JPH09226257A - 染料熱転写受容シート - Google Patents

染料熱転写受容シート

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JPH09226257A
JPH09226257A JP8039897A JP3989796A JPH09226257A JP H09226257 A JPH09226257 A JP H09226257A JP 8039897 A JP8039897 A JP 8039897A JP 3989796 A JP3989796 A JP 3989796A JP H09226257 A JPH09226257 A JP H09226257A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プリンターに受容シートを誤って表裏逆にセッ
トし印画した場合においても、インクシートと受容シー
ト裏面が融着を起こすことのない染料熱転写受容シート
を提供する。 【解決手段】シート状支持体と、前記支持体の一表面上
に形成された染料を受容する画像受容層と、前記シート
状支持体の他方の面上に形成された裏面塗工層を有する
染料熱転写シートにおいて、該裏面塗工層が、水溶性高
分子を2〜15重量%、且つワックスを5〜15重量%
含むことを特徴とする染料熱転写受容シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染料熱転写受容シ
ート(以下、受容シートと略す)に関するものである。
さらに詳しく述べるならば、プリンターに受容シートを
誤って表裏逆にセットし印画した場合においても、イン
クシートと受容シート裏面が融着を起こすことのない受
容シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、熱転写方式のカラーハードコピ
ー、特に昇華型熱転写プリンターの開発が進んでいる。
昇華型熱転写プリンターでは、3色(イエロー,マゼン
タ,シアン)、あるいは4色(イエロー,マゼンタ,シ
アン,ブラック)の昇華性染料層を含むインクシート
を、順番にサーマルヘッドにより加熱し、それぞれの色
の染料の転写量を制御することにより、濃度階調性に優
れたフルカラー画像の形成が可能になっている。このよ
うな熱転写プリンターは最近、低価格化が著しく、テレ
ビ画像やビデオカメラで撮影した画像を、例えば、はが
きタイプの受容シートや、ステッカータイプの受容シー
トにプリントする等の用途で一般家庭でも急速に普及し
ている。一般に、このようなプリンターは、複数枚の定
型サイズにカットされた受容シートをトレー内に装着
し、トレーからプリンター内に給紙する機構となってい
る。
【0003】受容シートの裏面には、プリンター給紙
性、走行性や、例えば、はがきタイプの受容シートの場
合には筆記性を満足するために通常裏面塗工層が形成さ
れる。該裏面塗工層に要求される性能をさらに詳しく述
べると、静電気の帯電による走行性不良の防止、静
電気の帯電によるゴミやほこりの吸引防止、受容シー
ト間の摩擦係数の低減、鉛筆、ボールペン、水性ペ
ン、油性ペン等の筆記具での筆記性の付与等が挙げられ
る。
【0004】これまでに、静電気の帯電に起因する上記
問題の解決のために、受容シートの裏面に導電性物質を
含有する塗工層を設け帯電防止処理を施すことが提案さ
れており(特公平6−41231号公報)、また摩擦係
数の軽減、さらに筆記性の付与のために、裏面塗工層を
形成する材料として適正なバインダー樹脂、顔料を選択
すること等が研究されており、現在、上記の裏面塗工層
に対するプリンター走行性や、筆記性等の実用性能につ
いては所望の結果を得ている。
【0005】しかしながら、一般家庭へのビデオプリン
ターの急速な普及に伴い、例えば、ユーザーがプリンタ
ー操作に不慣れであるため、受容シートをプリンターの
トレーにセットする際、誤って表裏を逆にセットし、そ
のまま印画してしまい、インクシートと受容シート裏面
塗工層がサーマルヘッドの熱により接着してしまう、い
わゆる融着トラブルが最近頻繁に発生している。該トラ
ブルが発生するとインクシートと融着した受容シートが
プリンター内で詰まってしまい、これを取り除くために
プリンターを分解せざるを得ず、非常に大きな問題とな
っている。
【0006】この裏面塗工層とインクシートの融着トラ
ブルを解決するため、従来、例えば裏面塗工層上にあら
かじめ印刷等によって光学的、あるいは磁気的に読みと
り可能な検知マークを設けておき、プリンター内のセン
サーがこの検知マークを感知すると、機械的に印画する
ことができないようになっていた。しかし、このような
検知マークを設けると外観上の美観を損なうのみなら
ず、検知マークを印刷するための余分な工程が必要とな
りコストの上昇等の問題がある。またマークの位置が大
幅にずれるとセンサーが検知できないため、マークの位
置ずれの許容範囲は1〜2mmという精度が要求され、
このため連続的に検知マークの設けられた帯状の受容シ
ートをマークが適正な位置になるように断裁するために
は、特別な断裁機が必要となる。そのため以前からイン
クシートと融着することの無い裏面塗工層を有する受容
シートが強く要求されているが、未だこのような受容シ
ートは提案されていないのが実状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、染料熱転写
受容シートに関し、さらに詳しく述べるならば、本発明
は、受容シートをプリンターに誤って表裏逆にセットし
印画した場合においても、インクシートと受容シート裏
面が融着を起こすことのない受容シートに関するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
達成すべく裏面塗工層組成とインクシート融着について
鋭意研究した結果、裏面塗工層中に特定量の水溶性高分
子、及びワックスを含有せしめることにより、塗工層と
インクシートの融着を改善できることを見い出し、本発
明を完成させるに至った。
【0009】即ち本発明は、シート状支持体と、前記支
持体の一表面上に形成された染料を受容する画像受容層
と、前記シート状支持体の他方の面上に形成された裏面
塗工層を有する染料熱転写シートにおいて、該裏面塗工
層が、水溶性高分子を2〜15重量%、且つワックスを
5〜15重量%含むことを特徴とする染料熱転写受容シ
ートである。
【0010】
【発明の実施の形態】塗工層とインクシートの融着を防
止するため、本発明の裏面塗工層は水溶性高分子、及び
ワックスが配合されることを特徴とする。本発明で使用
される水溶性高分子としては、デンプン変性物、ポリビ
ニルアルコールなどが使用できる。未加工のデンプン
は、これを分離する元の植物によってコーンスターチ、
馬鈴薯デンプン、タピオカデンプン、甘藷デンプン、ワ
キシーコーンスターチ等に分類され、さらに用途に応じ
て物理的、及び/又は化学的処理による変性が施され
る。変性デンプンの種類としては、例えば酸化デンプ
ン、酸処理デンプン、デキストリン、酵素処理デンプン
等の他に、デンプンエーテル、デンプンエステル、架橋
デンプン、グラフトデンプン等のデンプン誘導体に大別
され、これらが使用できる。
【0011】ポリビニルアルコールは、酢酸ビニルモノ
マーをメタノール中で重合・鹸化して製造される。一般
的なポリビニルアルコールの重合度は200〜2000
程度であり、重合度を選択することで水溶液の粘度を自
由に調節することができる。鹸化度については、98%
以上の完全鹸化物と、87〜88%の部分鹸化物に分け
られ、鹸化度を選択することで、水に対する溶解度を調
節することができる。ポリビニルアルコールもデンプン
と同じく、用途に応じて変性処理が施され、変性の種類
としては、例えばカルボキシル変性、カチオン変性、ア
セトアセチル化変性の如き疎水基変性や、珪素含有変性
等が挙げられる。なお、本発明においては、加熱処理に
よって結晶化し、優れた皮膜形成を示しやすい完全鹸化
タイプのポリビニルアルコールを使用するのが特に好ま
しい。
【0012】本発明の裏面塗工層には、水溶性高分子と
して上記のデンプン、ポリビニルアルコールから任意に
選択して使用することができる。併用しても構わない。
水溶性高分子の配合量は、塗工層中の全固形分の2〜1
5重量%とする必要がある。好ましくは、全固形分の3
〜6重量%である。ちなみに、配合量が2%より低くな
ると、所望とするインクシート融着防止効果を得ること
ができない。一方、配合量が15重量%を越える場合、
インクシート融着防止効果は優れるものの、塗膜の耐水
性が不十分となり、高湿環境下で裏面塗工層が膨潤し、
受容シート表裏でのブロッキングが発生するという弊害
の懸念がある。
【0013】なお、本発明の裏面塗工層のバインダー樹
脂として、裏面塗工層とシート状支持体との接着性や塗
膜の耐水性を高める目的で、所望の品質を損なわない範
囲で、上述の水溶性高分子に他のバインダー樹脂を併用
しても良い。このようなバインダー樹脂としては、従来
から使用されているアクリル系樹脂、スチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックス等が挙げられる。
【0014】本発明の裏面塗工層には、塗工層とインク
シートの融着を防止するため、上述の水溶性高分子に加
えて、ワックスを併用する必要がある。該ワックスとし
ては、一般に使用されている金属石鹸系ワックス、ポリ
オレフィン系ワックス等を使用することができる。
【0015】金属石鹸系ワックスとは、脂肪酸、芳香族
カルボン酸等の有機酸のアルカリ金属以外の金属塩をい
い、脂肪酸と、金属、金属酸化物、又は水酸化物等との
反応による直接法と、水溶性の脂肪酸アルカリ石鹸と、
金属酸化物等の水溶性金属塩との複分解反応による複分
解法とにより製造される。金属石鹸系ワックスには多く
の種類があるが、融着防止効果、コスト、安全性の点か
ら一般にはステアリン酸の如き高級脂肪酸のカルシウム
塩、亜鉛塩が好ましい。
【0016】脂肪酸カルシウム塩としては、例えば近代
化学工業社から市販されている「エルビーコートLB−
131」、サンノプコ社から市販されている「ノプコー
トC−104」、日新化学研究所から市販されている
「DEF−922F」等が挙げられる。また脂肪酸亜鉛
塩としては、例えば中京油脂社から市販されている「ハ
イドリンZ−7−30」、互応化学工業社から市販され
ている「ミクロゾールKW−509」等が挙げられる。
【0017】一方、ポリオレフィン系ワックスとは、エ
チレン、プロピレン、ブチレン、及びアミレン等のエチ
レン系炭化水素を単位とする高分子ワックスの水性エマ
ルジョンであり、例えばサンノプコ社から市販されてい
る「スリップエイドSL−140」、三井石油化学社か
ら市販されている「ケミパールW−400」、日華化学
社から市販されている「サントールP−40」、近代化
学社から市販されている「LB−PE」等が挙げられ
る。
【0018】上記ワックスの配合量は、塗工層中の全固
形分の5〜15重量%とする必要がある。好ましくは全
固形分の6〜12重量%である。ちなみに、配合量が5
%より低くなると、塗膜の融着防止効果が不十分とな
り、所望とするインクシート融着防止効果を得ることが
できない。一方、配合量が15重量%を越える場合、イ
ンクシート融着防止効果は優れるものの、例えば鉛筆や
水性ペン等で裏面塗工層に筆記する場合、ペン先が滑っ
て字が書きにくくなってしまったり、あるいはインキが
はじいてしまう等の筆記性不良トラブルが発生する。
【0019】このように、本発明は水溶性高分子とワッ
クスを特定の割合で用いた裏面塗工層が筆記適性等従来
の品質を損なうことなく、インクシートと受容シート裏
面との融着を防止することができるものである。インク
シート融着防止効果が発現する明確な理由については未
だ明らかではないが、恐らくデンプン、ポリビニルアル
コールの如き水溶性高分子は、一般にバインダー樹脂と
して使用されているアクリル系樹脂、スチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックス等と比べて耐熱性に優れるこ
と、また、ワックスはそれ自体が優れた離型効果を示す
ことなどが、インクシートとの融着を最小限に抑制する
効果に大きく寄与しているものと考えられる。
【0020】本発明の裏面塗工層は、静電気の帯電によ
る給紙、走行トラブル等を抑制する目的で帯電防止剤、
あるいは電子伝導性の無機粉末を有する。帯電防止剤と
しては、市販のアニオン性、及び/又はノニオン性、カ
チオン性の帯電防止剤が使用でき、電子伝導性の無機微
粉末としては、酸化チタンや酸化亜鉛といった微粉末を
不純物と混合して焼成し、電子伝導性を高めたもの等が
使用できる。また、必要に応じて、顔料、消泡剤、分散
剤、樹脂の架橋剤、有色染料等を適宜選択して使用して
も良い。顔料としては、シリカ、カオリン、焼成カオリ
ン、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等を用
いることができるが、この中でも薄板状の硫酸バリウム
は、受容シートの給紙、走行性に大きな影響を与える摩
擦係数を低く抑えることができ、特に好ましい実施態様
である。
【0021】裏面塗工層の塗工量は特に制限されない
が、1〜20g/m2 、好ましくは3〜15g/m2
範囲で調節される。ちなみに、塗工量が少なすぎると塗
工層の効果が発揮されず、また多すぎてもそれ以上の効
果を期待できないばかりか、コストを上昇させ実用的で
ない。
【0022】本発明に用いられるシート状支持体として
は、コート紙、アート紙、上質紙等の紙基材、ポリエチ
レン等の熱可塑性樹脂を紙基材にラミネートしたラミネ
ート紙、ポリエステル、ナイロン、ポリオレフィン(例
えばポリプロピレン)等のプラスチックフィルムや、あ
るいはポリオレフィン樹脂と無機顔料を主成分とし2軸
延伸した空隙を有する多層構造のフィルム等が例示され
る。さらに、前記の材料を単体で使用するだけでなく、
ドライラミネート法、ウエットラミネート法、溶融ラミ
ネート法等の公知の方法により、これら材料の2種以上
を貼り合わて多層構造にしたものも使用でき、その組み
合わせは限定されない。
【0023】なお、シート状支持体の厚さは100〜3
00μm程度が好ましい。ちなみに、厚さが100μm
未満であると、その機械的強度が不十分となり、且つそ
れから得られる受容シートの剛度、及び変形に対する反
発力が不十分となり、印画の際に生じる受容シートのカ
ールを十分に防止できない。また、厚さが300μmを
越えると、得られる受容シートの紙厚が過大になるた
め、プリンターにおける受容シート収容枚数の低下をま
ねいたり、あるいは逆にプリンターの容積増大を招き、
プリンターのコンパクト化を困難にする等の問題を生じ
る。
【0024】本発明の受容シートにおいて、シート状支
持体の一表面上に設けられる染料受容層は、インクシー
トから転写される昇華性染料を染着し得る染着性樹脂を
主成分として形成される。このような染着性樹脂として
は、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体樹脂、ポリカーボネート樹脂、セルロース誘導体等が
例示される。
【0025】受容層の塗工量は、1〜12g/m2 、好
ましくは3〜10g/m2 に調節される。ちなみに、受
容層の塗工量が1g/m2 未満では、受容層が基材表面
を完全に覆うことができず、画質の低化をまねいたり、
受容シートとインクシートの融着が発生することがあ
る。一方、受容層の塗工量が12g/m2 を越えると、
効果が飽和し不経済であるばかりでなく、受容層の強度
が不足したり、受容層の厚みが増し基材の断熱効果が十
分に発揮されず、画像濃度が低下することがある。
【0026】本発明の受容シートの受容層には、サーマ
ルヘッドの加熱によるインクシートとの融着を防ぐ目的
で、樹脂の架橋剤、滑剤、剥離剤等を添加することが好
ましい。また、必要に応じ他の添加剤、例えば有色顔
料、有色染料、蛍光染料、可塑剤、酸化防止剤、顔料、
紫外線吸収剤等も添加してもよい。これらの添加剤は、
受容層の主成分と混合し塗工されてもよいし、別の塗工
層として受容層の上、及び/又は下に塗工されていても
よい。
【0027】また、プリンター内を受容シートが走行す
るとき、静電気による走行トラブルの発生を防ぐため、
受容シートの受容層面上、あるいは受容層とシート状支
持体の間に、裏面塗工層とは別の帯電防止剤層を塗布し
てもよい。本発明の受容シートの受容層や裏面塗工層、
及びその他の塗工層は、バーコーター、グラビアコータ
ー、コンマコーター、ブレードコーター、エアーナイフ
コーター、ゲートロールコーター等の公知のコーターで
塗工、乾燥して形成することができる。
【0028】
【実施例】下記実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例において、特に断らない限り「%」、及び
「部」は全て「重量%」、及び「重量部」を示す。
【0029】実施例1 厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルムの表裏に、無機顔料を含むポリオレフィンを主
成分とし2軸延伸した厚さ60μmの多層構造フィルム
(商標:ユポFPU60、王子油化合成紙製)を、ポリ
エステル系接着剤を用い、ドライラミネート法で貼り合
わせてシート状支持体とした。その一方の面上に、染料
画像受容層形成のため、下記組成の〔塗料1〕を乾燥後
の塗工量が8g/m2 となるようにグラビアコーターに
より塗工、乾燥した。さらにもう一方の面上に、裏面塗
工層として〔塗料2〕を乾燥後の塗工量が7g/m2
なるようにバーコーターにより塗工、乾燥し、受容シー
トを得た。
【0030】〔塗料1〕 成 分 重量% 飽和ポリエステル樹脂(商標:バイロン200,東洋紡製) 90 シリコーン樹脂(商標:KF101,信越化学製) 5 架橋剤(商標:コロネートL,日本ポリウレタン工業製) 5 上記成分をトルエン/メチルエチルケトン=5/1の混
合溶剤で18%に希釈し塗料とした。
【0031】〔塗料2〕 成 分 重量% 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA,堺化学工業製) 60 酸化デンプン(商標:王子エースA,王子コーンスターチ製) 14 アクリルスチレン共重合体樹脂 (商標:KE252,日本カーバイド工業製) 6 帯電防止剤(商標:ケミスタット6120,三洋化成製) 6 ステアリン酸亜鉛系ワックス (商標:ハイドリンZ−7−30,中京油脂製) 14 上記成分を水で30%に希釈し塗料とした。
【0032】実施例2 実施例1と同様にして受容シートを得た。ただし、下記
〔塗料3〕を用いて裏面塗工層を形成した。〔塗料3〕 成 分 重量% 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA,堺化学工業製) 60 酸化デンプン(商標:王子エースA,王子コーンスターチ製) 10 アクリルスチレン共重合体樹脂 (商標:KE252,日本カーバイド工業製) 8 帯電防止剤(商標:ケミスタット6120,三洋化成製) 8 ステアリン酸亜鉛系ワックス (商標:ハイドリンZ−7−30,中京油脂製) 14 上記成分を水で30%に希釈し塗料とした。
【0033】実施例3 実施例1と同様にして受容シートを得た。ただし、下記
〔塗料4〕を用いて裏面塗工層を形成した。〔塗料4〕 成 分 重量% 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA,堺化学工業製) 60 酸化デンプン(商標:王子エースA,王子コーンスターチ製) 10 アクリルスチレン共重合体樹脂 (商標:KE252,日本カーバイド工業製) 10 帯電防止剤(商標:ケミスタット6120,三洋化成製) 14 ステアリン酸亜鉛系ワックス (商標:ハイドリンZ−7−30,中京油脂製) 6 上記成分を水で30%に希釈し塗料とした。
【0034】実施例4 実施例1と同様にして受容シートを得た。ただし、下記
〔塗料5〕を用いて裏面塗工層を形成した。〔塗料5〕 成 分 重量% 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA,堺化学工業製) 60 酸化デンプン(商標:王子エースA,王子コーンスターチ製) 6 アクリルスチレン共重合体樹脂 (商標:KE252,日本カーバイド工業製) 14 帯電防止剤(商標:ケミスタット6120,三洋化成製) 14 ステアリン酸亜鉛系ワックス (商標:ハイドリンZ−7−30,中京油脂製) 6 上記成分を水で30%に希釈し塗料とした。
【0035】実施例5 実施例1と同様にして受容シートを得た。ただし、下記
〔塗料6〕を用いて裏面塗工層を形成した。〔塗料6〕 成 分 重量% 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA,堺化学工業製) 70 酸化デンプン(商標:王子エースA,王子コーンスターチ製) 2 アクリルスチレン共重合体樹脂 (商標:KE252,日本カーバイド工業製) 11 帯電防止剤(商標:ケミスタット6120,三洋化成製) 11 ステアリン酸亜鉛系ワックス (商標:ハイドリンZ−7−30,中京油脂製) 6 上記成分を水で40%に希釈し塗料とした。
【0036】実施例6 実施例1と同様にして受容シートを得た。ただし、下記
〔塗料7〕を用いて裏面塗工層を形成した。〔塗料7〕 成 分 重量% 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA,堺化学工業製) 60 ポリビニルアルコール (商標:PVA110,鹸化度99%,重合度1100,クラレ製)10 アクリルスチレン共重合体樹脂 (商標:KE252,日本カーバイド工業製) 10 帯電防止剤(商標:ケミスタット6120,三洋化成製) 14 ステアリン酸亜鉛系ワックス (商標:ハイドリンZ−7−30,中京油脂製) 6 上記成分を水で30%に希釈し塗料とした。
【0037】実施例7 実施例1と同様にして受容シートを得た。ただし、下記
〔塗料8〕を用いて裏面塗工層を形成した。〔塗料8〕 成 分 重量% 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA,堺化学工業製) 60 ポリビニルアルコール (商標:PVA110,鹸化度99%,重合度1100,クラレ製)10 アクリルスチレン共重合体樹脂 (商標:KE252,日本カーバイド工業製) 10 帯電防止剤(商標:ケミスタット6120,三洋化成製) 14 ポリエチレン系ワックス (商標:ケミパールW−400、三井石油化学製) 6 上記成分を水で30%に希釈し塗料とした。
【0038】比較例1 実施例1と同様にして受容シートを得た。ただし、下記
〔塗料9〕を用いて裏面塗工層を形成した。〔塗料9〕 成 分 重量% 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA,堺化学工業製) 60 酸化デンプン(商標:王子エースA,王子コーンスターチ製) 14 アクリルスチレン共重合体樹脂 (商標:KE252,日本カーバイド工業製) 13 帯電防止剤(商標:ケミスタット6120,三洋化成製) 10 ステアリン酸亜鉛系ワックス (商標:ハイドリンZ−7−30,中京油脂製) 3 上記成分を水で30%に希釈し塗料とした。
【0039】比較例2 実施例1と同様にして受容シートを得た。ただし、下記
〔塗料10〕を用いて裏面塗工層を形成した。〔塗料1
0〕 成 分 重量% 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA,堺化学工業製) 60 アクリルスチレン共重合体樹脂 (商標:KE252,日本カーバイド工業製) 16 帯電防止剤(商標:ケミスタット6120,三洋化成製) 10 ステアリン酸亜鉛系ワックス (商標:ハイドリンZ−7−30,中京油脂製) 14 上記成分を水で50%に希釈し塗料とした。
【0040】比較例3 実施例1と同様にして受容シートを得た。ただし、下記
〔塗料11〕を用いて裏面塗工層を形成した。〔塗料1
1〕 成 分 重量% 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA,堺化学工業製) 60 アクリルスチレン共重合体樹脂 (商標:KE252,日本カーバイド工業製) 27 帯電防止剤(商標:ケミスタット6120,三洋化成製) 10 ステアリン酸亜鉛系ワックス (商標:ハイドリンZ−7−30,中京油脂製) 3 上記成分を水で50%に希釈し塗料とした。
【0041】比較例4 実施例1と同様にして受容シートを得た。ただし、下記
〔塗料12〕を用いて裏面塗工層を形成した。〔塗料1
2〕 成 分 重量% 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA,堺化学工業製) 60 酸化デンプン(商標:王子エースA,王子コーンスターチ製) 20 帯電防止剤(商標:ケミスタット6120,三洋化成製) 6 ステアリン酸亜鉛系ワックス (商標:ハイドリンZ−7−30,中京油脂製) 14 上記成分を水で25%に希釈し塗料とした。
【0042】比較例5 実施例1と同様にして受容シートを得た。ただし、下記
〔塗料13〕を用いて裏面塗工層を形成した。〔塗料1
3〕 成 分 重量% 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA,堺化学工業製) 60 酸化デンプン(商標:王子エースA,王子コーンスターチ製) 14 帯電防止剤(商標:ケミスタット6120,三洋化成製) 6 ステアリン酸亜鉛系ワックス (商標:ハイドリンZ−7−30,中京油脂製) 20 上記成分を水で30%に希釈し塗料とした。
【0043】比較例6 実施例1と同様にして受容シートを得た。ただし、下記
〔塗料14〕を用いて裏面塗工層を形成した。〔塗料1
4〕 成 分 重量% 薄板状硫酸バリウム(商標:板状硫酸バリウムA,堺化学工業製) 55 酸化デンプン(商標:王子エースA,王子コーンスターチ製) 20 帯電防止剤(商標:ケミスタット6120,三洋化成製) 5 ステアリン酸亜鉛系ワックス (商標:ハイドリンZ−7−30,中京油脂製) 20 上記成分を水で25%に希釈し塗料とした。
【0044】上記で得られた13種類の受容シートにつ
いて、以下の評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0045】(1)インクシートとの融着防止効果 受容シートの表裏を逆にした状態で、昇華ビデオプリン
ター(商標:UP−1800,ソニー製)のトレーにセ
ットし、そのままプリントしてインクシートと受容シー
ト裏面塗工層との融着状態を目視で観察した。 ◎:融着は全く見られず、プリンターから正常に排紙さ
れる。 ○:若干融着しているが、プリンターから正常に排紙さ
れる。 △:融着しており、プリンターから正常に排紙されるが
実用上問題がある。 ×:融着が著しく、受容シートはプリンター内に詰まっ
てしまう。
【0046】(2)裏面塗工層の耐水性 受容シートの裏面塗工層上に水を一滴たらし、1分間放
置した後、乾いた布で水滴を拭き取り、裏面塗工層の脱
落状態を目視で観察した。 ◎:裏面塗工層は溶けておらず、脱落は見られない。 ○:裏面塗工層が溶けて若干脱落が見られるが、実用上
問題ない。 △:裏面塗工層が溶けて、脱落が見られる。 ×:裏面塗工層が溶けて、完全に脱落している。
【0047】(3)高湿保存後の受容シート表裏のブロ
ッキング 受容シートを受容層面と裏面塗工層面を重なり合うよう
にして500枚重ねて、30℃、85%RHの環境に4
8時間放置した後、下から25枚を取り出し、受容シー
ト表裏のブロッキング状態を目視で観察した。 ◎:ブロッキングは全く見られない。 ○:若干ブロッキンングが見られるが、実用上問題な
い。 △:ブロッキンングが見られる。 ×:ブロッキングが著しく、実用上問題がある。
【0048】(4)裏面塗工層の筆記性 受容シートの裏面塗工層に各種ペン(鉛筆、水性サイン
ペン、油性サインペン)で文字を手書きし、書き具合、
直後のはじき具合と10秒後にティッシュペーパーで拭
き取った後の字の滲み具合を目視で観察した。 [書き具合] ○:書き易い。 ×:ペン先がすべって書きづらい。 [はじき具合と滲み具合] ○:はじきや滲みは見られない。 △:はじきや滲みが見られる。 ×:はじきや滲みが著しく、文字の判別に支障がある。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明の染料熱転写受容シートは、実施
例に示したとおり、プリンターに受容シートを誤って表
裏逆にセットし印画した場合においても、インクシート
と受容シート裏面が融着を起こすことがなく、且つ高湿
環境保存時にブロッキングを起こすこともなく、さらに
優れた筆記性を有する受容シートであり、極めて実用的
価値の高いものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状支持体と、前記支持体の一表面上
    に形成された染料を受容する画像受容層と、前記シート
    状支持体の他方の面上に形成された裏面塗工層を有する
    染料熱転写受容シートにおいて、該裏面塗工層が該塗工
    層全固形分に対し水溶性高分子を2〜15重量%、且つ
    ワックスを5〜15重量%含むことを特徴とする染料熱
    転写受容シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008300338A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Kurita Water Ind Ltd 燃料電池用固体燃料の製造方法、燃料電池用固体燃料及び燃料電池

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