JPH09225979A - 精密射出成形機の型締装置 - Google Patents

精密射出成形機の型締装置

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JPH09225979A
JPH09225979A JP3230996A JP3230996A JPH09225979A JP H09225979 A JPH09225979 A JP H09225979A JP 3230996 A JP3230996 A JP 3230996A JP 3230996 A JP3230996 A JP 3230996A JP H09225979 A JPH09225979 A JP H09225979A
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JP
Japan
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die plate
mold clamping
fixed
movable
fixed die
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JP3230996A
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English (en)
Inventor
Takeo Tashiro
健夫 太白
Takashi Goto
孝 後藤
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精密射出成形においても、型締め時での固定
ダイプレートの曲げ変形を微小かつ均一化するととも
に、固定ダイプレートと移動ダイプレートとの平行度を
維持し、充分な製品精度を確保できるようにする。 【解決手段】 固定ダイプレート23と型締シリンダ2
7とはタイバー29によって連結固定されており、型締
シリンダ27はベース21上に固定されている。型締シ
リンダ27が動作することで、固定ダイプレート23の
固定金型31と移動ダイプレート25の移動金型33と
の間で、型締めがなされる。固定ダイプレート23は下
端の支持脚29aが、リニアガイド機構49により支持
され、リニアガイド機構49は、型締め時にタイバー2
9に引っ張られて固定ダイプレート23が曲げ変形する
際の僅かな移動をスムーズに行わせる。移動ダイプレー
ト25も、上記リニアガイド機構49に共通なガイドレ
ール45を有するリニアガイド機構43によって支持さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固定ダイプレー
トに保持された固定金型に対し、移動ダイプレートに保
持された移動金型を密着させた状態で、各金型相互の型
締めを行う精密射出成形機の型締装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機における型締装置は、図10
に示すように、成形機本体フレームとなるベース1上
に、固定金型3が保持された固定ダイプレート5が摺動
可能に設けられ、この固定ダイプレート5に対して接近
離反する方向に移動可能となるよう移動ダイプレート7
が、ベース1上に設けられている。移動ダイプレート7
の固定ダイプレート5に対向する面には、前記固定金型
3とで成形品のキャビティを形成する移動金型11が保
持されている。
【0003】上記移動ダイプレート7を間に挟んで固定
ダイプレート5と反対側のベース1上には、シリンダサ
ポート13aを介して型締シリンダ13が固定されてい
る。型締シリンダ13は、ラム15の先端が移動ダイプ
レート7に固定され、この型締シリンダ13の動作によ
りラム15が進退移動し、移動ダイプレート7が固定ダ
イプレート5に対して接近離反する。上記シリンダサポ
ート13aと固定ダイプレート5とは、タイバー19に
よって相互に連結固定され、移動ダイプレート7はこの
ダイバー19にガイドされて移動する。
【0004】上記図10は、移動ダイプレート7が固定
ダイプレート5に接近して型締めが行われている状態を
示しており、このとき、移動金型11が固定金型3に密
着してキャビティ内の溶融樹脂の圧力に耐え得る力で型
締めがなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した型締め時に
は、固定ダイプレート5とシリンダサポート13aとを
連結するタイバー19が、型締め反力を支えて伸び変形
し、これに伴い固定ダイプレート5およびシリンダサポ
ート13aは、タイバー19を介して相互に引っ張ら
れ、その結果これら両者は、上端がフリーとなっている
ことから上下で不均一な曲げ変形を受ける。このような
曲げ変形は、固定金型3を保持している固定ダイプレー
ト5に発生した場合を考えると、変形動作が金型にも影
響し、特に数ミクロンの精度が要求される高精度な精密
成型品、例えば光学部品、超薄物の光磁気ディスクなど
を成型する際には、成型不良が発生することとなる。
【0006】また、移動ダイプレート7は、型締めの際
に引張力を受けて撓みかつ伸び変形するタイバー19に
ガイドされて移動するので、移動ダイプレート7がこの
タイバー19の変形の影響を受けて固定ダイプレート5
に対し平行度が出にくく、これが金型にも及んで高精度
が要求される精密射出成形機においては成形不良が発生
する。
【0007】そこで、この発明は、精密射出成形におい
ても、充分な製品精度を確保できるようにすることを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、固定金型を保持する固定ダイプレート
と、移動金型を保持し、前記固定ダイプレートに対し接
近離反する方向に移動可能な移動ダイプレートと、前記
移動ダイプレートを固定ダイプレート側に押し付けて型
締めを行う型締駆動手段と、この型締駆動手段と前記固
定ダイプレートとを連結し、型締め時での型締め反力を
受けるタイバーとを備えた精密射出成形機の型締装置に
おいて、前記移動ダイプレートおよび固定ダイプレート
は、前記成形機本体フレーム上にてそれぞれの下端部
が、前記移動ダイプレートの移動方向に延長される同一
のガイドレールを備えたリニアガイド機構により移動可
能に支持されている構成としてある。
【0009】このような構成の型締装置によれば、型締
駆動手段の動作により、移動ダイプレートが固定ダイプ
レート側に押し付けられて型締めが行われ、この型締め
反力はタイバーが受けて固定ダイプレートおよび型締駆
動手段が相互に近付く方向に引っ張られる。このとき、
リニアガイド機構が移動ダイプレートを支持してその荷
重を受けるので、タイバーは、移動ダイプレートに対し
その荷重を受けることなくガイドし、これによりタイバ
ーは変形が抑えられて固定ダイプレートへの変形による
悪影響が回避され、移動ダイプレートと固定ダイプレー
トとの平行度が確保され、高精度が要求される精密射出
成形機に対応可能なものとなる。
【0010】また、固定ダイプレートは、型締め動作に
おける曲げ変形時に、下端面が成形機本体フレームに対
し、リニアガイド機構を介して摺動抵抗が少ない状態で
移動するので、下端部の曲げ変形はフリーとなっている
上部側とほぼ同等となり、固定ダイプレートの曲げ変形
は微小かつ上下対称となって均一化し、高精度が要求さ
れる精密射出成形機に対応可能なものとなる。
【0011】上記した移動ダイプレートと固定ダイプレ
ートとの平行度の確保および、固定ダイプレート上下の
曲げ変形の均一化および抑制は、ガイドレールを共通化
したリニアガイド機構により同時に達成されるので、少
ない部品点数で効率よく高精度な射出成型品を成型する
ことができる。
【0012】また、液圧シリンダにおけるシリンダ本体
とラムとの間に介装されたブッシュにより移動ダイプレ
ートをガイドし、この状態で移動ダイプレートが固定ダ
イプレートに対して接近離反する方向に移動する構成と
することで、移動ダイプレートは、型締め反力を受けて
変形するタイバーにガイドされる構成とする必要がな
く、変形するタイバーの影響を受けることなく固定ダイ
プレートに対する平行度が確保される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0014】図1ないし図5は、この発明の実施の一形
態に係わる精密射出成形機の型締装置を示しており、図
1は正面図、図2は図1の平面図、図3は図1の右側面
図、図4は図1の左側面図、図5は図1のA−A断面図
である。
【0015】この型締装置は、成形機本体フレームとな
るベース21上に、固定ダイプレート23と、移動ダイ
プレート25と、型締駆動手段としての液圧シリンダか
らなる型締シリンダ27とがそれぞれ設けられている。
固定ダイプレート23と型締シリンダ27とは、四隅に
設けられた4本のタイバー29によって連結固定され、
各ダイプレート23および25には、相互に対向する状
態で固定金型31および移動金型33がそれぞれ保持さ
れている。型締シリンダ27は、シリンダ本体35内に
図1中で左右方向に移動可能な状態で型締ラム37が収
納され、型締ラム37の先端は移動ダイプレート25に
固定されている。移動ダイプレート25は、図5に示す
ように、四隅に貫通孔25aが形成され、この貫通孔2
5aに挿入されたタイバー29にガイドされて移動す
る。
【0016】上記型締シリンダ27は、シリンダ本体3
5にシリンダサポート35aを有し、図4に示すよう
に、シリンダサポート35aの幅方向(図4中で左右方
向)両端下部に形成された支持脚35bが、ボルト39
によりベース21上に固定されている。シリンダサポー
ト35aの上記幅方向両側部における上下方向中央部位
には、型開閉シリンダ41のシリンダ本体41aが取付
けられている。シリンダ本体41aから図1中で左右方
向に移動可能に収納されたロッド41bは、先端が、移
動ダイプレート25の幅方向(図1で紙面に直交する方
向)両側方に装着された取付ブラケット25bに取付け
られている。つまり、二つの型開閉シリンダ41の動作
により、移動ダイプレート25が、固定ダイプレート2
3に対して接近離反する方向に移動することになる。な
お、一対の型開閉シリンダ41は取付ブラケット25b
とともに、移動ダイプレート25の中心に対し対角線上
にて対向する位置に設けることができる。
【0017】移動ダイプレート25は、図5に示すよう
に、その幅方向(図5中で左右方向)両端下部に支持脚
25cが形成され、この各支持脚25cの下端がベース
21に対しリニアガイド機構43を介して移動可能に支
持されている。リニアガイド機構43は、ベース21上
に、移動ダイプレート25の移動方向で固定ダイプレー
ト23側にまでに延長形成されたガイドレール45と、
このガイドレール45が嵌め込まれ、移動ダイプレート
25の下端に設けられたリニアベアリング47とをそれ
ぞれ備えている。リニアベアリング47側には図示しな
いローラが設けられて、移動ダイプレート25の移動に
伴いこのローラがガイドレール45上を回転移動する。
つまり、移動ダイプレート25の荷重は、リニアガイド
機構43が受けていることになる。
【0018】一方、固定ダイプレート23は、移動ダイ
プレート25と同様に、図3に示すように幅方向(図3
中で左右方向)両端下部に一対の支持脚23aが形成さ
れ、この支持脚23aの下端面がベース21に対しリニ
アガイド機構49を介して移動可能に支持されている。
このリニアガイド機構49は、上記した移動ダイプレー
ト25をガイドするリニアガイド機構43に使用されて
いるガイドレール45を兼用しており、このガイドレー
ル45と、ガイドレール45が嵌め込まれ、固定ダイプ
レート23の下端に設けられたリニアベアリング51と
から構成されている。このリニアベアリング51におい
ても、図示しないローラが設けられて、固定ダイプレー
ト23の移動に伴いこのローラがガイドレール45上を
回転移動する。つまり、固定ダイプレート23の荷重
は、リニアガイド機構49が受けている。
【0019】次に、上記のような精密射出成形機の型締
装置の動作を説明する。
【0020】まず、型開閉シリンダ41の動作により、
移動ダイプレート25が、リニアガイド機構43に支持
され、かつタイバー29にガイドされつつ型締ラム37
とともに固定ダイプレート23に向けて接近移動し、移
動金型33が固定金型31に密着する。この状態で型締
シリンダ27が動作することで、移動ダイプレート25
を固定ダイプレート23側に押し付け、各金型31,3
3相互間に型締め力が付与され、型締め動作が完了す
る。
【0021】上記した型締め動作時にて発生する型締め
力の反力は、4本のタイバー29によって支えられ、こ
のタイバー29の伸び変形に伴い固定ダイプレート23
と型締シリンダ27とは相互に引っ張られて変形する。
このとき固定ダイプレート23は、下部側を支持するリ
ニアガイド機構49の作用により、摺動抵抗が極めて少
ない状態でスムーズに移動ダイプレート25側から離れ
る方向に僅かに変形移動する。つまり、固定ダイプレー
ト23の下部側の変形については、フリーとなった上部
側とほぼ同等となり、タイバー29の伸び変形も円滑と
なって固定ダイプレート23に掛かる負荷が均一化し、
これにより固定ダイプレート23の変形は微小かつ上下
対称となって均一化し、固定ダイプレート23の変形が
金型に悪影響を及ぼすことがなくなる。
【0022】また、上記した型締め動作時に、移動ダイ
プレート25も、その荷重をリニアガイド機構43によ
って受けるので、タイバー29は、移動ダイプレート2
5の荷重を受けることなくガイドし、これによりタイバ
ー29は変形が抑えられて固定ダイプレート23への変
形による悪影響が回避され、移動ダイプレート23と固
定ダイプレート25との平行度が確保される。
【0023】以上より、特に数ミクロンの精度が要求さ
れる高精度な精密成型品、例えば光学部品、超薄物の光
磁気ディスクなどを成型する際においても、不良品の発
生を回避することができる。
【0024】図6ないし図9は、この発明の実施の他の
形態に係わる精密射出成形機の型締装置を示しており、
図6は要部を断面で示す正面図、図7は図6の右側面
図、図8は図6の左側面図、図9は図6のB−B断面図
である。この型締装置も、成形機本体フレームとなるベ
ース53上に、固定ダイプレート55と、移動ダイプレ
ート57と、型締駆動手段としての液圧シリンダからな
る型締シリンダ59とがそれぞれ設けられている。固定
ダイプレート55と型締シリンダ59とは、四隅に設け
られた4本のタイバー61によって連結固定され、各ダ
イプレート55および57には、相互に対向する状態で
固定金型63および移動金型65がそれぞれ保持されて
いる。
【0025】型締シリンダ59は、シリンダ本体67内
に図1中で左右方向に移動可能な状態で型締ラム69が
収納され、型締ラム69の先端は移動ダイプレート57
に固定されている。型締シリンダ59のシリンダ本体6
7にはシリンダサポート67aが形成され、シリンダサ
ポート67aの下端は、幅方向(図6中で紙面に直交す
る方向)両側部に形成された一対の支持脚67bを介し
てボルト70によりベース53に固定されている。
【0026】移動ダイプレート57は、図6のB−B断
面図である図9に示すように、全体として角状に形成さ
れ、その幅方向(図9中で左右方向)中央部の下端に支
持脚57aが形成され、この支持脚57aの下端がベー
ス53に対しリニアガイド機構71を介して移動可能に
支持されている。リニアガイド機構71は、ベース53
上に、移動ダイプレート57の移動方向で固定ダイプレ
ート55側にまでに延長形成されたガイドレール73
と、このガイドレール73が嵌め込まれ、移動ダイプレ
ート57の下端に設けられたリニアベアリング75とを
それぞれ備えている。リニアベアリング75側には図示
しないローラが設けられて、移動ダイプレート57の移
動に伴いこのローラがガイドレール73上を回転移動す
る。つまり、移動ダイプレート57の荷重は、リニアガ
イド機構71が受けていることになる。
【0027】移動ダイプレート57は、幅方向両側部に
て側方に突出する取付ブラケット部57bが形成されて
いる。一方、この各取付ブラケット部57bにそれぞれ
対応する位置の型締シリンダ59には、シリンダ本体6
7におけるシリンダサポート67aの幅方向両側部に、
図8に示すように、型開閉シリンダ77が取付けられて
いる。この型開閉シリンダ77のロッドは、図示してい
ないが、その先端が移動ダイプレート57の取付ブラケ
ット部57bに固定されている。つまり、二つの型開閉
シリンダ77の動作により移動ダイプレート57が、固
定ダイプレート55に対して接近離反移動することにな
る。
【0028】型締ラム69は、移動ダイプレート57と
反対側の端部に、ロッド部69aが形成されてシリンダ
本体67の外部に突出している。この突出したロッド部
69aの端部を覆うように、シリンダ本体67の図6中
で左端面には、カバー部材79が固定されている。カバ
ー部材79にはボルト81が取り付けられ、ボルト81
