JPH09221314A - 微粒子 - Google Patents

微粒子

Info

Publication number
JPH09221314A
JPH09221314A JP4963996A JP4963996A JPH09221314A JP H09221314 A JPH09221314 A JP H09221314A JP 4963996 A JP4963996 A JP 4963996A JP 4963996 A JP4963996 A JP 4963996A JP H09221314 A JPH09221314 A JP H09221314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
particulates
inorg
silane coupling
coupling agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4963996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3717582B2 (ja
Inventor
Takayuki Suzuki
孝行 鈴木
Hideko Okawa
英子 大川
Shigeru Tajima
茂 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP04963996A priority Critical patent/JP3717582B2/ja
Publication of JPH09221314A publication Critical patent/JPH09221314A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3717582B2 publication Critical patent/JP3717582B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】マイクロタイター法用の診断試薬に用いた場合
に判定時間を大幅に短縮することができる微粒子を提供
すること。 【解決手段】シリカ等の無機微粒子をシランカップリン
グ剤で処理したものの表面をポリアクロレインで被覆し
てなる微粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は疾病の診断に用いら
れる抗原−抗体反応等を利用する診断試薬用の微粒子等
として有用な微粒子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、免疫診断試薬用微粒子としては、
ポリスチレン微粒子などの合成ポリマーの微粒子が用い
られてきたが、ポリマーは本質的に無色ないし淡色であ
り、近年、微粒子を着色することにより凝集像が鮮明で
判定が容易になるよう試みられている。しかし、ポリス
チレン微粒子の比重は小さいため、これを用いたマイク
ロタイター法用の診断試薬は、判定に時間がかかるとい
う欠点がある。特公平5ー48245号公報及び特開昭
64ー148号公報には、ポリアクロレイン微粒子また
はポリアクロレイン微粒子を染料にて染色した着色微粒
子が提案されており、これをマイクロタイター法用の診
断試薬に使用した場合、ポリスチレン微粒子よりは比重
が大きいため判定時間は短くはなるが、マイクロタイタ
ー法用の診断試薬は、沈降時間が検査の律速となるた
め、より比重が高く、沈降時間を更に短縮できる微粒子
が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特にマイク
ロタイター法用の診断試薬に使用でき、該試薬を用いた
場合の判定時間の短縮を可能とする微粒子を提供するこ
とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を解決すべく鋭意研究し本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、(1)ポリアクロレイン
で被覆された無機微粒子からなる微粒子、(2)無機微
粒子がシリカ微粒子である上記(1)記載の微粒子、
(3)シランカップリング剤で処理したシリカ微粒子の
存在下にアクロレインを重合して得られる上記(2)記
載の微粒子、(4)染料にて染色されている上記
(1)、(2)又は(3)記載の微粒子、(5)診断試
薬用の上記(1)、(2)、(3)又は(4)記載の微
粒子、(6)マイクロタイター法に用いるための上記
(5)記載の微粒子、に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】無機微粒子としては、例えば、シ
リカ(二酸化ケイ素)、アルミナ、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、硫酸バリウム等の微粒子が挙げられ、
特にシリカ微粒子が好ましい。無機微粒子の平均粒径は
0. 05〜10μmであることが好ましく、特に0. 2
〜5μmであることが好ましい。
【0007】無機微粒子を被覆しているポリアクロレイ
ンの量は、核となる無機微粒子100重量部に対して5
〜30重量部の範囲であることが好ましく、特に8〜2
0重量部の範囲であることが好ましい。本発明の微粒子
(ポリアクロレインで被覆された無機微粒子)の平均粒
径は0. 05〜12μmであることが好ましく、特に
0. 2〜7μmであることが好ましい。
【0008】本発明の微粒子は、無機微粒子の表面にア
ミノ基、ビニル基、メタアクリル基等の官能基を導入
し、表面に官能基が導入された無機微粒子の存在下にア
クロレインを水、アルコール水溶液等の溶媒中で重合す
ることにより得ることができる。無機微粒子の表面に官
能基を導入する方法としては、例えば、無機微粒子をシ
ランカップリング剤で処理する方法、ハロゲン化する方
法等がある。
【0009】ここで、例として、無機微粒子をシランカ
ップリング剤で処理する方法について説明する。この処
理は、水、アルコール水溶液、アセトン水溶液、トルエ
ン等の媒体中で無機微粒子とシランカップリング剤を混
合することにより行うことができる。この処理は、pH
3〜7であることが好ましく、特にpH3〜5で行うの
が好ましい。
【0010】シランカップリング剤は、無機微粒子に対
して1〜50重量%使用するのが好ましく、特に10〜
40重量%使用するのが好ましい。一般的にシランカッ
プリング剤で無機材料を処理する場合、表面を単分子膜
で被覆したときに最高の効果が発揮され、無機材料に対
して、次の計算式で導き出される量用いるのが適当とさ
れている。 しかしながら、本発明の微粒子を得る場合は、上記の計
算式より導き出される量よりも多い量のシランカップリ
ング剤を用いるのが好ましく、特に、上記の計算式で導
き出される量の3〜7倍量のシランカップリング剤を用
いるのが好ましい。これにより、無機微粒子を多量のポ
リアクロレインで被覆することが可能となり、染料にて
染色した場合、効率良く濃染色が可能になる。
【0011】シランカップリング剤としては、例えばア
ミノ基を有するシランカップリング剤(γーアミノプロ
ピルトリエトキシシラン、N−β( アミノエチル) γー
アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β( アミ
ノエチル) γーアミノプロピルトリメトキシシラン
等)、ビニル基を有するシランカップリング剤(ビニル
エトキシシラン、ビニルトリス( βーメトキシエトキ
シ) シラン等)、メタアクリル基を有するシランカップ
リング剤(γーメタアクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン等)が挙げられる。但し、ビニル基を有するシラ
ンカップリング剤やメタアクリル基を有するシランカッ
プリング剤による処理はトルエン等の有機溶媒中で行う
ため、カップリング処理後の溶剤洗浄と乾燥に難点があ
り、適正な設備、機器等が必要となる。
【0012】シランカップリング剤による処理等により
表面に官能基が導入された無機微粒子(以下、「処理済
無機微粒子」という)の存在下に溶媒中でアクロレイン
を重合する際、アクロレインは処理済無機微粒子に対し
て50〜200重量%用いるのが好ましく、特に75〜
150重量%用いるのが好ましい。又、アクロレインは
溶媒に対しては10〜30重量%の範囲になるようにす
るのが好ましい。更に、アクロレインの重合を促進し、
得られる微粒子のアクロレインの刺激臭を減少させ、未
反応アクロレイン及び副性する可溶性重合体の除去を容
易にするために重合開始剤を使用するのが好ましい。重
合開始剤はアクロレインに対して0. 01〜2重量%用
いるのが好ましく、重合開始剤としては、過硫酸塩、ア
ゾ化合物、過酸化ベンゾイル等、公知の重合開始剤が使
用できる。
【0013】このようにして得られる本発明の微粒子
は、更に他の共重合可能なモノマーを共重合させること
もできる。他の共重合可能なモノマーとしては、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
ブチル(メタ)アクリレート、2ーエチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、スチレン、(メタ)アクリレート等
が挙げられる。微粒子に他の共重合可能なモノマーを共
重合する場合、アクロレインの重合途中又は重合がほと
んど終了した後に反応系に該モノマーを加え重合開始剤
で重合させればよい。この際に用いる重合開始剤は、過
硫酸塩、アゾ化合物、過酸化ベンゾイル等が適当であ
る。
【0014】本発明の微粒子を染料にて染色したものを
用いて得た診断試薬(特にマイクロタイター法用の)は
凝集像が鮮明で判定が容易になる。微粒子の染色に使用
される染料は染色可能な染料なら何でも良く酸性染料、
直接染料、分散染料、反応染料等の大部分の染料は使用
できる。染料について、具体的に染料名を挙げると、 Kayarus Supra Blue BRL Kayarus Supra Red 6BL Kayacryl Blue GRL Kayanol Milling Red 6BW Kayalon Polyester Blue 2R
−SF Kayalon Polyester Rubine
GL−SE Kayacion Red A−3B Kayacion Blue A−5R (以上 日本化薬(株)製) 等が挙げられる。しかし、染料はブルー系、赤系に限ら
れるものではなく、例えば、Kaylon Poyes
ter Light Yellow 5GS(黄色)、
Fuchsin(赤系)、Malachite Gre
en(緑系)、(以上 和光純薬(株)製)等でも当然
非常に良く染色できる。また染料の混合によって中間色
に染色することも可能である。
【0015】微粒子を染色する方法は、織布を染色する
ときと同様にして行なうことができる。染料は0. 00
1〜5%重量%の濃度となるように水に溶かすか又は分
散させて用いるのが好ましく、被染色物である微粒子の
濃度は0. 1〜20重量%の範囲とするのが好ましい。
染色温度は常温〜100℃が好ましく、30分〜5時間
で染色される。
【0016】本発明の微粒子に、例えば抗原又は抗体を
感作することにより診断試薬が得られる。抗原又は抗体
による感作は、一般的な感作方法によって行なうことが
できる。即ち、リン酸等の緩衝生理食塩水中で微粒子と
抗原又は抗体を接触させることにより感作を行なうこと
ができる。
【0017】本発明の特に染料で染色した微粒子に抗原
又は抗体を感作して得たものを診断試薬としてマイクロ
タイター法で検査した場合、判定の凝集像が鮮明で判定
が容易になる。また、染料 で染色した微粒子を長期保
存した場合、染色前のものより分散性は良好であり、診
断試薬にした場合も染料で染色したものを用いた場合の
方が長期安定性が良好である。即ち、染色することで保
存安定性が向上する。これは、微粒子表面が染料で覆わ
れることにより安定化したためと思われる。これは、ア
クロレインモノマーの重合に際してビニル重合のみなら
ず共役するカルボニル二重結合も重合に関与した結果と
して、構造が複雑になり不安定な結合を持ち、これが染
料によって表面処理され、染料分子と結合したり、染料
による強い親和力等によって安定化したためと考えられ
る。
【0018】本発明の染料で染色された微粒子は比重が
高く(例えば、実施例3で得られる微粒子の比重は1.
8)、そのため、これを用いて得た診断試薬をマイクロ
タイター法で使用した場合、判定時間は30分〜1時間
程度で短時間判定が可能になる。従来の着色したポリア
クロレイン微粒子は比重1. 32のため判定時間は1時
間〜2. 5時間必要であった。
【0019】本発明の染料で染色された微粒子は、マイ
クロタイター法のみならず、粒径の小さい微粒子を用い
ることでラテックス凝集比濁法、スライドテスト法にも
応用することが可能である。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。但し、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0021】製造例1 シリカ微粒子(シーホスターKE−P100,平均粒径
1.0μm,日本触媒(株)製)10gを含有する50%
エタノール水溶液50gにシランカップリング剤として
γーアミノプロピルトリエトキシシランを2g添加し、
酢酸でpH4.6に調整後、40℃で2時間攪拌する。
その後、エタノール水溶液を除去するため、遠心分離機
(1500rpm×5分)によりカップリング処理した
シリカ微粒子のみ沈殿させ蒸留水で2回洗浄後、100
℃で乾燥してカップリング処理したシリカ微粒子を得
た。
【0022】製造例2 シリカ微粒子(シーホスターKE−P100,平均粒径
1.0μm,日本触媒(株)製)10gを含有するトルエ
ン50gにシランカップリング剤としてγーメタアクリ
ロキシプロピルトリメトキシシランを1g添加し、80
℃で2時間攪拌する。冷却後、遠心分離機(1500r
pm×5分)により上清のトルエンを除去する。沈渣の
カップリング処理したシリカ微粒子を50%エタノール
50g中に添加し攪拌し、遠心分離機(1500rpm
×5分)により50%エタノールによる上清の交換を2
回行いトルエンの洗浄を行う。次に沈殿物に蒸留水50
g添加し、同様の操作でエタノール洗浄を行った後、1
00℃で乾燥してカップリング処理したシリカ微粒子を
得た。
【0023】実施例1 製造例1で得たカップリング処理したシリカ微粒子10
gを含有する水100gにアクロレインモノマー15m
lを添加し、窒素ガスを導入して酸素を追い出し、2%
過硫酸アンモニウム水溶液1ml添加し、50℃で5時
間反応させ、更に2%過硫酸アンモニウム水溶液1ml
添加後、70℃で2時間、後反応を行う。得られた微粒
子中の少量の未反応アクロレイン及び可溶性重合体を除
去するため、遠心分離機(1500rpm×5分)によ
り微粒子のみ沈殿させ分散媒を水と交換してポリアクロ
レインで被覆された微粒子(固形分濃度10wt%に調
製しておく)が得られた。得られた微粒子の平均粒径は
1. 08μmであり、ポリアクロレイン量はシリカ微粒
子に対して14. 2重量%であった。
【0024】実施例2 製造例2で得たカップリング処理したシリカ微粒子10
gを用い、実施例1と同様にして反応を行いポリアクロ
レインで被覆された微粒子が得られた。得られた微粒子
の平均粒径は1. 07μmであり、ポリアクロレイン量
はシリカ微粒子に対して13. 3重量%であった。
【0025】実施例3 実施例1で得たポリアクロレインで被覆された微粒子
(固形分濃度10wt%)100gに対して、Kaya
lon Polyester Rubine GL−S
E(日本化薬(株)製)0. 4gを100mlの蒸留水
に溶解したものを混合して酢酸でpH5に調整後、95
℃で2時間攪拌した。冷却後、遠心分離機(1500r
pm×5分)により蒸留水による上清の交換を3回行
い、その後沈殿物を酢酸1mlを含む蒸留水200ml
中に分散し、95℃で30分攪拌した。冷却後、遠心分
離機(1500rpm×5分)により蒸留水による上清
の交換を5回行い洗浄して、濃赤色に着色した微粒子
(固形分濃度10wt%に調製しておく)が得られた。
【0026】実施例4 実施例2で得たポリアクロレインで被覆された微粒子
(固形分濃度10wt%)100gを実施例3と同様に
染色して、濃赤色に着色した微粒子(固形分濃度10w
t%に調製しておく)が得られた。
【0027】実施例5 実施例1で得たポリアクロレインで被覆された微粒子
(固形分濃度10wt%)100gに対して、Kaya
nol Milling Red 6BW(日本化薬
(株)製)0. 2gを用い、実施例3と同様に染色し
て、濃赤色に着色した微粒子(固形分濃度10wt%に
調製しておく)が得られた。
【0028】試験例 着色微粒子の診断試薬への応用として梅毒抗体検査法を
例として説明する。但し、これらの検査項目に限定され
るものではない。
【0029】1.梅毒抗原の調製 TP菌(Nichols株)をウサギ睾丸内で増殖さ
せ、摘出した睾丸からクエン酸緩衝液で抽出、円心分画
して集菌し、菌数1〜2×109Cells/mlとなるよう
にPBSに再浮遊した。このTP菌浮遊液5mlをPB
Sで10倍に希釈し、超音波破砕器(久保田商事(株)
201型)を用い、9kHz、180Wで20分処理し
てTP菌体成分を含む抗原液を得た。
【0030】2.抗原感作、試薬の調製 着色微粒子(固形分10wt%)1mlをPBS 10
mlに分散させ、TP抗原液4ml添加し37℃で30
分間ゆっくり攪拌した。その後、2wt%牛血清アルブ
ミン(BSAと略す)ーPBS 10mlをさらに添加
し、37℃で1時間ゆっくり攪拌した。これを、遠心分
離機(1500rpm×5分)により分離し上清を捨
て、0. 5wt%BSAーPBSで2回同様に遠心して
沈渣を洗浄する。その後、この沈渣に0. 5wt%BS
AーPBS 40ml添加し、よく攪拌して固形分0.
25wt%のTP抗原感作微粒子分散液(試薬)を得
た。
【0031】なお、着色微粒子としては、前記実施例3
〜5で得た着色微粒子及び特開昭64ー148号公報の
実施例4と同様にして作製した従来の着色ポリアクロレ
イン微粒子を使用した。得られた試薬を以下のとおり、
それぞれA,B,C,Dとした。 試薬A:実施例3の着色微粒子(固形分10wt%)を
用いたもの 試薬B:実施例4の着色微粒子(固形分1
0wt%)を用いたもの 試薬C:実施例5の着色微
粒子(固形分10wt%)を用いたもの 試薬D:従来
の着色ポリアクロレイン微粒子(固形分10wt%)を
用いたもの
【0032】3.感作微粒子の評価 TP抗原感作微粒子を用いてマイクロタイター法にて検
査を行った。U型マイクロプレートの第1管目に0. 5
wt%BSAーPBSを100μl、2管目以降に25
μlずつ滴下し、第1管目に血清25μlを加えた。こ
れをダイリューターにて1管目より連続2倍希釈した。
TP抗原感作微粒子(試薬A〜D)を第2管目以降に2
5μlずつ滴下し、プレートミキサーで1分間振とう
後、フタをして静置した。管底の凝集像で陰性か陽性を
判定した。この場合、最終希釈倍数は、2管目が20
倍、第3管目以降は倍々の希釈倍数となり、TPHAと
同様に40倍をカットオフ値とした。80倍以上で凝集
が認められたものは陽性となる。結果は表1に示した。
【0033】
【表1】 検体の欄の数値は、凝集が認められた検体最終希釈倍数を意味する。 TPHA(F社製)については、測定操作は能書通りに実施した。
【0034】4.結論 上記結果から明らかなように、本発明の着色微粒子を用
いたTP抗原感作微粒子は、赤血球を担体としたTPH
Aと同等の感度に判定され大幅に判定時間を短縮した。
【0035】
【発明の効果】本発明の微粒子を用いることにより、従
来品に比べ保存安定性が良好で、大幅に判定時間の短縮
した診断試薬を提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアクロレインで被覆された無機微粒子
    からなる微粒子。
  2. 【請求項2】無機微粒子がシリカ微粒子である請求項1
    記載の微粒子。
  3. 【請求項3】シランカップリング剤で処理したシリカ微
    粒子の存在下にアクロレインを重合して得られる請求項
    2記載の微粒子。
  4. 【請求項4】染料にて染色されている請求項1、2又は
    3記載の微粒子。
  5. 【請求項5】診断試薬用の請求項1、2、3又は4記載
    の微粒子。
  6. 【請求項6】マイクロタイター法に用いるための請求項
    5記載の微粒子。
JP04963996A 1996-02-14 1996-02-14 微粒子 Expired - Fee Related JP3717582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04963996A JP3717582B2 (ja) 1996-02-14 1996-02-14 微粒子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04963996A JP3717582B2 (ja) 1996-02-14 1996-02-14 微粒子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09221314A true JPH09221314A (ja) 1997-08-26
JP3717582B2 JP3717582B2 (ja) 2005-11-16

Family

ID=12836790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04963996A Expired - Fee Related JP3717582B2 (ja) 1996-02-14 1996-02-14 微粒子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3717582B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006273588A (ja) * 2005-03-25 2006-10-12 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 表面改質シリカ、それを含むゴム組成物及びシリカの改質方法
WO2009054538A1 (ja) * 2007-10-22 2009-04-30 Alfresa Pharma Corporation 免疫学的微小粒子の凝集反応を用いる検体のアクロレイン付加体の測定方法および測定用キット
JP2009274923A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Furukawa Electric Co Ltd:The 粒子表面にアミノ基を有するシリカ粒子の製造方法、粒子表面にアミノ基を有するシリカ粒子、及びそれを用いた複合粒子
US20220127157A1 (en) * 2020-10-23 2022-04-28 Miyoshi America, Inc. Titanate crystals and surface treated titanate crystals

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006273588A (ja) * 2005-03-25 2006-10-12 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 表面改質シリカ、それを含むゴム組成物及びシリカの改質方法
WO2009054538A1 (ja) * 2007-10-22 2009-04-30 Alfresa Pharma Corporation 免疫学的微小粒子の凝集反応を用いる検体のアクロレイン付加体の測定方法および測定用キット
JP2009274923A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Furukawa Electric Co Ltd:The 粒子表面にアミノ基を有するシリカ粒子の製造方法、粒子表面にアミノ基を有するシリカ粒子、及びそれを用いた複合粒子
US20220127157A1 (en) * 2020-10-23 2022-04-28 Miyoshi America, Inc. Titanate crystals and surface treated titanate crystals

Also Published As

Publication number Publication date
JP3717582B2 (ja) 2005-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2536995B2 (ja) 酵素固定法
US4438239A (en) Microsphere coated substrate containing reactive aldehyde groups
JP3075427B2 (ja) カルボキシル化粒子に化合物を結合させるための1−(1−ピロリジニルカルボニル)ピリジニウム塩の使用
US7867785B2 (en) Carrier particle latex for assay reagent and assay reagent
US20090099342A1 (en) Process for Preparing Composite Particles, Composite Particles Obtained, and Their Use in a Diagnostic Test
JP2896174B2 (ja) 人工担体
EP0369515B1 (en) Aqueous suspension for diagnostic tests
JPH06306108A (ja) 着色ラテックス粒子の製造方法
JPH09221314A (ja) 微粒子
WO2021075426A1 (ja) 粒子、及び粒子の製造方法
JPH028271B2 (ja)
JP2833624B2 (ja) 診断試薬用ラテックス
US6548310B1 (en) Particle for diagnostic agent and turbidmetric immunoassay using the same
JPH01148A (ja) 着色ラテックス及び診断試薬用ラテックス
CN113125711A (zh) 一种受体试剂及其应用
CN113125715A (zh) 一种人类免疫缺陷病毒抗体检测试剂盒及其应用
JP3566713B2 (ja) 着色ラテックス粒子の製造方法
EP0286687B1 (en) Carrier latex for diagnostic reagent
JPH05180842A (ja) 抗原・抗体反応による生体内物質の測定方法
JP3499583B2 (ja) 塩素化着色ラテックス粒子の製造方法
JP2004143218A (ja) 着色球形状体
JP3644704B2 (ja) 免疫測定法
JPH04166767A (ja) ゼラチン被覆粒子
Ying et al. A novel and efficient method for synthesizing magnetic PS-PMMA@ Fe3O4 microspheres for protein separation and detection
JPH01266111A (ja) 含フッ素ポリマーラテックス及びその用途

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041220

A521 Written amendment

Effective date: 20050217

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20050830

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050831

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees