JPH09224466A - ロールベールの放出装置 - Google Patents

ロールベールの放出装置

Info

Publication number
JPH09224466A
JPH09224466A JP6212896A JP6212896A JPH09224466A JP H09224466 A JPH09224466 A JP H09224466A JP 6212896 A JP6212896 A JP 6212896A JP 6212896 A JP6212896 A JP 6212896A JP H09224466 A JPH09224466 A JP H09224466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll bale
roll
kicker
bale
reversing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6212896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3616191B2 (ja
Inventor
Tetsuyuki Nakagawa
哲幸 仲川
Osamu Nakabo
督 中坊
Mikihiko Shoda
幹彦 正田
Tsutomu Tauchi
努 田内
Hiroshi Okajima
弘 岡嶋
Masanobu Okumura
政信 奥村
Nobuki Yamana
伸樹 山名
Masahiro Kamei
雅浩 亀井
Nobuaki Ishizuka
宣明 石束
Tadanori Nagai
忠宣 長井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
STAR FARM MACHINERY Manufacturing
STAR NOKI KK
Takakita Co Ltd
Original Assignee
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
STAR FARM MACHINERY Manufacturing
STAR NOKI KK
Takakita Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO, SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO, STAR FARM MACHINERY Manufacturing, STAR NOKI KK, Takakita Co Ltd filed Critical SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
Priority to JP06212896A priority Critical patent/JP3616191B2/ja
Publication of JPH09224466A publication Critical patent/JPH09224466A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3616191B2 publication Critical patent/JP3616191B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】動力駆動部を有しない簡単な構成の放出装置を
ロールベーラに一体に組み込むことにより、ロールベー
ラからの放出時にロールベールの有するエネルギーのみ
によって、ロールベーラのほぼ直後にロールベールを9
0°反転させた起立姿勢で放出可能にすることである。 【解決手段】ロールベーラ本体1の後部における幅方向
の一端部であって、しかもキッカー5よりも後方の位置
に反転ポール12を配設すると共に、ロールベーラ本体
1の後部における幅方向の他端部に転倒防止アーム1
5,16を後方に延出して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロールベーラによ
り帯状の牧草を円柱状に形成したロールベールを放出す
る際に、これを90°反転させて円形平面部が圃場面に
接した起立姿勢で静置させる構成のロールベールの放出
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロールベーラは、圃場で地干し乾燥され
た牧草をピックアップして帯状にし、この帯状にされた
牧草を円柱状にして、その円周側の外周をひもで結束し
てロールベールを形成する牧草収穫機である。このロー
ルベーラで円柱状に形成されたロールベールは、機体か
らそのまま圃場に放出されて、後にまとめて回収される
までは、そのまま放置される。
【0003】従来のロールベールの放出装置の一つとし
て、図18及び図19に示されるものが知られている。
この放出装置は、ロールベーラ50の機体フレーム51
