JPH09220754A - ポリカプロアミド系フイルムの製造方法 - Google Patents
ポリカプロアミド系フイルムの製造方法Info
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- JPH09220754A JPH09220754A JP8053900A JP5390096A JPH09220754A JP H09220754 A JPH09220754 A JP H09220754A JP 8053900 A JP8053900 A JP 8053900A JP 5390096 A JP5390096 A JP 5390096A JP H09220754 A JPH09220754 A JP H09220754A
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- polycaproamide
- cooling roll
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリカプロアミド系フイルムを安全に、か
つ、高速で効率良く製造する。 【解決手段】 換算溶融比抵抗が1×106 Ω・cm以
上1×1010Ω・cm以下となるように、ポリカプロア
ミド系樹脂と該ポリカプロアミド系樹脂より溶融比抵抗
が大きな樹脂とを口金より押し出す以前に少なくとも2
層に積層して、冷却ロール上に押し出し、フイルム状に
成形する方法であって、該フイルムを冷却ロールに静電
気的に密着させ、急冷固化させることを特徴とするポリ
カプロアミド系フイルムの製造方法。
つ、高速で効率良く製造する。 【解決手段】 換算溶融比抵抗が1×106 Ω・cm以
上1×1010Ω・cm以下となるように、ポリカプロア
ミド系樹脂と該ポリカプロアミド系樹脂より溶融比抵抗
が大きな樹脂とを口金より押し出す以前に少なくとも2
層に積層して、冷却ロール上に押し出し、フイルム状に
成形する方法であって、該フイルムを冷却ロールに静電
気的に密着させ、急冷固化させることを特徴とするポリ
カプロアミド系フイルムの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカプロアミド
系フイルムの製造方法に関する。
系フイルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカプロアミド系フイルムは、食品包
装の分野で広く使用されている。また近年ではより高品
質および安価なフイルムの需要が高まっている。
装の分野で広く使用されている。また近年ではより高品
質および安価なフイルムの需要が高まっている。
【0003】Tダイ法によるポリカプロアミド系フイル
ムの製造は、Tダイより押出された溶融状態のフイルム
を冷却ロール上にキャストして、冷却固化している。こ
の際、冷却ロールへ均一に密着させるために、エアーナ
イフで空気を吹きつける方法、静圧チャンバによりフイ
ルムの表裏に圧力差をつける方法、高電圧を印加し静電
気力により密着させる方法などが実施されている。安価
なフイルムを得るための方法としては、冷却ロールの周
速をより速くすることが有効である。しかし、前記のキ
ャスト方法は何れも、冷却ロールの周速を速くしていく
と、フイルムと冷却ロールとの間に空気が入り込み、均
一なフイルムの成形ができなくなる。
ムの製造は、Tダイより押出された溶融状態のフイルム
を冷却ロール上にキャストして、冷却固化している。こ
の際、冷却ロールへ均一に密着させるために、エアーナ
イフで空気を吹きつける方法、静圧チャンバによりフイ
ルムの表裏に圧力差をつける方法、高電圧を印加し静電
気力により密着させる方法などが実施されている。安価
なフイルムを得るための方法としては、冷却ロールの周
速をより速くすることが有効である。しかし、前記のキ
ャスト方法は何れも、冷却ロールの周速を速くしていく
と、フイルムと冷却ロールとの間に空気が入り込み、均
一なフイルムの成形ができなくなる。
【0004】この対策として、ポリアミド樹脂の場合、
ストリーマーコロナを発生させ、通常の静電荷を付与す
る方法に比べ、大きな電流を流すことにより密着力を高
める方法などが提案されている(たとえば特開昭55−
17559号公報)。
ストリーマーコロナを発生させ、通常の静電荷を付与す
る方法に比べ、大きな電流を流すことにより密着力を高
める方法などが提案されている(たとえば特開昭55−
17559号公報)。
【0005】しかしながら、この方法によりポリカプロ
アミド系フイルムを製造する際には、大きな電流を流す
ことによる安全性の問題等が生じる。
アミド系フイルムを製造する際には、大きな電流を流す
ことによる安全性の問題等が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
のような欠点を解消せしめ、ポリカプロアミド系フイル
ムを安全に、かつ、高速で効率良く製造することができ
る技術を提供することにある。
のような欠点を解消せしめ、ポリカプロアミド系フイル
ムを安全に、かつ、高速で効率良く製造することができ
る技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、ポリカプロアミド系フイルムの製造方法は、換算溶
融比抵抗が1×106 Ω・cm以上1×1010Ω・cm
以下となるように、ポリカプロアミド系樹脂と該ポリカ
プロアミド系樹脂より溶融比抵抗が大きな樹脂とを口金
より押し出す以前に少なくとも2層に積層して、冷却ロ
ール上に押し出し、フイルム状に成形する方法であっ
て、該フイルムを冷却ロールに静電気的に密着させ、急
冷固化させることを特徴とする方法からなる。
に、ポリカプロアミド系フイルムの製造方法は、換算溶
融比抵抗が1×106 Ω・cm以上1×1010Ω・cm
以下となるように、ポリカプロアミド系樹脂と該ポリカ
プロアミド系樹脂より溶融比抵抗が大きな樹脂とを口金
より押し出す以前に少なくとも2層に積層して、冷却ロ
ール上に押し出し、フイルム状に成形する方法であっ
て、該フイルムを冷却ロールに静電気的に密着させ、急
冷固化させることを特徴とする方法からなる。
【0008】本発明により、従来より求められている厚
みの均一性や透明性などの品質を維持し、しかも大きな
電流を流すことなく安全に効率良くポリカプロアミド系
フイルムを製造することができる。
みの均一性や透明性などの品質を維持し、しかも大きな
電流を流すことなく安全に効率良くポリカプロアミド系
フイルムを製造することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明においてポリカプロアミド
系樹脂とは、50重量%以上がカプロアミドの単独重合
体、共重合体、および/またはそれらの混合物を言う。
また、積層する樹脂としては、ポリオレフィン系やポリ
エステル系樹脂など溶融比抵抗が1×106 Ω・cm以
上の樹脂を使用できる。ただし、積層樹脂としては、そ
の溶融比抵抗がポリカプロアミド系樹脂のそれよりも大
きければ、特に限定されない。
系樹脂とは、50重量%以上がカプロアミドの単独重合
体、共重合体、および/またはそれらの混合物を言う。
また、積層する樹脂としては、ポリオレフィン系やポリ
エステル系樹脂など溶融比抵抗が1×106 Ω・cm以
上の樹脂を使用できる。ただし、積層樹脂としては、そ
の溶融比抵抗がポリカプロアミド系樹脂のそれよりも大
きければ、特に限定されない。
【0010】本発明での換算溶融比抵抗とは、後述の方
法により測定した樹脂の溶融比抵抗を用いて、以下の方
法で求める。例えば、厚みA(μm)のポリカプロアミ
ド系樹脂(溶融比抵抗R1Ω・cm)と厚みB(μm)
のポリカプロアミド系樹脂より溶融比抵抗が大きな樹脂
(溶融比抵抗R2Ω・cm)とを2層に積層した場合の
換算溶融比抵抗RTΩ・cmは次式で求まる。 RT=(R1×A+R2×B)/(A+B)
法により測定した樹脂の溶融比抵抗を用いて、以下の方
法で求める。例えば、厚みA(μm)のポリカプロアミ
ド系樹脂(溶融比抵抗R1Ω・cm)と厚みB(μm)
のポリカプロアミド系樹脂より溶融比抵抗が大きな樹脂
(溶融比抵抗R2Ω・cm)とを2層に積層した場合の
換算溶融比抵抗RTΩ・cmは次式で求まる。 RT=(R1×A+R2×B)/(A+B)
【0011】同様に各層の厚みA、B、Cそれぞれの溶
融比抵抗がR1、R2、R3の3層に積層した場合は次
式となる。 RT=(R1×A+R2×B+R3×C)/(A+B+
C)
融比抵抗がR1、R2、R3の3層に積層した場合は次
式となる。 RT=(R1×A+R2×B+R3×C)/(A+B+
C)
【0012】本発明においては、換算溶融比抵抗が1×
106 Ω・cm未満では、溶融状態のフイルムの電気抵
抗が小さく電流が流れやすいため、高電圧によりフイル
ム表面に付加した静電荷はフイルム表面に留まらず、容
易に冷却ロール側に流れてしまい、十分な密着力が得ら
れない。このため高速化に必要な大きな密着力を得るた
めに、特開昭55−17559号公報などで提案されて
いるように、ストリーマコロナ放電を行い大きな電流を
流すことが必要となる。しかしこの方法は、冷却ロール
に大きな電流が流れるために、作業者の安全性に関する
問題が生じる。一方、換算溶融比抵抗が1×1010Ω・
cmを超えると、高電圧をかけても溶融状態のフイルム
の電気抵抗が大きく電流が流れにくいため、口金などへ
の洩れ電流が増加し、結果としてフイルム表面に付加さ
れる静電荷が少なくなり十分な密着力が得られないこと
が判った。このため、高速化に必要な静電荷をフイルム
上に付加するためには、換算溶融比抵抗が1×106 Ω
・cm以上、1×1010Ω・cm以下であることが必要
であり、好ましくは5×106 Ω・cm以上、1×10
9 Ω・cm以下、更に好ましくは1×107 Ω・cm以
上、5×108 Ω・cm以下である。
106 Ω・cm未満では、溶融状態のフイルムの電気抵
抗が小さく電流が流れやすいため、高電圧によりフイル
ム表面に付加した静電荷はフイルム表面に留まらず、容
易に冷却ロール側に流れてしまい、十分な密着力が得ら
れない。このため高速化に必要な大きな密着力を得るた
めに、特開昭55−17559号公報などで提案されて
いるように、ストリーマコロナ放電を行い大きな電流を
流すことが必要となる。しかしこの方法は、冷却ロール
に大きな電流が流れるために、作業者の安全性に関する
問題が生じる。一方、換算溶融比抵抗が1×1010Ω・
cmを超えると、高電圧をかけても溶融状態のフイルム
の電気抵抗が大きく電流が流れにくいため、口金などへ
の洩れ電流が増加し、結果としてフイルム表面に付加さ
れる静電荷が少なくなり十分な密着力が得られないこと
が判った。このため、高速化に必要な静電荷をフイルム
上に付加するためには、換算溶融比抵抗が1×106 Ω
・cm以上、1×1010Ω・cm以下であることが必要
であり、好ましくは5×106 Ω・cm以上、1×10
9 Ω・cm以下、更に好ましくは1×107 Ω・cm以
上、5×108 Ω・cm以下である。
【0013】本発明において、2層以上に積層する方法
は、どの層を冷却ロール面にするかなどを含め、特に限
定はなく、後工程において一軸または二軸に延伸した
り、各層を剥離させるなどのプロセス上の作業性や製品
としての用途に応じ自由に選択できる。
は、どの層を冷却ロール面にするかなどを含め、特に限
定はなく、後工程において一軸または二軸に延伸した
り、各層を剥離させるなどのプロセス上の作業性や製品
としての用途に応じ自由に選択できる。
【0014】本発明において静電気的に密着させる方法
は、ポリエステルフイルムの成形で常用されているワイ
ア状の電極、テープ状の電極などを用いる方法などで行
う。更に密着力が必要な場合は、エアナイフを併用した
り、溶融フイルムの前後で圧力差を設ける静圧チャンバ
を用いる方法を併用できる。更に、高速化によるフイル
ム幅の減少や幅変動を防ぐためには、エッジ部のみエア
を当てる方法も併用できる。
は、ポリエステルフイルムの成形で常用されているワイ
ア状の電極、テープ状の電極などを用いる方法などで行
う。更に密着力が必要な場合は、エアナイフを併用した
り、溶融フイルムの前後で圧力差を設ける静圧チャンバ
を用いる方法を併用できる。更に、高速化によるフイル
ム幅の減少や幅変動を防ぐためには、エッジ部のみエア
を当てる方法も併用できる。
【0015】[評価方法]以下に本発明において用いた
評価方法について説明する。 (1)溶融比抵抗(ポリカプロアミド系樹脂の場合) 260℃に保った溶融樹脂中に銅製電極(面積A=3c
m×5cm)2枚を間隙D(=1cm)を保持して平行
に対向させて挿入し、該電極間に直流電圧(V=100
V)を加え、この際に流れる電流の最大値I(A)を用
いて次式により求めた。 溶融比抵抗(Ω・cm)=(V/I)×(A/L)
評価方法について説明する。 (1)溶融比抵抗(ポリカプロアミド系樹脂の場合) 260℃に保った溶融樹脂中に銅製電極(面積A=3c
m×5cm)2枚を間隙D(=1cm)を保持して平行
に対向させて挿入し、該電極間に直流電圧(V=100
V)を加え、この際に流れる電流の最大値I(A)を用
いて次式により求めた。 溶融比抵抗(Ω・cm)=(V/I)×(A/L)
【0016】(2)溶融比抵抗(ポリカプロアミド系樹
脂より溶融比抵抗が大きい樹脂の場合) 融点より25℃高い温度に保った溶融樹脂中に銅製電極
(面積A=3cm×5cm)2枚を間隙D(=1cm)
を保持して平行に対向させて挿入し、該電極間に直流電
圧(V=2000V)を加え、この際に流れる電流の最
大値I(A)を用いて次式により求めた。 溶融比抵抗(Ω・cm)=(V/I)×(A/L)
脂より溶融比抵抗が大きい樹脂の場合) 融点より25℃高い温度に保った溶融樹脂中に銅製電極
(面積A=3cm×5cm)2枚を間隙D(=1cm)
を保持して平行に対向させて挿入し、該電極間に直流電
圧(V=2000V)を加え、この際に流れる電流の最
大値I(A)を用いて次式により求めた。 溶融比抵抗(Ω・cm)=(V/I)×(A/L)
【0017】(3)静電荷による密着性の評価(キャス
ト上限速度) 口金より押出した樹脂に高電圧を加えて成形する際に、
電圧を一定に保ち冷却ロール速度(冷却ロールの周速
度)を上げていくと、冷却ロールの随伴エアによる力が
静電荷による密着力以上となり成形不良が生じる。どれ
だけの冷却ロール速度まで成形可能かが、静電荷による
キャスト性(密着力の大小)の目安となるため、キャス
ト上限速度、すなわち成形不良が発生する直前の冷却ロ
ール速度により、それぞれのフイルムの静電荷による密
着性の評価をした。本発明の評価では、電圧を7.5k
V加えて評価した。
ト上限速度) 口金より押出した樹脂に高電圧を加えて成形する際に、
電圧を一定に保ち冷却ロール速度(冷却ロールの周速
度)を上げていくと、冷却ロールの随伴エアによる力が
静電荷による密着力以上となり成形不良が生じる。どれ
だけの冷却ロール速度まで成形可能かが、静電荷による
キャスト性(密着力の大小)の目安となるため、キャス
ト上限速度、すなわち成形不良が発生する直前の冷却ロ
ール速度により、それぞれのフイルムの静電荷による密
着性の評価をした。本発明の評価では、電圧を7.5k
V加えて評価した。
【0018】
【実施例】次に実施例によって本発明を説明する。 実施例1 260℃に溶融したポリカプロアミドと285℃に溶融
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは30μmであった。ま
たポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの溶
融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、2.
5×107 Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、4.3
×106 Ω・cmであった。このときのキャスト上限速
度は35m/分であった。
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは30μmであった。ま
たポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの溶
融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、2.
5×107 Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、4.3
×106 Ω・cmであった。このときのキャスト上限速
度は35m/分であった。
【0019】実施例2 260℃に溶融したポリカプロアミドと285℃に溶融
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは50μmであった。ま
たポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの溶
融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、2.
5×107 Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、6.4
×106 Ω・cmであった。このときのキャスト上限速
度は40m/分であった。
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは50μmであった。ま
たポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの溶
融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、2.
5×107 Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、6.4
×106 Ω・cmであった。このときのキャスト上限速
度は40m/分であった。
【0020】実施例3 260℃に溶融したポリカプロアミドと285℃に溶融
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは50μmであった。ま
たポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの溶
融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、2.
0×108 Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、5.0
×107 Ω・cmであった。このときのキャスト上限速
度は40m/分であった。
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは50μmであった。ま
たポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの溶
融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、2.
0×108 Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、5.0
×107 Ω・cmであった。このときのキャスト上限速
度は40m/分であった。
【0021】実施例4 260℃に溶融したポリカプロアミドと285℃に溶融
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは50μmであった。ま
たポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの溶
融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、3.
0×109 Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、7.5
×108 Ω・cmであった。このときのキャスト上限速
度は40m/分であった。
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは50μmであった。ま
たポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの溶
融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、3.
0×109 Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、7.5
×108 Ω・cmであった。このときのキャスト上限速
度は40m/分であった。
【0022】実施例5 260℃に溶融したポリカプロアミドと285℃に溶融
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは50μmであった。ま
たポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの溶
融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、1.
0×1010Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、2.5
×109 Ω・cmであった。このときのキャスト上限速
度は25m/分であった。
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは50μmであった。ま
たポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの溶
融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、1.
0×1010Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、2.5
×109 Ω・cmであった。このときのキャスト上限速
度は25m/分であった。
【0023】実施例6 260℃に溶融したポリカプロアミドと285℃に溶融
したポリエチレンテレフタレートを口金直前でポリカプ
ロアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリカプロア
ミドの順に3層に積層し、265℃に保持したT型口金
から吐出し、25℃にコントロールされた冷却ロール上
で急冷固化した。フイルムが冷却ロールに接触する直上
付近に、直径0.1mmのタングステンの細線を冷却ロ
ール幅方向に配置し、該細線と該冷却ロールとの間に
7.5kVの電圧を加えてフイルムを冷却ロールに密着
させた。このときのポリカプロアミド層の厚みは共に1
50μmであり、ポリエチレンテレフタレート層の厚み
は50μmであった。またポリカプロアミド、ポリエチ
レンテレフタレートの溶融比抵抗は、それぞれ、1.7
×105 Ω・cm、3.0×109 Ω・cmであり、換
算溶融比抵抗は、4.3×108 Ω・cmであった。こ
のときのキャスト上限速度は50m/分であった。
したポリエチレンテレフタレートを口金直前でポリカプ
ロアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリカプロア
ミドの順に3層に積層し、265℃に保持したT型口金
から吐出し、25℃にコントロールされた冷却ロール上
で急冷固化した。フイルムが冷却ロールに接触する直上
付近に、直径0.1mmのタングステンの細線を冷却ロ
ール幅方向に配置し、該細線と該冷却ロールとの間に
7.5kVの電圧を加えてフイルムを冷却ロールに密着
させた。このときのポリカプロアミド層の厚みは共に1
50μmであり、ポリエチレンテレフタレート層の厚み
は50μmであった。またポリカプロアミド、ポリエチ
レンテレフタレートの溶融比抵抗は、それぞれ、1.7
×105 Ω・cm、3.0×109 Ω・cmであり、換
算溶融比抵抗は、4.3×108 Ω・cmであった。こ
のときのキャスト上限速度は50m/分であった。
【0024】比較例1 260℃に溶融したポリカプロアミドを260℃に保持
したT型口金から吐出し、25℃にコントロールされた
冷却ロール上で急冷固化した。フイルムが冷却ロールに
接触する直上付近に、直径0.1mmのタングステンの
細線を冷却ロール幅方向に配置し、該細線と該冷却ロー
ルとの間に7.5kVの電圧を加えてフイルムを冷却ロ
ールに密着させた。このときのポリカプロアミド層の厚
みは150μmであり、溶融比抵抗は1.7×105 Ω
・cmであった。このときのキャスト上限速度は10m
/分であった。
したT型口金から吐出し、25℃にコントロールされた
冷却ロール上で急冷固化した。フイルムが冷却ロールに
接触する直上付近に、直径0.1mmのタングステンの
細線を冷却ロール幅方向に配置し、該細線と該冷却ロー
ルとの間に7.5kVの電圧を加えてフイルムを冷却ロ
ールに密着させた。このときのポリカプロアミド層の厚
みは150μmであり、溶融比抵抗は1.7×105 Ω
・cmであった。このときのキャスト上限速度は10m
/分であった。
【0025】比較例2 260℃に溶融したポリカプロアミドを285℃に溶融
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは100μmであった。
またポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの
溶融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、
3.0×1010Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、
1.2×1010Ω・cmであった。このときのキャスト
上限速度は10m/分であった。実施例1〜6および比
較例1〜2の結果をまとめて表1に示す。
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは100μmであった。
またポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの
溶融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、
3.0×1010Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、
1.2×1010Ω・cmであった。このときのキャスト
上限速度は10m/分であった。実施例1〜6および比
較例1〜2の結果をまとめて表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、本発明
のポリカプロアミド系フイルムの製造方法によれば、従
来より求められている厚みの均一性や透明性などの品質
を維持し、しかも大きな電流を流すことなく安全に効率
良くポリカプロアミド系フイルムを製造することができ
る。
のポリカプロアミド系フイルムの製造方法によれば、従
来より求められている厚みの均一性や透明性などの品質
を維持し、しかも大きな電流を流すことなく安全に効率
良くポリカプロアミド系フイルムを製造することができ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】実施例3 260℃に溶融したポリカプロアミドと285℃に溶融
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは50μmであった。ま
たポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの溶
融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、2.
0×108 Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、5.0
×107 Ω・cmであった。このときのキャスト上限速
度は55m/分であった。
したポリエチレンテレフタレートを口金直前で2層に積
層し、265℃に保持したT型口金から吐出し、25℃
にコントロールされた冷却ロール上で急冷固化した。フ
イルムが冷却ロールに接触する直上付近に、直径0.1
mmのタングステンの細線を冷却ロール幅方向に配置
し、該細線と該冷却ロールとの間に7.5kVの電圧を
加えてフイルムを冷却ロールに密着させた。このときの
ポリカプロアミド層の厚みは150μmであり、ポリエ
チレンテレフタレート層の厚みは50μmであった。ま
たポリカプロアミド、ポリエチレンテレフタレートの溶
融比抵抗は、それぞれ、1.7×105 Ω・cm、2.
0×108 Ω・cmであり、換算溶融比抵抗は、5.0
×107 Ω・cmであった。このときのキャスト上限速
度は55m/分であった。
Claims (2)
- 【請求項1】 換算溶融比抵抗が1×106 Ω・cm以
上1×1010Ω・cm以下となるように、ポリカプロア
ミド系樹脂と該ポリカプロアミド系樹脂より溶融比抵抗
が大きな樹脂とを口金より押し出す以前に少なくとも2
層に積層して、冷却ロール上に押し出し、フイルム状に
成形する方法であって、該フイルムを冷却ロールに静電
気的に密着させ、急冷固化させることを特徴とするポリ
カプロアミド系フイルムの製造方法。 - 【請求項2】 ポリカプロアミド系樹脂に積層する樹脂
がポリエステル系樹脂である、請求項1のポリカプロア
ミド系フイルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8053900A JPH09220754A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | ポリカプロアミド系フイルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8053900A JPH09220754A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | ポリカプロアミド系フイルムの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09220754A true JPH09220754A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12955605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8053900A Pending JPH09220754A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | ポリカプロアミド系フイルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09220754A (ja) |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP8053900A patent/JPH09220754A/ja active Pending
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