JPH09225589A - 粉体塗型剤の塗布方法および塗布装置 - Google Patents

粉体塗型剤の塗布方法および塗布装置

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JPH09225589A
JPH09225589A JP3351896A JP3351896A JPH09225589A JP H09225589 A JPH09225589 A JP H09225589A JP 3351896 A JP3351896 A JP 3351896A JP 3351896 A JP3351896 A JP 3351896A JP H09225589 A JPH09225589 A JP H09225589A
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貴夫 野中
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Hanano Shoji KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋳型内表面に付着しないで落下する粉体塗型剤
を、鋳型内表面に付着させる機会を増大させる。 【解決手段】覆い部材21の上端縁を上型4の下面に当
接させて、密閉空間Mを構成する。覆い部材21内に配
設したスプレ−ノズル22から、粉体塗型剤を上向きで
つまり上型内表面に向けて吹きつける。ブロ−ノズル2
3から下向きにブロ−エアを吹き出して、上型内表面に
付着しないで落下した粉体塗型剤を飛散させて、上型内
表面に付着させる。各ズル22および23をそれぞれ上
型4に沿って移動させて、付着効果をより高める。粉体
塗型剤の塗布中、吸引口44からの吸引作用によって、
密閉空間K内をほぼ一定圧力に維持する。吸引した粉体
塗型剤は回収して、スプレ−ノズル22からの吹きつけ
に再利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳型に対して粉体
塗型剤を塗布するための塗布方法および塗布装置に関す
るものである。
【0002】例えば低圧鋳造装置においては、上型と下
型とからなる鋳型によって形成されるキャビティ内に、
下型側から鋳造湯が供給されるのが一般的である。鋳型
内表面への鋳造湯の回りを良好にするため、あるいは鋳
造品の離型を良好にするため、鋳型内表面に粉体塗型剤
を塗布することが行われている。とりわけ、鋳造湯の温
度が低下された上型表面(下型に対する合わせ面)への
鋳造湯の回りを良好にするために、上型表面に粉体塗型
剤を塗布することが強く要求されることになる。
【0003】鋳型内表面に対する粉体塗型剤の塗布は、
通常、スプレ−ノズルから粉体塗型剤を鋳型内表面に吹
きつけることにより行われる。この場合、粉体塗型剤の
鋳型内表面に対する付着性が悪く、この付着効率を上げ
ることが強く望まれている。すなわち、スプレ−ノズル
から鋳型内表面に向けて吹きつけられた粉体塗型剤の多
くは、鋳型内表面に付着しないまま落下してしまうこと
になる。特開昭61−42462号公報には、静電吸着
を利用して付着効率を向上させるものが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載のものでは、鋳型内表面から離間してしまった、
つまり落下してしまった粉体塗型剤までを鋳型内表面に
付着させることができず、この点において何等かの対策
が望まれることになる。
【0005】したがって、本発明の目的は、鋳型内表面
に付着しないで落下してしまった粉体塗型剤を、再度鋳
型内表面に付着させることのできるようにした粉体塗型
剤の塗布方法および塗布装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明による粉体塗型剤の塗布方法にあっては、次
のような構成としてある。すなわち、鋳型内表面に粉体
塗型剤を塗布する方法であって、鋳型内表面を密閉空間
となるように覆い部材で覆った状態で、鋳型内表面に対
してスプレ−ノズルから粉体塗型剤を吹きつけると共
に、鋳型内表面に付着しないで落下する粉体塗型剤をブ
ロ−ノズルからのブロ−エアによって該密閉空間内で飛
散させる、ような構成としてある。上記構成を前提とし
た好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜
請求項7に記載のとおりである。
【0007】前記目的を達成するため、本発明による粉
体塗型剤の塗布装置にあっては、次のような構成として
ある。すなわち、鋳型内表面に粉体塗型剤を塗布する装
置であって、鋳型内表面を密閉空間となるように覆うた
めの覆い部材と、前記密閉空間内において、鋳型内表面
に対して粉体塗型剤を吹きつけるためのスプレ−ノズル
と、前記密閉空間内において、ブロ−エアを吹き出して
鋳型内表面に付着しないで落下する粉体塗型剤を飛散さ
せるためのブロ−ノズルと、を備えた構成としてある。
上記構成を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲
における請求項9以下に記載のとおりである。
【0008】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、鋳
型内表面に付着しないで落下された粉体塗型剤は、ブロ
−エアによって飛散されて鋳型内表面に付着する機会が
増大され、粉体塗型剤の付着効率向上の上で好ましいも
のとなる。また、密閉空間内において行うので、落下さ
れた粉体塗型剤を効果的に飛散させて鋳型内表面に付着
させることができ、しかも粉体塗型剤が周囲に漏れ出て
しまう事態を防止して環境悪化を防止する上でも好まし
いものとなる。
【0009】請求項2に記載したような構成とすること
により、鋳型内表面の凹凸部分に対しても効果的に粉体
塗型剤を付着させて、付着効率をより向上させる上で好
ましいものとなる。
【0010】請求項3に記載したような構成とすること
により、良くおこなわれている上型表面に対して粉体塗
型剤を塗布するときの付着効率を向上させることができ
る。また、重力により落下する粉体塗型剤のブロ−エア
による飛散を効果的に行うことができる。
【0011】請求項4に記載したような構成とすること
により、鋳造に際して覆い部材等が邪魔になる事態を防
止することができる。
【0012】請求項5に記載したような構成とすること
により、中子台車を有効に利用して覆い部材等を移動さ
せることができる。
【0013】請求項6に記載したような構成とすること
により、中子台車の型開き空間への移動と、覆い部材に
よる密閉空間の形成とを別の動きとして、中子台車の型
開き空間への移動に制約を与えないようにする上で好ま
しいものとなる。また、密閉空間を、覆い部材を上昇さ
せるだけで簡単に得ることができる。
【0014】請求項7に記載したような構成とすること
により、密閉空間の圧力変化にあよって、粉体塗型剤の
吹きつけ変動やブロ−エアの吹出変動を防止する上で好
ましいものとなる。また、吸引された粉体塗型剤を、吸
引を利用して回収することも可能となる。
【0015】請求項8に記載された発明によれば、請求
項1に対応した効果を得るための装置を提供することが
できる。
【0016】請求項9に記載したような構成とすること
により、請求項3に対応した効果を得るための塗布装置
を提供することができる。
【0017】請求項10に記載したような構成とするこ
とにより、請求項5に対応した効果を得るための装置を
提供することができる。
【0018】請求項11に記載したような構成とするこ
とにより、請求項6に対応した効果を得るための装置を
提供することができる。
【0019】請求項12に記載したような構成とするこ
とにより、覆い部材とスプレ−ノズルとブロ−ノズルと
のより具体的な設置構造のものを提供することができ
る。とりわけ、覆い部材とスプレ−ノズルとブロ−ノズ
ルとを1つのセット体として構成することにより、その
取り扱いが容易となる。
【0020】請求項13に記載したような構成とするこ
とにより、中子のセット方向と覆い部材のセット方向と
を逆の方向の動きとし、しかも上昇される覆い部材等を
中子セット装置よりも高い位置としてあるので、中子の
下方への動きと覆い部材等の上方への動きとの干渉を防
止しつつその各駆動部分を中子台車に構成することが容
易となる。
【0021】請求項14に記載したような構成とするこ
とにより、請求項2に対応した効果を得るための塗布装
置を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1、図2は、本発明が適用され
た低圧鋳造機を示し、実施例では、自動車用エンジンの
シリンダヘッドをアルミニウム合金で鋳造するためのも
のとなっている。この図1、図2において、1は下プラ
テン、2は上下駆動される上プラテンであり、下プラテ
ン1に下型3が固定され、上プラテン2に上型4が固定
されている。
【0023】5は中子台車、6は製品取り出し台車であ
り(図2では図示略)、それぞれ共通のレ−ル7上を走
行可能とされている。すなわち、各台車5は、上型4が
上昇して下型3との間に型開き空間Kが形成されたと
き、この型開き空間K内に進退出可能とされる。そし
て、中子台車5は、型開き空間K外で中子を保持して、
型開き空間K内に進出し、保持した中子を加工させて下
型3にセットする。また、中子台車5は、後述するよう
に、粉体塗型剤を上型4の鋳型内表面に塗布するための
後述する塗布ボックスTを搭載していて、型開き空間K
内において塗布ボックスTを上昇させて、後述のように
して上型内表面(下型3に対する合わせ面で、下向きの
面となる)に対して粉体塗型剤が塗布される。
【0024】上型4を下降させて下型3に型合わせし、
その後、鋳型3と4により形成されるキャビティ内に鋳
造湯を供給することにより、鋳造品が形成される。そし
て、形成された鋳造品は、上型4が上昇して型開き空間
Kが構成された状態で、製品取り出し台車6によって、
中子台車5とは反対側端部へ取り出される。なお、鋳造
湯は下型3から供給されるようになっており、図2にお
いて、鋳造湯の保持炉が符号8で、保持炉8から下型へ
の鋳造湯供給用のスト−クが符号9で示される。
【0025】中子台車5について、図3〜図5をも参照
しつつより詳細に説明する。まず、中子台車5は、中子
セット装置11を搭載している。この中子セット装置1
1は、ガイドロッド12によってガイドされつつ上下動
されるベ−スプレ−ト13を有し、このベ−スプレ−ト
13は、中子セット装置11の上下駆動手段となるシリ
ンダ装置14によって上下駆動される。ベ−スプレ−ト
13には、その下方部分において、図3紙面直角方向に
開閉される複数の保持爪15が保持されると共に、当該
保持爪15を開閉するためのアクチュエ−タを含む開閉
機構16が構成されている。
【0026】中子セット装置11は、保持爪15と並列
に、上下方向に伸びる位置決めピン17aを有し、この
位置決めピン17aは、実質的にシリンダ装置17のピ
ストンロッドによって構成されている。中子台車5が型
開き空間Kの所定位置にきて、位置決めピン17aが下
降して下型3の位置決め孔に挿入されることにより、中
子台車5の型開き空間K内での位置決めが行われる。こ
の位置決めされた状態において、前述した下型3への中
子セット、および上型内表面への粉体塗型剤の塗布が行
われる。
【0027】前記塗布ボックスTは、その外殻が実質的
に覆い部材21によって構成され、その内部には、図5
〜図7に示すように、粉体塗型剤吹きつけ用のスプレ−
ノズル22およびブロ−エア吹出用のブロ−ノズル23
が保持されている。覆い部材21は、上方のみが開口さ
れた箱形形状とされて、底壁部と左右前後の側壁部とを
有し、型開き空間K内に位置されたときに、その上方開
口が上型内表面に臨むようになっている。
【0028】覆い部材21は、中子セット装置11(ベ
−スプレ−ト13)よりも高い位置、より具体的には中
子台車5の上フレ−ムより高い位置において、上下駆動
可能として中子台車5に保持されている。すなわち、覆
い部材21の外壁にプレ−ト24が設けられ、このプレ
−ト24と中子台車5との間に、上下駆動手段としての
