JPH09226322A - V字型方向性傾斜溝を有する空気入りタイヤ - Google Patents

V字型方向性傾斜溝を有する空気入りタイヤ

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JPH09226322A
JPH09226322A JP8041873A JP4187396A JPH09226322A JP H09226322 A JPH09226322 A JP H09226322A JP 8041873 A JP8041873 A JP 8041873A JP 4187396 A JP4187396 A JP 4187396A JP H09226322 A JPH09226322 A JP H09226322A
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JP
Japan
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groove
directional
inclination
block
low
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JP8041873A
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Masao Nakagawa
雅夫 中川
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/0302Tread patterns directional pattern, i.e. with main rolling direction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C2011/0337Tread patterns characterised by particular design features of the pattern
    • B60C2011/0339Grooves
    • B60C2011/0374Slant grooves, i.e. having an angle of about 5 to 35 degrees to the equatorial plane

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  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ラジアル・ランアウトを小さくし、タイヤの
ユニフォーミティー・レベルを改良し、振動乗り心地性
能を向上させる。 【解決手段】 パターン・センターを挟み左右にV字状
に延びる多数の方向性傾斜溝がタイヤ周方向に間隔を置
いて配置され、該傾斜溝は、周方向に対して5乃至30
度程度の傾斜角度で延びる低傾斜溝と周方向に対して4
5乃至90度程度の傾斜角度で延びる高傾斜溝とよりな
り、低傾斜溝の周方向間隔が高傾斜溝の間隔より大き
く、周方向に対して互いに異なる傾斜角度で延びる低傾
斜溝と高傾斜溝とによって多数のブロックが形成され、
トレッド端に隣接するブロックについては、ブロックの
幅が大きなものはブロックの周方向長さが短く、幅が小
さなものは周方向長さが長くなるように、高傾斜溝によ
って形成されるピッチ配列がピッチ・バリエーションに
よって選定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤに関
するもので、特に、パターン・センターを挟み左右にV
字状に延びる多数の方向性傾斜溝がタイヤ周方向に間隔
を置いて配置されたトレッド・パターンを備えた空気入
りタイヤに関するものである。
【0002】本明細書において、「方向性傾斜溝」とは
周方向に対して傾斜して延びる溝であって、該溝の傾斜
して延びる部分のタイヤ赤道面に近い側が先に接地し
て、赤道面に遠い側が後に接地するように車両に装着す
る際のタイヤの回転方向が指定されている、いわゆる方
向性トレッド・パターンが形成される溝を意味し、「ピ
ッチ・バリエーション」とは、周波数変調理論などに基
づくタイヤ騒音(パターン・ノイズ)低減の手法であっ
て、パターンを構成する最小単位の模様の周方向長さ
(ピッチ)を2種類以上の長さにして、適切にタイヤ・
トレッドの周上に連続的に配列することによって、1種
類のピッチで配列された場合或る周波数に集中して発生
する大きな音圧レベルのピークを、それより低い音圧レ
ベルの多くの側帯波に分散させて、タイヤ騒音(パター
ン・ノイズ)を低減する手法を意味し、「溝断面積」ま
たは「溝の断面積」とは、溝が延びる方向に直角方向に
測定した溝の断面積を意味する。
【0003】
【従来の技術】パターン・センターを挟み左右にV字状
に延びる多数の方向性傾斜溝が、タイヤ周方向に間隔を
置いて配置されたトレッド・パターンを備えた空気入り
タイヤは、濡れた路面上での排水性能に優れ、ハイドロ
プレーニング現象を防止または抑制する機能に優れてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パター
ン・センターを挟み左右にV字状に延びる多数の方向性
傾斜溝が、タイヤ周方向に間隔を置いて配置され、該方
向性傾斜溝は、周方向に対して5乃至30度程度の比較
的小さな傾斜角度で延びる方向性低傾斜溝と周方向に対
して45乃至90度程度の比較的大きな傾斜角度で延び
る方向性高傾斜溝とよりなり、該方向性低傾斜溝の周方
向間隔が該方向性高傾斜溝の周方向間隔より大きく、周
方向に対して互いに異なる傾斜角度で延びる、該方向性
低傾斜溝と該方向性高傾斜溝とによって、周方向に間隔
を置いて設けられた多数のブロックが形成されたトレッ
ド・パターンを備えた空気入りタイヤでは、上記のよう
なパターン構成からもたらされる必然的な結果として、
該ブロックのうち、トレッド端に隣接するショルダー・
ブロックについては、大きなブロックと小さなブロック
が形成されることになる。換言すれば、トレッド端近傍
では、ネガティブ比の小さなところとネガティブ比の大
きなところとが形成される。この結果、タイヤ加硫時の
トレッド・ゴムの流動が不均一になり、ネガティブ比の
小さなところでは相対的にゴムが不足し、ネガティブ比
の大きなところでは相対的にゴムが余ってしまい、トレ
ッド端に隣接するショルダー・ブロックについては、加
硫後のトレッド・ゴムの厚みが周上で不均一になる。理
解を容易にするためにやや大仰に表現すれば、加硫終了
時のモールド内ではタイヤの内面が周方向に波を打って
いて、タイヤをリム組みし内圧を充填した状態ではトレ
ッドの表面が凹凸となる。このようなことから、上記の
ようなV字状に延びる多数の方向性傾斜溝を備えたタイ
ヤでは、ラジアル・ランアウト(ラジアル方向の寸法的
な不均一性)が大きくなり、ラジアル・フォース・バリ
エーション(ラジアル方向の力の変動)が大きくなっ
て、タイヤのユニフォーミティー・レベルが悪化しやす
く、その結果タイヤの乗り心地性能に悪影響を及ぼす。
【0005】本発明の目的は、上記のような従来技術の
不具合を解消して、濡れた路面上での耐ハイドロプレー
ニング特性に優れた、上記のようなパターン・センター
を挟み左右にV字状に延びる多数の方向性傾斜溝を備え
たタイヤのラジアル・ランアウトを小さくし、タイヤの
ユニフォーミティー・レベルを改良し、ひいては振動乗
り心地性能を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の空気入りタイヤは、パターン・センター
を挟み左右にV字状に延びる多数の方向性傾斜溝がタイ
ヤ周方向に間隔を置いて配置されたトレッド・パターン
を備えた空気入りタイヤにおいて、(1)該方向性傾斜
溝は、周方向に対して5乃至30度程度の比較的小さな
傾斜角度で延びる方向性低傾斜溝と周方向に対して45
乃至90度程度の比較的大きな傾斜角度で延びる方向性
高傾斜溝とよりなり、(2)該方向性低傾斜溝の周方向
間隔が該方向性高傾斜溝の周方向間隔より大きく、
(3)周方向に対して互いに異なる傾斜角度で延びる該
方向性低傾斜溝と該方向性高傾斜溝とによって、周方向
に間隔を置いて設けられた多数のブロックが形成され、
(4)該ブロックのうち、トレッド端に隣接するショル
ダー・ブロックについては、ブロックの幅が大きなもの
はブロックの周方向長さが短く、ブロックの幅が小さな
ものはブロックの周方向長さが長くなるように、該方向
性高傾斜溝によって形成されるピッチ配列がピッチ・バ
リエーションによって選定されていることを特徴とする
トレッド・パターンを備えた空気入りタイヤである。本
発明の空気入りタイヤでは、該方向性低傾斜溝は、パタ
ーン・センターを挟み左右に、直線状または実質的に直
線状、もしくは、なだらかな曲線状に、V字状に延びて
いる。
【0007】本発明の空気入りタイヤは、該方向性低傾
斜溝がトレッド幅の80乃至95%の領域内に終端し、
該方向性低傾斜溝の終端縁から、該方向性低傾斜溝の溝
断面積の半分以下の溝断面積を有する低傾斜補助溝が、
該方向性低傾斜溝と同程度の傾斜角度でタイヤ軸方向外
側に向かって延び、トレッド端に開口していることが好
ましい。
【0008】本発明の空気入りタイヤでは、該方向性低
傾斜溝の傾斜角度が10乃至20度であることが好まし
い。また、本発明の空気入りタイヤでは、該方向性高傾
斜溝の傾斜角度が60乃至80度であることが好まし
い。
【0009】上記のようなV字状に延びる多数の方向性
傾斜溝を備えたタイヤでは、走行時にタイヤから発生さ
れる騒音(パターン・ノイズ)が大きいので、騒音を低
減することが要請されている。従来は、ショルダー・ブ
ロックについて配慮することなく単純にピッチ・バリエ
ーションによってタイヤ騒音(パターン・ノイズ)を低
減する手法を採用していたので、ピッチ配列如何によっ
ては、トレッド端に隣接するショルダー・ブロックの大
小の差が助長されかねないことにもなる。つまり、ネガ
ティブ比の小さなところでネガティブ比がさらに小さく
なり、ネガティブ比の大きなところでネガティブ比がさ
らに大きくなることにもなる。本発明の空気入りタイヤ
では、上記のように、周方向に対して互いに異なる傾斜
角度で延びる、方向性低傾斜溝と方向性高傾斜溝とによ
って、周方向に間隔を置いて設けられた多数のブロック
が形成され、このブロックのうち、トレッド端に隣接す
るショルダー・ブロックについては、幅が大きなブロッ
クは周方向長さが短く、幅が小さなブロックは周方向長
さが長くなるように、方向性高傾斜溝によって形成され
るピッチ配列がピッチ・バリエーションによって選定さ
れているので、ラジアル・ランアウトを小さくなって、
タイヤのユニフォーミティー・レベルが改良され、振動
乗り心地性能が向上することになる。
【0010】本発明の空気入りタイヤでは、上記のよう
に、方向性低傾斜溝の傾斜角度が5乃至30度であり、
10乃至20度であることがさらに好ましい。この角度
が小さすぎると、方向性低傾斜溝の間に形成されるブロ
ックが小さくなり、ブロック剛性が不足しドライ路面上
での操縦安定性が低下する。そこで、ブロック剛性を高
めるためにブロックを大きくするには、ピッチを大きな
値にしなければならず、そうするとピッチの個数を減少
させなければならず、ピッチ個数が少なすぎて、低周波
成分の騒音が目立ってしまう。この角度が大きすぎる
と、方向性低傾斜溝による濡れた路面上での排水性能が
低下し、ハイドロプレーニング現象を防止または抑制す
る機能が低減する。さらに、方向性低傾斜溝と方向性高
傾斜溝との交差角度が小さくなって、ブロック剛性が不
足しドライ路面上での操縦安定性が低下するとともに偏
摩耗が発生しやすくなる。
【0011】本発明の空気入りタイヤでは、方向性低傾
斜溝の他に、周方向に対して45乃至90度、好ましく
は60乃至80度の傾斜角度の方向性高傾斜溝を備えて
いるので、濡れた路面上での排水性能に優れている。方
向性低傾斜溝は、主として、接地踏み込み時に水を前方
に押しのけることによってタイヤの排水性能を高める作
用を行っているが、方向性低傾斜溝の他に方向性高傾斜
溝を備えることによって、トレッド端から横方向へ水を
排出する作用が強まり、総合的にタイヤの排水性能を効
率的に高めることができる。また、一般的に、接地面内
の溝体積を大きくすることがタイヤの排水性能を高める
ための有効な手段であるが、方向性低傾斜溝だけで必要
な溝体積を確保しようとすると、トレッド上でブロック
剛性が不均一となりタイヤの騒音が悪化するなどの不具
合が生じるので、本発明の空気入りタイヤでは、方向性
低傾斜溝と方向性高傾斜溝とで必要な溝体積を確保して
いる。方向性高傾斜溝の周方向に対する傾斜角度が上記
角度より小さすぎると、方向性低傾斜溝と方向性高傾斜
溝との交差角度が小さくなって、ブロック剛性が不足し
ドライ路面上での操縦安定性が低下するとともに偏摩耗
が発生しやすくなる。また、方向性低傾斜溝と方向性高
傾斜溝との間に形成されるブロックが小さくなり、ブロ
ック剛性が不足しドライ路面上での操縦安定性が低下す
る。方向性高傾斜溝の周方向に対する傾斜角度が上記の
角度より大きすぎると、トレッドの接地形状の踏み込み
端部が方向性高傾斜溝の踏み込み隅部と一致して、騒音
が大きくなる。
【0012】本発明の空気入りタイヤでは、上記のよう
に、パターン・センターを挟み左右にV字状に延びた該
方向性低傾斜溝の終端縁がトレッド幅の80乃至95%
の領域内に位置していることが好ましい。該方向性低傾
斜溝が、トレッド幅の80乃至95%の領域内に終端し
ないで、タイヤ軸方向外側に向かって延びてトレッド端
に開口していると、該方向性低傾斜溝内での水の流れが
抵抗なく行われるので、濡れた路面上を走行したときの
排水性能にはきわめて優れている。しかしながら、周方
向に対して互いに異なる傾斜角度で延びる該方向性低傾
斜溝と方向性高傾斜溝とによって、周方向に間隔を置い
て形成された多数のブロックのうち、特に、トレッド端
部でのブロックの大きさが小さくなって、ブロック剛性
が不足しドライ路面上での操縦安定性が低下する。本発
明の空気入りタイヤでは、該方向性低傾斜溝がトレッド
幅の95%以内の領域内に終端しているのでので、乾燥
した路面上での操縦安定性に優れた空気入りタイヤが得
られる。該方向性低傾斜溝の終端縁がトレッド幅の80
%より内側に位置していると、濡れた路面上を走行した
ときの排水性能がきわめて低下する。
【0013】本発明の空気入りタイヤでは、該方向性低
傾斜溝の終端縁から、該方向性低傾斜溝の溝断面積の半
分以下の溝断面積を有する低傾斜補助溝が、該方向性低
傾斜溝と同程度の傾斜角度でタイヤ軸方向外側に向かっ
て延び、トレッド端に開口していることが、乾燥した路
面上での操縦安定性に悪影響を及ぼすことなく濡れた路
面上を走行したときの排水性能の低下を補うために好ま
しい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に従う実施例について図面
を参照して説明すると、図1は本発明に従う実施例の乗
用車用空気入りタイヤのトレッド・パターンの一部拡大
正面図であって、タイヤ・サイズは225/50R16
である。図1に示す本発明による実施例のタイヤのトレ
ッド・パターンは、パターン・センターであるタイヤの
赤道線Eを挟み左右に、周方向に対して約18度の比較
的小さな傾斜角度でV字状に延びる多数の方向性低傾斜
溝1がタイヤ周方向に間隔を置いて配置され、方向性低
傾斜溝1によってV字型センター・ブロックが形成され
ている。方向性低傾斜溝1の他に、周方向に対して約6
5度の比較的大きな傾斜角度でV字状に延びる多数の方
向性高傾斜溝2がタイヤ周方向に間隔を置いて配置され
ている。これらの周方向に対して互いに異なる傾斜角度
で延びる方向性低傾斜溝1と方向性高傾斜溝2とによっ
て、周方向に間隔を置いて設けられた多数のブロック3
が形成され、パターン・センターを挟み左右にV字状に
延びた方向性低傾斜溝の終端縁がトレッド幅TWの92
%の領域内SWに位置している。方向性低傾斜溝1の終
端縁から、方向性低傾斜溝1の溝断面積の半分以下の溝
断面積を有する低傾斜補助溝4が、方向性低傾斜溝1と
同程度の傾斜角度でタイヤ軸方向外側に向かって延びて
いる。方向性低傾斜溝1の周方向間隔が方向性高傾斜溝
2の周方向間隔より大きく、1本の方向性低傾斜溝1に
対して方向性高傾斜溝2が5本の割合で配置されてい
る。周方向に対して互いに異なる傾斜角度で延びる、方
向性低傾斜溝1と方向性高傾斜溝2とによって、周方向
に間隔を置いて設けられた多数のブロック3のうち、ト
レッド端に隣接するショルダー・ブロック31、32、
33について、ブロックの幅が最も大きなショルダー・
ブロック33はブロックの周方向長さが最も短く、ブロ
ックの幅が最も小さなショルダー・ブロック31はブロ
ックの周方向長さが長く、ブロックの幅が中間のショル
ダー・ブロック32はブロックの周方向長さが中間とな
るように、方向性高傾斜溝によって形成されるピッチ配
列がピッチ・バリエーションによって選定されていて、
p2 、p3 、p4 の平均値を10とすると、p2 =8.
5、p3 =10、p4 =11.5である。なお、p1=
p2 でp5 =p3 である。
【0015】従来例の空気入りタイヤは、ショルダー・
ブロック31、32、33について何ら配慮することな
く単純にピッチ・バリエーションによってタイヤ騒音
(パターン・ノイズ)を低減するためにランダム・ピッ
チ配列が採用されていることを除き、実施例の空気入り
タイヤと同じである。
【0016】上記本発明に従う実施例の空気入りタイヤ
と上記従来例の空気入りタイヤについて、トレッド・ゴ
ムの厚みのタイヤ周上での均一性、ラジアル・フォース
・バリエーション(ラジアル方向の力の変動)およびタ
イヤの振動乗り心地性能の比較評価試験を実施した。ト
レッド・ゴムの厚みの均一性の評価試験は、タイヤを正
規リム組みし正規内圧を充填した状態でタイヤ周上での
トレッド表面の凹凸を測定した。その結果、上記従来例
の空気入りタイヤが凹凸の差が0.4mmであったのに
対し、上記実施例の空気入りタイヤは0.1mmであっ
た。ラジアル・フォース・バリエーション(ラジアル方
向の力の変動)を測定した結果は、上記従来例の空気入
りタイヤが8.5kgfであったのに対し、上記実施例
の空気入りタイヤは6.0kgfであった。タイヤの振
動乗り心地性能の評価試験は、正規内圧でリム組みした
タイヤを国産2000ccクラスの乗用車に装着し、テ
スト・コースを走行して振動乗り心地性能をテスト・ド
ライバーによるフィーリング評価を行った。その結果、
上記従来例の空気入りタイヤでは微振動が感じられた
が、上記実施例の空気入りタイヤではこの微振動が解消
されていた。
【0017】
【発明の効果】上記の評価結果から、本発明に基づく実
施例の空気入りタイヤは従来例の空気入りタイヤと比べ
て、ラジアル・ランアウトが小さくなり、タイヤのユニ
フォーミティー・レベルが改良され、ひいては振動乗り
心地性能が向上していることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタイヤのトレッド・パターンの一
部拡大正面図である。
【符号の説明】
1 方向性低傾斜溝 2 方向性高傾斜溝 3 ブロック 4 低傾斜補助溝 E タイヤ赤道線(パターン・センター) D タイヤの回転方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターン・センターを挟み左右にV字状
    に延びる多数の方向性傾斜溝がタイヤ周方向に間隔を置
    いて配置されたトレッド・パターンを備えた空気入りタ
    イヤにおいて、(1)該方向性傾斜溝は、周方向に対し
    て5乃至30度程度の比較的小さな傾斜角度で延びる方
    向性低傾斜溝と周方向に対して45乃至90度程度の比
    較的大きな傾斜角度で延びる方向性高傾斜溝とよりな
    り、(2)該方向性低傾斜溝の周方向間隔が該方向性高
    傾斜溝の周方向間隔より大きく、(3)周方向に対して
    互いに異なる傾斜角度で延びる該方向性低傾斜溝と該方
    向性高傾斜溝とによって、周方向に間隔を置いて設けら
    れた多数のブロックが形成され、(4)該ブロックのう
    ち、トレッド端に隣接するショルダー・ブロックについ
    ては、ブロックの幅が大きなものはブロックの周方向長
    さが短く、ブロックの幅が小さなものはブロックの周方
    向長さが長くなるように、該方向性高傾斜溝によって形
    成されるピッチ配列がピッチ・バリエーションによって
    選定されていることを特徴とするトレッド・パターンを
    備えた空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 該方向性低傾斜溝がトレッド幅の80乃
    至95%の領域内に終端し、該方向性低傾斜溝の終端縁
    から、該方向性低傾斜溝の溝断面積の半分以下の溝断面
    積を有する低傾斜補助溝が、該方向性低傾斜溝と同程度
    の傾斜角度でタイヤ軸方向外側に向かって延び、トレッ
    ド端に開口していることを特徴とする請求項1記載の空
    気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 該方向性低傾斜溝の傾斜角度が10乃至
    20度であることを特徴とする請求項1乃至2記載の空
    気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 該方向性高傾斜溝の傾斜角度が60乃至
    80度であることを特徴とする請求項1乃至3記載の空
    気入りタイヤ。
JP8041873A 1996-02-28 1996-02-28 V字型方向性傾斜溝を有する空気入りタイヤ Pending JPH09226322A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1238827A1 (de) * 2001-03-06 2002-09-11 Continental Aktiengesellschaft Reifenprofil
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JP2016074366A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 住友ゴム工業株式会社 自動二輪車用タイヤ
CN107053960A (zh) * 2017-03-28 2017-08-18 正新橡胶(中国)有限公司 一种轮胎

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