JPH09225607A - 鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

鋼の連続鋳造方法

Info

Publication number
JPH09225607A
JPH09225607A JP3648896A JP3648896A JPH09225607A JP H09225607 A JPH09225607 A JP H09225607A JP 3648896 A JP3648896 A JP 3648896A JP 3648896 A JP3648896 A JP 3648896A JP H09225607 A JPH09225607 A JP H09225607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
cooling
temperature
mold
continuous casting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3648896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3058079B2 (ja
Inventor
Kozo Ota
晃三 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP8036488A priority Critical patent/JP3058079B2/ja
Publication of JPH09225607A publication Critical patent/JPH09225607A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3058079B2 publication Critical patent/JP3058079B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面割れ感受性の高い、Ni、Cu、V、Nb等を
含有する低合金鋼の連続鋳造において鋳片表面割れを回
避できる連続鋳造方法を提供する。 【解決手段】垂直曲げ型連続鋳造機または湾曲型連続鋳
造機にて、鋼の鋳片を製造するに際し、鋳片の冷却方法
が下記〜の条件を満足することを特徴とする連続鋳
造方法。 凝固シェル厚が10mm以上15mm以下のところで鋳型によ
る1次冷却を終了し、2次冷却を開始する。 鋳片全面の表面温度を鋳型を出てから多くとも2分以
内の間に一旦600 ℃以上Ar3 点以下の範囲まで低下させ
る。 曲げ部および矯正部における鋳片表面温度が850 ℃以
上となるように2次冷却を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼の連続鋳造方
法、特に、鋳片の横割れ、横ヒビ割れに代表される表面
割れを防止した鋼の連続鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄鋼製品の製造コスト削減の観点
より連続鋳造鋳片の直行率向上の必要性が高まっている
が、この直行率向上に対する阻害要因の一つに連続鋳造
鋳片表面に発生する横ヒビ割れあるいは横割れと呼ばれ
る表面割れの問題がある。
【0003】最近では、材料特性上の要求からNb、V、
Ni、Cuなど種々の合金元素を含有した低合金鋼の生産量
が増加しているが、これらの合金元素の添加に伴い、連
続鋳造鋳片の表面割れの発生頻度は高くなり、製造コス
トの削減の要求に対して、その達成率は足踏み状態が続
いている。
【0004】これらの表面割れは、連続鋳造の2次冷却
時に鋳片表面温度が熱間延性の低下するγ→α変態温度
近傍 (約750 〜850 ℃) になり、この時、鋳片曲げや鋳
片矯正といった機械的な応力を受けることにより発生す
ることが知られている。
【0005】従って、鋳片曲げ部や鋳片矯正部における
鋳片表面温度を、前述の熱間延性の低下する領域 (以下
脆化温度域) よりも低温側もしくは高温側に回避する方
法が通常採用されている。しかしながら、鋳片温度の脆
化温度域回避のみでは表面割れを皆無にすることは困難
であり、これまでに鋳片表層組織に着目した鋳片冷却履
歴に関する技術がいくつか開示されている。
【0006】例えば、特公昭58−3790号公報には、2次
冷却帯の上部を強制冷却して鋳片表面温度を一旦650 〜
750 ℃に冷却することによりγ→α変態させた後に、ゆ
るやかに復熱させ、鋳片矯正部における鋳片表面温度を
脆化温度域より低温側に回避する方法が開示されてい
る。
【0007】また、特開昭58−224054号公報、特開昭58
−224055号公報には、鋳片の両コーナ部に限定しての熱
履歴であるが、鋳型直下において鋳片表面温度を750 〜
900℃まで冷却して表層組織の改善をした (γ粒の微細
化という記述がある) 後に、鋳片曲げ部、鋳片矯正部に
おける鋳片表面温度を800 ℃以上となるように冷却する
方法が開示されている。
【0008】このように、鋳片表面割れの防止方法はこ
れまでにもいくつか提案されており、合金元素を含有し
ない普通鋼には威力を発揮するものの、Ni、Cu、V、Nb
等を含有する低合金鋼の鋳造においては依然として上述
したような欠点を抱えており、鋳片表面割れの効果的な
