JPH09221239A - 駆動力伝達装置および紙幣入出金装置 - Google Patents

駆動力伝達装置および紙幣入出金装置

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JPH09221239A
JPH09221239A JP5426296A JP5426296A JPH09221239A JP H09221239 A JPH09221239 A JP H09221239A JP 5426296 A JP5426296 A JP 5426296A JP 5426296 A JP5426296 A JP 5426296A JP H09221239 A JPH09221239 A JP H09221239A
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JP
Japan
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gear
port
drive
driving force
deposit
Prior art date
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Pending
Application number
JP5426296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Machida
豊 町田
Ryo Ono
稜 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP5426296A priority Critical patent/JPH09221239A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、一つの駆動手段からの動力伝達に
際して、この駆動手段の動力伝達位置を移動させて一方
から他方の繰出し機構に動力伝達できるように構成し
て、内部スペースの縮小化を図った駆動力伝達装置およ
び紙幣入出金装置の提供を目的とする。 【解決手段】この発明は、媒体を繰出し動作する繰出し
手段の各々に駆動力を伝達する駆動手段を備えた駆動力
伝達装置であって、駆動手段を一方の繰出し手段の駆動
力伝達位置から他方の繰出し手段の駆動力伝達位置に移
動許容して保持する保持手段を備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば銀行等の
金融機関に設置されて紙幣を入出金取引する紙幣入出金
装置に内部構成されるような駆動力伝達装置に関し、さ
らに詳しくは内部の駆動力伝達構造を共用して有効利用
を図った駆動力伝達装置および紙幣入出金装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の紙幣入出金装置は、図
14に示すように、入金処理時に入金口141に入金さ
れた紙幣を入金鑑別部142で鑑別処理し、この鑑別し
た紙幣を金種別カートリッジ143…の上部に設けられ
た金種別一時保留部144…に導いて一旦保留し、入金
取引確定後にこの金種別一時保留部144…から金種別
カートリッジ143…へと収納処理している。また、出
金処理時は金種別カートリッジ143…の下部より繰出
した紙幣を出金鑑別部145で確認した後、出金口14
6に出金している。また、入金不良紙幣や入金取消し紙
幣は返却口147に返却し、出金取消し紙幣はリジェク
トボックス148に回収している。
【0003】しかし、このような構成では入金口と、出
金口と、返却口が独立して別々に配置され、また金種別
に数個の一時保留部を配置しているため、各々独立した
配置スペースを要して装置全体が大型化し、また構成部
品点数が多いためにコスト高となり、さらに各部間の配
置関係から搬送距離が長くなり、またこれに伴って搬送
路の屈曲や搬送方向の切換えが多いため複雑で大きな搬
送構造を要して紙詰り(ジャム)を誘起しやすくなって
いた。
【0004】また、図15に示すように、入金口151
と、出金口兼用の返却口152と、鑑別部153と、一
時保留部154とをループ状に接続した搬送処理群15
5を上部に有し、下部に金種別カートリッジ156…
と、リジェクトカートリッジ157との収納処理群15
8を有して、上下を分離構成して簡素化を図った紙幣入
出金装置が提供されている。
【0005】しかし、この場合は入金口に入金された紙
幣を内部に取込むための取込み機構を必要とし、さらに
紙幣を繰出し許容して一時保留する一時保留部にも必ず
繰出し機構を必要とし、またこのような取込み機構や繰
出し機構毎に対応して駆動装置を設置しなければなら
ず、これが装置の小型化や低コスト化を図るうえで大き
な障害となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、一
つの駆動手段からの動力伝達に際して、この駆動手段の
動力伝達位置を移動させて一方から他方の繰出し機構に
動力伝達できるように構成して、内部スペースの縮小化
を図った駆動力伝達装置および紙幣入出金装置の提供を
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
媒体を繰出し動作する繰出し手段の各々に駆動力を伝達
する駆動手段を備えた駆動力伝達装置であって、駆動手
段を一方の繰出し手段の駆動力伝達位置から他方の繰出
し手段の駆動力伝達位置に移動許容して保持する保持手
段を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、駆動伝達ギャを有
する駆動モータを揺動支持する保持手段を備えたことを
特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、駆動力伝達装置を
内部構成して紙幣を入出金処理する紙幣入出金装置であ
ることを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明によれば、駆動手段の保持に際して、
保持手段は駆動手段を一方の繰出し手段の駆動力伝達位
置から他方の繰出し手段の駆動力伝達位置に移動許容し
て保持する。
【0011】同じく、駆動モータの保持に際して、保持
手段は駆動伝達ギャを有する駆動モータを揺動支持す
る。
【0012】さらに、このような駆動力伝達装置を内部
構成する紙幣入出金装置で紙幣を入出金処理する。
【0013】
【発明の効果】この結果、駆動手段を移動させるだけで
動力伝達を一方から他方の駆動力伝達装置に切換えるこ
とができるため、一つの駆動手段を兼用して共通利用で
きる。例えば、紙幣入出金装置の場合、入金口と一時保
留部との各繰出し機構への動力伝達を一つの駆動モータ
で兼用することができる。このため、装置内部の配置ス
ペースの縮小化が図れ、この縮小化により紙幣入出金装
置の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0014】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1は金融機関の係員窓口に設置して係員が使
用する紙幣入出金機11を示し、この紙幣入出金機11
は長方体状を有する装置本体12の上面両側に入出金デ
ータ設定用の係員操作キー13および表示器14…を備
え、また装置本体12の手前側に形成した傾斜上面から
奥方の傾斜上面にかけて、入金口15と返却口16およ
び出金口兼用一時保留部17を形成して紙幣A…を入出
金処理する。
【0015】図2は紙幣入出金機11に内部構成される
紙幣処理装置21を示し、この紙幣処理装置21は上部
一側(図中右上)に入金口15と出金口兼用一時保留部
17を並設し、またこの出金口兼用一時保留部17の上
方には出金口シャッタ兼用の返却口トレー22を設けて
開閉し、この返却口トレー22で仕切った共通空間部の
上面凹部側を返却口16に設け、下面凹部側を出金口兼
用一時保留部17に設け、さらにこの出金口兼用一時保
留部17と同位置を一時保留部処理用に兼用して紙幣A
…を返却/取込み用に一時保留する。
【0016】また、これらの並設された入出金口15,
17と連通する内方には、入出金紙幣の真偽や金種を識
別する識別部23と、紙幣を金種別に収納する第1〜第
4カセットC1 〜C4 と、識別不良と判定した紙幣や損
券紙幣を回収するリジェクトカセットC5 とを内蔵し、
これらをリサイクル式にループ状の搬送ラインL1 、L
2 で接続している。
【0017】この場合、紙幣処理装置21の上部側を紙
幣搬送用の搬送処理群24に設け、下部側を紙幣収納用
の収納処理群25に設けて上下を搬送系と収納系とに分
離構成している。
【0018】上部側の搬送処理群24は、入出金口1
5,17から識別部23を介して出金口兼用一時保留部
17までをループ状に接続する上部搬送ラインL1 と、
識別部23と各カセットC1 〜C5 とをループ状に接続
する下部搬送ラインL2 との上下の搬送ラインL1 ,L
2 を接続して構成し、またこれら上下の搬送ラインL
1,L2 および下方の各カセットC1 〜C5 の紙幣出入
れ部分には、紙幣Aの通過を検知確認する通過検知セン
サS…を配設して紙幣の入出金処理状態を検知確認して
いる。
【0019】また、出金口兼用一時保留部17の前段に
は、紙幣A…を整列集積する集積ホイール26を配設し
て整列集積を促進し、またこの整列集積に基づいて繰出
し時の安定した繰出し動作を促進している。
【0020】下部側の収納処理群25は、紙幣処理装置
21の前面側から後面側にかけて千円札、五千円札、万
円札、予備札や混合札を収納する第1〜第4カセットC
1 〜C4 とリジェクトカセットC5 とを配設し、これら
のカセットC1 〜C5 より紙幣を出入れして入出金取引
を許容している。
【0021】例えば、入金時に入金口15に投入された
紙幣A…は、入金口15→識別部23→出金口兼用一時
保留部17の順で搬送処理する入金経路を介して出金口
兼用一時保留部17に一時保留し、次処理の入金確定処
理か入金取消し処理かに備えて待機する。
【0022】入金確定すると、出金口兼用一時保留部1
7から紙幣を繰出して→識別部23→カセットC1 〜C
5 の順で搬送処理する収納経路を介して各カセットC1
〜C5 に振分けて収納処理する。
【0023】入金取消し時は、出金口兼用一時保留部1
7に保留した紙幣を識別部23から上部搬送ラインL1
に分岐接続された返却搬送ラインL3 を介して返却口1
6へと搬送する返却経路に導いて返却処理する。
【0024】また、出金時には金種対応する第1〜第4
カセットC1 〜C4 から下部搬送ラインL2 および上部
搬送ラインL1 を介して出金口兼用一時保留部17に導
き、出金取引確定後に出金口シャッタ兼用の返却口トレ
ー22を開けて出金口兼用一時保留部17から保留した
出金紙幣を取出し許容する。
【0025】出金取消し時は、出金口兼用一時保留部1
7に保留した紙幣を識別部23から下部搬送ラインL2
を介して元の金種対応する各カセットC1 〜C4 あるい
はリジェクトカセットC5 に収納処理する。
【0026】図3〜図6は係員が紙幣を取扱い操作する
入金口15と返却口16と出金口17の紙幣出入れ構造
の概略構成図を示し、図3は出金口兼用一時保留部17
の紙幣集積状態を示し、この出金口兼用一時保留部17
の前段に配設した集積ホイール26は外周面側から軸中
心部側にかけて紙幣Aを一枚ずつ螺旋状に取込んで保持
する螺旋保持溝26aを周方向に等分形成し、ここに導
かれた紙幣Aを順次保持した状態で間欠回転し、略18
0°回転して出金口兼用一時保留部17との対応位置に
達したとき、その対応位置に配設したストッパ17aに
螺旋保持溝26aの内端部に達した紙幣Aの先端が当た
って、この螺旋保持溝26aより紙幣Aは外方に取出さ
れ、その取出された下方と側方の支持対応する位置に底
板17bと受板17cを配設して紙幣を横長の立姿状態
で順次集積して一時保留許容し、またここに導かれた紙
幣Aは先端が揃えられた状態で安定して整列集積され
る。
【0027】この集積ホイール26の前段側には、前段
からの最適な紙幣搬入位置に上下一対の挟持ローラ2
7,28を対設して紙幣を一枚ずつ受入れ許容し、また
集積時には押圧板17dを集積動作に支障のない底板1
7bの下方位置に退避させている。
【0028】紙幣の集積完了後は、押圧板17dを受板
17cに平行して平面対応する押圧対応位置に移動させ
て、図4に示すように、押圧板17dと受板17cとで
集積した紙幣A…を挟持状態に押圧保持し、この押圧保
持状態から繰出し動作とリフトアップ動作のいずれかが
行われる。
【0029】この集積した出金口兼用一時保留部17よ
り紙幣を繰出すときは、図5に示すように、ピックアッ
プローラR1 、フィードローラR2 、ゲートローラR3
、ガイド板29、受板17cおよび押圧板17dを配
設して構成した繰出し機構30を駆動して出金口兼用一
時保留部17から紙幣A…を一枚ずつ繰出し動作する。
【0030】これに対し、リフトアップ動作するとき
は、図6に示すように、紙幣の取出しを容易にするため
のリフトアップ機構31を駆動する。このリフトアップ
機構31は出金口シャッタ兼用の返却口トレー22を開
操作した後、紙幣挟持状態のまま底板17bと共にリフ
トアップして、外部の紙幣の取出しに適した位置まで挟
持移送する。
【0031】また、入金口15に際しては、既述した出
金口兼用一時保留部17の繰出し機構30と同構造を有
して構成され、この入金口15は前方からの紙幣の入金
操作に適した前傾の傾斜凹部を有し、この傾斜凹部にピ
ックアップローラR4 と、フィードローラR5 と、ゲー
トローラR6 と、ガイド板32および押圧板33を配設
して取込み機構34を構成し、この取込み機構34を駆
動して入金口15から入金紙幣A…を一枚ずつ取込み動
作する。
【0032】図7は出金口兼用一時保留部17の集積紙
幣を押圧して保持する押圧機能を持たせた挟持機構35
を示し、この挟持機構35は押圧板17dを支持する2
本のL形状の押圧リンク板36,37と、受板17cを
支持する2本の直板状の受圧リンク板38,39とで平
行リンクをそれぞれ構成して紙幣の挟持動作を行うもの
であって、押圧板17dは一方の押圧リンク板37に取
付けられたネジリコイルバネ40の付勢作用によって受
板方向への押圧力を伝達し、この押圧板17dの押圧ス
トロークは底板17b下方の押圧退避位置P1 と、これ
から立上がった底板17b上方の押圧初期位置P2 と受
板17cの前面に平面的に接触対応する押圧終端位置P
3 までの出金口兼用一時保留部17の集積部間を移動許
容して押圧する。
【0033】図8は押圧板17dの押圧退避位置P1 を
示し、この押圧退避位置P1 にあっては一方の押圧リン
ク板37の基端部に貫通する押圧板駆動軸41に固着し
た係止ピン42が押圧リンク板37に固着した係止片4
3に係止されて押圧退避位置P1 に位置規制されてい
る。
【0034】この押圧退避位置P1 から位置規制解除方
向に押圧板駆動軸41を回転(右回転)させれば、係止
ピン42と係止片43との位置規制が解除されて、押圧
板17dはネジリコイルバネ40の付勢力を受けて押圧
方向へと移動する。逆に、押圧板駆動軸41を位置規制
方向に回転(左回転)させれば、係止ピン42がネジリ
コイルバネ40の付勢力に抗して係止片43に係止対応
するため、押圧板17dは再び元の押圧退避位置P1 に
移動する。
【0035】また、押圧板17dを押圧支持する両押圧
リンク板36,37は、押圧板17dが各位置P1 〜P
3 で常に平行リンクを構成して安定した押圧力を維持す
るための補助リンク44を配設している。
【0036】この補助リンク44は、基端部を傾動支点
とする軸支部にネジリコイルバネ45を取付け、このバ
ネ45の付勢力に基づいて自由端側を上方に付勢し、そ
の上面に対設した係止垂片46によって下動許容状態で
上動規制しており、この補助リンク44の自由端側に押
圧板17dの下端が接触対応し、押圧板17dが傾斜し
た押圧退避位置P1 と起立した押圧初期位置P2 との間
を大きく傾動して移動するときに、押圧板17dの下端
接触部17eを傾動支点に移動して平行リンクの動きを
補助する。
【0037】この押圧板17dを駆動する押圧板駆動軸
41の一端には、図9に示すように、従動ギャGbを軸
着し、この従動ギャGbに押圧板駆動モータM1 の駆動
ギャGaを噛合させて正逆転許容し、他端には回転検知
板47を取付け、この検知板47の回転位置を退避位置
検知センサ48と、押圧位置検知センサ49とで検知確
認する。
【0038】また、受板17cは平行リンクを構成する
両受圧リンク板38,39にて支持し、基端部を既述し
た押圧リンク板36,37と同軸上に軸支して、ネジリ
コイルバネ40の付勢力を受けて押圧板17dと同方向
に付勢し、さらに挟持作用を持たせるために受圧リンク
板38に弱い引張りバネ50を取付けて反押圧側に付勢
している。これにより、受板17cと押圧板17dとの
間で集積紙幣A…を挟持する挟持作用を持たせている。
また、受板17cと押圧板17dは底板17b上に沿っ
て平行移動するように各リンクの支持位置を設定して取
付けている。
【0039】さらに、入金口15側に対しては、同様に
平行リンクを構成する一対の押圧リンク板51,52
(図7)を押圧板33に接続して紙幣の取込みに適した
押圧力を伝達するように構成している。
【0040】図10は返却口トレー開閉機構53と、リ
フトアップ機構31を示し、先ず、返却口トレー開閉機
構53は、返却された紙幣を受止めるL形状の出金口シ
ャッタ兼用の返却口トレー22を上部に形成し、これと
一体に下部に長く垂設した長尺垂片54の下端部を傾動
支点ピン55で軸支して、この傾動支点ピン55を傾動
支点に上部の返却口トレー22を開閉方向に円弧形に移
動許容させて支持している。
【0041】また、この返却口トレー22の開閉駆動に
際しては、長尺垂片54の円弧形下縁に形成したセクタ
ギャGcと、シャッタ駆動モータM2 の主軸に固定した
駆動ギャGdとを噛合させて動力伝達し、このシャッタ
駆動モータM2 の正逆転駆動に基づいて返却口トレー2
2を開閉動作する。
【0042】リフトアップ機構31は、出金口兼用一時
保留部17の傾斜した紙幣取出し方向に沿ってスライド
軸56を設置し、このスライド軸56上に摺動許容して
取付けたスライダ57を、底板17bと一体に固定して
底板17bの全体を上下方向にスライド許容して支持し
ている。
【0043】また、このリフトアップ機構31の駆動に
際しては、リフトアップ駆動モータM3 に連結した下部
駆動プーリ58とその上方の上部従動プーリ59間にタ
イミングベルト60を張設し、このタイミングベルト6
0の張設方向をスライド軸56と同方向に設定すると共
に、このベルト60にスライダ57の連結片61を連結
し、タイミングベルト60の上下動に基づいてスライダ
57と一体の底板17bを上下方向にスライド動作させ
る。この底板17bのスライド動作に基づいて底板17
b上に整列集積された出金紙幣が出金口兼用一時保留部
17の内部位置から外部の紙幣取出し位置にリフトアッ
プされて取出し待ちとなる。
【0044】また、このとき外部の出金紙幣取出し位置
にリフトアップされる紙幣は終始挟持状態であるため、
内部での集積状態が悪くても、また外部でエアコン等の
風圧を受けても外方に飛散せず、信頼性の高い取出し性
能を有している。さらに、出金時にあっては、装置内部
から外部の係員側の手前へと紙幣を挟持したまま移送し
て、あたかも手から手へと手渡す如く取出すため、係員
はこれを摘んで容易に取出すことができ、出金口を覗き
込むような不自然な動きを解消して円滑に取出すことが
できる。
【0045】また、この出金口兼用一時保留部17は出
金時のみ開口し、通常の未使用時にあっては、この上面
を返却口トレー22で閉鎖している。この返却口トレー
22は、図11に示すように、返却搬送ラインL3 の終
端部と対応して返却搬送ラインL3 から放出された返却
紙幣A…を、このL形状の返却口トレー22で受止めて
トレー上面に集積可能な返却口16を構成している。
【0046】この場合、返却口トレー22で仕切られた
上部空間を返却口16に利用し、下部空間を出金口兼用
一時保留部17に利用して上下の同位置を共用するた
め、装置内部の配置スペースを縮小して装置の小型化を
図ることができる。
【0047】さらに、この返却口16は装置本体12の
上面に露出して形成されるため、係員が装置の前方から
返却紙幣A…を容易に視認できる角度となり、返却紙幣
A…の取扱い操作性が向上する。
【0048】図12は返却口トレー22の使用状態を示
し、ここに返却された紙幣A…を再投入する場合は、返
却口15からその手前に形成された入金口15に返却紙
幣A…を少し移動させて移し替えるだけで簡単に再入金
操作を行うことができる。
【0049】このように、装置本体12の手前側に入金
口15を配置し、その奥側の上下部に返却口16と出金
口兼用一時保留部17を配置して、手前側を投入専用の
取扱い部分に設定し、奥側を取出し専用の取扱い部分に
設定して区分してあるため、入出金操作する紙幣を明確
に取扱うことができ、視認性の向上と相俟って紙幣の取
扱い操作性が確実に向上する。
【0050】図13は入金口15の取込み機構34と、
出金口兼用一時保留部17の繰出し機構30との共用駆
動化を図った共用駆動力伝達装置62を示し、この共用
駆動力伝達装置62はピックアップローラ共用駆動部6
3と、フィードローラ共用駆動部64とに大別して構成
される。
【0051】先ず、ピックアップローラ共用駆動部63
は、パルスモータ等のピックアップローラ駆動モータM
4 と、そのモータ揺動保持機構65と、第1〜第6ギャ
G1〜G6 とから構成され、モータ揺動保持機構65は
ピックアップローラ駆動モータM4 の上部をブラケット
66を介して装置本体12に固定された支点ピン67で
軸支し、この支点ピン67を傾動支点に同モータM4 を
傾動許容して保持している。
【0052】さらに、このモータM4 の横部には引張り
バネ68を取付けて前方の入金口駆動側(図中左側)に
付勢している。この付勢作用に基づいて、同モータM4
の主軸に固定した第2ギャG2 を、入金口15のピック
アップローラR4 と同軸上に固定した第1ギャG1 に噛
合させて、同モータM4 からの駆動力を入金口15のピ
ックアップローラR4 に動力伝達する駆動許容状態に保
持している。
【0053】また、このモータM4 の下部には係止ピン
69を突設し、この係止ピン69を揺動リンク板70に
接続して、この揺動リンク板70とDCモータ等の駆動
切換えモータM5 との間を共通引張りバネ71で接続
し、駆動切換えモータM5 を一定量ON駆動して共通引
張りバネ71の付勢作用を働かせることによりピックア
ップローラ駆動モータM4 は後方の出金口駆動側(図中
右側)に移動し、これに基づいて第1ギャG1 と第2ギ
ャG2 との噛合は外れ、逆に第2ギャG2 と第3ギャG
3 とが噛合して動力伝達が切換えられる。この切換えに
より動力伝達された第3ギャG3 は常に噛合状態にある
第4ギャG4 および第5ギャG5 を介して出金口兼用一
時保留部17のピックアップローラR1 と同軸上の第6
ギャG6 に動力伝達して同ローラR1 を繰出し方向に回
転駆動する。
【0054】このように、入金口15側のピックアップ
ローラR4 の駆動から出金口兼用一時保留部17側のピ
ックアップローラR1 の駆動に切換えた場合に内蔵した
一つの駆動伝達構造をそのまま有効利用して切換えるこ
とができ、また逆に駆動切換えモータM5 をOFF操作
すれば、元の噛合状態となって再び動力伝達を切換える
ことができる。
【0055】次に、フィードローラ共用駆動部64は、
既述したピックアップローラ共用駆動部63の下部側に
略同構造を有して配設される。このフィードローラ共用
駆動部64は、パルスモータ等のフィードローラ駆動モ
ータM6 と、そのモータ揺動保持機構72と、第7〜第
10ギャG7 〜G10とから構成され、モータ揺動保持機
構72はフィードローラ駆動モータM6 の下部をブラケ
ット73を介して装置本体12に固定された支点ピン7
4で軸支し、この支点ピン74を傾動支点に同モータM
6 を傾動許容して保持している。
【0056】さらに、このモータM6 の横部には引張り
バネ75を取付けて前方の入金口駆動側(図中左側)に
付勢している。この付勢作用に基づいて、同モータM6
の主軸に固定した第8ギャG8 を、入金口15のフィー
ドローラR5 と同軸上に固定した第7ギャG7 に噛合さ
せて、同モータM6 からの駆動力を入金口15のフィー
ドローラR5 に動力伝達する駆動許容状態に保持してい
る。
【0057】また、このモータM6 の上部には係止ピン
76を突設し、この係止ピン76を既述した共通の揺動
リンク板70に接続し、この揺動リンク板70と既述し
た駆動切換えモータM5 との間を共通引張りバネ71で
接続し、駆動切換えモータM5 を一定量ON駆動して共
通引張りバネ71の付勢作用を働かせることによりフィ
ードローラ駆動モータM6 は後方の出金口駆動側(図中
右側)に移動し、これに基づいて第7ギャG7 と第8ギ
ャG8 との噛合は外れ、逆に第8ギャG8 と第9ギャG
9 とが噛合して動力伝達が切換えられる。この切換えに
より動力伝達された第9ギャG9 は常に噛合状態にある
出金口兼用一時保留部17のフィードローラR2 と同軸
上の第6ギャG6 に動力伝達して同ローラR2 を繰出し
方向に回転駆動する。
【0058】このように、入金口15側のフィードロー
ラR5 の駆動から出金口兼用一時保留部17側のフィー
ドローラR2 の駆動に切換えた場合も、同様に内蔵した
一つの駆動伝達構造をそのまま有効利用して切換えるこ
とができ、逆に駆動切換えモータM5 をOFF操作すれ
ば、元の噛合状態となって再び動力伝達を切換ることが
できる。
【0059】この場合、駆動切換えモータM5 のON/
OFF操作に基づいて、ピックアップローラ駆動モータ
M4 とフィードローラ駆動モータM6 との両駆動伝達力
は入金口側か出金口側かに同時に切換えられるため、同
期して切換え完了して紙幣の繰出し動作や取込み動作を
即座に安定して行うことができる。
【0060】また、ピックアップローラ駆動モータM4
と、フィードローラ駆動モータM6を入金口側と出金口
側の駆動源として共用できるため、モータ数を確実に削
減することができ、またモータ揺動保持機構65,72
により各モータM4 ,M6 を揺動保持して入金口側と出
金口側とに出力変換させる構成のため、一つのモータを
有効に利用でき、装置の小型化および低コスト化を図る
ことができる。
【0061】上述のように、駆動モータを固定設置せず
移動許容して設け、この移動許容して設けた駆動モータ
を移動させるだけで、その動力伝達を入金口側の取込み
駆動から出金口兼用一時保留部側の繰出し駆動へと切換
えることができる。このため、一つの駆動モータを兼用
して共通利用でき、装置内部の配置スペースの縮小化お
よび紙幣入出金機の小型化と低コスト化を図ることがで
きる。
【0062】この発明と、上述の一実施例の構成との対
応において、この発明の駆動力伝達装置は、実施例の共
用駆動力伝達装置62に対応し、以下同様に、紙幣入出
金装置は、紙幣入出金機11に対応し、媒体は、紙幣A
に対応し、駆動手段および駆動モータは、ピックアップ
ローラ駆動モータM4 と、フィードローラ駆動モータM
6 とに対応し、一方の繰出し手段は、入金口15の取込
み機構34に対応し、他方の繰出し手段は、出金口兼用
一時保留部17の繰出し機構30に対応し、保持手段
は、各モータ揺動保持機構65,72に対応し、駆動伝
達ギャは、ピックアップローラ駆動側の第2ギャG2 と
フィードローラ駆動側の第8ギャG8 とに対応するも、
この発明は上述の一実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の紙幣入出金機を示す外観斜視図。
【図2】この発明の紙幣入出金機に内部構成される紙幣
処理装置の概略側面図。
【図3】この発明の紙幣処理装置の紙幣集積状態を示す
要部側面図。
【図4】この発明の紙幣処理装置の紙幣挟持状態を示す
要部側面図。
【図5】この発明の紙幣処理装置の紙幣繰出し状態を示
す要部側面図。
【図6】この発明の紙幣処理装置の紙幣リフトアップ状
態を示す要部側面図。
【図7】この発明の紙幣処理装置の紙幣押圧機構を示す
側面図。
【図8】この発明の出金口兼用一時保留部の紙幣挟持機
構の動作状態を示す要部拡大側面図。
【図9】この発明の出金口兼用一時保留部の紙幣挟持機
構の動作状態を示す正面図。
【図10】この発明のリフトアップ機構の駆動部を示す
要部側面図。
【図11】この発明の返却口に返却される紙幣の視認状
態を示す説明図。
【図12】この発明の返却口に返却された紙幣の返却状
態を示す斜視図。
【図13】この発明の動力伝達機構を示す要部側面図。
【図14】従来の紙幣入出金装置の内部構造の一例を示
す概略側面図。
【図15】従来の紙幣入出金装置の内部構造の他の実施
例を示す概略側面図。
【符号の説明】
11…紙幣入出金機 15…入金口 17…出金口兼用一時保留部 21…紙幣処理装置 30…繰出し機構 34…取込み機構 62…共用駆動力伝達装置 65,72…モータ揺動保持機構 A…紙 幣 G2 …第2ギャ G8 …第8ギャ M4 …ピックアップローラ駆動モータ M5 …駆動切換えモータ M6 …フィードローラ駆動モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】媒体を繰出し動作する繰出し手段の各々に
    駆動力を伝達する駆動手段を備えた駆動力伝達装置であ
    って、上記駆動手段を、一方の繰出し手段の駆動力伝達
    位置から他方の繰出し手段の駆動力伝達位置に移動許容
    して保持する保持手段を備えた駆動力伝達装置。
  2. 【請求項2】保持手段は、駆動伝達ギャを有する駆動モ
    ータを揺動支持した請求項1記載の駆動力伝達装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の駆動力伝達装置を
    内部構成して紙幣を入出金処理する紙幣入出金装置。
JP5426296A 1996-02-15 1996-02-15 駆動力伝達装置および紙幣入出金装置 Pending JPH09221239A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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