JPH09221623A - 防汚保護層形成用組成物 - Google Patents

防汚保護層形成用組成物

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JPH09221623A
JPH09221623A JP2933996A JP2933996A JPH09221623A JP H09221623 A JPH09221623 A JP H09221623A JP 2933996 A JP2933996 A JP 2933996A JP 2933996 A JP2933996 A JP 2933996A JP H09221623 A JPH09221623 A JP H09221623A
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water
forming
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vinylacetamide
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JP2933996A
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Tetsuya Ishii
徹弥 石井
Tetsuhiko Yamaguchi
哲彦 山口
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 即乾性でべとつかず、水、溶媒等の存在下で
も良好な保護層を維持し、また保護層を除去する場合、
水で簡単に除去でき、安全性が高い水溶性の防汚保護層
形成用組成物を提供する。 【解決手段】 N−ビニルアセトアミドと次の一般式
(1) 【化1】 [式中、Rは水素またはメチル基を、XはCOOR1
(R1 は水素、アルカリ金属などを示す。)などを示
す。]で表されるエチレン性不飽和単量体との水溶性共
重合体、可塑剤と低沸点有機溶媒とからなる防汚保護層
形成用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末、油、ほこり
などの汚れや傷の原因となる物質からガラス、家具、衣
装、建材、構造物などを保護するために好適な保護層を
形成する組成物に関する。本発明の組成物を保護される
ものの表面上に塗布することで、水溶性の保護膜層を形
成させ、効果的にかかる表面を保護することを特徴とす
る。これは水のような安価で入手しやすく安全な溶剤で
その保護膜層を除去でき、かつ耐油性を有し透明で人体
や動物に対して比較的安全な水溶性の保護膜・層を形成
させる組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】機械工場や自動車工場、家具工場、ガラ
ス材料関係の工場、建材工場、精錬工場、化学工場、製
油工場、花火工場、コンピューター工場、食品工場、電
気機器工場、精密機械工場、セメント工場、倉庫、路
面、グランド、厨房、オフィスビル、一般家庭、清掃工
場などにさらされている物品は、切削油、マシン油、コ
ンプレッサー油などの各種油、ゴミ、かす、有機溶剤、
ほこり、土、微粉等と接触する機会が多い。作業中に物
品の表面に付着したこれらの油やごみ、カス等は作業後
洗浄しても容易に落とすことが出来ず、また傷や機械の
故障の一因になりうる。近年、高分子化合物を用いた被
膜性保護剤が考案されてきている。例えば、特公平6−
78222ではポリビニルアルコール;ポリビニルピロ
リドンを含有する保護膜形成液が提案されている。しか
しながらこれらにより形成された膜は強度に欠け衝撃や
被表面の動きにより膜が破壊されてしまう欠点があっ
た。また、特開平3−184910にはヒドロキシプロ
ピルセルロースを含有するフィルム形成液が提案されて
いる。しかしながらこのフィルムの保護効果は従来の保
護クリームより優れているものの、耐油性等ではいまだ
充分満足し得るには達していないのが現状であった。
【0003】また特に物品の製作現場においてその表面
にゴミ、油、削りカス等が付着するのを防ぐ有効な手段
はなく、表面に被膜は作ることはできてもそれを容易に
剥したり落としたりする事ができるものはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる実情から、本発
明は、上述の従来技術の課題を解決し、即乾性でべとつ
かず、水、溶媒等の存在下でも良好な保護層を維持し、
また保護層を除去する場合、水で簡単に除去でき、安全
性が高い水溶性の防汚保護層形成用組成物を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この様な実情に鑑み、鋭
意検討を重ねた結果、実質的にN−ビニルアセトアミド
重合体またはその共重合体を保護層形成樹脂とする事を
特徴とする水溶性の防汚保護層形成用組成物が良好な保
護層形成能を発揮することを見いだした。
【0006】すなわち、本発明は、 1)次の(A)〜(C) (A)N−ビニルアセトアミドの重合体または共重合体 (B)可塑剤 (C)低沸点有機溶媒 を含有してなることを特徴とする水洗可能な防汚保護層
形成用組成物、 2)N−ビニルアセトアミドの共重合体が、N−ビニル
アセトアミドと次の一般式(1)
【化2】 [式中、Rは水素またはメチル基を、XはCOOR1
(R1 は水素、アルカリ金属、C1 〜C8 のアルキル基
またはC1 〜C4 アルコキシ基置換のC1 〜C3 のアル
キル基を示す。)またはC2 〜C4 のアルカノイルオキ
シ基を示す。]で表されるエチレン性不飽和単量体との
共重合体であって、水溶性である前記1)の防汚保護層
形成用組成物および、 3)N−ビニルアセトアミドと一般式(1)で表される
エチレン性不飽和単量体との重量比が95:5〜10:
90である前記2)の防汚保護層形成用組成物に関す
る。
【0007】N−ビニルアセトアミドはノニオン性であ
るために、イオン性の表面の上に該防汚保護層形成用組
成物を塗布適用した際、イオン性のものにくらべ接着力
が高いと考えられ、かつ、水および塩の存在下でもイオ
ンの相互作用によりポリマー鎖が伸縮することなく凝集
力を維持できるので、保護層の保形性等の低下がおさえ
られ、保護層が膨潤崩壊し脱落してしまうのをふせげ
る。さらに水溶性であるので耐油性を有するので、換気
扇などの表面を防汚するのに好適である。またN−ビニ
ルアセトアミドは窒素および酸素原子を有しているので
重合体または共重合体の極性が高まり、薬物の溶解性が
向上するため、薬物が結晶として析出することを防ぐの
で、香料、染料等の薬物を防汚保護層形成用組成物に配
合したい場合好適である。またN−ビニルアセトアミド
の皮膚刺激性等の毒性は低い。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるN−ビニルア
セトアミドと共重合される一般式(1)で表わされる単
量体は、ポリマーの柔軟性および/または増粘性を向上
させる目的で添加される。なお、一般式(1)で表わさ
れる単量体としては、具体的にはメチルアクリレート、
エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルア
クリレート、ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリレ
ート、ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレート、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル、ヒドロキシ(アルキル)
(メタ)アクリレート、メトキシエチルアクリレート、
エトキシエチルアクリレート、プロピルエチルアクリレ
ート、ブトキシエチルアクリレート、メチルビニルエー
テル、メチルメタクリレート、(メタ)アクリル酸2−
ヒドロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸2−ヒ
ドロキシプロピルエステル、アクリル酸、メタクリル
酸、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メタ
クリル酸ナトリウム、メタクリル酸カリウム等があげら
れるが、これらの1種または2種以上を用いることが出
来る。
【0009】本発明の水溶性の保護層形成型樹脂として
の性能を損なわない範囲で、N−ビニルアセトアミドお
よび分子内に一般式(1)で表わされるエチレン性不飽
和単量体以外の他の単量体を単量体全量の0〜50重量
%用いることができる。なお共重合される単量体として
は、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、クロト
ン酸、アクリロニトリル等の官能性単量体やビニル系単
量体があげられるがこの限りではない。
【0010】また、同様に他の重合体を添加することが
でき、これらは該共重合体と充分に相溶しうるか、或は
白濁しうる程度に相溶しうるものが好ましい。例えば、
これら重合体としてはシリコーンゴム、ポリイソブレン
ゴム、スチレン−ブロック共重合体ゴム、アクリルゴ
ム、グアーガム、ローカストビーンガム、天然ゴムのご
ときゴム系増粘性物質、ポリビニルアルキルエーテル、
ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ビニルエーテ
ル、ポリビニルピロリドン、カルボキシルビニルポリマ
ー、ビニルピロリドン、ビニルピロリドン酢酸ビニルア
ルキルアミノアクリル酸共重合体、メタカルボキシベタ
インメタカルボキシエステル共重合体、スチレンマレイ
ン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビ
ニル−ポリビニルアルコール共重合体の如きビニル系増
粘性物質、デンプン、プルラン、エチルセルロース、酢
酸セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シメチルセルロース、ヒドロキシメチルエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロースフタレートメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースの如きセルロース系粘着性物質、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とした(メ
タ)アクリレート系の増粘性物質、ポリエチレンオキシ
ド等のポリエーテル系の各増粘性物質があげられるが、
これらは防汚保護層形成用組成物の親水性に影響を及ぼ
さない程度に添加される。
【0011】本発明で使用される共重合体に関しては、
N−ビニルアセトアミドおよび一般式(1)で表わされ
るエチレン性不飽和単量体は保護層形成樹脂の水溶性を
損なわない程度に共重合され、その合計は単量体全量の
50〜100重量%であり、この範囲を越えると保護層
形成能および親アルコール性は著しく低下し、可塑剤で
ある多価アルコールへの溶解性が低下するので、保護層
のべたつきが生じる。またその重量比は95:5〜1
0:90の範囲であることが好ましく、この範囲を越え
ると、可塑剤との溶解性、親アルコール性、耐油性およ
び耐塩性が著しく低下する。またさらに望ましくは9
0:10〜30:70であり、この範囲でその効果は著
しくなる。
【0012】該重合体または共重合体を製造するために
は、各種の単量体を開始剤を用いて公知の技術で重合ま
たは共重合させることが出来る。例えば、水溶液重合、
沈澱析出重合、逆層懸濁重合等によって実施される。重
合が終了すると、粘性液体、寒天状または粉末の生成物
が得られる。ここで得られた重合体または共重合体は水
およびアルコール類に対し、溶解性がきわめて良好であ
ることがわかり、きわめて優れた防汚保護層形成用組成
物が得られる。とくに親アルコール性であるため水を溶
媒として用いずに水溶性の防汚保護層形成用組成物が作
製可能であるので、従来の水を溶媒として添加せざるを
得ない水溶性高分子を用いた物よりも保護層形成時間が
著しく短縮できる。また本発明により得られる防汚保護
層形成用組成物は、重合体または共重合物と可塑剤およ
び/または低沸点有機溶媒のみの単純な組成で、高い保
護層形成能を有し、きわめて安価に調製でき、また耐油
性を有し、さらには水で迅速完全に除去することが出来
る。
【0013】本発明に使用する可塑剤としては多価アル
コール、ポリエーテルポリオール類、ミリスチン酸イソ
プロピル、セバシン酸ジエチル、フタル酸ジエチル、ア
ジピン酸ジイソプロピル、グリセリンモノオレート、ポ
リグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール等があげられるが、このなかで特に多価ア
ルコールが望ましく、多価アルコールとしては、プロピ
レングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ブチレングリコール(2価アルコール)、グリセ
リン、トリオキシイソブタン(3価アルコール)、エリ
トリット、ペンタエリトリット、ジグリセリン(4価ア
ルコール)、キシリット、アドニット(5価アルコー
ル)、アロズルシット、ソルビット(6価アルコール)
等があげられるがこの限りではない。
【0014】また本防汚保護層形成用組成物は親アルコ
ール性でもあるのでエタノール、イソプロピルアルコー
ル等のアルコール類も配合可能である。エタノール、イ
ソプロピルアルコールは殺菌、消毒作用があり、これら
を防汚保護層形成用組成物に配合できれば、物品表面の
殺菌、消毒の効果が期待される。さらにアルコール類に
より除去することも可能である。
【0015】本発明の防汚保護層形成用組成物を得るに
は、重合体、共重合物またはそれらの水溶液もしくは溶
剤溶液と、可塑剤および低沸点有機溶媒、必要により水
の存在下で混合し、必要があれば加温して低沸点溶媒に
溶解させる。これにより得られた防汚保護層形成用組成
物は刷毛、指先やスプレー等を用いて物品の表面に塗布
し、低沸点有機溶媒が蒸発するにともない、すみやかに
保護層を形成する。
【0016】上記で使用する低沸点有機溶媒は低沸点で
揮発性のものであれば特に限定しないが、メタノール、
エタノール、ブタノール、イソブタノール、プロパノー
ルなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、セロソル
ブ、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピ
ロリドンのごとき水と混和しうる有機溶媒のほかに酢酸
エチル等の水と混和しない有機溶媒等があげられる。こ
れらのうち塗布乾燥後臭いの観点よりプロパノールとエ
タノールが特に好ましい。これらは1種または2種以上
を組み合わせて用いることができ、さらに低級アルコー
ルなど水と混合可能な溶媒を使用する場合は、必要に応
じて精製水を加えることも可能である。溶媒の配合比
は、組成物の粘度、配合物の溶解性、溶液の保存安定
性、乾燥性等の面から決定する。
【0017】本発明の保護層形成型樹脂としての重合体
あるいは共重合体には、その特性をより多く発現させる
ため、あるいは加工・成形性及び品質の向上の目的で、
薬剤的に許容される添加物の中から目的に応じて選択し
た物をさらに任意に配合することが出来る。当該添加剤
には、医薬、安定剤、充填剤、紫外線吸収剤、香料、着
色料、使用感向上剤、防腐剤、保存剤、可塑剤、老化防
止剤、軟化剤、界面活性剤、劣化防止剤等がある。これ
ら添加剤は、得られる防汚保護層形成用組成物の特性に
影響を与えない範囲で任意に加えられる。
【0018】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明の有用性を説明す
るが、本発明がこれによって限定される物ではない。
【0019】実施例1 1リットルの3つ口セパラブルフラスコに温度計および
窒素導入管を装着し、これにN−ビニルアセトアミド9
5g、アクリル酸ナトリウム5gを740gの脱イオン
水に溶解した水溶液を仕込んだ。窒素ガスを導入して溶
存酸素を追い出したのち30℃に液温を調整し、重合開
始剤として2,2’−アゾビス−2−アミジノプロパン
二塩酸塩の1%水溶液を10g添加し、断熱状態で7時
間重合させた。得られた重合体を細断したものを、アセ
トン溶液にあけ脱水したのち真空乾燥を行い乾燥ポリマ
ーを得た。上記で得られたN−ビニルアセトアミド共重
合体50gをプロピレングリコール60g、EUDRA
GID−E100(ローム・ファーマ社)を50g、イ
ンドメタシン3gおよび水20gに加温溶解し、次いで
エタノールを適量加え均一に混合して防汚保護層形成用
組成物を得た。
【0020】実施例2 1リットルの3つ口セパラブルフラスコに温度計および
窒素導入管を装着し、これにN−ビニルアセトアミド1
0g、アクリル酸90gを740gの脱イオン水に溶解
した水溶液を仕込んだ。窒素ガスを導入して溶存酸素を
追い出したのち30℃に液温を調整し、重合開始剤とし
て2,2’−アゾビス−2−アミジノプロパン二塩酸塩
の1%水溶液を10g添加し、断熱状態で7時間重合さ
せた。得られた重合体を細断したものを、アセトン溶液
にあけ脱水したのち真空乾燥を行い乾燥ポリマーを得
た。上記で得られたN−ビニルアセトアミド共重合体4
0gを1,3ブタンジオール50g、硝酸ミコナゾール
1g、酸化亜鉛0.1g、水20gに加温溶解し、次い
でイソプロピルアルコールを適量加え均一に混合して防
汚保護層形成用組成物を得た。
【0021】実施例3 1リットルの3つ口セパラブルフラスコに温度計、窒素
導入管、撹拌棒を取付け水450gを入れ、70℃に昇
温した。次いで撹拌を開始し、重合開始剤である2,
2’−アゾビス−2−アミノジプロパン2塩酸塩を水中
に一括添加して溶解し、N−ビニルアセトアミドを14
7g、メトキシエチルアクリレートを63g、水40g
からなる混合液を1時間かけて定量的に滴下して反応さ
せ、さらに3時間熟成した。この間反応系は70℃に保
っておいた。この液にポリエチレンオキサイドを90
g、硝酸イソソルビド10g、1,3ブタンジオール1
0g、水210gを入れ均一に溶解し、防汚保護層形成
用組成物を得た。
【0022】実施例4 1リットルの3つ口セパラブルフラスコに温度計、窒素
導入管、撹拌棒を取付け水450gを入れ、70℃に昇
温した。次いで撹拌を開始し、重合開始剤である2,
2’−アゾビス−2−アミノジプロパン2塩酸塩を水中
に一括添加して溶解し、N−ビニルアセトアミドを30
g,ヒドロキシエチルメタクリレートを70g、水40
gからなる混合液を1時間かけて定量的に滴下して反応
させ、さらに3時間熟成した。この間反応系は70℃に
保っておいた。この液にポリエチレンオキサイドを70
g、香料5g、水210gを入れ均一に溶解し、防汚保
護層形成用組成物を得た。
【0023】実施例5 1リットルの3つ口セパラブルフラスコに温度計、窒素
導入管、撹拌棒を取付け水450gを入れ、70℃に昇
温した。次いで撹拌を開始し、重合開始剤である2,
2’−アゾビス−2−アミノジプロパン2塩酸塩を水中
に一括添加して溶解し、N−ビニルアセトアミドを20
g、メチルアクリレートを40g、ヒドロキシエチルメ
タクリレート40g、水40gからなる混合液を1時間
かけて定量的に滴下して反応させ、さらに3時間熟成し
た。この間反応系は70℃に保っておいた。この液にポ
リエチレンオキサイドを90g、N−メチルピロリドン
50g、ヒドロキシプロピルセルロース20gおよび水
210gを入れ均一に溶解し防汚保護層形成用組成物を
得た。
【0024】実施例6 1リットルの3つ口セパラブルフラスコに温度計、窒素
導入管、撹拌棒を取付け水450gを入れ、70℃に昇
温した。次いで撹拌を開始し、重合開始剤である2,
2’−アゾビス−2−アミノジプロパン2塩酸塩を水中
に一括添加して溶解し、N−ビニルアセトアミドを40
g、メチルアクリレートを30g、酢酸ビニル30g、
水40gからなる混合液を1時間かけて定量的に滴下し
て反応させ、さらに3時間熟成した。この間反応系は7
0℃に保っておいた。この液にポリエチレンオキサイド
を90g、水210gを入れ均一に溶解し、防汚保護層
形成用組成物を得た。
【0025】比較例1 エチルアルコール98g、ベンジルアルコール2gの混
合液にオイドラギットE100を30g、ポリエチレン
グリコール(#1000)1gを溶解させ防汚保護層形
成用組成物を得た。
【0026】比較例2 イソプロピルアルコール89gに、セバシン酸ジエチル
5g、ポリビニルピロリドン5gを加え加温し、溶解し
防汚保護層形成用組成物を得た。
【0027】比較例3 プロピレングリコール6g及びエタノール60gの混合
液中に、水20gおよびヒドロキシプロピルセルロース
6gを入れ、よく撹拌しながら溶解し、全量を水で10
0gとした後、防汚保護層形成用組成物を得た。
【0028】比較例4 プルラン20gをN−メチルピロリドン100gに10
0℃で溶解したあと、N.O.−ビストリメチルシリル
アセトアミド75gとトルエン100gを加え加熱し、
140℃で5時間撹拌し反応した。冷却後、反応液をト
ルエン800gで希釈し、撹拌後メタノール中に注ぎ、
ポリマーを析出ろ取した。得られたポリマーをさらにト
ルエンに再溶解し、メタノールにより析出を行い、ろ取
する工程を2回行い、60℃にて真空乾燥した。上記で
えられたポリマー5gをオクタメチルシクロテトラシロ
キサン45g、デカメチルシクロペンタシロキサン8g
中に加熱溶解し、防汚保護層形成用組成物を得た。
【0029】評価 (保護層形成性)各防汚保護層形成用組成物をアプリケ
ータを用い、アルミ箔上に厚さ50μmで塗布した後、
保護層形成の状態を観察した。また水での洗浄後の様子
もあわせて観察した。
【0030】
【表1】
【0031】(耐油性)濾紙の上にアプリケーターを用
い防汚保護層形成用組成物を50μmの厚みで塗布す
る。その上に油溶性色素(スダンII)を溶解した灯油
を0.1ml滴下し、その時間を0時間とする。濾紙の
裏に灯油がしみ出てくるまでの時間を測定した。
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】
1)水溶性、保護層形成性および貼着性がいずれも優れ
ており、しかも極めて安価に調製できる。 2)アルコール親和性であるためにアルコール主体の溶
媒で防汚用保護層形成組成物が作製可能であるため、保
護層形成時間を著しく短縮できる。 3)耐油性に優れ、水により容易に除去可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に次の(A)〜(C) (A)N−ビニルアセトアミドの重合体または共重合体 (B)可塑剤 (C)低沸点有機溶媒 を含有してなることを特徴とする水洗可能な防汚保護層
    形成用組成物。
  2. 【請求項2】 N−ビニルアセトアミドの共重合体が、
    N−ビニルアセトアミドと次の一般式(1) 【化1】 [式中、Rは水素またはメチル基を、XはCOOR1
    (R1 は水素、アルカリ金属、C1 〜C8 のアルキル基
    またはC1 〜C4 アルコキシ基置換のC1 〜C3 のアル
    キル基を示す。)またはC2 〜C4 のアルカノイルオキ
    シ基を示す。]で表されるエチレン性不飽和単量体との
    共重合体であって、水溶性である請求項1記載の防汚保
    護層形成用組成物。
  3. 【請求項3】 N−ビニルアセトアミドと一般式(1)
    で表されるエチレン性不飽和単量体との重量比が95:
    5〜10:90である請求項2記載の防汚保護層形成用
    組成物。
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JP2002088297A (ja) * 2000-09-11 2002-03-27 Showa Denko Kk 表面保護材
WO2020085123A1 (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 昭和電工株式会社 N-ビニルカルボン酸アミドの重合体を含む水性塗工液用組成物

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JP2002088297A (ja) * 2000-09-11 2002-03-27 Showa Denko Kk 表面保護材
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