JPH0922050A - 電動カメラ - Google Patents

電動カメラ

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JPH0922050A
JPH0922050A JP7171061A JP17106195A JPH0922050A JP H0922050 A JPH0922050 A JP H0922050A JP 7171061 A JP7171061 A JP 7171061A JP 17106195 A JP17106195 A JP 17106195A JP H0922050 A JPH0922050 A JP H0922050A
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JP
Japan
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film
spool
motor
cartridge
control
Prior art date
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Application number
JP7171061A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Kitazawa
利之 北沢
Tomoaki Itabashi
知章 板橋
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な機構によって異なるフィルム給送制御
を択一的に選択可能な電動カメラを提供する。 【解決手段】 スプールに巻回されたフィルムをフィル
ムカートリッジ内から外部に送出するフィルム送出駆動
とフィルムをカートリッジ内に巻き取るフィルム巻戻駆
動とを行う第1モータ52と、フィルムカートリッジ内
から外部に送出されたフィルムを巻上スプールに巻き上
げるフィルム巻上駆動を行う第2モータ60と1駒の撮
影終了毎にこの1駒分のフィルムをスプール室に送るレ
ギュラーワインド制御と1駒の撮影終了毎にこの1駒分
のフィルムをフィルムカートリッジ内に巻き取るプリワ
インド制御とを択一的に選択するワインド制御選択手段
118と;このワインド制御選択手段によって選択され
た制御に応じて第1モータ及び第2モータを駆動制御す
るモータ制御手段110と;を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムの巻上げ・巻
戻し等の動作をモータによって駆動する電動のカメラに
関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】近年販売されるカメラ
は、フィルムの巻上げ・巻戻し動作を内蔵モータにより
行う、所謂全自動カメラが主流である。従来のこの種の
カメラでは、カメラ内にフィルムカートリッジを装填
後、1駒の撮影終了毎にカメラの巻上スプールを回転さ
せて、この1駒分のフィルムをカメラのスプール室に送
るフィルム給送制御(レギュラーワインド制御)が一般
的である。これに対して、カメラ内にフィルムカートリ
ッジを装填した直後、巻上スプールを回転させてフィル
ムカートリッジ内のフィルムをスプール室に巻上げ、1
駒の撮影終了毎にフィルムカートリッジのスプールを回
転させてこの1駒分のフィルムをフィルムカートリッジ
内に送るフィルム給送制御(プリワインド制御)が知ら
れている。
【0003】また、従来のこの種のカメラにおいて、一
眼レフカメラの場合には、上記フィルムの巻上げ・巻戻
し動作に加えてクイックリターンミラーのアップ・ダウ
ン動作等も加わるため、これら動作を行うモータを複数
個必要とし、また各モータの駆動制御も複雑になる。
【0004】
【発明の目的】本発明は、フィルムの巻上げ・巻戻し等
の動作をモータによって駆動する電動のカメラにおい
て、簡単な機構によって異なるフィルム給送制御を択一
的に選択可能な電動カメラを提供することを目的とす
る。
【0005】
【発明の概要】従来、フィルムが巻回されたスプールを
内蔵するフィルムカートリッジを使用するカメラでは、
フィルム給送制御としてレギュラーワインド制御とプリ
ワインド制御を択一的に選択可能なものは存在しなかっ
た。従来の一般的なレギュラーワインド制御では、周知
のように、フィルムの全撮影駒の撮影終了後、カメラか
らフィルムカートリッジを取り出すには、フィルムの巻
き戻しが終了するまで待つ必要があった。これに対し
て、プリワインド制御では、フィルムの全撮影駒の撮影
終了後、殆ど待つこと無くフィルムカートリッジを取り
出すことができるという利点がある。本発明は、フィル
ムが巻回されたスプールを内蔵するフィルムカートリッ
ジを使用するカメラにおいて、フィルムカートリッジを
収容するカートリッジ室と;このカートリッジ室内のフ
ィルムカートリッジ内から外部に送出されたフィルムを
巻き上げる巻上スプールを内部に備えたスプール室と;
スプールを回転駆動して、該スプールに巻回されたフィ
ルムをフィルムカートリッジ内から外部に送出するフィ
ルム送出駆動と;スプールを回転駆動してフィルムをカ
ートリッジ内に巻き取るフィルム巻戻駆動と;を行う第
1モータと;巻上スプールを回転駆動して、フィルムカ
ートリッジ内から外部に送出されたフィルムを巻上スプ
ールに巻き上げるフィルム巻上駆動を行う第2モータ
と;フィルムカートリッジをカートリッジ室に装填した
後、1駒の撮影終了毎に巻上スプールを回転させてこの
1駒分のフィルムをスプール室に送るレギュラーワイン
ド制御と;フィルムカートリッジをカートリッジ室に装
填した直後、巻上スプールを回転させてフィルムカート
リッジ内のフィルムをスプール室に巻上げ、1駒の撮影
終了毎にスプールを回転させてこの1駒分のフィルムを
フィルムカートリッジ内に巻き取るプリワインド制御
と;を択一的に選択するワインド制御選択手段と;この
ワインド制御選択手段によって選択された制御に応じて
第1モータ及び第2モータを駆動制御するモータ制御手
段と;を備えたことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図示実施例に基づいて本発明
を説明する。図1は、本発明を適用した一眼レフカメラ
30の内部構造を示す正面図である。このカメラ30
は、第1モータ52及び第2モータ60の2つのモータ
によってフィルムの巻上げ・巻戻し、シャッタチャー
ジ、クイックリターンミラーのアップ・ダウン等の駆動
を行う構成を有しており、さらに、フィルム給送制御と
して、レギュラーワインド制御とプリワインド制御を択
一的に選択可能な構成を有している。
【0007】このカメラ30は、撮影フィルムとして、
米国特許第5,122,820号公報、同第5,29
6,887号公報等で知られるタイプのフィルムカート
リッジを利用する。先ず、このフィルムカートリッジに
ついて説明する。図4及び図5は、このフィルムカート
リッジを示す斜視外観図である。図6は、このフィルム
カートリッジ内に設けられたスプールを示す斜視外観図
である。
【0008】フィルムカートリッジ1は、一対の外枠半
体5、7からなるカートリッジ外枠3を有している。こ
のカートリッジ外枠3の内部空間には、磁気記録層を有
する銀塩フィルムF(図2)が巻かれたスプール11が
収容されている。カートリッジ外枠3の各端面13中央
部分には、スプール11の軸端部に形成された対応する
フォーク係合孔11aを外部に露出させる孔15が形成
されている。
【0009】またカートリッジ外枠3には、その長手方
向に沿って矩形のフィルム送出入開口17が形成されて
おり、このフィルム送出入開口17に沿って、該フィル
ム送出入開口17を開閉する遮光扉19が設けられてい
る。この遮光扉19の長手方向の両端部のそれぞれに
は、同軸上に位置された軸部19aが一体に形成されて
いる。各軸部19aは、カートリッジ外枠3の対応する
端面13に形成された孔21に回動自在に嵌められてい
る。各軸部19aの端面には、キー溝19bが形成され
ている。カメラ30側に設けられた、公知のドライバー
駆動機構(図示せず)のドライバー(図示せず)が一方
のキー溝19bと係合し、このドライバーの回動によっ
て遮光扉19は開閉される。フィルムカートリッジ1の
フィルムは、遮光扉19が開放された状態でスプール1
1が回転することにより、フィルム送出入開口17から
カートリッジ外枠3外部へ送出または内部へ収納され
る。
【0010】図6に示すように、スプール11の一端部
と、この一端部に対向する側の端面13との間には、バ
ーコード26が形成されたディスク23が設けられてい
る。このディスク23は、対応するスプール11の一端
部に対して、スプール11と相対回転しないように嵌め
られている。即ち、ディスク23は、スプール11と共
に回動自在とされている。ディスク23には、放射状に
延びかつ周方向の幅がそれぞれ異なる切欠部24(24
a、24b、24c、24d、24e)と、これら切欠
部の間に位置する平面部25(25a、25b、25
c、25d)とが形成されている。これら切欠部24と
平面部25によってバーコード26を形成している。こ
のバーコード26は、フィルムカートリッジ1内に収納
されるフィルムFのISOスピード情報、撮影可能枚数
情報等を含んでいる。このバーコード26は、対応する
側の端面13に形成された窓部27からフィルムカート
リッジ1外部に露出されている。
【0011】次に、カメラ30について詳述する。カメ
ラ30の内部には、左右にスプール室31、カートリッ
ジ室33が形成されている。スプール室31内には、巻
上スプール35が回動可能に備わっている。カメラ30
のカメラボディ30aには、カートリッジ室33を開閉
するための開閉蓋(図示せず)が開閉自在に支持されて
いる。
【0012】カートリッジ室33の上端部には、フィル
ムカートリッジ1の一方のフォーク係合孔11aに係合
する支持突起部37が下方に向けて突設されており、カ
ートリッジ室33の下端部には、フィルムカートリッジ
1の他方のフォーク係合孔11aに係合してスプール1
1を駆動するスプール駆動ドライバー39が上方に向け
て突設されている。
【0013】またカートリッジ室33の下端部には、カ
ートリッジ室33にフィルムカートリッジ1が装填され
た際にフィルムカートリッジ1の窓部27に対向する位
置に、ディスク23のバーコード26のデータを読み込
むためのフォトセンサ112が固定されている。
【0014】スプール室31とカートリッジ室33の間
には、左右の側壁40a、40b、及びこれら側壁40
a、40bの下端部を接続する底板40cからなるミラ
ーボックス40が設けられている。このミラーボックス
40内には、公知のクイックリターンミラー42が設け
られている。このクイックリターンミラー42の上方に
は、ピント板44を挿んでペンタプリズム46が設けら
れており、クイックリターンミラー42の下方には、一
対の結像レンズ(図示せず)により2分割された被写体
像の位相差を検出することで測距を行う公知のAFモジ
ュール48が設けられている。
【0015】また、スプール室31とカートリッジ室3
3の間には、電子制御式のフォーカルプレーンシャッタ
ユニット50が設けられている。このシャッタユニット
50は、ミラーボックス40の後方(図2の上方)に配
設された、複数のシャッタ幕を有するシャッタ部50a
と、スプール室31とミラーボックス40の間に配設さ
れた、上記複数のシャッタ幕を駆動するためのシャッタ
駆動機構部50bとからなっている。
【0016】シャッタ部50aの後方には、シャッタ部
50aと平行に延びる圧板55が設けられている。シャ
ッタ部50aの直後には、撮影範囲を決定する矩形のア
パーチャ(図示せず)と、このアパーチャの上下に位置
しかつカメラ30の左右方向に延びるフィルム案内レー
ル(図示せず)とを備えたアパーチャ枠(図示せず)が
カメラボディ30aに対して固定して設けられており、
このアパーチャ枠の直後に圧板55が隣接して設けられ
ている。圧板55には、フィルムFのパーフォレーショ
ン(図示せず)を検知してフィルムFの走行状態及び送
り量を検出するための一対のフォトリフレクタ55a
と、フィルムFの磁気記録層に撮影データ(シャッター
速度、絞り値、被写体輝度情報、ストロボ使用有無情
報、撮影日時等)を書き込むための磁気ヘッド55bが
設けられている。上記アパーチャ枠(図示せず)の磁気
ヘッド55bに対向する位置には、フィルム押圧パッド
57が固定されている。このフィルム押圧パッド57に
より、フィルムFが磁気ヘッド55bに対して適度な圧
力で圧接される。
【0017】ミラーボックス40とカートリッジ室33
の間には、その回転軸52aをカメラ30の上下方向と
平行な方向即ちフィルムFの走行方向(図1及び図2の
左右方向)に対して直交する方向に沿わせた第1モータ
52が設けられている。この第1モータ52の回転軸5
2aの回転は、回転軸52aに固定された出力ピニオン
53、モータ52の下方に設けられた減速ギヤ列54、
遊星ギヤ部56、及びスプール駆動ドライバー39と一
体に回転するドライバーギヤ58等を介してスプール駆
動ドライバー39に伝達される。
【0018】この第1モータ52は、以下、、の
3種の駆動を行う。即ち、第1モータ52は、フィル
ムカートリッジ1がカートリッジ室33に装填されてカ
ートリッジ室33の開閉蓋(図示せず)が閉じられてロ
ックされた直後、スプール11のバーコード26のデー
タをフォトセンサ112を介して読み込むために、スプ
ール駆動ドライバー39を所定量(例えば1〜2回転)
正転駆動(図2での時計回り方向への駆動)させるディ
スク部材回転駆動と、その後、フィルムカートリッジ
1内のフィルムFを外部に送り出してフィルムFのベロ
をスプール室31へ送るためにスプール駆動ドライバー
39を逆転駆動(図2での反時計回り方向への駆動)さ
せるフィルム送出駆動と、撮影終了後、露光済のフィ
ルムFをフィルムカートリッジ1内に収納するためにス
プール駆動ドライバー39を正転駆動(図2での時計回
り方向への駆動)させるフィルム巻戻駆動とを行う。
【0019】シャッタ駆動機構部50bの下端部近傍に
は、その回転軸60aをカメラ30の左右方向と平行な
方向即ちフィルムFの走行方向と平行な方向に沿わせた
第2モータ60が設けられている。この第2モータ60
の回転軸60aの回転は、遊星ギヤ部75、シャフト6
5、減速ギヤ列70等を介して巻上スプール35に伝達
され、また遊星ギヤ部75、減速ギヤ列80等を介して
シャッタチャージギヤ90及びミラー駆動ギヤ100に
伝達される。第2モータ60は、以下、、の3種
の駆動を行う。即ち、第2モータ60は、スプール3
1を回転駆動して、フィルムカートリッジ1内から送出
されたフィルムFをスプール31に巻き上げるフィルム
巻上駆動と、シャッタユニット50のシャッタチャー
ジを行うシャッタチャージ駆動と、クイックリターン
ミラー42のアップ・ダウン駆動とを行う。
【0020】以下、第1モータ52及び第2モータ60
の回転伝達機構に関して詳述する。先ずは、第1モータ
52に係る回転伝達機構について述べる。遊星ギヤ部5
6は、複数のギヤからなる減速ギヤ列54の最終ギヤ5
4aと噛合する太陽ギヤ56aと、この太陽ギヤ56a
に噛合する遊星ギヤ56bを有している。この遊星ギヤ
56bは、一端部が太陽ギヤ56aの回転軸56cに枢
支された回動アーム56dの他端部に回動自在に設けら
れている。回動アーム56dは、カメラボディ30aに
対して固定されたストッパ(図示せず)等によって、図
2で実線で示す第1位置と、二点鎖線で示す第2位置と
の間でのみ回動可能とされている。遊星ギヤ部56の近
傍には、小径ギヤ59aと、この小径ギヤ59aとドラ
イバーギヤ58とに噛合する大径ギヤ59bとからなる
中継ギヤ列59が設けられている。
【0021】回動アーム56dが上記第1位置にあると
きは、遊星ギヤ56bは、ドライバーギヤ58と噛合す
る。回動アーム56dが上記第2位置にあるときは、遊
星ギヤ56bは、小径ギヤ59aと噛合する。
【0022】以上の構造により、第1モータ52の回転
軸52aが一方向(逆転方向)に回転すると、最終ギヤ
54aが図2の時計回り方向に回転し、これにより太陽
ギヤ56aが同図の反時計回り方向に回転する。この回
転により、回動アーム56dが同方向に回転して第1位
置に移動し、これにより同図の時計回り方向に回転する
遊星ギヤ56bがドライバーギヤ58と噛合する。した
がって、ドライバーギヤ58は同図の反時計回り方向に
回転し、スプール駆動ドライバー39を同方向に回転さ
せる。他方、第1モータ52の回転軸52aが他方向
(正転方向)に回転すると、最終ギヤ54aが図2の反
時計回り方向に回転し、これにより太陽ギヤ56aが同
図の時計回り方向に回転する。この回転により、回動ア
ーム56dが同方向に回転して第2位置に移動し、これ
により同図の反時計回り方向に回転する遊星ギヤ56b
が小径ギヤ59aと噛合する。同図の時計回り方向に回
転する小径ギヤ59aの回転を受けた大径ギヤ59bは
反時計回り方向に回転し、よって、ドライバーギヤ58
は同図の時計回り方向に回転し、スプール駆動ドライバ
ー39を同方向に回転させる。
【0023】次に、第2モータ60に係る回転伝達機構
について述べる。第2モータ60の出力ピニオン61
は、大径ギヤ部71aと小径ギヤ部71bとを同軸に一
体に有するダブルギヤ71の大径ギヤ部71aと噛合し
ている。小径ギヤ部71bは、遊星ギヤ部75の太陽ギ
ヤ75aと噛合している。
【0024】遊星ギヤ部75は、小径ギヤ部71bと噛
合する太陽ギヤ75aと、この太陽ギヤ75aに噛合す
る遊星ギヤ75bを有している。この遊星ギヤ75b
は、一端部が太陽ギヤ75aの回転軸75cに枢支され
た回動アーム75dの他端部に回動自在に設けられてい
る。回動アーム75dは、カメラボディ30aに対して
固定されたストッパ(図示せず)等によって、図3で実
線で示す第1位置と、二点鎖線で示す第2位置との間で
のみ回動可能とされている。遊星ギヤ部75の前方(図
3の右方)には、第1〜第3減速ギヤ80a、80b、
80cからなる減速ギヤ列80が設けられいてる。第3
減速ギヤ80cにはシャッタチャージギヤ90が噛合し
ており、このシャッタチャージギヤ90にはミラー駆動
ギヤ100が噛合している。
【0025】第3減速ギヤ80cの回転軸80dには、
略く字形を呈するシャッタチャージレバー91の一端部
91aが回動自在に枢支されている。シャッタチャージ
レバー91の自由端部91bには、シャッタ駆動機構部
50bのチャージ係合部(図示せず)と係合してシャッ
ターチャージを行うための係合部91cが固定されてい
る。またシャッタチャージレバー91の略中央部には、
凸部91dが、シャッタチャージギヤ90の回転軸90
aに向かう方向に突設されており、この凸部91dに、
ローラー91eが回動自在に備わっている。シャッター
チャージレバー91は、圧縮ばね等の付勢手段(図示せ
ず)により図3の時計回り方向に常時付勢されている。
【0026】シャッタチャージギヤ90には、そのカム
面90bをローラー91eと摺接させる所定形状のシャ
ッターチャージカム90cが一体に形成されている。シ
ャッタチャージギヤ90が図3の時計回り方向に回転す
ると、このシャッターチャージカム90cのカム面90
bによってローラー91eが上記付勢手段(図示せず)
に抗して押し下げられ、これによりシャッタチャージレ
バー91が同図の反時計回り方向に回転する。
【0027】シャッタチャージギヤ90と噛合するミラ
ー駆動ギヤ100の近傍には、ミラー駆動ギヤ100の
回転軸100aと平行な回転軸102に一端部103a
を枢支された湾曲形状のミラー駆動レバー103が設け
られている。このミラー駆動レバー103の他端部に
は、回転軸104によって回動自在に軸支されたクイッ
クリターンミラー42のミラーシートピン105に係合
可能な係合部103b形成されている。ミラー駆動レバ
ー103の略中央部には、凸部103cが、回転軸10
0aに向かう方向に突設されており、この凸部103c
に、ローラー103dが回動自在に備わっている。ミラ
ー駆動レバー103は、圧縮ばね等の付勢手段(図示せ
ず)により図3の反時計回り方向に常時付勢されてい
る。
【0028】ミラー駆動ギヤ100には、そのカム面1
00bをローラー103dと摺接させる所定形状のミラ
ーアップカム100cが一体に形成されている。シャッ
タチャージギヤ90の回転に伴ってミラー駆動ギヤ10
0が図3の反時計回り方向に回転すると、このミラーア
ップカム100cのカム面100bによってローラー1
03dが上記付勢手段(図示せず)に抗して押し上げら
れ、これによりミラー駆動レバー103が同図の時計回
り方向に回転する。
【0029】また、第2モータ60の近傍には、カメラ
30の左右方向に延びる回動自在に支持されたシャフト
65が設けられている(図2)。シャフト65の近傍に
は、カメラ30の内蔵フラッシュ(図示せず)用のコン
デンサ62と、カメラ30の電源となるバッテリを収納
するバッテリ室63が設けられている。シャフト65の
一端部には遊星ギヤ75bと係合可能なピニオン65a
が固定され、他端部にはウォーム65bが固定されてい
る。このウォーム65bの回転は、このウォーム65b
の近傍に設けられた減速ギヤ列70を介して、巻上スプ
ール35の下方に設けられかつスプールと一体に回転す
るスプールギヤ35aに伝達される。減速ギヤ列70
は、各々同軸上に大径ギヤ部と小径ギヤ部を一体に有す
る第1〜第3ダブルギヤ70a、70b、70cからな
っており、第1ダブルギヤ70aの大径ギヤ部がウォー
ム65bに噛合するウォームホイール70dとして形成
され、第3ダブルギヤ70cの小径ギヤ部70eがスプ
ールギヤ35aに噛合している。
【0030】回動アーム75dが上記第1位置にあると
きは、遊星ギヤ75bは、第1減速ギヤ80aと噛合す
る。回動アーム75dが二点鎖線で示す第2位置にある
ときは、遊星ギヤ75bは、ウォームシャフト65の一
端部に固定されたピニオン65aと噛合する。
【0031】以上の構造により、第2モータ60の回転
軸60aが一方向(逆転方向:図3の反時計回り方向)
に回転すると、ダブルギヤ71が図3の時計回り方向に
回転し、これにより太陽ギヤ75aが同図の反時計回り
方向に回転する。この回転により、回動アーム75dが
同方向に回転して第1位置に移動し、これにより同図の
時計回り方向に回転する遊星ギヤ75bが第1減速ギヤ
80aと噛合する。よって、同図の時計回り方向に回転
する遊星ギヤ75bの回転は、上述したように、減速ギ
ヤ列80を介しッシャッタチャージギヤ90及びミラー
駆動ギヤ100に伝達され、よって、シャッタチャージ
ギヤ90が回転し、これによってシャッタチャージレバ
ー91が下方に移動してシャッターチャージがなされ、
また、ミラー駆動ギヤ100が回転し、これによってミ
ラー駆動レバー103が上方に移動して係合部103b
がミラーシートピン105を押し上げてクイックリター
ンミラー42を上昇(回転軸104を軸として同図の反
時計回り方向に回転)させる。なお、図3中の符号42
aは、クイックリターンミラー42の後面に対して備わ
った、被写体光の一部をAFユニット48に導くための
公知のサブミラーである。
【0032】他方、第2モータ60の回転軸60aが他
方向(正転方向:図3の時計回り方向)に回転すると、
ダブルギヤ71が図3の反時計回り方向に回転し、これ
により太陽ギヤ75aが同図の時計回り方向に回転す
る。この回転により、回動アーム75dが同方向に回転
して二点鎖線で示す第2位置に移動し、これにより同図
の反時計回り方向に回転する遊星ギヤ75bがシャフト
65の一端部に固定されたピニオン65aと噛合する。
よって、反時計回り方向に回転する遊星ギヤ75bの回
転は、上述したように、ピニオン65a、シャフト6
5、ウォーム65b、減速ギヤ列70を介してスプール
ギヤ35aに伝達される。
【0033】図7は、カメラ30に設けられた回路ブロ
ックを示している。カメラ30は、カメラ30の制御全
般を司る制御回路(モータ制御手段;記録制御手段)1
10を備えている。この制御回路110には、上述した
フォトセンサ112及び一対のフォトリフレクタ55a
が電気的に接続されている。また、第1モータ52及び
第2モータ60は、カメラ30に設けられたモータ駆動
IC114、115を介して制御回路110に電気的に
接続されている。また、上述の磁気ヘッド55bは、カ
メラ30に設けられた磁気書込回路117を介して制御
回路110に接続されている。
【0034】制御回路110には、さらに、フィルム給
送制御として、レギュラーワインド制御とプリワインド
制御を択一的に選択するための操作スイッチ118と;
この操作スイッチ118によりレギュラーワインド制御
が選択されたとき、1駒の撮影終了毎に、この1駒に係
る撮影データ(シャッター速度、絞り値、被写体輝度情
報、ストロボ使用有無情報、撮影日時等)を記憶するR
AMからなるメモリー手段116と;カメラボディ30
に設けられたレリーズ釦119と連動するレリーズスイ
ッチ120と;フィルムカートリッジ1の遮光扉19の
開閉を検知する、カメラ30のカートリッジ室33近傍
に設けられた遮光扉検出スイッチ122と;クイックリ
ターンミラー42の上昇完了を検知する、カメラ30に
備わったミラーアップ検出スイッチ124と;シャッタ
ーユニット50のシャッタチャージ完了を検出する、カ
メラ30に備わったシャッタチャージ検出スイッチ12
8と;が電気的に接続されている。
【0035】図8〜図17は、カメラ30の本発明に係
る動作を概念的に示すフローチャートである。以下、カ
メラ30の本発明に係る動作をこれら図8〜図17に示
すフローチャートとにしたがって説明する。先ず、カメ
ラ30のメインスイッチ(図示せず)をオンとすると、
レギュラーワインド制御とプリワインド制御のいずれか
のフィルム給送制御が選択された状態となる。その後、
カートリッジ室33にフィルムカートリッジ1が空の状
態で、操作スイッチ118を押下操作すると、押下操作
する度に、フィルム給送制御としてレギュラーワインド
制御とプリワインド制御とが交互に選択される。フィル
ムカートリッジ1装填後は、操作スイッチ118を操作
してもフィルム給送制御を変更することは不能とされて
いる。
【0036】操作スイッチ118の操作によりフィルム
給送制御としてプリワインド制御が選択されているとき
は、図8のフローチャートチャートのS1に入る。未露
光(未使用)のフィルムFを有するフィルムカートリッ
ジ1をカートリッジ室33に適切に挿入し、続いてカー
トリッジ室33の開閉蓋(図示せず)を閉じてロックす
ると(S1)、上述のドライバー駆動機構(図示せず)
によって遮光扉19が開放される(S3)。この遮光扉
19の開放を遮光扉検出スイッチ122を介して検知す
ると(S5)、制御回路110は、モータ駆動IC11
4を介して第1モータ52の回転軸52aを正転駆動さ
せて(S7)、最終ギヤ54aを図2の反時計回り方向
に所定量回転させ、これにより遊星ギヤ部56、減速ギ
ヤ列59、ドライバーギヤ58を介してスプール駆動ド
ライバー39を図2の時計回り方向に回転させてスプー
ル11を同方向に1〜2回転させる(S9;ディスク部
材回転駆動)。このスプール11の回転によりディスク
23も共に回転し、このディスク23が回転している間
に、制御回路110は、バーコード26のデータ読み込
み用のフォトセンサ112を介してバーコード26が有
するフィルムFのISOスピード情報、撮影可能枚数情
報等を読み込む(S11)。なお、このスプール11の
図2の時計回り方向への回転では、フィルムFは、フィ
ルムカートリッジ1から送出されない。
【0037】このバーコードデータの読み込み終了後、
制御回路110は、第1モータ52を停止する(S1
3)。制御回路110は、上記S9にてスプール11が
回転される際、フォトセンサ112を介してディスク2
3の初期位置を検出することでフィルムカートリッジ1
が未使用のカートリッジであるか、または使用済(露光
済またはラボ処理済)であるかを検出する(S15)。
この検出の結果、フィルムカートリッジ1が使用済のカ
ートリッジであれば、制御回路110は、カメラボディ
30aの視認可能な箇所に設けた液晶表示部(図示せ
ず)に、装填したフィルムカートリッジ1が使用不能で
ある旨の表示を行い、その後、フィルムFのローディン
グ制御を行わない(S17)。また検出の結果、フィル
ムカートリッジ1が未使用のカートリッジであれば、制
御回路110は、第1モータ52の回転軸52aを逆転
駆動し(S19)、最終ギヤ54aを図2の時計回り方
向に回転する方向に回転させる(フィルム送出駆動)。
すると、最終ギヤ54aの回転は、遊星ギヤ部56を介
してドライバーギヤ58に伝達され、スプール駆動ドラ
イバー39を図2の反時計回り方向に回転させてスプー
ル11を同方向に回転して(S21)フィルムFをフィ
ルムカートリッジ1内から送出する(S23)。送出さ
れたフィルムFは、圧板55と上記アパーチャ枠(図示
せず)の間を通ってスプール室31に向かって送られ
る。その後、後述のS31〜S37での動作によって巻
上スプール35がフィルムFのベロ先端を捕らえて巻上
スプール35がフィルムFを巻き上げ、その後、フォト
リフレクタ55aを介してフィルムFのパーフォレーシ
ョンを検知(S25)すると、制御回路110は、フィ
ルム初期送出が完了(フィルムF先端のベロが巻上スプ
ール35に確実に係合)したとして(S27)第1モー
タ52を停止する(S29)。その後、S43に進む。
【0038】また制御回路110は、上記S19での第
1モータ52の回転軸52aの逆転駆動(フィルム送出
駆動)と同時に、第2モータ60の回転軸60aを正転
駆動して図3の時計回り方向に回転させる(S31;フ
ィルム巻上駆動)。すると、この回転軸60aの回転
は、上述したように、ダブルギヤ71、遊星ギヤ部7
5、ピニオン65a、シャフト65、ウォーム65b、
減速ギヤ列70を介してスプールギヤ35aに伝達さ
れ、スプールギヤ35aを図2の反時計回り方向に回転
し、よって巻上スプール35を同方向に回転させる(S
33)。そして、第1モータ52の回転によりフィルム
F先端のベロが巻上スプール35と係合する位置まで到
達したとき、巻上スプール35がフィルムFのベロ先端
部を捕らえて(S35)巻上スプール35がフィルムF
を巻き上げる(S37)。その後、制御回路110は、
フォトリフレクタ55aを介してフィルムFが走行して
いない状態即ちフィルムFの巻き上げが終了したことを
検知すると(S39)、第2モータ60を停止させる
(S41)。その後S43に進む。S39にて、フォト
センサ112を利用して、ディスク23が回転していな
い状態を検出することでフィルムFの巻き上げが終了し
たことを制御回路110が検知する構成としてもよい。
また、上記第2モータ60の停止制御に関し、バーコー
ド26のデータ(撮影可能枚数情報)を読み取り、フォ
トリフレクタ55aを介して所定の駒数(撮影可能枚
数)を検知した時点で第2モータ60を停止させてもよ
い。この停止後、フィルムFの撮影駒1駒目がアパーチ
ャ(図示せず)に対応する所定の位置に位置される。
【0039】S43にて、制御回路110は、第1モー
タ52の回転軸52aを正転駆動してスプール11を巻
き取り方向に回転させて(S45)フィルムFのフィル
ムカートリッジ1内への巻き取りを開始し、続いて、フ
ォトリフレクタ55aを介してフィルムFの1駒目(最
初の撮影駒)がアパーチャに対応する所定の位置に位置
されたことを検知すると(S47)、第1モータ52を
停止する(S49;フィルムローディング完了)。
【0040】このフィルムローディング完了後、撮影者
がカメラ30のレリーズ釦119を押下(レリーズスイ
ッチ120をオン)すると(S51)、制御回路110
は、第2モータ60の回転軸60aを逆転駆動し(S5
3)、続いてシャッタ駆動機構部50bのシャッターチ
ャージのホールドを解除する(S55)。回転軸60a
の逆転駆動により、上述したように、ダブルギヤ71、
太陽ギヤ75a、回動アーム75d、遊星ギヤ75b、
及び減速ギヤ列80、及びシャッタチャージギヤ90を
介してミラー駆動ギヤ100が回転し、ミラー駆動ギヤ
100のミラーアップカム100cによってローラ10
3dが上昇され、ミラー駆動レバー103、ミラーシー
トピン105を介してクイックリターンミラー42が上
昇する(S57;クイックリターンミラーのアップ駆
動)。クイックリターンミラー42の上昇完了をミラー
アップ検出スイッチ124が検知すると(S59)、制
御回路110は、第2モータ60を停止し(S61)、
その直後、シャッタ駆動機構部50bを駆動して露出を
行う(S63;1駒目の撮影)。
【0041】この露出完了後、制御回路110は、第2
モータ60の回転軸60aを再び逆転駆動し(S6
5)、ミラー駆動ギヤ100を回転させてクイックリタ
ーンミラー42を下降させ(S67;クイックリターン
ミラーのダウン駆動)、同時に、シャッタチャージギヤ
90の回転により、シャッターチャージカム90cがロ
ーラー91eを押し下げ、シャッタチャージレバー91
を介してシャッターチャージを行う(S69;シャッタ
チャージ駆動)。シャッターチャージが完了すると(S
71)、制御回路110は第2モータ60を停止する
(S73)。またS63での露出完了後、S65での第
2モータ60の回転軸60aの逆転駆動と同時に、制御
回路110は、第1モータ52の回転軸52aを正転駆
動して(S75)スプール11を巻き取り方向に回転さ
せて(S77)フィルムFをフィルムカートリッジ1内
に巻き取り(フィルム巻戻駆動)、この巻き取りの間に
露光済の1駒目の磁気記録層にこの1駒に係る撮影情報
を磁気ヘッド55bを介して記録し(S78)、フィル
ムFの撮影駒1駒分がフィルムカートリッジ1に向けて
送られたことをフォトリフレクタ55aを介して検知す
ると(S79)、第1モータ52を停止する(S8
1)。これで、2駒目の撮影駒のセットが完了する。そ
の後のレリーズ釦119を押下すると(S83)、上記
S53以降の動作を繰り返し行う。そして、S63での
露出動作がフィルムFの最終駒の露出動作であれば、S
63の動作からS85の動作へと進む。
【0042】図13に示すS85〜S93までの動作
は、上記S65〜S73までの動作と同様である。S6
3での露出完了後、S85での第2モータ60の回転軸
60aの逆転駆動と同時に、制御回路110は、第1モ
ータ52の回転軸52aを正転駆動して(S95)スプ
ール11を巻き取り方向に回転させて(S97)フィル
ムFをフィルムカートリッジ1内に巻き取り、この巻き
取りの間に露光済の最終駒目の磁気記録層にこの最終駒
に係る撮影情報を磁気ヘッド55bを介して記録し(S
98)、その後、フォトリフレクタ55aを介してフィ
ルムFのパーフォレーションを一定時間検出しない場
合、または所定の撮影駒数を全て撮影した場合には(S
99)、制御回路110は、第1モータ52の回転軸5
2aを一定時間正転駆動し続けてフィルムFをフィルム
カートリッジ内に完全に巻き取る(S101)。この一
定時間経過後、制御回路110は、第1モータ52を停
止する(S103)。その後、撮影者がスプール室33
の開閉蓋(図示せず)のロックを解除すると(S10
5)、この解除に伴って上述のドライバー駆動機構(図
示せず)によりフィルムカートリッジ1の遮光扉19が
閉じる(S107)。この状態で、カートリッジ室33
からフィルムカートリッジ1を取り出すことができる
(S109)。
【0043】他方、操作スイッチ118の操作によりフ
ィルム給送制御としてレギュラーワインド制御が選択さ
れているときは、図14のフローチャートチャートのS
201に入る。図14のS201〜S217の動作は、
上記S1から17の動作と同様である。
【0044】S215での検出の結果、フォトカートリ
ッジ1が未使用のカートリッジであれば、制御回路11
0は、第1モータ52の回転軸52aを逆転駆動し(S
219)、最終ギヤ54aを図2の時計回り方向に回転
する方向に回転させる(フィルム送出駆動)。すると、
最終ギヤ54aの回転は、遊星ギヤ部56を介してドラ
イバーギヤ58に伝達され、スプール駆動ドライバー3
9を図2の反時計回り方向に回転させてスプール11を
同方向に回転して(S221)フィルムFをフィルムカ
ートリッジ1内から送出する(S223)。送出された
フィルムFは、圧板55と上記アパーチャ枠(図示せ
ず)の間を通ってスプール室31に向かって送られる。
その後、下記S231に進む。
【0045】上記S219での、第1モータ52の回転
軸52aの逆転駆動と同時に、第2モータ60の回転軸
60aを正転駆動して図3の時計回り方向に回転させる
と(S225;フィルム巻上駆動)、上述したように、
巻上スプール35を反時計回り方向に回転させる(S2
27)。そして、第1モータ52の回転によりフィルム
Fのベロが巻上スプール35と係合する位置まで到達し
たとき、巻上スプール35がフィルムFのベロ先端部を
捕らえて(S229)巻上スプール35がフィルムFを
巻き上げる。その後、下記S231に進む。
【0046】S223にてフィルムFがフィルムカート
リッジ1内から送出されかつS229にて巻上スプール
35がこの送出されたフィルムFのベロ先端部を捕らえ
て巻き上げた後、制御回路110は、フォトリフレクタ
55aを介してフィルムFのパーフォレーションを検知
すると(S231)、フィルムFの1駒目(最初の撮影
駒)がアパーチャに対応する所定位置に位置されたと判
断して第1モータ52及び第2モータ60を停止する
(S233;フィルムローディング完了)。
【0047】このフィルムローディング完了後、撮影者
がカメラ30のレリーズ釦119を押下(レリーズスイ
ッチ120をオン)すると(S235)、制御回路11
0は、第2モータ60の回転軸60aを逆転駆動し(S
237)、続いてシャッタ駆動機構部50bのシャッタ
ーチャージのホールドを解除する(S239)。回転軸
60aの逆転駆動により、上述したようにクイックリタ
ーンミラー42が上昇する(S241;クイックリター
ンミラーのアップ駆動)。クイックリターンミラー42
の上昇完了をミラーアップ検出スイッチ124が検知す
ると(S243)、制御回路110は、第2モータ60
を停止し(S245)、その直後、シャッタ駆動機構部
50bを駆動して露出を行う(S247;1駒目の撮
影)。また、上記S237での第2モータ60の回転軸
60aの逆転駆動と同時に、制御回路110は、S24
7にて露出される撮影駒に係る撮影情報をメモリー手段
116の対応するメモリー領域に記憶する。
【0048】S247での露出完了後、制御回路110
は、第2モータ60の回転軸60aを再び逆転駆動し
(S249)、ミラー駆動ギヤ100を回転させてクイ
ックリターンミラー42を下降させ(S251;クイッ
クリターンミラーのダウン駆動)、同時に、シャッタチ
ャージギヤ90の回転により、シャッターチャージカム
90cがローラー91eを押し下げ、シャッタチャージ
レバー91を介してシャッターチャージを行う(S25
3;シャッタチャージ駆動)。このシャッターチャージ
が完了すると(S255)、第2モータ60を停止する
(S257)。
【0049】この直後、制御回路110は、第2モータ
60の回転軸60aを正転駆動し、これによって巻上ス
プール35を図2の反時計回り方向に回転させて(S2
61)フィルムFをスプール室31内に巻き取り、フィ
ルムFの撮影駒1駒分がフィルムカートリッジ1に向け
て送られたことをフォトリフレクタ55aを介して検知
すると(S263)、第2モータ60を停止する(S2
65)。これで、2駒目の撮影駒のセットが完了する。
その後のレリーズ釦119を押下すると(S267)、
上記S237以降の動作を繰り返し行う。
【0050】上記S261での巻上スプール35の回転
駆動の際、フォトリフレクタ55aを介してフィルムF
のパーフォレーションを一定時間検出しない場合、また
は所定の撮影駒数を全て撮影した場合には(S26
9)、図17に示すフォローチャートに入る。即ち、S
261での巻上スプール35の回転駆動のとき、フォト
リフレクタ55aを介してフィルムFのパーフォレーシ
ョンを一定時間検出しない場合、または所定の撮影駒数
を全て撮影した場合には、制御回路110は、第2モー
タ60を停止し(S271)、その直後、第2モータ6
0の回転軸60aを逆転駆動し(S273)、シャッタ
駆動機構部50bのシャッターチャージのホールドは解
除せずに維持し(S275)、そして第2モータ60を
停止する(S277)。この第2モータ60の逆転駆動
により、遊星ギヤ部75の遊星ギヤ75bはシャフト6
5のピニオン65aとの噛合が解かれるので、巻上スプ
ール35がフリー状態となる(S279)。
【0051】その後、制御回路110は、第1モータ5
2を正転させ、これによりスプール11を巻き取り方向
に回転させて(S283)フィルムカートリッジ1内に
巻き取る。この巻き取り駆動と平行して、制御回路11
0は、メモリー手段116に記憶した全撮影駒に係る撮
影情報の各々を、磁気ヘッド55bを介して、フィルム
Fの露光済撮影駒の対応する撮影駒の磁気記録層に対応
させて連続して記録する(S285)。
【0052】その後、フォトリフレクタ55aを介して
フィルムFのパーフォレーションを一定時間検出しない
場合、または所定の撮影駒数を全て撮影した場合には
(S287)、制御回路110は、第1モータ52の回
転軸52aを一定時間正転駆動し続けてフィルムFをフ
ィルムカートリッジ内に完全に巻き取る(S289)。
一定時間経過後、制御回路110は、第1モータ52を
停止する(S291)。その後、撮影者がスプール室3
3の開閉蓋(図示せず)のロックを解除すると(S29
3)、この解除に伴って上述のドライバー駆動機構(図
示せず)によりフィルムカートリッジ1の遮光扉19が
閉じる(S295)。この状態で、カートリッジ室33
からフィルムカートリッジ1を取り出すことができる
(S297)。
【0053】本実施例のカメラ30では、撮影者が操作
スイッチ118を操作することによってレギュラーワイ
ンド制御とプリワインド制御を択一的に選択可能な構成
としているが、本発明はこれに限定されず、操作スイッ
チ118に相当するスイッチを、通常のカメラ使用状況
下では操作不能なカメラ30内部の所定位置に設け、カ
メラ製造工程中やカメラ分解時のみに操作可能なスイッ
チとして設ける構成としてもよい。
【0054】上記実施例では、フィルムカートリッジと
して、米国特許第5,122,820号公報、同第5,
296,887号公報等で知られるタイプのフィルムカ
ートリッジに関して説明したが、他のタイプのフィルム
カートリッジを使用するカメラにも本発明を適用するこ
とは言うまでもない。
【0055】また上記実施例では、本発明を一眼レフカ
メラに関して説明したが、本発明は、一眼レフカメラの
みならず、レンズシャッターカメラにも適用することが
できる。
【0056】さらに、上記実施例のカメラ30は、使用
するフィルムカートリッジとして、磁気記録層を有する
フィルムを備えたフィルムカートリッジを用いている
が、磁気記録層を有しないフィルムを備えたフィルムカ
ートリッジを使用することも可能である。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明の電動カメラによ
れば、フィルム送出駆動及びフィルム巻戻駆動を行う第
1モータと、フィルム巻上駆動を行う第2モータと、レ
ギュラーワインド制御とプリワインド制御とを択一的に
選択するワインド制御選択手段と、このワインド制御選
択手段によって選択された制御に応じて第1モータ及び
第2モータを駆動制御するモータ制御手段とを設ける構
成としたので、簡単な構成によってレギュラーワインド
制御とプリワインド制御とを択一的に選択することがで
きる。また、本発明を電動一眼レフカメラに適用した場
合には、第2モータが、さらに、シャッターチャージ駆
動とクイックミラーのアップ・ダウン駆動とを行うの
で、多くのモータを必要とせず、よってカメラの小型化
に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電動一眼レフカメラの内部構
造を示す正面図である。
【図2】同図の電動一眼レフカメラの内部構造を示す上
面図である。
【図3】同図の電動一眼レフカメラのシャッタチャージ
機構及びミラー駆動機構を示す正面図である。
【図4】フィルムカートリッジの斜視外観図である。
【図5】同図のフィルムカートリッジを異なる角度から
視た斜視外観図である。
【図6】同図のフィルムカートリッジ内に設けられたフ
ィルム巻取スプールを示す斜視外観図である。
【図7】図1に示す電動一眼レフカメラが有する回路図
である。
【図8】図1に示す電動一眼レフカメラの本発明に係る
動作を概念的に示すフローチャート図である。
【図9】図1に示す電動一眼レフカメラの本発明に係る
動作を概念的に示すフローチャート図である。
【図10】図1に示す電動一眼レフカメラの本発明に係
る動作を概念的に示すフローチャート図である。
【図11】図1に示す電動一眼レフカメラの本発明に係
る動作を概念的に示すフローチャート図である。
【図12】図1に示す電動一眼レフカメラの本発明に係
る動作を概念的に示すフローチャート図である。
【図13】図1に示す電動一眼レフカメラの本発明に係
る動作を概念的に示すフローチャート図である。
【図14】図1に示す電動一眼レフカメラの本発明に係
る動作を概念的に示すフローチャート図である。
【図15】図1に示す電動一眼レフカメラの本発明に係
る動作を概念的に示すフローチャート図である。
【図16】図1に示す電動一眼レフカメラの本発明に係
る動作を概念的に示すフローチャート図である。
【図17】図1に示す電動一眼レフカメラの本発明に係
る動作を概念的に示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 フィルムカートリッジ 30 電動一眼レフカメラ 31 スプール室 33 カートリッジ室 40 ミラーボックス 42 クイックリターンミラー 46 ペンタプリズム 50 シャッターユニット 52 第1モータ 54 減速ギヤブロック 56 遊星ギヤ部 60 第2モータ 70 減速ギヤ列 75 遊星ギヤ部 80 減速ギヤ列 90 シャッタチャージギヤ 91 シャッタチャージレバー 100 ミラー駆動ギヤ 103 ミラー駆動レバー 110 制御回路(モータ制御手段;記録制御手段) 112 フォトセンサ 118 操作スイッチ 119 レリーズ釦

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムが巻回されたスプールを内蔵す
    るフィルムカートリッジを使用するカメラにおいて、 フィルムカートリッジを収容するカートリッジ室と;こ
    のカートリッジ室内のフィルムカートリッジ内から外部
    に送出されたフィルムを巻き上げる巻上スプールを内部
    に備えたスプール室と;スプールを回転駆動して、該ス
    プールに巻回されたフィルムをフィルムカートリッジ内
    から外部に送出するフィルム送出駆動と;スプールを回
    転駆動してフィルムをカートリッジ内に巻き取るフィル
    ム巻戻駆動と;を行う第1モータと;上記巻上スプール
    を回転駆動して、フィルムカートリッジ内から外部に送
    出されたフィルムを上記巻上スプールに巻き上げるフィ
    ルム巻上駆動を行う第2モータと;フィルムカートリッ
    ジを上記カートリッジ室に装填した後、1駒の撮影終了
    毎に上記巻上スプールを回転させてこの1駒分のフィル
    ムをスプール室に送るレギュラーワインド制御と;フィ
    ルムカートリッジを上記カートリッジ室に装填した直
    後、上記巻上スプールを回転させてフィルムカートリッ
    ジ内のフィルムをスプール室に巻上げ、1駒の撮影終了
    毎に上記スプールを回転させてこの1駒分のフィルムを
    フィルムカートリッジ内に巻き取るプリワインド制御
    と;を択一的に選択するワインド制御選択手段と;この
    ワインド制御選択手段によって選択された制御に応じて
    上記第1モータ及び第2モータを駆動制御するモータ制
    御手段と;を備えたことを特徴とする電動カメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ワインド制御選択手
    段は、レギュラーワインド制御とプリワインド制御とを
    択一的に選択する操作スイッチを有している電動カメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、操作スイッチは、カ
    メラ製造工程中に操作されるスイッチとして、通常のカ
    メラ使用状況下では操作不能な位置に設けられている電
    動カメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、さらに、 露光済の撮影駒の各撮影駒毎の撮影情報を記憶する記憶
    手段と;カートリッジ室とスプール室との間に位置する
    撮影開口と、カートリッジ室との間に配設された、フィ
    ルムの磁気記録層に上記撮影情報を記録する磁気ヘッド
    と;上記ワインド制御選択手段によってプリワインド制
    御が選択されたとき、上記磁気ヘッドにより1駒の撮影
    終了毎に該1駒に係る撮影情報を該1駒の磁気記録層部
    分に記録させる第1記録制御と;上記ワインド制御選択
    手段によってレギュラーワインド制御が選択されたと
    き、1駒の撮影終了毎に該1駒に係る撮影情報を上記記
    憶手段に記憶させ、全フィルムのフィルムカートリッジ
    内への巻戻し時、上記磁気ヘッドにより、上記記憶手段
    に記憶した各撮影駒に係る撮影情報を対応する撮影駒の
    磁気記録層部分に連続して記録させる第2記録制御と;
    を行う記録制御手段と;を備えた電動カメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、電動カメラは一眼レフカメラであり、 第2モータは、さらに、シャッターチャージ駆動と、ク
    イックミラーのアップ・ダウン駆動とを行う電動カメ
    ラ。
JP7171061A 1995-07-06 1995-07-06 電動カメラ Pending JPH0922050A (ja)

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