JPH09219394A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH09219394A
JPH09219394A JP2440596A JP2440596A JPH09219394A JP H09219394 A JPH09219394 A JP H09219394A JP 2440596 A JP2440596 A JP 2440596A JP 2440596 A JP2440596 A JP 2440596A JP H09219394 A JPH09219394 A JP H09219394A
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JP
Japan
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sidewall
etching
insulating film
gate electrodes
side wall
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JP2440596A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Nakanishi
賢真 中西
Tetsuji Nagayama
哲治 長山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Drying Of Semiconductors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルフアラインコンタクトによる多層配線構
造における絶縁耐性を向上する。 【解決手段】 エッチングストッパ層となるSi3 4
からなるサイドウォール形成層5のエッチバック工程に
おいて、サイドウォールスペーサ5a間に突起部5bが
残るエッチング条件を採用する。 【効果】 イオンモードの強いエッチバック条件の採用
により、サイドウォールスペーサ5aの肩部で反射され
たイオンがサイドウォールスペーサ5a端部直下に集中
的に入射し、この部分のエッチングレートが高まりV字
状溝が形成され、突起部5bが残る。したがってサイド
ウォールスペーサ5a肩部のエッチングレートは相対的
に低下し、肩の張った形状が得られる。この後、層間絶
縁膜7へのセルフアラインコンタクト開口時には、V字
状溝底部のSi3 4 を僅かにエッチングするだけでよ
いので、サイドウォールスペーサ5aの膜減りは激減
し、絶縁耐圧が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、さらに詳しくは、セルフアラインコンタクト
構造を高信頼性をもって実現する工程を有する、半導体
装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI等の半導体装置の高集積度化、高
性能化が進展するに伴い、ゲート電極や接続孔等のデザ
インルールもクォータミクロンあるいはそれ以下に縮小
されつつある。かかる高集積度の半導体装置において
は、多層配線における層間接続構造においてもレイアウ
ト上あるいはプロセス上に多数の工夫が採り込まれてい
る。
【0003】その一例として、ステッパによる露光時に
おける位置合わせ余裕を大幅に緩和できるセルフアライ
ンコンタクト(Self Aligned Conta
ct)技術がある。セルフアラインコンタクトは、ゲー
ト電極等の側面にサイドウォールスペーサを形成するこ
とで、不純物拡散層等に臨む接続孔を自己整合的に開口
する方法である。セルフアラインコンタクトの採用によ
り、微細な開口を有するレジストマスクを接続孔開口予
定部に厳密に位置合わせする工程は不要となる。また位
置合わせマージンも不要となるので、半導体チップやセ
ルの面積の縮小も可能となる。
【0004】従来のセルフアラインコンタクトの製造方
法の概略を図9および図10を参照して説明する。まず
図9(a)に示すように半導体基板1上にゲート絶縁膜
2、ゲート電極3およびオフセット酸化膜4を順次形成
する。つぎに図9(b)に示すように窒化シリコンによ
るサイドウォール形成層5を全面に堆積し、これを全面
エッチバックして図9(c)に示すようにサイドウォー
ルスペーサ5aをゲート電極3およびオフセット酸化膜
4の側面に残す。このサイドウォールスペーサ5aは、
後工程において層間絶縁膜にセルフアラインコンタクト
を開口する際のエッチングストッパの機能を果たすもの
である。オフセット酸化膜4の上にエッチングストッパ
を形成しておく場合もある。この後図10(d)に示す
ように酸化シリコン系の層間絶縁膜7を全面に形成し、
さらにレジストマスク8をパターニングする。レジスト
マスク8パターニングの露光時の正確な位置合わせは、
さほど必要としない。最後に図10(e)に示すよう
に、レジストマスク8をエッチングマスクとして層間絶
縁膜8を異方性エッチングし、半導体基板1の図示しな
い不純物拡散層に臨むセルフアラインコンタクトホール
9を開口する。セルフアラインコンタクトホール9の底
部の開口はサイドウォールスペーサ5aにより自己整合
的に規制された位置と幅を有し、リソグラフィの解像限
界以下の微小な開口幅とすることも可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例におい
ては、エッチングストッパとなる窒化シリコンからなる
サイドウォールスペーサ5aと、酸化シリコン膜系の層
間絶縁膜7との間の選択比を高め、サイドウォールスペ
ーサ5aの膜減りを極力防止することが、セルフアライ
ンコンタクトホール9の形状を制御性良く製造するため
のキーポイントとなる。SiO2 /Si3 4 間のエッ
チング選択比を高める方法として、例えば第41回応用
物理学関係連合講演会(1994年春季年会)講演予稿
集p537、講演番号29p−ZF−2に報告されてい
るように、CF系のエッチングガスにCOを添加した混
合ガスを用いる方法がある。これはプラズマエッチング
におけるスパッタ性はある程度抑制し、主としてSi3
4 上にカーボンリッチなCF系ポリマによる保護膜を
堆積し、SiO2 のエッチングレートの低下は高密度プ
ラズマエッチング装置を採用することにより選択比を得
る方法である。
【0006】しかしながら、セルフアラインコンタクト
のエッチングにおいては、エッチングストッパとなるべ
きSi3 4 サイドウォールスペーサ5aの肩部にはこ
のCF系ポリマによる保護膜が堆積しにくい。このため
サイドウォールスペーサ5aの肩部のエッチングレート
を充分に落とすことができず、セルフアラインコンタク
トのエッチング中にサイドウォールスペーサ5aのエッ
チングも進行する。したがって先の従来例において図1
0(e)に示すように、サイドウォールスペーサ5aと
ともにオフセット酸化膜4のエッチングも進み、ゲート
電極3とセルフアラインコンタクトホール9内に形成す
るコンタクトプラグ(図示せず)間の距離が接近し、絶
縁耐圧が不十分となり、極端な場合は短絡の虞れも発生
する。
【0007】本発明は上述したセルフアラインコンタク
ト形成工程を含む半導体装置の製造方法における従来技
術の問題点を解決することをその課題とする。すなわち
本発明の課題は、エッチングストッパとして例えばSi
3 4 からなるサイドウォールスペーサを用いたセルフ
アラインコンタクト加工において、ゲート電極とコンタ
クトプラグ間の絶縁耐圧を充分に確保し、信頼性の高い
高集積化された半導体装置の製造方法を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
達成するために創出されたものである。すなわち本発明
の半導体装置の製造方法は、半導体基板上にゲート絶縁
膜を介して複数のゲート電極を形成する工程、このゲー
ト絶縁膜上および複数のゲート電極上に、少なくとも1
層のサイドウォール形成層を全面に形成する工程、サイ
ドウォール形成層をイオンモードの強いプラズマエッチ
ングによりエッチバックして、複数のゲート電極側面に
サイドウォールスペーサを形成するとともに、複数のゲ
ート電極間のサイドウォールスペーサ間には突起部を残
す工程、全面に層間絶縁膜形成する工程、この層間絶縁
膜上に複数のゲート電極間に臨む開口部を有するレジス
トマスクを形成する工程、このレジストマスクをエッチ
ングマスクとして少なくとも層間絶縁膜を異方性エッチ
ングし、セルフアラインコンタクトホールを開口する工
程を有することを特徴とするものである。
【0009】本発明の好ましい実施態様においては、こ
のサイドウォール形成層は、少なくとも1層の窒化シリ
コン層を含むことが望ましい。
【0010】本発明においては、複数のゲート電極側面
にエッチバックによりサイドウォールスペーサを形成す
る際に、ガス圧力を低く設定し、基板バイアスを高めた
イオンモードの強いプラズマエッチング条件を採用す
る。かかるエッチング条件の設定により、形成されつつ
あるサイドウォールスペーサの肩部に入射するイオンは
この部分で反射し、反射イオンはサイドウォールスペー
サ側面直下のサイドウォール形成層を集中的にスパッタ
する。したがって、サイドウォールスペーサ側面直下の
サイドウォール形成層のエッチングレートが高まりV字
状の溝が形成され、二条のV字状の溝の間には突起部が
残る。一方サイドウォールスペーサの肩部のエッチング
レートは相対的に小さくなり、サイドウォールスペーサ
の膜減りは少ない。二条のV字状の溝の底部では、サイ
ドウォール形成層の厚さは微小なものとなり、層間絶縁
膜にセルフアラインコンタクト開口時に極く僅かエッチ
ングすることにより確実に自己整合的にコンタクトを開
口することができる。したがってこの際にもサイドウォ
ールスペーサの新たな膜減りは発生しない。サイドウォ
ール形成層のエッチバック時に同時に半導体基板の不純
物拡散層を露出することも可能である。いずれの方法で
も、サイドウォールスペーサの膜減りは少なく、コンタ
クトプラグとゲート電極間距離を充分に確保でき、絶縁
耐圧の高いセルフアラインコンタクトを形成することが
可能である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例につき、添付図
面を参照して説明する。なお従来技術の説明に供した図
9および図10中と同様の構成部分には同一の参照符号
を付すものとする。
【0012】実施例1 本実施例は、サイドウォール形成層に窒化シリコンの単
層膜を用いた例であり、これを図1および図2を参照し
て説明する。本実施例で採用した被処理基板は、図1
(a)に示すようにシリコン等の半導体基板1、このシ
リコン基板1をドライ酸化して例えば10nmの厚さに
形成したSiO2 からなるゲート絶縁膜2、減圧CVD
法で形成した不純物を含む多結晶シリコンからなるゲー
ト電極3、減圧CVD法で形成したSiO2 からなるオ
フセット酸化膜4および常圧CVD法で形成したSi3
4 からなるサイドウォール形成層5からなる。ゲート
電極3およびオフセット酸化膜4の厚さは例えば共に1
00nmでありサイドウォール形成層5の厚さは例えば
200nmである。図1(a)に示す被処理基板では、
ゲート電極3は2つ示してあり、複数のゲート電極3間
の半導体基板1表面にはソース/ドレイン領域となる図
示しない不純物拡散層が形成されている。ゲート電極3
側面にはLDDサイドウォールスペーサが形成されてい
てもよい。
【0013】図1(a)に示す被処理基板をマグネトロ
ンRIE装置のカソード電極上にセッティングし、一例
として下記プラズマエッチング条件によりサイドウォー
ル形成層5をエッチバックした。 CHF3 流量 23 sccm CO流量 78 sccm ガス圧力 2.7 Pa RFパワー 1400 W(13.56MHz) 被処理基板温度 20 ℃ エッチング時間 43 sec 本エッチング条件は、Si3 4 のプラズマエッチング
条件としてはイオンモードの比較的強い条件であり、入
射イオンは形成されつつあるサイドウォールスペーサ5
aの肩部で反射して、サイドウォールスペーサ5a直下
のサイドウォール形成層5に集中的に入射し、この部分
をスパッタする。この結果図1(b)に示すように形成
されたサイドウォールスペーサ5a側面直下にはV字状
の溝が形成されるとともに、複数のゲート電極3間のサ
イドウォールスペーサ5a間には突起部5bが残され
る。またサイドウォールスペーサ5aの肩部はエッチン
グレートが相対的に低下するために、いわゆる肩の張っ
たサイドウォール形状となる。サイドウォール形成層5
の残膜厚さはV字状の溝の底部で4nm、平坦部で10
6nmであった。
【0014】つぎに図1(c)に示すようにSiO2
らなる層間絶縁膜7を減圧CVD等で形成し、必要に応
じてCMP等で平坦化した後、複数のゲート電極3間に
臨む開口部を有するレジストマスク8を形成する。この
レジストマスク8パターニング用の露光時における位置
合わせは、複数のゲート電極3間の中央部に厳密に設定
する必要はない。この後マグネトロンRIE装置により
一例として下記プラズマエッチング条件により層間絶縁
膜7を異方性エッチングする。 C4 8 流量 8 sccm CO流量 60 sccm Ar流量 200 sccm ガス圧力 5.3 Pa RFパワー 1600 W(13.56MHz) 被処理基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 20 % 本プラズマエッチング条件はSiO2 /Si3 4 間の
エッチング選択比の高いエッチング条件であり、下地の
Si3 4 からなるサイドウォールスペーサ5aや突起
部5bが露出した段階でエッチングは停止した。この状
態を図2(d)に示す。
【0015】この後、同じマグネトロンRIE装置内で
エッチング条件を一例として下記条件に切り替え、サイ
ドウォールスペーサ5aと突起部5bとの間のV字状溝
の底部に僅かに残るSi3 4 層とこの部分のゲート絶
縁膜2を除去する。 CHF3 流量 40 sccm O2 流量 10 sccm ガス圧力 2.7 Pa RFパワー 1000 W(13.56MHz) 被処理基板温度 20 ℃ Si3 4 エッチング量 4 nm 本プラズマエッチング工程により半導体基板1表面が露
出し、図2(e)に示すようにセルフアラインコンタク
トホール9が完成される。
【0016】本実施例によれば、サイドウォール形成層
5のエッチバック時に突起部5bが残るイオンモードの
強いエッチング条件を採用することにより、サイドウォ
ールスペーサ5aの肩部を充分に厚く残しておくことが
でき、セルフアラインコンタクト開口時にもサイドウォ
ールスペーサ5aの膜減が発生しないので、絶縁耐圧の
高い半導体装置を提供することが可能となる。
【0017】実施例2 本実施例は、サイドウォール形成層に同じく窒化シリコ
ンの単層膜を用いた例であり、これを図3および図4を
参照して説明する。本実施例で採用した図3(a)に示
す被処理基板は前実施例1中図1(a)で示したものと
同じであり、重複する説明を省略する。本実施例が実施
例1と異なる点は、サイドウォール形成層のエッチバッ
ク時に半導体基板の不純物拡散層を露出する点である。
【0018】図3(a)に示す被処理基板をマグネトロ
ンRIE装置のカソード電極上にセッティングし、一例
として下記プラズマエッチング条件によりサイドウォー
ル形成層5およびゲート絶縁膜2をエッチバックした。 CHF3 流量 23 sccm CO流量 78 sccm ガス圧力 1.3 Pa RFパワー 1800 W(13.56MHz) 被処理基板温度 20 ℃ エッチング時間 20 sec 本エッチング条件は、Si3 4 のプラズマエッチング
条件としてはイオンモードの強い条件であり、入射イオ
ンは形成されつつあるサイドウォールスペーサ5aの肩
部で反射して、サイドウォールスペーサ5a直下のサイ
ドウォール形成層5を集中的にスパッタする。この結果
図3(b)に示すように、形成されたサイドウォールス
ペーサ5a側面直下にはV字状の溝が形成され、V字状
溝底部のゲート絶縁膜2もエッチングされて半導体基板
1の図示しない不純物拡散層の一部が露出するととも
に、複数のゲート電極3間のサイドウォールスペーサ5
a間には突起部5bが残される。またサイドウォールス
ペーサ5aの肩部はエッチングレートが相対的に低下す
るために、いわゆる肩の張ったサイドウォール形状とな
る。サイドウォール形成層5の残膜厚さは平坦部で51
nmであった。
【0019】つぎに図3(c)に示すようにSiO2
らなる層間絶縁膜7を減圧CVD等で形成し、必要に応
じてレジストエッチバック等で平坦化した後、複数のゲ
ート電極3間に臨む開口部を有するレジストマスク8を
形成する。このレジストマスク8パターニング用の露光
時における位置合わせは、複数のゲート電極3間の中央
部に厳密に設定する必要はない。この後マグネトロンR
IE装置により一例として下記プラズマエッチング条件
により層間絶縁膜7を異方性エッチングする。 C4 8 流量 8 sccm CO流量 60 sccm Ar流量 200 sccm ガス圧力 5.3 Pa RFパワー 1600 W(13.56MHz) 被処理基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 20 % 本プラズマエッチング条件はSiO2 /Si3 4 間の
エッチング選択比の高いエッチング条件であり、下地の
Si3 4 からなるサイドウォールスペーサ5aや突起
部5bが露出した段階でエッチングは停止するとともに
V字状溝の底部では半導体基板1表面が再び露出し、図
4(d)に示すようにセルフアラインコンタクトホール
9が完成される。
【0020】本実施例によれば、サイドウォール形成層
5のエッチバック時に突起部5bが残るイオンモードの
強いエッチング条件を採用し、同時にV字状溝底部の半
導体基板1表面を露出することによりスループットの高
いセルフアラインコンタクトが形成できる。またサイド
ウォールスペーサ5aの肩部を充分に厚く残しておくこ
とにより、セルフアラインコンタクトエッチング時のサ
イドウォールスペーサ5aの膜減りを防止し、絶縁耐圧
の高い半導体装置を提供することが可能となる。
【0021】実施例3 本実施例は、サイドウォール形成層に窒化シリコンと酸
化シリコンとの多層膜を用いた例であり、これを図5お
よび図6を参照して説明する。本実施例で採用した被処
理基板は、図5(a)に示すようにシリコン等の半導体
基板1、このシリコン基板1をドライ酸化して例えば1
0nmの厚さに形成したSiO2 からなるゲート絶縁膜
2、減圧CVD法で形成した不純物を含む多結晶シリコ
ンからなるゲート電極3、減圧CVD法で形成したSi
2 からなるオフセット酸化膜4、常圧CVD法で形成
したSi3 4 からなるサイドウォール形成層5および
減圧CVD法で形成したSiO2 からなる第2のサイド
ウォール形成層6からなる。ゲート電極3およびオフセ
ット酸化膜4の厚さは例えば共に100nmであり、第
1のサイドウォール形成層5および第2のサイドウォー
ル形成層6の厚さも共に例えば100nmである。図5
(a)に示す被処理基板では、ゲート電極3は2つ示し
てあり、複数のゲート電極3間の半導体基板1表面には
ソース/ドレイン領域となる図示しない不純物拡散層が
形成されている。ゲート電極3側面にはLDDサイドウ
ォールスペーサが形成されていてもよい。
【0022】図5(a)に示す被処理基板をマグネトロ
ンRIE装置のカソード電極上にセッティングし、一例
として下記プラズマエッチング条件により第1のサイド
ウォール形成層5および第2のサイドウォール形成層6
をエッチバックした。 C4 8 流量 8 sccm CO流量 100 sccm Ar流量 200 sccm ガス圧力 4.0 Pa RFパワー 1800 W(13.56MHz) 被処理基板温度 20 ℃ エッチング時間 84 sec 本エッチング条件は、対Si3 4 選択比が高く、イオ
ンモードの強い条件であるので、入射イオンは形成され
つつあるサイドウォールスペーサ5aおよび第2のサイ
ドウォールスペーサ6aの肩部で反射してサイドウォー
ルスペーサ5a、6a直下の第2のサイドウォール形成
層6およびサイドウォール形成層5を集中的にスパッタ
する。この結果図5(b)に示すように、形成されたサ
イドウォールスペーサ5aおよび第2のサイドウォール
スペーサ6a側面直下にはV字状の溝が形成されるとと
もに、複数のゲート電極3間のサイドウォールスペーサ
5aおよび第2のサイドウォールスペーサ6a間には突
起部5bが残される。また第2のサイドウォールスペー
サ6aの肩部はエッチングレートが相対的に低下するた
めに、いわゆる肩の張ったサイドウォール形状となる。
サイドウォール形成層5の残膜厚さは、V字状の溝の底
部で10nmであった。
【0023】つぎに図5(c)に示すようにSiO2
らなる層間絶縁膜7を減圧CVD等で形成し、必要に応
じてCMP等で平坦化した後、複数のゲート電極3間に
臨む開口部を有するレジストマスク8を形成する。この
レジストマスク8パターニング用の露光時における位置
合わせは、複数のゲート電極3間の中央部に厳密に設定
する必要はない。この後マグネトロンRIE装置により
一例として下記プラズマエッチング条件により層間絶縁
膜7を異方性エッチングする。 C4 8 流量 8 sccm CO流量 60 sccm Ar流量 200 sccm ガス圧力 5.3 Pa RFパワー 1600 W(13.56MHz) 被処理基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 20 % 本プラズマエッチング工程は、対Si3 4 選択比が高
い条件であるので、突起部5bやV字状溝底部のSi3
4 が露出した段階でエッチングは停止した。この状態
を図6(d)に示す。
【0024】この後、同じマグネトロンRIE装置内で
エッチング条件を一例として下記条件に切り替え、第2
のサイドウォールスペーサ6aと突起部5bとの間のV
字状の溝の底部に僅かに残るSi3 4 層と、この部分
のゲート絶縁膜2を除去する。 CHF3 流量 40 sccm O2 流量 10 sccm ガス圧力 2.7 Pa RFパワー 1000 W(13.56MHz) 被処理基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 10 % 本プラズマエッチング工程により半導体基板1表面が露
出し、図6(e)に示すようにセルフアラインコンタク
トホール9が完成される。
【0025】本実施例によれば、サイドウォール形成層
5のエッチバック時に突起部5bが残るイオンモードの
強いエッチング条件を採用しすることにより、サイドウ
ォールスペーサ5aの肩部を充分に厚く残しておくこと
ができ、またセルフアラインコンタクト開口時にもサイ
ドウォールスペーサ5aの膜減りを防止されるので、絶
縁耐圧の高い半導体装置を提供することが可能となる。
【0026】実施例4 本実施例もサイドウォール形成層に窒化シリコンと酸化
シリコンとの多層膜を用いた例であり、これを図7およ
び図8を参照して説明する。本実施例で採用した図7
(a)に示す被処理基板は、前実施例3で図5(a)に
示したものと同様であるので重複する説明は省略する。
本実施例が前実施例3と異なる点は、サイドウォール形
成層のエッチバック時に半導体基板の不純物拡散層を露
出する点にある。
【0027】図7(a)に示す被処理基板をマグネトロ
ンRIE装置のカソード電極上にセッティングし、一例
として下記プラズマエッチング条件によりサイドウォー
ル形成層5および第2のサイドウォール形成層6をエッ
チバックした。 C4 8 流量 8 sccm CO流量 100 sccm Ar流量 200 sccm ガス圧力 1.3 Pa RFパワー 2000 W(13.56MHz) 被処理基板温度 20 ℃ エッチング時間 70 sec 本エッチング条件は、対Si3 4 選択比が高く、イオ
ンモードの強い条件であるので、入射イオンは形成され
つつあるサイドウォールスペーサ5a、6aの肩部で反
射してサイドウォールスペーサ5a、6a直下のサイド
ウォール形成層5および第2のサイドウォール形成層6
を集中的にスパッタする。この結果図7(b)に示すよ
うに、形成されたサイドウォールスペーサ5aおよび第
2のサイドウォールスペーサ6a側面直下にはV字状の
溝が形成されるとともに、この部分のゲート絶縁膜1も
エッチオフされ、半導体基板1の図示しない不純物拡散
層の1部が露出する。また複数のゲート電極3間のサイ
ドウォールスペーサ5aおよび第2のサイドウォールス
ペーサ6a間には、突起部5bが残される。また第2の
サイドウォールスペーサ6aの肩部はエッチングレート
が相対的に低下するために、いわゆる肩の張ったサイド
ウォール形状となる。
【0028】つぎに図7(c)に示すようにSiO2
らなる層間絶縁膜7を減圧CVD等で形成し、必要に応
じてCMPやレジストエッチバック等で平坦化した後、
複数のゲート電極3間に臨む開口部を有するレジストマ
スク8を形成する。このレジストマスク8パターニング
用の露光時における位置合わせは、複数のゲート電極3
間の中央部に厳密に設定する必要はない。この後マグネ
トロンRIE装置により一例として下記プラズマエッチ
ング条件により層間絶縁膜7を異方性エッチングする。 C4 8 流量 8 sccm CO流量 60 sccm Ar流量 200 sccm ガス圧力 5.3 Pa RFパワー 1600 W(13.56MHz) 被処理基板温度 20 ℃ オーバーエッチング 20 % 本プラズマエッチング工程は、対Si3 4 選択比が高
い条件であるので、突起部5bやV字状溝底部のSi3
4 が露出した段階でエッチングは停止するとともに半
導体基板1の図示しない不純物拡散層の1部が再び露出
してセルフアラインコンタクトホール9が完成した。こ
の状態を図8(d)に示す。
【0029】本実施例によれば、サイドウォール形成層
5のエッチバック時に突起部5bが残るイオンモードの
強いエッチング条件を採用しすることにより、サイドウ
ォールスペーサ5aの肩部を充分に厚く残しておくこと
により、セルフアラインコンタクトエッチング時のサイ
ドウォールスペーサ5aの膜減りを防止し、絶縁耐圧の
高い半導体装置をスループット高く提供することが可能
となる。
【0030】以上、本発明を4例の実施例により詳細に
説明したが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるも
のではなく、各種の材料層やその層構成、プラズマエッ
チング方法や装置等は本発明の技術的思想の範囲で各種
変更が可能である。特にプラズマエッチング装置として
はECRプラズマエッチング装置、誘導結合プラズマエ
ッチング装置やヘリコン波プラズマエッチング装置等、
イオン密度の高いプラズマを発生しうるエッチング装置
を使用することが均一性、低ダメージあるいはスループ
ットの観点から好ましい。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の半導体装置の製造方法によれば、エッチングストッパ
として少なくとも1層のSi3 4 からなるサイドウォ
ールスペーサを用いたセルフアラインコンタクト加工に
おいて、サイドウォールスペーサの膜減りを防止でき
る。これにより、ゲート電極とコンタクトプラグ間の距
離を充分に確保できるので、絶縁耐圧が向上し、信頼性
の高い高集積化された半導体装置の製造方法を提供する
ことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例1の前半の工程を、そ
の工程順に説明する概略断面図である。
【図2】本発明を適用した実施例1の後半の工程を、そ
の工程順に説明する概略断面図である。
【図3】本発明を適用した実施例2の前半の工程を、そ
の工程順に説明する概略断面図である。
【図4】本発明を適用した実施例2の後半の工程を説明
する概略断面図である。
【図5】本発明を適用した実施例3の前半の工程を、そ
の工程順に説明する概略断面図である。
【図6】本発明を適用した実施例3の後半の工程を、そ
の工程順に説明する概略断面図である。
【図7】本発明を適用した実施例4の前半の工程を、そ
の工程順に説明する概略断面図である。
【図8】本発明を適用した実施例4の後半の工程を説明
する概略断面図である。
【図9】従来例の前半の工程を、その工程順に説明する
概略断面図である。
【図10】従来例の後半の工程を、その工程順に説明す
る概略断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ゲート絶縁膜 3 ゲート電極 4 オフセット酸化膜 5 サイドウォール形成層 5a サイドウォールスペーサ 5b 突起部 6 第2のサイドウォール形成層 6a 第2のサイドウォールスペーサ 7 層間絶縁膜 8 レジストマスク 9 セルフアラインコンタクトホール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にゲート絶縁膜を介して複
    数のゲート電極を形成する工程、 前記ゲート絶縁膜上および前記複数のゲート電極上に、
    少なくとも1層のサイドウォール形成層を全面に形成す
    る工程、 前記サイドウォール形成層をイオンモードの強いプラズ
    マエッチングによりエッチバックして、前記複数のゲー
    ト電極側面にサイドウォールスペーサを形成するととも
    に、前記複数のゲート電極間のサイドウォールスペーサ
    間には突起部を残す工程、 全面に層間絶縁膜形成する工程、 前記層間絶縁膜上に前記複数のゲート電極間に臨む開口
    部を有するレジストマスクを形成する工程、 前記レジストマスクをエッチングマスクとして少なくと
    も前記層間絶縁膜を異方性エッチングし、セルフアライ
    ンコンタクトホールを開口する工程を有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 サイドウォール形成層は、少なくとも1
    層の窒化シリコン層を含むことを特徴とする請求項1記
    載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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