して所定の循環経
    路を移動される一対の第一のエンドレスチェーンと、 この第一のエンドレスチェーンに隣接し他の複数の支点
    歯車を経由して前記循環経路に一部重合した所定の循環
    経路を移動される一対の第二のエンドレスチェーンと、 回転を規制された移動歯車群を介して前記第一のエンド
    レスチェーンと第二のエンドレスチェーンの間に架設さ
    れこれら第一及び第二のエンドレスチェーンによって複
    数の階を貫通する垂直搬送経路及び帰還経路を所定間隔
    で移動され前記垂直搬送経路では略水平姿勢に保持され
    る複数の荷受台と、 前記複数の階に対応する位置にそれぞれ配置されて前記
    荷受台の移動歯車群の回転規制状態を選択的に解除する
    ストッパと、を備え、 前記第一及び第二のエンドレスチェーンが前記移動歯車
    群と噛合するチェーン及び前記支点歯車と噛合するチェ
    ーンを一体に連結した二条構造を有することを特徴とす
    る垂直搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 荷受台が平面的に配列した多数の送りローラを有し、こ
    の送りローラには、前記荷受台の昇降がストッパにより
    停止された時の移動歯車群の自由回転による回転力が複
    数の歯車によるクラッチ機構を介して選択的に伝達され
    ることを特徴とする垂直搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、 クラッチ機構により伝達される送りローラの回転方向が
    任意に選択可能であることを特徴とする垂直搬送装置。
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