シリンダ装置25が架設されている。そして、プレ−ト
24を、中子台車5から上方へ伸びるガイドロッド26
が摺動自在に貫通していて、シリンダ装置25の伸縮に
応じて、覆い部材21が滑らかに上下動されるようにな
っている。
【0029】覆い部材21、スプレ−ノズル22、ブロ
−ノズル23等について、図6〜図9を参照しつつ詳細
に説明する。まず、覆い部材21の上端縁全長に渡って
フランジ部21aが形成され、このフランジ部21aの
全長に渡ってゴム等の弾性部材からなるパッキン31が
固定されている。これにより、覆い部材21が型開き空
間Kにおいて上昇されたとき、図6に示すように、パッ
キン31が上型4の下面に当接されて、この覆い部材2
1と上型4とが共働して、覆い部材21内に密閉空間M
が形成されることになる。
【0030】覆い部材21の前後側壁の下部には、互い
に平行に長く伸びるスリット32が形成され、このスリ
ット32は、覆い部材21の左右方向ほぼ全長に渡って
伸びている。覆い部材21内には、細長棒状の保持部材
33が配設され、この保持部材33の各端部がそれぞ
れ、前記スリット32を摺動自在に貫通している。保持
部材33の一端部33aには、覆い部材21の外部にお
いて走行輪としてのローラ34が回転自在に取付けら
れ、このローラ34は、覆い部材21の側壁外部に固定
されたガイドレ−ル35上を走行可能とされている。
【0031】前記保持部材33の他端部33bには、覆
い部材21の外部においてナット部材36が固定され、
このナット部材36が、スリット32に沿って長く伸び
るねじ棒37の外周に螺合されている。ねじ棒37は、
覆い部材21に回転可能に保持されているもので、その
一端部が駆動手段としての回転式のアクチュエ−タ(実
施例ではモータ)38に連結されている。これにより、
アクチュエ−タ38を例えば正転させることによって、
ナット部材36つまり保持部材33が図7下方へ駆動さ
れ、アクチュエ−タ38を逆転させることによって、保
持部材33が図7上方へ駆動される。
【0032】記保持部材33に対して、前記スプレ−ノ
ズル22およびブロ−ノズル23が固定されている。ス
プレ−ノズル22は、両端が閉じられた細長い筒状本体
22aを有し、筒状本体22aは、内部の細長い共通空
間22bと、該共通空間22bにそれぞれ連通する複数
の連通孔22cとを有する。各連通孔22cは、筒状本
体22aの長手方向に間隔を開けて直列に形成され、各
連通孔22cにはそれぞれ、ノズル部材22dが取付け
られている。
【0033】上述のようなスプレ−ノズル22は一対有
して、それぞれ、保持部材33の長手方向に沿うよう
に、かつ互いに間隔をあけて保持部材33に固定されて
いる。図8には、保持部材33に対する固定用のねじ孔
が、符号39で示されている。スプレ−ノズル22の保
持部材33に対する取付けは、ノズル部材22dが上向
きとなるようして行われる。
【0034】ブロ−ノズル23も、実質的にスプレ−ノ
ズル22と同じような構造として形成されているが、ノ
ズル部材22dに相当する部材は有しないで、連通孔2
2cに対応する開口がそのままブロ−エア吹出口23c
(図6参照)とされている。そして、このブロ−エア吹
出口23cが下向きつまり覆い部材21の底壁に向くよ
うにして、ブロ−ノズル23が保持部材33に対して固
定されている。このブロ−ノズル23も、スプレ−ノズ
ル22と同様に一対設けられている。
【0035】スプレ−ノズル22に対する粉体塗型剤の
供給は、覆い部材21の底壁に取付けた接続部材41か
ら、覆い部材21内に配設した長いフレキシブルホ−ス
41を介して行われる。なお、ホ−ス42は、スプレ−
ノズル22の長手方向略中間部において、その内部の共
通空間22bに連通するように接続される(図8、図9
参照)。ブロ−ノズル23に対するブロ−エアの供給
は、前記スリット32を通る細長いフレキシブルホ−ス
43を介して行われる。
【0036】覆い部材21の底壁には、その略中央部分
において、2つの吸引口44が形成されている。この吸
引口44は、ホ−ス45を介して、吸引装置46(図1
0参照)に接続されている。
【0037】前記スプレ−ノズル22、ブロ−ノズル2
3、吸引口44に対する接続系路が図10に示される。
この図10において、供給された元エアが、レギュレ−
タ51、フィルタ52、ドライヤ53を経て、所定圧力
に調整された清浄な乾燥エアとされる。ドライヤ53の
後は、互いに並列な5系統の分岐系路に分岐されてい
る。分岐系路61は、粉体塗型剤の供給系路となるもの
で、電磁式開閉弁62、エゼクタ63、高電圧印加部6
4を経て、スプレ−ノズル22に至る。
【0038】前記エゼクタ63は、空気式開閉弁65を
介して粉体塗型剤の貯溜タンク66に接続され、開閉弁
65が開いている状態で系路61から供給されるエアに
よってタンク66から粉体塗型剤を吸い上げて、粉体塗
型剤をスプレ−ノズル22へ圧送する。上記空気式の開
閉弁65には分岐系路67が接続され、この系路67に
は電磁式の開閉弁68が接続されている。これにより、
電磁式の開閉弁68の開閉に応じて、空気式の開閉弁6
5が開閉される。なお、高電圧印加部64は、高電圧発
生器64Aによって上型4と所定の高電圧差が生じるよ
うに粉体塗型剤を印加するもので、いわゆる静電吸着を
も利用した粉体塗型剤の付着を行うようになっている。
【0039】前記タンク66には、分岐系路69が接続
され、分岐系路69には電磁式の開閉弁70が接続され
ている。開閉弁70を開くと、タンク66内の粉体塗型
剤が撹拌されて、エゼクタ63へ向けての粉体塗型剤の
移送が補助される。
【0040】前記エゼクタ63の先端部には、分岐系路
71が接続され、この分岐系路71には、電磁式の開閉
弁72が接続されている。これにより、開閉弁72を開
くと、パ−ジエアが、エゼクタ23を経てスプレ−ノズ
ル22へ供給される。
【0041】ブロ−ノズル23が、分岐系路73に接続
され、この分岐系路73に電磁式の開閉弁74が接続さ
れている。開閉弁74を開くことにより、ブロ−ノズル
からブロ−エアが吹き出される。
【0042】図11には、スプレ−ノズル22の移動
と、スプレ−ノズル22からの粉体塗型剤の吹きつけ
と、ブロ−ノズル23からのブロ−エア吹出と、吸引口
44からの吸引と、パ−ジエアの供給との関係を示すタ
イムチャ−トが示される。この図11に示す例では、ス
プレ−ノズル22は、覆い部材21の一端となる原位置
から前進端へと移動された後、再び原位置へ向けて戻る
よう動きを行い、この1往復の動きで粉体塗型剤の上型
内表面への塗布完了となる。なお、スプレ−ノズル22
の移動速度は定速とされている。
【0043】スプレ−ノズル22からの粉体塗型剤の塗
布は、スプレ−ノズル22が原位置から若干進んだ位置
から開始され、前進端の若干前位置から若干後位置にか
けて一端休止された後、再び粉体塗型剤の吹きつけが再
開され、原位置へ戻る若干手前で粉体塗型剤の吹きつけ
が終了される。ブロ−エアの吹出態様は、粉体塗型剤の
吹きつけと同様に行われる。
【0044】吸引口44からの吸引は、その開始が粉体
塗型剤の吹きつけ開始時期と同じである。たたし、吸引
の終了時期は、覆い部材21により形成される密閉空間
M内に残留した粉体塗型剤を吸引、回収する関係上、粉
体塗型剤の吹きつけ終了よりも大分遅い時期とされる
(スプレ−ノズル22が原位置へ復帰した後もしばらく
の間吸引実行)。
【0045】パ−ジエア供給は、粉体塗型剤の吹きつけ
終了する時期よりもやや前の時期から開始される。パ−
ジエアの供給は、スプレ−ノズル22が原位置へ復帰し
た後もしばらくの間継続して行われるが、吸引終了より
も早い時期に供給停止とされる。
【0046】ここで、図12を参照しつつ、中子台車5
の動きに着目しつつ、中子セットと粉体塗型剤の塗布と
について説明する。ます、上型4が上昇されて型開きさ
れると、型開き空間Kに向けて中子台車5が移動される
(S1)。次いで。型開き空間K内において、位置決め
ピン17aを利用して中子台車5の位置決めが行われる
(S2)。この後、中子のセットと、粉体塗型剤の塗布
とが並行して行われ、中子セットが図12のS3〜S5
の処理とされ、粉体塗型剤の塗布がS8〜S10の処理
とされる。
【0047】下型3への中子セットに際しては、まずシ
リンダ装置14によって、ベ−スプレ−ト13つまり中
子が下降される(S3)。この後、保持爪15が開かれ
て、中子が下型3にセットされる(S4)。そして、シ
リンダ装置14によりベ−スプレ−ト13が上昇され
る。
【0048】粉体塗型剤の塗布に際しては、まず、シリ
ンダ装置25によって、塗布ボックスTつまり覆い部材
21が上昇される(S8)。次いで、前述したようにし
て、上型内表面に対して粉体塗型剤の塗布が行われる
(S9)、そして、シリンダ装置25によって塗布ボッ
クスTが下降される。
【0049】S5、S10がそれぞれ終了すると、位置
決めピン17aが上昇されて、中子台車5と下型3との
位置決め関係が解除される(S6)。その後、中子台車
5が後退、つまり型開き空間Kの外側へ移動される(S
7)。
【0050】以上実施例について説明したが、本発明は
これに限らず、例えば次のような場合をも含むものであ
る。すなわち、自動車用エンジン以外の適宜の鋳造品を
鋳造する場合に適用することができる。
【0051】粉体塗型剤を吹きつけるスプレ−ノズル2
2の向きは、粉体塗型剤が塗布されるべき鋳型内表面の
向きに応じて適宜の向きとすることができる、また、ブ
ロ−ノズル23の向きも粉体塗型剤の飛散効果を勘案し
て適宜の向きとすることができる。
【0052】塗布ボックスTつまり覆い部材21は、中
子台車5とは別途独立させて構成するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された鋳造装置の一例を示す図。
【図2】図2の側面図。
【図3】中子台車部分の詳細を示す図。
【図4】塗布ボックスの上下駆動部分の詳細を示す図。
【図5】中子台車に搭載された覆い部材を上方から見た
ときの図。
【図6】鋳型と覆い部材とスプレ−ノズルとブロ−ノズ
ルとの関係を示す側面断面図。
【図7】覆い部材内に配置されたスプレ−ノズルとブロ
−ノズルとスプレ−ノズル駆動部分を示す断面上面図。
【図8】スプレ−ノズルを上方から見た図。
【図9】図8の側面断面図。
【図10】スプレ−ノズル、ブロ−ノズル、吸引口の系
統図。
【図11】スプレ−ノズルの動きと粉体塗型剤の吹きつ
けとブロ−エアの吹出と吸引とパ−ジエア供給との関係
を示すタイムチャ−ト。
【図12】中子セットと粉体塗型剤塗布とを中子台車の
作動に関連して示すフロ−チャ−ト。
【符号の説明】
3:下型 4:上型 5:中子台車 11:中子セット装置 14:シリンダ装置(中子下降用) 21:覆い部材 22:スプレ−ノズル 23:ブロ−ノズル 25:シリンダ装置(覆い部材上昇用) 38:アクチュエ−タ(スプレ−ノズル移動用) 44:吸引口 46:吸引装置 K:型開き空間 T:塗布ボックス M:密閉空間

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳型内表面に粉体塗型剤を塗布する方法で
    あって、 鋳型内表面を密閉空間となるように覆い部材で覆った状
    態で、鋳型内表面に対してスプレ−ノズルから粉体塗型
    剤を吹きつけると共に、鋳型内表面に付着しないで落下
    する粉体塗型剤をブロ−ノズルからのブロ−エアによっ
    て該密閉空間内で飛散させる、ことを特徴とする粉体塗
    型剤の塗布方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記スプレ−ノズルを鋳型に沿って移動させつつ粉体塗
    型剤を吹きつける、ことを特徴とする粉体塗型剤の塗布
    方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、 粉体塗型剤が吹きつけられる鋳型が上型とされ、 前記スプレ−ノズルが上向きに粉体塗型剤を吹きつけ、 前記ブロ−ノズルが下向きにブロ−エアを吹き出す、こ
    とを特徴とする粉体塗型剤の塗布方法。
  4. 【請求項4】請求項3おいて、 鋳型の型開き空間の外部から前記覆い部材とスプレ−ノ
    ズルとブロ−ノズルとが該型開き空間内に移動された
    後、該覆い部材による前記密閉空間の形成と粉体塗型剤
    の吹きつけとブロ−エアの吹出とが行われる、ことを特
    徴とする粉体塗型剤の塗布方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記型開き空間への前記覆い部材とスプレ−ノズルとブ
    ロ−ノズルとの移動が、鋳型へ中子をセットするための
    中子台車によって行われる、ことを特徴とする粉体塗型
    剤の塗布方法。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記中子台車によって前記型開き空間に移動された前記
    覆い部材とスプレ−ノズルとブロ−ノズルとがそれぞ
    れ、該中子台車から上昇されて前記密閉空間を形成する
    セット状態とされる、ことを特徴とする粉体塗型剤の塗
    布方法。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれか1項に
    おいて、 前記密閉空間内を吸引することにより、該密閉空間内が
    ほぼ一定圧力に保持される、ことを特徴とする粉体塗型
    剤の塗布方法。
  8. 【請求項8】鋳型内表面に粉体塗型剤を塗布する装置で
    あって、 鋳型内表面を密閉空間となるように覆うための覆い部材
    と、 前記密閉空間内において、鋳型内表面に対して粉体塗型
    剤を吹きつけるためのスプレ−ノズルと、 前記密閉空間内において、ブロ−エアを吹き出して鋳型
    内表面に付着しないで落下する粉体塗型剤を飛散させる
    ためのブロ−ノズルと、を備えていることを特徴とする
    粉体塗型剤の塗布装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、 粉体塗型剤が塗布される鋳型が上型とされ、 前記スプレ−ノズルが上向きに粉体塗型剤を吹きつけけ
    るように設定され、 前記ブロ−ノズルが下向きにブロ−エアを吹き出すよう
    に設定されている、ことを特徴とする粉体塗型剤の塗布
    装置。
  10. 【請求項10】請求項9において、 鋳型の型開き空間内へ進退出する中子台車を備え、 前記覆い部材とスプレ−ノズルとブロ−ノズルとがそれ
    ぞれ、前記中子台車に搭載されている、ことを特徴とす
    る粉体塗型剤の塗布装置。
  11. 【請求項11】請求項10において、 前記覆い部材とスプレ−ノズルとブロ−ノズルとをそれ
    ぞれ、前記中子台車から上昇させて、該覆い部材により
    前記密閉空間が形成されるセット状態にするための駆動
    手段が該中子台車に設けられている、ことを特徴とする
    粉体塗型剤の塗布装置。
  12. 【請求項12】請求項11において、 前記覆い部材が、上方のみが大きく開口されて、該覆い
    部材の上端縁を上型に当接させたときに該上型と共働し
    て上型表面が臨む前記密閉空間が形成されるように設定
    され、 前記スプレ−ノズルおよびブロ−ノズルがそれぞれ、前
    記覆い部材内に位置するようにして該覆い部材に保持さ
    れている、ことを特徴とする粉体塗型剤の塗布装置。
  13. 【請求項13】請求項12において、 前記中子台車に設けられている中子セット装置が、中子
    を下降させて下型にセットするように設定され、 前記覆い部材とスプレ−ノズルとブロ−ノズルとが、前
    記中子セット装置よりも高い位置に設けられている、こ
    とを特徴とする粉体塗型剤の塗布装置。
  14. 【請求項14】請求項12または請求項13において、 前記スプレ−ノズルが、上型に沿って移動可能として前
    記覆い部材に保持され、 前記覆い部材に、前記スプレ−ノズルを上型に沿って駆
    動するための駆動手段が設けられている、ことを特徴と
    する粉体塗型剤の塗布装置。
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