JPH09225628A - プレートれんが - Google Patents

プレートれんが

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JPH09225628A
JPH09225628A JP6541196A JP6541196A JPH09225628A JP H09225628 A JPH09225628 A JP H09225628A JP 6541196 A JP6541196 A JP 6541196A JP 6541196 A JP6541196 A JP 6541196A JP H09225628 A JPH09225628 A JP H09225628A
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JP
Japan
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brick
plate
replacement
hole
sliding surface
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Application number
JP6541196A
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English (en)
Inventor
Kouichi Haruki
浩一 晴気
Tsutomu Harada
力 原田
Toshiaki Kaneko
俊明 金子
Tatsuya Imanaka
達也 今中
Yoshio Kimoto
嘉雄 木本
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Kurosaki Refractories Co Ltd
Original Assignee
Kurosaki Refractories Co Ltd
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Publication date
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 交換れんが部材がプレート母体れんがからず
れにくく、かつ再生率及び再生回数が高いプレートれん
がを提供する。 【解決手段】 プレート母体れんが16に設けた貫通孔
18内に溶鋼通過孔21を有する交換れんが部材19を
挿入し、交換れんが部材19の一端にプレート母体れん
が16の摺動面22と面一となる摺動面23を形成する
と共に、他端にプレート母体れんが16の非摺動面から
突出する環状突起部25を設けてなるプレートれんがA
において、交換れんが部材19の貫通孔挿入部26の外
径を環状突起部25の外径以上に設定し、かつ、貫通孔
挿入部26の中途にプレート母体れんが16の非摺動面
側から摺動面側に向けて拡径する段差部27を形成する
と共に、貫通孔18内に段差部27を当接支持する段差
面28を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属の鋳造におい
て、流出する溶鋼の流出制御に用いられるスライディン
グノズル装置に好適に用いることができるプレートれん
がに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示すようなスライディング
ノズル装置Sは、溶鋼通過孔50を有するプレートれん
がからなる固定プレート51に対して、同様に溶鋼通過
孔52を有するプレートれんがからなる摺動プレート5
3を駆動シリンダ54を用いて相対的に摺動し、溶鋼通
過孔50、52の整合量を調整することによって溶鋼の
注出量を調整している。このように、プレートれんが
は、取鍋やタンディッシュから注出する溶鋼の流量制御
のために用いられるものであるため、その殆どは、溶鋼
による溶鋼通過孔50、52周りの損傷のために、一定
使用時間が経過すると、廃棄される。
【0003】しかし、プレートれんがの損傷のほとんど
は溶鋼と接する溶鋼通過孔50、52の周りであり、こ
の部分以外の損傷は少ないため、溶鋼通過孔50、52
が設けられている箇所のみを部分的に交換することでプ
レートれんがを再使用することが過去から現在にわたっ
て検討されている。このようなプレートれんがの再使用
についての公知技術として幾つかあり、例えば、特開平
5−200531号公報には、図9に示すように、溶鋼
通過孔60に該当する箇所に貫通孔61を設け、この貫
通孔61に環状の鍔部62を有した交換れんが部材63
をプレート母体れんが64に設けたストレート孔に装着
したプレートれんが65が記載されている。また、実開
平3−101356号公報に、図10に示すように、プ
レート母体れんが70に、非摺動面側に突出する突起部
71より小さい外径を有する交換れんが部材72を段差
部73を有する貫通孔74内に装着したプレートれんが
75が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
技術は、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。即
ち、特開平5−200531号公報に記載されているプ
レートれんが65においては、摺動プレートを形成する
プレートれんが65の摺動面と図示しない固定プレート
を形成するプレートれんがの摺動面との間は、両面間か
らの溶鋼の漏出を防止するため、4トン〜12トンもの
圧力が両面間にかかっている。このため、交換れんが部
材63を貫通孔61に設けたストレート孔に装着しただ
けのプレートれんが64では、交換れんが部材63が、
使用中に非摺動面側に、例えば、0、5mm〜1.5m
mほどずれるおそれがあり、この場合、摺動面間に溶鋼
が侵入し、時として摺動面から漏鋼する場合もあった。
【0005】一方、実開平3−101356号公報に記
載のプレートれんが75においては、非摺動面側に突出
する突起部71より小さい外径を有する交換れんが部材
72を段差部73を有する貫通孔74に装着したので、
交換れんが部材72の摺動面側へのずれについてはある
程度改善されることになる。しかし、図10に示すよう
に、交換れんが部材72の貫通孔装着部76の外径が小
さいため、交換れんが部材72の肉厚tが薄くなり、使
用中にひびが入ったり、割れやすくなり、また、交換れ
んが部材72にひびが入ると、このひびはプレート母体
れんが70にも伝播して、プレート母体れんが70にも
ひびが入ったり、割れを生じる等の損傷が及ぶことにも
なる。従って、プレートれんが75の再生率が低くな
る。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、交換れんが部材がプレート母体れんがから
ずれにくく、かつ再生率及び再生回数が高いプレートれ
んがを提供することを目的とする。ここに、再生率と
は、一度使用したプレートれんがのうち、交換れんが部
材を交換することで再使用可能なプレートれんがの割合
のことをいう。また、再生回数とは、交換れんが部材を
新品に交換することで、もとのプレート母体れんがが再
生使用された回数をいう。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のプレートれんがは、プレート母体れんがに貫通孔
を設け、該貫通孔内に溶鋼通過孔を設けた交換れんが部
材を挿入し、該交換れんが部材の一端に前記プレート母
体れんがの摺動面と面一となる摺動面を形成すると共
に、その他端に前記プレート母体れんがの非摺動面から
突出する環状突起部を設けてなるプレートれんがにおい
て、前記交換れんが部材の貫通孔挿入部の外径を前記環
状突起部の外径以上に設定し、かつ、前記貫通孔挿入部
の中途に前記プレート母体れんがの非摺動面側から摺動
面側に向けて拡径する段差部を形成すると共に、前記貫
通孔内に前記段差部を当接支持する段差面を形成してい
る。
【0008】通常、使用後のプレートれんがの損傷パタ
ーンのほとんどは、溶鋼通過孔の溶損、溶鋼通過孔
のエッジ欠け、溶鋼通過孔を中心として摺動面に広が
る亀裂、溶鋼通過孔周囲の面荒れのいずれかに属す
る。ここで、溶鋼通過孔の溶損とは、溶鋼と接する溶鋼
通過孔の内面が溶鋼により化学的又は物理的に浸食され
るもので、溶損により溶鋼通過孔が拡大する現象をい
う。溶鋼通過孔のエッジ欠けとは、プレートれんがの摺
動や、絞り鋳造、熱衝撃等で、溶鋼通過孔のエッジが欠
ける現象をいう。溶鋼通過孔を中心として摺動面に広が
る亀裂とは、溶鋼通過孔から数カ所放射状に延びる亀裂
をいう。この亀裂は、長いものでは、プレートれんがの
側面まで達している。この亀裂の溶鋼通過孔近くは、鋳
造中に空気を吸い込むことで、酸化により亀裂が大きく
なっているケースがある。溶鋼通過孔周囲の面荒れと
は、鋳造中の流量制御のため開度を調整する際、摺動面
に直接溶鋼が触れることにより生じるものであり、溶鋼
通過孔から摺動方向にかけて生じる摺動面の損傷をい
う。
【0009】プレートれんがにおける溶鋼通過孔を設け
た部分、即ち、内孔部を交換れんが部材として交換して
プレート母体れんがを再使用するためには、これらの損
傷パターンに対応した面積の交換れんが部材を交換する
ことが有効である。即ち、前記したように、特に、亀裂
や面荒れは摺動面の損傷であり、広い面積が必要とな
る。そこで、交換れんが部材の貫通孔挿入部の外径を、
少なくとも環状突起部の外径以上とすることによって、
上記した損傷に対応した面積をもつ交換れんが部材を交
換することで高再生率が達成されるのである。
【0010】一方、プレート母体れんがの再生率を向上
するために、交換れんが部材の面積を大きくした場合、
貫通孔の目地面がストレートな場合には、交換れんが部
材の面積が大きくなるほど、交換れんが部材にかかる摺
動面間圧力が大きくなるため、交換れんが部材が非摺動
面方向に、よりずれやすくなる。即ち、前述したよう
に、スライディングノズル装置の使用時には、プレート
れんがからなる固定、摺動プレート間に圧力をかけて摺
動面間に溶鋼が侵入してくるのを防止するため、最大1
2トンもの圧力がかかり、しかも、この圧力下でプレー
トれんがを摺動させなければならない。従って、貫通孔
の目地面がストレートの場合、交換れんが部材が非摺動
面方向にずれて、摺動面間に溶鋼が侵入してくる。そこ
で、本発明では、交換れんが部材の貫通孔挿入部の外径
を、少なくとも環状突起部の外径以上に設定し、さら
に、貫通孔挿入部の中途に、プレート母体れんがの非摺
動面側から摺動面側に向けて拡径する段差部を形成する
と共に、貫通孔内に該段差部を当接支持する段差面を設
けることにより、高再生率でしかも高い安全性が得られ
るプレートれんがを見い出したものである。
【0011】かかる段差部及び段差面を設けることによ
って、交換れんが部材の非摺動面側へのずれを確実に防
止することができることになる。交換れんが部材の材質
は、プレート母体れんがの材質と同じでも異なっても特
に問題なく使用できる。プレートれんがの内孔部の損傷
が特に問題となる場合には、交換れんが部材は、高耐食
性材質のものを使用することができる。
【0012】請求項2記載のプレートれんがは、請求項
1記載のプレートれんがにおいて、前記段差部と前記段
差面にテーパ面を形成し、前記プレート母体れんがの摺
動面と垂直な面に対して前記テーパ面がなす角度を5°
〜90°の範囲とすると共に、前記段差部の前記貫通孔
の軸線方向の長さを前記プレート母体れんがの厚みの
0.1〜0.8倍の範囲とする。テーパ面のプレート母
体れんがの摺動面と垂直な面に対してなす角度を5°〜
90°の範囲としたのは、以下の理由による。即ち、テ
ーパ面のプレート母体れんがの摺動面と垂直な面に対し
てなす角度が5°より小さい場合は、目地となるモルタ
ル厚みとの関係で、ずれ防止効果が不十分なものとな
り、90°を越える角度の形成は困難であり、また、ず
れ防止効果が90°の場合と同じだからである。
【0013】一方、段差部の貫通孔の軸線方向の長さを
プレート母体れんがの厚みの0.1〜0.8倍の範囲と
したのは、以下の理由による。即ち、段差部の貫通孔の
軸線方向の長さをプレート母体れんがの厚みの0.1倍
より小さくした場合には、ずれ防止効果が不十分とな
り、一方、段差部の貫通孔の軸線方向の長さをプレート
母体れんがの厚みの0.8倍より大きくした場合には、
使用中の面圧によりプレート母体れんがの水平方向へ受
ける力が大きくなり、プレート母体れんが面に亀裂が入
りやすくなるためである。請求項3記載のプレートれん
がは、請求項1又は2記載のプレートれんがにおいて、
前記交換れんが部材は前記プレート母体れんがの前記貫
通孔にモルタルを介して挿入され、かつ、前記段差部に
おける前記モルタルの厚みを0.1mm〜3mmとして
いる。このように段差部におけるモルタルの厚みを0.
1mm以上としたのは、モルタルの粒径が0.1mmぐ
らいだからであり、3mm以下としたのは、3mmより
大きくすると、モルタルのつぶれで交換れんが部材がず
れるおそれがあるからである。
【0014】交換れんが部材とプレート母体れんがと
の、段差部以外の部分の目地としてのモルタルの厚みに
ついては、0.3mm〜3.0mmとするのが好まし
い。このモルタルの厚みを0.3mmより小さくした場
合はセット作業に支障をきたし、一方、モルタルの厚み
を3.0mmより大きくした場合は目地部の溶損が大き
くなるおそれがあるからである。また、目地となるモル
タルについては、通常のセット用モルタルや耐熱性接着
剤が使用可能である。特に、接着強度が強く、使用中に
軟化変形しにくいものを用いることによって、安全性を
さらに高めることができる。
【0015】請求項4記載のプレートれんがは、請求項
1又は2記載のプレートれんがにおいて、前記段差部を
有する前記貫通孔挿入部はモルタルを使用せずに前記貫
通孔内に挿入される。このように段差部を有する貫通孔
挿入部をモルタルを使用せずに貫通孔内に挿入すること
によって、段差部同士を直接当接させることができ、使
用条件が厳しい場合であっても、交換れんが部材のずれ
を確実に防止することができる。
【0016】請求項5記載のプレートれんがは、請求項
1〜4のいずれか1項に記載のプレートれんがにおい
て、前記交換れんが部材の摺動面側の寸法において、前
記交換れんが部材の幅員を、前記交換れんが部材の両側
縁部と前記プレート母体れんがの対応する両側縁部との
間に幅方向距離が15mm以上確保できるように設定
し、かつ、前記交換れんが部材の長さのうち、前記溶鋼
通過孔の中心からの一長手方向距離を前記溶鋼通過孔の
半径の4倍以下の長さにすると共に、前記溶鋼通過孔の
中心から前記一長手方向と逆方向へ向かう他長手方向距
離を、前記プレート母体れんがの対応する端面と前記交
換れんが部材の端縁部との間に25mm以上の長手方向
