JPH07314487A - 樹脂成形機 - Google Patents

樹脂成形機

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JPH07314487A
JPH07314487A JP11987194A JP11987194A JPH07314487A JP H07314487 A JPH07314487 A JP H07314487A JP 11987194 A JP11987194 A JP 11987194A JP 11987194 A JP11987194 A JP 11987194A JP H07314487 A JPH07314487 A JP H07314487A
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JP
Japan
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resin
sprue
diameter
push
injection
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Application number
JP11987194A
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English (en)
Inventor
Chuzo Shimizu
忠三 清水
Osamu Nakazawa
修 中沢
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Sankyo Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Kasei Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/38Cutting-off equipment for sprues or ingates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/38Cutting-off equipment for sprues or ingates
    • B29C2045/384Cutting-off equipment for sprues or ingates cutting the sprue by a plunger movable into the runner channel
    • B29C2045/386Cutting-off equipment for sprues or ingates cutting the sprue by a plunger movable into the runner channel returning the cutted sprue into the injection nozzle

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 低コストでスプルーランナーレスシステムを
構成でき、スプルー部2A内の不要成形物6を樹脂注入
部1に押し戻し得ること。 【構成】 スプルー部2A内へ突出して樹脂注入部1へ
向けてスプルー部2A内を移動させた際、スプルー部2
A内の固化状態若しくは半固化状態の不要成形物6を樹
脂注入部1の熱により樹脂注入部1内へ押し戻す樹脂押
し戻し体5をスプルー部2Aに移動自在に配設し、樹脂
注入部1をスプルー部2Aとほぼ同径に設定し、このス
プルー部2Aの樹脂注入部1から離れる方向の端部の径
を樹脂押し戻し体5の移動先端部の径と合致する径に設
定し、且つスプルー部2Aの樹脂注入部1寄りの端部の
径を樹脂押し戻し体5の移動先端部の径よりやや大きい
径に設定して、スプルー部2Aをテーパ孔状に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂注入部からスプル
ー部やランナー部などの湯道部を介してキャビティー内
に溶融した樹脂を送り込み樹脂成形する樹脂成形法並び
に樹脂成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
樹脂成形においては、シリンダの先端に射出ノズル(樹
脂注入部)を設け、例えばこの射出ノズルから、スプル
ー部、ゲート部、ランナー部などからなる湯道部を介し
て、シリンダ内の溶融した樹脂を射出ノズルよりキャビ
ティー内に注入し、このキャビティー内を所定温度まで
冷却し、キャビティー内の樹脂を固化若しくは硬化させ
て成形品を成形し、金型を離型してキャビティーを開い
て成形品をキャビティーから離脱排出させるものであ
る。
【0003】その際、従来法においては、成形品の成形
排出と同時に、湯道部で成形されてしまうランナー(ス
プルーランナー)と称される不要成形物が排出される。
【0004】従来、このランナーは材料の無駄であるた
め、材料を無駄にしないために、ランナーを粉砕し、再
び樹脂バージン材に混合して再利用するように工夫され
ている。
【0005】しかしながら、このようなランナーの排出
あるいはランナーと成形品との振り分け並びにランナー
の再利用(リサイクル)システムは非常に厄介である。
【0006】そのため、成形に際し湯道部を常時加熱
し、強制的にランナーは冷却固化させずにランナーを排
出させないホットランナーシステムなども開発されてい
る。
【0007】しかし、このホットランナーシステムによ
るランナーレス方法は、本来冷却させなければならない
キャビティー付近に加熱装置を設ける方法のため、断熱
構造をキャビティーとの間に施さなければならず、非常
に高価なシステムであり、汎用できるシステムではな
い。
【0008】そのため、一般には前記ランナーを排出
し、このランナーを無駄なく再利用するように工夫する
発想が以前主流である。
【0009】そこで出願人は、このような現状に鑑み、
従来とは全く発想の転換を図り、ホットランナーシステ
ムなどのような加熱手段のみに依ることなく、極めて簡
易な手段で、ランナーを排出させない秀れた樹脂成形法
並びに樹脂成形機を開発したが(特願平5−84732
号,特願平6−4103号など)、本発明は更に試作・
研究を重ねてこれに改良を加えたもので、良好にスプル
ー部内の不要成形物を押し戻し得る樹脂成形機を提供す
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0011】樹脂注入部1からスプルー部2Aやランナ
ー部2Bなどの湯道部2を介してキャビティー3内に溶
融した樹脂4を送り込み樹脂成形する樹脂成形機におい
て、湯道部2のスプルー部2A内へ突出して樹脂注入部
1へ向けてスプルー部2A内を移動させた際、スプルー
部2A内の固化状態若しくは半固化状態の不要成形物6
を樹脂注入部1の熱により樹脂注入部1内へ押し戻す樹
脂押し戻し体5をスプルー部2Aに移動自在に配設し、
樹脂注入部1の射出注入口に径小なノズル部を設けず樹
脂注入部1をスプルー部2Aとほぼ同径に設定し、樹脂
押し戻し体5を進退移動する棒状ロッドで形成し、この
棒状ロッドを樹脂注入部1に向けてスプルー部2A内を
前進移動し得るように構成し、このスプルー部2Aの樹
脂注入部1から離れる方向の端部の径を樹脂押し戻し体
5の移動先端部の径と合致する径に設定し、且つスプル
ー部2Aの樹脂注入部1寄りの端部の径を樹脂押し戻し
体5の移動先端部の径よりやや大きい径に設定したこと
を特徴とする樹脂成形機に係るものである。
【0012】また、前記スプルー部2Aの樹脂注入部1
から離れる方向の端部の径を樹脂押し戻し体5の移動先
端部の径と合致する径に設定し、且つスプルー部2Aの
樹脂注入部1寄りの端部の径を樹脂押し戻し体5の移動
先端部の径よりやや大きい径に設定してスプルー部2A
を樹脂注入部1側へ行く程その径が徐々に大きくなるテ
ーパ孔状に形成したことを特徴とする請求項1記載の樹
脂成形機に係るものである。
【0013】また、樹脂押し戻し体5の樹脂注入部1側
である移動先端部を分断形成して先端分断部5Sを形成
し、樹脂押し戻し体5を可動してこの先端分断部5S
(シャトルロッド部)を樹脂注入部1に挿入し、スプル
ー部2A内の不要成形物6を樹脂注入部1内に押し戻
し、樹脂押し戻し体5が戻り可動(後退)する際にはこ
の先端分断部5S(シャトルロッド部)は移動せず樹脂
注入部1内に挿入したまま残り、この置き去りにされた
先端分断部5S(シャトルロッド部)は次ぎの樹脂射出
時に射出圧によりスプルー部2A内を戻り可動するよう
に構成したことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1
項に記載の樹脂成形機に係るものである。
【0014】また、前記先端分断部5Sの分断側基端部
5S'の径を径小とした特徴とする請求項1〜3のいず
れか1項に記載の樹脂成形機に係るものである。
【0015】また、前記先端分断部5Sの分断側基端部
5S'の径を径小として分断基端部を先細り状としたこ
とを特徴とする請求項4記載の樹脂成形機に係るもので
ある。
【0016】
【作用】樹脂注入部1から湯道部2を介してキャビティ
ー3内に溶融した樹脂4を送り込んだ後、樹脂押し戻し
体5が湯道部2(スプルー部2A)内へ突出し更に樹脂
注入部1へ向けて移動し、湯道部2(スプルー部2A)
内の不要成形物6を樹脂注入部1へ押し戻す。押し戻さ
れる不要成形物6は樹脂注入部1の熱により溶融状態で
樹脂注入部1内へ押し戻される。
【0017】この際、スプルー部2Aの樹脂注入部1か
ら離れる方向の端部の径を樹脂押し戻し体5の移動先端
部の径と合致する径に設定し、且つスプルー部2Aの樹
脂注入部1寄りの端部の径を樹脂押し戻し体5の移動先
端部の径よりやや大きい径に設定したため、樹脂押し戻
し体5によりスプルー部2A内の不要成形物6を押し戻
す途中においては、不要成形物6とスプルー部2Aの内
面との摩擦が軽減され、そのためこの摩擦熱により戻し
途中の不要成形物6の側周面が溶けるようなことが軽減
され、不要成形物6の戻し移動が一層スムーズとなる。
【0018】
【実施例】本実施例は前述したように出願人が開発した
スプルーレス方法(特願平5−84732号,特願平6
−4103号など)に改良を加えたものであるが、先ず
本発明の改良点を分かりやすくするため、改良前の基本
構成並びに基本作動について図1〜図15に基づいて詳
述する。
【0019】本実施例は次のような手法に基づくもので
ある。
【0020】樹脂注入部1からスプルー部2Aから成る
湯道部2を介しキャビティー3内にゲート部9を介して
溶融した樹脂4を送り込み樹脂成形する樹脂成形法にお
いて、キャビティー3内に溶融樹脂4をスクリュー13の
可動により送り込んでキャビティー3内の成形品8が硬
化した後、棒状ロッドの樹脂押し戻し体5をスプルー部
2A内へ突出させ更に樹脂注入部1に向けて移動させ、
半固化状態の不要成形物6を樹脂注入部1へ押し戻し、
不要成形物6を樹脂注入部1での熱により樹脂注入部1
内へ溶融状態で押し戻す。この際、樹脂押し戻し体5の
移動により樹脂押し戻し体5の側部のゲート閉塞部5A
でキャビティー3内へのゲート部9を閉塞し、樹脂押し
戻し体5の移動先端部の注入閉塞部5Bで樹脂注入部1
の射出注入口を閉塞する。
【0021】従って、本実施例での樹脂成形機は、具体
的には図1〜図4に示すような構成である。
【0022】図示したこの第一実施例においては、所謂
スプルー部2Aのみを有するといえるもので、このスプ
ルー部2A左右にキャビティー3が配され、スプルー部
2Aとキャビティー3とをつなぐ湯道部2は省略された
構造で、このスプルー部2Aとキャビティー3との間に
はゲート部9及びランナー部2Bがわずかにあると考え
ても良い。
【0023】また、金型7を離型してキャビティー3を
開いてキャビティー3内の成形品8をエジェクタロッド
10Aで押し出し排出する排出エジエクタ装置10の駆動源
によって移動する押し戻し用エジエクタ装置11を設け、
この押し戻し用エジエクタ装置11の移動プレート11Aに
棒状ロッドの樹脂押し戻し体5をスプルー部2Aに向け
て突設している。
【0024】従って、この樹脂押し戻し体5は、可動前
においては可動先端部がスプルー部2Aの先端部を閉塞
するように構成し、キャビティー3内の成形品8が硬化
した後、この棒状ロッドの樹脂押し戻し体5を押し戻し
用エジエクタ装置11の移動プレート11Aを前進可動する
ことによりスプルー部2A内へ突出させ、更に樹脂注入
部1に向けて移動させ、半固化状態の不要成形物6を樹
脂注入部1へ押し戻す。このスプルーブ2A内の不要成
形物6を押し戻した可動後は樹脂押し戻し体5周面をゲ
ート閉塞部5Aとして、このゲート閉塞部5Aがキャビ
ティー3内の注入導入部である左右のゲート部9を閉塞
し、可動先端部に形成した注入閉塞部5Bが樹脂注入部
1へ向けて直進して樹脂注入部1を閉塞するように構成
している。
【0025】このようにして樹脂押し戻し体5の可動に
より湯道部2内の不要成形物6を押し戻し、樹脂注入部
1の熱により溶融状態で樹脂注入部1に不要成形物6を
押し戻すと共に、樹脂注入部1を閉塞する。尚、樹脂押
し戻し体5の先端の注入閉塞部5Bが樹脂注入部1の射
出注入口内の奥まで挿入されるように構成しても良い。
【0026】その後、金型7が離型してキャビティー3
が離型し、排出エジエクタ装置10のエジェクタロッド10
Aがエジェクタ移動プレート10Bの移動により突出可動
し、キャビティー3に付着する成形品8を押出排出させ
る。
【0027】また、本実施例では従来のような先細り
(径小)な射出ノズル部を有さず、シリンダー12の径と
ほぼ同径のまま湯道部2(スプルー部2A)が形成さ
れ、湯道部2と樹脂注入部1との明確な区別ができない
構造となっている。従って、従来のスプルー部より径大
なスプルー部2Aとなっている。
【0028】即ち、本実施例のように成形時には樹脂押
し戻し体5の注入閉塞部5Bにより樹脂注入部1は閉塞
され、湯道部2が冷却硬化しても、半溶融状態でも或い
は溶融状態でも成形可能であるので、従来のような径小
な射出ノズル部を要しない。そのため、従来のようなノ
ズル部による注入抵抗がなく、溶融樹脂4の低圧射出が
可能となるので、成形品8のそりや変形が低減でき、毎
回の成形ショット毎に成形品8の善し悪しのばらつきも
低減される効果をも発揮する。
【0029】即ち、樹脂押し戻し体5の注入閉塞部5B
により樹脂注入部1を閉塞するため、樹脂注入部1及び
湯道部2(スプルー部2A)が径大でも樹脂もれを確実
に防止でき、径大としてスプルー部2Aでの不要成形物
6が半溶融状態でも全く成形品8の成形には支障がない
ため、前述のような秀れた効果を発揮する径小な射出ノ
ズル部を有しない構造に設計できる。
【0030】尚、図4に示すようなスプルー部2Aのみ
から湯道部2が構成されるような構造に本発明を適用し
ても良いし、図5に示すようにランナー部2Bを有する
構造とし、スプルーランナーは成形排出されないが、わ
ずかなランナーが不要成形物6として排出されるような
構造としても良い。
【0031】また樹脂押し戻し体5の先端部を分断して
先端分断部5S(シャトルロッド部)を形成し、樹脂押
し戻し体5を可動してこの先端分断部5S(シャトルロ
ッド部)を樹脂注入部1に挿入し、スプルー部2A内の
不要成形物6を樹脂注入部1内に押し戻し、樹脂押し戻
し体5が戻り可動(後退)する際にはこの先端分断部5
S(シャトルロッド部)は移動せず樹脂注入部1内に挿
入したまま残り、この置き去りにされた先端分断部5S
(シャトルロッド部)は次ぎの樹脂射出時に射出圧によ
りスプルー部2A内を戻り可動するように構成してもよ
い。
【0032】また図6〜図12は第二実施例を示すもの
で本実施例では、次のような手法に基づくものである。
【0033】樹脂注入部1からスプルー部2Aを介しそ
の左右のキャビティー3内にゲート部9、ランナー部2
Bを介して溶融した樹脂4を送り込み樹脂成形する樹脂
成形法において、キャビティー3内に溶融樹脂4をスク
リュー13の可動により送り込んでキャビティー3内の成
形品8が硬化した後、樹脂押し戻し体5を移動させ、硬
化状態の不要成形物6を樹脂注入部1へ押し戻し、不要
成形物6を樹脂注入部1での熱により樹脂注入部1内へ
溶融状態で押し戻す。この際、樹脂押し戻し体5の移動
により樹脂押し戻し体5の側部のゲート閉塞部5Aでキ
ャビティー3内へのゲート部9を閉塞し、樹脂押し戻し
体5の移動先端部の注入閉塞部5Bを樹脂注入部1内に
挿入し樹脂注入部1を閉塞する。
【0034】従って、本実施例での樹脂成形機は、具体
的には図6〜図12に示すような構成である。
【0035】図示したこの第二実施例においては、湯道
部2がほとんど所謂スプルー部2Aのみから成るといえ
るもので、このスプルー部2A左右にキャビティー3が
配され、スプルー部2Aとキャビティー3とをつなぐ湯
道部2はゲート部9を介してわずかの長さのランナー部
2Bがある構造である。
【0036】また、金型7を離型してキャビティー3を
開いてキャビティー3内の成形品8をエジェクタロッド
10Aで押し出し排出する排出エジエクタ装置10の駆動源
によって移動する押し戻し用エジエクタ装置11を設け、
この押し戻し用エジエクタ装置11の移動プレート11Aに
棒状ロッドの樹脂押し戻し体5をスプルー部2Aに向け
て突設している。
【0037】従って、この樹脂押し戻し体5は、可動前
においては可動先端部がスプルー部2Aの先端部を閉塞
するように構成し、キャビティー3内の成形品8が硬化
した後、この棒状ロッドの樹脂押し戻し体5を押し戻し
用エジエクタ装置11の移動プレート11Aを前進可動する
ことによりスプルー部2A内へ突出させ、更に樹脂注入
部1に向けて移動させ、半固化状態の不要成形物6を樹
脂注入部1へ押し戻す。このスプルーブ2A内の不要成
形物6を押し戻した可動後は樹脂押し戻し体5周面をゲ
ート閉塞部5Aとして、このゲート閉塞部5Aがキャビ
ティー3内の注入導入部である左右のゲート部9を閉塞
し、可動先端部に形成した注入閉塞部5Bが樹脂注入部
1へ向けて直進して樹脂注入部1を閉塞するように構成
している。
【0038】この樹脂押し戻し体5を移動させる移動制
御部は、この押し戻しエジェクタ装置11とこれを制御駆
動する駆動源とから成る。
【0039】また、本実施例では樹脂押し戻し体5の移
動先端部(注入閉塞部)5Bが樹脂注入部1内に挿入さ
れるまで不要成形物6を押し戻すため、不要成形物6を
確実に樹脂注入部1内へ押し戻すことができるととも
に、この樹脂押し戻し体5の押し戻し移動毎に樹脂押し
戻し体5の移動先端部(注入閉塞部)5Bは樹脂注入部
1内へ挿入されて加熱されるため、樹脂注入部1の先端
部に樹脂がこびり付いて樹脂押し戻し体5の移動を妨げ
ることがない。
【0040】次にこの第二実施例の改良点について説明
する。
【0041】第二実施例では、樹脂押し戻し体5の移動
により不要成形物6を樹脂注入部1内へ押し戻した後、
次の成形のために溶融樹脂4を射出するまでの間の射出
不要状態では、栓機構14を作動させて樹脂注入部1を射
出不能とする。即ち、樹脂注入部1に射出可能状態と射
出不要状態とに切り替え得る栓機構14を設け、樹脂押し
戻し体5の移動により不要成形物6を樹脂注入部1内へ
押し戻した後、次の成形のために溶融樹脂4を射出する
までの間の射出不要状態では栓機構14を切り替え作動さ
せて射出不能状態とする切り替え機構15を設けている。
特に、本実施例では前記樹脂押し戻し体5を湯道部2で
あるスプルー部2A内にスライド移動自在に配設した棒
状ロッドで構成し、この樹脂押し戻し体5をその先端が
樹脂注入部1内に挿入するまで移動させることにより不
要成形物6であるスプルー部2A内の樹脂(スプルーラ
ンナー)を樹脂注入部1内へ押し戻すように押し戻しエ
ジェクタ装置11を駆動制御する移動制御部を構成してい
る。
【0042】この本実施例の栓機構14は図9〜図12に
示すように、樹脂注入部1のノズル先端付近の樹脂注入
路1Aに栓杆14Aを設け、この栓杆14Aに栓杆14Aを9
0度回動すると樹脂注入路1Aを連通状態となる連通孔
14Bを形成している。
【0043】更に、この栓機構14の栓杆14Aを回動させ
て樹脂注入路1Aを塞いで樹脂注入部1を射出不能状態
とし、栓杆14Aを90度回動して連通孔14Bを樹脂注入
路1Aと連通させて射出可能状態に切り替え操作する切
り替え機構15を設けている。この切り替え機構15は栓杆1
4Aにリンク機構15Aを設け、このリンク機構15Aにリ
ンク機構15Aを作動させる可動ロッド15Bを連結し、こ
の可動ロッド15Bを進退させる駆動源を設けたもので、
この駆動源を制御して可動ロッド15B,リンク機構15A
を介して栓杆14Aを回動操作して栓機構14を切り替え作
動させるように構成している。
【0044】従って、樹脂押し戻し体5を押し戻し移動
させて不要成形物6を樹脂注入部1内に押し戻した後金
型7の可動側を開いて離型し、この離型移動に伴って樹
脂押し戻し体5が樹脂注入部1内から後退する際、これ
に同期させて切り替え機構15を制御して栓機構14を切り
替え作動し、樹脂注入部1を確実に射出不能状態とし、
金型7を閉じ次の成形に際して再び溶融樹脂4を射出す
る場合には切り替え機構15により栓機構14を作動させて
射出可能状態となるように構成している。
【0045】尚、図中符号16は耐熱性テフロンパッキン
グである。
【0046】従って本実施例は上述のように構成したか
ら、極めて簡易な構成にして低コストでランナーレスシ
ステム(スプルーレスシステム)を構成できる秀れた樹
脂成形方並びに樹脂成形機となり、また、樹脂注入部1
から不要時に樹脂4が自然射出する所謂ハナタレ現象も
確実に防止できる秀れた樹脂成形法並びに樹脂成形機と
なる。
【0047】また、図13〜図15は第三実施例を示す
ものである。
【0048】本実施例では、金型7を型締め機構により
パーティングライン17から割ってキャビティー3を開閉
し得るように構成し、この金型7の可動側にキャビティ
ー3の一部を構成する成形ブロック体18を離形移動自在
に配設し、この成形ブロック体18を移動駆動機構19によ
り後退させることによってパーティングライン17からキ
ャビティー3を開いてキャビティー3内の成形品8を排
出し得るように構成して、成形後成形品8を離形排出す
る際には、型締め機構はそのままとして型締め状態を保
持させ、この状態で成形ブロック体18を離形移動させて
排出エジェクタ装置10により突き出し排出するものであ
る。
【0049】また、再び次の成形を行う際には、成形ブ
ロック体18を戻り移動させてキャビティー3を閉じる。
【0050】キャビティー3のメンテナンス時などにお
いては型締め機構を作動させてキャビティー3を開く
が、通常の成形ショットにおけるキャビティー3の開閉
は、ブロック体18のみをスライド移動(開閉可動)する
ことにより行う。
【0051】従って、キャビティー3の離形開閉は成形
ブロック体18を、成形品8が排出できるだけの少許な距
離だけ移動させれば十分となる。そのため成形ショット
毎に大掛りな型締め機構を作動させる必要がなく、この
作動に伴う狂いがキャビティー3に生じにくく、それ故
金型7並びに型締め機構の耐久性が向上し、ランニング
コストが著しく低下する。
【0052】本実施例は、出願人の開発したこのような
所謂無開閉金型方式に適用したものである。
【0053】また、本実施例では更にこの金型7の固定
側にスプルー部2Aを設けるが、このスプルー部2Aを
スプルーブロック体20を装着することで形成する所謂ユ
ニット方式に構成している。
【0054】このスプルーブロック体20はその内部にス
プルー部2Aが形成されて、その外周面に所定間隔を置
いて突出条部21を形成し、スプルーブロック体20を金型
7の固定側に装着した際に、この突出条部21間の空隙に
よりスプルー部2Aの周囲にキャビティー3と断熱する
断熱部22としての空気断熱層22が形成されるようにして
いる。
【0055】本発明は、スプルー部2A間の溶融樹脂4
を成形して排出するのではなく、樹脂注入部1内へ押し
戻すのであるから、従来方法と異なりスプルー部2A内
の溶融樹脂4を冷却固化する必要がない。
【0056】また、押し戻しに際しては、樹脂注入部1
の熱により溶融しながら押し戻すのであるから、逆に固
化しているよりは溶融状態の方が押し戻しが瞬時に或い
はスムーズに行える。
【0057】そこで、本実施例は冷却固化させる必要が
あるキャビティー3とスプルー部2Aを少しでも断熱さ
せてスプルー部2A内の溶融樹脂4が固化しにくくなる
ように断熱作用を施すものである。
【0058】本実施例では、この断熱作用をスプルー部
2Aをユニット方式として、そのスプルーブロック体20
の外周面に単に突出条部21を設けるだけで断熱部22とし
て空気断熱層22がスプルー部2Aを囲むように形成され
るもので、極めて量産性に秀れ、コストのかからない手
法としている。
【0059】尚、この発想に基づいて可動側の樹脂押し
戻し体5並びに、スプルー部2Aと連通し樹脂押し戻し
体5が進退する樹脂押し戻し体5移動用ブロック並び
に、樹脂押し戻し体5の駆動機構とを夫々ユニット化
し、前記スプルーブロック体20と共にこのユニットを金
型7に着脱自在に装着するだけで、既存の従来金型に本
発明に係るスプルーレス機構を容易に装備できるように
構成することもでき得る。更に、この第三実施例の手法
に基づいて構成される射出成形機について図13,図1
4を参照しつつ具体的に説明する。
【0060】図中符号23は固定プラテン,24はタイバ
ー,25は可動プラテンであって、この可動プラテン25を
トグルなどの型締め装置によって開閉型締め可動自在に
型締め機構を構成している。
【0061】この固定プラテン23側に可動スクリュー13
により溶融樹脂4を射出注入する樹脂注入部1を設けて
いる。
【0062】この樹脂注入部1から押し出される溶融樹
脂4を径大なスプルー部2A,左右に分岐するランナー
部2Bを介して二カ所のキャビティー3に充填されるよ
うに構成している。
【0063】本実施例では、このキャビティー3にパー
ティングライン17を介して可動プラテン25側にキャビテ
ィー3の一部を形成する成形ブロック体18を設け、この
成形ブロック体18の可動プラテン25側(後方側)に成形
ブロック体18が離形移動し得る空隙を形成して離形移動
自在に設けている。
【0064】この成形ブロック体18の後方に成形ブロッ
ク体18を離形移動(開閉前後移動)させるブロック体移
動駆動機構19を設けている。
【0065】また、この金型7の固定側にスプルー部2
Aを設けるが、このスプルー部2Aをスプルーブロック
体20を装着することで形成するユニット方式に構成して
いる。
【0066】このスプルーブロック体20はその内部にス
プルー部2Aが形成されて、その外周面に所定間隔を置
いて突出条部21を形成し、スプルーブロック体20を金型
7の固定側に装着した際に、この突出条部21間の空隙に
より断熱部22として空気断熱層22が形成されるようにし
ている。
【0067】次に本実施例における排出エジェクタ装置
10並びに押し戻し用エジェクタ装置11として共用される
ブロック体移動駆動機構19並びに排出エジェクタ装置10
のエジェクタロッド10A及び樹脂押し戻し体5の駆動手
段について説明する。
【0068】本実施例では、成形ブロック体18の後方に
成形ブロック体18を離形移動(開閉前後移動)させる開
閉ロッド26を連結し、エジェクタロッド10A及び樹脂押
し戻し体5を同軸方向に配し、同一シリンダによる油圧
切り換え制御を行い得る油圧シリンダ装置により構成さ
れるブロック体移動駆動機構19により移動制御してい
る。
【0069】図中符号27は開閉ロッド26を突設した移動
プレート,10Bはエジェクタロッド10Aを突設した移動
プレート,11Bは樹脂押し戻し体5を突設した移動プレ
ートで、この各移動プレート27,10B,11Bに連結ロッ
ド30,31,32を夫々後方へ突出し、この連結ロッド30,
31,32を前記ブロック体移動駆動機構19の油圧シリンダ
装置19Aの三つの各油圧室33,34,35に配している。
【0070】従って、本実施例は次のように作動して図
13の型締め状態から図14に示す成形品6を離形する
状態へ成形が行われる。
【0071】先ず、第3の油圧室35に油を注入すると、
連結ロッド32,移動プレート11Bを介して樹脂押し戻し
体5が前進してスプルー部2A内の溶融樹脂4を樹脂注
入部1へ押し戻す。これで前述のスプルーレス成形方法
が実現される。
【0072】次に第1の油圧室33に油を注入すると、連
結ロッド30,移動プレート27を介して開閉ロッド26が引
動されて成形ブロック体18が所定の少許な距離だけ後方
に離形移動し、キャビティー3がパーティングライン17
から開く。
【0073】最後に第2の油圧室34に油を注入して連結
ロッド31,移動プレート10Bを介してエジェクタロッド
10Aを前方へ押し出し、成形ブロック体18のキャビティ
ー3内の成形品8を突き出し、落下排出させる。
【0074】このようにして図14に示すように成形品
8を排出した後は、前述の逆の動作を行って、成形ブロ
ック体18を元の位置に戻り移動させてキャビティー3を
閉じ、再び成形を行う。
【0075】このように、通常の成形は型締め機構を全
く作動せず、型締め状態を保持させたままで、必要最小
限の僅かな距離だけ成形ブロック体18を開閉移動させる
だけで、成形排出が実現できることとなる。
【0076】尚、本発明において、樹脂押し戻し体5の
先端が樹脂注入部1に押し戻し挿入された際、その先端
を溶融樹脂4が囲むように樹脂注入部1内の内径を樹脂
押し戻し体5の外径よりやや大きくするように樹脂注入
部1を設計することが望ましい。このように設計すれば
樹脂押し戻し体5により押し戻されるスプルー部2A内
の樹脂(不要成形物6)は、溶融樹脂4により囲まれ瞬
時に溶融し易くなる。従って、前記断熱部22によりスプ
ルー部2A内の不要成形物6は固化しにくく、更にたと
え固化しても樹脂押し戻し体5により押し戻した際、そ
の不要成形物6は樹脂注入部1内で溶融樹脂4に囲ま
れ、素早く溶融するから、成形ショットのハイサイクル
化が図れる。また、樹脂注入部1に設けるヒータへの急
激な負荷も押さえられる。
【0077】以上が出願人の開発したスプルーレス方法
を実現する樹脂成形機であるが、本発明においてはこの
本実施例に更に改良を加えたものである。この本発明の
要旨である改良点について図16,図17に基づいて説
明する。
【0078】本実施例では、前記スプルー部2Aの樹脂
注入部1から離れる方向の端部の径を樹脂押し戻し体5
の移動先端部の径と合致する径に設定し、且つスプルー
部2Aの樹脂注入部1寄りの端部の径を樹脂押し戻し体
5の移動先端部の径よりやや大きい径に設定してスプル
ー部2Aを樹脂注入部1側へ行く程その径が徐々に大き
くなるテーパ孔状に形成している。
【0079】基本構成を説明した図1〜図15に示すこ
れまでの実施例では、単にスプルー部2Aを同径の直孔
状とし、樹脂押し戻し体5をこの直孔状のスプルー部2
A内を進退する同径の棒状ロッドとしている。
【0080】即ち、不要成形物6の戻し残しがないよう
にスプルー部2Aの径と樹脂押し戻し体5の径とを合致
した径とし、不要成形物6を樹脂押し戻し体5により押
し戻す際、不要成形物6がスプルー部2Aの内周面にす
られるようにして押し戻され、不要成形物6とスプルー
部2Aの内周面との間に押し戻しの際にかなりの摩擦力
が生じていた。
【0081】そのため、不要成形物6の周面がこの摩擦
力による摩擦熱で溶け、周面部分が融解してしまうため
に、不要成形物6を樹脂注入部1内へ押し戻しにくく、
樹脂押し戻し体5とスプルー部2A内周面とのスライド
用クリアランスにこの溶けた樹脂が入り込み固まるなど
して、かえって戻し残しなく押し戻すことがスムーズに
行かない問題があることを見い出した。
【0082】そこで、本実施例ではスプルー部2Aを樹
脂注入部1側へ行く程その径が徐々に大きくなるテーパ
孔状に形成することにより、樹脂押し戻し体5により戻
し始めは摩擦抵抗を若干生じるが、その後の戻し途中に
おいては不要成形物6周面とスプルー部2A内周面との
間のクリアランスが徐々に大きくなり、このクリアラン
スの存在により摩擦熱は発生せず、固化状態若しくは半
固化状態の不要成形物6を樹脂注入部1内に押し戻すこ
とが或いは不要成形物6の押し戻し先端を樹脂注入部1
の熱により溶かしながら押し戻すことがスムーズにでき
ることとなり、不要成形物6の押し戻しが非常にスムー
ズに行うことができる。
【0083】また、摩擦熱が生じる前記問題点が解消さ
れるために、樹脂押し戻し体5の押し出しスピードも速
めることもでき、成形ショットの高速化も図れることと
なる。
【0084】尚、本実施例では請求項2記載の発明の如
くスプルー部2Aをテーパ孔状に形成しているが、徐々
に径が変化せずに不連続的に(段階的に)変化する形状
としても良い。
【0085】一方、例えば請求項3記載のように、シャ
トルピン方式を採用する場合において、即ち、樹脂押し
戻し体5の樹脂注入部1側である移動先端部を分断形成
して先端分断部5Sを形成し、樹脂押し戻し体5を可動
してこの先端分断部5S(シャトルロッド部)を樹脂注
入部1に挿入し、スプルー部2A内の不要成形物6を樹
脂注入部1内に押し戻し、樹脂押し戻し体5が戻り可動
(後退)する際にはこの先端分断部5S(シャトルロッ
ド部)は移動せず樹脂注入部1内に挿入したまま残り、
この置き去りにされた先端分断部5S(シャトルロッド
部)は次ぎの樹脂射出時に射出圧によりスプルー部2A
内を戻り可動するように構成とした場合、樹脂注入部1
内に置き去りにした先端分断部5S(シャトルロッド
部)は金型7を離型した際先端分断部5S(シャトルロ
ッド部)の分断側基端部5S'は金型離形面7'より図1
8に示すように突出状態となる場合がある。
【0086】この際、本発明においてはスプルー部2A
がテーパ孔状のため置き去りにした先端分断部5S(シ
ャトルロッド部)はガタ付きテーパ孔に沿ってかしがっ
てしまう。
【0087】そのため、再び金型を閉じる際、このスプ
ルー部2A内で先端分断部5S(シャトルロッド部)が
ガタ付き得るために先端分断部5S(シャトルロッド
部)がかしがるためにスプルー部2Aに再び先端分断部
5S(シャトルロッド部)がスムーズに合致せず、金型
の型締めが行えなかったり、この先端分断部5S(シャ
トルロッド部)やスプルー部2A孔縁を傷めたりする問
題が生じることが考えられる。
【0088】そこで、請求項4記載並びに請求項5記載
の発明に係る第二実施例においては図18,図19に示
すように前記先端分断部5Sの分断側基端部5S'の径
を径小として本実施例においては図18,図19に示す
ように金型離形面7'より突出する分断側基端部5S'を
先細り状としている。従って、スプルー部2Aがテーパ
孔でこの置き去りの先端分断部5S(シャトルロッド
部)がかしがってもその突出端の分断側基端部5S'が
先細り状のため、金型7を再び閉じる際こじることなく
スムーズに嵌合することになる。
【0089】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、極
めて簡易な構成にして低コストでランナーレスシステム
(スプルーランナーレスシステム)を構成できる秀れた
樹脂成形方並びに樹脂成形機となる。
【0090】しかも、本発明はスプルー部の樹脂注入部
から離れる方向の端部の径を樹脂押し戻し体の移動先端
部の径と合致する径に設定し、且つスプルー部の樹脂注
入部寄りの端部の径を樹脂押し戻し体の移動先端部の径
よりやや大きい径に設定したから、樹脂押し戻し体によ
りスプルー部内の不要成形物を押し戻す途中において
は、不要成形物とスプルー部の内面との摩擦が軽減さ
れ、それ故にそのためこの摩擦熱により戻し途中の不要
成形物の側周面が溶けるようなことが軽減され、不要成
形物の戻し移動が一層スムーズとなる極めて秀れた樹脂
成形機となる。
【0091】また、スプルー部をテーパ孔状に形成すれ
ば、不要成形物の押し戻しの際に前記摩擦力が徐々に軽
減されることとなり、前記効果が一層良好に発揮され、
一層不要成形物の押し戻しがスムーズとなる秀れた樹脂
成形機となる。
【0092】また、樹脂押し戻し体の樹脂注入部側であ
る移動先端部を分断形成して先端分断部を形成し、樹脂
押し戻し体を可動してこの先端分断部(シャトルロッド
部)を樹脂注入部に挿入し、スプルー部内の不要成形物
を樹脂注入部内に押し戻し、樹脂押し戻し体が戻り可動
(後退)する際にはこの先端分断部(シャトルロッド
部)は移動せず樹脂注入部内に挿入したまま残り、この
置き去りにされた先端分断部(シャトルロッド部)は次
ぎの樹脂射出時に射出圧によりスプルー部内を戻り可動
するように形成する場合においても、前記先端分断部の
分断側基端部の径を径小とするように構成すれば、樹脂
押し戻し体の先端分断部がテーパ孔故にガタ付いても金
型の開閉に支障を起すこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並び
に成形機の第一実施例の樹脂注入時の概略構成断面図で
ある。
【図2】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並び
に成形機の第一実施例の樹脂注入完了後樹脂押し戻し体
可動時の概略構成断面図である。
【図3】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並び
に成形機の第一実施例の金型離型後の成形品排出時の概
略構成断面図である。
【図4】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並び
に成形機の第一実施例の樹脂注入時の要部の拡大説明断
面図である。
【図5】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並び
に成形機の第一実施例の別例の樹脂注入時の要部の拡大
説明断面図である。
【図6】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並び
に成形機の第二実施例の樹脂注入時の概略構成断面図で
ある。
【図7】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並び
に成形機の第二実施例の樹脂注入完了後樹脂押し戻し体
可動時の概略構成断面図である。
【図8】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並び
に成形機の第二実施例の成形品排出時の概略構成断面図
である。
【図9】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並び
に成形機の第二実施例の樹脂注入完了後樹脂押し戻し体
可動時の要部の拡大説明断面図である。
【図10】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並
びに成形機の第二実施例の成形品排出時の要部の拡大説
明断面図である。
【図11】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並
びに成形機の第二実施例の栓機構の分解斜視図である。
【図12】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並
びに成形機の第二実施例の栓機構並びに切り替え機構を
示す拡大平面図である。
【図13】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並
びに成形機の第三実施例の樹脂注入時の概略構成断面図
である。
【図14】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並
びに成形機の第三実施例の成形品排出時の概略構成断面
図である。
【図15】本発明の基本例となるスプルーレス成形法並
びに成形機の第三実施例のスプルー部を構成するスプル
ーブロック体の拡大斜視図である。
【図16】本発明の第一実施例を示す樹脂注入完了時の
概略構成断面図である。
【図17】本発明の第一実施例を示す樹脂注入完了後の
樹脂押し戻し体可動途中の概略構成断面図である。
【図18】本発明の第二実施例を示す樹脂注入完了時の
概略構成断面図である。
【図19】本発明の第二実施例を示す金型離型時の概略
構成断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂注入部 2 湯道部 2A スプルー部 2B ランナー部 3 キャビティー 4 (溶融)樹脂 5 樹脂押し戻し体 5S 先端分断部 6 不要成形物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂注入部からスプルー部やランナー部
    などの湯道部を介してキャビティー内に溶融した樹脂を
    送り込み樹脂成形する樹脂成形機において、湯道部のス
    プルー部内へ突出して樹脂注入部へ向けてスプルー部内
    を移動させた際、スプルー部内の固化状態若しくは半固
    化状態の不要成形物を樹脂注入部の熱により樹脂注入部
    内へ押し戻す樹脂押し戻し体をスプルー部に移動自在に
    配設し、樹脂注入部の射出注入口に径小なノズル部を設
    けず樹脂注入部をスプルー部とほぼ同径に設定し、樹脂
    押し戻し体を進退移動する棒状ロッドで形成し、この棒
    状ロッドを樹脂注入部に向けてスプルー部内を前進移動
    し得るように構成し、このスプルー部の樹脂注入部から
    離れる方向の端部の径を樹脂押し戻し体の移動先端部の
    径と合致する径に設定し、且つスプルー部の樹脂注入部
    寄りの端部の径を樹脂押し戻し体の移動先端部の径より
    やや大きい径に設定したことを特徴とする樹脂成形機。
  2. 【請求項2】 前記スプルー部の樹脂注入部から離れる
    方向の端部の径を樹脂押し戻し体の移動先端部の径と合
    致する径に設定し、且つスプルー部の樹脂注入部寄りの
    端部の径を樹脂押し戻し体の移動先端部の径よりやや大
    きい径に設定してスプルー部を樹脂注入部側へ行く程そ
    の径が徐々に大きくなるテーパ孔状に形成したことを特
    徴とする請求項1記載の樹脂成形機。
  3. 【請求項3】 樹脂押し戻し体の樹脂注入部側である移
    動先端部を分断形成して先端分断部を形成し、樹脂押し
    戻し体を可動してこの先端分断部を樹脂注入部に挿入
    し、スプルー部内の不要成形物を樹脂注入部内に押し戻
    し、樹脂押し戻し体が戻り可動する際にはこの先端分断
    部は移動せず樹脂注入部内に挿入したまま残り、この置
    き去りにされた先端分断部は次ぎの樹脂射出時に射出圧
    によりスプルー部内を戻り可動するように構成したこと
    を特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の樹脂
    成形機。
  4. 【請求項4】 前記先端分断部の分断側基端部の径を径
    小とした特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の樹脂成形機。
  5. 【請求項5】 前記先端分断部の分断側基端部の径を径
    小として分断基端部を先細り状としたことを特徴とする
    請求項4記載の樹脂成形機。
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