JPH09225740A - Nc工作機械による同期タップ加工における途中停止時自動復旧方法 - Google Patents

Nc工作機械による同期タップ加工における途中停止時自動復旧方法

Info

Publication number
JPH09225740A
JPH09225740A JP2690796A JP2690796A JPH09225740A JP H09225740 A JPH09225740 A JP H09225740A JP 2690796 A JP2690796 A JP 2690796A JP 2690796 A JP2690796 A JP 2690796A JP H09225740 A JPH09225740 A JP H09225740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tapping
spindle
tool
stop
machining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2690796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimasa Sannomiya
嘉政 三宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP2690796A priority Critical patent/JPH09225740A/ja
Publication of JPH09225740A publication Critical patent/JPH09225740A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 NC工作機械による同期タップ加工中に途中
停止が生じた場合には、オペレータに負担を掛けること
なく工具抜き出しを自動的に迅速に行うこと。 【解決手段】 加工プログラムによる指令に基づいて、
主軸回転によりタッピング工具を回転させ、この主軸回
転に同期して主軸を軸線方向に軸送り移動させてタッピ
ングを行うNC工作機械による同期タップ加工における
途中停止時自動復旧方法において、同期タップ加工下に
おけるタッピング工具の移動軌跡をフィードバック制御
用の位置信号をもってメモリにバッファリングする共
に、同期タップ加工中における機械の途中停止を監視
し、途中停止時にはメモリにバッアリングしたタッピン
グ工具の移動軌跡のデータを逆から読み出してタッピン
グ工具が加工開始位置から途中停止位置までの移動軌跡
を途中停止位置より逆行するように主軸回転と主軸の軸
送りとを同期制御し、タッピング工具を途中停止位置よ
り加工開始位置に自動的に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はNC工作機械によ
る同期タップ加工における途中停止時自動復旧方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】NCフライス盤などのNC工作機械にお
いて、加工プログラムによる指令に基づいて、主軸回転
によりタッピング工具を回転させ、この主軸回転に同期
して主軸を軸線方向に軸送り移動させてタッピングを行
う同期タップ加工法は既によく知られている。
【0003】同期タップ加工中に、タッピング工具の喰
い付き、工具破損などの異常が発生すると、NC装置は
その異常発生時点で加工プログラムの実行を停止し、加
工途中で機械運転が停止する。
【0004】従来のNC工作機械では、途中停止状態時
より以降はNC装置による指令では機械を操作すること
ができない。このため途中停止時には、マニュアル運転
モードに切り換え、オペレータによるマニュアル操作で
タッピング工具を加工物より抜き出すことが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】途中停止時には、マニ
ュアル操作によってタッピング工具を加工物より抜き出
さなければならないから、この復旧に際してのオペレー
タ負担が大きい。またマニュアル操作であるため、能率
よく短時間で復旧させることが難しい。
【0006】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、NC工作機械による同期タップ加
工中に途中停止が生じた場合には、オペレータに負担を
掛けることなく工具抜き出しを自動的に迅速に行う途中
停止時自動復旧方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1による発明は、加工プログラムによる指
令に基づいて、主軸回転によりタッピング工具を回転さ
せ、この主軸回転に同期して主軸を軸線方向に軸送り移
動させてタッピングを行うNC工作機械による同期タッ
プ加工における途中停止時自動復旧方法において、同期
タップ加工下におけるタッピング工具の移動軌跡をフィ
ードバック制御用の位置信号をもってメモリにバッファ
リングする共に、同期タップ加工中における機械の途中