の先端にロッド部69aの突出端部が当接することで、
型締ラム69の図6中で左方向への移動が規制される。
【0029】型締シリンダ59において、型締ラム69
の外周とシリンダ本体67の内周との間には、移動ダイ
プレート57側が開口している隙間が形成され、この隙
間内に、移動ダイプレート57が移動する際のガイドと
なる環状の第1のメタルブッシュ83が介装され、この
メタルブッシュ83の上記隙間の開口側には、シール用
の第1のパッキン85が嵌め込まれ、隙間の開口部は止
め金具87によって塞がれている。さらに、型締ラム6
9のロッド部69aの外周とシリンダ本体67の内周と
の間には、カバー部材79側が開口している隙間が形成
され、この隙間内に、移動ダイプレート57が移動する
際のガイドとなる環状の第2のメタルブッシュ89が介
装され、このメタルブッシュ89の上記隙間の開口側に
は、シール用の第2のパッキン91が嵌め込まれ、隙間
の開口部は止め金具93によって塞がれている。
【0030】固定ダイプレート55は、移動ダイプレー
ト57と同様に、図7に示すように幅方向(図7中で左
右方向)中央下部に支持脚55aが形成され、この支持
脚55aの下端面がベース53に対しリニアガイド機構
95を介して移動可能に支持されている。このリニアガ
イド機構95は、上記した移動ダイプレート57をガイ
ドするリニアガイド機構95に使用されているガイドレ
ール73を兼用しており、このガイドレール73と、ガ
イドレール73が嵌め込まれ、固定ダイプレート55の
下端に設けられたリニアベアリング97とから構成され
ている。このリニアベアリング97においても、図示し
ないローラが設けられて、固定ダイプレート55の移動
に伴いこのローラがガイドレール73上を回転移動す
る。つまり、固定ダイプレート55の荷重は、リニアガ
イド機構95が受けている。
【0031】型締シリンダ59の上部には油タンク99
設置され、この油タンク99は油通路101を通して型
締シリンダ59の作動油空間103に連通している。作
動油空間103には、図示しない油圧回路によって圧油
が送られ、これにより型締ラム59が移動して型締め動
作がなされるが、この型締め動作に先立って、型開閉シ
リンダ77の動作により型締ラム69が移動ダイプレー
ト57とともに前進移動する際に、型締ラム69の移動
に追随するように油タンク99内の油が作動油空間10
3内に流入する。
【0032】上記したような精密射出成形機の型締装置
においても、前記図1ないし図5に示したものと同様に
して型締め動作が行われ、固定ダイプレート55につい
ては、リニアガイド機構95の作用により、摺動抵抗が
極めて少ない状態でスムーズに移動ダイプレート57側
から離れる方向に僅かに変形移動するので、フリーとな
った上部側とほぼ同等となり、タイバー61の伸び変形
も円滑となって固定ダイプレート55に掛かる負荷が均
一化し、これにより固定ダイプレート55の変形は微小
かつ上下対称となって均一化し、固定ダイプレート55
の変形が金型に悪影響を及ぼすことがなくなる。
【0033】一方、移動ダイプレート57については、
その荷重をリニアガイド機構71によって受けつつ、第
1,第2の各メタルブッシュ83,89によりガイドさ
れて移動する。ここで、タイバー61が型締め時にて型
締め反力を受け変形するが、移動ダイプレート57は、
タイバー61によってはガイドされておらず、上述した
第1,第2の各メタルブッシュ83,89によってガイ
ドされているので、変形するタイバー61の影響を受け
ることはなく、固定ダイプレート55に対する平行度が
確実に維持でき、精密射出成形に対応可能となる。
【0034】上記した各実施の形態においては、移動ダ
イプレート25,57と固定ダイプレート23,55と
の平行度の確保および、固定ダイプレート23,55の
曲げ変形の抑制は、ガイドレール45,73を共通化し
たリニアガイド機構により同時に達成されるので、少な
い部品点数で効率よく高精度な射出成型品を成型するこ
とができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、型締駆動手段の動作により、移動ダイプレートが
固定ダイプレート側に押し付けられて型締めが行われ、
この型締め反力はタイバーが受けて固定ダイプレートお
よび型締駆動手段が相互に引っ張られる。このとき、リ
ニアガイド機構が移動ダイプレートを支持してその荷重
を受けるので、タイバーは、移動ダイプレートに対しそ
の荷重を受けることなくガイドし、移動ダイプレートと
固定ダイプレートとの平行度が確保され、高精度が要求
される精密射出成形機に対応することができる。
【0036】また、固定ダイプレートは、型締め動作に
おける曲げ変形時に、下端面が成形機本体フレームに対
し、リニアガイド機構を介して摺動抵抗が少ない状態で
移動するので、下端部の曲げ変形はフリーとなっている
上部側とほぼ同等となり、固定ダイプレートの曲げ変形
は微小かつ上下対称となって均一化し、高精度が要求さ
れる精密射出成形機に対応可能なものとなる。
【0037】上記した移動ダイプレートと固定ダイプレ
ートとの平行度の確保および、固定ダイプレートの曲げ
変形の均一化および抑制は、ガイドレールを共通化した
リニアガイド機構により同時に達成されるので、少ない
部品点数で効率よく高精度な射出成型品を成型すること
ができる。
【0038】また、液圧シリンダにおけるシリンダ本体
とラムとの間に介装されたブッシュにより移動ダイプレ
ートをガイドし、この状態で移動ダイプレートが固定ダ
イプレートに対して接近離反する方向に移動するので、
移動ダイプレートは、型締め反力を受けて変形するタイ
バーにガイドされる構成とする必要がなく、変形するタ
イバーの影響を受けることなく固定ダイプレートの平行
度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態に係わる精密射出成形
機の型締装置の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1の左側面図である。
【図5】図1のA−A断面図である。
【図6】この発明の実施の他の形態に係わる精密射出成
形機の型締装置の正面図である。
【図7】図6の右側面図である。
【図8】図6の左側面図である。
【図9】図6のB−B断面図である。
【図10】従来例を示す射出成形機における型締装置の
概要を示す正面図である。
【符号の説明】
21,53 ベース(成形機本体フレーム) 23,55 固定ダイプレート 25,57 移動ダイプレート 27,59 型締シリンダ(型締駆動手段) 29,61 タイバー 31,63 固定金型 33,65 移動金型 37,69 型締ラム 43,49,71,95 リニアガイド機構 45,73 ガイドレール 83 第1のメタルブッシュ 89 第2のメタルブッシュ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型を保持する固定ダイプレート
    と、移動金型を保持し、前記固定ダイプレートに対し接
    近離反する方向に移動可能な移動ダイプレートと、前記
    移動ダイプレートを固定ダイプレート側に押し付けて型
    締めを行う型締駆動手段と、この型締駆動手段と前記固
    定ダイプレートとを連結し、型締め時での型締め反力を
    受けるタイバーとを備えた精密射出成形機の型締装置に
    おいて、前記移動ダイプレートおよび固定ダイプレート
    は、前記成形機本体フレーム上にてそれぞれの下端部
    が、前記移動ダイプレートの移動方向に延長される同一
    のガイドレールを備えたリニアガイド機構により移動可
    能に支持されていることを特徴とする精密射出成形機の
    型締装置。
  2. 【請求項2】 型締駆動手段は、成形機本体フレーム上
    に固定されるシリンダ本体および、このシリンダ本体か
    ら突出移動可能で先端が移動ダイプレートに固定される
    ラムを備えた液圧シリンダからなり、前記シリンダ本体
    の内周面と前記ラムの外周面との間に、前記移動ダイプ
    レートを移動させる際のガイドとなるブッシュを介装し
    たことを特徴とする請求項1記載の精密射出成形機の型
    締装置。
JP3230996A 1996-02-20 1996-02-20 精密射出成形機の型締装置 Pending JPH09225979A (ja)

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