JPH08254740A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH08254740A
JPH08254740A JP7082104A JP8210495A JPH08254740A JP H08254740 A JPH08254740 A JP H08254740A JP 7082104 A JP7082104 A JP 7082104A JP 8210495 A JP8210495 A JP 8210495A JP H08254740 A JPH08254740 A JP H08254740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
shutter
camera
photographing
stage
Prior art date
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Pending
Application number
JP7082104A
Other languages
English (en)
Inventor
Shosuke Haraguchi
彰輔 原口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7082104A priority Critical patent/JPH08254740A/ja
Publication of JPH08254740A publication Critical patent/JPH08254740A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特別な装置を用いることなく、かつ、印画紙
にプリントすること無く、容易に現像済みフィルムの情
報を視認させる。 【構成】 カメラに現像済フィルムが装填され、かつ、
特定の操作部材4が操作されている間は、シャッタ駆動
手段75,76によりシャッタを開成し、フィルム給送
手段73,25により所望とされる現像済みフィルムの
撮影駒を撮影画面位置に設定して、該現像済みフィルム
の撮影駒の情報の視認させる制御手段69,74,35
を設け、撮影用のカメラを用いて、例えば交換レンズを
取り外した状態で、現像済みフィルムの情報を視認させ
るようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、未露光,撮影途中,撮
影済等のフィルム状態を表示する手段を具備したフィル
ムカートリッジを使用するカメラの改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、未露光,撮影途中,撮影済等のフ
ィルムの状態を表示可能であり、かつ、スプール軸と一
体的に回転するバーコードディスクにより、フィルムの
各種情報(撮影可能駒数やフィルム感度等)をカメラに
伝達可能なフィルムカートリッジが米国特許第5025
274号等により提案されている。
【0003】また、印画紙、又は現像済みフィルム上の
情報を読み取ってモニターに表示する画像再生装置が本
願出願人による特開平3−224369号等により提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のフィルムカートリッジにおいては、フィルムの状
態表示をスプールの回転位相により決定しており、たと
え現像済みフィルムであっても特殊な装置無しではフィ
ルムを引き出すことができず、又プリント無しでは撮影
済みフィルムの画像情報を知ることができなかった。
【0005】また、上述の解決等として、従来例の画像
再生装置のような形態で、該フィルムカートリッジに対
応した専用機を設けることも考えられるが、高価なもの
となってしまう。
【0006】(発明の目的)本発明の第1の目的は、特
別な装置を用いることなく、かつ、印画紙にプリントす
ること無く、容易に現像済みフィルムの情報を視認させ
ることのできるカメラを提供することである。
【0007】本発明の第2の目的は、上記第1の目的を
達成すると共に、現像済みフィルムの撮影駒に記録され
た撮影に関する情報を視認させることのできるカメラを
提供することである。
【0008】本発明の第3の目的は、上記第1の目的を
達成すると共に、現像済みフィルムの情報の視認性を向
上させることのできるカメラを提供することである。
【0009】本発明の第4の目的は、上記第1の目的を
達成すると共に、特定の操作部材の第1段階までの操作
の間のみシャッタを開成し、現像済みフィルムへの埃等
の付着や傷等のダメージを最小限にすることのできるカ
メラを提供することである。
【0010】本発明の第5の目的は、上記第2の目的を
達成すると共に、特定の操作部材の第1段階までの操作
の間のみシャッタを開成し、現像済みフィルムへの埃等
の付着や傷等のダメージを最小限にすることのできるカ
メラを提供することである。
【0011】本発明の第6の目的は、上記第3の目的を
達すると共に、特定の操作部材の第1段階までの操作の
間のみ照明手段を駆動して、無用な電流消費を防ぐこと
のできるカメラを提供することである。
【0012】本発明の第7の目的は、上記第1〜6の目
的を達成すると共に、視認モード設定の操作性を向上さ
せることのできるカメラを提供することである。
【0013】本発明の第8の目的は、上記第1〜7の目
的を達成すると共に、使用者のモード切換えの意志を確
実に反映させることのできるカメラを提供することであ
る。
【0014】本発明の第9の目的は、上記第1〜7の目
的を達成すると共に、現像済みのフィルムを装填すこと
のみで、使用者の意図に応じたモード設定を自動的に行
うことのできるカメラを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、現像済みフィルム
の情報を視認する視認モードと通常の撮影モードの切換
えを行うモード切換手段と、視認モードにおいて、カメ
ラに現像済みフィルムが装填され、かつ、特定の操作部
材が操作されている間は、シャッタ駆動手段によりシャ
ッタを開成し、フィルム給送手段により所望とされる現
像済みフィルムの撮影駒を撮影画面位置に設定して、該
現像済みフィルムの撮影駒を視認させる制御手段を設
け、撮影用のカメラを用いて、例えば交換レンズを取り
外した状態で、現像済みフィルムの情報を視認させるよ
うにしている。
【0016】上記第2の目的を達成するために、請求項
2記載の本発明は、撮影画面位置に設定された現像済み
フィルムの撮影駒上に記憶された情報を読み取る読取手
段と、該読取手段により読み取られた撮影に関する情報
を表示する表示手段とを設け、現像済みの撮影駒より読
み取ったフィルム感度情報等の情報を表示手段(既存の
ものを兼用しても良い)に表示するようにしている。
【0017】上記第3の目的を達成するために、請求項
3記載の本発明は、撮影画面位置に設定された現像済み
フィルムの撮影駒を照明する照明手段を設け、撮影画面
位置に設定された現像済みフィルムの撮影駒を照明する
ようにしている。
【0018】上記第4の目的を達成するために、請求項
4記載の本発明は、特定の操作部材の第1段階までの操
作により、シャッタ駆動手段にてシャッタを開成させ、
第2段階までの操作により、フィルム給送手段にて所望
とされる撮影駒を撮影画面位置まで給送させるようにし
ている。
【0019】上記第5の目的を達成するために、請求項
5記載の本発明は、特定の操作部材の第1段階までの操
作により、シャッタ駆動手段にてシャッタを開成させ、
第2段階までの操作により、フィルム給送手段にて所望
とされる撮影駒を撮影画面位置まで給送させ、かつ、読
取手段を駆動して前記撮影駒上より読み取った情報を表
示手段に表示させるようにしている。
【0020】上記第6の目的を達成するために、請求項
6記載の本発明は、モード切換手段により視認モードが
設定されることにより、シャッタ駆動手段にてシャッタ
を開成させ、特定の操作部材の第1段階までの操作によ
り、照明手段を駆動して撮影駒を照明させ、特定の操作
部材の第2段階までの操作により、フィルム給送手段に
て撮影画面位置まで次の所望とされる撮影駒の給送を行
わせるようにしている。
【0021】上記第7の目的を達成するために、請求項
7記載の本発明は、特定の操作部材として、シャッタレ
リーズ釦を兼用し、カメラの操作部材の中で最も操作の
し易い位置に配置されたシャッタレリーズ釦を視認モー
ド設定用として用いるようにしている。
【0022】上記第8の目的を達成するために、請求項
8記載の本発明は、モード切換手段を、手動操作部材と
している。
【0023】上記第9の目的を達成するために、請求項
9記載の本発明は、モード切換手段を、装填されるフィ
ルムカートリッジに具備されたフィルム状態表示手段よ
り該フィルムカートリッジが現像済みフィルムか否かを
読み取り、これに応じてモードを切り換える手段として
いる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0025】図1〜図10は本発明の第1の実施例に係
る図であり、図1はカメラの背面図図2はカメラの上面
図であり、それぞれの面に具備された操作部材を示して
いる。
【0026】これらの図において、1はレンズ交換可能
な一眼レフカメラであり、該カメラに用いるカメラは、
現像済,撮影済,撮影可能の何れであるか各状態を表示
でき、かつ、各種撮影情報をフィルム上に磁気記録可能
な磁気層を有しており、更にフィルムカートリッジの着
脱時はフィルムリーダ部は該フィルムカートリッジ内に
完全に巻き込まれているといった特徴を有する。
【0027】2は接眼レンズであり、撮影被写体の視認
窓である。3は電源スイッチ、4はシャッタレリーズ釦
である。5は撮影モード切換スイッチであり、P(プロ
グラムAE),TV (シャッタ秒時優先AE),AV
(絞り値優先AE)の各露出モードの選択が可能であ
る。6は液晶表示部であり、各種撮影に関する情報を表
示する(詳細については既に公知に為、省略する)。
【0028】7はカートリッジ室蓋であり、軸7aを中
心に揺動可能に構成されている。図1の状態に於ては、
不図示のロック機構によりロックされているが、図2に
示す開操作部材8を操作するとロックが解除され、該カ
ートリッジ室蓋7が反時計回転方向に回動し、不図示の
フィルムカートリッジが取り出し可能になる。なお、フ
ィルムカートリッジの装填及び取出しの方法については
種々の提案がなされているが、これについては本件では
直接関係ないため、省略する。
【0029】9はモード切換スイッチであり、チェック
モードと撮影モードに切換可能である。なお、撮影モー
ドとは、従来公知の一般的な撮影を実行する為のモード
であり、チェックモードとは、撮影済みフィルムを視認
可能とすると同時にフィルム上に記録された磁気情報の
読み取り表示も行うモードである。本モードによれば、
プリントが手元になくても、ネガもしくはリバーサルフ
ィルムを視認することにより、撮影駒の特定ができ、ま
た磁気情報の読み取りも可能である。
【0030】10は駒数表示と同時に各種磁気情報の読
取り表示を行う情報表示部であり、該情報表示部10に
表示される磁気情報に関して、書き換える機能を設ける
ことも可能だが、本実施例に於ては書き換え機能に関し
ては触れない。
【0031】16は巻戻しスイッチであり、フィルムの
巻戻し開始時に操作し、撮影モード,チエックモードど
ちらの状態に於ても機能するものである。
【0032】チェックモード時の駒送りに関しては、撮
影モード時にレリーズの起動用として使用するシャッタ
レリーズ釦4を兼用する。シャッタレリーズ釦4は、押
し込みストローグが2段式になっている。以後、第1ス
トロークでオンするスイッチをSW1、第2ストローク
でオンするスイッチをSW2とする。撮影モード時に於
ては、従来から公知の動作としてスイッチSW1で測
光,オートフォーカス動作を行う。
【0033】本件の特徴は、シャッタレリーズ釦4をチ
ェックモード時に有効に使う点にある。操作部材として
は最も操作のし易い位置に設けられたシャッタレリーズ
釦4の有効利用は、チェックモード時の操作性向上と同
時に簡単な構成でチェック機能を有したカメラが提供で
きる効果がある。具体的な使い方は、後述の実施例で示
す。
【0034】図3は上記のカメラに具備されたフィルム
給送機構を示す図である。
【0035】図3において、17は米国特許第5025
274号や特開平4ー296837号等により公知な基
本構成より成るフィルムカートリッジ、18はフィルム
である。17aはスプールで、これを回転させることに
よりフィルム18の送出し、巻込みが可能であり、巻込
み方向に回し続けると、フィルム18はフィルムカート
リッジ17内に完全に巻き込まれるが、その状態で送出
し方向に回転させると、フィルム18のリーダ部が該フ
ィルムカートリッジ17から送出される構成であり、フ
ィルムリーダ部は巻込まれた状態でカメラ1に装填され
るため、操作性が非常に良い。
【0036】前記フィルムカートリッジ17は未露光フ
ィルムの撮影から現像後のフィルムの保管まで一貫して
使用されるものである。一連の状態をフィルムの状態を
基準に分類すると、未露光フィルム、撮影途中フィ
ルム、撮影済みフィルム、現像済みフィルムに分類
される。
【0037】17bはバーコードを具備したデータディ
スク、17cは表示盤であり、スプール17aと一体的
に回転し、上述の〜の4つの状態の表示を行う。
【0038】前記表示盤17cは視認用に設けられたも
のであり、スプール17aの所定停止位置で各状態が不
図示の表示窓を通して表示される。前記データディスク
17bはカメラ1側で読み取るために設けられたもので
あり、上述の所定停止位置で複数のフォトセンサにより
白黒パターンを読み取ることにより、上述の4つの状態
の何れかを判別可能に設定されている。パターン詳細に
ついての説明は省略する。上述の4つの状態のうち、未
露光フィルム,撮影途中フィルムは、撮影可能状態フィ
ルムであり、又現像済みフィルムのみは視認して問題無
いことは言うまでもない。更に、データディスク17b
は回転させながら全パターンを読み取ることにより、フ
ィルム感度情報,撮影可能駒数,フィルムラチチュード
情報等を読み取ることが可能である。
【0039】19はデータディスク読取手段であり、フ
ォトリフレクタが複数配置され、データディスク17b
の停止状態,回転状態でそれぞれ上述の情報を読み取
る。20はカートリッジ駆動部材であり、前記スプール
17aと係合し、これを回転させることによりフィルム
18の送出し,巻込み動作を行い、更にデータディスク
読取手段19の信号により、上述の4つの状態の特定位
相にスプール17bを停止させる機能も有す。21はフ
ィルム送り検知手段であり、具体的にはフォトリフレク
タでパーフォレーション18aを検知する。22は読取
用磁気ヘッド、23は書込用磁気ヘッドであり、フィル
ム18上に塗布された磁性体(磁気層)を利用した磁気
情報18bの読取り,書込みを行う。18cは撮影画面
エリアである。24はフィルム巻取りスプールであり、
フィルム18を図3の右方へ巻上げる機能を有してい
る。
【0040】25はモータであり、正逆回転可能であ
る。25aはピニオンであり、不図示の減速ギヤ列を介
して太陽ギヤ26にその出力は伝達される。27は遊星
ギヤであり、遊星アームにより太陽ギヤ26に噛み合い
ながら公転可能に支持されている。
【0041】図3は太陽ギヤ26が時計回転方向に回転
する場合を示しており、遊星ギヤ27はギヤ28に噛み
合っている。よって、該ギヤ28の回転はフィルム巻取
りスプール24に伝えられ、フィルム18を巻上げると
同時に太陽ギヤ29を時計回転方向に回転させる力とし
て作用する。
【0042】30は遊星ギヤ、30aは遊星アームであ
り、太陽ギヤ29の時計方向回転で前記遊星ギヤ30は
ギヤ31に噛み合い、該ギヤ31を時計回転方向に回転
させ、不図示の伝達ギヤを介してカートリッジ駆動部材
20をフィルム送出し方向に回転させる。このフィルム
駆動部材20によるフィルム送出し速度に対し、フィル
ム巻取りスプール24によるフィルム巻き取り速度は速
く設定されており、最初のフィルム送出し時はフィルム
駆動部材20によりフィルム18が駆動されるが、フィ
ルム巻取りスプール24にフィルム18が巻き付くと、
フィルム18はフィルム巻取りスプール24により巻き
取られることにより、スピード差の吸収はギヤ31に対
し遊星ギヤ30が飛ぶことにより行われる。この吸収機
構に関しては、別途、ワンウェイクラッチを設けても良
い。
【0043】次に、太陽ギヤ26が反時計回転方向に回
転する方向にモータ25を回転させた場合を説明する。
【0044】遊星ギヤ27は反時計回転方向に公転する
ため、ギヤ32と噛み合い、ギヤ32を反時計回転方向
に回転させる。ギヤ32は不図示の伝達ギヤを介してギ
ヤ31を反時計回転方向に回転させ、カートリッジ駆動
部材20を介してフィルム18をフィルム巻込み方向に
駆動する。
【0045】図4はレフレックスミラー、シャッタの機
構を示す図である。
【0046】図4において、33はレフレックスミラ
ー、34はフォーカルプレーンシャッタであり、モータ
35により前記レフレックスミラー33の駆動及びフォ
ーカルプレーンシャッタ34のチャージが行われる。3
6はカメラマウントであり、ミラーボックス37に取り
付けられている。
【0047】前記レフレックスミラー33はミラーボッ
クス37に対し、軸33aで回動可能に支持されてい
る。また、フォーカルプレーンシャッタ34もミラーボ
ックス37に取り付けられている。そして、前記モータ
35のピニオン35aの出力はギヤ38を介して太陽ギ
ヤ39に伝達され、遊星アーム41で支持された遊星ギ
ヤ40へ伝達される。前記モータ35が反時計回転方向
に回転した場合は、太陽ギヤ39が反時計回転方向に回
転し、遊星ギヤ40が反時計回転方向に公転し、ギヤ4
2aに噛み合い、これを反時計回転方向に回動させる。
一方、モータ35を時計回転方向に回転させれば、遊星
ギヤ40は時計回転方向に公転し、他の駆動系に出力を
伝達可能であるが、ここではその説明は省略する。
【0048】前記遊星ギヤ40より出力が伝達される
と、前記ギヤ42aは伝達軸42cを介してウォームギ
ヤ42bと一体的に回転する。よって、該ギヤ42aの
反時計回転方向回転に対応し、ミラーカムギヤ43は時
計回転方向に回転し、シャッタチャージギヤ44は反時
計回転方向に回転する。前記ミラーカムギヤ43の時計
回転方向回転に連動し、カム部43aと中間レバー4
5,駆動ピン33bの作用により、レフレックスミラー
33を図示のファインダ観察位置から露光位置へ上昇さ
せ、更なる回転によりファインダ観察位置へ戻す。前記
レフレックスミラー33は不図示のバネにより反時計回
転方向へバネ付勢され、露光位置へはモータ35の駆動
力によって押し上げられ、ファインダ観察位置へは上述
のバネ力により復帰する。
【0049】また、前記シャッタチャージギヤ44の反
時計回転方向回転に連動して、カム部材44a,レバー
45を介してレバー46を軸46aを中心に反時計回転
方向に回動させ、図示の状態となる。前記レバー46は
不図示のバネにより反時計回転方向にバネ付勢されてお
り、シャッタチャージギヤ44を更に反時計回転方向に
回転させると、該シャッタチャージギヤ44との係合が
解け、レバー46は時計回転方向に回動復帰し、シャッ
タレリーズ可能状態となる。このとき、レフレックスミ
ラー33は露光位置へ上昇している。この状態で、フォ
ーカルプレーンシャッタ34の駆動部34aに配置され
た不図示の先幕マグネットに通電すると、先羽根群67
aが退避し、フィルム8への露光を開始する。
【0050】次に、後述の後幕マグネットに通電する
と、後述の後羽根群がアパーチュアを覆い、露光を終了
する。上述の先幕マグネット及び後幕マグネットは、羽
根を不図示の駆動バネ力に抗して保持している緊定部材
を解除するためにだけ動作するものであり、バルブ等の
長時間露光時の省エネタイプが望ましい。また、羽根を
直接、電磁駆動等の独立アクチュエータで動かしても良
い。前記モータ35の制御に関しては、ミラーギヤ4
3,シャッタチャージギヤ44の回転位相を検知する後
述のカム位相検知手段の信号を基に、図示のスタンバイ
状態及び不図示のミラーアップ状態の2つの状態に停止
制御される。
【0051】図5は撮影モードに於る状態を示し、図6
はチェックモードに於る状態を示す。
【0052】まず、図5を使って構成を簡単に説明す
る。
【0053】図5において、47は撮影レンズ48及び
絞り49を具備する交換レンズであり、カメラマウント
36に取付けられる。50はレンズ装着検知スイッチで
あり、前記交換レンズ47が装着されるとオンし、取り
外されるとオフする。51は接点であり、カメラ1側の
接点52と接触し、電源の接続及び制御信号の通信が行
われる。33は前述のレフレックスミラーであり、これ
はハーフミラーであり、ここでの反射光はファインダ系
へ導かれる。53はピント板、54は画面サイズ表示用
液晶であり、ここでの表示はペンタプリズム55を介し
て接眼レンズ2へ導かれる。56は集光レンズであり、
57は測光センサである。58は全反射ミラーであり、
前記レフレックスミラー33の透過光は該全反射ミラー
58で反射され、AF検出装置へ導かれる。
【0054】59はフィールドレンズ、60は全反射ミ
ラー、61は赤外カットフィルタ、62は2次結像レン
ズであり、63がAFセンサである。又、64は調光セ
ンサであり、ストロボ撮影時、フィルム面で反射したス
トロボ光を集光レンズ65を介して受光することにより
調光を行う。66はアパーチュアであり、その撮影レン
ズ側にフォーカルプレーンシャッタ34を有し、その対
向側に圧着板68を有し、フィルム18が給送されるト
ンネルを形成している。10aは液晶表示部材(以下、
LCDとも記す)、10bは表示窓であり、情報表示部
10を形成している。フォーカルプレーンシャッタ34
は、先羽根群67a,後羽根群67bbを有している。
【0055】前記モード切換部材9を撮影モードに設定
していると、図5の状態で撮影スタンバイ状態となって
おり、シャッタレリーズ釦4の操作により撮影を行うこ
とが可能である。
【0056】前記モード切換部材9をチェックモードに
設定し、更に現像済みフィルムの状態表示となっている
フィルムカートリッジが装填された状態に於て、交換レ
ンズ47を取り外すと(図6参照)、レンズ装着検知ス
イッチ50がオンし、モータ35に通電され、レフレッ
クスミラー33が軸33aを中心に反時計回転方向に回
転させられ、露光位置に退避させられる。これと同時に
不図示の先幕マグネットに通電がなされると、先羽根群
67aが走行し、後羽根群67bをそのままとすること
により、開口状態が維持され、マウント36側からフィ
ルム18の撮影済み画面を視認可能にしたものである。
【0057】レフレックスミラー33の上昇時、全反射
ミラー58は不図示のカム部材の作用により軸58aを
中心に時計回転方向に回動し、該レフレックスミラー3
3に密着し、撮影光束外に退避すると同時に、撮影時に
ファインダから逆入光するのを防止している。
【0058】上述のように、チェックモードに於て、交
換レンズ47を取り外したときのみフィルムを視認可能
としているのは、必要時のみ動作させることにより無駄
な動きを減らして省エネを実現すると同時に、動作の信
頼性を高めるためである。但し、レンズ着脱の検知を行
わないタイプでも、本提案の目標が達成されるのは言う
までもない。
【0059】図7は上記構成のカメラの主要部分の電気
的構成を示すブロック図である。
【0060】図7において、69はMPUであり、各種
検知スイッチの入力信号に基づき所定の出力信号を発生
し、カメラの制御を行う。制御信号の入出力に関して、
本発明に無関係な部分を省略する。
【0061】まず、入力信号から説明する。
【0062】シャッタレリーズ釦4,データディスク読
取手段19,フィルム送り検知手段21,レンズ装着検
知スイッチ50,電源スイッチ3,モード切換スイッチ
9,巻戻しスイッチ16,読取用ヘッド22について
は、既に説明済みなのでその説明を省略する。
【0063】70はカム位相検知手段であり、図4のミ
ラーギヤ43,チャージギヤ44の回転位相を検知する
不図示のスイッチである。71はフィルムカートリッジ
17の装填を検知する不図示のカートリッジ検知スイッ
チであり、また、72は蓋検知スイッチであり、カート
リッジ室蓋の開閉を検知する不図示のスイッチである。
【0064】次に出力信号について説明する。
【0065】73,74はドライバ(駆動回路)であ
り、それぞれモータ25(M1とも記す),35(M2
とも記す)への通電を制御する。75は後述の先幕マグ
ネットであり、所定時間通電を行うと、先羽根群67a
は緊定が解除され、不図示のバネ力で走行する。また、
76は不図示の後幕マグネットであり、所定時間通電を
行うと同様に後羽根群67bが走行する。77はドライ
バであり、LCD10aへの通電制御を行う。23は前
述の書込用ヘッドである。
【0066】次に、上記MPU69による制御時の動作
について、図8〜図10のフローチャートにより説明す
るステップ(図8〜図10のスローではSと記す)10
1において、電源スイッチ3がオンするとステップ10
2へ進み、カートリッジ検知スイッチ71の状態よりフ
ィルムカートリッジ17が装填されたか否かの判別を行
う。この結果、フィルムカートリッジ17が装填された
ことを検知するとステップ103へ進み、今度は蓋検知
スイッチ72の状態よりカートリッジ蓋蓋7が閉められ
ているか否かの判別を行う。該カートリッジ蓋蓋7が閉
められていることを検知するとステップ104へ進み、
データディスク読取手段19によりデータディスク17
bの静止状態での位相を検知し、装填されているフィル
ムカートリッジ17のフィルムの状態(未露光,撮影途
中,撮影済又は現像済の状態)を検知する。
【0067】次に、ステップ105において、モータ2
5(M1)に通電して逆転を開始させ、続くステップ1
06において、上述のデータディスク読取手段19によ
りデータディスク17b上のバーコードデータを検知
し、フィルムのフィルム感度,ラチチュード情報等を読
み取り、次のステップ107で上記モータ25をストッ
プさせる。そして、ステップ108において、モード切
換スイッチ9の状態を検知し、チェックモードであれば
ステップ109へ進み、撮影モードであればステップ1
16へ進む。
【0068】まず、最初にモード切換スイッチ9がチェ
ックモードに設定されている場合について説明する。
【0069】ステップ109において、前記ステップ1
04で検知した情報が現像済みフィルムであればステッ
プ110へ進む。それ以外であればステップ115へ進
み、警告表示をしてストップする。このステップ115
で警告表示するのは、以下のフローでフィルムの視認を
可能とするには現像済みフィルムでないと対応できない
ためである。また、ステップ115においては、警告後
データの書き換えだけを許容し、視認は不可能とするフ
ローとしても良い。
【0070】前記ステップ110へ進むと、モータ25
に通電して正転させ、フィルム18を送出し、更にフィ
ルム巻取りスプール24によりフィルム巻上げ動作を開
始する。次のステップ111においては、読取用ヘッド
22によりフィルム18上の磁気情報18bの読み取り
を行う。続くステップ112においては、フィルム送り
検知手段21でパーフォレーション18aを検知し、1
駒目を割り出すと、ステップ113において、前記モー
タ25をストップさせ、1駒目の撮影画面をアパーチュ
アに停止させる。
【0071】次に、図9のステップ201へ進む。
【0072】ステップ201においては、レンズ装着検
知スイッチ50の状態より交換レンズ47が取り外され
たか否かを判別し、取り外されたことを検知するとステ
ップ202へ進み、上記ステップ111で読み取った情
報をLCD10aに表示する。次にステップ203へ進
み、ここで巻戻しスイッチ16がオンしていればステッ
プ220へ進み、オンしていなければステップ204へ
進む。
【0073】ステップ204においてはシャッタレリー
ズ釦4の第1ストロークでオンするスイッチSW1がオ
ンしていなければステップ202へ戻る。一方、オンし
ていればステップ205へ進み、前述のモータ35(M
2)の正転を開始させ、ミラーアップ動作をスタートさ
せる。そして、ステップ206において、カム位相検知
手段70によりミラーアップの完了を検知すると、次の
ステップ207において、前記モータ35をストップさ
せ、続くステップ208において、先幕マグネット75
へ通電し、前述のフォーカルプレーンシャッタ34の先
羽根群67aを走行させる。
【0074】このとき、図6の状態となっており、フィ
ルム18の撮影済み画面の視認が可能である。この状態
は、シャッタレリーズ釦4の第1ストロークによりスイ
ッチSW1をオンに保持したまま(SW2はオフ)だ
と、そのまま維持される。
【0075】ステップ209において、スイッチSW1
がオンのままだとステップ210へ進むが、オフされる
とステップ216へ進み、後羽根群67bを走行させ、
次のステップ217において、モータ35を正転させ、
ミラーダウン,シャッターチャージ動作を行う。そし
て、ステップ218において、カム位相検知手段70に
よりシャッターチャージ完了を検知すると、次のステッ
プ219において、モータ25をストップさせ、ステッ
プ204へ戻る。
【0076】本シーケンスにより、シャッターレリーズ
釦4の第1ストロークを押放しにして、スイッチSW1
をオンに保持しているときのみ(SW2はオフ)、図6
の状態を保持でき、撮影済み画面の視認が可能であり、
シャッタレリーズ釦4から指を放し、押し込みを解除す
るとスイッチSW1がオフし、図5の状態となり、撮影
済み画面の視認不可能状態となる。これは、必要最小限
の時間のみフォーカルプレーンシャッタ34の先羽根群
67aを開放することにより、フィルム18上へのゴミ
の進入等を最小限に押さえ、フィルム18への悪影響を
防止することが目的である。
【0077】また、本実施例のフォーカルプレーンシャ
ッタ34は、先幕マグネット75,後幕マグネット76
にそれぞれ通電することにより係止を解除し、先羽根群
67a,後羽根群67bを走行させているが、他のタイ
プのシャッタ、つまり、後幕マグネットに通電し続ける
ことにより、後幕の係止を行い、図6のようなアパーチ
ャ開放状態を維持するものに於ては、省エネ効果がある
ことは言うまでもない。
【0078】次に、ステップ209において、スイッチ
SW1がオンのままでステップ210へ進んだ場合を説
明する。
【0079】ステップ210においては、シャッタレリ
ーズ釦4の第2ストロークでオンするスイッチSW2の
状態を検知する。もし、該スイッチSW2がオフであれ
ばステップ209へ戻るが、オンすればステップ211
へ進み、モータ25を正転開始させ、フィルム18の給
送を開始し、次のステップ212において、読取用ヘッ
ド22によりフィルム18上の磁気情報18bの読み取
りを行う。そして、ステップ213において、フィルム
送り検知手段21でパーフォレーション18aを検知
し、1駒送りを検知すると、続くステップ214におい
て、前記モータ25をストップさせ、次画面をアパーチ
ュアに停止させる。次にステップ215において、フィ
ルムが所定の最終駒まで達していなければステップ20
2へ戻り、上記ステップ212にて読み取った情報をL
CD10aに表示し、前述のシーケンスを繰り返す。
【0080】上記ステップ215でフィルムが所定の最
終駒に達した場合、及び、ステップ203で巻戻しスイ
ッチ16が操作された場合は、何れもステップ220へ
進み、フィルム巻戻しを開始する。つまり、モータ25
を逆転させ、フィルムを巻戻す。そして、ステップ22
1へ進み、ここでフィルム送り検知手段21によりフィ
ルム巻戻し終了か否かを判別し、フィルム巻戻しが終了
であればステップ222へ進み、フィルムカートリッジ
17のデータディスク17bを読取手段19の信号を基
に現像済み表示位相を割り出し、上記モータ25をスト
ップさせる。
【0081】次に、モード切換スイッチ9が撮影モード
に設定されている場合について説明する。
【0082】上記ステップ108において撮影モードで
あれば、次にステップ116へ進む。ここでは上記ステ
ップ104にて読み取ったフィルムの状態の情報が撮影
可能フィルムであればステップ117へ進み、そうでな
ければステップ121へ進んで警告表示を行い、ストッ
プする。
【0083】ステップ117においては、未露光フィル
ムか否かを判別し、そうであればステップ118へ進
み、そうでなければステップ122へ進む。未露光フィ
ルムの場合はステップ118において、モータ25を正
転させ、フィルム巻上げを開始し、次のステップ119
において、フィルム送り検知手段21により1駒目を割
り出す。そして、ステップ120へ進み、前記モータ2
5をストップさせ、図10に示すステップ301の撮影
シーケンスに進む。
【0084】上記ステップ117において撮影途中フィ
ルムであれば、ステップ122へ進み、モータ25を正
転させ、フィルム巻上げを開始し、次のステップ123
において、フィルム送り検知手段21により1駒目を検
知する。そして、ステップ124へ進み、読取用ヘッド
22により磁気情報18bの読み取りを開始する。露光
済み駒であれば磁気情報18bとして何らかの情報が存
在しているが、未露光駒に於ては一切磁気情報が存在し
ない。次のステップ125において、全く磁気情報の存
在しない駒を検知すると、未露光駒と見なし、ステップ
126へ進み、フィルム送り検知手段21によりフィル
ム停止位置を割り出し、次のステップ127において、
モータ25を停止させ、ステップ301の撮影シーケン
スへ進む。
【0085】次に、図10の撮影シーケンスについて説
明する。
【0086】ステップ301において、巻戻しスイッチ
16が操作されていなければステップ302へ進み、操
作されればステップ317へ進む。
【0087】ステップ302において、シャッタレリー
ズ釦4が操作されるとステップ303へ進み、モータ3
5を正転させ、前述の機構によりレフレックスミラー3
3を上昇させ、カム位相検知手段70の信号を基にモー
タ35を停止させる。次にステップ304において、先
幕マグネット75に通電し、先羽根群67aを走行さ
せ、続くステップ305において、所定のシャッタ秒時
だけ待機し、次のステップ306において後幕マグネッ
ト76に通電し、後羽根群67bを走行させ、フィルム
18への露光を完了する。次のステップ307におい
て、シャッタ羽根の破損を防止するための保証タイマ経
過後、ステップ308へ進み、上記モータ35を正転さ
せ、前述の機構によりレフレックスミラー33の復帰及
びフォーカルプレーンシャッタ34のチャージを行う。
モータ35の停止は、カム位相検知手段70の信号によ
る。
【0088】次にステップ309へ進み、モータ25を
正転させ、フィルム巻上げを開始し、次のステップ31
0において、書込用ヘッド23に通電し、撮影時の各種
情報を磁気情報18bとして書き込み、続くステップ3
11において、フィルム送り検知手段21により1駒送
り検知を行う。そして、ステップ312において、モー
タ35をストップさせ、フィルム巻上げを終了する。次
に、ステップ313において、フィルムが所定の最終駒
に達していることを判別すればステップ314へ進み、
そうでなければステップ301へ戻り、撮影を継続す
る。
【0089】以下、フィルムの巻戻しフローについて説
明する。
【0090】所定撮影枚数の撮影が終了した場合がステ
ップ314であり、モータ25を逆転させ、フィルム巻
戻しを行い、次のステップ315において、フィルム送
り検知手段21の信号を基にフィルム18のフィルムカ
ートリッジ17への巻込みを検知すると、ステップ31
6において、データディスク17bをデータディスク読
取手段21により撮影済みフィルムを表示する位相に合
わせて、モータ25への通電をストップさせる。
【0091】また、巻戻しスイッチ16を操作した場合
は、ステップ301で検知され、ステップ317へ進
み、全く撮影していない場合は、ステップ318へ進
み、1駒でも撮影している場合はステップ321へ進ん
で、前述同様にフィルム巻戻しとデータディスク17b
のセットを行う。上記ステップ318の延長のステップ
320においては、データディスク17bを未露光フィ
ルム表示にセットし、次のステップ321の延長のステ
ップ323において、撮影途中フィルム表示にセットし
て終了する。
【0092】(第2の実施例)図11,図12は本発明
の第2の実施例に係る図であり、図11はカメラのチェ
ックモード時の縦断面図であり、図2の該カメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【0093】前述の第1の実施例に対し、フィルム18
の後方にバックライト照明を追加し、視認性を向上させ
たものである。
【0094】図11において、101はフィルム圧着板
であり、透明の樹脂材料等により形成されている。10
2は回路基板であり、複数のLEDチップ103がボン
ディングされており、透明樹脂104で覆われている。
また、105は拡散板である。回路基板102は、フィ
ルム圧着板101に固着されている。
【0095】上述の構成により、複数のLEDチップ1
03に通電すると、拡散板105を介してフィルム18
がほぼ均一に照明され、マウント36側から十分な光が
入らない場合に於ても、上述のバックライトの効果によ
り、鮮明に現像済み画面を視認できる。
【0096】次に、図12のフローチャートにより主要
部分の動作について説明する。なお、回路構成について
は、第1の実施例の図7に対して、LEDチップ103
の駆動回路が追加されたのみなので説明は省略する。
【0097】図12は第1の実施例の図9(チェックモ
ード時の動作)に相当するものであり、図9のステップ
113に続いてステップ401に移行するものとする。
【0098】ステップ401において、レンズ装着検知
スイッチ50により交換レンズ47が取り外されたこと
を検知すると、次のステップ402において、モータ3
5を正転させ、ミラーアップ動作を行い、第1の実施例
同様のシーケンスでステップ403,ステップ404と
進む。そして、ステップ405において、先幕マグネッ
ト75へ通電することにより、先羽根群67aを走行さ
せ、図11の撮影画面視認可能状態となる。次のステッ
プ406においては、上記ステップ111で読み取った
情報をLCD10aに表示する。次にステップ407に
おいて、巻戻しスイッチ16がオンしていれば、ステッ
プ419へ進み、オフであればステップ408へ進む。
【0099】ステップ408においては、シャッタレリ
ーズ釦4の第1ストロークが押し込まれ、スイッチSW
1がオンしていればステップ409へ進み、LEDチッ
プ103へ通電し、フィルム18のバックライト照明を
開始する。次に、ステップ410において、スイッチS
W1がオフすれば、次のステップ411において、LE
Dチップ103への通電をストップし、バックライト照
明を止め、ステップ406へ戻る。
【0100】前記スイッチSW1オンのままだとステッ
プ412へ進み、シャッタレリーズ釦4の第2ストロー
クによりオンするスイッチSW2がオンされるのを待
つ。該スイッチSW2がオンされると、ステップ413
において、LEDチップ103への通電をストップし、
次のステップ414において、モータ25を正転させ、
フィルム給送を開始し、第1の実施例と同様のシーケン
スでステップ415,ステップ416,ステップ417
と進み、次画面を割り出す。
【0101】次に、ステップ418において、フィルム
が所定の最終駒に達したか否かを判定し、最終駒でない
場合はステップ406へ戻り、同様のシーケンスを繰り
返す。
【0102】また、上記ステップ418でフィルムが所
定の最終駒に達した場合、及び、ステップ407で巻戻
しスイッチ16が操作された場合は、何れもステップ4
19へ進み、後幕マグネット76に通電し、後羽根群6
7bを走行させ、次のステップ420において、モータ
35を正転開始させ、ミラーダウン及びシャッタチャー
ジ動作を行い、続くステップ421において、第1の実
施例と同様の方法でシャッタチャージ完了を検知し、次
のステップ422においてモータ35をストップさせ
る。次に、ステップ423において、モータ25を逆転
開始させ、第1の実施例と同様の方法でステップ424
にてフィルム巻戻し終了を検知し、次のステップ425
において、フィルムカートリッジ17のデータディスク
17bを読取り手段19の信号を基に、現像済み表示位
相を割り出しモータ25をストップさせる。
【0103】(第3の実施例)図13は本発明の第3の
実施例に係るカメラの主要部分の動作を示すフローチャ
ートである。
【0104】本実施例は、第1の実施例がシャッタレリ
ーズ釦4の第1ストロークでオンするスイッチSW1,
第2ストロークでオンするスイッチSW2を有効利用
し、撮影モードとチェックモードで機能を変えて兼用し
たものであるのに対し、更なる操作部材の簡略化を狙っ
たものである。具体的には、第1の実施例に於るモード
切換スイッチ9を省略したものである。
【0105】回路構成に関しては、第1の実施例の図7
に対し、モード切換スイッチ9を省略しただけであり、
説明は省略する。
【0106】以下、図13のフローチャートについて説
明する。この図13は、第1の実施例の図8に相当する
ものである。
【0107】ステップ501〜ステップ507は、第1
の実施例のステップ101〜ステップ107と同じであ
る。ステップ508においては、ステップ504で読み
取ったデータディスク17bの位相情報が現像済みフィ
ルムであれば、ステップ509へ進む。ステップ509
〜ステップ512は、第1の実施例のステップ110〜
ステップ113と同じであり、チェックモードとして、
第1の実施例のステップ201へ進む。
【0108】ステップ513において、データディスク
17bの位相情報が未露光フィルムであれば、ステップ
514へ進む。ステップ514〜ステップ516は、第
1の実施例のステップ118〜ステップ120と同じで
あり、第1の実施例のステップ301へ進み、撮影シー
ケンスへ移行する。
【0109】ステップ517において、データディスク
17bの位相情報が撮影途中フィルムであれば、ステッ
プ518へ進む。ステップ518〜ステップ523は、
第1の実施例のステップ122〜ステップ127と同じ
であり、第1の実施例のステップ301へ進み、撮影シ
ーケンスへ移行する。
【0110】ステップ524において、データディスク
17bの位相情報が撮影済みフィルムであれば、ステッ
プ525へ進み、撮影不可の警告表示を行う。
【0111】上記ステップ524まで進み、データディ
スク17bの位相情報が上述の4つの状態に納まらない
場合は、ステップ526へ進み、読取りエラー表示を行
う。 (発明と実施例の対応)本実施例において、シャッタレ
リーズ釦4が本発明の特定の操作部材に相当し、情報表
示部10が本発明の表示手段に相当し、MPU69,ド
ライバ74,モータ35,シャッタチャージギヤ44,
レバー46が制御手段に相当する。また、先幕マグネッ
ト75,後幕マグネット76が本発明のシャッタ駆動手
段に相当し、ドライバ73,モータ25が本発明のフィ
ルム給送手段に相当する。
【0112】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
定されるものではなく、請求項で示した機能、又は実施
例がもつ機能が達成できる構成であればどのようなもの
であってもよいことは言うまでもない。
【0113】(変形例)本発明は、一眼レフカメラを例
にしているが、レンズシャッタカメラ,ビデオカメラ等
のカメラに適用することも可能である。この場合、視認
を可能とする開口部を具備しなければならないことは言
うまでも無い。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
視認モードにおいて、カメラに現像済みフィルムが装填
され、かつ、特定の操作部材が操作されている間は、シ
ャッタ駆動手段によりシャッタを開成し、フィルム給送
手段により所望とされる現像済みフィルムの撮影駒を撮
影画面位置に設定して、該現像済みフィルムの撮影駒を
視認させる制御手段を設け、撮影用のカメラを用いて、
例えば交換レンズを取り外した状態で、その取り外し口
より現像済みフィルムの情報を視認させるようにしてい
る。
【0115】よって、特別な装置を用いることなく、か
つ、印画紙にプリントすること無く、容易に現像済みフ
ィルムの情報を視認させることができる。
【0116】また、本発明によれば、撮影画面位置に設
定された現像済みフィルムの撮影駒上に記憶された情報
を読み取る読取手段と、該読取手段により読み取られた
撮影に関する情報を表示する表示手段とを設け、現像済
みの撮影駒より読み取ったフィルム感度情報等の情報を
表示手段に表示するようにしている。
【0117】よって、現像済みフィルムの撮影駒に記録
された撮影に関する情報を視認させることができる。
【0118】また、本発明によれば、撮影画面位置に設
定された現像済みフィルムの撮影駒を照明する照明手段
を設け、撮影画面位置に設定された現像済みフィルムの
撮影駒を照明するようにしている。
【0119】よって、現像済みフィルムの情報の視認性
を向上させることができる。
【0120】また、本発明によれば、特定の操作部材の
第1段階までの操作により、シャッタ駆動手段にてシャ
ッタを開成させ、第2段階までの操作により、フィルム
給送手段にて所望とされる撮影駒を撮影画面位置まで給
送させるようにしている。
【0121】よって、特定の操作部材の第1段階までの
操作の間のみシャッタを開成して、現像済みフィルムへ
の埃等の付着や傷等のダメージを最小限にすることを可
能としている。
【0122】また、本発明によれば、特定の操作部材の
第1段階までの操作により、シャッタ駆動手段にてシャ
ッタを開成させ、第2段階までの操作により、フィルム
給送手段にて所望とされる撮影駒を撮影画面位置まで給
送させ、かつ、読取手段を駆動して前記撮影駒上より読
み取った情報を表示手段に表示させるようにしている。
【0123】よって、特定の操作部材の第1段階までの
操作の間のみシャッタを開成して、現像済みフィルムへ
の埃等の付着や傷等のダメージを最小限にすることが可
能としている。
【0124】また、本発明によれば、モード切換手段に
より視認モードが設定されることにより、シャッタ駆動
手段にてシャッタを開成させ、特定の操作部材の第1段
階までの操作により、照明手段を駆動して撮影画面位置
にある撮影駒を照明させ、特定の操作部材の第2段階ま
での操作により、フィルム給送手段にて撮影画面位置ま
で次の所望とされる撮影駒の給送を行わせるようにして
いる。
【0125】よって、特定の操作部材の第1段階までの
操作の間のみ照明手段を駆動して、無用な電流消費を防
ぐようにしている。
【0126】また、本発明によれば、特定の操作部材と
して、シャッタレリーズ釦を兼用し、カメラの操作部材
の中で最も操作のし易い位置に配置されたシャッタレリ
ーズ釦を視認モード設定用として用いるようにしてい
る。
【0127】よって、視認モード設定の操作性を向上さ
せることができる。
【0128】また、本発明によれば、モード切換手段
を、手動操作部材としている。
【0129】よって、使用者のモード切換えの意志を確
実に反映させることができる。
【0130】また、本発明によれば、モード切換手段
を、装填されるフィルムカートリッジに具備されたフィ
ルム状態表示手段より該フィルムカートリッジが現像済
みフィルムか否かを読み取り、これに応じてモードを切
り換える手段としている。
【0131】よって、現像済みのフィルムを装填すこと
のみで、使用者の意図に応じたモード設定を自動的に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるカメラの背面図
である。
【図2】本発明の第1の実施例におけるカメラの上面図
である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるカメラに具備さ
れたフィルム給送機構を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例におけるカメラに具備さ
れたレフレックスミラー及びシャッタの機構を示す図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施例において撮影モードに於
る状態を示したカメラの縦断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例においてチェックモード
に於る状態を示したカメラの縦断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例におけるカメラの主要部
分の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】図7のMPU69による制御時の動作の一部を
示すフローチャートである。
【図9】図8の続きの動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】同じく図8の続きの動作を示すフローチャー
トである。
【図11】本発明の第2の実施例におけるカメラのチェ
ックモードに於る状態を示したカメラの縦断面図であ
る。
【図12】本発明の第2の実施例におけるカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施例におけるカメラの主要
部分の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
4 シャッタレリーズ釦 9 モード切換スイッチ 10 情報表示部 17 フィルムカートリッジ 17b データディスク 18 フィルム 18b 磁気情報 19 データディスク検知手段 21 フィルム送り手段 22 読取用ヘッド 23 書込用ヘッド 25,35 モータ 33 レフレックスミラー 44 シャッタチャージギヤ 46 レバー 69 MPU 73,74 ドライバ 75 先幕マグネット 76 後幕マグネット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの給送を行うフィルム給送手段
    と、シャッタの開閉を行うシャッタ駆動手段とを備えた
    カメラにおいて、現像済みフィルムの情報を視認可能と
    する視認モードと通常の撮影モードの切換えを行うモー
    ド切換手段と、前記視認モードにおいて、カメラに現像
    済みフィルムが装填され、かつ、特定の操作部材が操作
    されている間は、前記シャッタ駆動手段によりシャッタ
    を開成し、前記フィルム給送手段により所望とされる現
    像済みフィルムの撮影駒を撮影画面位置に設定して、該
    現像済みフィルムの撮影駒を視認させる制御手段を設け
    たことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記撮影画面位置に設定された現像済み
    フィルムの撮影駒上に記憶された情報を読み取る読取手
    段と、該読取手段により読み取られた撮影に関する情報
    を表示する表示手段とを具備したことを特徴とする請求
    項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記撮影画面位置に設定された現像済み
    フィルムの撮影駒を照明する照明手段を具備したことを
    特徴とする請求項1記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記特定の操作部材は、第1段階,第2
    段階の操作を可能とするものであり、前記制御手段は、
    該特定の操作部材の第1段階までの操作により、前記シ
    ャッタ駆動手段にてシャッタを開成させ、第2段階まで
    の操作により、前記フィルム給送手段にて所望とされる
    撮影駒を撮影画面位置まで給送させる手段であることを
    特徴とする請求項1記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記特定の操作部材は、第1段階,第2
    段階の操作を可能とするものであり、前記制御手段は、
    該特定の操作部材の第1段階までの操作により、前記シ
    ャッタ駆動手段にてシャッタを開成させ、第2段階まで
    の操作により、前記フィルム給送手段にて所望とされる
    撮影駒を撮影画面位置まで給送させ、かつ、前記読取手
    段を駆動して前記撮影駒上より読み取った情報を前記表
    示手段に表示させる手段であることを特徴とする請求項
    2記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記特定の操作部材は、第1段階,第2
    段階の操作を可能とするものであり、前記制御手段は、
    前記モード切換手段により視認モードが設定されること
    により、前記シャッタ駆動手段にてシャッタを開成さ
    せ、前記特定の操作部材の第1段階までの操作により、
    前記照明手段を駆動して撮影画面位置にある前記撮影駒
    を照明させ、第2段階までの操作により、前記フィルム
    給送手段にて撮影画面位置に次の所望とされる撮影駒を
    給送させる手段であることを特徴とする請求項3記載の
    カメラ。
  7. 【請求項7】 前記特定の操作部材は、シャッタレリー
    ズ釦であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5
    又は6記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 前記モード切換手段は、手動操作部材で
    あることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又
    は7記載のカメラ。
  9. 【請求項9】 前記モード切換手段は、装填されるフィ
    ルムカートリッジに具備されたフィルム状態表示手段か
    ら該フィルムカートリッジが現像済みフィルムか否かを
    読み取り、これに応じてモードを切り換える手段である
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7
    記載のカメラ。
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