解決策はまだ見出されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここに、本発明の目的
は、普通鋼はもちろん、近年、増加しつつある表面割れ
感受性の高い、Ni、Cu、V、Nb等を含有する低合金鋼の
連続鋳造においても鋳片表面割れを効果的に回避できる
連続鋳造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】ところで、上述のような
Ni、Cu、Nb、V等を含有する低合金鋼では、脆化温度
域が低温側に移行する、合金元素添加に伴うスケール
変化による冷却特性の変化等の理由から、曲げ部、矯正
部における温度を高温側に回避せざるを得なくなってき
た。例えば、Niを少量含有すると、サブスケールと呼ば
れる層が鋳片表面にところどころで固着し易くなり、サ
ブスケールのある部分とない部分で冷却の不均一を生じ
やすい。曲げ部、矯正部で鋳片表面温度を脆化温度域よ
り低温側に回避する方法では、この冷却の不均一を助長
させてしまうこととなり、前述の特公昭58−3790号公報
の開示する方法は、低合金鋼には適用することが困難で
あることが判明した。
【0011】さらに、特開平58−224054号および同58−
224055号公報に開示する方法でも、前述のような低合金
鋼の場合には、鋳片コーナ部のみならず鋳片全幅におい
て鋳片表層組織を改善する視点が必要であるが、本発明
者らが上記公報の明細書に基づき再現試験を実施したと
ころ、表面割れ防止のために曲げ部、矯正部での鋳片表
面温度を850 ℃以上とするが、そのためには、鋳型〜鋳
型直下までの冷却条件を工夫しないと実現できないこと
が判明した。
【0012】そこで、本発明者は、冷却履歴による鋳片
表層組織の改善と、曲げ部、矯正部における鋳片表面温
度を脆化温度域の高温側に回避することに着目して、以
下のような検討を行った。
【0013】図1は、実際の製造ラインにおいて鋳片表
面割れ発生頻度の高い、Ni含有鋼の高温延性をその鋼組
成とともに示すグラフである。図中、グラフ上の「%」
量はNi含有量を表わす。この例ではNi等の合金を数%含
有することにより、脆化温度域が普通鋼のそれよりも低
温側に移動する (普通鋼の脆化温度域が750 〜850 ℃で
あるのに対し、含Ni鋼のそれは600 〜850 ℃) 。さら
に、鋳片表層の酸化スケールの性状変化により、冷却特
性が変化し、脆化温度域より低温側では冷却が不均一に
なりやすいことがすでに述べたように分かっている。
【0014】従って、このような低合金鋼を連続鋳造す
る場合、鋳片が大きな応力を受ける曲げ部、矯正部で
は、鋳片温度を脆化温度域よりも高温側すなわち850 ℃
以上に回避させる必要がある。
【0015】しかしながら、実際の低合金鋼の鋳造実績
にもとづいて、鋳片表面温度を単に、脆化温度域より高
温側にするのみでは、表面割れを皆無にすることは、不
可能であった。曲げ部、矯正部での鋳片表面温度を脆化
温度域より高温側に回避してもなお、表面割れが発生し
た鋳片の表層組織は必ずといっていい程、図2(a) に示
すように旧オーステナイト粒界が明瞭な割れ感受性の高
い組織となっており、割れは旧オーステナイト粒界に沿
って発生していた。このような知見にもとづき、図2
(b) に示すような旧オーステナイト粒界の不明瞭な表層
組織が表面割れ感受性を鈍くするのに有効であることが
推定された。
【0016】一方、鋳片表層組織は、鋳片熱履歴と密接
な関係があり、適正な熱履歴を選定すれば鋳片表層組織
の割れ感受性を低減できる可能性がある。そこで、鋳片
熱履歴と鋳片表層組織の相関を200kg 規模の溶鋼実験に
より調査した。溶鋼組成は 0.7%Ni鋼であった。実験は
400 ×400 ×200 mmの静止鋳型に溶鋼を鋳込んだ後、完
全凝固前に鋳片を鋳型より取り出し、ミストスプレーに
より鋳片を冷却して実施した。あらかじめ鋳ぐるんだ熱
電対あるいは放射温度計により鋳片表面部の温度履歴を
測定し、鋳片表層組織を調査した。
【0017】図3に、各種冷却条件と鋳片表層組織の相
関を示す。ここに、そのときの冷却条件は鋳型を鋳片が
出てから2次冷却を行った時間t、鋳片表面部が2次冷
却により低下した温度Tc によって変更した。鋳片表層
組織はフェライトパーライト組織で旧γ粒界が明瞭で
ある場合、フェライトパーライト組織で旧γ粒界が不
明瞭である場合、2次冷却が強く十分に復熱しなかっ
た場合に得られたベイナイト組織の3種類に分類した。
【0018】図3からも分かるように、割れ感受性の高
いの組織は、冷却時間に関わらず、Tc が鋼のAr3
以上の場合およびTc がAr3 点以下でも2次冷却時間が
2分より長い場合に発生した。の組織は、割れ感受性
が低いと考えられるが、冷却時間が2分以内でかつTc
が600 ℃以上Ar3 点 (γ→γ+αの変態温度) 未満の場
合に生成した。の組織はTc が600 ℃以下のときに生
成した。ただし、の組織の場合は鋳片表面温度があま
りに低下するので、鋳片温度不均一が発生しやすく、好
ましくない。の組織の中で最も好ましいのはの
γ粒界が不明瞭な組織である。なお、の組織を得るた
めには、例えば鋳型直下で0.025 〜0.090L/cm2/minの水
量密度で冷却すればよく、これは通常の冷却の2倍以上
の冷却水量に相当する。
【0019】上記の知見を基に、実際の連続鋳造装置に
て冷却履歴と鋳片表層組織、鋳片表面割れ発生状況の相
関を調査した。図4に、本発明にかかる冷却パターンと
従来法の冷却パターンとを比較しながら連続鋳造鋳片の
熱履歴を示す。この熱履歴から鋳型直下からの冷却によ
り到達する鋳片表面の最低温度Tm 、曲げ部温度Tb(垂
直曲げ型連鋳機の場合) 、矯正部温度Tu を求め、鋳片
表層組織および鋳片表面割れの関係を求めた。鋳型を出
た鋳片は直ちに二次冷却を受け、次いで曲げ部、矯正部
を経て、連鋳機より引出される。図中の冷却曲線A〜E
はそれぞれ後述する場合の冷却曲線を表わす。
【0020】図5にTm 、Tb の各鋳片表面温度と鋳片
表層組織、鋳片地側に発生する表面割れの関係を、図6
にTm 、Tu と鋳片表層組織、鋳片天側に発生する表面
割れの関係をそれぞれ示す。いずれの場合も溶鋼組成は
0.7%Ni−0.01%Nb鋼であった。図5、図6より、鋳片
表層組織の発生状況は図3の基礎試験結果とほぼ同等で
あり、基礎試験で割れ感受性が低いと予測されたγ粒界
が不明瞭な組織は、鋳型直下で2分以内に600 ℃≦Tm
<Ar3 点となった時に生成した。
【0021】但し、鋳型直下の強冷却が0.5 分未満の時
は、鋳片表面温度がAr3 点以下にならず、γ粒界が不明
瞭な組織は生成しなかった。これは、0.5 分未満の冷却
では鋳片表面温度をAr3 点以下まで下げ得る冷却能が確
保されないことによる。
【0022】地側鋳片表面割れは、旧γ粒界が不明瞭組
織 (Tm <Ar3 点) の場合でかつ、Tb ≧850 ℃の時に
解消した。旧γ粒界が不明瞭組織でもTb <850 ℃の時
には表面割れは皆無とならず、また、前述のようにTb
≧850 ℃でも、旧γ粒界が明瞭な組織では表面割れは皆
無ではなかった (図5参照) 。天側表面割れについても
同様に旧γ粒界が不明瞭組織 (Tm <Ar3 点) で、Tu
≧850 ℃の時に解消した (図6参照) 。
【0023】図5、図6に示す結果から理解されるよう
に、表層組織の旧γ粒界不明瞭組織への改善と、曲げ
部、矯正部における鋳片表面温度の高温側回避とを両立
させることで、表面割れは解消できる。しかし、表層組
織をそのような不明瞭組織に改善しても曲げ部および矯
正部での鋳片表面温度が脆化温度域に入ってしまったら
表面割れは発生する。これは、表層組織の改善と高温側
回避の両者が熱的に相反するアクションであるため、実
際の連続鋳造装置での種々制約と重なると、両立ができ
にくいことによる。
【0024】そのような実際の連続鋳造装置での制約と
は、例えば a) スラブを対象とした垂直曲げ型連続鋳造機は一般的
に垂直部が2〜3mであり、鋳型長さが0.7 〜0.9 mで
あることを考え合わせると、曲げ部温度、矯正部温度≧
850 ℃を実現するためには、鋳型直下の非常に短い範囲
で鋳片温度をAr点未満まで冷却する必要がある、 b) スラブを対象とした湾曲型連続鋳造機は、介在物
浮上の観点から、低速鋳造操業を行っているのが一般的
であり、この場合も、矯正部温度≧850 ℃を実現するた
めには非常に短い範囲で鋳片温度をAr3 点未満まで冷却
する必要があること等が挙げられる。
【0025】そこで、本発明者はそのような実際上の様
々な制約下においても、前記表面割れ解消のための熱履
歴を確実に得るための方法をさらに検討した。鋳型によ
る1次冷却と2次冷却では、2次冷却の方が冷却能が高
い。また、鋳片の復熱能は熱容量の大きい鋳造初期の方
が高い。これらのことより、鋳型直下の強冷却により鋳
片の十分な復熱能を確保するためには、凝固シェル厚の
小さい領域で強冷却を早めに開始し、強冷却を早めに終
了するのが効果的であるとの結論に達した。
【0026】図7に図5、図6と同様の溶鋼について鋳
型直下で鋳片を強冷却して鋳片表層組織がγ粒不明瞭な
組織とする条件である 600℃≦Tm <Ar3 点にする熱履
歴において、2次冷却を開始する凝固シェル厚と曲げ部
(この例では垂直部3m) における表面温度Tb の関係
を示す。ただし、その場合、鋳型を出てからTm にいた
るまでの冷却時間=1分とする。鋳型出口におけるシェ
ル厚さは好適態様にあっては、鋳型の冷却能を調整する
ことで、具体的には冷却水量を変更することで調整すれ
ばよい。
【0027】このように2次冷却を開始する凝固シェル
厚を15mm以下とすることで復熱能が確保され (早期2次
冷却開始、早期強冷却終了) 、γ粒不明瞭化組織の生成
と曲げ部温度Tb ≧850 ℃の両立が実現されやすくな
る。
【0028】但し、この場合は凝固シェル厚を10mm未満
にするとブレークアウト等の操業トラブルが多発し、好
ましくない。以上の知見は、垂直曲げ型連鋳機および湾
曲型連鋳機の矯正温度についても同様に適用できる。
【0029】ここに、本発明の熱履歴は図4の冷却曲線
Aのように図示される。この条件は、鋳片表面の周方向
の全位置で満足するのが望ましい。また、2次冷却を開
始するシェル厚、Tm 、鋳型を出てからTm に至るまで
の時間等は連鋳機型式、連鋳機プロフィール (曲げ部位
置、矯正部位置) 、鋳造条件 (Vc 、溶鋼温度) 等によ
り決定される。
【0030】ここに、本発明は、次の通りである。 (1) 垂直曲げ型連続鋳造機にて、鋼の鋳片を製造するに
際し、下記〜の条件で鋳片の冷却を行うことを特徴
とする連続鋳造方法。
【0031】凝固シェル厚が10mm以上15mm以下のとこ
ろで鋳型による1次冷却を終了し、2次冷却を開始す
る。 鋳片全面の表面温度を鋳型を出てから多くとも2分以
内の間に一旦600 ℃以上Ar3 点以下の範囲まで低下させ
る。 曲げ部における鋳片表面温度、矯正部における鋳片表
面温度の両者が850 ℃以上となるように2次冷却を行
う。
【0032】(2) 湾曲型連続鋳造機にて、鋼の鋳片を製
造するに際し、下記〜の条件で鋳片の冷却を行うこ
とを特徴とする連続鋳造方法。
【0033】凝固シェル厚が10mm以上15mm以下のとこ
ろで鋳型による1次冷却を終了し、2次冷却を開始す
る。 鋳片全面の表面温度を鋳型を出てから多くとも2分以
内の間に一旦600 ℃以上Ar3 点以下の範囲まで低下させ
る。 矯正部における鋳片表面温度が850 ℃以上となるよう
に2次冷却を行う。
【0034】本発明によれば、曲げ部、矯正部における
鋳片表面温度が少なくとも850 ℃以上に制御するもので
あるが、曲げ部、矯正部における鋳片表面温度の上限に
は伝熱上の制約がある。したがって、本発明の好適態様
にあってそれぞれの上限温度は曲げ部で1300℃、矯正部
では1200℃である。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の態様をその
作用とともに説明する。本発明は、普通鋼ばかりでな
く、近年、増加しつつある表面割れ感受性の高い、Nb、
V、Ni、Cuなど種々の合金元素を含有した低合金鋼の連
続鋳造を対象としており、本発明により鋳片の横ヒビ割
れ、横割れを防止する機構は次の通りである。
【0036】図4は本発明にかかる連続鋳造鋳片の冷却
パターン、つまり鋳片表面の熱履歴を従来法の冷却パタ
ーンと比較して示すグラフである。ここで、冷却曲線A
は本発明、同Bは鋳型直下で強冷却せずに徐々に鋳片表
面温度を低下させて、曲げ部、矯正部の温度を脆化温度
域の高温側に回避させる冷却パターン、冷却曲線Cは本
発明と同様に鋳型直下で強冷却を行い、その後、復熱さ
せる冷却パターンであるが2次冷却がシェル厚15mm以上
のところより開始されている場合、冷却曲線Dは鋳型直
下で強冷却を行い、曲げ部、矯正部で鋳片表面温度を脆
化温度域の低温側に回避する冷却パターン、冷却曲線E
は同Dよりもさらに強冷却を行い、表面組織をベイナイ
ト変態させる冷却パターンである。
【0037】本発明によれば、図4の冷却曲線Aで示す
ように、2次冷却開始位置がシェル厚10〜15mmの位置よ
り開始されており、また、2分以内に600 ℃以上Ar3
未満まで冷却される。これにより、鋳片表層組織は割れ
感受性の低いγ粒界の不明瞭なフェライトパーライト組
織となる。この鋳型直下の強冷却は早期に開始され、早
期に終了するので、鋳片は十分な復熱能を有し、曲げ
部、矯正部における脆化域高温側回避(850℃以上) が可
能となる。これにより、鋳型表層組織の割れ感受性低減
と、曲げ部、矯正部における脆化域高温側回避の両立が
達成され、鋳片表面割れはほとんど皆無とすることが可
能である。
【0038】図4の冷却曲線B〜Eの各冷却パターンは
以下の欠点があり、本発明の優位性は明白である。冷却
曲線Bは曲げ部、矯正部において脆化温度域より高温側
回避はされているものの、鋳片表層組織が割れ感受性の
高いγ粒界の明瞭な組織となってしまい、表面割れは減
少しない。
【0039】冷却曲線Cは鋳型直下の強冷却により鋳片
表層組織はγ粒界の不明瞭な組織となるが、2次冷却の
開始時期が遅く、曲げ部、矯正部において脆化温度域か
らの回避がなされず、表面割れは減少しない。
【0040】冷却曲線Dは鋳型直下の強冷却により鋳片
表面組織はγ粒界の不明瞭な組織となり曲げ部、矯正部
において脆化温度域より低温側への回避がなされている
が、前記のように低合金鋼では脆化温度域が低温側に移
行する場合が多く、必ずしも得策ではない。冷却曲線E
は極度の強冷却により温度ムラが発生しやすく、熱応力
による割れが発生する。
【0041】本発明は、低合金鋼、特にNi、V、Cu、Nb
から成る群から選ばれた少なくとも1種の合金元素合計
量が2.0 %以下の低合金鋼の連続鋳造に適用する場合、
より効果的に表面割れ防止が図られ、その優れた効果が
発揮される。
【0042】
【実施例】本例では、垂直曲げ型および湾曲型の連続鋳
造機を使用して、スラブ形状の鋳片の連続鋳造を行っ
た。表1に連続鋳造機仕様および鋳造条件を示す。
【0043】2次冷却条件を種々変更させて鋳片表面の
温度履歴、表面組織、表面割れとの相関を調査した。温
度履歴は表面割れ発生頻度の高いコーナ部より100 mm位
置に鋳型直下から噛み込み式熱電対により測定した。
【0044】表2に鋳造鋼種の化学成分を示す。温度履
歴、表層組織、表面割れ発生状況の相関の評価をわかり
やすくするため、鋳造鋼種には割れ発生頻度の高い鋼種
を選定した。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】表3に本発明の実施例の熱履歴、鋳片表層
組織、表面割れ発生状況をまとめ、表4に比較例および
従来例の熱履歴、鋳片表層組織、表面割れ発生状況をま
とめた。
【0048】比較例1〜2、20〜21はそれぞれ垂直曲げ
型 (以下、VB型) および湾曲型 (以下、S型) 連
鋳機において、2次冷却開始シェル厚が本発明で規定す
る範囲のそれより小さかった例である。この場合、凝固
シェル強度が不十分であったため、鋳型出口でブレーク
アウトが発生してしまった。
【0049】比較例3〜4、22〜23はそれぞれVB型、
S型で2次冷却開始シェル厚が本発明で規定する範囲の
それより大きかった例である。この場合、鋳片表層はγ
粒界の不明瞭な割れ感受性が低いとされる組織であった
にも関わらず、2次冷却開始が遅すぎて、鋳片の復熱能
が確保できず、いずれの例でも鋳片コーナ部において矯
正部で脆化温度域を高温側に回避できなかった。その結
果、鋳片天側に深さ5mm程度のコーナ部割れが発生する
結果となってしまった。
【0050】比較例5〜7はVB型で鋳型直下での強冷
却時間が短かすぎて本発明で規定するAr3 点以下への範
囲に鋳片表面温度を低下させることができなかった例で
ある。この場合、鋳片表面温度を一旦、Ar3 点以下まで
冷却する水量が確保できず、表層にγ粒界の明瞭な割れ
感受性の高い組織が生成した。その結果、鋳片天地両面
のコーナ部より100 mm位置以内 (以下コーナ部近傍) に
深さ2〜3mmと軽微ではあるが横ヒビ割れが発生した。
このコーナー近傍の横ヒビ割れ発生位置は短辺面と長辺
面の冷却の違いにより、鋳片表面にへこみが生じる位置
に相当しており、脆化温度域を高温側に回避しても割れ
は防止できなかった。
【0051】また、比較例24〜26はS型で鋳型直下での
強冷却時間が短かすぎて鋳片表面温度を本発明で規定す
る範囲にまで低下させることができなかった例である。
この場合も、割れ感受性の高い組織が原因でコーナ部近
傍に深さ3mm程度の軽減な横ヒビ割れが発生した。
【0052】比較例8〜10はVB型において鋳型直下の
強冷却時間は本発明で規定する範囲内のそれであるが冷
却不足により、鋳型直下強冷後のミニマム温度がAr3
以下にならなかった例である。この場合、比較例5〜7
と同様の機構で鋳片天地両面のコーナ部近傍に軽微な横
ヒビ割れが発生した。
【0053】比較例27〜29はS型において鋳型直下での
強冷却時間は本発明で規定する範囲内のそれであるが冷
却不足により、鋳型直下強冷後のミニマム温度がAr3
以下にならなかった例である。この場合、比較例24〜26
と同様の機構で鋳片天側のコーナ部近傍に軽微な横ヒビ
割れが発生した。
【0054】比較例11〜13、30〜32はそれぞれ、VB
型、S型において鋳型直下強冷後のミニマム温度が600
℃より低温になった例である。いずれの場合も、VB
型、S型を問わず表層にはベイナイト組織が生成し、熱
応力起因と考えられる深さ20mm程度の横ヒビ割れが天地
全面に発生した。
【0055】比較例14〜16はVB型において鋳型直下の
ミニマム温度Tm は適正範囲であるが、復熱時の水量選
択が不適正なために曲げ部温度Tb が850 ℃以下となっ
た例である。この場合、表層ではγ粒界の不明瞭な組織
が生成したが、曲げ部で脆化温度域を回避できず、鋳片
地側ほぼ全面に深さ10mm程度の横ヒビ割れが発生した。
【0056】比較例17〜19、33〜35はそれぞれ、VB
型、S型において鋳片復熱時の水量選択が不適正なため
に矯正部温度Tu が850 ℃以下となった例である。この
場合、表層ではγ粒界の不明瞭な組織が生成したが、矯
正部で脆化温度域を回避できず、鋳片天側ほぼ全面に深
さ10mm程度の横ヒビ割れが発生した。
【0057】従来例1はVB型において鋳型直下で強冷
することなしに、曲げ部、矯正部で脆化温度域を高温側
(850℃以上) に回避した例である。この場合、脆化温度
域を高温側に回避したにも関わらず、鋳片表層がγ粒界
の明瞭な割れ感受性の高い組織になっていたため、天側
のコーナ部近傍に深さ5mm程度の横ヒビ割れが散見され
た。
【0058】従来例2はS型において鋳型直下で強冷却
した後に、曲げ部、矯正部で低温側に脆化温度域を回避
しようとしたものである (特公昭58−3790号公報開示の
方法の再現試験) 。しかし、鋳片天地全面に深さ30mm程
度の横ヒビ割れが頻発した。これより、表2の鋼種の脆
化温度域がかなり低温側に広がっていることが推定され
た。
【0059】なお、特開昭58−224054号公報、同58−22
4055号公報に相当する冷却条件は比較例3、4、15、1
8、22、23、34に相当するが、いずれも前述のように本
発明範囲より少なくとも一つ範囲外の条件が存在してし
まったため、表面割れが発生した。
【0060】これに対し、本発明の実施例1〜36では垂
直曲げ型、湾曲型のいずれの連鋳機を問わず、2次冷却
開始シェル厚、鋳型直下の強冷却時間、鋳型直下の強冷
却時のミニマム温度、曲げ部温度、矯正部温度が適正で
あったため、鋳片表層組織の割れ感受性低減と、曲げ
部、矯正部における脆化温度域の高温側回避とが両立さ
れ、表面割れのない良好な品質の鋳片を得ることができ
た。
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【発明の効果】本発明により、スラブ表層組織の割れ感
受性低減 (γ粒界の不明瞭な組織) と、垂直曲げ型連鋳
機の曲げ部、矯正部、および湾曲型連鋳機の矯正部にお
ける脆化温度域の高温側回避との両立が可能となり、連
続鋳造鋳片の表面割れが効果的に解消された。その結
果、鋳片のノースカーフ化、表面無手入れ、連鋳鋳
片の直行率向上が達成され、製造コストの削減に大きく
寄与することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】Ni含有鋼の高温延性をその鋼組成とともに示す
グラフである。
【図2】鋳片表層組織の概念図であり、図2(a) は旧オ
ーステナイト粒界が表層部より明瞭な割れ感受性の高い
組織を、同(b) は旧オーステナイト粒界が表層部より不
明瞭な割れ感受性の低い組織をそれぞれ示す模式図であ
る。
【図3】冷却条件 (鋳型を鋳片が出てから2次冷却を行
った時間、鋳片表面部が2次冷却により低下した温度T
c)と鋳片表層組織の関係をラボスケールの実験により求
めたグラフである。
【図4】本発明にかかる鋳片の冷却パターンと従来法の
鋳片の冷却パターンを比較したグラフである。
【図5】鋳型直下での強冷却により冷却される温度Tm
、曲げ部温度Tb と鋳片表層組織、鋳片地側に発生す
る表面割れの関係図である。
【図6】Tm 、矯正部温度Tu と鋳片表層組織、鋳片天
側に発生する表面割れの関係図である。
【図7】2次冷却を開始する凝固シェル厚と曲げ部にお
ける鋳片表面温度Tb の関係を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直曲げ型連続鋳造機にて、鋼の鋳片を
    製造するに際し、下記〜の条件で鋳片の冷却を行う
    ことを特徴とする連続鋳造方法。 凝固シェル厚が10mm以上15mm以下のところで鋳型によ
    る1次冷却を終了し、2次冷却を開始する。 鋳片全面の表面温度を鋳型を出てから多くとも2分以
    内の間に一旦600 ℃以上Ar3 点以下の範囲まで低下させ
    る。 曲げ部における鋳片表面温度、矯正部における鋳片表
    面温度の両者が850 ℃以上となるように2次冷却を行
    う。
  2. 【請求項2】 湾曲型連続鋳造機にて、鋼の鋳片を製造
    するに際し、下記〜の条件で鋳片の冷却を行うこと
    を特徴とする連続鋳造方法。 凝固シェル厚が10mm以上15mm以下のところで鋳型によ
    る1次冷却を終了し、2次冷却を開始する。 鋳片全面の表面温度を鋳型を出てから多くとも2分以
    内の間に一旦600 ℃以上Ar3 点以下の範囲まで低下させ
    る。 矯正部における鋳片表面温度が850 ℃以上となるよう
    に2次冷却を行う。
JP8036488A 1996-02-23 1996-02-23 鋼の連続鋳造方法 Expired - Lifetime JP3058079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8036488A JP3058079B2 (ja) 1996-02-23 1996-02-23 鋼の連続鋳造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8036488A JP3058079B2 (ja) 1996-02-23 1996-02-23 鋼の連続鋳造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09225607A true JPH09225607A (ja) 1997-09-02
JP3058079B2 JP3058079B2 (ja) 2000-07-04

Family

ID=12471220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8036488A Expired - Lifetime JP3058079B2 (ja) 1996-02-23 1996-02-23 鋼の連続鋳造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3058079B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007160341A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Jfe Steel Kk 鋼の連続鋳造設備及び連続鋳造方法
JP2007222920A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Jfe Steel Kk 連鋳片冷却方法および連鋳片冷却装置
JP2009522110A (ja) * 2006-01-11 2009-06-11 エス・エム・エス・デマーク・アクチエンゲゼルシャフト 連続鋳造をするための方法及び装置
JP2010005634A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Kobe Steel Ltd 鋳片の製造方法
JP2011031259A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Nippon Steel Corp 連続鋳造機内の二次冷却方法
JP2011224607A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Nippon Steel Corp 金属の連続鋳造方法
JP2012176436A (ja) * 2011-01-31 2012-09-13 Jfe Steel Corp 鋼の連続鋳造方法
JP2013154369A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 連続鋳造方法
JP2013208649A (ja) * 2012-03-01 2013-10-10 Jfe Steel Corp 鋼の連続鋳造方法
JP2015006684A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 Jfeスチール株式会社 鋼の連続鋳造方法
JP2015093278A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 新日鐵住金株式会社 Ti脱酸鋼の連続鋳造方法
JP5896067B1 (ja) * 2015-04-06 2016-03-30 Jfeスチール株式会社 連続鋳造機を用いた鋳片の製造方法
JP2016041436A (ja) * 2014-08-18 2016-03-31 新日鐵住金株式会社 Ni含有鋼の連続鋳造方法
JP2016172265A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 Jfeスチール株式会社 鋼の連続鋳造方法
CN106536085A (zh) * 2014-07-24 2017-03-22 杰富意钢铁株式会社 钢的连续铸造方法
EP3441157A1 (de) * 2017-08-08 2019-02-13 SMS Group GmbH Verfahren und anlage zum stranggiessen eines metallischen produkts
CN113174467A (zh) * 2021-03-23 2021-07-27 中冶南方连铸技术工程有限责任公司 铸坯淬冷组织的预测方法及铸坯淬冷工艺的制定方法
CN113843403A (zh) * 2020-06-25 2021-12-28 宝山钢铁股份有限公司 一种利用铁素体相改善铸坯表面裂纹的方法

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007160341A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Jfe Steel Kk 鋼の連続鋳造設備及び連続鋳造方法
JP2009522110A (ja) * 2006-01-11 2009-06-11 エス・エム・エス・デマーク・アクチエンゲゼルシャフト 連続鋳造をするための方法及び装置
US8522858B2 (en) 2006-01-11 2013-09-03 Sms Siemag Aktiengesellschaft Method and apparatus for continuous casting
US8596335B2 (en) 2006-01-11 2013-12-03 Sms Siemag Aktiengesellschaft Method and apparatus for continuous casting
JP2007222920A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Jfe Steel Kk 連鋳片冷却方法および連鋳片冷却装置
JP2010005634A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Kobe Steel Ltd 鋳片の製造方法
JP2011031259A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Nippon Steel Corp 連続鋳造機内の二次冷却方法
JP2011224607A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Nippon Steel Corp 金属の連続鋳造方法
JP2012176436A (ja) * 2011-01-31 2012-09-13 Jfe Steel Corp 鋼の連続鋳造方法
JP2013154369A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 連続鋳造方法
JP2013208649A (ja) * 2012-03-01 2013-10-10 Jfe Steel Corp 鋼の連続鋳造方法
JP2015006684A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 Jfeスチール株式会社 鋼の連続鋳造方法
JP2015093278A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 新日鐵住金株式会社 Ti脱酸鋼の連続鋳造方法
CN106536085A (zh) * 2014-07-24 2017-03-22 杰富意钢铁株式会社 钢的连续铸造方法
CN106536085B (zh) * 2014-07-24 2019-04-19 杰富意钢铁株式会社 钢的连续铸造方法
JP2016041436A (ja) * 2014-08-18 2016-03-31 新日鐵住金株式会社 Ni含有鋼の連続鋳造方法
JP2016172265A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 Jfeスチール株式会社 鋼の連続鋳造方法
JP5896067B1 (ja) * 2015-04-06 2016-03-30 Jfeスチール株式会社 連続鋳造機を用いた鋳片の製造方法
WO2016162906A1 (ja) * 2015-04-06 2016-10-13 Jfeスチール株式会社 連続鋳造機を用いた鋳片の製造方法
KR20170105075A (ko) 2015-04-06 2017-09-18 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 연속 주조기를 이용한 주편의 제조 방법
CN107427907A (zh) * 2015-04-06 2017-12-01 杰富意钢铁株式会社 使用连续铸造机的铸锭的制造方法
EP3441157A1 (de) * 2017-08-08 2019-02-13 SMS Group GmbH Verfahren und anlage zum stranggiessen eines metallischen produkts
CN113843403A (zh) * 2020-06-25 2021-12-28 宝山钢铁股份有限公司 一种利用铁素体相改善铸坯表面裂纹的方法
CN113174467A (zh) * 2021-03-23 2021-07-27 中冶南方连铸技术工程有限责任公司 铸坯淬冷组织的预测方法及铸坯淬冷工艺的制定方法
CN113174467B (zh) * 2021-03-23 2023-02-24 中冶南方连铸技术工程有限责任公司 铸坯淬冷组织的预测方法及铸坯淬冷工艺的制定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3058079B2 (ja) 2000-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09225607A (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP2019527774A (ja) 材質ばらつきが少なく表面品質に優れた高強度熱延鋼板及びその製造方法
JP3008825B2 (ja) 鋳片表面割れ抑制方法
JP3412418B2 (ja) 鋳片2次冷却装置
JP3149763B2 (ja) 軸受鋼の連鋳片の置き割れ防止方法
JPS6234802B2 (ja)
JP5402790B2 (ja) 連続鋳造ブルーム鋳片の冷却方法およびその鋳片の製造方法
JP2000233266A (ja) 表面性状の良好な鋼板の製造方法
JP3872536B2 (ja) 熱延連続化プロセスを用いた深絞り性に優れた加工用熱延鋼板の製造方法
JP4319945B2 (ja) 焼き入れ性と加工牲に優れた高炭素鋼板
JP2583715B2 (ja) 低温靭性の優れた厚鋼板の製造方法
JP4643833B2 (ja) 幅方向材質均一性に優れた熱延鋼帯の製造方法
JPH0826409B2 (ja) 連続焼鈍によるプレス成型性の優れた冷延鋼板の製造法
JPH09253814A (ja) 鋳片表面割れの抑制方法
JPS6070123A (ja) 連続鋳造アルミキルド鋼の熱間圧延方法
JPH06246414A (ja) 高炭素鋼の連続鋳造方法
JP2917236B2 (ja) 低温靱性に優れた9%Ni鋼の製造法
JPH07238322A (ja) 鋼片の表面割れ防止法
JPS6360812B2 (ja)
JPH11197797A (ja) 鋼の連続鋳造方法
JPH08104920A (ja) 高強度オーステナイトステンレス鋼板の製造方法
KR900004844B1 (ko) 열간압연에서의 강편 엣지균열 저감방법
JPH0578752A (ja) 化成処理性と伸びフランジ性の優れた高強度冷延鋼板の製造方法
JP2002066601A (ja) 連鋳鋳片の熱間幅大圧下時の表面割れ防止方法
JPS6240902A (ja) 連続鋳造鋼片熱間直送圧延時の割れ防止方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000321

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080421

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110421

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120421

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120421

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 13

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 13

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140421

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term