JPH09220738A - 射出成形機 - Google Patents
射出成形機Info
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- JPH09220738A JPH09220738A JP3076796A JP3076796A JPH09220738A JP H09220738 A JPH09220738 A JP H09220738A JP 3076796 A JP3076796 A JP 3076796A JP 3076796 A JP3076796 A JP 3076796A JP H09220738 A JPH09220738 A JP H09220738A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な改良を施すだけで、重大な解決課題で
あった高サイクル化並びにはなたれ現象を確実に防止で
きる画期的な射出成形機を提供すること。 【解決手段】 湯道部2のスプルー部2A内へ突出して
樹脂注入部1へ向けてスプルー部2A内を移動させた
際、スプルー部2A内の固化状態若しくは半固化状態の
不要成形物6を樹脂注入部1内へ押し戻す樹脂押し戻し
体5をスプルー部2Aに移動自在に配設し、この樹脂押
し戻し体5を進退移動する棒状ロッドで形成し、この棒
状ロッドを樹脂注入部1に向けてスプルー部2A内を前
進移動し得るように構成し、前記樹脂注入部1での熱が
前記金型7に伝導することを抑制する断熱部22を樹脂注
入部1に設けた射出成形機。
あった高サイクル化並びにはなたれ現象を確実に防止で
きる画期的な射出成形機を提供すること。 【解決手段】 湯道部2のスプルー部2A内へ突出して
樹脂注入部1へ向けてスプルー部2A内を移動させた
際、スプルー部2A内の固化状態若しくは半固化状態の
不要成形物6を樹脂注入部1内へ押し戻す樹脂押し戻し
体5をスプルー部2Aに移動自在に配設し、この樹脂押
し戻し体5を進退移動する棒状ロッドで形成し、この棒
状ロッドを樹脂注入部1に向けてスプルー部2A内を前
進移動し得るように構成し、前記樹脂注入部1での熱が
前記金型7に伝導することを抑制する断熱部22を樹脂注
入部1に設けた射出成形機。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂注入部からス
プルー部やランナー部などの湯道部を介してキャビティ
ー内に溶融した樹脂を送り込み樹脂成形する樹脂成形機
に関するものである。
プルー部やランナー部などの湯道部を介してキャビティ
ー内に溶融した樹脂を送り込み樹脂成形する樹脂成形機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
樹脂成形においては、シリンダの先端に射出ノズル(樹
脂注入部)を設け、例えばこの射出ノズルから、スプル
ー部,ランナー部などからなる湯道部を介して、シリン
ダ内の溶融した樹脂を射出ノズルよりキャビティー内に
注入し、このキャビティー内を所定温度まで冷却し、キ
ャビティー内の樹脂を固化若しくは硬化させて成形品を
成形し、金型を離型してキャビティーを開いて成形品を
キャビティーから離脱排出させるものである。
樹脂成形においては、シリンダの先端に射出ノズル(樹
脂注入部)を設け、例えばこの射出ノズルから、スプル
ー部,ランナー部などからなる湯道部を介して、シリン
ダ内の溶融した樹脂を射出ノズルよりキャビティー内に
注入し、このキャビティー内を所定温度まで冷却し、キ
ャビティー内の樹脂を固化若しくは硬化させて成形品を
成形し、金型を離型してキャビティーを開いて成形品を
キャビティーから離脱排出させるものである。
【0003】その際、従来法においては、成形品の成形
排出と同時に、湯道部で成形されてしまうランナー(ス
プルーランナー)と称される不要成形物が排出される。
排出と同時に、湯道部で成形されてしまうランナー(ス
プルーランナー)と称される不要成形物が排出される。
【0004】従来、このランナーは材料の無駄であるた
め、材料を無駄にしないために、ランナーを粉砕し、再
び樹脂バージン材に混合して再利用するように工夫され
ている。
め、材料を無駄にしないために、ランナーを粉砕し、再
び樹脂バージン材に混合して再利用するように工夫され
ている。
【0005】しかしながら、このようなランナーの排出
あるいはランナーと成形品との振り分け並びにランナー
の再利用(リサイクル)システムは非常に厄介である。
あるいはランナーと成形品との振り分け並びにランナー
の再利用(リサイクル)システムは非常に厄介である。
【0006】そのため、成形に際し湯道部を常時加熱
し、強制的にランナーは冷却固化させずにランナーを排
出させないホットランナーシステムなども開発されてい
る。
し、強制的にランナーは冷却固化させずにランナーを排
出させないホットランナーシステムなども開発されてい
る。
【0007】しかし、このホットランナーシステムによ
るランナーレス方法は、本来冷却させなければならない
キャビティー付近に加熱装置を設ける方法のため、大掛
かりな断熱構造をキャビティーとの間に施さなければな
らず、非常に高価なシステムであり、汎用できるシステ
ムではない。
るランナーレス方法は、本来冷却させなければならない
キャビティー付近に加熱装置を設ける方法のため、大掛
かりな断熱構造をキャビティーとの間に施さなければな
らず、非常に高価なシステムであり、汎用できるシステ
ムではない。
【0008】そのため、一般には前記ランナーを排出
し、このランナーを無駄なく再利用するように工夫する
発想が以前主流である。
し、このランナーを無駄なく再利用するように工夫する
発想が以前主流である。
【0009】そこで出願人は、このような現状に鑑み、
従来とは全く発想の転換を図り、ホットランナーシステ
ムなどのような加熱手段のみに依ることなく、極めて簡
易な手段で、ランナーを排出させない秀れた樹脂成形法
並びに樹脂成形機を開発したが(特願平5−84732
号,特願平6−4103号など)、本発明は更に試作・
研究を重ねてこれに改良を加えたもので、良好にスプル
ー部内の不要成形物を押し戻し、成形サイクルを早める
ことができ実用性を一層高めることのできる画期的な樹
脂成形機を提供するものである。
従来とは全く発想の転換を図り、ホットランナーシステ
ムなどのような加熱手段のみに依ることなく、極めて簡
易な手段で、ランナーを排出させない秀れた樹脂成形法
並びに樹脂成形機を開発したが(特願平5−84732
号,特願平6−4103号など)、本発明は更に試作・
研究を重ねてこれに改良を加えたもので、良好にスプル
ー部内の不要成形物を押し戻し、成形サイクルを早める
ことができ実用性を一層高めることのできる画期的な樹
脂成形機を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
明の要旨を説明する。
【0011】シリンダー12内に導入される樹脂材を自転
するスクリュー13によって溶融しながらシリンダー12先
端の樹脂注入部1へ送り、この樹脂注入部1に送り込み
停留された溶融樹脂4をこの樹脂量によって後退したス
クリュー13を前方へ押し出すことにより金型7内のキャ
ビティー3へスプルー部2Aやランナー部2Bなどの湯
道部2を介してキャビティー3内に溶融した樹脂4を送
り込み樹脂成形する樹脂成形機において、湯道部2のス
プルー部2A内へ突出して樹脂注入部1へ向けてスプル
ー部2A内を移動させた際、スプルー部2A内の固化状
態若しくは半固化状態の不要成形物6を樹脂注入部1内
へ押し戻す樹脂押し戻し体5をスプルー部2Aに移動自
在に配設し、この樹脂押し戻し体5を進退移動する棒状
ロッドで形成し、この棒状ロッドを樹脂注入部1に向け
てスプルー部2A内を前進移動し得るように構成し、前
記樹脂注入部1での熱が前記金型7に伝導することを抑
制する断熱部22を樹脂注入部1に設けたことを特徴とす
る射出成形機に係るものである。
するスクリュー13によって溶融しながらシリンダー12先
端の樹脂注入部1へ送り、この樹脂注入部1に送り込み
停留された溶融樹脂4をこの樹脂量によって後退したス
クリュー13を前方へ押し出すことにより金型7内のキャ
ビティー3へスプルー部2Aやランナー部2Bなどの湯
道部2を介してキャビティー3内に溶融した樹脂4を送
り込み樹脂成形する樹脂成形機において、湯道部2のス
プルー部2A内へ突出して樹脂注入部1へ向けてスプル
ー部2A内を移動させた際、スプルー部2A内の固化状
態若しくは半固化状態の不要成形物6を樹脂注入部1内
へ押し戻す樹脂押し戻し体5をスプルー部2Aに移動自
在に配設し、この樹脂押し戻し体5を進退移動する棒状
ロッドで形成し、この棒状ロッドを樹脂注入部1に向け
てスプルー部2A内を前進移動し得るように構成し、前
記樹脂注入部1での熱が前記金型7に伝導することを抑
制する断熱部22を樹脂注入部1に設けたことを特徴とす
る射出成形機に係るものである。
【0012】また、前記樹脂押し戻し体5の樹脂注入部
1側である移動先端部を分断形成して先端分断部5Sを
形成し、樹脂押し戻し体5を可動してこの先端分断部5
S(シャトルロッド部)を樹脂注入部1に挿入し、スプ
ルー部2A内の不要成形物6を樹脂注入部1内に押し戻
し、樹脂押し戻し体5が戻り可動(後退)する際にはこ
の先端分断部5S(シャトルロッド部)は移動せず樹脂
注入部1内に挿入したまま残り、この置き去りにされた
先端分断部5S(シャトルロッド部)は次ぎの樹脂射出
時に射出圧によりスプルー部2A内を戻り可動するよう
に構成したことを特徴とする請求項1記載の樹脂成形機
に係るものである。
1側である移動先端部を分断形成して先端分断部5Sを
形成し、樹脂押し戻し体5を可動してこの先端分断部5
S(シャトルロッド部)を樹脂注入部1に挿入し、スプ
ルー部2A内の不要成形物6を樹脂注入部1内に押し戻
し、樹脂押し戻し体5が戻り可動(後退)する際にはこ
の先端分断部5S(シャトルロッド部)は移動せず樹脂
注入部1内に挿入したまま残り、この置き去りにされた
先端分断部5S(シャトルロッド部)は次ぎの樹脂射出
時に射出圧によりスプルー部2A内を戻り可動するよう
に構成したことを特徴とする請求項1記載の樹脂成形機
に係るものである。
【0013】また、前記樹脂注入部1での熱が前記金型
7に伝導することを抑制し、且つ、樹脂注入部1の射出
口路1B内の残留する溶融樹脂4が金型離型時若しくは
樹脂注入部1が金型7から離反した際においても溶融状
態を保持することを阻止する断熱部22を樹脂注入部1に
設けて、金型離型時若しくは樹脂注入部1が金型7から
離反した際には樹脂注入部1内の溶融樹脂4が固化若し
くは半固化してこれにより樹脂注入部1の射出口路1B
が詰まり閉塞し、樹脂注入部1の射出口路1B先端の前
記射出口1Aから残留した溶融樹脂4がはなたれること
を阻止するように構成したことを特徴とする請求項1,
2のいずれか1項に記載の射出成形機に係るものであ
る。
7に伝導することを抑制し、且つ、樹脂注入部1の射出
口路1B内の残留する溶融樹脂4が金型離型時若しくは
樹脂注入部1が金型7から離反した際においても溶融状
態を保持することを阻止する断熱部22を樹脂注入部1に
設けて、金型離型時若しくは樹脂注入部1が金型7から
離反した際には樹脂注入部1内の溶融樹脂4が固化若し
くは半固化してこれにより樹脂注入部1の射出口路1B
が詰まり閉塞し、樹脂注入部1の射出口路1B先端の前
記射出口1Aから残留した溶融樹脂4がはなたれること
を阻止するように構成したことを特徴とする請求項1,
2のいずれか1項に記載の射出成形機に係るものであ
る。
【0014】また、前記樹脂注入部1の射出口路1Bを
詰まらせる固化若しくは半固化した樹脂14は次の射出に
際して金型7内に射出され、前記湯道部2のスプルー部
2A末端のコールドスラグ受2Cに収納される程度の固
化容量となるように前記断熱部22を構成したことを特徴
する請求項3記載の射出成形機に係るものである。
詰まらせる固化若しくは半固化した樹脂14は次の射出に
際して金型7内に射出され、前記湯道部2のスプルー部
2A末端のコールドスラグ受2Cに収納される程度の固
化容量となるように前記断熱部22を構成したことを特徴
する請求項3記載の射出成形機に係るものである。
【0015】また、前記樹脂注入部1の射出口路1Bの
後端側周囲に樹脂注入部1を構成する金属材料より熱伝
導度が劣る断熱材22Aを配設して前記断熱部22を構成し
たことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
の射出成形機に係るものである。
後端側周囲に樹脂注入部1を構成する金属材料より熱伝
導度が劣る断熱材22Aを配設して前記断熱部22を構成し
たことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
の射出成形機に係るものである。
【0016】
【発明の実施の形態】最良と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0017】樹脂注入部1から湯道部2を介してキャビ
ティー3内に溶融した樹脂4を送り込んだ後、樹脂押し
戻し体5が湯道部2(スプルー部2A)内へ突出し更に
樹脂注入部1へ向けて移動し、湯道部2(スプルー部2
A)内の不要成形物6を樹脂注入部1へ押し戻す。押し
戻される不要成形物6は樹脂注入部1の熱により溶融状
態となりながら若しくは固化状態或いは半固化状態のま
ま樹脂注入部1内に押し戻され、樹脂注入部1内で再び
溶融される。
ティー3内に溶融した樹脂4を送り込んだ後、樹脂押し
戻し体5が湯道部2(スプルー部2A)内へ突出し更に
樹脂注入部1へ向けて移動し、湯道部2(スプルー部2
A)内の不要成形物6を樹脂注入部1へ押し戻す。押し
戻される不要成形物6は樹脂注入部1の熱により溶融状
態となりながら若しくは固化状態或いは半固化状態のま
ま樹脂注入部1内に押し戻され、樹脂注入部1内で再び
溶融される。
【0018】本発明においては、溶融樹脂4の射出時に
金型7の冷熱が断熱部22により遮られ、樹脂注入部1内
の溶融樹脂4が冷却されにくく、溶融温度が下がりにく
い。 従って、溶融樹脂4の粘度が上がりにくく断熱部22がな
い場合に比べて溶融樹脂4の射出がスムーズとなり、キ
ャビティー3の注入が良好となる。
金型7の冷熱が断熱部22により遮られ、樹脂注入部1内
の溶融樹脂4が冷却されにくく、溶融温度が下がりにく
い。 従って、溶融樹脂4の粘度が上がりにくく断熱部22がな
い場合に比べて溶融樹脂4の射出がスムーズとなり、キ
ャビティー3の注入が良好となる。
【0019】また、前述のようにスプルー部2A内の不
要成形物6は、樹脂押し戻し体5により樹脂注入部1内
に押し戻されるが、この際断熱部22により金型7の冷熱
と樹脂注入部1内とは断熱されているため、たとえ不要
成形物6が固化状態若しくは半分固化状態のままで樹脂
注入部1内に戻されても、断熱部22がない場合に比べて
樹脂注入部1内の温度は高く保持されているから、それ
だけ不要成形物6は樹脂注入部1内において速やかに溶
融することとなる。
要成形物6は、樹脂押し戻し体5により樹脂注入部1内
に押し戻されるが、この際断熱部22により金型7の冷熱
と樹脂注入部1内とは断熱されているため、たとえ不要
成形物6が固化状態若しくは半分固化状態のままで樹脂
注入部1内に戻されても、断熱部22がない場合に比べて
樹脂注入部1内の温度は高く保持されているから、それ
だけ不要成形物6は樹脂注入部1内において速やかに溶
融することとなる。
【0020】従って、この不要成形物6が早く溶融する
ことによって成形サイクルをそれだけ短くでき、高サイ
クルでこのようなスプルーレス成形が可能となり、量産
性が高まり、実用性に秀れることとなる。
ことによって成形サイクルをそれだけ短くでき、高サイ
クルでこのようなスプルーレス成形が可能となり、量産
性が高まり、実用性に秀れることとなる。
【0021】また、樹脂注入部1の射出口路1B内の残
留する溶融樹脂4が金型離型時若しくは樹脂注入部1が
金型7から離反した際においても溶融状態を保持するこ
とを阻止する断熱部22とすれば、金型7を離型したとき
や樹脂注入部1が金型7から離反した際など樹脂注入部
1の前端の射出口1A側が冷えると射出口路1B内の溶
融樹脂4は固化若しくは半固化する。
留する溶融樹脂4が金型離型時若しくは樹脂注入部1が
金型7から離反した際においても溶融状態を保持するこ
とを阻止する断熱部22とすれば、金型7を離型したとき
や樹脂注入部1が金型7から離反した際など樹脂注入部
1の前端の射出口1A側が冷えると射出口路1B内の溶
融樹脂4は固化若しくは半固化する。
【0022】この固化若しくは半固化した樹脂14により
射出口路1B或いは射出口1Aは詰まり閉塞し、前記先
端分断部5S(シャトルロッド部)の有無に係わらずは
なたれ現象が防止されることとなる。
射出口路1B或いは射出口1Aは詰まり閉塞し、前記先
端分断部5S(シャトルロッド部)の有無に係わらずは
なたれ現象が防止されることとなる。
【0023】再び、金型7は閉じ次の射出の際には、射
出圧によりこの固化若しくは半固化した樹脂14は溶融樹
脂4と共に射出される。
出圧によりこの固化若しくは半固化した樹脂14は溶融樹
脂4と共に射出される。
【0024】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0025】尚、本発明を適用する射出成形機の基本構
成については、従来例での説明と重複するため図面に符
号を付して説明は省略する。
成については、従来例での説明と重複するため図面に符
号を付して説明は省略する。
【0026】本実施例は前述したように出願人が開発し
たスプルーレス方法(特願平5−84732号,特願平
6−4103号など)に改良を加えたものであるが、先
ず本発明の改良点を分かりやすくするため、改良前の基
本構成並びに基本作動について図1〜図5に基づいて詳
述する。
たスプルーレス方法(特願平5−84732号,特願平
6−4103号など)に改良を加えたものであるが、先
ず本発明の改良点を分かりやすくするため、改良前の基
本構成並びに基本作動について図1〜図5に基づいて詳
述する。
【0027】本実施例は次のような手法に基づくもので
ある。
ある。
【0028】樹脂注入部1からスプルー部2Aから成る
湯道部2を介しキャビティー3内にゲート部9を介して
溶融した樹脂4を送り込み樹脂成形する樹脂成形におい
て、キャビティー3内に溶融樹脂4をスクリュー13の可
動により送り込んでキャビティー3内の成形品8が硬化
した後、棒状ロッドの樹脂押し戻し体5をスプルー部2
A内へ突出させ更に樹脂注入部1に向けて移動させ、半
固化状態の不要成形物6を樹脂注入部1へ押し戻し、不
要成形物6を樹脂注入部1での熱により樹脂注入部1内
へ溶融状態で押し戻す。この際、樹脂押し戻し体5の移
動により樹脂押し戻し体5の側部のゲート閉塞部5Aで
キャビティー3内へのゲート部9を閉塞し、樹脂押し戻
し体5の移動先端部の注入閉塞部5Bで樹脂注入部1の
射出注入口を閉塞する。
湯道部2を介しキャビティー3内にゲート部9を介して
溶融した樹脂4を送り込み樹脂成形する樹脂成形におい
て、キャビティー3内に溶融樹脂4をスクリュー13の可
動により送り込んでキャビティー3内の成形品8が硬化
した後、棒状ロッドの樹脂押し戻し体5をスプルー部2
A内へ突出させ更に樹脂注入部1に向けて移動させ、半
固化状態の不要成形物6を樹脂注入部1へ押し戻し、不
要成形物6を樹脂注入部1での熱により樹脂注入部1内
へ溶融状態で押し戻す。この際、樹脂押し戻し体5の移
動により樹脂押し戻し体5の側部のゲート閉塞部5Aで
キャビティー3内へのゲート部9を閉塞し、樹脂押し戻
し体5の移動先端部の注入閉塞部5Bで樹脂注入部1の
射出注入口を閉塞する。
【0029】従って、本実施例での樹脂成形機は、具体
的には図1〜図4に示すような構成である。
的には図1〜図4に示すような構成である。
【0030】図示したこの実施例においては、所謂スプ
ルー部2Aのみを有するといえるもので、このスプルー
部2A左右にキャビティー3が配され、スプルー部2A
とキャビティー3とをつなぐ湯道部2は省略された構造
で、このスプルー部2Aとキャビティー3との間にはゲ
ート部9及びランナー部2Bがわずかにあると考えても
良い。
ルー部2Aのみを有するといえるもので、このスプルー
部2A左右にキャビティー3が配され、スプルー部2A
とキャビティー3とをつなぐ湯道部2は省略された構造
で、このスプルー部2Aとキャビティー3との間にはゲ
ート部9及びランナー部2Bがわずかにあると考えても
良い。
【0031】また、金型7を離型してキャビティー3を
開いてキャビティー3内の成形品8をエジェクタロッド
10Aで押し出し排出する排出エジエクタ装置10の駆動源
によって移動する押し戻し用エジエクタ装置11を設け、
この押し戻し用エジエクタ装置11の移動プレート11Aに
棒状ロッドの樹脂押し戻し体5をスプルー部2Aに向け
て突設している。即ち、このエジェクタロッド10Aと樹
脂押し戻し体5との移動駆動源を共通のものとし、これ
を制御してエジェクタロッド10Aと樹脂押し戻し体5と
を時間差駆動するように構成している。このような構造
がスプルーレス方法の実用化(低コスト化)に成功した
要因の一つである。
開いてキャビティー3内の成形品8をエジェクタロッド
10Aで押し出し排出する排出エジエクタ装置10の駆動源
によって移動する押し戻し用エジエクタ装置11を設け、
この押し戻し用エジエクタ装置11の移動プレート11Aに
棒状ロッドの樹脂押し戻し体5をスプルー部2Aに向け
て突設している。即ち、このエジェクタロッド10Aと樹
脂押し戻し体5との移動駆動源を共通のものとし、これ
を制御してエジェクタロッド10Aと樹脂押し戻し体5と
を時間差駆動するように構成している。このような構造
がスプルーレス方法の実用化(低コスト化)に成功した
要因の一つである。
【0032】従って、この樹脂押し戻し体5は、可動前
においては可動先端部がスプルー部2Aの先端部を閉塞
するように構成し、キャビティー3内の成形品8が硬化
した後、この棒状ロッドの樹脂押し戻し体5を押し戻し
用エジエクタ装置11の移動プレート11Aを前進可動する
ことによりスプルー部2A内へ突出させ、更に樹脂注入
部1に向けて移動させ、半固化状態の不要成形物6を樹
脂注入部1へ押し戻す。このスプルー部2A内の不要成
形物6を押し戻した可動後は樹脂押し戻し体5周面をゲ
ート閉塞部5Aとして、このゲート閉塞部5Aがキャビ
ティー3内の注入導入部である左右のゲート部9を閉塞
し、可動先端部に形成した注入閉塞部5Bが樹脂注入部
1へ向けて直進して樹脂注入部1を閉塞するように構成
している。
においては可動先端部がスプルー部2Aの先端部を閉塞
するように構成し、キャビティー3内の成形品8が硬化
した後、この棒状ロッドの樹脂押し戻し体5を押し戻し
用エジエクタ装置11の移動プレート11Aを前進可動する
ことによりスプルー部2A内へ突出させ、更に樹脂注入
部1に向けて移動させ、半固化状態の不要成形物6を樹
脂注入部1へ押し戻す。このスプルー部2A内の不要成
形物6を押し戻した可動後は樹脂押し戻し体5周面をゲ
ート閉塞部5Aとして、このゲート閉塞部5Aがキャビ
ティー3内の注入導入部である左右のゲート部9を閉塞
し、可動先端部に形成した注入閉塞部5Bが樹脂注入部
1へ向けて直進して樹脂注入部1を閉塞するように構成
している。
【0033】このようにして樹脂押し戻し体5の可動に
より湯道部2内の不要成形物6を押し戻し、樹脂注入部
1の熱により溶融状態で樹脂注入部1に不要成形物6を
押し戻すと共に、樹脂注入部1を閉塞する。尚、樹脂押
し戻し体5の先端の注入閉塞部5Bが樹脂注入部1の射
出注入口内の奥まで挿入されるように構成しても良い。
より湯道部2内の不要成形物6を押し戻し、樹脂注入部
1の熱により溶融状態で樹脂注入部1に不要成形物6を
押し戻すと共に、樹脂注入部1を閉塞する。尚、樹脂押
し戻し体5の先端の注入閉塞部5Bが樹脂注入部1の射
出注入口内の奥まで挿入されるように構成しても良い。
【0034】その後、金型7が離型してキャビティー3
が離型し、排出エジエクタ装置10のエジェクタロッド10
Aがエジェクタ移動プレート10Bの移動により突出可動
し、キャビティー3に付着する成形品8を押出排出させ
る。
が離型し、排出エジエクタ装置10のエジェクタロッド10
Aがエジェクタ移動プレート10Bの移動により突出可動
し、キャビティー3に付着する成形品8を押出排出させ
る。
【0035】また、本実施例では従来のような先細り
(径小)な樹脂注入部を有さず、シリンダー12の径とほ
ぼ同径のまま湯道部2(スプルー部2A)が形成され、
湯道部2と樹脂注入部1との明確な区別ができない構造
となっている。従って、従来のスプルー部より径大なス
プルー部2Aとなっている。
(径小)な樹脂注入部を有さず、シリンダー12の径とほ
ぼ同径のまま湯道部2(スプルー部2A)が形成され、
湯道部2と樹脂注入部1との明確な区別ができない構造
となっている。従って、従来のスプルー部より径大なス
プルー部2Aとなっている。
【0036】即ち、本実施例のように成形時には樹脂押
し戻し体5の注入閉塞部5Bにより樹脂注入部1は閉塞
され、湯道部2が冷却硬化しても、半溶融状態でも或い
は溶融状態でも成形可能であるので、従来のような径小
な樹脂注入部を要しない。 そのため、従来のようなノズル部による注入抵抗がな
く、溶融樹脂4の低圧射出が可能となるので、成形品8
のそりや変形が低減でき、毎回の成形ショット毎に成形
品8の善し悪しのばらつきも低減される効果をも発揮す
る。
し戻し体5の注入閉塞部5Bにより樹脂注入部1は閉塞
され、湯道部2が冷却硬化しても、半溶融状態でも或い
は溶融状態でも成形可能であるので、従来のような径小
な樹脂注入部を要しない。 そのため、従来のようなノズル部による注入抵抗がな
く、溶融樹脂4の低圧射出が可能となるので、成形品8
のそりや変形が低減でき、毎回の成形ショット毎に成形
品8の善し悪しのばらつきも低減される効果をも発揮す
る。
【0037】即ち、樹脂押し戻し体5の注入閉塞部5B
により樹脂注入部1を閉塞するため、樹脂注入部1及び
湯道部2(スプルー部2A)が径大でも樹脂もれを確実
に防止でき、径大としてスプルー部2Aでの不要成形物
6が半溶融状態でも全く成形品8の成形には支障がない
ため、前述のような秀れた効果を発揮する径小な樹脂注
入部を有しない構造に設計できる。
により樹脂注入部1を閉塞するため、樹脂注入部1及び
湯道部2(スプルー部2A)が径大でも樹脂もれを確実
に防止でき、径大としてスプルー部2Aでの不要成形物
6が半溶融状態でも全く成形品8の成形には支障がない
ため、前述のような秀れた効果を発揮する径小な樹脂注
入部を有しない構造に設計できる。
【0038】尚、図4に示すようなスプルー部2Aのみ
から湯道部2が構成されるような構造に本発明を適用し
ても良いし、図5に示すようにランナー部2Bを有する
構造とし、スプルーランナーは成形排出されないが、わ
ずかなランナーが不要成形物6として排出されるような
構造としても良い。
から湯道部2が構成されるような構造に本発明を適用し
ても良いし、図5に示すようにランナー部2Bを有する
構造とし、スプルーランナーは成形排出されないが、わ
ずかなランナーが不要成形物6として排出されるような
構造としても良い。
【0039】また樹脂押し戻し体5の先端部を分断して
先端分断部5S(シャトルロッド部)を形成し、樹脂押
し戻し体5を可動してこの先端分断部5S(シャトルロ
ッド部)を樹脂注入部1に挿入し、スプルー部2A内の
不要成形物6を樹脂注入部1内に押し戻し、樹脂押し戻
し体5が戻り可動(後退)する際にはこの先端分断部5
S(シャトルロッド部)は移動せず樹脂注入部1内に挿
入したまま残り、この置き去りにされた先端分断部5S
(シャトルロッド部)は次ぎの樹脂射出時に射出圧によ
りスプルー部2A内を戻り可動するように構成してもよ
い。
先端分断部5S(シャトルロッド部)を形成し、樹脂押
し戻し体5を可動してこの先端分断部5S(シャトルロ
ッド部)を樹脂注入部1に挿入し、スプルー部2A内の
不要成形物6を樹脂注入部1内に押し戻し、樹脂押し戻
し体5が戻り可動(後退)する際にはこの先端分断部5
S(シャトルロッド部)は移動せず樹脂注入部1内に挿
入したまま残り、この置き去りにされた先端分断部5S
(シャトルロッド部)は次ぎの樹脂射出時に射出圧によ
りスプルー部2A内を戻り可動するように構成してもよ
い。
【0040】以上が出願人の開発したスプルーレス方法
を実現するための基本となる構成作動を示す樹脂成形機
であるが、本発明においてはこの本実施例に更に改良を
加えたものである。この本発明の要旨である改良点につ
いて図6〜図9に基づいて説明する。
を実現するための基本となる構成作動を示す樹脂成形機
であるが、本発明においてはこの本実施例に更に改良を
加えたものである。この本発明の要旨である改良点につ
いて図6〜図9に基づいて説明する。
【0041】本実施例は、シリンダー12内に導入される
樹脂材を自転するスクリュー13によって溶融しながらシ
リンダー12先端の樹脂注入部1へ送り、この樹脂注入部
1に送り込み停留された溶融樹脂4をこの樹脂量によっ
て後退したスクリュー13を前方へ押し出すことにより金
型7内のキャビティー3へスプルー部2Aやランナー部
2Bなどの湯道部2を介してキャビティー3内に溶融し
た樹脂4を送り込み樹脂成形する樹脂成形機において、
湯道部2のスプルー部2A内へ突出して樹脂注入部1へ
向けてスプルー部2A内を移動させた際、スプルー部2
A内の固化状態若しくは半固化状態の不要成形物6を樹
脂注入部1内へ押し戻す樹脂押し戻し体5をスプルー部
2Aに移動自在に配設し、この樹脂押し戻し体5を進退
移動する棒状ロッドで形成し、この棒状ロッドを樹脂注
入部1に向けてスプルー部2A内を前進移動し得るよう
に構成し、この前記樹脂押し戻し体5の樹脂注入部1側
である移動先端部を分断形成して先端分断部5Sを形成
し、樹脂押し戻し体5を可動してこの先端分断部5S
(シャトルロッド部)を樹脂注入部1に挿入し、スプル
ー部2A内の不要成形物6を樹脂注入部1内に押し戻
し、樹脂押し戻し体5が戻り可動(後退)する際にはこ
の先端分断部5S(シャトルロッド部)は移動せず樹脂
注入部1内に挿入したまま残り、この置き去りにされた
先端分断部5S(シャトルロッド部)は次ぎの樹脂射出
時に射出圧によりスプルー部2A内を戻り可動するよう
に構成している。
樹脂材を自転するスクリュー13によって溶融しながらシ
リンダー12先端の樹脂注入部1へ送り、この樹脂注入部
1に送り込み停留された溶融樹脂4をこの樹脂量によっ
て後退したスクリュー13を前方へ押し出すことにより金
型7内のキャビティー3へスプルー部2Aやランナー部
2Bなどの湯道部2を介してキャビティー3内に溶融し
た樹脂4を送り込み樹脂成形する樹脂成形機において、
湯道部2のスプルー部2A内へ突出して樹脂注入部1へ
向けてスプルー部2A内を移動させた際、スプルー部2
A内の固化状態若しくは半固化状態の不要成形物6を樹
脂注入部1内へ押し戻す樹脂押し戻し体5をスプルー部
2Aに移動自在に配設し、この樹脂押し戻し体5を進退
移動する棒状ロッドで形成し、この棒状ロッドを樹脂注
入部1に向けてスプルー部2A内を前進移動し得るよう
に構成し、この前記樹脂押し戻し体5の樹脂注入部1側
である移動先端部を分断形成して先端分断部5Sを形成
し、樹脂押し戻し体5を可動してこの先端分断部5S
(シャトルロッド部)を樹脂注入部1に挿入し、スプル
ー部2A内の不要成形物6を樹脂注入部1内に押し戻
し、樹脂押し戻し体5が戻り可動(後退)する際にはこ
の先端分断部5S(シャトルロッド部)は移動せず樹脂
注入部1内に挿入したまま残り、この置き去りにされた
先端分断部5S(シャトルロッド部)は次ぎの樹脂射出
時に射出圧によりスプルー部2A内を戻り可動するよう
に構成している。
【0042】本実施例では、この樹脂注入部1での熱が
前記金型7に伝導することを抑制し、且つ、樹脂注入部
1の射出口路1B内の残留する溶融樹脂4が金型離型時
若しくは樹脂注入部1が金型7から離反した際において
も溶融状態を保持することを阻止する断熱部22を樹脂注
入部1に設けて、金型離型時若しくは樹脂注入部1が金
型7から離反した際には樹脂注入部1内の溶融樹脂4が
固化若しくは半固化してこれにより樹脂注入部1の射出
口路1Bが詰まり閉塞し、樹脂注入部1の射出口路1B
先端の前記射出口1Aから残留した溶融樹脂4がはなた
れることを阻止するように構成している。
前記金型7に伝導することを抑制し、且つ、樹脂注入部
1の射出口路1B内の残留する溶融樹脂4が金型離型時
若しくは樹脂注入部1が金型7から離反した際において
も溶融状態を保持することを阻止する断熱部22を樹脂注
入部1に設けて、金型離型時若しくは樹脂注入部1が金
型7から離反した際には樹脂注入部1内の溶融樹脂4が
固化若しくは半固化してこれにより樹脂注入部1の射出
口路1Bが詰まり閉塞し、樹脂注入部1の射出口路1B
先端の前記射出口1Aから残留した溶融樹脂4がはなた
れることを阻止するように構成している。
【0043】また、前記樹脂注入部1の射出口路1Bを
詰まらせる固化若しくは半固化した樹脂14は次の射出に
際して金型7内に射出され、前記湯道部2のスプルー部
2A末端のコールドスラグ受2Cに収納される程度の固
化容量となるように前記断熱部22を構成している。
詰まらせる固化若しくは半固化した樹脂14は次の射出に
際して金型7内に射出され、前記湯道部2のスプルー部
2A末端のコールドスラグ受2Cに収納される程度の固
化容量となるように前記断熱部22を構成している。
【0044】具体的には、前記樹脂注入部1の射出口路
1Bの後端側周囲に樹脂注入部1を構成する金属材料よ
り熱伝導度が劣る断熱材22Aを配設して前記断熱部22を
構成している。
1Bの後端側周囲に樹脂注入部1を構成する金属材料よ
り熱伝導度が劣る断熱材22Aを配設して前記断熱部22を
構成している。
【0045】従って、従来樹脂注入部1の前端(射出口
1A)から後端に向かって徐々に温度が高くなる温度勾
配がほぼなくなり、前記断熱部22を境にして後端側の温
度が高く保持されるように構成している。
1A)から後端に向かって徐々に温度が高くなる温度勾
配がほぼなくなり、前記断熱部22を境にして後端側の温
度が高く保持されるように構成している。
【0046】即ち、前記温度分布が、緩やかな勾配を有
さず断熱部22を境にして急激に高くなるように構成して
いる。
さず断熱部22を境にして急激に高くなるように構成して
いる。
【0047】従って、本実施例ではこの断熱部22によっ
て、この断熱部22より前端側の射出口路1B内の樹脂14
は離型時には固化若しくは半固化して口路内を詰まら
せ、前記はなたれ現象を防止できると共に、前記樹脂注
入部1での熱が前記金型7に伝導することを抑制するこ
ととなる。
て、この断熱部22より前端側の射出口路1B内の樹脂14
は離型時には固化若しくは半固化して口路内を詰まら
せ、前記はなたれ現象を防止できると共に、前記樹脂注
入部1での熱が前記金型7に伝導することを抑制するこ
ととなる。
【0048】即ち、前記温度勾配の解消により樹脂注入
部1内(前記断熱部22より後端側)の温度は常に高く保
持されることとなる。
部1内(前記断熱部22より後端側)の温度は常に高く保
持されることとなる。
【0049】従って、本実施例においては、溶融樹脂4
の射出時に金型7の冷熱が断熱部22により遮られ、樹脂
注入部1内の溶融樹脂4が冷却されにくく、溶融温度が
下がりにくい。
の射出時に金型7の冷熱が断熱部22により遮られ、樹脂
注入部1内の溶融樹脂4が冷却されにくく、溶融温度が
下がりにくい。
【0050】従って、溶融樹脂4の粘度が上がりにくく
断熱部22がない場合に比べて溶融樹脂4の射出がスムー
ズとなり、キャビティー3の注入が良好となる。
断熱部22がない場合に比べて溶融樹脂4の射出がスムー
ズとなり、キャビティー3の注入が良好となる。
【0051】また、前述のようにスプルー部2A内の不
要成形物6は、樹脂押し戻し体5により樹脂注入部1内
に押し戻されるが、この際断熱部22により金型7の冷熱
と樹脂注入部1内とは断熱されているため、たとえ不要
成形物6が固化状態若しくは半分固化状態で樹脂注入部
1内に戻されても、断熱部22がない場合に比べて樹脂注
入部1内の温度は高く保持されているから、それだけ不
要成形物6は樹脂注入部1内において速やかに溶融する
こととなる。
要成形物6は、樹脂押し戻し体5により樹脂注入部1内
に押し戻されるが、この際断熱部22により金型7の冷熱
と樹脂注入部1内とは断熱されているため、たとえ不要
成形物6が固化状態若しくは半分固化状態で樹脂注入部
1内に戻されても、断熱部22がない場合に比べて樹脂注
入部1内の温度は高く保持されているから、それだけ不
要成形物6は樹脂注入部1内において速やかに溶融する
こととなる。
【0052】従って、この不要成形物6が早く溶融する
ことによって成形サイクルをそれだけ短くでき、高サイ
クルでこのようなスプルーレス成形が可能となり、量産
性が高まり、実用性に秀れることとなる。
ことによって成形サイクルをそれだけ短くでき、高サイ
クルでこのようなスプルーレス成形が可能となり、量産
性が高まり、実用性に秀れることとなる。
【0053】また、樹脂注入部1の射出口路1B内の残
留する溶融樹脂4が金型離型時若しくは樹脂注入部1が
金型7から離反した際においても溶融状態を保持するこ
とを阻止する断熱部22であるから、金型7を離型したと
きや樹脂注入部1が金型7から離反した際など樹脂注入
部1の前端の射出口1A側が冷えると射出口路1B内の
溶融樹脂4は固化若しくは半固化する。
留する溶融樹脂4が金型離型時若しくは樹脂注入部1が
金型7から離反した際においても溶融状態を保持するこ
とを阻止する断熱部22であるから、金型7を離型したと
きや樹脂注入部1が金型7から離反した際など樹脂注入
部1の前端の射出口1A側が冷えると射出口路1B内の
溶融樹脂4は固化若しくは半固化する。
【0054】この固化若しくは半固化した樹脂14により
射出口路1B或いは射出口1Aは詰まり閉塞し、前記先
端分断部5S(シャトルロッド部)の有無に係わらずは
なたれ現象が防止されることとなる。
射出口路1B或いは射出口1Aは詰まり閉塞し、前記先
端分断部5S(シャトルロッド部)の有無に係わらずは
なたれ現象が防止されることとなる。
【0055】再び、金型7は閉じ次の射出の際には、射
出圧によりこの固化若しくは半固化した樹脂14は溶融樹
脂4と共に射出される。
出圧によりこの固化若しくは半固化した樹脂14は溶融樹
脂4と共に射出される。
【0056】更に、このような作用・効果を果たすよう
に設計する断熱部22について具体的に説明する。
に設計する断熱部22について具体的に説明する。
【0057】本実施例では、シリンダー12外周並びに樹
脂注入部1の基部外周に導入口より導入される樹脂材を
溶融し、その溶融状態を保持するヒータ15を配設してい
るが、この熱が樹脂注入部1の射出口路1Bに良好に伝
導されないように断熱部22を設けている。
脂注入部1の基部外周に導入口より導入される樹脂材を
溶融し、その溶融状態を保持するヒータ15を配設してい
るが、この熱が樹脂注入部1の射出口路1Bに良好に伝
導されないように断熱部22を設けている。
【0058】この断熱部22は前記熱を完全に遮断する必
要はなく、金型7を離型したときや樹脂注入部1が金型
7から離反した際など樹脂注入部1の前端の射出口1A
側が冷えた場合に、この射出口1A後方の射出口路1B
内の溶融樹脂4が射出口路1B(射出口1A)を詰まり
閉塞する程度固化すれば十分である。
要はなく、金型7を離型したときや樹脂注入部1が金型
7から離反した際など樹脂注入部1の前端の射出口1A
側が冷えた場合に、この射出口1A後方の射出口路1B
内の溶融樹脂4が射出口路1B(射出口1A)を詰まり
閉塞する程度固化すれば十分である。
【0059】逆にあまりこの熱を遮断すると、溶融樹脂
4を射出した後キャビティー3内の溶融樹脂4に保圧を
かけているときや保圧終了後キャビティー3内の溶融樹
脂4が冷えて成形されるときなどに湯道部2内の不要溶
融樹脂4と共に固化して成形排出されるようでは目的を
達し得ないし、また、もっと完全に熱を遮断してしまう
と射出口路1B内の溶融樹脂4が常に固化しようとして
しまい射出条件にまで大きな影響を与えたり、一旦強固
に固化した場合には次の射出圧では固化した樹脂14が排
出できなくなったりして成形不良を来たしかねない。
4を射出した後キャビティー3内の溶融樹脂4に保圧を
かけているときや保圧終了後キャビティー3内の溶融樹
脂4が冷えて成形されるときなどに湯道部2内の不要溶
融樹脂4と共に固化して成形排出されるようでは目的を
達し得ないし、また、もっと完全に熱を遮断してしまう
と射出口路1B内の溶融樹脂4が常に固化しようとして
しまい射出条件にまで大きな影響を与えたり、一旦強固
に固化した場合には次の射出圧では固化した樹脂14が排
出できなくなったりして成形不良を来たしかねない。
【0060】本実施例では、このようなことを考慮し、
前述のように金型7を離型したときや樹脂注入部1が金
型7から離反した際など樹脂注入部1の前端の射出口1
A側が冷えたな場合に、射出口路1B内の溶融樹脂4が
固化して射出口路1Bの基端の口径が最も小さい部分を
閉塞させる程度の適度の断熱作用が発揮されるように設
定する。
前述のように金型7を離型したときや樹脂注入部1が金
型7から離反した際など樹脂注入部1の前端の射出口1
A側が冷えたな場合に、射出口路1B内の溶融樹脂4が
固化して射出口路1Bの基端の口径が最も小さい部分を
閉塞させる程度の適度の断熱作用が発揮されるように設
定する。
【0061】また、このように設定することで、前記金
型7の冷熱を遮断して溶融樹脂4の射出粘度の上昇を抑
えキャビティー3への注入をスムーズにする効果や不要
成形物6が樹脂注入部1内に押し戻された際、樹脂注入
部1内で不要成形物6を速やかに溶融し、成形サイクル
を向上させる効果も十分に発揮される。
型7の冷熱を遮断して溶融樹脂4の射出粘度の上昇を抑
えキャビティー3への注入をスムーズにする効果や不要
成形物6が樹脂注入部1内に押し戻された際、樹脂注入
部1内で不要成形物6を速やかに溶融し、成形サイクル
を向上させる効果も十分に発揮される。
【0062】具体的には本実施例では改良試作実験を繰
り返し、熱伝導に劣る断熱材料を射出口路1Bの外周に
配設している。
り返し、熱伝導に劣る断熱材料を射出口路1Bの外周に
配設している。
【0063】即ち、図6〜図9に示すように樹脂注入部
1の所定位置に断熱材挿入溝16を形成し、この断熱材挿
入溝16に断熱材22Aを挿入嵌合し、この断熱材22Aによ
り後方から伝導する熱を断熱するように構成している。
1の所定位置に断熱材挿入溝16を形成し、この断熱材挿
入溝16に断熱材22Aを挿入嵌合し、この断熱材22Aによ
り後方から伝導する熱を断熱するように構成している。
【0064】例えば、断熱材22Aとしては、樹脂注入部
1成形母材である鉄鋼より熱伝導度が約80%程度少な
く母材の二割程度の断熱度を有する石綿を採用する。
1成形母材である鉄鋼より熱伝導度が約80%程度少な
く母材の二割程度の断熱度を有する石綿を採用する。
【0065】また、本実施例のように、断熱部22として
射出口路1Bに熱が伝わりにくいようにする断熱材22A
を樹脂注入部1に埋設しても良いが、この射出口路1B
或いは射出口路1Bの途中から前端側を熱伝導度の低い
材料で形成し、前述のように射出口路1B内の溶融樹脂
4が離型時に固化するように断熱部22を構成しても良
い。
射出口路1Bに熱が伝わりにくいようにする断熱材22A
を樹脂注入部1に埋設しても良いが、この射出口路1B
或いは射出口路1Bの途中から前端側を熱伝導度の低い
材料で形成し、前述のように射出口路1B内の溶融樹脂
4が離型時に固化するように断熱部22を構成しても良
い。
【0066】また、本実施例では前記射出口路1B内で
固化した樹脂14が次の射出に際して通常の射出圧により
射出口1Aから排出され、金型7のスプルー部2A前端
の凹部であるコールドスラグ受2Cに収納し、続いてく
る溶融樹脂4がこのコールドスラグ受2Cのやや上部か
ら分岐するランナー部2Bを介して各キャビティー3に
射出注入されるように構成している。
固化した樹脂14が次の射出に際して通常の射出圧により
射出口1Aから排出され、金型7のスプルー部2A前端
の凹部であるコールドスラグ受2Cに収納し、続いてく
る溶融樹脂4がこのコールドスラグ受2Cのやや上部か
ら分岐するランナー部2Bを介して各キャビティー3に
射出注入されるように構成している。
【0067】このように射出口路1Bを詰まらせる固化
した樹脂14がコールドスラグ受2Cに収納されるように
コールドスラグ受2Cの収納容量,射出口路1Bの口
径,断熱部22による断熱度により樹脂14の固化容量を設
定している。
した樹脂14がコールドスラグ受2Cに収納されるように
コールドスラグ受2Cの収納容量,射出口路1Bの口
径,断熱部22による断熱度により樹脂14の固化容量を設
定している。
【0068】また、本実施例ではこの固化した樹脂14が
次の射出に際してスムーズに金型7内のスプルー部2A
に向かって射出排出されるように、射出口1Aを前端
(外方)へ向かって口径が大きくなる外開きテーパ孔状
に形成している。
次の射出に際してスムーズに金型7内のスプルー部2A
に向かって射出排出されるように、射出口1Aを前端
(外方)へ向かって口径が大きくなる外開きテーパ孔状
に形成している。
【0069】以上のように本実施例は、先端分断部5S
により樹脂注入部1を閉塞するかしないかにかかわら
ず、確実にはなたれ現象が防止できると共に、溶融樹脂
4の射出粘度の上昇を抑えキャビティー3への注入がス
ムーズとなり、不要成形物6が樹脂注入部1内に押し戻
された際、樹脂注入部1内で不要成形物6が速やかに溶
融し、成形サイクルが向上する。
により樹脂注入部1を閉塞するかしないかにかかわら
ず、確実にはなたれ現象が防止できると共に、溶融樹脂
4の射出粘度の上昇を抑えキャビティー3への注入がス
ムーズとなり、不要成形物6が樹脂注入部1内に押し戻
された際、樹脂注入部1内で不要成形物6が速やかに溶
融し、成形サイクルが向上する。
【0070】従って、スプルーレス方法の実用化のため
の重要課題の一つとして試作研究の末見い出された高サ
イクル化が実現でき、実用性に極めて秀れた樹脂成形機
となる。
の重要課題の一つとして試作研究の末見い出された高サ
イクル化が実現でき、実用性に極めて秀れた樹脂成形機
となる。
【0071】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、極
めて簡易な構成にして低コストでランナーレスシステム
(スプルーランナーレスシステム)を構成できる秀れた
樹脂成形機となる。
めて簡易な構成にして低コストでランナーレスシステム
(スプルーランナーレスシステム)を構成できる秀れた
樹脂成形機となる。
【0072】しかも、本発明は前記樹脂注入部での熱が
前記金型に伝導することを抑制する断熱部を樹脂注入部
に設けたから、溶融樹脂の射出時に金型の冷熱が断熱部
により遮られ、樹脂注入部内の溶融樹脂が冷却されにく
く、溶融温度が下がりにくいため、溶融樹脂の粘度が上
がりにくく断熱部がない場合に比べて溶融樹脂の射出が
スムーズとなり、キャビティーの注入が良好となり、更
に、たとえ不要成形物が固化状態若しくは半分固化状態
で樹脂注入部内に戻されても、断熱部がない場合に比べ
て樹脂注入部内の温度は高く保持されているから、それ
だけ不要成形物は樹脂注入部内において速やかに溶融す
ることとなり、この不要成形物が早く溶融することによ
って成形サイクルをそれだけ短くでき、高サイクルでこ
のようなスプルーレス成形が可能となり、量産性が高ま
り、実用性に秀れた画期的な射出成形機となる。
前記金型に伝導することを抑制する断熱部を樹脂注入部
に設けたから、溶融樹脂の射出時に金型の冷熱が断熱部
により遮られ、樹脂注入部内の溶融樹脂が冷却されにく
く、溶融温度が下がりにくいため、溶融樹脂の粘度が上
がりにくく断熱部がない場合に比べて溶融樹脂の射出が
スムーズとなり、キャビティーの注入が良好となり、更
に、たとえ不要成形物が固化状態若しくは半分固化状態
で樹脂注入部内に戻されても、断熱部がない場合に比べ
て樹脂注入部内の温度は高く保持されているから、それ
だけ不要成形物は樹脂注入部内において速やかに溶融す
ることとなり、この不要成形物が早く溶融することによ
って成形サイクルをそれだけ短くでき、高サイクルでこ
のようなスプルーレス成形が可能となり、量産性が高ま
り、実用性に秀れた画期的な射出成形機となる。
【0073】また、請求項2記載の発明においては、先
端分断部(シャトルロッド部)によりはなたれ現象を防
止できる一層秀れた樹脂成形機となる。
端分断部(シャトルロッド部)によりはなたれ現象を防
止できる一層秀れた樹脂成形機となる。
【0074】また、請求項3記載の発明においては、単
に樹脂注入部に断熱部を設けるだけで通常通りの成形法
を行うことにより、前記請求項2記載の発明の有無によ
らず自動的にはなたれ現象も防止でき、製作コストもか
からず極めて実用性に秀れた射出成形機となる。
に樹脂注入部に断熱部を設けるだけで通常通りの成形法
を行うことにより、前記請求項2記載の発明の有無によ
らず自動的にはなたれ現象も防止でき、製作コストもか
からず極めて実用性に秀れた射出成形機となる。
【0075】また、請求項4記載の発明においては、更
にはなたれを防止する固化してつまらせた樹脂が次の射
出に際して射出圧により自動的排出され、しかもこの樹
脂はキャビティー内へ注入されず、スプルー部末端のコ
ールドスラグ受に収納させるから、通常通りの成形法を
行っても成形品に殆ど支障を来さない更に画期的な射出
成形機となる。
にはなたれを防止する固化してつまらせた樹脂が次の射
出に際して射出圧により自動的排出され、しかもこの樹
脂はキャビティー内へ注入されず、スプルー部末端のコ
ールドスラグ受に収納させるから、通常通りの成形法を
行っても成形品に殆ど支障を来さない更に画期的な射出
成形機となる。
【0076】また、請求項5記載の発明においては、前
述のように製作コストをかけることなく極めて簡単な構
成で、前記断熱部を実現でき、極めて画期的な射出成形
機となる。
述のように製作コストをかけることなく極めて簡単な構
成で、前記断熱部を実現でき、極めて画期的な射出成形
機となる。
【0077】しかも、既存のシリンダーの樹脂注入部に
改良を施すだけで実現可能で、既存の射出成形機にも容
易に適用できる極めて画期的な射出成形機となる。
改良を施すだけで実現可能で、既存の射出成形機にも容
易に適用できる極めて画期的な射出成形機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本例となるスプルーレス成形法に基
づく成形機の樹脂注入時の概略構成断面図である。
づく成形機の樹脂注入時の概略構成断面図である。
【図2】本発明の基本例となるスプルーレス成形法に基
づく成形機の樹脂注入完了後樹脂押し戻し体可動時の概
略構成断面図である。
づく成形機の樹脂注入完了後樹脂押し戻し体可動時の概
略構成断面図である。
【図3】本発明の基本例となるスプルーレス成形法に基
づく成形機の金型離型後の成形品排出時の概略構成断面
図である。
づく成形機の金型離型後の成形品排出時の概略構成断面
図である。
【図4】本発明の基本例となるスプルーレス成形法に基
づく成形機の樹脂注入時の要部の拡大説明断面図であ
る。
づく成形機の樹脂注入時の要部の拡大説明断面図であ
る。
【図5】本発明の基本例となるスプルーレス成形法に基
づく成形機の別例の樹脂注入時の要部の拡大説明断面図
である。
づく成形機の別例の樹脂注入時の要部の拡大説明断面図
である。
【図6】本実施例の樹脂注入時の概略構成断面図であ
る。
る。
【図7】本実施例の樹脂注入完了後樹脂押し戻し体可動
時の概略構成断面図である。
時の概略構成断面図である。
【図8】本実施例の金型離型時の概略構成断面図であ
る。
る。
【図9】本実施例の金型離形後の成形品排出時の概略構
成断面図である。
成断面図である。
1 樹脂注入部 1A 射出口 1B 射出口路 2 湯道部 2A スプルー部 2B ランナー部 2C コールドスラグ受 3 キャビティー 4 (溶融)樹脂 5 樹脂押し戻し体 5S 先端分断部 6 不要成形物 7 金型 12 シリンダー 13 スクリュー 14 樹脂 22 断熱部 22A 断熱材
Claims (5)
- 【請求項1】 シリンダー内に導入される樹脂材を自転
するスクリューによって溶融しながらシリンダー先端の
樹脂注入部へ送り、この樹脂注入部に送り込み停留され
た溶融樹脂をこの樹脂量によって後退したスクリューを
前方へ押し出すことにより金型内のキャビティーへスプ
ルー部やランナー部などの湯道部を介してキャビティー
内に溶融した樹脂を送り込み樹脂成形する樹脂成形機に
おいて、湯道部のスプルー部内へ突出して樹脂注入部へ
向けてスプルー部内を移動させた際、スプルー部内の固
化状態若しくは半固化状態の不要成形物を樹脂注入部内
へ押し戻す樹脂押し戻し体をスプルー部に移動自在に配
設し、この樹脂押し戻し体を進退移動する棒状ロッドで
形成し、この棒状ロッドを樹脂注入部に向けてスプルー
部内を前進移動し得るように構成し、前記樹脂注入部で
の熱が前記金型に伝導することを抑制する断熱部を樹脂
注入部に設けたことを特徴とする射出成形機。 - 【請求項2】 前記樹脂押し戻し体の樹脂注入部側であ
る移動先端部を分断形成して先端分断部を形成し、樹脂
押し戻し体を可動してこの先端分断部(シャトルロッド
部)を樹脂注入部に挿入し、スプルー部内の不要成形物
を樹脂注入部内に押し戻し、樹脂押し戻し体が戻り可動
(後退)する際にはこの先端分断部(シャトルロッド
部)は移動せず樹脂注入部内に挿入したまま残り、この
置き去りにされた先端分断部(シャトルロッド部)は次
ぎの樹脂射出時に射出圧によりスプルー部内を戻り可動
するように構成したことを特徴とする請求項1記載の樹
脂成形機。 - 【請求項3】 前記樹脂注入部での熱が前記金型に伝導
することを抑制し、且つ、樹脂注入部の射出口路内の残
留する溶融樹脂が金型離型時若しくは樹脂注入部が金型
から離反した際においても溶融状態を保持することを阻
止する断熱部を樹脂注入部に設けて、金型離型時若しく
は樹脂注入部が金型から離反した際には樹脂注入部内の
溶融樹脂が固化若しくは半固化してこれにより樹脂注入
部の射出口路が詰まり閉塞し、樹脂注入部の射出口路先
端の前記射出口から残留した溶融樹脂がはなたれること
を阻止するように構成したことを特徴とする請求項1,
2のいずれか1項に記載の射出成形機。 - 【請求項4】 前記樹脂注入部の射出口路を詰まらせる
固化若しくは半固化した樹脂は次の射出に際して金型内
に射出され、前記湯道部のスプルー部末端のコールドス
ラグ受に収納される程度の固化容量となるように前記断
熱部を構成したことを特徴する請求項3記載の射出成形
機。 - 【請求項5】 前記樹脂注入部の射出口路の後端側周囲
に樹脂注入部を構成する金属材料より熱伝導度が劣る断
熱材を配設して前記断熱部を構成したことを特徴とする
請求項1〜4のいずれか1項に記載の射出成形機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3076796A JPH09220738A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 射出成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3076796A JPH09220738A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 射出成形機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09220738A true JPH09220738A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12312846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3076796A Pending JPH09220738A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 射出成形機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09220738A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT500274A1 (de) * | 2002-06-13 | 2005-11-15 | Sony Disc Technology Inc | Spritzgussvorrichtung und spritzgussverfahren |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP3076796A patent/JPH09220738A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT500274A1 (de) * | 2002-06-13 | 2005-11-15 | Sony Disc Technology Inc | Spritzgussvorrichtung und spritzgussverfahren |
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