停止を監視し、途中停止時にはメモリにバッアリングし
たタッピング工具の移動軌跡のデータを逆から読み出し
てタッピング工具が加工開始位置から途中停止位置まで
の移動軌跡を途中停止位置より逆行するように主軸回転
と主軸の軸送りとを同期制御し、タッピング工具を途中
停止位置より加工開始位置に自動的に戻すものである。
【0008】この発明による途中停止時自動復旧方法で
は、同期タップ加工下におけるタッピング工具の移動軌
跡をフィードバック制御用の位置信号をもってメモリに
バッファリングすることが行われる。また同期タップ加
工中は機械の途中停止の監視が行われ、途中停止が生じ
ると、メモリにバッアリングしたタッピング工具の移動
軌跡のデータを逆から読み出してタッピング工具が加工
開始位置から途中停止位置までの移動軌跡を途中停止位
置より逆行するように主軸回転と主軸の軸送りとを同期
制御することが行われ、この同期制御によってタッピン
グ工具が途中停止位置より加工開始位置に自動的に戻
る。
【0009】また上述の目的を達成するために、請求項
2による発明は、加工プログラムによる指令に基づい
て、主軸回転によりタッピング工具を回転させ、この主
軸回転に同期して主軸を軸線方向に軸送り移動させてタ
ッピングを行うNC工作機械による同期タップ加工にお
ける途中停止時自動復旧方法において、同期タップ加工
中における機械の途中停止を監視し、途中停止時には、
主軸の軸線方向移動が自由に行われ得る状態に解放し、
主軸を逆回転させ、タッピング工具を途中停止位置より
加工開始位置に自動的に戻すものである。
【0010】この発明による途中停止時自動復旧方法で
は、同期タップ加工中は、機械の途中停止の監視が行わ
れ、途中停止が生じると、主軸の軸線方向移動が自由に
行われ得る状態に解放した状態で主軸が逆回転される。
これによりタッピング工具が途中停止位置より加工開始
位置に自動的に戻る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面を用いて詳細に説明する。
【0012】図1はこの発明による同期タップ加工にお
ける途中停止時自動復旧方法の実施に使用されるNC工
作機械の一つの実施の形態を示している。NC工作機械
のNC装置1は、CNC方式のものであり、CPU3
と、システムプログラムなどを格納したROM5と、加
工プログラムや工具データなどを記憶するデータ記憶域
を有するRAM7と、バッアリングデータを含む各種デ
ータを一時格納するワーキング・バッファメモリとして
のRAM9と、テープリーダ、テンキーなどによる加工
プログラム取り込み用の入力部11と、CRTなどによ
る表示器(コンソールモニタ)13とを有し、これらが
バス15により接続されている。
【0013】バス15には主軸コントローラ17と、Z
軸(主軸の軸線方向)のサーボコントローラ19が接続
されている。
【0014】主軸コントローラ17には主軸31を回転
駆動する主軸モータ21が接続されている。主軸コント
ローラ17は、主軸モータ21に取り付けられている回
転数センサ23より主軸回数数信号を入力し、CPU3
が加工プログラムを1ブロック毎に解析することにより
出力する主軸回転指令に基づいて主軸モータ21を所定
の回転数でフィードバック制御式に駆動する。
【0015】サーボコントローラ19には主軸31を軸
線方向に駆動するZ軸サーボモータ25が接続されてい
る。サーボコントローラ19は、Z軸サーボモータ25
に取り付けられているロータリエンコーダなどによる位
置センサ27よりZ軸位置信号を入力し、CPU3が加
工プログラムを1ブロック毎に解析することにより出力
するZ軸指令に基づいてZ軸サーボモータ25をフィー
ドバック制御式に駆動する。
【0016】同期タップ加工では、主軸31にタッピン
グ工具33を取り付け、同期タップ加工プログラムによ
って指定される主軸回転数によって決まるモータ回転数
をもって主軸モータ21を正転駆動して主軸31を正転
駆動し、この主軸回転に同期してZ軸サーボモータ25
によって主軸31を軸線方向(+Z軸方向)に軸送り移
動させ、主軸31に取り付けられているタッピング工具
33によってタッピングを行う。
【0017】この発明による途中停止時自動復旧方法の
実施のために、同期タップ加工下においては、タッピン
グ工具33の移動軌跡をフィードバック制御用の位置信
号をもって、ここでは位置センサ27が出力するZ軸位
置信号をもって、RAM9に時系列にバッファリングす
る共に、同期タップ加工中におけるタッピング工具の喰
い付き、工具破損などの異常発生による機械の途中停止
を監視する。
【0018】途中停止が生じた場合には、RAM9に時
系列にバッアリングされているタッピング工具33の移
動軌跡のデータをCPU3によって逆から読み出し、こ
の読み出しデータに基づいてタッピング工具33が加工
開始位置から途中停止位置までの移動軌跡を途中停止位
置より忠実に逆行するように、主軸コントローラ17へ
逆回転の主軸回転数指令を出力し、サーボコントローラ
19へ−Z軸方向のZ軸指令を出力する。
【0019】これにより主軸回転と主軸31の軸送りと
が逆行方向に同期制御され、タッピング工具33が途中
停止位置より加工開始位置に自動的に戻る。
【0020】つぎに、図2を参照して途中停止時自動復
旧が行われる同期タップ加工の処理フローを説明する。
先ず、同期タップ加工の指令出力を行う(ステップS1
0)。この指令出力は、主軸モータ21に対する正転方
向の主軸回転数指令と、Z軸サーボモータ25に対する
+Z軸方向の軸送り指令である。これにより同期タップ
加工が行われる。
【0021】この同期タップ加工下において、軸移動の
実績値を入力し(ステップS20)、これをメモリ(R
AM9)にバッアリングする(ステップS30)。ここ
での軸移動の実績値は位置センサ27が出力するZ軸位
置信号であり、このZ軸位置信号が、同期タップ加工
中、時系列にRAM9に書き込まれることにより、この
書き込みデータは主軸33に取り付けられている工具の
移動軌跡を示す。
【0022】次に、タッピング工具の喰い付き、工具破
損などの異常発生によって機械が途中で停止したか否か
を判別する(ステップS40)。
【0023】途中停止が発生いなければ、次に加工が完
了したか否かを判別し(ステップS50)、加工が完了
していなければ、ステップS10に戻って同期タップ加
工を続行する。
【0024】これに対し、途中停止が発生すれば、メモ
リ(RAM9)に時系列にバッアリングされている軸移
動実績値を逆から読み出し(ステップS60)、この読
み出しデータに基づいて逆行が完了するまで同期タップ
加工の逆行指令(逆転方向の主軸回転数指令と−Z軸方
向のZ軸指令)を出力する(ステップS70、S8
0)。
【0025】これにより主軸回転と主軸31の軸送りと
が逆行方向に同期制御され、タッピング工具33が途中
停止位置より加工開始位置に自動的に戻る。
【0026】図3は途中停止時自動復旧が行われる同期
タップ加工の処理フローの他の実施例を示している。こ
の処理フローでは、同期タップ加工の指令出力を行う
(ステップS100)、同期タップ加工下において、タ
ッピング工具の喰い付き、工具破損などの異常発生によ
って機械が途中で停止したか否かを判別する(ステップ
S110)。
【0027】途中停止が発生いなければ、次に加工が完
了したか否かを判別し(ステップS120)、加工が完
了していなければ、ステップS100に戻って同期タッ
プ加工を続行する。
【0028】これに対し、途中停止が発生すれば、Z軸
移動を解放し、主軸31の軸線方向移動が自由に行われ
得る状態し(ステップS130)、逆行が完了するまで
主軸31を逆回転させる指令を出力する(ステップS1
40,S150)。
【0029】これによりタッピング工具33は、逆回転
に伴いタップ加工済み部分のねじリードによって主軸3
1と共に−Z軸方向(抜け出し方向)に移動し、途中停
止位置より加工開始位置に自動的に戻る。
【0030】以上に於ては、この発明を特定の実施の形
態について詳細に説明したが、この発明は、これに限定
されるものではなく、この発明の範囲内にて種々の実施
の形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1による途中停止時自動復旧方法によれば、途中停止が
生じると、メモリにバッアリングしたタッピング工具の
移動軌跡のデータを逆から読み出してタッピング工具が
加工開始位置から途中停止位置までの移動軌跡を途中停
止位置より逆行するように主軸回転と主軸の軸送りとを
同期制御することが行われ、この同期制御によってタッ
ピング工具が途中停止位置より加工開始位置に自動的に
戻る。これにより途中停止後の工具抜き出しがオペレー
タに負担を掛けることなく迅速に行われる。
【0032】請求項2による途中停止時自動復旧方法に
よれば、途中停止が生じると、主軸の軸線方向移動が自
由に行われ得る状態に解放した状態で主軸が逆回転さ
れ、タッピング工具が途中停止位置より加工開始位置に
自動的に戻る。これにより途中停止後の工具抜き出しが
オペレータに負担を掛けることなく迅速に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による同期タップ加工における途中停
止時自動復旧方法の実施に使用されるNC工作機械の一
つの実施の形態を示すブロック線図である。
【図2】この発明による途中停止時自動復旧方法が実施
される同期タップ加工の処理フローの一つの実施の形態
を示すフローチャートである。
【図3】この発明による途中停止時自動復旧方法が実施
される同期タップ加工の処理フローの他の実施の形態を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 NC装置 17 主軸コントローラ 19 サーボコントローラ 21 主軸モータ 23 回転数センサ 25 Z軸サーボモータ 27 位置センサ 31 主軸 33 タッピング工具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工プログラムによる指令に基づいて、
    主軸回転によりタッピング工具を回転させ、この主軸回
    転に同期して主軸を軸線方向に軸送り移動させてタッピ
    ングを行うNC工作機械による同期タップ加工における
    途中停止時自動復旧方法において、 同期タップ加工下におけるタッピング工具の移動軌跡を
    フィードバック制御用の位置信号をもってメモリにバッ
    ファリングする共に、同期タップ加工中における機械の
    途中停止を監視し、途中停止時にはメモリにバッアリン
    グしたタッピング工具の移動軌跡のデータを逆から読み
    出してタッピング工具が加工開始位置から途中停止位置
    までの移動軌跡を途中停止位置より逆行するように主軸
    回転と主軸の軸送りとを同期制御し、タッピング工具を
    途中停止位置より加工開始位置に自動的に戻すことを特
    徴とする途中停止時自動復旧方法。
  2. 【請求項2】 加工プログラムによる指令に基づいて、
    主軸回転によりタッピング工具を回転させ、この主軸回
    転に同期して主軸を軸線方向に軸送り移動させてタッピ
    ングを行うNC工作機械による同期タップ加工における
    途中停止時自動復旧方法において、 同期タップ加工中における機械の途中停止を監視し、途
    中停止時には、主軸の軸線方向移動が自由に行われ得る
    状態に解放し、主軸を逆回転させ、タッピング工具を途
    中停止位置より加工開始位置に自動的に戻すことを特徴
    とする途中停止時自動復旧方法。
JP2690796A 1996-02-14 1996-02-14 Nc工作機械による同期タップ加工における途中停止時自動復旧方法 Pending JPH09225740A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2690796A JPH09225740A (ja) 1996-02-14 1996-02-14 Nc工作機械による同期タップ加工における途中停止時自動復旧方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2690796A JPH09225740A (ja) 1996-02-14 1996-02-14 Nc工作機械による同期タップ加工における途中停止時自動復旧方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09225740A true JPH09225740A (ja) 1997-09-02

Family

ID=12206301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2690796A Pending JPH09225740A (ja) 1996-02-14 1996-02-14 Nc工作機械による同期タップ加工における途中停止時自動復旧方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09225740A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4513380A (en) Method of tool recovery in threadcutting apparatus
JPS5968003A (ja) 数値制御工作機械の非常機械原点復帰装置
JP3177601B2 (ja) 数値制御装置
JPS62237504A (ja) 数値制御装置
JP4947534B2 (ja) 工作機械及び工作機械を操作する方法
JPS59225403A (ja) 数値制御方式
JP4116640B2 (ja) 多系統制御機能を有する数値制御装置
JPH0325293B2 (ja)
JP4233559B2 (ja) 数値制御工作機械
JP6916409B1 (ja) 数値制御装置
WO2021141016A1 (ja) 数値制御装置、切粉除去システム、切粉除去方法
JPH09225740A (ja) Nc工作機械による同期タップ加工における途中停止時自動復旧方法
WO1992009018A1 (en) Method for executing auxiliary function in numerical control equipment
JP2005115433A (ja) 数値制御装置
JP2791733B2 (ja) 工具交換方法
JP2880211B2 (ja) 工具負荷監視制御方法
JPH0630011B2 (ja) 数値制御加工再開制御方式
JP3460781B2 (ja) 数値制御装置
JP2712881B2 (ja) 数値制御装置
WO2023203724A1 (ja) 表示装置およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP3224783B2 (ja) 自動作業装置
JPH04240011A (ja) 穴開け加工方式
JPH0751992A (ja) 穴開け加工方式
KR19990062098A (ko) 수치제어공작기계의 이송축 제어방법
JPH0493114A (ja) タッピング・マシン