JPH09224363A - 単極形リニア直流モータ - Google Patents

単極形リニア直流モータ

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JPH09224363A
JPH09224363A JP5365196A JP5365196A JPH09224363A JP H09224363 A JPH09224363 A JP H09224363A JP 5365196 A JP5365196 A JP 5365196A JP 5365196 A JP5365196 A JP 5365196A JP H09224363 A JPH09224363 A JP H09224363A
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pole
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Yuichi Moriki
優一 森木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定子の一部に二つの巻線を巻装することに
より、単極形リニア直流モータの大推力化、ロング・ス
トローク化および全ストロークに対する推力変動の減少
を共に実現することを可能にする。 【構成】 固定子1は、所定の距離を隔て相対する第1
のヨーク2および第2のヨーク3と、第1のヨーク2の
両端部にそれぞれN極の極性を有する磁極面が固着さ
れ、第2のヨーク3の両端部にそれぞれS極の極性を有
する磁極面が固着される一組の永久磁石6a、6bと、
第1のヨーク2に巻装される第2の巻線7および第3の
巻線8とにより構成され、可動子11は、第2のヨーク
3の周囲に所定の間隙を隔て巻装される第1の巻線12
を主に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種OA機器、各種光
学機器および各種測定機器等において、振動および推力
変動を嫌う各種移動部の駆動の用に供され、脈動の無い
推力の発生、大推力化、小型化、軽量化、ロング・スト
ローク化および全ストロークに対する推力変動の減少を
可能とする単極形リニア直流モータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の単極形リニア直流モータの構造お
よび動作を、図1および図2に示す断面図と、図3およ
び図4に示す推力特性図とにより説明する。
【0003】図1に示す従来の単極形リニア直流モータ
は、二つの閉磁路を形成する固定子1と、固定子1の一
部に所定の間隙を隔て巻装される第1の巻線12よりな
る可動子11とにより構成され、脈動のない推力の発生
と変動の少ない推力の発生とを可能とする特徴を有する
ものである。
【0004】固定子1は、所定の距離を隔て相対して配
置される平板状をなす第1のヨーク2および平板状をな
す第2のヨーク3と、第1のヨーク2および第2のヨー
ク3のそれぞれの両端部を機械的かつ磁気的に接続する
一組の第3のヨーク4a、4bと、第2のヨーク3の第
1のヨーク2への相対面にS極の極性を有する磁極面が
固着される平板状をなす永久磁石5とを主に構成され、
第1のヨーク2、永久磁石5および一組の第3のヨーク
4a、4bのそれぞれの相対面は空間21を構成する。
【0005】固定子1は、永久磁石5のN極の極性を有
する磁極面の矢印A方向の端部から中央部までの範囲よ
り、空間21の矢印A方向の端部から中央部までの範
囲、第1のヨーク2の矢印A方向の端部から中央部まで
の範囲、第3のヨーク4a、第2のヨーク3の矢印A方
向の端部から中央部までの範囲を介して永久磁石5の矢
印A方向の端部から中央部までのS極の極性を有する磁
極面に至る第1の閉磁路31と、永久磁石5のN極の極
性を有する磁極面の矢印B方向の端部から中央部までの
範囲より、空間21の矢印B方向の端部から中央部まで
の範囲、第1のヨーク2の矢印B方向の端部から中央部
までの範囲、第3のヨーク4b、第2のヨーク3の矢印
B方向の端部から中央部までの範囲を介して永久磁石5
の矢印B方向の端部から中央部までのS極の極性を有す
る磁極面に至る第2の閉磁路32とを形成する。
【0006】可動子11は、第1のヨーク2の周囲に所
定の間隙を隔て巻装される第1の巻線12を主に構成さ
れ、空間21内を矢印A方向および矢印B方向に自由に
移動し得る構造に配置され、第1の巻線12に図示の方
向に所定の電流を流すことにより所定の推力をもって矢
印A方向に移動し、第1の巻線12に図示と異なる方向
に所定の電流を流すことにより所定の推力をもって矢印
B方向に移動する。
【0007】図2に示す従来の単極形リニア直流モータ
は、二つの閉磁路を形成する固定子1と、固定子1の一
部に所定の間隙を隔て巻装される第1の巻線12よりな
る可動子11とにより構成され、脈動のない推力の発
生、小型化、軽量化および低価格化を可能とする特徴を
有するものである。
【0008】固定子1は、所定の距離を隔て相対して配
置される平板状をなす第1のヨーク2および平板状をな
す第2のヨーク3と、第1のヨーク2の第2のヨーク3
への相対面の両端部にN極の極性を有する磁極面がそれ
ぞれ固着され、第2のヨーク3の第1のヨーク2への相
対面の両端部にS極の極性を有する磁極面がそれぞれ固
着される一組の永久磁石6a、6bとを主に構成され、
第1のヨーク2、第2のヨーク3および一組の永久磁石
6a、6bのそれぞれの相対面は空間22を構成する。
【0009】固定子1は、永久磁石6aのN極の極性を
有する磁極面より、第1のヨーク2の矢印A方向の端部
から中央部までの範囲、空間22の矢印A方向の端部か
ら中央部までの範囲、第2のヨーク3の矢印A方向の端
部から中央部までの範囲を介して永久磁石6aのS極の
極性を有する磁極面に至る第1の閉磁路31と、永久磁
石6bのN極の極性を有する磁極面より、第1のヨーク
2の矢印B方向の端部から中央部までの範囲、空間22
の矢印B方向の端部から中央部までの範囲、第2のヨー
ク3の矢印B方向の端部から中央部までの範囲を介して
永久磁石6bのS極の極性を有する磁極面に至る第2の
閉磁路32とを形成する。
【0010】可動子11は、第2のヨーク3の周囲に所
定の間隙を隔て巻装される第1の巻線12を主に構成さ
れ、空間22内を矢印A方向および矢印B方向に自由に
移動し得る構造に配置され、第1の巻線12に図示の方
向に所定の電流を流すことにより所定の推力をもって矢
印A方向に移動し、第1の巻線12に図示と異なる方向
に所定の電流を流すことにより所定の推力をもって矢印
B方向に移動する。
【0011】図3は、図1に示す従来の単極形リニア直
流モータのストロークx[mm]を100[mm]に設
定した際の推力特性図であり、図4は、図2に示す従来
の単極形リニア直流モータのストロークx[mm]を1
00[mm]に設定した際の推力特性図である。
【0012】図3および図4に示す推力特性図におい
て、曲線Aは可動子11を構成する第1の巻線12に5
[W]の電力を供給した際の推力特性を示し、曲線Bは
可動子11を構成する第1の巻線12に20[W]の電
力を供給した際の推力特性を示し、曲線Cは可動子11
を構成する第1の巻線12に45[W]の電力を供給し
た際の推力特性を示す。即ち、曲線Aは第1の巻線12
にI[A]の電流を流した際の推力特性であり、曲線B
は第1の巻線12に2×I[A]の電流を流した際の推
力特性であり、曲線Cは第1の巻線12に3×I[A]
の電流を流した際の推力特性である。
【0013】一般に、従来の単極形リニア直流モータの
推力は、第1の巻線12に鎖交する第1の閉磁路31を
流れる磁束あるいは第1の巻線12に鎖交する第2の閉
磁路32を流れる磁束と、即ち、空間21、22内の第
1の閉磁路31が形成される範囲の磁界あるいは空間2
1、22内の第2の閉磁路32が形成される範囲の磁界
と、第1の巻線12の巻数と、第1の巻線12に流れる
電流とに比例して増加する。
【0014】従来の単極形リニア直流モータの大推力化
は、第1の巻線12に鎖交する磁束の増加、第1の巻線
12の巻数の増加あるいは第1の巻線12に流れる電流
の増加により可能になる。しかし、第1の巻線12に鎖
交する磁束の増加は、固定子1の大型化、大重量化およ
び高価格化等の問題点を有し、第1の巻線12の巻数の
増加は、可動子11の大型化、大重量化、応答性の劣化
およびストロークの減少等の問題点を有するため、第1
の巻線12に流れる電流の増加により対処されている。
【0015】可動子11を構成する第1の巻線12に流
れる電流の増加は、第1の巻線12の周囲に発生する磁
界の傾斜を大きくし、固定子1が空間21内あるいは空
間22内に形成する磁界の分布に傾斜を与え、図3およ
び図4に示す推力特性の曲線Bおよび曲線Cに示すよう
に、全ストロークに対する推力変動を大きくするという
欠点を有するものである。
【0016】従来の単極形リニア直流モータのロング・
ストローク化は、第1のヨーク2、第2のヨーク3およ
び第3のヨーク4a、4bの体積の増加と、永久磁石
5、6a、6bの体積の増加とにより可能になる。しか
し、固定子1の大型化、大重量化、高価格化および漏洩
磁束の増加等の問題点を有し、漏洩磁束の増加に伴い第
1の巻線12を鎖交する磁束が減少し、推力が減少する
という問題点を有するものである。
【0017】更に、固定子1の形成する第1の閉磁路3
1および第2の閉磁路32が固定子1の両端部へ集中
し、空間21内あるいは空間22内の中央部における磁
界を減少させ、第1の巻線に鎖交する磁束を減少させ
る。即ち、可動子11が空間21あるいは空間22の中
央部に位置した際、推力が極めて小さくなるという欠点
を有するものである。
【0018】一般に、単極形リニア直流モータは、脈動
を伴わない推力を発生し得る唯一のリニア・モータであ
り、可動子の軽量化を可能とする優れた応答性を有する
リニア・モータであり、各種位置検出装置を装着してサ
ーボ制御することにより推力および速度の広範囲の制御
と停止位置の高精度の制御とを可能とし、振動および推
力変動を嫌う負荷および広範囲の速度での運転を必要と
する負荷に対応し得る唯一のリニア・アクチュエータで
ある。
【0019】図1に示す従来の単極形リニア直流モータ
は、全ストロークに対する変動の少ない推力の発生を可
能とする反面、大推力化およびロング・ストローク化を
困難とする問題点を有するものであり、図2に示す従来
の単極形リニア直流モータは、小型化、軽量化および低
価格化を可能とする反面、大推力化、ロング・ストロー
ク化および全ストロークに対する変動の少ない推力の発
生を困難とする問題点を有するものである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の単極形リニア直流モータの大推力化と、ロ
ング・ストローク化と、全ストロークに対する推力変動
の減少とを共に実現することが困難である点である。
【0021】
【課題を解決するための手段】従来の単極形リニア直流
モータの固定子1が構成する空間21あるいは空間22
の中央部から一方の端部までの範囲を構成する固定子1
の構成部材に第2の巻線と、固定子1が構成する空間2
1あるいは空間22の中央部から他方の端部までの範囲
を構成する固定子1の構成部材に第3の巻線とを、それ
ぞれ巻装することを最も主要な特徴とし、大推力化、ロ
ング・ストローク化および全ストロークに対する推力変
動の減少という目的を極めて簡単に実現した。
【0022】
【実施例】次に、図5、図8および図11ないし図16
に示す実施例と、図6および図9に示す磁界分布図と、
図7および図10に示す推力特性図とに基づいて、本発
明の単極形リニア直流モータの構造および動作を説明す
る。
【0023】図5は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第1の実施例の構造説明を目的とした断面図である。
【0024】本発明の単極形リニア直流モータの固定子
1は、所定の距離を隔て相対して配置される平板状をな
す第1のヨーク2および平板状をなす第2のヨーク3
と、第1のヨーク2および第2のヨーク3のそれぞれの
両端部を機械的かつ磁気的に接続する一組の第3のヨー
ク4a、4bと、第2のヨーク3の第1のヨーク2への
相対面にS極の極性を有する磁極面が固着される平板状
をなす永久磁石5と、空間21の中央部から矢印A方向
の端部までの範囲を構成する第1のヨーク2に巻装され
る第2の巻線7と、空間21の中央部から矢印B方向の
端部までの範囲を構成する第1のヨーク2に巻装される
第3の巻線8とを主に構成される。
【0025】尚、空間21は、永久磁石5、第2の巻線
7および第3の巻線8のそれぞれの相対面と、第3のヨ
ーク4aおよび第3のヨーク4bのそれぞれの相対面と
により構成される。
【0026】固定子1は、永久磁石5のN極の極性を有
する磁極面の矢印A方向の端部から中央部までの範囲よ
り、空間21の矢印A方向の端部から中央部までの範
囲、空間21内に位置する第2の巻線7、第1のヨーク
2の矢印A方向の端部から中央部までの範囲、第3のヨ
ーク4a、第2のヨーク3の矢印A方向の端部から中央
部までの範囲を介して永久磁石5のS極の極性を有する
磁極面の矢印A方向の端部から中央部までの範囲に至る
第1の閉磁路31と、永久磁石5のN極の極性を有する
磁極面の矢印B方向の端部から中央部までの範囲より、
空間21の矢印B方向の端部から中央部までの範囲、空
間21内に位置する第3の巻線8、第1のヨーク2の矢
印B方向の端部から中央部までの範囲、第3のヨーク4
b、第2のヨーク3の矢印B方向の端部から中央部まで
の範囲を介して永久磁石5のS極の極性を有する磁極面
の矢印B方向の端部から中央部までの範囲に至る第2の
閉磁路32とを形成する。
【0027】本発明の単極形リニア直流モータの可動子
11は、第2のヨーク3および永久磁石5の周囲にそれ
ぞれ所定の間隙を隔て巻装される第1の巻線12を主に
構成され、空間21内を矢印A方向および矢印B方向に
自由に移動し得る構造に配置される。
【0028】可動子11は、第1の巻線12、第2の巻
線7および第3の巻線8に図示の方向にそれぞれ所定の
電流を流すことにより、第1の閉磁路31を流れる磁束
あるいは第2の閉磁路32を流れる磁束と、即ち、空間
21内の第1の閉磁路31が形成される範囲の磁界ある
いは空間21内の第2の閉磁路32が形成される範囲の
磁界と、第1の巻線12の巻数と、第1の巻線12を流
れる電流とに比例して増加し、更に、第2の巻線7の巻
数あるいは第3の巻線8の巻数と、第2の巻線7を流れ
る電流あるいは第3の巻線8を流れる電流とに比例して
増加する所定の推力をもって矢印A方向に移動し、第1
の巻線12、第2の巻線7および第3の巻線8に図示と
異なる方向にそれぞれ所定の電流を流すことにより所定
の推力をもって矢印B方向に移動する。
【0029】図6は、図5に示す本発明の単極形リニア
直流モータの動作原理説明を目的とした磁界分布図であ
る。
【0030】直線Aは、永久磁石5により空間21の矢
印B方向の端部から空間21の矢印A方向の端部までの
範囲に形成される磁界の分布を示し、磁界が空間21の
矢印B方向の端部から空間21の矢印A方向の端部ま
で、Hg[A/m]にて一様に分布する状態を示す。
【0031】直線Bは、第2の巻線7および第3の巻線
8に図5に示す方向にそれぞれ所定の電流を流した際、
空間21の矢印B方向の端部から空間21の矢印A方向
の端部までの範囲に形成される磁界の分布を示し、磁界
が−Hb[A/m]からHc[A/m]まで所定の傾斜
をもって増加する状態を示す。
【0032】通常、第2の巻線7の巻数および巻線抵抗
等の巻線仕様と、第3の巻線8の巻数および巻線抵抗等
の巻線仕様とは同一に構成され、磁界−Hb[A/m]
および磁界Hc[A/m]の大きさは等しく形成され
る。
【0033】直線Cは、可動子11が空間21内の中央
部(ストロークxc[mm])に位置し、可動子11を
構成する第1の巻線12に図5に示す方向に所定の電流
を流した際、空間21内に位置する第1の巻線12の矢
印B方向の端部から空間21内に位置する第1の巻線1
2の矢印A方向の端部までの範囲に形成される磁界の分
布を示し、磁界がHd[A/m]から−Ha[A/m]
まで所定の傾斜をもって減少する状態を示す。
【0034】通常、磁界Hd[A/m]および磁界−H
a[A/m]の大きさは等しく形成される。尚、第1の
巻線12に流す電流は、図1に示す従来の単極形リニア
直流モータに図3に示す推力特性図の曲線Bあるいは曲
線Cで示す推力特性を与える大きさを有し、空間21内
に位置する第1の巻線12の周囲に形成される磁界の分
布は、可動子11の位置に拘らず直線Cで現される。
【0035】直線Dは、空間21内に直線Aで示す磁界
が分布し、空間21内に位置する第1の巻線12の周囲
に直線Cで示す磁界を形成する所定の電流を第1の巻線
12に流し、可動子11が空間21の矢印B方向の端部
から空間21の矢印A方向の端部まで全ストローク移動
した際、空間21の矢印B方向の端部から空間21の矢
印A方向の端部までの範囲に形成される磁界の分布を示
し、磁界がHi[A/m]からHe[A/m]まで所定
の傾斜をもって減少する状態を示す。
【0036】空間21の矢印B方向の端部の磁界Hi
[A/m]および空間21の矢印A方向の端部の磁界H
e[A/m]は数式1により現される。
【0037】直線Eは、空間21内に直線Aおよび直線
Bで示す磁界が分布し、空間21内に位置する第1の巻
線12の周囲に直線Cで示す磁界を形成する所定の電流
を第1の巻線12に流し、可動子11が空間21の矢印
B方向の端部から空間21の矢印A方向の端部まで全ス
トローク移動した際、空間21の矢印B方向の端部から
空間21の矢印A方向の端部までの範囲に形成される磁
界の分布を示し、磁界がHh[A/m]からHf[A/
m]まで所定の傾斜をもって減少する状態を示す。
【0038】直線Eは、直線Dで分布する磁界と直線B
で分布する磁界とを合成したものであり、空間21の矢
印B方向の端部の磁界Hh[A/m]および空間21の
矢印A方向の端部の磁界Hf[A/m]は数式2により
現される。
【0039】
【数1】
【0040】
【数2】
【0041】直線Dは、図1に示す従来の単極形リニア
直流モータの空間21内の推力の発生に関与する磁界の
分布を示すものであり、直線Eは、図5に示す本発明の
単極形リニア直流モータの空間21内の推力の発生に関
与する磁界の分布を示すものである。
【0042】即ち、図5に示す本発明の単極形リニア直
流モータの空間21内に形成される推力の発生に関与す
る磁界は、図1に示す従来の単極形リニア直流モータの
空間21内に形成される推力の発生に関与する磁界に対
して、全ストロークに対する変動の割合が大きく減少す
る。
【0043】図7は、図5に示す本発明の単極形リニア
直流モータの推力特性図であり、曲線Aは、ストローク
x[mm]を100[mm]に設定した際の推力特性を
示し、曲線Bは、図3に示す従来の単極形リニア直流モ
ータの推力特性図の曲線Cを示す。
【0044】図7の推力特性図に示す曲線Bは、図6の
磁界分布図に示す直線Dに対応するものであり、図7の
推力特性図に示す曲線Aは、図6の磁界分布図に示す直
線Eに対応するものである。即ち、本発明の単極形リニ
ア直流モータは、従来の単極形リニア直流モータに対し
て、全ストロークに対する推力変動の減少を可能とする
ものである。
【0045】図8は、本発明の単極形リニア直流モータ
の第2の実施例の構造説明を目的とした断面図である。
【0046】本発明の単極形リニア直流モータの固定子
1は、所定の距離を隔て相対して配置される平板状をな
す第1のヨーク2および平板状をなす第2のヨーク3
と、第1のヨーク2の第2のヨーク3への相対面の両端
部にN極の極性を有する磁極面がそれぞれ固着され、第
2のヨーク3の第1のヨーク2への相対面の両端部にS
極の極性を有する磁極面がそれぞれ固着される一組の永
久磁石6a、6bと、空間22の中央部から矢印A方向
の端部までの範囲を構成する第1のヨーク2に巻装され
る第2の巻線7と、空間22の中央部から矢印B方向の
端部までの範囲を構成する第1のヨーク2に巻装される
第3の巻線8を主に構成される。
【0047】尚、空間22は、第2のヨーク3、第2の
巻線7および第3の巻線8のそれぞれの相対面と、永久
磁石6aおよび永久磁石6bのそれぞれの相対面とによ
り構成される。
【0048】固定子1は、永久磁石6aのN極の極性を
有する磁極面より、第1のヨーク2の矢印A方向の端部
から中央部までの範囲、空間22内に位置する第2の巻
線7、空間22の矢印A方向の端部から中央部までの範
囲、第2のヨーク3の矢印A方向の端部から中央部まで
の範囲を介して永久磁石6aのS極の極性を有する磁極
面に至る第1の閉磁路31と、永久磁石6bのN極の極
性を有する磁極面より、第1のヨーク2の矢印B方向の
端部から中央部までの範囲、空間22内に位置する第3
の巻線8、空間22の矢印B方向の端部から中央部まで
の範囲、第2のヨーク3の矢印B方向の端部から中央部
までの範囲を介して永久磁石6bのS極の極性を有する
磁極面に至る第2の閉磁路32とを形成する。
【0049】本発明の単極形リニア直流モータの可動子
11は、第2のヨーク3の周囲に所定の間隙を隔て巻装
される第1の巻線12を主に構成され、空間22内を矢
印A方向および矢印B方向に自由に移動し得る構造に配
置される。
【0050】可動子11は、第1の巻線12、第2の巻
線7および第3の巻線8に図示の方向にそれぞれ所定の
電流を流すことにより、第1の閉磁路31を流れる磁束
あるいは第2の閉磁路32を流れる磁束と、即ち、空間
22内の第1の閉磁路31が形成される範囲の磁界ある
いは空間22内の第2の閉磁路32が形成される範囲の
磁界と、第1の巻線12の巻数と、第1の巻線12を流
れる電流とに比例して増加し、更に、第2の巻線7の巻
数あるいは第3の巻線8の巻数と、第2の巻線7を流れ
る電流あるいは第3の巻線8を流れる電流とに比例して
増加する所定の推力をもって矢印A方向に移動し、第1
の巻線12、第2の巻線7および第3の巻線8に図示と
異なる方向にそれぞれ所定の電流を流すことにより所定
の推力をもって矢印B方向に移動する。
【0051】図9は、図8に示す本発明の単極形リニア
直流モータの動作原理説明を目的とした磁界分布図であ
る。
【0052】屈曲線Aは、永久磁石6aおよび永久磁石
6bにより空間22の矢印B方向の端部から空間22の
矢印A方向の端部までの範囲に形成される磁界の分布を
示し、空間22の矢印B方向の端部からストロークxa
[mm]までの範囲の磁界が、Hga[A/m]からH
g[A/m]まで所定の傾斜をもって減少する状態と、
ストロークxa[mm]からストロークxb[mm]ま
での範囲の磁界が、Hg[A/m]にて一様に分布する
状態と、ストロークxb[mm]から空間22の矢印A
方向の端部までの範囲の磁界が、Hg[A/m]からH
gb[A/m]まで所定の傾斜をもって増加する状態と
を示す。
【0053】通常、永久磁石6aの体積およびエネルギ
ー積等の仕様と、永久磁石6bの体積およびエネルギー
積等の仕様とは同一に構成され、磁界Hga[A/m]
および磁界Hgb[A/m]の大きさは等しく形成され
る。
【0054】直線Bは、第2の巻線7および第3の巻線
8に図8に示す方向にそれぞれ所定の電流を流した際、
空間22の矢印B方向の端部から空間22の矢印A方向
の端部までの範囲に形成される磁界の分布を示し、磁界
が−Hb[A/m]からHc[A/m]まで所定の傾斜
をもって増加する状態を示す。
【0055】通常、第2の巻線7の巻数および巻線抵抗
等の巻線仕様と、第3の巻線8の巻数および巻線抵抗等
の巻線仕様とは同一に構成され、磁界−Hb[A/m]
および磁界Hc[A/m]の大きさは等しく形成され
る。
【0056】直線Cは、可動子11が空間22内の中央
部(ストロークxc[mm])に位置し、可動子11を
構成する第1の巻線12に図8に示す方向に所定の電流
を流した際、空間22内に位置する第1の巻線12の矢
印B方向の端部から空間22内に位置する第1の巻線1
2の矢印A方向の端部までの範囲に形成される磁界の分
布を示し、磁界がHd[A/m]から−Ha[A/m]
まで所定の傾斜をもって減少する状態を示す。
【0057】通常、磁界Hd[A/m]および磁界−H
a[A/m]の大きさは等しく形成される。尚、第1の
巻線12に流す電流は、図2に示す従来の単極形リニア
直流モータに図4に示す推力特性図の曲線Bあるいは曲
線Cで示す推力特性を与える大きさを有し、空間22内
の第1の巻線12の周囲に形成される磁界の分布は、可
動子11の位置に拘らず直線Cで現される。
【0058】屈曲線Dは、空間22内に屈曲線Aで示す
磁界が分布し、空間22内に位置する第1の巻線12の
周囲に直線Cで示す磁界を形成する所定の電流を第1の
巻線12に流し、可動子11が空間22の矢印B方向の
端部から空間22の矢印A方向の端部まで全ストローク
移動した際、空間22の矢印B方向の端部から空間22
の矢印A方向の端部までの範囲に形成される磁界の分布
を示し、空間22の矢印B方向の端部からストロークx
b[mm]までの範囲の磁界が、Hi[A/m]からH
ia[A/m]まで所定の傾斜をもって減少する状態
と、ストロークxb[mm]から空間22の矢印A方向
の端部までの範囲の磁界が、Hia[A/m]からHe
[A/m]まで所定の傾斜をもって増加状態とを示す。
【0059】空間22の矢印B方向の端部の磁界Hi
[A/m]および空間22の矢印A方向の端部の磁界H
e[A/m]は数式3により現される。
【0060】屈曲線Eは、空間22内に屈曲線Aおよび
直線Bで示す磁界が分布し、第1の巻線12に直線Cで
示す磁界を形成する所定の大きさを有する電流を流し、
可動子11が空間22の矢印B方向の端部から矢印A方
向の端部まで全ストローク移動した際、空間22の矢印
B方向の端部から空間22の矢印A方向の端部までの範
囲に形成される磁界の分布を示し、空間22の矢印B方
向の端部からストロークxb[mm]までの範囲の磁界
が、Hh[A/m]からHha[A/m]まで所定の傾
斜をもって減少する状態と、空間22のストロークxb
[mm]から矢印B方向の端部までの範囲の磁界が、H
ha[A/m]からHf[A/m]まで所定の傾斜をも
って増加する状態とを示す。
【0061】屈曲線Eは、屈曲線Dで分布する磁界と直
線Bで分布する磁界とを合成したものであり、空間22
の矢印B方向の端部の磁界Hh[A/m]、空間22の
ストロークxbの磁界Hha[A/m]および空間22
の矢印A方向の端部の磁界Hf[A/m]は数式4によ
り現される。
【0062】
【数3】
【0063】
【数4】
【0064】屈曲線Dは、図2に示す従来の単極形リニ
ア直流モータの空間22内の推力の発生に関与する磁界
の分布を示すものであり、屈曲線Eは、図8に示す本発
明の単極形リニア直流モータの空間22内の推力の発生
に関与する磁界の分布を示すものである。
【0065】即ち、図8に示す本発明の単極形リニア直
流モータの空間22内に形成される推力の発生に関与す
る磁界は、図2に示す従来の単極形リニア直流モータの
空間22内に形成される推力の発生に関与する磁界に対
して、全ストロークに対する変動の割合が大きく減少す
る。
【0066】図10は、図8に示す本発明の単極形リニ
ア直流モータの推力特性図であり、曲線Aは、ストロー
クx[mm]を100[mm]に設定した際の推力特性
を示し、曲線Bは、図4に示す従来の単極形リニア直流
モータの推力特性の曲線Cを示す。
【0067】図10の推力特性図に示す曲線Bは、図9
の磁界分布図に示す屈曲線Dに対応するものであり、図
10の推力特性図に示す曲線Aは、図9の磁界分布図に
示す屈曲線Eに対応するものである。即ち、本発明の単
極形リニア直流モータは、従来の単極形リニア直流モー
タに対して、全ストロークに対する推力変動の減少を可
能とするものである。
【0068】図11は、本発明の単極形リニア直流モー
タの第3の実施例の構造説明を目的とした断面図であ
る。
【0069】本発明の単極形リニア直流モータの固定子
1は、所定の距離を隔て相対して配置される平板状をな
す第1のヨーク2および平板状をなす第2のヨーク3
と、第1のヨーク2の第2のヨーク3への相対面の両端
部にN極の極性を有する磁極面がそれぞれ固着され、第
2のヨーク3の第1のヨーク2への相対面の両端部にS
極の極性を有する磁極面がそれぞれ固着される一組の永
久磁石6a、6bと、空間22の中央部から矢印A方向
の端部までの範囲を構成する第1のヨークに巻装される
第2の巻線7と、空間22の中央部から矢印B方向の端
部までの範囲を構成する第1のヨークに巻装される第3
の巻線8とを主に構成される。
【0070】尚、空間22は、第2のヨーク3、第2の
巻線7および第3の巻線8のそれぞれの相対面と、永久
磁石6aおよび永久磁石6bのそれぞれの相対面とによ
り構成される。
【0071】本発明の単極形リニア直流モータの可動子
11は、第1のヨーク2に巻装された第2の巻線7ある
いは第3の巻線8に所定の間隙を隔て巻装される第1の
巻線12を主に構成され、空間22内を矢印A方向およ
び矢印B方向に自由に移動し得る構造に配置される。
【0072】可動子11は、第1の巻線12、第2の巻
線7および第3の巻線8に図示の方向にそれぞれ所定の
電流を流すことにより、空間22内に形成される磁界
と、第1の巻線12の巻数と、第1の巻線12を流れる
電流とに比例して増加し、更に、第2の巻線7の巻数あ
るいは第3の巻線8の巻数と、第2の巻線7を流れる電
流あるいは第3の巻線8を流れる電流とに比例して増加
する所定の推力をもって矢印A方向に移動し、第1の巻
線12、第2の巻線7および第3の巻線8に図示と異な
る方向にそれぞれ所定の電流を流すことにより所定の推
力をもって矢印B方向に移動する。
【0073】図12は、本発明の単極形リニア直流モー
タの第4の実施例の構造説明を目的とした断面図であ
る。
【0074】本発明の単極形リニア直流モータの固定子
1は、所定の距離を隔て相対して配置される平板状をな
す第1のヨーク2および平板状をなす第2のヨーク3
と、第1のヨーク2および第2のヨーク3のそれぞれの
両端部を機械的かつ磁気的に接続する一組の第3のヨー
ク4a、4bと、第2のヨーク3の第1のヨーク2への
相対面にS極の極性を有する磁極面が固着される平板状
をなす永久磁石5と、空間21の中央部から矢印A方向
の端部までの範囲を構成する第1のヨーク2に巻装され
る第2の巻線7と、空間21の中央部から矢印B方向の
端部までの範囲を構成する第1のヨーク2に巻装される
第3の巻線8とを主に構成される。
【0075】尚、空間21は、永久磁石5、第2の巻線
7および第3の巻線8のそれぞれの相対面と、第3のヨ
ーク4aおよび第3のヨーク4bのそれぞれの相対面と
により構成される。
【0076】本発明の単極形リニア直流モータの可動子
11は、第1のヨーク2に巻装された第2の巻線7ある
いは第3の巻線8の周囲に所定の間隙を隔て巻装される
第1の巻線12を主に構成され、空間21内を矢印A方
向および矢印B方向に自由に移動し得る構造に配置され
る。
【0077】可動子11は、第1の巻線12、第2の巻
線7および第3の巻線8に図示の方向にそれぞれ所定の
電流を流すことにより、空間21内に形成される磁界
と、第1の巻線12の巻数と、第1の巻線12を流れる
電流とに比例して増加し、更に、第2の巻線7の巻数あ
るいは第3の巻線8の巻数と、第2の巻線7を流れる電
流あるいは第3の巻線8を流れる電流とに比例して増加
する所定の推力をもって矢印A方向に移動し、第1の巻
線12、第2の巻線7および第3の巻線8に図示と異な
る方向にそれぞれ所定の電流を流すことにより所定の推
力をもって矢印B方向に移動する。
【0078】図13は、本発明の単極形リニア直流モー
タの第5の実施例の構造説明を目的とした断面図であ
る。
【0079】本発明の単極形リニア直流モータの固定子
1は、所定の距離を隔て相対して配置される平板状をな
す第1のヨーク2および平板状をなす第2のヨーク3
と、第1のヨーク2および第2のヨーク3のそれぞれの
両端部を機械的かつ磁気的に接続する一組の第3のヨー
ク4a、4bと、第2のヨーク3の第1のヨーク2への
相対面にS極の極性を有する磁極面が固着される平板状
をなす永久磁石5と、空間21の中央部から矢印A方向
の端部までの範囲を構成する第2のヨーク3および永久
磁石5に巻装される第2の巻線7と、空間21の中央部
から矢印B方向の端部までの範囲を構成する第2のヨー
ク3および永久磁石5に巻装される第3の巻線8とを主
に構成される。
【0080】尚、空間21は、第1のヨーク2、第2の
巻線7および第3の巻線8のそれぞれの相対面と、第3
のヨーク4aおよび第3のヨーク4bのそれぞれの相対
面とにより構成される。
【0081】本発明の単極形リニア直流モータの可動子
11は、第1のヨーク2の周囲にそれぞれ所定の間隙を
隔て巻装される第1の巻線12を主に構成され、空間2
1内を矢印A方向および矢印B方向に自由に移動し得る
構造に配置される。
【0082】可動子11は、第1の巻線12、第2の巻
線7および第3の巻線8に図示の方向にそれぞれ所定の
電流を流すことにより、空間21内に形成される磁界
と、第1の巻線12の巻数と、第1の巻線12を流れる
電流とに比例して増加し、更に、第2の巻線7の巻数あ
るいは第3の巻線8の巻数と、第2の巻線7を流れる電
流あるいは第3の巻線8を流れる電流とに比例して増加
する所定の推力をもって矢印A方向に移動し、第1の巻
線12、第2の巻線7および第3の巻線8に図示と異な
る方向にそれぞれ所定の電流を流すことにより所定の推
力をもって矢印B方向に移動する。
【0083】図14は、本発明の単極形リニア直流モー
タの第6の実施例の構造説明を目的とした断面図であ
る。
【0084】本発明の単極形リニア直流モータの固定子
1は、所定の距離を隔て相対して配置される平板状をな
す第1のヨーク2および平板状をなす第2のヨーク3
と、第1のヨーク2および第2のヨーク3のそれぞれの
両端部を機械的かつ磁気的に接続する一組の第3のヨー
ク4a、4bと、第2のヨーク3の第1のヨーク2への
相対面にS極の極性を有する磁極面が固着される平板状
をなす永久磁石5と、空間21の中央部から矢印A方向
の端部までの範囲を構成する第2のヨーク3および永久
磁石5に巻装される第2の巻線7と、空間21の中央部
から矢印B方向の端部までの範囲を構成する第2のヨー
ク3および永久磁石5に巻装される第3の巻線8とを主
に構成される。
【0085】尚、空間21は、第1のヨーク2、第2の
巻線7および第3の巻線8のそれぞれの相対面と、第3
のヨーク4aおよび第3のヨーク4bのそれぞれの相対
面とにより構成される。
【0086】本発明の単極形リニア直流モータの可動子
11は、第2のヨーク3および永久磁石5に巻装された
第2の巻線7あるいは第3の巻線8の周囲に所定の間隙
を隔て巻装される第1の巻線12を主に構成され、空間
21内を矢印A方向および矢印B方向に自由に移動し得
る構造に配置される。
【0087】可動子11は、第1の巻線12、第2の巻
線7および第3の巻線8に図示の方向にそれぞれ所定の
電流を流すことにより、空間21内に形成される磁界
と、第1の巻線12の巻数と、第1の巻線12を流れる
電流とに比例して増加し、更に、第2の巻線7の巻数あ
るいは第3の巻線8の巻数と、第2の巻線7を流れる電
流あるいは第3の巻線8を流れる電流とに比例して増加
する所定の推力をもって矢印A方向に移動し、第1の巻
線12、第2の巻線7および第3の巻線8に図示と異な
る方向にそれぞれ所定の電流を流すことにより所定の推
力をもって矢印B方向に移動する。
【0088】図15は、本発明の単極形リニア直流モー
タの第7の実施例の構造説明を目的とした断面図であ
る。
【0089】本発明の単極形リニア直流モータの固定子
1は、平板状をなす第2のヨーク3と、第2のヨーク3
にそれぞれ所定の距離を隔て相対して配置される一組の
第1のヨーク2a、2bと、第1のヨーク2aおよび第
1のヨーク2bの第2のヨーク3へのそれぞれの相対面
の両端部にN極の極性を有する磁極面がそれぞれ固着さ
れ、第2のヨーク3の第1のヨーク2aおよび第1のヨ
ーク2bへのそれぞれの相対面の両端部にS極の極性を
有する磁極面がそれぞれ固着される一組の永久磁石6
a、6b、6c、6dと、空間22aの中央部から矢印
A方向の端部までの範囲を構成する第1のヨーク2aに
巻装される第2の巻線7aと、空間22aの中央部から
矢印B方向の端部までの範囲を構成する第1のヨーク2
aに巻装される第3の巻線8aと、空間22bの中央部
から矢印A方向の端部までの範囲を構成する第1のヨー
ク2bに巻装される第2の巻線7bと、空間22bの中
央部から矢印B方向の端部までの範囲を構成する第1の
ヨーク2bに巻装される第3の巻線8bとを主に構成さ
れる。
【0090】尚、空間22aは、第2のヨーク3、第2
の巻線7aおよび第3の巻線8aのそれぞれの相対面
と、永久磁石6aおよび永久磁石6bのそれぞれの相対
面とにより構成され、空間22bは、第2のヨーク3、
第2の巻線7bおよび第3の巻線8bのそれぞれの相対
面と、永久磁石6cおよび永久磁石6dのそれぞれの相
対面とにより構成される。
【0091】本発明の単極形リニア直流モータの可動子
11は、第2のヨーク3の周囲に所定の間隙を隔て巻装
される第1の巻線12を主に構成され、空間22a内お
よび空間22b内を矢印A方向および矢印B方向に自由
に移動し得る構造に配置される。
【0092】可動子11は、第1の巻線12、第2の巻
線7a、7b、および第3の巻線8a、8bに図示の方
向にそれぞれ所定の電流を流すことにより、空間22a
内に形成される磁界および空間22b内に形成される磁
界と、第1の巻線12の巻数と、第1の巻線12を流れ
る電流とに比例して増加し、更に、第2の巻線7a、7
bあるいは第3の巻線8a、8bの巻数と、第2の巻線
7a、7bをそれぞれ流れる電流あるいは第3の巻線8
a、8bをそれぞれ流れる電流とに比例して増加する所
定の推力をもって矢印A方向に移動し、第1の巻線1
2、第2の巻線7a、7b、および第3の巻線8a、8
bに図示と異なる方向にそれぞれ所定の電流を流すこと
により所定の推力をもって矢印B方向に移動する。
【0093】図16は、本発明の単極形リニア直流モー
タの第8の実施例の構造説明を目的とした断面図であ
る。
【0094】本発明の単極形リニア直流モータの固定子
1は、所定の距離を隔て同軸円筒状に配置される円筒状
をなす第1のヨーク2および円筒状をなす第2のヨーク
3と、第1のヨーク2の第2のヨーク3への相対面の両
端部にN極の極性を有する磁極面が固着され、第2のヨ
ーク3の第1のヨーク2への相対面の両端部にS極の極
性を有する磁極面が固着される円筒状をなす一組の永久
磁石6a、6bと、空間22の中央部から矢印A方向の
端部までの範囲を構成する第2のヨーク3に巻装される
第2の巻線7と、空間22の中央部から矢印B方向の端
部までの範囲を構成する第2のヨーク3に巻装される第
3の巻線8とを主に構成される。
【0095】尚、空間22は、第1のヨーク2、第2の
巻線7および第3の巻線8のそれぞれの相対面と、永久
磁石6aおよび永久磁石6bのそれぞれの相対面とによ
り構成される。
【0096】本発明の単極形リニア直流モータの可動子
11は、第2のヨーク3に巻装された第2の巻線7ある
いは第3の巻線8の周囲に所定の間隙を隔て巻装される
第1の巻線12を主に構成され、空間22内を、矢印A
方向および矢印B方向に自由に移動し得る構造に配置さ
れる。矢印A方向の端部から矢印B方向の端部まで空間
22内を移動する可動子11の推力は、固定子1を構成
する第1のヨーク2に設けられた開口を介して外部に伝
達される。
【0097】可動子11は、第1の巻線12、第2の巻
線7および第3の巻線8に図示の方向にそれぞれ所定の
電流を流すことにより、空間22内に形成される磁界
と、第1の巻線12の巻数と、電流とに比例して増加
し、更に、第2の巻線7の巻数あるいは第3の巻線8の
巻数と、第2の巻線7を流れる電流あるいは第3の巻線
8を流れる電流とに比例して増加する所定の推力をもっ
て矢印A方向に移動し、第1の巻線12、第2の巻線7
および第3の巻線8に図示と異なる方向にそれぞれ所定
の電流を流すことにより所定の推力をもって矢印B方向
に移動する。
【0098】図11、図12および図14に示す本発明
の単極形リニア直流モータは、第1の巻線12、第2の
巻線7および第3の巻線8を第1のヨーク2あるいは第
2のヨーク3のどちらか一方に巻装することにより、薄
型化および小型化を可能とするものであり、各種装置等
への搭載および設置を容易にするものである。
【0099】図15に示す本発明の単極形リニア直流モ
ータは、図8に示す本発明の単極形リニア直流モータの
大推力化に際し、可動子11の小型化および軽量化と、
可動子11の小型化および軽量化に伴う応答性の向上と
を可能とするものであり、図5および図11ないし図1
4に示す本発明の単極形リニア直流モータにおいても同
様に構成し得るものである。
【0100】図16に示す本発明の単極形リニア直流モ
ータは、図11に示す本発明の単極形リニア直流モータ
の大推力化に際し、ロング・ストローク化と、固定子1
の漏洩磁束の減少と、漏洩磁束の減少に伴う推力の発生
に関与する磁束の増加と、推力の発生に関与する磁束の
増加に伴う推力の増加と、固定子1を構成する永久磁石
6a、6b、第1のヨーク2および第2のヨーク3の体
積の減少と、固定子1の体積の減少に伴う小型化および
軽量化とを可能とするものであり、図12および図14
に示す本発明の単極形リニア直流モータにおいても同様
に構成し得るものである。
【0101】一般に、本発明の単極形リニア直流モータ
は、従来の単極形リニア直流モータの大推力化、ロング
・ストローク化および全ストロークに対する推力変動の
減少を共に実現させるために、第2の巻線7、7a、7
bの巻数および巻線抵抗等の巻線仕様と、第3の巻線
8、8a、8bの巻数および巻線抵抗等の巻線仕様とを
同一に構成する。しかし、第2の巻線7、7a、7bお
よび第3の巻線8、8a、8bの非通電時における、可
動子11が空間21、22の一方の端部から中央部まで
移動する際の推力の変化の割合と、可動子11が空間2
1、22の中央部から他方の端部まで移動する際の推力
の変化の割合とが大きく異なる場合には、第2の巻線
7、7a、7bおよび第3の巻線8、8a、8bは、そ
れぞれ異なる巻線仕様に構成される。更に、第2の巻線
7、7a、7bの巻線仕様あるいは流れる電流の大きさ
と、第3の巻線8、8a、8bの巻線仕様あるいは流れ
る電流の大きさとを、それぞれ変化させることにより、
その使用目的にあわせた推力特性を容易に設定し得るも
のである。
【0102】一般に、本発明の単極形リニア直流モータ
において、第2の巻線7、7a、7bの巻線仕様と第3
の巻線8、8a、8bの巻線仕様とが同一に構成される
際、第2の巻線7、7a、7bと第3の巻線8、8a、
8bとをそれぞれ並列に接続し、同一電源より電力を供
給することが可能となり、本発明の単極形リニア直流モ
ータをサーボ制御にて運転する際、第2の巻線7、7
a、7b、第3の巻線8、8a、8bおよび第1の巻線
12をそれぞれ並列に接続し、同一電源より電力を供給
することによりサーボ制御回路の低価格化が可能とな
る。
【0103】本発明の単極形リニア直流モータは、可動
子11を構成する巻線の大電流化により大推力化、ロン
グ・ストローク化および全ストロークに対する推力変動
の減少を共に可能とするものであり、巻線の大電流化に
伴い巻線が加熱し、可動子11および固定子1の温度上
昇が顕著に現れる。温度上昇の対策としては、180
[°C]を越える耐熱用の巻線および永久磁石の使用が
考えられるが、通常は、複数の巻線を巻厚方向に積層し
て並列に接続し、巻数の増加に対し巻線全体の抵抗値を
減少させ、消費電力を減少させ温度上昇を抑制する方法
がとられる。
【0104】図5および図12ないし図14に示す本発
明の単極形リニア直流モータのロング・ストローク化に
際し、固定子1を構成する第1の永久磁石5は、組立、
製造および着磁等の理由により複数の永久磁石片のそれ
ぞれ同一の極性を有する磁極面を隣接させ、第1のヨー
ク2あるいは第2のヨーク3の一部に固着して構成さ
れ、低価格化および組立の簡略化等を目的とする際に
は、複数の永久磁石片のそれぞれ同一の極性を有する磁
極面を所定の距離を隔て列設し、第1のヨーク2の一部
あるいは第2のヨーク3の一部に固着し構成される。
【0105】図8、図11、図15および図16に示す
本発明の単極形リニア直流モータのロング・ストローク
化に際し、固定子1を構成する第1の永久磁石6a、6
b、6c、6dは、製造、着磁および価格等の理由によ
り複数の永久磁石片をそれぞれ異なる極性を有する磁極
面が相対するように積層して構成され、空間22の体
積、空間22内に形成される磁界の大きさ、あるいは固
定子1を構成する各種ヨークの体積に規制がある際に
は、所定数の永久磁石片と所定数の磁性体片とを積層し
て構成される。
【0106】本発明の単極形リニア直流モータにおい
て、第1のヨーク2、2a、2b、第2のヨーク3、第
3のヨーク4a、4bは、電磁軟鉄、構造用圧延鋼ある
いは炭素鋼等の優れた磁気特性を有する金属により構成
される。第1の巻線12、第2の巻線7、7a、7bお
よび第3の巻線8、8a、8bは、巻枠に所定の径を有
する素線を所定数巻いて構成されるが、小型化および軽
量化を図る際には自己融着線により構成され巻枠が不要
となる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように本発明の単極形リニ
ア直流モータは、従来の単極形リニア直流モータの大推
力化、ロング・ストローク化および全ストロークに対す
る推力変動の減少を共に実現することを可能とするもの
である。大推力化は可動子11を構成する第1の巻線1
2の大電流化により図られ、大電流化に伴い可動子11
の小型化および可動子の軽量化が可能となり、可動子1
1の小型化に伴いストロークが増加し、可動子11の軽
量化に伴い応答性が向上する効果がある。ロング・スト
ローク化および全ストロークに対する推力変動の減少
は、第2の巻線7および第3の巻線8を固定子1の一部
に巻装することにより図られ、固定子1の小型化、軽量
化および低価格化が可能となり、1[m]を越えるロン
グ・ストローク化を可能とするものである。
【0108】スキャナー装置は、満足し得る性能が得ら
れていない唯一のOA機器であり、その原因は脈動の無
い直線運動と超低速度運動とを共に実現することが困難
である点である。移動部の超低速度移動および超高速度
復帰を必要とするスキャナー装置において、脈動の無い
推力の発生と広範囲の速度制御とが可能な単極形リニア
直流モータは移動部の駆動に最適なモータであるが、ロ
ング・ストローク化が困難であり移動部の駆動源として
の使用が不可能であった。しかし、脈動の無い推力の発
生、ロング・ストローク化および広範囲の速度制御を可
能とする本発明の単極形リニア直流モータによりスキャ
ナー装置の高性能化が可能となる。
【0109】プロッター装置は、性能の向上が要望され
ているOA機器であり、移動部の繰り返し停止精度の向
上が最も要望されている。移動部の高速移動および高精
度の停止精度を必要とするプロッター装置において、脈
動の無い推力の発生と高精度の位置制御および高速度運
転とが可能な単極形リニア直流モータは移動部の駆動に
最適なモータであるが、ロング・ストローク化が困難で
あり移動部の駆動源としての使用が不可能であった。し
かし、脈動の無い推力の発生、ロング・ストローク化お
よび高速度運転を可能とする本発明の単極形リニア直流
モータにより、プロッター装置の高性能化が可能とな
る。
【0110】スキャナー装置と同様に、脈動のない推力
での移動部の超低速度移動および超高速度復帰を必要と
するカラーコピー装置においても、本発明の単極形リニ
ア直流モータにより、高性能化が可能となる。
【0111】本発明の単極形リニア直流モータは、従来
の単極形リニア直流モータでは、実現不可能であった、
1[m]を越えるロング・ストローク化を可能とするも
のであり、脈動のない推力の発生と高精度の位置制御を
可能とする特徴から、従来自動化が困難とされていた各
種光学機器、各種医療機器、各種検査装置等の振動を嫌
う移動部の自動化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の単極形リニア直流モータの断面図であ
る。
【図2】従来の単極形リニア直流モータの断面図であ
る。
【図3】図1に示す従来の単極形リニア直流モータの推
力特性図である。
【図4】図2に示す従来の単極形リニア直流モータの推
力特性図である。
【図5】本発明の単極形リニア直流モータの第1の実施
例の断面図である。
【図6】本発明の単極形リニア直流モータの第1の実施
例の磁界分布図である。
【図7】本発明の単極形リニア直流モータの第1の実施
例の推力特性図である。
【図8】本発明の単極形リニア直流モータの第2の実施
例の断面図である。
【図9】本発明の単極形リニア直流モータの第2の実施
例の磁界分布図である。
【図10】本発明の単極形リニア直流モータの第2の実
施例の推力特性図である。
【図11】本発明の単極形リニア直流モータの第3の実
施例の断面図である。
【図12】本発明の単極形リニア直流モータの第4の実
施例の断面図である。
【図13】本発明の単極形リニア直流モータの第5の実
施例の断面図である。
【図14】本発明の単極形リニア直流モータの第6の実
施例の断面図である。
【図15】本発明の単極形リニア直流モータの第7の実
施例の断面図である。
【図16】本発明の単極形リニア直流モータの第8の実
施例の断面図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 第1のヨーク 2a 第1のヨーク 2b 第1のヨーク 3 第2のヨーク 4a 第3のヨーク 4b 第3のヨーク 5 永久磁石 6a 永久磁石 6b 永久磁石 6c 永久磁石 6d 永久磁石 7 第2の巻線 7a 第2の巻線 7b 第2の巻線 8 第3の巻線 8a 第3の巻線 8b 第3の巻線 11 可動子 12 第1の巻線 21 空間 22 空間 22a 空間 22b 空間 31 第1の閉磁路 32 第2の閉磁路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の距離を隔て相対して配置される第
    1のヨークおよび第2のヨークと、前記第1のヨークお
    よび前記第2のヨークのそれぞれの両端部を機械的かつ
    磁気的に接続する一組の第3のヨークと、前記第2のヨ
    ークの前記第1のヨークへの相対面に所定の極性を有す
    る磁極面が固着される永久磁石とを備え、前記第1のヨ
    ーク、前記永久磁石および前記一組の第3のヨークのそ
    れぞれの相対面が構成する空間を介して二つの閉磁路を
    形成する固定子と、前記第1のヨークの周囲に所定の間
    隙を隔て巻装される第1の巻線を備え、前記空間内を円
    滑に移動し得る構造をなす可動子とにより構成される単
    極形リニア直流モータにおいて、前記空間の中央部から
    一方の端部までの範囲を構成する前記永久磁石および前
    記第2のヨークに第2の巻線を巻装し、前記空間の中央
    部から他方の端部までの範囲を構成する前記永久磁石お
    よび前記第2のヨークに第3の巻線を巻装することを特
    徴とする単極形リニア直流モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1の第2の巻線を前記空間の中央
    部から一方の端部までの範囲を構成する前記第1のヨー
    クに巻装し、請求項1の第3の巻線を前記空間の中央部
    から他方の端部までの範囲を構成する前記第1のヨーク
    に巻装し、請求項1の第1の巻線を該第2の巻線あるい
    は該第3の巻線の周囲に所定の間隙を隔て巻装すること
    を特徴とする請求項1の単極形リニア直流モータ。
  3. 【請求項3】 所定の距離を隔て相対して配置される第
    1のヨークおよび第2のヨークと、前記第1のヨークお
    よび前記第2のヨークのそれぞれの両端部を機械的かつ
    磁気的に接続する一組の第3のヨークと、前記第2のヨ
    ークの前記第1のヨークへの相対面に所定の極性を有す
    る磁極面が固着される永久磁石とを備え、前記第1のヨ
    ーク、前記永久磁石および前記一組の第3のヨークのそ
    れぞれの相対面が構成する空間を介して二つの閉磁路を
    形成する固定子と、前記第2のヨークおよび前記永久磁
    石の周囲に所定の間隙を隔て巻装される第1の巻線を備
    え、前記空間内を円滑に移動し得る構造をなす可動子と
    により構成される単極形リニア直流モータにおいて、前
    記空間の中央部から一方の端部までの範囲を構成する前
    記第1のヨークに第2の巻線を巻装し、前記空間の中央
    部から他方の端部までの範囲を構成する前記第1のヨー
    クに第3の巻線を巻装することを特徴とする単極形リニ
    ア直流モータ。
  4. 【請求項4】 請求項3の第2の巻線を前記空間の中央
    部から一方の端部までの範囲を構成する前記永久磁石お
    よび前記第2のヨークに巻装し、請求項3の第3の巻線
    を前記空間の中央部から他方の端部までの範囲を構成す
    る前記永久磁石および前記第2のヨークに巻装し、請求
    項3の第1の巻線を該第2の巻線あるいは該第3の巻線
    の周囲に所定の間隙を隔て巻装することを特徴とする請
    求項3の単極形リニア直流モータ。
  5. 【請求項5】 所定の距離を隔て相対して配置される第
    1のヨークおよび第2のヨークと、前記第1のヨークの
    前記第2のヨークへの相対面の両端部に所定の極性を有
    する磁極面がそれぞれ固着され、前記第2のヨークの前
    記第1のヨークへの相対面の両端部に他の極性を有する
    磁極面がそれぞれ固着される一組の永久磁石とを備え、
    前記第1のヨーク、前記第2のヨークおよび前記一組の
    永久磁石のそれぞれの相対面が構成する空間を介して二
    つの閉磁路を形成する固定子と、前記第2のヨークの周
    囲に所定の間隙を隔て巻装される第1の巻線を備え、前
    記空間内を円滑に移動し得る構造をなす可動子とにより
    構成される単極形リニア直流モータにおいて、前記空間
    の中央部から一方の端部までの範囲を構成する前記第1
    のヨークに第2の巻線を巻装し、前記空間の中央部から
    他方の端部までの範囲を構成する前記第1のヨークに第
    3の巻線を巻装することを特徴とする単極形リニア直流
    モータ。
  6. 【請求項6】 請求項5の第1の巻線を前記第2の巻線
    あるいは前記第3の巻線の周囲に所定の間隙を隔て巻装
    することを特徴とする請求項5の単極形リニア直流モー
    タ。
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WO2001073927A3 (en) * 2000-03-28 2002-05-30 Bei Technologies Inc Linear voice coil actuator with compensating coils
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