距離が確保できるように設定している。なお、交換れん
が部材の幅員とは、矩形、円形等、交換れんが部材の平
面形状如何にかかわらず、プレートれんがの摺動方向と
直交する方向における交換れんが部材の幅員をいう。交
換れんが部材の両側縁部とプレート母体れんがの対応す
る両側縁部との間の幅方向距離を15mm以上としたの
は、15mmより小さくした場合は、プレート母体れん
がに強度上の問題が生じるからである。
【0017】また、交換れんが部材の溶鋼通過孔の中心
から一長手方向へ向かう長さを最大で溶鋼通過孔の半径
の4倍としたのは、絞り鋳造中には溶鋼通過孔がちょう
ど中心から溶鋼通過孔の半径の3倍の長さまで移動する
ことがあるため、この周囲の損傷を含めて半径の4倍と
したものである。ここでいう「絞り鋳造」とは、図8に
おける上部の溶鋼通過孔50の中心に対して下部の溶鋼
通過孔52の中心を任意距離ずらして溶鋼流量を制御す
ることである。一方、溶鋼通過孔の中心から前記した一
長手方向と逆方向へ向かう他長手方向距離を、プレート
母体れんがの対応する端面と交換れんが部材の端縁部と
の間に25mm以上の長手方向距離が確保できるように
設定したのは、交換れんが部材の長さが長くなりすぎる
と、プレート母体れんがの強度に悪影響を及ぼすため、
プレート母体れんがの端面から最低25mm確保できる
ようにしたものである。
【0018】請求項6記載のプレートれんがにおいて
は、請求項1〜5記載のいずれか1項に記載のプレート
れんがにおいて、前記交換れんが部材の非摺動面側の長
手方向の長さは、前記プレート母体れんがを収納するプ
レート収納金枠に当接・支持される長さが5mm以上と
なるように設定する。交換れんが部材の非摺動面側の長
手方向の長さにおいて、プレート収納金枠に当接・支持
される長さを5mm以上としたのは、5mmより小さい
と、プレート収納金枠の面圧を受け止める面積が不十分
となるからである。
【0019】請求項7記載のプレートれんがにおいて
は、請求項1〜6記載のいずれか1項に記載のプレート
れんがにおいて、前記交換れんが部材の形状が、摺動面
側から見た平面視において、中央部に前記溶鋼通過孔を
設けると共に、各コーナー部に丸みを有する、長手方向
に長径をとった菱形形状とする。交換れんが部材の形状
を、摺動面側から見た平面視において、長手方向に長径
をとった菱形形状としたのは、長手方向については、溶
鋼通過孔の摺動による摺動面の損傷を最小の面積でカバ
ーできるためであり、幅方向については、最小の面積で
突起部以上の面積を確保するためと、強度面からプレー
ト母体れんがの端面との長さを確保するためである。
【0020】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0021】図1〜図3に本発明の一実施の形態に係る
プレートれんがAを示す。本実施の形態に係るプレート
れんがAは、プレート母体れんが16に貫通孔18を設
けており、この貫通孔18内には筒状の交換れんが部材
19が挿入されると共に、その周面は目地としてのモル
タル20を介して貫通孔18の内周面に固定された構造
となっている。本実施の形態では、プレートれんがAの
長さL、幅W、厚みHは、それぞれ、543mm、23
3mm、50mmとしている。交換れんが部材19の中
央部には溶鋼通過孔21が設けられている。交換れんが
部材19の一端面にはプレート母体れんが16の摺動面
22と面一状態となる摺動面23が形成されており、一
方、交換れんが部材19の他端面には、環状突起部25
が突設されている。
【0022】図1に示すように、交換れんが部材19の
貫通孔挿入部26の外径(長さ)aは、環状突起部25
の外径(直径)b以上に設定されている。なお、貫通孔
挿入部26の短径(幅員)cも、環状突起部25の外径
b以上としている。具体的には、本実施の形態では、a
は240mm、bは140mm、cは161mmとして
いる。また、貫通孔挿入部26は、その中途部に、プレ
ートれんがAの非摺動面側から摺動面側に向けて拡径す
る段差部27を有しており、一方、貫通孔18内には、
この段差部27に当接するための段差面28が形成され
ている。そして、図1に示すように、本実施の形態で
は、段差部27と段差面28にはテーパ面が形成されて
おり、このテーパ面とプレート母体れんが16の摺動面
22と垂直な面がなす角度θは45°に設定している。
かかる構成によって、プレートれんがAの損傷を交換れ
んが部材19にとどめることができるため、再生率が高
くなり、かつ、該交換れんが部材19の非摺動面側への
ずれを確実に防止することができる。
【0023】また、図1に示すように、段差部27の貫
通孔18の軸線方向の長さdは、プレート母体れんが1
6の厚みHの0.3倍としている。即ち、本実施の形態
では、dは15mmとしている。このように、段差部2
7の長さdを十分にとったのは、交換れんが部材19が
貫通孔18から摺動面方向へずれるのを防止すると共
に、交換れんが部材19を確実にプレート母体れんが1
6によって支持するためである。本実施の形態では、プ
レート母体れんが16と交換れんが部材19との間に介
設したモルタル20のうち、段差部27と段差面28と
の間に介設したモルタル20の厚みは1.0mmとして
いる。モルタル20の厚みをこのように設定することに
よって、使用時の面圧によるモルタル20のつぶれによ
って交換れんが部材19が摺動面方向へずれることを防
止することができる。
【0024】一方、本実施の形態では、上記した段差部
27と段差面28との間以外の部分に介設したモルタル
20の厚みは1.5mmとしている。このように設定す
ることによって、使用中の目地溶損が防止できる。
【0025】また、本実施の形態では、交換れんが部材
19の両側縁部とプレート母体れんが16の対応する両
側縁部との間の幅方向距離jを十分にとることによって
(j=26mm)、プレート母体れんが16の強度を確
保している。
【0026】また、本実施の形態では、交換れんが部材
19の溶鋼通過孔21の中心から一長手方向端部までの
長手方向距離eを、溶鋼通過孔21の半径Xの3倍(即
ち、130mm)としている。これは、絞り鋳造中に
は、溶鋼通過孔21が、その半径Xの3倍の長さまで移
動する場合があるので、この周囲の損傷を含めて、最大
は溶鋼通過孔21の半径の4倍までとした。一方、交換
れんが部材19の溶鋼通過孔21の中心から前記した一
長手方向と逆の長手方向端部までの距離fは、この長手
方向端部とプレート母体れんが16の対応する長手方向
端部との間の長手方向距離gが70mmとなるように設
定している(f=120mm)。交換れんが部材19の
長さaが長すぎると、プレート母体れんが16の強度に
悪影響を及ぼすからである。
【0027】さらに、本実施の形態では、図2に示すよ
うに、交換れんが部材19の形状を、摺動面側からみた
平面視において、中央部に溶鋼通過孔21が位置すると
共に各コーナー部に丸みを有する、長手方向に長径をと
った菱形形状としている。従って、溶鋼通過孔21の摺
動による損傷を最小の面積でカバーできる。また、図3
に示すように、本実施の形態では、交換れんが部材19
の貫通孔挿入部26の非摺動面側の長手方向距離a′
を、図8に示すプレート収納金枠55の底部に設けた円
形状の開口56の直径より長くして、少なくとも、交換
れんが部材19がプレート収納金枠55に当接支持され
る長さが5mm以上としている。従って、十分な面圧を
保持しながら交換れんが部材19をプレート収納金枠5
5内に支持することができる。
【0028】
【実施例】次に、本発明の実施例1〜3に係るプレート
れんがA〜C及び比較例1、2に係るプレートれんが
D、Eを実使用に供して性能試験を行ったので、その試
験方法及び結果を以下に示す。 (実施例1)本実施例では、前記した実施の形態に係る
プレートれんがAを用いたものである。試験に先立っ
て、プレート母体れんが16と交換れんが部材19は、
共に、アルミナ−カーボン系の通常のプレートれんが用
配合を秤量、混練して調整し、それぞれ、別のライナー
を使用して別々に成形を行った。成形後、成形品を熱処
理することで、プレート母体れんが16と交換れんが部
材19とを得た。このプレート母体れんが16の貫通孔
18にモルタル20を用いて交換れんが部材19をセッ
ト後、乾燥し、摺動面22、23を研磨後、交換れんが
部材19がセットされたプレートれんがAが得られた。
【0029】このプレートれんがAを、スライディング
ノズル装置の上プレートと下プレートとして、50セッ
ト、240トンの溶鋼鍋で使用し、使用済み品を回収し
検査したところ、50セットとも良好であり、再使用可
能な状態であった。この使用済み品について、交換れん
が部材19を外して新しい交換れんが部材19を装着
後、摺動面22、23を研磨して1回目の再生品とし
た。1回目の再生率は100%であった。この1回目の
再生品を前記条件で使用したところ、40セットがさら
に使用可能な状態であったため、前記と同様な方法で新
しい交換れんが部材19と交換し、2回目の再生品とし
た。2回目の再生率は80%であった。この2回目の再
生品を前記条件で使用したところ、20セットがさらに
使用可能な状態であったため、前記と同様な方法で新し
い交換れんが部材19と交換し3回目の再生品とした。
3回目の再生率は50%であった。
【0030】(実施例2)本実施例では、図4に示すよ
うに溶鋼通過孔21aを有する円形断面の交換れんが部
材19aをプレート母体れんが16aに装着したプレー
トれんがBの製造を行い、このプレートれんがBを実使
用に供して試験を行った。なお、交換れんが部材19a
とプレート母体れんが16aとは、共に、実施例1と同
様な方法で製造した。
【0031】なお、プレートれんがBの寸法関係は、以
下の寸法を除いて、プレートれんがAと同じとした。即
ち、交換れんが部材19aの外径a1は図示しない環状
突起部の外径(b=140mm)より大きい161mm
としている。
【0032】このプレートれんがBを、スライディング
ノズル装置の上プレートと下プレートとして、50セッ
ト、240トンの溶鋼鍋で使用し、使用済み品を回収し
検査したところ、50セットとも良好であり、再使用可
能な状態であった。この使用済み品について、交換れん
が部材19aを外して新しい交換れんが部材19aを装
着後、摺動面22a、23aを研磨して1回目の再生品
とした。1回目の再生率は80%であった。この1回目
の再生品を前記条件で使用したところ、40セットがさ
らに使用可能な状態であったため、前記と同様な方法で
新しい交換れんが部材19aと交換し、2回目の再生品
とした。2回目の再生率は60%であった。この2回目
の再生品を前記条件で使用したところ、20セットがさ
らに使用可能な状態であったため、前記と同様な方法で
新しい交換れんが部材19aと交換し3回目の再生品と
した。3回目の再生率は40%であった。
【0033】(実施例3)本実施例では、図5に示すよ
うに溶鋼通過孔21bを有する楕円状断面の交換れんが
部材19bをプレート母体れんが16bに装着したプレ
ートれんがCの製造を行い、このプレートれんがCを実
使用に供して試験を行った。なお、交換れんが部材19
bとプレート母体れんが16bとは、共に、実施例1と
同様な方法で製造した。図中、22b及び23bは摺動
面である。なお、寸法関係は、以下の寸法を除いてプレ
ートれんがAの寸法と同じとした。即ち、交換れんが部
材19bの長径a2は240mm、短径c2は161m
m、長手方向距離e2は180mmとしている。
【0034】このプレートれんがCを、スライディング
ノズル装置の上プレートと下プレートとして、50セッ
ト、240トンの溶鋼鍋で使用し、使用済み品を回収し
検査したところ、50セットとも良好であり、再使用可
能な状態であった。この使用済み品について、交換れん
が部材19bを外して新しい交換れんが部材19bを装
着後、摺動面22b、23bを研磨して1回目の再生品
とした。1回目の再生率は90%であった。この1回目
の再生品を前記条件で使用したところ、40セットがさ
らに使用可能な状態であったため、前記と同様な方法で
新しい交換れんが部材19bと交換し、2回目の再生品
とした。2回目の再生率は70%であった。この2回目
の再生品を前記条件で使用したところ、20セットがさ
らに使用可能な状態であったため、前記と同様な方法で
新しい交換れんが部材19bと交換し3回目の再生品と
した。3回目の再生率は40%であった。
【0035】(比較例1)本比較例に係るプレートれん
がDは、平面視で、前記した実施例1に係るプレートれ
んがAと同じ菱形形状を有するが、図6に示すように、
プレート母体れんが16cに装着される溶鋼通過孔21
cを有する交換れんが部材19cをストレート目地20
cとしたものであり、実施例1と同様な方法で製造し、
実使用テストを行った。図中、22c、23cは摺動
面、25cは環状突起部である。なお、寸法関係は、以
下の寸法を除いて、プレートれんがAと同じである。即
ち、交換れんが部材19cの全長a3は240mm、環
状突起部25cの外径b3を140mmとした。
【0036】1回目に50セット使用したところ、この
うち20セットが交換れんが部材19cに非摺動面方向
へのずれが観察され、摺動面に対して交換れんが部材1
9cが0.5mm〜1.5mm沈んだ部分に地金差しが
発生していた。
【0037】(比較例2)本比較例に係るプレートれん
がEは、図7に示すように、環状突起部25dの直径よ
り小さい交換れんが部材19dで段差のある目地20d
としたものであり、実施例1と同様な方法で製造し、実
使用テストを行った。図中、21dは溶鋼通過孔、22
d、23dは摺動面である。なお、寸法関係は、以下の
寸法を除いて、プレートれんがAと同じである。即ち、
交換れんが部材19dの全長a4は100mm、環状突
起部25dの外径b4は120mmとしている。1回目
に50セット使用したところ、このうち25セットにつ
いては摺動面の面荒れや亀裂、交換れんが部材19d以
外の損傷などがあり、再生率は50%と低かった。さら
に、残り25セットについて、交換れんが部材19dを
交換し、再使用したところ、損傷がひどく、2回目の再
生は不可能であった。上記した試験結果をまとめると、
以下の表1のごとくなる。
【0038】
【表1】
【0039】表1から、本発明に係るプレートれんが
(実施例1〜3)は、従来のプレートれんが(比較例
1、2)と比較して、再生率が著しく改善されているこ
とが判明した。以上、本発明を、一実施の形態及び複数
の実施例を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記
した実施の形態や実施例に記載の構成に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲
内で考えられるその他の実施の形態や実施例も含むもの
である。
【0040】
【発明の効果】請求項1〜7記載のプレートれんがにお
いては、交換れんが部材の貫通孔挿入部の外径を環状突
起部の外径以上に設定し、かつ、貫通孔挿入部の中途に
プレートれんがの非摺動面側から摺動面側に向けて拡径
する段差部を形成すると共に貫通孔内に前記段差部を当
接支持する段差面を形成しているので、摺動面間圧力が
高い場合であっても、交換れんが部材への亀裂や面荒れ
に起因する摺動面の損傷を防止できると共に、交換れん
が部材のプレート母体れんがの非摺動面側への相対的ず
れを確実に防止することができ、溶鋼注出作業の安全性
を確保できる。また、プレートれんがの再生率が向上
し、プレートれんがの製造コストを低減できる。プレー
トれんがの寿命を延ばすことによって、廃棄されるプレ
ートれんがの量を減らすことができ、廃棄物量を減少で
きると共に、有限資源の有効利用を図ることができる。
【0041】特に、請求項2記載のプレートれんがにお
いては、段差部と段差面にテーパ面を形成し、かつ、プ
レート母体れんがの摺動面と垂直な面に対してテーパ面
がなす角度を5°〜90°の範囲とすると共に、段差部
の貫通孔の軸線方向の長さを前記プレート母体れんがの
厚みの0.1〜1.0倍の範囲としているので、交換れ
んが部材のプレート母体れんがの非摺動面側への相対的
ずれをさらに確実に防止することができ、溶鋼注出作業
の安全性をさらに向上できる。
【0042】請求項3記載のプレートれんがにおいて
は、交換れんが部材はプレート母体れんがの貫通孔にモ
ルタルを介して挿入され、かつ、段差部におけるモルタ
ルの厚みを0.1mm〜3mmとしているので、モルタ
ルのつぶれで交換れんが部材がずれるのを確実に防止す
ることでき、この面からも溶鋼注出作業の安全性を確保
できる。請求項4記載のプレートれんがにおいては、段
差部を有する前記貫通孔挿入部はモルタルを使用せずに
前記貫通孔内に挿入されるので、段差部同士を直接当接
させることができ、使用条件が厳しい場合であっても、
交換れんが部材のずれを確実に防止することができ、こ
の面からも溶鋼注出作業の安全性を確保できる。
【0043】請求項5記載のプレートれんがにおいて
は、交換れんが部材の幅員を、交換れんが部材の両側縁
部とプレート母体れんがの対応する両側縁部との間に幅
方向距離が15mm以上確保できるように設定し、か
つ、交換れんが部材の長さのうち、溶鋼通過孔の中心か
らの一長手方向距離を溶鋼通過孔の半径の4倍の範囲に
すると共に、溶鋼通過孔の中心から一長手方向と逆方向
へ向かうプレート母体れんがの対応する端面と交換れん
が部材の端縁部との間に25mm以上の長手方向距離が
確保できるように設定しているので、プレート母体れん
がの十分な強度を確保しながら、使用中の損傷に対応し
た面積をもつ交換れんが部材を交換することで高再生率
及び高再生回数が達成される。
【0044】請求項6記載のプレートれんがにおいて
は、交換れんが部材の非摺動面側の長手方向の長さは、
プレート母体れんがを収納するプレート収納金枠に当接
・支持される長さを5mm以上としているので、面圧を
受け止める面積を十分に確保でき、摺動面間の漏鋼を防
止でき、この面からも溶鋼注出作業の安全性を確保でき
る。
【0045】請求項7記載のプレートれんがにおいて
は、交換れんが部材の形状が、摺動面側から見た平面視
において、中央部に溶鋼通過孔を設けると共に、各コー
ナー部に丸みを有する、長手方向に長径をとった菱形形
状としているので、長手方向については、溶鋼通過孔の
摺動による損傷を最小の面積でカバーできると共に、固
定金枠に当接させて面積を確保することができ、幅方向
については、最小の面積で突起部以上の面積を確保する
ため、プレート母体れんがの十分な強度を確保しなが
ら、使用中の損傷に対応した面積をもつ交換れんが部材
を交換することで高再生率及び高再生回数が達成され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るプレートれんがの
側断面図である。
【図2】同摺動面側の平面図である。
【図3】同非摺動面側の平面図である。
【図4】実施例2に係るプレートれんがの摺動面側の平
面図である。
【図5】実施例3に係るプレートれんがの摺動面側の平
面図である。
【図6】比較例1に係るプレートれんがの側断面図であ
る。
【図7】比較例2に係るプレートれんがの側断面図であ
る。
【図8】スライディングノズル装置の一般的構成を示す
概念的説明図である。
【図9】従来のプレートれんがの側断面図である。
【図10】従来のプレートれんがの側断面図である。
【符号の説明】
A プレートれんが B プレートれ
んが C プレートれんが D プレートれ
んが E プレートれんが H 厚み L 長さ W 幅 X 半径 a 外径 a′長手方向距離 a1 外径 a2 長径 a3 全長 a4 全長 b 外径 b3 外径 b4 外径 c 短径 c2 短径 d 長さ e 長手方向距
離 e2 長手方向距離 f 距離 g 長手方向距離 j 幅方向距離 k 長手方向距離 θ 角度 16 プレート母体れんが 16a プレー
ト母体れんが 16b プレート母体れんが 16c プレー
ト母体れんが 16d プレート母体れんが 18 貫通孔 19 交換れんが部材 19a 交換れ
んが部材 19b 交換れんが部材 19c 交換れ
んが部材 19d 交換れんが部材 20 モルタル 20c ストレート目地部 20d 目地 21 溶鋼通過孔 21a 溶鋼通
過孔 21b 溶鋼通過孔 21c 溶鋼通
過孔 21d 溶鋼通過孔 22 摺動面 22a 摺動面 22b 摺動面 22c 摺動面 22d 摺動面 23 摺動面 23b 摺動面 23a 摺動面 23b 摺動面 23c 摺動面 23d 摺動面 25 環状突起部 25c 環状突
起部 25d 環状突起部 26 貫通孔挿
入部 27 段差部 28 段差面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今中 達也 福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号 黒崎窯業株式会社内 (72)発明者 木本 嘉雄 福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号 黒崎窯業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレート母体れんがに貫通孔を設け、該
    貫通孔内に溶鋼通過孔を設けた交換れんが部材を挿入
    し、該交換れんが部材の一端に前記プレート母体れんが
    の摺動面と面一となる摺動面を形成すると共に、その他
    端に前記プレート母体れんがの非摺動面から突出する環
    状突起部を設けてなるプレートれんがにおいて、 前記交換れんが部材の貫通孔挿入部の外径を前記環状突
    起部の外径以上に設定し、かつ、前記貫通孔挿入部の中
    途に前記プレート母体れんがの非摺動面側から摺動面側
    に向けて拡径する段差部を形成すると共に前記貫通孔内
    に前記段差部を当接支持する段差面を形成したことを特
    徴とするプレートれんが。
  2. 【請求項2】 前記段差部と前記段差面にテーパ面を形
    成し、前記プレート母体れんがの摺動面と垂直な面に対
    して前記テーパ面がなす角度を5°〜90°の範囲とす
    ると共に、前記段差部の前記貫通孔の軸線方向の長さを
    前記プレート母体れんがの厚みの0.1〜0.8倍の範
    囲としたことを特徴とする請求項1記載のプレートれん
    が。
  3. 【請求項3】 前記交換れんが部材は前記プレート母体
    れんがの前記貫通孔にモルタルを介して挿入され、か
    つ、前記段差部における前記モルタルの厚みを0.1m
    m〜3mmとしたことを特徴とする請求項1又は2記載
    のプレートれんが。
  4. 【請求項4】 前記段差部を有する前記貫通孔挿入部は
    モルタルを使用せずに前記貫通孔内に挿入されることを
    特徴とする請求項1又は2記載のプレートれんが。
  5. 【請求項5】 前記交換れんが部材の摺動面側の寸法に
    おいて、前記交換れんが部材の幅員を、前記交換れんが
    部材の両側縁部と前記プレート母体れんがの対応する両
    側縁部との間に幅方向距離が15mm以上確保できるよ
    うに設定し、かつ、前記交換れんが部材の長さのうち、
    前記溶鋼通過孔の中心からの一長手方向距離を前記溶鋼
    通過孔の半径の4倍以下の長さにすると共に、前記溶鋼
    通過孔の中心から前記一長手方向と逆方向へ他長手方向
    距離を、前記プレート母体れんがの対応する端面と前記
    交換れんが部材の端縁部との間に25mm以上の長手方
    向距離が確保できるように設定したことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載のプレートれんが。
  6. 【請求項6】 前記交換れんが部材の非摺動面側の長手
    方向の長さは、前記プレート母体れんがを収納するプレ
    ート収納金枠に当接・支持される長さが5mm以上とな
    るように設定することを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか1項に記載のプレートれんが。
  7. 【請求項7】 前記交換れんが部材の形状が、摺動面側
    から見た平面視において、中央部に前記溶鋼通過孔を設
    けると共に、各コーナー部に丸みを有する、長手方向に
    長径をとった菱形形状としたことを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか1項に記載のプレートれんが。
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