の後方にトレーラ52が連結され、該トレーラ52の床
部に、その幅方向の一端部を中心にして油圧シリンダ5
3により側方に回動される回動フレーム54が設けられ
た構成である。ロールベーラ50で形成された円柱状の
ロールベールRは、その後端部から転動してトレーラ5
2上に放出されて、該トレーラ52の後端部に設けられ
たストッパーバー55に衝突して停止し、その後に、油
圧シリンダ53により回動フレーム54が側方に回動さ
れることにより、中心軸線が圃場面とほぼ平行になって
回動フレーム54に載せられていたロールベールRは、
その円形平面部が圃場面に接するようにトレーラ52の
側方に90°反転される。
【0004】上記した放出装置は、ロールベーラ50の
後方にトレーラ52を牽引する構成になるために、全長
が長くなって、ロールベーラによる本来の牧草収穫の作
業がしずらくなり、しかも油圧によってロールベールR
の放出姿勢を制御する構成であるために、構造が複雑で
高コストとなる。また、高コストであるにもかかわら
ず、ロールベーラ50からトレーラ52に向けて放出さ
れたロールベールRが左右にずれて、該トレーラ52の
上に正しい姿勢で放出されないこともある。更に、ロー
ルベールRが正しい姿勢でトレーラ52に放出されて
も、回動フレーム54を回動させて、その側方にロール
ベールRを90°だけ反転させる際に、慣性力によって
90°を超えて反転されて、ロールベールRの円周面が
圃場に接したりして、ロールベールRの円形平面部が圃
場面に接して起立した安定姿勢で静置できない場合もあ
る。また、ロールベールRの円形平面部が圃場面に接す
る正規の姿勢で静置されても、この静置位置は、ロール
ベーラ50の本体の側部から大きく側方に離れた位置で
あるために、次のロールベール作業の障害となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、動力駆動部
を有しない簡単な構成の放出装置をロールベーラに一体
に組み込むことにより、ロールベーラからの放出時にロ
ールベールの有するエネルギーのみによって、ロールベ
ーラのほぼ直後にロールベールを90°反転させた起立
姿勢で放出可能にすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明は、リヤーケースの開閉と連動して後傾姿勢と
なるキッカーが機体フレームの後部に設けられ、ロール
ベーラにより帯状の牧草を円柱状に形成したロールベー
ルを該キッカー上を転動させて放出する際に、その円形
平面部が圃場面に接するように該ロールベールを90°
反転させて放出するためのロールベールの放出装置であ
って、前記キッカー上を転動している放出途中のロール
ベールの中心軸線の方向の中央部から一方の側に大きく
偏倚し、しかも該キッカーの後端部よりも後方に位置す
る部分に反転ポールを配設すると共に、機体フレームの
幅方向における該キッカーが配設されている側と反対の
端部に転倒防止アームを機体後方に延出して設けたこと
を、その構成上の特徴としている。
【0007】ロールベーラから放出されてキッカー上を
転動してきたロールベールは、その中心軸線方向の一端
部が反転ポールに衝突することにより、転動運動が停止
されると共に、衝突直後のロールベールは、その中心軸
線方向の一端部のみが局部的に反転ポールから反力を受
ける。一方、衝突時におけるロールベールの中心軸線方
向の他端部は、キッカーの側方に位置していて、その直
下は圃場面となっていて何も存在していない。このた
め、上記反力によってロールベールの中心軸線方向の一
端部が前方に押し出されると共に、その他端部が更に後
方に移動させられることにより、該ロールベールは、反
転ポールを支点として、中心軸線方向の他端部の円形平
面部が圃場面に接地するように反転される。反転運動中
のロールベールは、その慣性力により90°を超えて反
転しようとする場合がある。この場合には、反転運動中
のロールベールは、その側方に配設されている転倒防止
アームに衝突することにより、逆方向に僅かに反転して
(戻って)、円形平面部を下にした起立姿勢で圃場面に
静置される。
【0008】このように、ロールベーラから放出された
ロールベールが90°を超えて反転した場合には、反転
運動中のロールベールを転倒防止アームに衝突させて、
転倒を防止する構成であるので、ほぼ水平な圃場の場合
は勿論のこと、傾斜圃場においてもロールベールを安定
して反転静置させられる。この場合において、転倒防止
アームを長手方向に沿って2分割して、後端側に配置さ
れた部分を、前端側に配置された部分に対して鈍角状に
交叉させると共に、内方に回動しようとする付勢力に抗
して復帰位置から外方にのみ回動可能な構成にすると、
90°を超えて反転運動中のロールベールの衝突力の吸
収作用が高まると共に、ロールベールの横方向の転倒の
みならず、斜後方に向けた転倒も防止できるという特有
の利点が発生する。
【0009】また、ロールベーラに対するロールベール
の静置位置は、作業中のロールベーラの直後であるの
で、起立姿勢で静置中のロールベールが次のロールベー
ル作業の障害とならない。更に、キッカーに滑止め突起
を設けて、転動中のロールベールの横方向への移動を防
止すると、ロールベーラの幅方向(左右方向)に沿った
ロールベールの放出姿勢が安定化すると共に、反転ポー
ルに滑止め突起を設けて、反転中のロールベールが中心
軸線方向に滑るのを防止する構造にすると、ロールベー
ルの反転運動が確実に行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は、本発明に係る放出装置を組
み込んだロールベーラの側面図であり、図2は、同じく
平面図であり、図3は、同じく背面図であり、図4は、
反転ポール12を主体に示した放出装置の部分斜視図で
ある。図1ないし図4において、ロールベーラAは、そ
の本体1の前部に設けられた牽引棹2を介してトラクタ
ーに牽引されると共に、該トラクターから動力が供給さ
れて作動する。ロールベーラ本体1の後部には、リヤー
ケース3がその上端部を支点として開閉可能に設けられ
ている。ロールベーラ本体1の下部の機体フレーム4を
構成する最後部の横棹4aには、U字状をしたキッカー
5が載置されている。キッカー5は、ロールベーラ本体
1の幅方向の中央部に配置され、キッカー5の上面に
は、ロールベーラ本体1から放出されたロールベールR
が該キッカー5上を転動する際に、中心軸線方向(ロー
ルベーラ本体1を基準にすると、その幅方向)に滑るの
を防止するための多数の滑止め突起6が設けられてい
る。キッカー5の前端部は、ロールベーラ本体1の幅方
向に配設された昇降棹7に固着され、該昇降棹7の両端
部と、前記リヤーケース3とが一対の連結ロッド8を介
して連結されている。昇降棹7の両端部は、ロールベー
ラ本体1の側板9に上下方向に沿って設けられた長孔9
aに挿通されて、該側板9の外部に突出していて、この
突出部分に前記連結ロッド8の下端部が連結されている
(図5及び図6参照)。このため、リヤーケース3を開
閉させると、一対の連結ロッド8を介してキッカー5の
前端部が昇降されて、リヤーケース3を開いた状態で
は、該キッカー5は、その前端部が高くなるようにロー
ルベーラ本体1に対して傾斜される。また、機体フレー
ム4における昇降棹7が位置する部分には、ロールベー
ラ本体1から放出されるロールベールRが大きく横方向
に滑るのを防止するための一対の幅規制板10が設けら
れている。
【0011】また、図1ないし図4において、機体フレ
ーム4の最後部の横棹4aには、転動案内アーム11が
後方に向けて固着されていて、該転動案内アーム11の
後端部に反転ポール12が僅かに後方に傾斜した姿勢で
固着されている。この反転ポール12は、キッカー5の
斜後方に配置されていて、該キッカー5上を転動して放
出されるロールベールRを基準にすると、その中心軸線
方向の中央部から一方に大きく偏倚した部分に配置され
ている。この反転ポール12の背面側には、上下方向に
沿って所定間隔をおいて一対の規制アーム13が前方に
向けて固着されている。この一対の規制アーム13は、
キッカー5上を転動して反転ポール12に向かうロール
ベールRが該反転ポール12の側に大きく横滑りするの
を規制するための部材であって、その先端部は、外方に
向けてわん曲されたり、折り曲げられたりしている。キ
ッカー5上を転動してきたロールベールRは、その中心
軸線方向の一端部が反転ポール12に衝突した後に該反
転ポール12を支点にして、該ロールベールRの中心軸
線方向の他端の円形平面部が下方となるように反転され
るのであるが、反転運動中における反転ポール12に対
するロールベールRの滑りをなくして、このロールベー
ルRの反転運動を確実に行わせるために、反転ポール1
2における反転中のロールベールRが接触している部分
(即ち、反転ポール12の前面と内側面との交叉部分)
には、複数の滑止め突起14が設けられている。
【0012】また、図1ないし図3に示されるように、
機体フレーム4の幅方向における前記キッカー5が配設
されている側と反対の端部には、第1転倒防止アーム1
5が使用状態において後方に大きく延出して設けられ、
該第1転倒防止アーム15の後端部には、第2転倒防止
アーム16が連結されている。第1転倒防止アーム15
は、平面視において先端部が残りの部分に対して鈍角状
に折り曲げられていると共に、正面視において先端部が
残りの部分に対して円弧状にわん曲されて、前半部のわ
ん曲部15aに後半部の直線部15bが連結された形状
になっていて、直線部15bの直下には転倒防止枠17
が垂直となって固着されている。また、図7ないし図1
0に示されるように、第1転倒防止アーム15の基端部
には、扇形をした旋回板18が水平となって固着され、
機体フレーム4の一方の側部を構成する縦棹4bの後端
部で、しかもその外側の部分には、第1支持板19が水
平となって固着され、該第1支持板19の直下に第2支
持板21が同様にして固着されている。前記旋回板18
が第1支持板19の上面に載置されて、該旋回板18に
一体に設けられた旋回軸22が第1及び第2の各支持板
19,21に支承されている。この旋回板18には、旋
回軸22を中心とする同一円周上に一対の係合孔23
a,23bが設けられ、第1支持板19の下面に装着さ
れた係合具24の係合ピン24aと、前記一対の係合孔
23a,23bのいずれか一方とが係脱可能に係合する
ことにより、第1転倒防止アーム15が使用状態となっ
たり、格納(折畳み)状態となったりする。係合具24
の本体24bの直下には、係合解除レバー24cが設け
られていて、該レバー24cの回動により、上方(突出
方向)に付勢されている係合ピンを引っ込めると、第1
支持板19に対して旋回板18が旋回可能となって、第
1転倒防止アーム15は、旋回軸22を中心にして水平
面内で旋回可能となる。
【0013】また、図1,図2,図11及び図12にそ
れぞれ示されるように、第1転倒防止アーム15の後端
部には、一対の支持板25が上下方向に所定の間隔をお
いて固着されている。第2転倒防止アーム16の基端部
は、鈍角状に屈曲されていて、この第2転倒防止アーム
16の基端部が第1転倒防止アーム15の後端部の外側
に配置されて、一対の支持板25の間に挿入されている
と共に、支承ピン30を介して一対の支持板25に旋回
可能に支承されている。また、付勢シリンダ26は、そ
のロッド26aが引込方向に付勢されているシリンダで
あって、該付勢シリンダ26の基端部が第2転倒防止ア
ーム16の自由端部に支承ピン27を介して支承されて
いると共に、そのロッド26aの先端部が前記一対の支
持板25に支承ピン28を介して支承されている。この
ため、第2転倒防止アーム16は、内方に回動しようと
する付勢力に抗して復帰位置から外方にのみ回動可能と
なる。図2に示されるように、第2転倒防止アーム16
は、その復帰位置では、第1転倒防止アーム15の直線
部15bに対して鈍角状に交叉して、斜後方を向いてい
る。この第2転倒防止アーム16にも転倒防止枠29が
固着されている。なお、図1及び図2において31は、
ロールベーラ本体1の車輪を示す。
【0014】ロールベーラ本体1内においては、上記し
たように、圃場で地干し乾燥されてピックアップされた
牧草が帯状に形成された後に、この帯状の牧草が円柱状
に形成されてロールベールRが作られる。図13に示さ
れるように、このロールベールRは、その中心軸線Cが
圃場面Gとほぼ平行になっている。この状態で、リヤー
ケース3を開くと、一対の連結ロッド8を介して昇降棹
7が上昇させられて、その前端部に該昇降棹7に固着さ
れているキッカー5は、機体フレーム4に対して後傾姿
勢となる(図1及び図14参照)。このキッカー5の傾
斜角度は、ロールベーラ本体1の前後方向に沿った傾斜
角度に影響されずにロールベールRが後方に放出される
大きさを有している。
【0015】そして、ロールベーラ本体1からロールベ
ールRが放出されて、後傾姿勢のキッカー5上を転動し
てきたロールベールRは、その中心軸線方向の一端部が
反転ポール12に衝突することにより、転動運動が停止
されると共に、衝突直後のロールベールRは、その中心
軸線方向の一端部が局部的に反転ポール12から反力を
受ける。しかも、衝突時におけるロールベールRの中心
軸線方向の他端部は、キッカー5の側方であって、しか
も圃場面Gから所定高さ部分に位置しているために、上
記反力によってロールベールRの中心軸線方向の一端部
が前方に押し出されると共に、その他端部が更に後方に
移動させられることにより、該ロールベールRは、反転
ポール12を支点として、中心軸線方向の他端部の円形
平面部が圃場面Gに接地するように反転される(図2及
び図15参照)。ここで、キッカー5の上面には滑止め
突起6が設けられているために、ロールベーラ本体1か
ら放出されてキッカー5上を転動中のロールベールRが
横方向に滑らなくなるため、ロールベールRの放出直後
の中心軸線方向(左右方向)に沿って姿勢が崩されなく
なると共に、反転ポール12におけるロールベールRと
の接触部にも滑止め突起14が設けられているため、反
転運動中のロールベールRが中心軸線方向にずれなくな
って、反転運動が確実に行われる。
【0016】反転運動中のロールベールRは、その慣性
力により90°を超えて反転される場合がある。この場
合には、ロールベールRは、第1及び第2の各転倒防止
アーム15,16のいずれかに衝突して、逆方向に僅か
に反転して(戻って)、円形平面部が圃場面Gに接した
起立姿勢で該圃場面Gに静置される(図16参照)。こ
のように、ロールベールRの転倒が防止されて、円形平
面部を下にした起立姿勢でロールベールRを圃場面Gに
確実に静置させられるので、水平な圃場は勿論のこと、
傾斜圃場であっても、放出されたロールベールRを反転
させて、円形平面部が圃場面に接する起立姿勢で静置さ
せることができる。ここで、反転運動中のロールベール
Rの慣性力により、該ロールベールRが斜後方に向けて
90°を超えて反転しようとした場合には、付勢シリン
ダ26を備えた第2転倒防止アーム16に衝突するが、
このアーム16は、図11で2点鎖線で示されるよう
に、付勢シリンダ26の付勢力に抗して外方に旋回し
て、反転運動中のロールベールRのエネルギーを吸収す
るので、第1転倒防止アーム15の基端部の支持部に大
きな衝撃力が加わらなくなって、この部分が保護され
る。
【0017】また、ロールベーラ本体1に対するロール
ベールRの静置位置は、作業中のロールベーラAの直後
であるので、起立姿勢で圃場面Gに静置されたロールベ
ールRが次のロールベール作業の支障とならない。
【0018】更に、ロールベーラAを圃場に搬入した
り、これから搬出したりする場合には、ロールベーラ本
体1の後方に延出している第1及び第2の各転倒防止ア
ーム15,16が障害となる場合があるが、この場合に
は、前記係合具24の操作によって、図17に示される
ように、旋回軸22を中心にして第1及び第2の各転倒
防止アーム15,16を旋回させて、格納状態にすれば
よい。
【0019】
【発明の効果】本発明は、反転ポールと転倒防止アーム
とを主体にした動力駆動部を有しない簡単な構成の放出
装置をロールベーラ本体の後部に一体に組み込んだ構成
であるので、以下のような諸効果が奏される。 (1)ロールベーラ本体から放出されるロールベールの
有している運動及び位置の各エネルギーのみによって、
ロールベールの放出時に、これを反転させて圃場面に起
立姿勢で静置させることができる。このように、本発明
に係る放出装置は、動力駆動部を一切有していないの
で、その構成が簡単であると共に、製作コストも安価で
済む。更に、本発明に係る放出装置は、ロールベーラ本
体の後部に一体に組み込まれているので、ロールベーラ
本体の長さが無用に長くならずに済んで、放出装置が牧
草収穫作業の障害とならない。 (2)反転時の慣性力により90°を超えて反転しよう
とするロールベールは、転倒防止アームに衝突して、そ
の転倒が防止されるために、90°反転を確実に行うこ
とができる。このため、水平な圃場のみならず、傾斜圃
場においても、ロールベールの反転が可能となる。この
場合において、転倒防止アームを長手方向に沿って2分
割して、両者を鈍角状に交叉させると、2分割された転
倒防止アームの後方部分によって、ロールベールが横方
向に転倒する場合のみならず、斜後方に転倒するのを防
止することもできる。 (3)ロールベールの反転支点となる反転ポールは、ロ
ールベーラ本体の幅方向の一端部に配設されているため
に、反転されたロールベールの静置位置は、ロールベー
ラ本体のほぼ直後となる。このため、静置されたロール
ベールが、次のロールベール作業の障害とならない。 (4)転倒防止アームを旋回可能な構造にすると、非使
用時、圃場への搬入・搬出時において、転倒防止アーム
をロールベーラ本体の後部にその幅方向に沿って折り畳
むことができて、障害とならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロールベールの放出装置を組み込
んだロールベーラAの側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく背面図である。
【図4】反転ポール12を主体にしたロールベールの放
出装置の部分斜視図である。
【図5】キッカー5の前端部を固着している昇降棹7の
部分の側面図である。
【図6】同じく断面図である。
【図7】第1転倒防止アーム15の旋回支持部の斜視図
である。
【図8】同じく平面図である。
【図9】同じく係合具24の部分の縦断面図である。
【図10】同じく旋回軸22の部分の縦断面図である。
【図11】第1及び第2の各転倒防止アーム15,16
の連結部の平面図である。
【図12】同じく側面図である。
【図13】リヤーケース3を閉じた状態におけるロール
ベーラ本体1の背面図である。
【図14】リヤーケース3を開いてキッカー5を傾斜さ
せた状態におけるロールベールの放出装置の背面図であ
る。
【図15】ロールベールRの反転運動を説明するための
作用説明図である。
【図16】ロールベールRが起立姿勢で静置された状態
におけるロールベールの放出装置の背面図である。
【図17】第1及び第2の各転倒防止アーム15,16
を格納した状態におけるロールベーラ本体1の平面図で
ある。
【図18】従来のロールベールの放出装置の側面図であ
る。
【図19】同じく背面図である。
【符号の説明】 A:ロールベーラ G:圃場面 R:ロールベール 1:ロールベーラ本体 3:リヤーケース 5:キッカー 6:キッカーに設けられた滑止め突起 12:反転ポール 14:反転ポールに設けられた滑止め突起 15:第1転倒防止アーム 16:第2転倒防止アーム 26:付勢シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中坊 督 三重県名張市夏見2828番地 株式会社タカ キタ内 (72)発明者 正田 幹彦 三重県名張市夏見2828番地 株式会社タカ キタ内 (72)発明者 田内 努 三重県名張市夏見2828番地 株式会社タカ キタ内 (72)発明者 岡嶋 弘 三重県名張市夏見2828番地 株式会社タカ キタ内 (72)発明者 奥村 政信 三重県名張市夏見2828番地 株式会社タカ キタ内 (72)発明者 山名 伸樹 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 亀井 雅浩 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 石束 宣明 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 長井 忠宣 北海道千歳市上長都1061番地2 スター農 機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リヤーケースの開閉と連動して後傾姿勢
    となるキッカーが機体フレームの後部に設けられ、ロー
    ルベーラにより帯状の牧草を円柱状に形成したロールベ
    ールを該キッカー上を転動させて放出する際に、その円
    形平面部が圃場面に接するように該ロールベールを90
    °反転させて放出するためのロールベールの放出装置で
    あって、 前記キッカー上を転動している放出途中のロールベール
    の中心軸線の方向の中央部から一方の側に大きく偏倚
    し、しかも該キッカーの後端部よりも後方に位置する部
    分に反転ポールが配設されていると共に、機体フレーム
    の幅方向における該キッカーが配設されている側と反対
    の端部に転倒防止アームが機体後方に延出して設けら
    れ、キッカー上を転動してきたロールベールの中心軸線
    方向の一端部を前記反転ポールに衝突させることによ
    り、その他端部の円形平面部が下方となるように該ロー
    ルベールを反転させると共に、90°を超えて反転しよ
    うとするロールベールを前記転倒防止アームに衝突させ
    ることにより、放出途中において該ロールベールを90
    °反転させて静置させるように構成したことを特徴とす
    るロールベールの放出装置。
  2. 【請求項2】 転倒防止アームは、長手方向に沿って2
    分割されていて、その後端側に配置された部分は、その
    前端側に配置された部分に対して平面視において回動可
    能に連結され、90°を超えて反転しようとするロール
    ベールが転倒防止アームの後端側の部分に衝突すると、
    該部分は、内方に回動しようとする付勢力に抗して復帰
    位置から外方に回動して衝突力を吸収できる構造になっ
    ていることを特徴とする請求項1に記載のロールベール
    の放出装置。
  3. 【請求項3】 キッカーの上面には、転動中のロールベ
    ールが横方向に滑るのを防止するための滑止め突起が設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載のロール
    ベールの放出装置。
  4. 【請求項4】 転倒防止アームの基端部は、機体フレー
    ムに対して平面視において回動可能に連結されて、非使
    用時には折畳み可能になっていることを特徴とする請求
    項1に記載のロールベールの放出装置。
  5. 【請求項5】 反転ポールは、僅かに後傾姿勢になって
    いることを特徴とする請求項1に記載のロールベールの
    放出装置。
  6. 【請求項6】 反転ポールには、反転中のロールベール
    が中心軸線方向に滑るのを防止するための滑止め突起が
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロー
    ルベールの放出装置。
JP06212896A 1996-02-23 1996-02-23 ロールベールの放出装置 Expired - Fee Related JP3616191B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06212896A JP3616191B2 (ja) 1996-02-23 1996-02-23 ロールベールの放出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06212896A JP3616191B2 (ja) 1996-02-23 1996-02-23 ロールベールの放出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09224466A true JPH09224466A (ja) 1997-09-02
JP3616191B2 JP3616191B2 (ja) 2005-02-02

Family

ID=13191136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06212896A Expired - Fee Related JP3616191B2 (ja) 1996-02-23 1996-02-23 ロールベールの放出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3616191B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009291082A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Ihi Star Machinery Corp ラッピングマシン
JP2013005723A (ja) * 2011-05-23 2013-01-10 Ihi Star Machinery Corp ラッピング装置
KR101374003B1 (ko) * 2012-03-26 2014-03-12 서경진 원형베일러용 롤베일 입상배출장치
KR101528626B1 (ko) * 2013-11-04 2015-06-17 서경진 원형베일러의 개량형 롤베일 입상배출장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009291082A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Ihi Star Machinery Corp ラッピングマシン
JP2013005723A (ja) * 2011-05-23 2013-01-10 Ihi Star Machinery Corp ラッピング装置
KR101374003B1 (ko) * 2012-03-26 2014-03-12 서경진 원형베일러용 롤베일 입상배출장치
KR101528626B1 (ko) * 2013-11-04 2015-06-17 서경진 원형베일러의 개량형 롤베일 입상배출장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3616191B2 (ja) 2005-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2205069A1 (en) Baler with swing arm bale wrapper
JPS6313854B2 (ja)
JPH09224466A (ja) ロールベールの放出装置
US4396331A (en) Bale feeding attachment for a large round bale handling machine
US4084708A (en) Bale lifter and carrier attachment
GB2135963A (en) Mushroom box tipper
US4930964A (en) Hay loader
JP4730756B2 (ja) ラッピングマシンにおけるベール放出装置
JP4036645B2 (ja) ラッピングマシンにおけるロールベールの積み込み荷降ろし装置
JPH0581204B2 (ja)
JP3624044B2 (ja) ロールベール排出装置
US20050188862A1 (en) Torsion spring activated round bale kicker
JP4575473B2 (ja) 根菜類収穫機における荷降ろし収穫物の踏みつけ防止装置
EP0405727B1 (en) Bale wrapper with tiltable turntable
JP4125526B2 (ja) 被牽引型のベールラッパ
JP4766857B2 (ja) ロールベールのラッピングマシン
JPH0656396A (ja) 粒状物を収容する袋のリフト装置
JP2019182221A (ja) コンテナドーリ
JP3614623B2 (ja) トンネル清掃車の清掃ブラシ装置
JP3841709B2 (ja) ラッピングマシン
JPH0265718A (ja) 収穫機のタンク排出補助助装置
JPH0738374Y2 (ja) 杭打機
JPH0517312Y2 (ja)
JP3686495B2 (ja) 塵芥収集車の塵芥押込装置
CN117601808A (zh) 用于清洁基底的清洁机器人

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040122

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040309

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20040414

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20041102

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041104

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees