JP4445417B2 - 樋鉄皮の開き防止機具 - Google Patents

樋鉄皮の開き防止機具 Download PDF

Info

Publication number
JP4445417B2
JP4445417B2 JP2005071811A JP2005071811A JP4445417B2 JP 4445417 B2 JP4445417 B2 JP 4445417B2 JP 2005071811 A JP2005071811 A JP 2005071811A JP 2005071811 A JP2005071811 A JP 2005071811A JP 4445417 B2 JP4445417 B2 JP 4445417B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bar
hole
iron
hot metal
end portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005071811A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006249560A (ja
Inventor
辰児 田中
哲二 出口
孝紀 金津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Krosaki Harima Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Krosaki Harima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp, Krosaki Harima Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2005071811A priority Critical patent/JP4445417B2/ja
Publication of JP2006249560A publication Critical patent/JP2006249560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4445417B2 publication Critical patent/JP4445417B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Blast Furnaces (AREA)

Description

本発明は、高炉からの溶銑やスラグ等が流動する大樋の立ち上がり部あるいは溶銑樋の樋先における鉄皮開き防止機具に関するものである。
一般に、高炉などの溶解炉の出銑においては、溶銑と溶融スラグとが混在して炉から排出されるため、溶銑とスラグとを分離するために、図4の縦断面図に示すように大樋50が使用される。すなわち、大樋は、その後部に設けられた溶銑の出側の流路にダンパー51が取り付けられ、その後流路に設けられた立ち上がり部52までの間に溶銑が貯留できるように構成される。
そして、この大樋は溶銑とスラグとをその比重差を利用してダンパー51により分離するものであり、ダンパー51で堰き止められたスラグは、スラグ排出口53から排出される。また、溶銑はダンパー51の下を通り、出側の流路に設けられた立ち上がり部52の上部から排出され、溶銑樋(図示せず)、溶銑傾注樋(図示せず)を経由して、トピードカー等の溶銑運搬容器(図示せず)に注入される。また、立ち上がり部52を設けることにより、ダンパー51と立ち上がり部52の間に溶銑が貯留できる仕組みになっており、よってこのダンパー51により、溶銑とスラグとを分離することができる。
通常、大樋は、樋形状をした鉄皮54の内側に不定形耐火物等の耐火物55がライニングされた構造をしている。耐火物55は、溶銑やスラグ等の流れによって損耗するために定期的に補修されている。ところが、大樋の通銑稼働中に突発的に耐火物に亀裂が生じることがある。この亀裂により、耐火物が異常溶損したり、あるいはこの亀裂補修のために、使用中の大樋の残銑抜き作業を行わなければならず炉前作業負荷と耐火物補修コストが上昇することがしばしばあり、問題となる。特に、大樋の立ち上がり部52は、耐火物のライニング厚みが薄く、大樋の貯銑中には、その端面が外気と触れることとなり、加熱、冷却の熱スポ−ル現象を伴なう結果となる。したがって、この部分においては、亀裂の発生頻度が高い。特にこの端面を示す図5に示すように、外面から内側に向って亀裂56が入ると一旦操業を止めて補修する必要があるため非常に手間を要するという問題がある。
また、大樋から排出される溶銑を傾注樋へ流す溶銑樋においても、その端面の排出部、つまり溶銑樋の樋先部は、常に加熱、冷却の熱スポ−ル現象を伴っているために、大樋と同じように亀裂が発生しやすくなる。
この溶銑樋の樋先や大樋の立ち上がり部52の端面に発生する亀裂を防止するためには、従来、耐火物の耐熱衝撃性や強度、弾性率の大小などを調整することによる耐火物の材料用途開発などが、その手段として採られていた。また、亀裂に対してパッチング材や焼付け材等の補修材を充填して補修を行っていたが、完全に亀裂を防止することはできない。
一方、樋はその構造上加熱、冷却の繰り返しによって、鉄皮が歪むことがあり、これに起因した耐火物の損傷とその対策も知られている。
例えば、特許文献1には、加熱による鉄皮の過変形を防止するための鉄皮の補強構造及び冷却構造が記載されており、これによって種々のトラブルを無くすことができ、高炉操業の安定化及び炉材原単位低減に効果があるとされている。しかしながら、この方法は鉄皮の構造が大掛かりとなり、イニシャルコストのアップに繋がるという問題があり実用的でない。
また、特許文献2には、鉄皮の横方向に対する拡がり変形を抑制するための鉄皮の構造が記載されているが、これを含めて特許文献1においても大樋の鉄皮を更新することにより初めて適用可能となるため、現状において使用中の大樋に容易、かつ簡便な方法でそのまま適用することはできない。
実開昭58−12254号公報 実開昭62−162246号公報
本発明が解決しようとする課題は、鉄皮を更新することなく、簡便な方法での大樋の立ち上がり部の端面の亀裂、あるいは溶銑樋の樋先部の端面の亀裂を防止することにある。
本発明者等は、大樋の立ち上がり部の端面の亀裂、及び溶銑樋の樋先の亀裂については、使用時に鉄皮が膨張することによって外側に開き、その結果立ち上がり部を含む樋先端面への耐火物の拘束力が低下することによって、外周部から内面へかけての亀裂が発生すると推定した。そして、亀裂発生を防止するために、大樋の立ち上がり部、及び溶銑樋の樋先における鉄皮の開きを防止することに着目した。
すなわち、本発明の樋鉄皮の開き防止機具は、大樋の立ち上がり部あるいは溶銑樋の樋先の鉄皮上部に設けたヒンジ部と、ヒンジ部に基端部を回動可能に取り付け、先端部に貫通孔を設けたバーと、ヒンジ部を設けた鉄皮上部と対向する鉄皮上部に設けられバーの先端部に設けた貫通孔と整合する位置に貫通孔を設けた受け部と、バーの貫通孔及び受け部の貫通孔を貫通する一対のコッターとを備えたものである。
またバーの先端部を受け部に位置させた状態において、バーの先端部に設けた貫通孔の前記基端部側端部が受け部に設けた貫通孔の前記基端部側端部よりもバーの前記基端部側に位置するようすることができる。
本発明によれば、大樋の立ち上がり部の端面、あるいは溶銑樋の樋先に発生する亀裂を防止することができるため、安定した操業、高生産が確保できる。また、この部分の亀裂発生によって耐火物の補修を行う頻度が少なくなり、耐火物の補修コストも削減できる。
以下、図面に示す実施例(大樋の立ち上がり部をモデル)に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の大樋鉄皮の開き防止機具の実施例を示す正面図、図2はその要部平面図、図3は図1のA−A断面図である。
図1は、大樋の立ち上がり部の端面側から見た図であり、鉄皮2の内側に耐火物3をライニングし、鉄皮2のそれぞれの側壁4の上端部にはそれぞれ板状の天板5を設けている。そして、この大樋の溶銑通路6を挟んで、溶銑の流れに対して直角方向に鉄皮2の上部を橋渡しするようにバー8を固定することで本発明の樋鉄皮の開き防止機具1が取り付けられている。すなわち、本発明の樋鉄皮の開き防止機具1は、鉄皮2の上部に設けたヒンジ部7と、ヒンジ部7に基端部を回動可能に設けたバー8と、バー8の先端部を着脱可能に固定する受け部9とからなる。ヒンジ部7と受け部9とはそれぞれ対向する鉄皮2の上部(天板5)に設けられている。
ヒンジ部7においては、2つの固定板11間に設けたピン15をバー8の基端部の貫通孔10に挿通することによって、バー8の基端部が回動可能に固定されている。
受け部9は、隙間を設けて対向して設けた2つの板9a,9aからなり、その板9a,9aには貫通孔13が設けられている。この2つの貫通孔13は同じ大きさとなっている。また、バー8の先端部にも貫通孔12が設けられている。そして、受け部9の2つの板9a,9aの間にバー8の先端部を入れ、バー8の貫通孔12と受け部9の貫通孔13を整合させてこれらの貫通孔12,13に一対のコッター14,14を着脱することで、バー8の先端部を受け部9に着脱可能としている。
バー8の先端部に設けた貫通孔12は、受け部9に設けた貫通孔13よりバーの長手方向に沿った長さが等しいかあるいは短くしている。さらに、図3に示すように、バー8の先端部を受け部9に位置させた状態において、バー8の先端部に設けた貫通孔12の内側端部(バー8の基端部側端部)12aが受け部9に設けた貫通孔13の内側端部(バー8の基端部側端部)13aよりもバー8の基端部側に位置するようにしている。つまり、鉄皮2は外側への開きは拘束されているが、内側の動き(内傾)はフリーとなっている。このことで、鉄皮2の外側への開きを防止でき、しかも冷却時にはバー8に掛かる圧縮応力を緩和できる。その結果、バー8が圧縮応力を受けて曲がってしまうといった機具の破損を防止することができる。
実際に使用するにあたっては、鉄皮2に耐火物3をライニングした後、バー8を倒して水平にして、受け部9の貫通孔13とバー8先端部の貫通孔12との位置を合わせて、一対のコッター14,14を挿入することでバー8を固定する。
大樋休止後の耐火物の継足し施工や補修等の場合には一対のコッター14,14を外し、さらにバー8を外側に倒すことで、補修作業の邪魔にならないようにする。
本発明は、大樋の立ち上がり部、あるいは溶銑樋の樋先部に同様に適用することで、耐火物端面に発生する亀裂を防止することができ、高生産性確保や耐火物補修コストも削減できる。
本発明の樋鉄皮の開き防止機具の実施例を示す正面図である。 図1の要部平面図である。 図1のA−A断面図である。 大樋の構成を示す縦断面図である。 大樋の立ち上がり部の端面を示す斜視図である。
符号の説明
1 樋鉄皮の開き防止機具
2 鉄皮
3 耐火物
4 側壁
5 天板
6 溶銑通路
7 ヒンジ部
8 バー
9 受け部
9a 板
10 バー基端部の貫通孔
11 固定板
12 バー先端部の貫通孔
12a 貫通孔の内側端部
13 受け部の貫通孔
13a 貫通孔の内側端部
14 コッター
15 ピン

Claims (2)

  1. 大樋の立ち上がり部あるいは溶銑樋の樋先の鉄皮上部に設けたヒンジ部と、
    ヒンジ部に基端部を回動可能に取り付け、先端部に貫通孔を設けたバーと、
    ヒンジ部を設けた鉄皮上部と対向する鉄皮上部に設けられバーの先端部に設けた貫通孔と整合する位置に貫通孔を設けた受け部と
    バーの貫通孔及び受け部の貫通孔を貫通する一対のコッターと
    を備えた樋鉄皮の開き防止機具。
  2. バーの先端部を受け部に位置させた状態において、バーの先端部に設けた貫通孔の前記基端部側端部が受け部に設けた貫通孔の前記基端部側端部よりもバーの前記基端部側に位置する請求項1に記載の樋鉄皮の開き防止機具。
JP2005071811A 2005-03-14 2005-03-14 樋鉄皮の開き防止機具 Expired - Fee Related JP4445417B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005071811A JP4445417B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 樋鉄皮の開き防止機具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005071811A JP4445417B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 樋鉄皮の開き防止機具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006249560A JP2006249560A (ja) 2006-09-21
JP4445417B2 true JP4445417B2 (ja) 2010-04-07

Family

ID=37090353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005071811A Expired - Fee Related JP4445417B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 樋鉄皮の開き防止機具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4445417B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107099635B (zh) * 2017-06-20 2023-01-24 重庆科技学院 一种铁水沟槽防溅除尘装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006249560A (ja) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5926230B2 (ja) 注入ノズル、注入ノズルの押し付け装置及び鋳造装置
US8236233B2 (en) Taphole structure of melting furnace and repair method thereof
JP4445417B2 (ja) 樋鉄皮の開き防止機具
KR20140012083A (ko) 야금로용 스테이브 쿨러
CN108971471A (zh) 一种无碳钢包复合包底施工工艺
EP2213393B1 (en) Repairable slide shutter plate and/or bottom nozzle brick and methods for the manufacture and repair of a repairable slide shutter plate and/or bottom nozzle brick
JP5087937B2 (ja) 耐火物被覆ランス及びその補修方法
JP2021194676A (ja) 溶湯保持容器
JP2648705B2 (ja) 転炉ライニング構造
JP6886358B2 (ja) 電気炉炉底部のライニング方法
JP5685974B2 (ja) 高炉樋
JP6361622B2 (ja) 転炉排滓用防護部材、転炉設備および転炉精錬方法
JP7111090B2 (ja) 転炉精錬方法および転炉排滓時に用いる防護装置
JP2020084213A (ja) 高炉樋カバー構造
JP2004218022A (ja) 高炉出銑口の補修方法と補修用大型ブロックおよび補修構造
KR100428077B1 (ko) 머드건용 보조구
KR200465489Y1 (ko) 턴디쉬 오픈노즐 지그
KR100811627B1 (ko) 슬리브블럭을 구비한 버블링플러그
JP4218154B2 (ja) 横置き円筒型製錬炉
JPH09118905A (ja) 高炉炉壁の補修方法
JP3669193B2 (ja) 転炉炉内付着地金除去時における側孔酸素の制御治具及び制御方法
KR101538805B1 (ko) 고로 출선구 충전용 블록
CN117921828A (zh) 一种铁口泥套保护板整体浇筑方法
KR200184881Y1 (ko) 턴디쉬용 내화물
KR200416557Y1 (ko) 연속주조공정의 용강 흐름을 지연시키기 위한 턴디쉬용 홀플레이트

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091218

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees