JPH0922058A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH0922058A
JPH0922058A JP16989295A JP16989295A JPH0922058A JP H0922058 A JPH0922058 A JP H0922058A JP 16989295 A JP16989295 A JP 16989295A JP 16989295 A JP16989295 A JP 16989295A JP H0922058 A JPH0922058 A JP H0922058A
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JP
Japan
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cartridge
film
camera
chamber
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JP16989295A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Aoshima
力 青島
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Canon Inc
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 米国特許第4841319号明細書で開示さ
れているフィルムートリッジと従来のフィルムカートリ
ッジの双方を使用するためのカメラが特開平4−149
533号公報において提案されているが、該カメラの構
造は複雑であり、取扱方法も煩雑であるという欠点があ
った。本発明は改善されたカメラを提供する。 【解決手段】 本発明のカメラでは、図示のようにカー
トリッジ室1aの入口にカートリッジ選択部材11を配
置し、該部材11を図示のようにカメラの前後面と平行
な状態に位置決めした時には従来型のカートリッジ13
を挿入できるように入口形状を変化させ、該部材11を
軸11aを中心として時計方向に回転させてカメラの前
後方向と平行に位置決めした時には前記スラスト式カー
トリッジを挿入できるように入口形状を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラに関し、更に
詳細には2種類のフィルムカートリッジを使用できるカ
メラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、米国特許第4841319号明細
書にて従来のライカ判規格の35mmフィルムとは異な
る新規格のフィルムと新フィルムカートリッジとが提案
されている。
【0003】前記の新フィルムカートリッジは該カート
リッジ内のフィルム供給スプールを強制駆動することに
よりフィルムを巻き出す方式のカートリッジであり、以
後この種のフィルムカートリッジを本件においてはスラ
スト式カートリッジと称すことにする。
【0004】このスラスト式カートリッジを用いればカ
メラはこのカートリッジ内のフィルム供給スプールを回
転させることでフィルムをカートリッジのフィルム排出
口から排出させ、さらにカメラのフィルム走行路に沿っ
てフィルムを駆動し、フィルム先端をカメラのフィルム
巻き取りスプールまで給送し、これに巻き付け、以後通
常のフィルム給送を行うことができる。その例としては
本出願人により出願されている特開平5−11323号
がある。
【0005】また、上記スラスト式カートリッジと通常
の35mmフィルム用のフィルムカートリッジの両方を
用いることのできるカメラは本出願人より出願されてお
り、特開平4−149535で公知のものとなってい
る。
【0006】前記スラスト式カートリッジと通常の35
mmフィルム用カートリッジとは内部の構造が異なるこ
とや識別可能とするために外形寸法及び形状が異なるこ
とが当然予想できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら2種類の
フィルムカートリッジが装填できるカートリッジ室は、
両方のカートリッジの外形を含む形状とする必要があ
り、少なくとも一方のフィルムカートリッジはカートリ
ッジ室内で隙間(いわゆるあそび)が大きくなり、フィ
ルムカートリッジをカートリッジ室の内壁に沿って装填
するとフィルムカートリッジ内のフィルム巻取りスプー
ルとカメラのフォークとの位置が合わず、以後フォーク
とフィルムカートリッジのスプールとは係合できないと
いうことが生じる。また前記スラスト式カートリッジフ
ィルム排出口とカメラのフィルム走行路の位置が合わず
フィルムの給送ができないということも生じる可能性が
ある。また特開平4−149533で開示されているよ
うにカートリッジ室の蓋が複数ありカートリッジの種類
によって使用するカートリッジ室蓋を変えてカートリッ
ジの装填方向をそのカートリッジに応じて限定する方法
も考えられるが機構が複雑になる。
【0008】
【発明の目的】本出願に係る第1の発明の目的は、同一
のカートリッジ室蓋を利用し2種類のフィルムカートリ
ッジが装填できるカートリッジ室を備えたカメラで、そ
れにフィルムカートリッジをカメラのカートリッジ室に
装填する際、それぞれのフィルムカートリッジに応じた
姿勢及びカートリッジ室との相対位置を限定し、カート
リッジ室とカートリッジとの間の隙間が大きくてもフィ
ルムカートリッジはカメラと正常に連結(例えばスラス
トカートリッジにおけるフィルム排出口とカメラのフィ
ルム走行路を合せることやカートリッジ内のフィルム巻
取りスプールとカメラのフォークを係合可能なように装
填することなど)できるようにすることを目的とする。
【0009】本出願に係る第2の発明の目的は、カメラ
へ装填するフィルムカートリッジの種類を限定した後、
それに応じてそのフィルムカートリッジに合せたカメラ
のシーケンスが行われるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために本出願に係る第1の発明は、少なくとも第
1のフィルムカートリッジ及び第2のフィルムカートリ
ッジの2種類のフィルムカートリッジが装填可能なカー
トリッジ室を備えたカメラにおいて、前記第1のフィル
ムカートリッジの前記カートリッジ室への装填を許容し
かつ前記第2のフィルムカートリッジの前記カートリッ
ジ室への装填を阻止する第1の位置と、前記第1のフィ
ルムカートリッジの前記カートリッジ室への装填を阻止
しかつ前記第2のフィルムカートリッジの前記カートリ
ッジ室への装填を許容する第2の位置との間で移動可能
なフィルムカートリッジ選択部材を備えたことを特徴と
する。
【0011】上記構成において、フィルムカートリッジ
選択手段はフィルムカートリッジをカメラのフィルムカ
ートリッジ室に装填する際、カートリッジ室との相対位
置及び相対的な姿勢をカートリッジに応じたものに限定
するように作用し、フィルムカートリッジとカメラとを
正常に連結させるようにフィルムカートリッジを装填で
きる。
【0012】また本出願に係る第2の発明は、少なくと
も第1のフィルムカートリッジ及び第2のフィルムカー
トリッジの2種類のフィルムカートリッジが装填可能な
カートリッジ室を備えたカメラにおいて、前記第1のフ
ィルムカートリッジの前記カートリッジ室への装填を許
容しかつ前記第2のフィルムカートリッジの前記カート
リッジ室への装填を阻止する第1の位置と、前記第1の
フィルムカートリッジの前記カートリッジ室への装填を
阻止しかつ前記第2のフィルムカートリッジの前記カー
トリッジ室への装填を許容する第2の位置との間で移動
可能なフィルムカートリッジ選択部材と、該フィルムカ
ートリッジ選択部材の位置に応じて制御方式が切り換わ
る制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0013】上記構成において制御回路は、装填された
フィルムカートリッジに合せたカメラのシーケンスを行
わせるよう動作する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に図を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0015】<実施の形態1>図1〜図8を参照して本
発明の第一の実施の形態のカメラについて説明する。な
お、本実施の形態のカメラで使用されるフィルムカート
リッジは前記米国特許明細書で開示されているスラスト
式カートリッジと従来の35mmフィルム用のカートリ
ッジであり、該スラスト式カートリッジに収容されてい
るフィルムは特開平4−172434号公報や特開平4
−271338号公報に開示されている磁気記憶部付き
フィルムである。
【0016】図1〜図8において、1はカメラ本体、1
aは該カメラ本体1に形成されたカートリッジ室、1b
は後述のフィルム巻上げ用スプール2が収容されている
スプール室、1iは該カメラ本体1に形成されたアパー
チャ、1e及び1fは該アパーチャ1iの上下両縁に形
成されていてフィルムと摺接する公知の内レール、1c
及び1dは該内レールの外側に配置された公知の外レー
ル、2は該スプール室1bに収容された公知のスプー
ル、3はヒンジ軸1hによりカメラ本体1に開閉可能に
枢着された公知の背蓋、1gは背蓋3の係止爪3aが挿
入される係止爪挿入穴、9は該係止爪挿入穴内の係止機
構の解除動作を行わせるための背蓋係止解除ボタン、4
はカートリッジ室1aの周壁の一部を構成するように該
カメラ本体1に固定されるとともに一部分がアパーチャ
1iの右側の位置にまで入り込んでいるカートリッジ挿
入ガイド兼副圧板、5は該カートリッジ挿入ガイド兼副
圧板4の副圧板部4bに固定されてフィルム面に圧接さ
れる磁気ヘッド、6は背蓋3に取り付けられた主圧板、
7は(図8参照)該磁気ヘッド5に対向する位置でカメ
ラ本体1に固定されているフィルム押圧パッド、8はカ
ートリッジ室1aの底板を貫通してフィルムカートリッ
ジのフィルム巻き軸に係合する公知のフォーク、10は
(図7参照)該背蓋3に取り付けられていて該主圧板6
を前方側へ付勢している公知の圧板ばね、11は後述す
るフィルムカートリッジ選択部材、である。
【0017】本実施の形態のカメラでは、該カートリッ
ジ挿入ガイド兼副圧板4と主圧板6とを含む一部の構造
が従来のカメラとは異なっているので以下にはこれらの
構造について更に詳細に説明する。
【0018】カートリッジ挿入ガイド兼副圧板4は、カ
ートリッジ室1aの後方側の周壁部を構成するカートリ
ッジ挿入ガイド部4aと、該内レール及び該外レールに
対して平行にアパーチャ1iの右側下隅領域にまで延出
して下側の外レール1dの背面に接している鉛直平面板
形状の副圧板部4bと、によって構成されている。
【0019】カートリッジ挿入ガイド部4aは図3及び
4の矢印A方向から(すなわち図3においてカメラの上
方向から)カートリッジ室1aに不図示のカートリッジ
を挿入する際のカートリッジ案内壁となる部分であり、
また、背蓋3を全開した時にカートリッジ室1aから該
カートリッジが脱出しないようにするための壁の役目を
も果たしている。
【0020】副圧板部4bは図4に示されるようにカー
トリッジ挿入ガイド部4aから左側へ延出する非方形の
鉛直平板部であって、その上辺4cは上側の内レール1
eよりも低い位置でカートリッジ挿入ガイド部4aから
突出するとともに左側へ向かって下向きに傾斜した傾斜
辺となっており、また、該上辺4cの前面側には図6に
示されるようにテーパー面4gが形成されている。副圧
板部4bをこのような形状に構成したのは、従来のフィ
ルム及びフィルムカートリッジを使用する時に該フィル
ムのフィルムリーダー部(すなわちベロ)をカメラ使用
者が手で該副圧板部4bと内レール1fとの間に挿入し
やすくするとともに該フィルムリーダー部を目視しやす
くするためである。該副圧板部4bのの左端の鉛直辺と
傾斜した上辺4cとの交点となる角部4dは下側の内レ
ール1fよりも高い位置(すなわち従来型フィルムのリ
ーダー部の角部よりも高い位置)に配置されており、従
って、従来型フィルムを装填した時に該フィルムリーダ
ー部が該副圧板部4bによりアパーチャの内レール1f
に平行に押しつけられるようになっている。
【0021】該副圧板部4bは図6及び図7に示される
ように背蓋3の開閉にかかわらず下側の外レール1dの
背面に圧接されており、該副圧板部4bと下側の内レー
ル1fとの間には図6に示されるようにフィルムの走行
に必要な空隙Eが形成されていてフィルムリーダー部の
挿入を容易に行うことができる。
【0022】該副圧板部4bにはアパーチャ1iの外側
の右下位置(下側の内レール1fの延長線上の位置)に
対応して磁気ヘッド5が固定されており、該磁気ヘッド
5の先端は前記磁気記憶部付きフィルムの磁気記憶部に
摺接されるように該副圧板部4bの前面側に突出してい
る。また、磁気ヘッド5に対向してカメラ本体1には該
フィルムの磁気記憶部を該磁気ヘッド5に押しつけるた
めの押圧パッド7が固定されている。
【0023】背蓋3に取り付けられている主圧板6は、
通常の横長長方形の圧板から該副圧板部4bを切り取っ
たような平面形状をしており、背蓋3が閉じられた時に
は図5に示すように主圧板6と該副圧板部4bとが同一
平面を構成して両者によってアパーチャ1iの全面が覆
われるようになっている。
【0024】図7は背蓋3が閉じられた状態における図
5のC−C矢視断面図であり、背蓋3が閉じられた時に
はカートリッジ挿入ガイド兼副圧板4の副圧板部4bと
主圧板6とが同一鉛直平面を構成して両者でアパーチャ
1iを後方側から遮蔽する。そして、該副圧板部4bは
下側の外レール1dに当接されるとともに下側の内レー
ル1fとの間にフィルムの走行用空隙Eを構成し、主圧
板6は上下の外レール1c及び1dに当接されるととも
に上下の内レール1e及び1fとの間にフィルムの走行
用空隙Eを構成する。
【0025】次に図1及び図2を参照して本発明のカメ
ラにおける特徴的構成要素であるフィルムカートリッジ
選択部材11と、該選択部材に応じて変化する本発明の
カメラのカートリッジ室入口部と、について説明する。
【0026】本発明のカメラにおいては、前記各図に示
すようにカートリッジ室1aのカートリッジ挿入口にレ
バー形のカートリッジ選択部材11が設けられており、
該部材11の一端に突設された軸11aがカメラ本体1
の孔に回転可能に嵌合され、該部材11は軸11aを中
心として図1の位置から図2の位置まで回転できるよう
になっている。該部材11はトグルバネ12により図1
の位置では軸11aを中心として反時計方向に付勢さ
れ、図2の位置では軸11aを中心として時計方向に付
勢されている。トグルバネ12の一端側の腕はカートリ
ッジ挿入ガイド兼副圧板4に突設されたピン4fに嵌合
係止され、該バネの他端側の腕は該部材11に突設され
たピン11bに嵌合係止されている。
【0027】4eは該副圧板4に突設されたストッパー
であり、該ストッパー4eは該部材11を図1の位置に
位置決めする。1jはカメラ本体1に突設されたストッ
パーであり、該ストッパー1jは該部材11を図2の位
置に位置決めする。
【0028】図1において二点鎖線で示されているのは
従来の35mmフィルムのカートリッジ13であり(以
後、第一カートリッジと記載)、図2において二点鎖線
で示されているのは前述のスラスト式カートリッジ14
(以後、第二カートリッジと記載)である。
【0029】前記両カートリッジ13及び14の外形寸
法は互いに異なっており、該両カートリッジを該カメラ
のカートリッジ室1aに装填した状態においては図1及
び図2に示される寸法C1、C2、E1、E2が、C1
<C2、E1>E2、の関係になる。
【0030】ところで、第一カートリッジ13と第二カ
ートリッジ14のそれぞれのフィルムスプールの軸心と
カメラのフォークの軸心とを一致させた状態で装填可能
なカートリッジ室とするためには、図1及び図2におい
てL1>C2、及びK1>E1、であることが必要であ
る。
【0031】しかしながら、カートリッジ室1aをこの
ような寸法にした場合にはL1にくらべてC1の寸法が
非常に小さいのでカートリッジ室1aの内周壁と第一カ
ートリッジ13の外周との隙間が大きくなってしまう。
従って第一カートリッジ13を該カートリッジ室1aに
装填すると該カートリッジ13のフィルム巻きつけスプ
ールの軸心とカメラのフォークの軸心とが一致しなくな
り、該スプールにフォークを係合させることが不可能に
なってしまう。
【0032】それ故、本発明のカメラでは、カートリッ
ジ室1aの入口にカートリッジ選択部材11を設け、該
部材11により入口の形状を各カートリッジに応じて変
化せるようにした。
【0033】図1は第一カートリッジ13をカートリッ
ジ室1aに装填する場合の状態を示した図で、この場合
にはカメラ使用者がカートリッジ装填前に該選択部材1
1を図示の位置に位置決めする。これにより該選択部材
11がカートリッジ室1a入口のカメラ後方側部分を所
定量だけ遮蔽して該入口をカメラ前後方向に狭め、該入
口が該第一カートリッジ13の端面形状に対応した形状
になるとともに該カートリッジ室1a内のフォーク8の
軸心と第一カートリッジ13内のフィルムスプールの軸
心とを一致させることができるようになる。
【0034】カートリッジ選択部材11が図1の位置に
ある時にはカメラのフォーク8の軸心と該部材11の側
面11cとの距離はaであり、該カートリッジ13のフ
ィルムスプールの軸心と該カートリッジ13の後方側の
面との距離C1はaよりわずかに小さい。該カートリッ
ジ13をカートリッジ室1aに挿入する際には該カート
リッジ13の後方面を該選択部材11の面11cに摺接
させつつ挿入すれば該カートリッジ13のスプールの軸
心とカートリッジ室内のフォーク8の軸心とを一致させ
ることができる。
【0035】一方、スラスト式の第二カートリッジをカ
ートリッジ室1aに装填する際には図2に示すようにカ
メラ使用者が該選択部材11をストッパー4eから引き
離すように軸11aを中心として図1の状態から時計方
向に軽く回す。そして、該部材11の側面11dがスト
ッパー4eから離れると、トグルバネ12の作用によっ
て該部材11は軸11aを中心として時計方向に急速に
回転されて図2のように該部材11の他方の側面11c
がストッパー1jに衝突して停止し、該部材11は第二
の状態に位置決めされる。その結果、図示のように該部
材11はカートリッジ室1aの入口の右側面側を所定幅
だけ遮蔽して該入口を第二のカートリッジ14の端面形
状に合わせた形状に変化させ、該カートリッジ室1a内
のフォーク8の軸心と該第二カートリッジ14のフィル
ムスプールの軸心とを一致させることが可能となる。こ
の場合、フォーク8の軸心から該部材11の側面11d
までの距離bは該第二カートリッジ14のフィルムスプ
ールの軸心から該カートリッジ14の右側面までの距離
E2よりもわずかに大きいので、カートリッジ14をカ
ートリッジ室1aに挿入する際には該部材11の側面1
1dを案内面として該カートリッジ14をカートリッジ
室1aに挿入すれば該カートリッジ14のフィルムスプ
ールの軸心とフォーク8の軸心とを一致させることがで
きる。
【0036】<実施の形態2>図9〜図13を参照して
本発明の第二の実施の形態のカメラについて説明する。
【0037】本実施の形態のカメラは実施の形態1のカ
メラと同じ構造のカートリッジ選択部材を有するととも
に該選択部材の位置に応じてカメラの制御動作を変化さ
せる制御手段を備えていることを特徴とするものであ
る。従って、本カメラの機械的構造部分のうち実施の形
態1と同じ部分の表示については図1〜図8を準用して
説明を省略し、実施の形態1と異なる部分についてのみ
図9〜図13を参照して説明する。
【0038】図9及び図10に示すように、本実施の形
態のカメラには該選択部材11の位置に応じてオン/オ
フ動作するスイッチ手段15が設けられており、該スイ
ッチ手段15の接片15a及び15bは該選択部材11
が図10の位置にある時には互いに離れ、該選択部材1
1が図11の位置にある時には接片15aが該部材11
の突部11eに押されて接片15bに接触するように配
置されている。
【0039】図12は本実施の形態のカメラに搭載され
ている電気的構成の概略図である。15は該スイッチ手
段、20は該カメラに搭載されているマイクロコンピュ
ータ等から成る制御回路、21は公知のレリーズボタン
に連動するレリーズスイッチ、22はフィルムの給送用
モータを駆動するフィルム給送駆動回路、23は露出制
御装置の制御と撮影光学系の合焦制御とを行うAE及び
AF制御回路、24は磁気記憶部付きフィルムに対応し
て磁気ヘッド5を駆動するための磁気ヘッド駆動回路、
である。
【0040】図13は該マイクロコンピュ−タ20の動
作(すなわち本実施の形態のカメラの動作)を示すフロ
ーチャートである。
【0041】以下には、カメラ使用者が従来のフィルム
及びフィルムカートリッジを使用する場合と磁気記憶部
付きフィルム及び該スラスト式フィルムカートリッジを
使用する場合についてカメラ各部の動作とマイクロコン
ピュータ20の動作を説明する。
【0042】なお、カメラ使用者が従来の35mmフィ
ルムと従来のフィルムカートリッジ13を使用する時に
は該選択部材11を図10の位置に位置決めし(従って
スイッチ手段15はオフ)、磁気記憶部付きフィルムと
スラスト式フィルムカートリッジ14を使用する時には
該選択部材11を図11の位置に位置決めする(従っ
て、該スイッチ手段15がオンとなる)。
【0043】[ステップ1] スイッチ21がオンして
いるか否かを判別し、オンしていればステップ2へ進
む。
【0044】[ステップ2] AE及びAF制御回路2
3を動作させて不図示の撮影光学系のピント合わせや不
図示の露出装置の動作設定等を行う。
【0045】[ステップ3] レリーズ回数等からフィ
ルムの残り駒があるか否かを判別し、残り駒があればス
テップ4へ進み、残り駒がなければステップ9へ進む。
【0046】[ステップ4] スイッチ15がオンして
いるか否かを判別し、オンしていれば磁気記憶部付きフ
ィルム及び前記第二カートリッジ14がカメラに装填さ
れていると判断してステップ6へ進み、スイッチ15が
オフであれば従来のカートリッジ13がカメラに装填さ
れていると判断してステップ5へ進む。
【0047】[ステップ5] フィルム給送駆動回路2
2を駆動してフィルムの一駒巻上げを開始する。ステッ
プ8へ進む。
【0048】[ステップ6] フィルム給送駆動回路2
2を駆動してフィルムの一駒巻上げを開始する。ステッ
プ7へ進む。
【0049】[ステップ7] 磁気ヘッド駆動回路24
を駆動してフィルムの磁気記憶部に種々の情報の書き込
みを行う。
【0050】[ステップ8] フィルム一駒の巻上げが
終了したか否かを公知の方法(フィルムの送り量をロー
ラ等で検出する、またはパーフォレーションをカウント
するなどの方法)で判別し、フィルムの一駒巻上げが終
了した場合はフィルム給送駆動回路22による給送動作
を停止させてからステップ1へ戻る。
【0051】[ステップ9] スイッチ15がオンして
いるか否かを調べ、オンしていたら磁気記憶部付きフィ
ルムが収納されているカートリッジ14が装填されてい
ると判断してステップ11へ進み、スイッチ15がオフ
であれば通常の35mmフィルムのカートリッジ13が
装填されていると判断してステップ10へ進む。
【0052】[ステップ10] フィルム給送駆動回路
22を駆動してフィルムの巻き戻しを行い、ステップ1
3に進む。
【0053】[ステップ11] フィルム給送駆動回路
22を駆動してフィルムの巻き戻しを行い、ステップ1
2に進む。
【0054】[ステップ12] 磁気ヘッド駆動回路2
4を駆動して前記フィルムの磁気記憶部に種々の情報の
書き込みを行う。
【0055】[ステップ13] カートリッジ内へのフ
ィルム巻き戻しが完了したか否かを公知の方法(例え
ば、巻き戻し開始後に所定時間が経過したか否か、或は
フィルム巻き戻し完了でオンするスイッチの動作等)に
より判別し、フィルム巻き戻しの完了が検知されたらス
テップ14に進む。
【0056】[ステップ14] フィルム給送駆動回路
22によりフィルム給送を停止させる。
【0057】以上のように、本実施の形態では、カート
リッジ選択部材11の位置に応じてフィルム給送時に磁
気ヘッドによりフィルムの磁気記憶部に情報の書き込み
を行うか行わないかを決定し、磁気記憶部のないフィル
ムを使用する場合には磁気ヘッドの駆動を行わないこと
によって電力の無駄な消費を抑制することができる。な
お、前記スラスト式カートリッジと従来の非スラスト式
カートリッジとを使用できるカメラにおいて前記カート
リッジの種類毎にカメラの制御方式を変更する方法とし
ては上記のように磁気ヘッドに対する給電をするか否か
という方法ではなく他の方法を用いてもよい。
【0058】例えば、本出願人により提案されている特
開平2−67534号公報においては前記カートリッジ
の種類に応じてフィルムの給送方法を変更する制御方式
が開示されている。この制御方式では、スラスト式カー
トリッジを使用する場合には該スラスト式カートリッジ
をカメラに装填後、フォークにより該カートリッジのフ
ィルムスプールを駆動してフィルムの巻き出しを行い、
フィルム先端がカメラのフィルム巻上げスプールに巻き
付いた後には該フィルム巻上げスプールのみを駆動して
(すなわちフォーク駆動用モータの駆動を行わずに)フ
ィルムの巻上げを行い、非スラスト式カートリッジを使
用する場合には従来のカメラと同じようにフィルム巻上
げスプールのみの駆動によりフィルムの巻上げを行う。
従って、このような制御方式によっても電力節約の効果
が得られるが、これ以外の制御方式の変更方法によって
もよいことは当然である。
【0059】なお、本発明は以上の実施の形態に限られ
るものではなく、請求項で示した機能又は実施の形態の
構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなも
のであってもよいことは言うまでもない。また、各実施
の形態を必要に応じて組み合わせたり、各実施の形態の
構成要素を必要に応じて組み合わせるようにしてもよ
い。
【0060】更に、本発明は請求項または実施の形態の
構成の全体もしくは一部が一つの装置を形成するような
ものであっても、他の装置と結合するようなものであっ
ても、装置を構成する要素のようなものであってもよ
い。
【0061】また、本発明は、一眼レフカメラ、レンズ
シャッターカメラ、ビデオカメラ等の種々の形態のカメ
ラ、更にはカメラ以外に光学機器やその他の装置、更に
はそれらカメラや光学機器やその他の装置に適用される
装置、または、これらを構成する要素に対しても適用で
きるものである。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、少なくとも2
種類の外形寸法のフィルムカートリッジが装填可能なフ
ィルムカートリッジ室にそれぞれのカートリッジを装填
する際、フィルムカートリッジとカメラの連結を正常に
行えるように容易に装填できるようになる。
【0063】請求項2の発明によれば、該フィルムカー
トリッジ選択部材をカメラ使用者が操作することにより
2種類のフィルムカートリッジを選択的に装填可能であ
るとともに該選択部材の操作に応じてカートリッジ室に
装填されたカートリッジの種類に合った制御方式に自動
的に切り換えられるカメラが実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラのカートリッジ挿入口における
拡大平面図であって、カートリッジ選択部材11が第一
の位置にある状態を示した図。
【図2】本発明のカメラのカートリッジ挿入口における
拡大平面図であって、カートリッジ選択部材11が第二
の位置にある状態を示した図。
【図3】本発明のカメラの背蓋を半開きにした状態の背
面からの斜視図。
【図4】本発明のカメラの背蓋を全開状態にした該カメ
ラの背面図。
【図5】本発明のカメラの背蓋を除去し、該背蓋に固定
されている主圧板を背蓋閉じ状態にしたカメラ背面図。
【図6】図4のB−B矢視断面図。
【図7】図5のC−C矢視断面図。
【図8】該カメラの背蓋閉じ状態における図5のD−D
線での矢視断面図。
【図9】本発明の第二の実施の形態のカメラの背蓋半開
状態での背面からの斜視図。
【図10】本発明の第二の実施の形態のカメラのカート
リッジ挿入口の拡大平面図であって、該カートリッジ選
択部材11が第一の位置にある状態を示した図。
【図11】本発明の第二の実施の形態のカメラのカート
リッジ挿入口の拡大平面図であって、該カートリッジ選
択部材11が第二の位置にある状態を示した図。
【図12】本発明の第二の実施の形態のカメラの電気的
構成の概略図。
【図13】該第二の実施の形態のカメラの動作の概略を
示すフローチャート。
【符号の説明】
1:カメラ本体 1a:カートリッジ室 1b:スプール室 2:フィルム巻上げス
プール 3:背蓋 4:カートリッジ挿入
ガイド兼副圧板 5:磁気ヘッド 6:主圧板 7:押圧パッド 8:フォーク 9:背蓋係止解除ボタン 11:カートリッジ選択部材 12:トグルバネ 4a:カートリッジガイド部 4b:副圧板部 13:従来のカートリッジ 14:スラスト式カー
トリッジ 15:スイッチ手段 21:レリーズスイッ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一及び第二の少なくとも2種類のフィ
    ルムカートリッジを装填可能なカートリッジ室を具備し
    ているカメラにおいて、 該カートリッジ室への該第一のフィルムカートリッジの
    装填を許容し且つ該カートリッジ室への該第二のフィル
    ムカートリッジの装填を阻止する第一の位置と該カート
    リッジ室への該第一のフィルムカートリッジの装填を阻
    止し且つ該カートリッジ室への該第二のフィルムカート
    リッジの装填を許容する第二の位置との間で移動可能な
    フィルムカートリッジ選択部材を具備していることを特
    徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 第一及び第二の少なくとも2種類のフィ
    ルムカートリッジを装填可能なカートリッジ室を具備し
    ているカメラにおいて、 該カートリッジ室への該第一のフィルムカートリッジの
    装填を許容し且つ該カートリッジ室への該第二のフィル
    ムカートリッジの装填を阻止する第一の位置と該カート
    リッジ室への該第一のフィルムカートリッジの装填を阻
    止し且つ該カートリッジ室への該第二のフィルムカート
    リッジの装填を許容する第二の位置との間で移動可能な
    フィルムカートリッジ選択部材と、該選択部材の位置に
    応じて制御方式が切り換わる制御回路と、を有している
    ことを特徴とするカメラ。
JP16989295A 1995-07-05 1995-07-05 カメラ Pending JPH0922058A (ja)

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