JPH09221570A - 硬質ポリオレフィンフィルムまたはシート - Google Patents
硬質ポリオレフィンフィルムまたはシートInfo
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- JPH09221570A JPH09221570A JP5402696A JP5402696A JPH09221570A JP H09221570 A JPH09221570 A JP H09221570A JP 5402696 A JP5402696 A JP 5402696A JP 5402696 A JP5402696 A JP 5402696A JP H09221570 A JPH09221570 A JP H09221570A
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- JP
- Japan
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- isotactic
- polypropylene
- polyolefin film
- weight
- parts
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 広い温度範囲でのエンボス加工が可能で、し
かも80℃程度の温度で軟化することのない硬質ポリオ
レフィンフィルムまたはシートを提供する。 【解決手段】 アイソタクチックホモポリプロピレン、
アイソタクチックブロックポリプロピレン、アイソタク
チックランダムポリプロピレンから選ばれる1種以上の
ポリプロピレン100重量部に対し、低密度ポリエチレ
ン30〜300重量部を含むオレフィン系樹脂組成物か
らなる。ポリプロピレン100重量部に対し、軟化温度
125〜165℃の樹脂成分(高密度ポリエチレン等)
を10〜200重量部、軟化温度95〜115℃の樹脂
成分(水添スチレン−ブタジエン共重合体等)を10〜
200重量部を含むことが好ましい。
かも80℃程度の温度で軟化することのない硬質ポリオ
レフィンフィルムまたはシートを提供する。 【解決手段】 アイソタクチックホモポリプロピレン、
アイソタクチックブロックポリプロピレン、アイソタク
チックランダムポリプロピレンから選ばれる1種以上の
ポリプロピレン100重量部に対し、低密度ポリエチレ
ン30〜300重量部を含むオレフィン系樹脂組成物か
らなる。ポリプロピレン100重量部に対し、軟化温度
125〜165℃の樹脂成分(高密度ポリエチレン等)
を10〜200重量部、軟化温度95〜115℃の樹脂
成分(水添スチレン−ブタジエン共重合体等)を10〜
200重量部を含むことが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧合板等に用い
る化粧用硬質フィルムまたはシート(以下、単に「フィ
ルム」と記すこともある)として好適な硬質ポリオレフ
ィンフィルムに関する。
る化粧用硬質フィルムまたはシート(以下、単に「フィ
ルム」と記すこともある)として好適な硬質ポリオレフ
ィンフィルムに関する。
【0002】
【技術背景】従来より、化粧合板等に用いる化粧用フィ
ルムは、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、可塑剤
を15〜25重量部程度添加した塩化ビニル系樹脂組成
物からなるものが主であった。
ルムは、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、可塑剤
を15〜25重量部程度添加した塩化ビニル系樹脂組成
物からなるものが主であった。
【0003】一方、このような化粧用フィルムとして、
ポリオレフィン樹脂、特に硬質のポリプロピレン樹脂を
主体とするフィルムも使用され始めている。
ポリオレフィン樹脂、特に硬質のポリプロピレン樹脂を
主体とするフィルムも使用され始めている。
【0004】ところで、この硬質ポリプロピレン樹脂
は、一般に結晶性が高く、170℃付近で軟化し、それ
よりも若干高い温度で溶融するため、硬質ポリプロピレ
ン樹脂からなるフィルムにエンボス加工を施すのは非常
に困難である。これは、エンボス加工を施すには、エン
ボス加工中そのフィルムは溶融せずに軟化した状態にあ
ることが必要であるが、硬質ポリプロピレン樹脂は、こ
の状態を保持する温度範囲が極めて狭いことに起因して
いる。
は、一般に結晶性が高く、170℃付近で軟化し、それ
よりも若干高い温度で溶融するため、硬質ポリプロピレ
ン樹脂からなるフィルムにエンボス加工を施すのは非常
に困難である。これは、エンボス加工を施すには、エン
ボス加工中そのフィルムは溶融せずに軟化した状態にあ
ることが必要であるが、硬質ポリプロピレン樹脂は、こ
の状態を保持する温度範囲が極めて狭いことに起因して
いる。
【0005】これに対し、塩化ビニル系樹脂100重量
部に対し、可塑剤を10〜25重量部程度添加した塩化
ビニル系樹脂組成物からなるフィルムは、温度上昇に伴
って徐々に軟化し、195℃程度の温度までは溶融しな
いと言う性質を持つため、エンボス加工可能な温度範囲
が120〜170℃と広い。ただし、この塩化ビニル系
樹脂フィルムは、生活温度範囲の80℃位から軟化し始
めてしまうと言う欠点を有している。
部に対し、可塑剤を10〜25重量部程度添加した塩化
ビニル系樹脂組成物からなるフィルムは、温度上昇に伴
って徐々に軟化し、195℃程度の温度までは溶融しな
いと言う性質を持つため、エンボス加工可能な温度範囲
が120〜170℃と広い。ただし、この塩化ビニル系
樹脂フィルムは、生活温度範囲の80℃位から軟化し始
めてしまうと言う欠点を有している。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような実情下におい
て、従来エンボス加工困難と言われていた硬質ポリプロ
ピレン樹脂を主体とするフィルムでありながら、広い温
度範囲でのエンボス加工が可能で、しかも従来の塩化ビ
ニル系樹脂フィルムのように80℃程度の温度で軟化す
ることのない硬質ポリオレフィンフィルムまたはシート
を提供することを目的とする。
て、従来エンボス加工困難と言われていた硬質ポリプロ
ピレン樹脂を主体とするフィルムでありながら、広い温
度範囲でのエンボス加工が可能で、しかも従来の塩化ビ
ニル系樹脂フィルムのように80℃程度の温度で軟化す
ることのない硬質ポリオレフィンフィルムまたはシート
を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の概要】本発明の硬質ポリオレフィンフィルムま
たはシートは、アイソタクチックホモポリプロピレン、
アイソタクチックブロックポリプロピレン、アイソタク
チックランダムポリプロピレンから選ばれる1種以上の
ポリプロピレン100重量部に対し、低密度ポリエチレ
ン30〜300重量部を含むオレフィン系樹脂組成物か
らなる。
たはシートは、アイソタクチックホモポリプロピレン、
アイソタクチックブロックポリプロピレン、アイソタク
チックランダムポリプロピレンから選ばれる1種以上の
ポリプロピレン100重量部に対し、低密度ポリエチレ
ン30〜300重量部を含むオレフィン系樹脂組成物か
らなる。
【0008】アイソタクチックホモポリプロピレン、ア
イソタクチックブロックポリプロピレン、アイソタクチ
ックランダムポリプロピレンから選ばれる1種以上のポ
リプロピレンは、本発明の硬質ポリオレフィンフィルム
の母体となる樹脂で、化粧用フィルムとして使用される
フィルムに要求される適度な硬さおよび腰を付与するも
のであり、軟化温度は170℃付近である。このような
ポリプロピレン樹脂としては、特にアイソタクチックホ
モポリプロピレンが好ましく、またJIS−K−675
8で規定されるメルトフローレート(MFR)が1.0
〜10.0g/10分のものが好適である。
イソタクチックブロックポリプロピレン、アイソタクチ
ックランダムポリプロピレンから選ばれる1種以上のポ
リプロピレンは、本発明の硬質ポリオレフィンフィルム
の母体となる樹脂で、化粧用フィルムとして使用される
フィルムに要求される適度な硬さおよび腰を付与するも
のであり、軟化温度は170℃付近である。このような
ポリプロピレン樹脂としては、特にアイソタクチックホ
モポリプロピレンが好ましく、またJIS−K−675
8で規定されるメルトフローレート(MFR)が1.0
〜10.0g/10分のものが好適である。
【0009】低密度ポリエチレンは、本発明の硬質ポリ
オレフィンフィルムの軟化温度を低下させるものであ
り、軟化温度は120℃付近である。この低密度ポリエ
チレンは、JIS−K−6760で規定されるメルトフ
ローレートが0.1〜2.0g/10分のものが好適で
ある。勿論、リニアの低密度ポリエチレンを使用するこ
ともできる。
オレフィンフィルムの軟化温度を低下させるものであ
り、軟化温度は120℃付近である。この低密度ポリエ
チレンは、JIS−K−6760で規定されるメルトフ
ローレートが0.1〜2.0g/10分のものが好適で
ある。勿論、リニアの低密度ポリエチレンを使用するこ
ともできる。
【0010】低密度ポリエチレンの含有量は、上記のポ
リプロピレン樹脂100重量部に対し、30〜300重
量部、好ましくは50〜250重量部である。低密度ポ
リエチレンの含有量が少なすぎれば、硬質ポリオレフィ
ンフィルムの軟化温度低下効果が十分に発揮されず、多
すぎれば、硬質ポリオレフィンフィルムが柔らかくなり
すぎて、化粧用フィルムとして適度な硬さおよび腰を得
ることができない。
リプロピレン樹脂100重量部に対し、30〜300重
量部、好ましくは50〜250重量部である。低密度ポ
リエチレンの含有量が少なすぎれば、硬質ポリオレフィ
ンフィルムの軟化温度低下効果が十分に発揮されず、多
すぎれば、硬質ポリオレフィンフィルムが柔らかくなり
すぎて、化粧用フィルムとして適度な硬さおよび腰を得
ることができない。
【0011】本発明の硬質ポリオレフィンフィルムを得
るためのオレフィン系樹脂組成物は、軟化温度が125
〜165℃の樹脂成分を含むことが望ましい。このポリ
プロピレンと低密度ポリエチレンの中間の軟化温度を有
する樹脂成分を含むことにより、従来の塩化ビニル系樹
脂フィルムの性状に一層近付けることができる。
るためのオレフィン系樹脂組成物は、軟化温度が125
〜165℃の樹脂成分を含むことが望ましい。このポリ
プロピレンと低密度ポリエチレンの中間の軟化温度を有
する樹脂成分を含むことにより、従来の塩化ビニル系樹
脂フィルムの性状に一層近付けることができる。
【0012】この軟化温度が125〜165℃の樹脂成
分としては、例えば、高密度ポリエチレン、シンジオタ
クチックポリプロピレン等が挙げられる。この樹脂成分
の含有量は、上記のポリプロピレン樹脂100重量部に
対し、10〜200重量部である。
分としては、例えば、高密度ポリエチレン、シンジオタ
クチックポリプロピレン等が挙げられる。この樹脂成分
の含有量は、上記のポリプロピレン樹脂100重量部に
対し、10〜200重量部である。
【0013】また、本発明の硬質ポリオレフィンフィル
ムを得るためのオレフィン系樹脂組成物は、軟化温度が
95〜115℃の樹脂成分を含むこともできる。この低
密度ポリエチレンよりも軟化温度の低い樹脂成分を含む
ことにより従来の塩化ビニル系樹脂フィルムの性状に一
層近付けることができると共に、特に低温でのエンボス
加工の際の加工性が優れたものとなる。勿論、この軟化
温度95〜115℃の樹脂成分は、軟化温度125〜1
65℃の樹脂成分と併用することが望ましい。
ムを得るためのオレフィン系樹脂組成物は、軟化温度が
95〜115℃の樹脂成分を含むこともできる。この低
密度ポリエチレンよりも軟化温度の低い樹脂成分を含む
ことにより従来の塩化ビニル系樹脂フィルムの性状に一
層近付けることができると共に、特に低温でのエンボス
加工の際の加工性が優れたものとなる。勿論、この軟化
温度95〜115℃の樹脂成分は、軟化温度125〜1
65℃の樹脂成分と併用することが望ましい。
【0014】軟化温度95〜115℃の樹脂成分として
は、例えば、水添スチレン−ブタジエン共重合体等が挙
げられる。この樹脂成分の含有量は、上記のポリプロピ
レン樹脂100重量部に対し、10〜200重量部であ
る。
は、例えば、水添スチレン−ブタジエン共重合体等が挙
げられる。この樹脂成分の含有量は、上記のポリプロピ
レン樹脂100重量部に対し、10〜200重量部であ
る。
【0015】なお、本発明の硬質ポリオレフィンフィル
ムを得るためのオレフィン系樹脂組成物は、上記の樹脂
成分に加えて更に、帯電防止剤、酸化防止剤、耐光剤、
滑剤等の各種の添加剤を含むものとすることもできる。
ムを得るためのオレフィン系樹脂組成物は、上記の樹脂
成分に加えて更に、帯電防止剤、酸化防止剤、耐光剤、
滑剤等の各種の添加剤を含むものとすることもできる。
【0016】以上のオレフィン系樹脂組成物から本発明
の硬質ポリオレフィンフィルムを得るための加工方法
は、押出法やカレンダー法等が挙げられる。特に、本発
明の硬質ポリオレフィンフィルムは、上記の組成物から
なるため、従来のポリプロピレンフィルムでは一般に困
難とされているカレンダー法でのフィルム成形も可能と
なる。また、本発明の硬質ポリオレフィンフィルムをカ
レンダー法により得るためには、上記の低密度ポリエチ
レンとして、JIS−K−6760で規定されるメルト
フローレートが0.1〜1.5g/10分のものを使用
するのが望ましい。
の硬質ポリオレフィンフィルムを得るための加工方法
は、押出法やカレンダー法等が挙げられる。特に、本発
明の硬質ポリオレフィンフィルムは、上記の組成物から
なるため、従来のポリプロピレンフィルムでは一般に困
難とされているカレンダー法でのフィルム成形も可能と
なる。また、本発明の硬質ポリオレフィンフィルムをカ
レンダー法により得るためには、上記の低密度ポリエチ
レンとして、JIS−K−6760で規定されるメルト
フローレートが0.1〜1.5g/10分のものを使用
するのが望ましい。
【0017】なお、本発明における硬質ポリオレフィン
フィルムとは、試料寸法が0.1mm(厚さ)×10m
m(幅)×50mm(長さ)のものをU字形状に折り曲
げ、図1に示すように、該U字形状の試料1を横転させ
た状態で上下方向(α,β方向)から圧力を加え、開口
部間距離dが5mmになるまで圧縮させた時の応力であ
る曲げ圧縮応力が3.5〜7g、好ましくは4〜6.5
gの範囲のポリオレフィンフィルムを指す。すなわち、
従来の塩化ビニル系樹脂100重量部に対し可塑剤を1
0〜25重量部程度添加した塩化ビニル系重量部組成物
からなるフィルムと同等の硬さを示すポリオレフィンフ
ィルムを指す。
フィルムとは、試料寸法が0.1mm(厚さ)×10m
m(幅)×50mm(長さ)のものをU字形状に折り曲
げ、図1に示すように、該U字形状の試料1を横転させ
た状態で上下方向(α,β方向)から圧力を加え、開口
部間距離dが5mmになるまで圧縮させた時の応力であ
る曲げ圧縮応力が3.5〜7g、好ましくは4〜6.5
gの範囲のポリオレフィンフィルムを指す。すなわち、
従来の塩化ビニル系樹脂100重量部に対し可塑剤を1
0〜25重量部程度添加した塩化ビニル系重量部組成物
からなるフィルムと同等の硬さを示すポリオレフィンフ
ィルムを指す。
【0018】
実施例1〜10、比較例1〜4 表3に示す配合のポリオレフィン系樹脂組成物をタンブ
ラー攪拌した後、シリンダー温度200〜210℃のT
ダイ押出機にて厚さ0.1mmのポリオレフィンフィル
ムを製造した。
ラー攪拌した後、シリンダー温度200〜210℃のT
ダイ押出機にて厚さ0.1mmのポリオレフィンフィル
ムを製造した。
【0019】得られたポリオレフィンフィルムについ
て、化粧用フィルムとしての性状を図1を参照して上記
した曲げ圧縮応力の測定値にて評価すると共に、表2に
示す種々の温度でのエンボス加工テストを行い加工時の
操作性の良否を表1の基準にて評価し、これらの結果を
表2に合わせて示す。なお、表2中のカッコ内の数値
は、PP100重量部に対する重量部である。
て、化粧用フィルムとしての性状を図1を参照して上記
した曲げ圧縮応力の測定値にて評価すると共に、表2に
示す種々の温度でのエンボス加工テストを行い加工時の
操作性の良否を表1の基準にて評価し、これらの結果を
表2に合わせて示す。なお、表2中のカッコ内の数値
は、PP100重量部に対する重量部である。
【0020】
【表1】<エンボステスト基準> ○・・・操作性良好 △・・・操作困難 ×・・・所望のエンボス加工を施すことができない
【0021】
【表2の1】
【0022】
【表2の2】
【0023】
【表2の3】
【0024】
【表2の4】
【0025】表2中の成分は、次の通りである。 ランダムPP:三菱化学社製商品名「EX6BA」(M
FR=3.5) ブロックPP:チッソ石油化学社製商品名「BT402
4」(MFR=3.5) ホモPP:チッソ石油化学社製商品名「K1014」
(MFR=3.5) LDPE:日本石油化学社製商品名「F102」(MF
R=0.2) HDPE:三井石油化学社製商品名「3300F」(M
FR=1.1、軟化温度=130℃) S−PP:三井東圧化学社製商品名「SPH−045
1」(MFR=3.9、軟化温度=130℃) 水添SBR:日本合成ゴム社製商品名「P−1320
P」(MFR=3.5、軟化温度=100℃) 帯電防止剤:大日精化社製商品名「エレコンSS200
FL」 酸化防止剤:チバガイギー社製商品名「IRGANOX
1076」 滑剤(1):旭電化社製商品名「アデカスタブAX7
1」 滑剤(2):旭電化社製商品名「アデカスタブAX3
8」 UV吸収剤:チバガイギー社製商品名「チニュビン32
6」 耐光剤:三井化学社製商品名「サノールLS770」
FR=3.5) ブロックPP:チッソ石油化学社製商品名「BT402
4」(MFR=3.5) ホモPP:チッソ石油化学社製商品名「K1014」
(MFR=3.5) LDPE:日本石油化学社製商品名「F102」(MF
R=0.2) HDPE:三井石油化学社製商品名「3300F」(M
FR=1.1、軟化温度=130℃) S−PP:三井東圧化学社製商品名「SPH−045
1」(MFR=3.9、軟化温度=130℃) 水添SBR:日本合成ゴム社製商品名「P−1320
P」(MFR=3.5、軟化温度=100℃) 帯電防止剤:大日精化社製商品名「エレコンSS200
FL」 酸化防止剤:チバガイギー社製商品名「IRGANOX
1076」 滑剤(1):旭電化社製商品名「アデカスタブAX7
1」 滑剤(2):旭電化社製商品名「アデカスタブAX3
8」 UV吸収剤:チバガイギー社製商品名「チニュビン32
6」 耐光剤:三井化学社製商品名「サノールLS770」
【0026】実施例11〜20 実施例1〜10と同様の配合からなる組成物をバンバリ
ーミキサーで混練した後、ロール温度180℃のカレン
ダー装置を用いて厚さ0.1mmのフィルムを製造し
た。このときの作業性は、いずれの配合についても良好
であり、また得られたフィルムのエンボス加工時の作業
性およびフィルム性状は、いずれの配合についても実施
例1〜10のTダイ押出機を用いて得たフィルムと同様
であった。
ーミキサーで混練した後、ロール温度180℃のカレン
ダー装置を用いて厚さ0.1mmのフィルムを製造し
た。このときの作業性は、いずれの配合についても良好
であり、また得られたフィルムのエンボス加工時の作業
性およびフィルム性状は、いずれの配合についても実施
例1〜10のTダイ押出機を用いて得たフィルムと同様
であった。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の硬質ポリ
オレフィンフィルムまたはシートによれば、従来のポリ
プロピレンを主体とするポリオレフィン系樹脂からなる
フィルムやシートと比べ、優れたエンボス加工性を得る
ことができる。また、高密度ポリエチレン等の軟化温度
が125〜165℃の樹脂成分、水添スチレン−ブタジ
エン共重合樹脂等の軟化温度が95〜115℃の樹脂成
分を併用することにより、この効果をより一層向上させ
ることができる。
オレフィンフィルムまたはシートによれば、従来のポリ
プロピレンを主体とするポリオレフィン系樹脂からなる
フィルムやシートと比べ、優れたエンボス加工性を得る
ことができる。また、高密度ポリエチレン等の軟化温度
が125〜165℃の樹脂成分、水添スチレン−ブタジ
エン共重合樹脂等の軟化温度が95〜115℃の樹脂成
分を併用することにより、この効果をより一層向上させ
ることができる。
【図1】本発明の硬質ポリオレフィンフィルムの性状
(曲げ圧縮応力)を測定する際の要領を示す図である。
(曲げ圧縮応力)を測定する際の要領を示す図である。
1 試料 α,β 加圧方向 d 開口部間距離
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【表2の2】
Claims (7)
- 【請求項1】 アイソタクチックホモポリプロピレン、
アイソタクチックブロックポリプロピレン、アイソタク
チックランダムポリプロピレンから選ばれる1種以上の
ポリプロピレン100重量部に対し、低密度ポリエチレ
ン30〜300重量部を含むオレフィン系樹脂組成物か
らなる硬質ポリオレフィンフィルムまたはシート。 - 【請求項2】 アイソタクチックホモポリプロピレン、
アイソタクチックブロックポリプロピレン、アイソタク
チックランダムポリプロピレンから選ばれる1種以上の
ポリプロピレンのJIS−K−6758で規定されるメ
ルトフローレートが、1.0〜10.0g/10分であ
る請求項1記載の硬質ポリオレフィンフィルムまたはシ
ート。 - 【請求項3】 低密度ポリエチレンのJIS−K−67
60で規定されるメルトフローレートが、0.1〜2.
0g/10分である請求項1,2記載の硬質ポリオレフ
ィンフィルムまたはシート。 - 【請求項4】 アイソタクチックホモポリプロピレン、
アイソタクチックブロックポリプロピレン、アイソタク
チックランダムポリプロピレンから選ばれる1種以上の
ポリプロピレン100重量部に対し、軟化温度が125
〜165℃である樹脂成分10〜200重量部を含む請
求項1〜3記載の硬質ポリオレフィンフィルムまたはシ
ート。 - 【請求項5】 軟化温度が125〜165℃である樹脂
成分が、高密度ポリエチレンまたは/およびシンジオタ
クチックポリプロピレンである請求項4記載の硬質ポリ
オレフィンフィルムまたはシート。 - 【請求項6】 アイソタクチックホモポリプロピレン、
アイソタクチックブロックポリプロピレン、アイソタク
チックランダムポリプロピレンから選ばれる1種以上の
ポリプロピレン100重量部に対し、軟化温度が95〜
115℃である樹脂成分10〜200重量部を含む請求
項1〜5記載の硬質ポリオレフィンフィルムまたはシー
ト。 - 【請求項7】 軟化温度が95〜115℃である樹脂成
分が、水添スチレン−ブタジエン共重合体である請求項
6記載の硬質ポリオレフィンフィルムまたはシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5402696A JPH09221570A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 硬質ポリオレフィンフィルムまたはシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5402696A JPH09221570A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 硬質ポリオレフィンフィルムまたはシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09221570A true JPH09221570A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12959083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5402696A Pending JPH09221570A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 硬質ポリオレフィンフィルムまたはシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09221570A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005535762A (ja) * | 2002-08-15 | 2005-11-24 | フイナ・テクノロジー・インコーポレーテツド | 透明な耐衝撃性シンジオタクチックポリプロピレン |
JP2007308162A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Toppan Printing Co Ltd | ブリスター用フィルム、及びその容器 |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP5402696A patent/JPH09221570A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005535762A (ja) * | 2002-08-15 | 2005-11-24 | フイナ・テクノロジー・インコーポレーテツド | 透明な耐衝撃性シンジオタクチックポリプロピレン |
JP4712381B2 (ja) * | 2002-08-15 | 2011-06-29 | フイナ・テクノロジー・インコーポレーテツド | 透明な耐衝撃性シンジオタクチックポリプロピレン |
JP2007308162A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Toppan Printing Co Ltd | ブリスター用フィルム、及びその容器 |
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