JPH09220707A - プレストレスト集成材及びその製造方法 - Google Patents

プレストレスト集成材及びその製造方法

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JPH09220707A
JPH09220707A JP2957896A JP2957896A JPH09220707A JP H09220707 A JPH09220707 A JP H09220707A JP 2957896 A JP2957896 A JP 2957896A JP 2957896 A JP2957896 A JP 2957896A JP H09220707 A JPH09220707 A JP H09220707A
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Motoi Suzuki
基 鈴木
Tsutomu Kubota
努 久保田
Seiroku Miyama
清六 深山
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NAGANO GIKEN KK
P C KYORYO KK
SAITO MOKUZAI KOGYO KK
SAITOU MOKUZAI KOGYO KK
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NAGANO GIKEN KK
P C KYORYO KK
SAITO MOKUZAI KOGYO KK
SAITOU MOKUZAI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高強度の集成材、特に十分な強度を有する自然
環境表現に好ましい木橋等の木造構造物や十分な強度を
有する優れた自然環境内の構造物や重要文化財等を構築
することを可能とするプレストレスト集成材を提供す
る。また、構造用の長尺の高強度集成材を提供する。 【解決手段】一対の集成材の接合体であって、該接合体
は対向する一方又は双方の集成材の面の長手方向の全長
にわたって削成された長溝由来の貫通長孔(シース孔)
を有し、該貫通長孔に貫設された緊張材によるプレスト
レスが付与されたプレストレスト集成材。長手方向の全
長にわたる貫通長孔を有する集成材の複数個が直列に当
接して延長され、それにより形成された連通長孔に緊張
材によるプレストレスが付与されて、構造用の長尺の高
強度集成材が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高強度の集成材に関
し、特にプレストレスが付与されたプレストレスト集成
材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
コンクリート構造物においては高強度化のためプレスト
レスを付与したプレストレストコンクリート.が提供さ
れ、橋梁をはじめ各種コンクリート構造物に使用されて
いる。一方、昨今のコンクリート構造物の普及に対し
て、古来より木橋等の木造構造物が優れた自然環境表現
に好ましいものとして、優れた自然環境内の構造物や重
要文化財等に採用されつつある。しかしながら、木造構
造物は強度が十分でなく、よって高荷重を受ける構造物
を木造で構築することができなかった。また、木材の生
産量は減少傾向にあるところ、特に優良な木材の産出量
は少なくなっており、構造材として使用できない普通の
木材の有効活用が求められている。そこで、木材を製材
して所定寸法のひき板(ラミナという厚さ2.5〜3.
5cmの換板)や小角材を作り、含水率8〜12%に乾
燥させ、それらを繊維方向を長手に揃えて重合・接着し
て製造された集成材の利用が試みられている。この集成
材は、元の素材(木材)に比べて割れや狂いが少ない優
良材である。このような集成材であっても、部材の接合
(継手)技術において以下のような問題点を有する。 .木造継手・仕口については、大きな荷重のせん断力
伝達が不可能である。 .接合金具については、錆びが発生し、耐久性に問題
が生じる。 .ビッグフィンガージョイント(BJFジョイント)
については、注意深い湿度管理と施工管理が必要であ
り、接着効果の信頼性に対する不安が残る。 集成材を連接して大型の梁部材に適用した場合、その接
合部には部材の全強度が伝達されることが要求される
が、上記問題点の存在のため、未だその効果的な伝達手
段が提供されていない。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決するために鋭意研究の結果、高強度な木造構造物を構
築できるプレストレスト集成材を開発し、本発明をなす
に至った。すなわち、本発明は、 (1)一対の集成材の接合体であって、該接合体は対向
する一方の集成材の面の長手方向の全長にわたって削成
された長溝由来の貫通長孔(シース孔)を有し、該貫通
長孔には緊張材によるプレストレスが付与された状態で
貫設されてなることを特徴とするプレストレスト集成
材。 (2)一対の集成材の接合体であり、該接合体は対向す
る双方の集成材の各面の長手方向の全長にわたって削成
された長溝由来の貫通長孔(シース孔)を有し、該貫通
長孔には緊張材によるプレストレスが付与された状態で
貫設されてなることを特徴とするプレストレスト集成
材。 (3)前記(1)項又は(2)項記載のプレストレスト
集成材の複数個が積層接合されてなることを特徴とする
プレストレスト集成材。 (4)複数個の(1)項又は(2)項記載のプレストレ
スト集成材の積層接合部に貫通長孔が貫設されてなるこ
とを特徴とするプレストレスト集成材。 (5)長手方向の全長にわたる貫通長孔を有する集成材
の複数個が直列に当接して延長され、それにより形成さ
れた連通長孔に緊張材によるプレストレスが付与された
状態で緊張貫設されて、長尺の高強度集成材を構成して
なることを特徴とするプレストレスト集成材。 (6)複数個の集成材が直列に当接している当接面に接
着剤層が介在されてなることを特徴とする(5)項記載
のプレストレスト集成材。 (7)緊張材が、PC鋼材であることを特徴とする
(1)項ないし(6)項のいずれかに記載のプレストレ
スト集成材。
【0004】(8)一方の集成材の一面の長手方向の全
長にわたって長溝を削成すると共に、その集成材の長溝
面側に、他の集成材を接合して、長溝由来の貫通長孔
(シース孔)が内設された接合集成材を作製した後、同
貫通長孔に緊張材を挿通し、その後緊張材によるプレス
トレスを付与することを特徴とするプレストレスト集成
材の製造方法。 (9)一対の集成材の対向する各面に長手方向の全長に
わたって長溝を削成した後、各対向面を合わせて接合し
て長溝由来の貫通長孔が内設された接合集成材を作製
し、しかる後、同貫通長孔にプレストレス鋼材を挿通
し、それによるプレストレスを付与することを特徴とす
るプレストレスト集成材の製造方法。 (10)前記(8)項又は(9)項に記載の方法によっ
て製造されたプレストレスト集成材の複数個を、積層・
接合して多数の積層接合プレストレスト集成材とするこ
とを特徴とするプレストレスト集成材の製造方法。 (11)前記(8)項又は(9)項に記載の方法によっ
て製造されたプレストレスト集成材の複数個の積層接合
部に貫通長孔を貫設し、同貫通長孔に緊張材を挿通し、
その後緊張材によるプレストレストを付与することを特
徴とするプレストレスト集成材の製造方法。 (12)長手方向の全長にわたる貫通長孔を有する集成
材の複数個を直列に当接して延長し、それにより形成さ
れた連通長孔に緊張材を挿通し、その後緊張材によるプ
レストレストを付与して長尺の高強度集成材となすこと
を特徴とするプレストレスト集成材の製造方法。 (13)複数個の集成材を直列に当接させた当接面に接
着剤層を介在させることを特徴とする(12)項記載の
プレストレスト集成材の製造方法。 (14)緊張材が、PC鋼材であることを特徴とする
(8)項ないし(13)項のいずれかに記載のプレスト
レスト集成材の製造方法。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面に基
づいて以下に説明する。 集成材について。 集成材は、木材を製材して所定寸法のひき板(ラミナと
いう厚さ2.5〜3.5cmの換板)や小角材を作り、
含水率8〜12%に乾燥させ、それらを繊維方向を長手
に揃えて重合・接着して製造された材料であり、元の素
材(木材)に比べて割れや狂いが少ない優良材である。
集成材を構成するラミナ(ひき板、小角材等)として
は、各種針葉樹(アカマツ、カラマツ、エゾマツ、トド
マツ、スプール、ヒノキ、スギ等)や広葉樹(ブナ、ケ
ヤキ、ニレ、ラワン等)が用いられる。集成材には造作
用集成材と耐久性の良い構造用集成材とがある。構造用
集成材の一般的な製造工程は、以下のとおりである。 原木−製材−乾燥−荒削り−仕分け−欠点除去−横はぎ
−縦つぎ−仕上げ削り−検査−ラミナ組合せ−接着剤塗
布−圧締(接着)−養生−角取り−仕上げ。 構造用集成材の製造工程における接着剤としては、主に
レゾルシノール樹脂接着剤が用いられが、フェノール・
レゾルシノール共縮合樹脂接着剤、タンニン変性フェノ
ール樹脂接着剤等も用いられる。接着時においては、集
成材を構成するひき板等ラミナの被接着面に、接着剤を
接着層当たり150〜250g/cm程度塗布し、5
〜15kgf/cmの圧締力でクランプ又はプレスに
より締めることが実施される。その際、好ましくは13
0℃以下の加熱を加えながら圧締・接着することが行わ
れる。よって集成材の特徴は、(1)ひき板又は角材等
のラミナが主たる原材料であり、(2)接着剤によって
一体化されており、(3)一体化した場合、繊維方向は
平行に揃っている。そして、(4)任意の大断面積の材
料が得られ、(5)構成素材(木材)に比べ高い曲げ強
度を有し、許容応力度が高くとれる、ことである。
【0006】本発明では、上記集成材の接合方法とし
て、複数の集成材を使用し、それらに貫通長孔を設け、
それに緊張材を挿通した後、その緊張材によるプレスト
レスを付与することによって、複数の集成材の接合によ
る巨大化と高強度化を同時に達成できるものである。
【0007】図1に示す例は、接合集成材で製造された
プレストレスト集成材製長梁の側面図(a)及び正面図
(b)であり、該プレストレスト集成材製長梁10は、
左右2本の角材型接合集成材1,1が直列に長手方向に
配置されていて、その中の貫通長孔2内に緊張材3が挿
通され、同緊張材3にポストテンションによるプレスト
レスが付与されているものである。なお、緊張材3の端
部は、定着具4(プレート41とナット42よりなる)
により緊締されており、2本の角材型接合集成材1,1
が当接する各端部1a,1aは、単なる接触状態で圧縮
当接させてあってもよいが、各端部1a,1a面に接着
剤(図示せず)を塗布して強力に圧縮接着したものとす
ることも好ましい。このようなプレストレスト集成材製
長梁10は、長尺でかつ曲げ強度及び圧縮強度の増大さ
れたものとなり、従来使用に限界があった集成材の使用
分野を大幅に拡大可能とするものである。このようにし
て複数個の集成材1・・を直列に当接させ、貫通長孔2
に緊張材3を挿通してプレストレスを付与させれば、複
数個の短い集成材1・・で、長尺の高強度集成材を製造
することができ、かつ製造された本発明の長尺のプレス
トレスト集成材は、集成材1・・相互間に当接部がある
にも拘わらず、1本の長尺集成材と同程度の曲げ強度を
発現するものとなる。
【0008】次に、前記接合集成材1に貫通長孔3を形
成する手段について説明する。まず、図2の(a)〜
(e)に2本の素集成材1’,1’を対向・接合して製
作された各種接合集成材1,1・・の断面図を示す。各
接合集成材1は、一般に図3に素集成材1’の斜視図を
示すごとく、素集成材1’の一面の全長にわたって長溝
3aを削成した素集成材1’の2本を、図4に示す締め
付け用具6(締め付け枠61とボルト62とナット63
とからなる)を用いて、長溝3a部面を対向させ、接着
剤5を介して圧縮し、硬化接合して製作される。前記素
集成材1’は、工場生産された集成材を半割りして製作
されたものであっても、あるいは工場生産された集成材
そのものであってもよい。
【0009】図2(a)に示すものは、一方の素集成材
1’に他方の長溝(図示せず)を備えた素集成材1’
を、同長溝面を内側にして接着剤5を介して当接し、接
合してなるものであり、両者の接合により中に貫通孔3
が形成されたものとなる。(b)に示すものは、長溝
(図示せず)を備えた2本の素集成材1’,1’を、同
長溝面を内側にして接着剤5を介して当接し、接合して
なるもの、(c)に示すものは、三角形の長溝(図示せ
ず)を備えた2本の素集成材1’,1’を、同長溝面を
内側にして接着剤5を介して当接し、接合してなるもの
で、両者の接合により中に三角形の組み合わせにより形
成された四角形の貫通孔3を備えている。(d)に示す
ものは、大きな素集成材1’の一面から深溝(図示せ
ず)を削成した後、その深溝の途中深さまで充填片11
を接着剤5を介して嵌挿、接合してなるものであり、充
填片11の嵌挿により中に貫通孔3が形成されたものと
なる。(e)に示すものは、一方の素集成材1’と他方
の素集成材1’との間に、充填片11,11’を両者充
填片が当接しない深さまで挟装して貫通孔3が形成され
るようにし、貫通孔3部分を除く素集成材1’と充填片
11,11’の接触面を接着剤5を介して接合したもの
である。以上のようにして、貫通孔3を形成することが
できるが、上記(a)〜(e)に示すもの以外の手段に
よって貫通孔3を形成してもよい。なお、上記における
素集成材1’同士の接着あるいは充填片11と素集成材
1’との接着には、前記構造用集成材の製造で説明した
ような、レゾルシノール樹脂接着剤、フェノール・レゾ
ルシノール共縮合樹脂接着剤、タンニン変性フェノール
樹脂接着剤等を用いることができる。またその際の接着
においては、前記と同様にして素集成材1’面に、接着
剤を塗布し、クランプ又はプレスにより締め、好ましく
は130℃以下の加熱を加えながら圧締・接着する。
【0010】前記の長尺のプレストレスト集成材製長梁
10を製作する際には、図5に集成材1,1同士の接続
端部の斜視図を示すごとく、貫通長孔3を有する集成材
1,1の両端部外面を角状管体等の補助具7で巻回して
おくことがより好ましい。この補助具7は、一時的に用
いるものであってもよいが、高強度材料で構成して、プ
レストレスが加わる接続端部の補強具となしてもよい。
【0011】また、定着部周辺は応力分布が複雑であ
り、局部的に引張応力が生じるため、その周辺を補強す
ることが好ましい。図6に定着部周辺の斜視図を示すご
とく、補強材8としては、例えば腐食しない新素材によ
るシートにて周辺部を巻回して補強する。図5における
補助具7’のごときものを用いてもよい。
【0012】グラウトについて。 緊張材の腐食防止のためにグラウチングを行うことが望
ましい。緊張材のグラウトについては、省力化、高品質
化等のニーズに対応するため、アフターボンド(グラウ
トの硬化が後に完了する)、アンボンド(グラウトを硬
化させない)緊張材が開発されている。集成材に導入さ
れるプレストレスについても上記鋼材を適用することが
可能である。グラウトはエポキシ樹脂等のグラウトを用
いることもできる。
【0013】なお、緊張材としては、一般にPC鋼棒、
PC鋼線、PC鋼より線等のPC鋼材が用いられるが、
高強度合成樹脂、炭素繊維、あるいは前記各素材の複合
材料等の新素材を用いることもできる。また、定着部の
定着方式としては前記のごとき支圧板を介するねじ定着
方式や楔定着方式等を採用することができる。さらに、
前記貫通長孔の断面形状は、角形、円形その他随意形状
のものであってもよい。
【0014】
【発明の効果】上記本発明によれば、従来強度が不充分
なため高荷重を受ける構造物を木造で構築することがで
きなかった分野で、木造構造物を構築することが可能と
なる。複数個の集成材を直列に当接させ、貫通長孔に緊
張材を挿通してプレストレスを付与させる本発明によれ
ば、複数個の短い集成材で長尺の高強度集成材を製造す
ることができ、かつ製造された長尺のプレストレスト集
成材は、集成材相互間に当接部があるにも拘わらず、全
く継続部のない1本の長尺集成材と同程度の曲げ強度及
び圧縮強度を発現するものとなる。よって従来提供が困
難であった構造用の長尺の高強度集成材を提供すること
ができる。十分な強度を有する自然環境表現に好ましい
木橋等の木造構造物や十分な強度を有する優れた自然環
境内の構造物や重要文化財等を構築することができる。
また、集成材を使用するため、従来構造材として使用で
きなかった普通の木材を有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接合集成材で製造されたプレストレスト集成材
製長梁の側面図。
【図2】内部に貫通孔長孔を備えた各種接合集成材の形
成手段を示す説明断面図。
【図3】長溝を有する素集成材の斜視図。
【図4】締め付け用具を用いる接合集成材の製造説明
図。
【図5】長尺のプレストレスト集成材製長梁を製作する
際の2本の集成材の接続端部の斜視図。
【図6】長尺のプレストレスト集成材製長梁の定着部周
辺の斜視図。
【符号の説明】
1:接合集成材, 1’:素集成材 1a:端部 2:緊張材, 3:貫通長孔, 3a:長溝 4:定着具 41:プレート, 42:ナット, 5:接着剤 6:締め付け用具 61:締め付け枠, 62:ボルト, 63:ナット, 7,7’:補助具 10:長尺のプレストレスト集成材製長梁 11,11’:充填片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 努 長野県松本市大字新村2326 株式会社長野 技研内 (72)発明者 深山 清六 埼玉県桶川市下日出谷943ー74

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の集成材の接合体であって、該接合体
    は対向する一方の集成材の面の長手方向の全長にわたっ
    て削成された長溝由来の貫通長孔(シース孔)を有し、
    該貫通長孔には緊張材によるプレストレスが付与された
    状態で貫設されてなることを特徴とするプレストレスト
    集成材。
  2. 【請求項2】一対の集成材の接合体であり、該接合体は
    対向する双方の集成材の各面の長手方向の全長にわたっ
    て削成された長溝由来の貫通長孔(シース孔)を有し、
    該貫通長孔には緊張材によるプレストレスが付与された
    状態で貫設されてなることを特徴とするプレストレスト
    集成材。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のプレストレスト集成
    材の複数個が積層接合されてなることを特徴とするプレ
    ストレスト集成材。
  4. 【請求項4】複数個の請求項1又は2記載のプレストレ
    スト集成材の積層接合部に貫通長孔が貫設されてなるこ
    とを特徴とするプレストレスト集成材。
  5. 【請求項5】長手方向の全長にわたる貫通長孔を有する
    集成材の複数個が直列に当接して延長され、それにより
    形成された連通長孔に緊張材によるプレストレスが付与
    された状態で緊張貫設されて、長尺の高強度集成材を構
    成してなることを特徴とするプレストレスト集成材。
  6. 【請求項6】複数個の集成材が直列に当接している当接
    面に接着剤層が介在されてなることを特徴とする請求項
    5記載のプレストレスト集成材。
  7. 【請求項7】緊張材が、PC鋼材であることを特徴とす
    る請求項1ないし6のいずれかに記載のプレストレスト
    集成材。
  8. 【請求項8】一方の集成材の一面の長手方向の全長にわ
    たって長溝を削成すると共に、その集成材の長溝面側
    に、他の集成材を接合して、長溝由来の貫通長孔(シー
    ス孔)が内設された接合集成材を作製した後、同貫通長
    孔に緊張材を挿通し、その後緊張材によるプレストレス
    を付与することを特徴とするプレストレスト集成材の製
    造方法。
  9. 【請求項9】一対の集成材の対向する各面に長手方向の
    全長にわたって長溝を削成した後、各対向面を合わせて
    接合して長溝由来の貫通長孔が内設された接合集成材を
    作製し、しかる後、同貫通長孔にプレストレス鋼材を挿
    通し、それによるプレストレスを付与することを特徴と
    するプレストレスト集成材の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項8又は9に記載の方法によって製
    造されたプレストレスト集成材の複数個を、積層・接合
    して多数の積層接合プレストレスト集成材とすることを
    特徴とするプレストレスト集成材の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項8又は9に記載の方法によって製
    造されたプレストレスト集成材の複数個の積層接合部に
    貫通長孔を貫設し、同貫通長孔に緊張材を挿通し、その
    後緊張材によるプレストレストを付与することを特徴と
    するプレストレスト集成材の製造方法。
  12. 【請求項12】長手方向の全長にわたる貫通長孔を有す
    る集成材の複数個を直列に当接して延長し、それにより
    形成された連通長孔に緊張材を挿通し、その後緊張材に
    よるプレストレストを付与して長尺の高強度集成材とな
    すことを特徴とするプレストレスト集成材の製造方法。
  13. 【請求項13】複数個の集成材を直列に当接させた当接
    面に接着剤層を介在させることを特徴とする請求項12
    記載のプレストレスト集成材の製造方法。
  14. 【請求項14】緊張材が、PC鋼材であることを特徴と
    する請求項8ないし13のいずれかに記載のプレストレ
    スト集成材の製造方法。
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