JPH0921869A - 超音波距離センサシステム - Google Patents

超音波距離センサシステム

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JPH0921869A
JPH0921869A JP7170570A JP17057095A JPH0921869A JP H0921869 A JPH0921869 A JP H0921869A JP 7170570 A JP7170570 A JP 7170570A JP 17057095 A JP17057095 A JP 17057095A JP H0921869 A JPH0921869 A JP H0921869A
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JP
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distance
ultrasonic
signal
measuring object
transmitting
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JP7170570A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takada
雅弘 高田
Akira Nohara
明 野原
Noboru Nomura
登 野村
Takeshi Yamaguchi
健 山口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 測距の信頼性の高い超音波距離センサシステ
ムを提供する。 【構成】 測距対象に超音波を送信する送信素子1と、
送信素子1に駆動信号を出力する駆動回路2と、測距対
象からの反射波を受信する受信素子3と、受信素子3か
らの信号により測距対象との間の距離を検出する信号処
理回路4とを備え、送信する超音波にFM変調を行った
り、ID番号を入力したり、複数のバースト波とする
等、送信する超音波に特徴を与え、信号処理回路4で受
信波12から測距対象からの反射波を峻別して距離測定
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を送波し、測距
対象からの反射波を受信して、その測距対象までの距離
を検知する超音波距離センサシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波を利用して測距対象との距
離を計測する超音波距離センサや移動体に取り付けて移
動体の周辺の測距対象を検出するセンサーや走行路面の
凹凸を検知する超音波検知器を用いた各種計測器が商品
化されている。これまでの超音波を用いた距離センサは
数m程度が限度であり、10m以上の距離を計測し、か
つ高い騒音環境下での信頼性のある超音波距離センサは
実現されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】超音波を送波し測距対
象からの反射波を受信して前記測距対象までの距離を検
知する超音波距離センサシステムにおいて、測距対象か
らの反射波を受ける受信素子の信号には超音波の騒音が
含まれており、反射波かどうかの判定が困難であり、高
い測距信頼性を持たせることは困難である。また、複数
の超音波距離センサシステムを互いに近くで用いた場合
には、一方が出した超音波が他方の超音波距離センサシ
ステムの受信素子で受信するため、距離の誤検出が起こ
るという課題があった。さらに、超音波は空気中を伝搬
中に減衰し、これまでは数m程度の測距が限度であっ
た。
【0004】また移動体に搭載される超音波を用いた距
離センサにおいては、騒音環境や、振動環境において用
いられ、反射波とノイズを明確に判別する必要がある。
また、そのような環境で10m以上の距離を計測できる
ものはなく、移動体の走行の安全性を向上させるよう
な、高い測距の信頼性をもつ距離センサへの期待が高ま
っている。
【0005】本発明は、超音波を用いて、使用環境の騒
音に妨害されることが少なく、かつ複数個の超音波距離
センサシステムの使用環境においても、高い測距信頼性
を持ち、移動体等において、実用化に耐える超音波距離
センサシステムを提供する事を目的とする。また、超音
波を用いた距離センサを移動体に搭載し、新たに移動体
の安全性や利便性の向上に寄与できる超音波距離センサ
システムを提供する事を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解決
するために本発明の超音波距離センサシステムは、超音
波を送波し測距対象からの反射波を受信して前記測距対
象までの距離を検知する超音波距離センサシステムであ
って、前記測距対象に超音波を送信する送信素子と、前
記送信素子に駆動信号を出力する駆動回路と、前記測距
対象からの反射波を受信する受信素子と、前記受信素子
からの信号により測距対象との間の距離を検出する信号
処理回路とを備え、送信する超音波にFM変調を行うこ
とや、ID番号を入力したり、複数のバースト波とする
等、送信する超音波を特徴あるものとして、受信素子の
受ける信号から使用環境の騒音や他の超音波を用いた距
離センサの送波する超音波と測距対象からの反射波を判
別して、その反射波を確実に抽出し、種々の信号処理を
行い、測距の信頼性を向上させる。また、反射波のパタ
ーンにより、測距対象の種類や大きさの判別を行う。さ
らに、最適の反射波が得られるように送信する超音波の
ビームの方向、角度、音圧を変化させる。
【0007】また、移動体に搭載し、超音波を送波し測
距対象からの反射波を受信して前記測距対象までの距離
を検知する超音波距離センサシステムであって、前記測
距対象に超音波を送信する送信素子と、前記送信素子に
駆動信号を出力する駆動回路と、前記測距対象からの反
射波を受信する受信素子と、前記受信素子からの信号に
より測距対象との間の距離を検出する信号処理回路を備
える。
【0008】
【作用】本発明の上記構成による作用は以下のようにな
る。送信する超音波にFM変調を行うことや、ID番号
を入力したり、複数のバースト波とする等、送信する超
音波を特徴あるものとして、受信素子の受ける信号から
使用環境の騒音や他の超音波を用いた距離センサの送波
する超音波と測距対象からの反射波を判別して、その反
射波を確実に抽出し、種々の信号処理を行い、距離の誤
検出を防ぐとともに、10m以上に測定距離を拡大し、
高い騒音環境下での測距の信頼性を向上させる。また、
その反射波のパターンにより、測距対象の大きさや種類
の判別も行う。
【0009】また、上記発明を移動体に搭載し、移動体
の各種移動方向や速度などの移動体に搭載したセンサ情
報や、情報機器等の信号を元に、使用状況や環境に応じ
て、信号処理の各種パラメータや、出力方法、送信、受
信の音圧やビーム角度などを最適に変更し、距離出力を
用いて、移動体の制御情報や、移動体の運転者に有益な
情報を提供し、従来にない移動体の安全性や利便性の向
上に寄与できる超音波距離センサシステムを提供する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の詳細について実施例とともに
説明する。図1は本発明の超音波測距システムの実施例
の構成図である。図1において1は送信素子、2は駆動
回路、3は受信素子、4は信号処理回路、5は測距対
象、10は駆動波形、11は駆動指令、12は受信素子
の受ける信号(受信波と呼ぶ)、13は送信される超音
波、14は受信される受信波である。次に図2、図3、
図4、図5を用いながら処理内容を説明する。図2は測
距距離を求める原理を示す図で、201は送信波、20
2は受信波、203は駆動指令の時間、204は受信波
の検出された時間、205は駆動指令から受信波202
が検出された時間を示す。駆動指令11により送信され
た送信波201は測距対象で反射され受信波202が得
られる。信号処理回路4では駆動指令の時間203と、
受信波の検出された時間204とから送信波が測距対象
にで反射され戻ってくるまでの時間205を求める。2
05は超音波が対象物までの往復する時間を示しており
対象物までの距離は205に音速を乗じ1/2をしてで
求めることができる。
【0011】次に本発明における送信波の変調方法を説
明する。図3は本実施例における送信波の例である。送
信波の212は基本周波数fc、210はfc−Δfで
変調された信号、211はfc+Δfで変調された信号
であり、基本周波数fからΔfの周波数変移をもったF
M変調信号を送信素子より送信する。続いて本実施例に
おけるFM変調の基本周波数および変調度の設定につい
て説明する。図4には送信素子に圧電振動子を用いた場
合の周波数と音圧の関係の例を示し、図5には超音波の
周波数と空気中での減衰率の関係を示す。図4において
221は圧電振動子の周波数対音圧特性、fcは送信さ
れる超音波の基本周波数、Δfは変調周波数、222は
周波数fc+Δfでの送信音圧、223は周波数fcで
の送信音圧、224は周波数fc−Δfでの送信音圧を
である。図5において231は超音波の空気中での減衰
率の特性を、232は周波数f+Δfでの減衰率、23
3は周波数fcでの減衰率、234は周波数fc−Δf
での減衰率をそれぞれ示す。いま送信波の基本周波数f
cとFM変調による周波数の最大値fc+Δf、および
最小値fc−Δfを図4に示すように送信音圧が222
>223>224の様に設定されているとする。この場
合の超音波の減衰率は図5の様に232>233>23
4となる。すなわち周波数fc+Δfでは送信音圧は大
きいが減衰率も大きく、周波数fc−Δfでは送信音圧
は小さいが減衰率は小さくなる。従って周波数fc−Δ
fからfc+Δfの周波数にわたって反射波の音圧を安
定して得ることができる。このようなΔfの範囲は圧電
振動子の特性を考慮し、Δf/fcすなわちFM変調の
変調率の範囲を約10%程度にすることよって超音波を
FM変調し送信した場合において最適な反射波を得るこ
とができる。
【0012】次に請求項2、および3に係る本発明の実
施例を説明する。図6は送信波に認識コードを含めFM
変調を加えた例である。241は送信波形、242は認
識コード0に対応する変調波、243は認識コード1に
対応する変調波である。いま認識コード1ビットを1波
形に対応させ、認識コード0に対してはfc+Δf、認
識コード1に対してはfc−Δfを対応させている。さ
らに認識コードを数ビットまとめて変調周波数を割り当
てることが可能である。たとえば認識コード(01)に
対してはfc+Δf/2、認識コード(10)に対して
はfc−Δf/2などである。前記は2ビットをまとめ
た場合であるが更に多くのビットをまとめることも考え
られる。
【0013】図6では認識コードを(001)とした場
合、続いて繰り返し認識コード(001)を含ませ、コ
ード(001001)を送信波に1ビットを1波形でF
M変調してある。認識コードを挿入することで受信波が
測距対象からの反射波か否かを区別することができ、測
距性能と信頼性を向上することができる。また繰り返し
認識コードを送ることで更に信頼性を向上させることが
できる。
【0014】次に請求項4に係る本発明の実施例を説明
する。図7は図6と同様に1ビット1波形に対応させた
場合の送信信号の波形を示している。ここで認識コード
を(011)とした場合、認識コードを逆順に折り返し
たコード(110)を付加し送信波には(01111
0)のコードをFM変調することになる。逆順のコード
を挿入することで受信時波形の対象性を調べることがで
き、反射波の信頼性を向上できる。
【0015】次に請求項5に係る本発明の実施例を説明
する。図8は特許請求項5における実施例の構成図で、
1は送信素子、2は駆動回路、3は受信素子、4は信号
処理回路、5は測距対象、10は駆動波形、11は駆動
指令、12は受信素子の受ける信号(受信波と呼ぶ)、
13は送信される超音波、14は受信される受信波、2
61は送信素子の駆動信号である。続いて図9を用いな
がら動作を説明する。図9は駆動信号と受信波の関係を
示した図であり、271は駆動信号波形、272は受信
信号波形、273は送信波の存在時間、274は相関を
計算を行うオフセット時間、275は相関計算区間、2
76は測距対象からの受信波、277は測距対象から反
射波が得られた時間を示す。駆動信号波形と受信信号波
形との相関を計算する手順について説明する。オフセッ
ト時間274後からの受信信号波形と駆動信号波形の相
互相関を計算する。オフセット時間は順次変化させてゆ
き駆動信号波形と受信信号波形相互相関を計算し、相関
値が最大になったオフセット時間が測距対象から反射波
が得られた時間277となる。277と音速より測距対
象からの距離を算出することができる。ここで相関を計
算する波形長は273あるいは273より短く設定する
ことが可能である。273より短く設定した場合は相関
値の大きいオフセット値274のいくつかについて27
3の時間全てについて相関を計算し直し最大値を求めれ
よい。このような手法により相関の計算時間を削減する
ことができ処理を軽減できる。
【0016】また最大のオフセット値を求めた後に相関
計算時間275の波形を時間圧縮、又は伸長させ273
とダイナミックに相関を計算し、最大値における時間圧
縮率又は伸長率を計算することでドップラーを求めるこ
とが可能である。また相関を計算する駆動信号としては
送信素子に流れる電流波形、あるいは電圧波形を用いる
ことができる。
【0017】相関を計算することで低SN比の受信波に
おいても測距が可能となり、測距距離、精度を向上させ
ることかできる。次に請求項6に係る本発明の実施例を
説明する。図6のような認識コード(011)を2度繰
り返しコード(011011)をFM変調した送信波を
受信する場合を考える。図1に示す超音波距離センサシ
ステムにおいて、図10に示す送信波、受信波での処理
を考える。図10において、281は送信信号波形、2
82は受信信号波形、283は1回目の認識コードを含
んだ受信波の波形、284は2回目の認識コードを含ん
だ受信波の波形、285は283と284を加算した波
形、286は受信の遅延で時間である。まず受信信号か
らコードに相当する受信波形283の切り出しを行い、
続いて2回目の繰り返し波形284を受信波から切り出
しを行う。そして、切り出した283、284を加算し
コードを復調し認識コードであれば測距対象からの反射
波であるため286より距離を計算する。1回目と2回
目の認識コードの切り出しには受信信号が得られた時間
T1と繰り返し波形長を考慮した一定のオフセット時間
をおいた時間T2とを起点として波形の自己相関などを
用いて決めることが可能である。
【0018】また、図9に示す超音波距離センサシステ
ムにおいては駆動信号波形と受信信号波形の相互相関を
計算することで、認識信号波形の切り出しを行う箇所を
より正確に求めることができる。認識信号の加算を行う
ことで、繰り返し波形の一方が多少欠落しても波形の補
間を行うことができ、低SN比および外乱の多い状態に
おいても精度良く距離を求めることが可能となる。
【0019】次に請求項7および8に係る本発明の実施
例を説明する。図7のような認識コード(011)を折
り返したコード(011110)をFM変調した送信波
を受信する場合を考える。図1に示す超音波距離センサ
システムにおいて、図11に示す送信波、受信波での処
理を考える。図11において、291は送信信号波形、
292は受信信号波形、293は認識コードを含んだ受
信波の波形、294は折り返した認識コードを含んだ受
信波の波形、295は293と294を加算した波形、
296は受信の遅延で時間である。まず受信信号からコ
ードに相当する受信波形293の切り出しを行い、続い
て折り返し波形294を受信波から切り出しを行う。最
初の認識コードと折り返しの認識コードの切り出しには
受信信号が得られた時間T1と折り返し波形長の終わる
時間を考慮した一定のオフセット時間をおいた時間T2
とを起点としてT1から時間軸方向と、T2から時間軸
に逆順方向で波形の自己相関などを用いて決めることが
可能である。そして折り返しの認識コード(01111
0)の含まれた受信波形であれば測距対象からの反射波
であるとして296より測距対象までの距離を求める。
【0020】また、切り出した波形283と、284を
逆方向に加算し295を得て、295より認識コードを
求め送信した認識コードと一致する場合にのみ測距対象
からの反射波であるとして296より測距対象までの距
離を求めることもできる。更に、図9に示す超音波距離
センサシステムにおいては駆動信号波形と受信信号波形
の相互相関を計算することで、認識信号波形の切り出し
を行う箇所をより正確に求めることができる。
【0021】折り返し信号の検出を行うことにより、測
距の信頼性を高められ、また認識信号の加算を行うこと
で、繰り返し波形の一方が多少欠落しても波形の補間を
行うことができ、低SN比および外乱の多い状態におい
ても精度良く距離を求めることが可能となる。さらに、
駆動信号と受信波の相関を計算することでより長距離の
測距を行うことが可能となる。
【0022】次に請求項9、10に係る本発明の実施例
について図12、図13及び図14を用いて説明する。
図12は請求項5における実施例の構成図で、1は送信
素子、2は駆動回路、3は受信素子、4は信号処理回
路、5は測距対象、10は駆動波形、11は駆動指令、
12は受信素子の受ける信号(受信波と呼ぶ)、13は
送信される超音波、14は受信される受信波、261は
送信素子の駆動信号、301は受信波パターンメモリで
ある。図13は測距対象にあらかじめ決められた時間の
超音波を送信して得られた、反射波の大きさのパターン
である。測距対象が小さい場合反射箇所が小さく311
にしめすように受信波レベルおよびデューティが小さ
く、測距対象が大きい場合のは反射箇所が大きく312
に示すように受信波レベルおよびデューティが大きくな
る。この情報をあらかじめメモリ301に記憶してお
き、測定の度にメモリとパタンマッチングを行い測距対
象の大きさの推定を行うことができる。パターンメモリ
には距離に応じて測距対象の大きさと受信波パタンを複
数メモリしておけば大きさの推定精度を向上させること
ができる。
【0023】またパターンメモリ301として、車、二
輪車、人のパターンをメモリしておき、測距システムの
使用状況を限定し、測距対象を車、二輪車、人に分類し
出力することが可能となる。たとえば使用状況を車載用
にすれば、交差点などでは人の認識を行うことができ
る。この状況を図14に示すと、Aが最も大きいレベル
328と最も大きいデューティ329を有する車のパタ
ーン、Bは次に大きいレベル326とデューティ327
を有する二輪車のパターン、Cは最も小さいレベル32
4とデューティ325を有する人のパターンである。
【0024】次に請求項11に係る本発明の実施例につ
いて図15を用いて説明する。図15は本発明の処理内
容を示す受信波 受信素子からの信号波形とその振幅が
所定の大きさよりも大きい時間長を示す波形及び、その
期間内でのゼロクロス数を示す波形である。駆動回路2
は送信素子1に所定の駆動波形10を出力し、超音波1
3を測距対象に送信する。このとき送信される超音波1
3の波数や超音波の振幅の応答波形は既知であり、受信
波の波形は、送信される超音波の波形の振幅を減衰させ
た形の波形が受信信号受信素子により観測される。例え
ば、送信波の振幅のピークの40%以上となる時間幅を
予め計測しておく。図15に示すように受信波について
も、振幅のピークの40%を越える時間長を計測する
と、受信波が送信した超音波の測距対象からの反射波で
ある時には、受信波の振幅のピークの40%を越える時
間長は、前記送信波の振幅のピークの40%以上となる
時間長と大きく変化する事はない。一方、前記受信波が
騒音を受けているときには、受信波の振幅のピークの4
0%を越える時間長が前記送信波の振幅のピークの40
%以上となる時間長と大きく異なる。そこで、前記受信
波の振幅のピークの40%を越える時間長が前記送信波
の振幅のピークの40%以上となる時間長と所定の誤差
範囲内にある時には、受信波は送信した超音波の測距対
象からの反射波と判断し、その反射波に基づいて距離計
測を行う。一方、前記受信波の振幅のピークの40%を越
える時間長が前記送信波の振幅のピークの40%以上と
なる時間長と所定の誤差範囲以上である時には、この受
信波を用いて距離計測を行わない。
【0025】次に、ゼロクロス数を用いて、受信波が、
測距対象からの反射波か否かを判別する実施例について
説明する。例えば、送信波の振幅のピークの40%以上
となる時間内のゼロクロス数を計測しておく。図15に
示すように受信波についても、振幅のピークの40%を
越える時間内のゼロクロス数を計測すると、受信波が送
信した超音波の測距対象からの反射波である時には、受
信波の振幅のピークの40%を越える時間内のゼロクロ
ス数は、前記送信波の振幅のピークの40%以上となる
時間内のゼロクロス数と大きく変化する事はない。一
方、前記受信波が騒音を受けているときには、受信波の
振幅のピークの40%を越える時間内のゼロクロス数が
前記送信波の振幅のピークの40%以上となる時間内の
ゼロクロス数と大きく異なる。そこで、前記受信波のゼ
ロクロス数が前記送信する超音波のゼロクロス数と所定
の誤差範囲内にある時には、受信波は送信した超音波の
測距対象からの反射波と判断し、その反射波に基づいて
距離計測を行う。一方、前記受信波のゼロクロス数が前
記送信する超音波のゼロクロス数と所定の誤差範囲以上
である時には、受信波は測距対象からのの反射は以外の
超音波を受信したと判断し、この受信波を用いて距離計
測を行わない。
【0026】なお、受信素子からの信号の振幅が所定の
大きさより大きい期間内での時間長及びそのゼロクロス
数の双方を用いて、受信素子からの信号が測距対象から
の反射波か否かを判別することもできる。次に請求項1
2に係る本発明の実施例について説明する。距離を計測
する構成要素はこれまでと同じであるので説明を省略す
る。
【0027】測距対象からの反射波は常に一定ではな
く、空気中の伝播中の減衰げ刻々変化するため常に一定
ではなく、測定距離がばらつくことがある。図16は計
測距離が所定のばらつき範囲内の群に分類することを模
式的に示した図である。信号処理回路において、過去N
回の測定距離のばらつきを所定の誤差ε以内の群に分類
する。そのときの群の個数をM個とすると、M個の群の
中で、測定距離の個数が最大の群を選択し、その中で最
も新しい測定距離を出力とする。図16の場合、群2の
中の個数が最も多いので、この群の中の最近の測定距離
を出力する。このように測定距離の出力を選択すること
によって、ばらつきにある計測結果の中から、最も信頼
性のある測定距離を選択することができる。
【0028】次に請求項13及び14に係る本発明の実
施例について説明する。距離を計測する構成要素はこれ
までと同じであるので説明を省略する。送信する複数の
バースト波の数を3の場合を図面を用いて説明する。図
17に送信する超音波の包絡線と、送信素子及び受信素
子の相対速度がゼロの時の受信波の包絡線と、前記相対
速度がプラスで測距対象が離反中である時の受信波の包
絡線と、前記相対速度がマイナスで接近中である時の、
受信波の包絡線の波形を示す。送信する超音波は3個の
バースト波を一定間隔で出力する。環境騒音には送信し
た超音波と同じ時間間隔をもつことは極めて希であり、
受信素子の受ける信号に3つのパルスがあり、測距対象
からの反射波を受信したと判断でき、環境騒音による距
離の誤検知を防ぐことができる。
【0029】また、前記相対速度がゼロの時は、受信波
は3つの反射波の間隔は、送信したパルス間隔と同じで
ある。一方、前記相対速度がプラスで測距対象が離反中
である時には、受信波の3つのパルス間隔は送信したパ
ルス間隔より大きくなる。受信波の3つのパルス間隔を
計測しする事によって、測距対象の離反、接近の判別及
び、その測距対象との相対速度速度を検知することが可
能となる。
【0030】次に請求項15に係る本発明の実施例の内
容を図18を用いて説明する。本実施例では車両301
などの移動体に設置された超音波距離センサシステムが
周囲の状況、例えば、高速道路302、交差点303や
踏切、山道等、に応じて、互いに連結された超音波振動
子とコーン、及び、ホーンからなる超音波送信素子のホ
ーンの長さ及び口径を可変にし、周囲の状況に応じたセ
ンシング領域304を設定し、より対象に適合した障害
物検知を行うことを目的としている。高速道路302に
おいては、自車走行線内の車両を検知するために、セン
シング領域304をより遠距離まで設定し、障害物検知
を行い、オートクルージングなどに応用される。また、
交差点303では、交差点を横断する人や自転車などを
検出するために、センシング領域304をより幅広く設
定し、障害物検知を行う。センシング領域304を周囲
の状況に応じて可変にすることが、距離センサシステム
に要求されている。
【0031】図19に、互いに連結された超音波振動子
とコーン、及び、ホーンからなる超音波送信素子の超音
波振動子とコーンの部分の側面図を示した。310は圧
電振動子、311はコーン振動子、312は圧電振動子
とコーン振動子を機械的に結合するピン、313は振動
板、314、315は圧電体、316は突起、317は
振動の節である。圧電振動子310は、振動板313お
よび振動板313を挟み分極の大きさおよび方向の等し
い圧電体314、315で構成されるバイモルフ振動子
で、上記圧電振動子のたわみ振動の固有周波数が超音波
領域になる構造である。圧電体314、315の全ての
主面には電極が形成されている。コーン振動子311は
アルミニウム等の金属で作成される内部が中空の円錐状
振動子で、上記円錐状振動子の頂点に突起316を有す
る。ピン312の一端と振動板313の中心を結合し、
ピン312の片端と突起316を結合することにより、
圧電振動子310とコーン振動子311を機械的に結合
する。コーン振動子311は上記圧電振動子のたわみ振
動の周波数で、上記円錐表面の頂点近傍に円錐軸を中心
とした円環状の振動の節317、318、319を持
つ。
【0032】このように構成された超音波送信器の動作
を説明する。バイモルフ振動子に交流電圧を印加して圧
電振動子にたわみ振動を励起すると、結合されたコーン
振動子311が円錐状方向に振動する。円錐方面には円
還状の振動の節317が形成される。振動の節が円錐軸
に対称に形成されるため、コーン振動子311の円錐表
面は振動の節を挟んで逆位相で変位し、円錐軸に対称に
コーン振動子はバランスよく対称に変形する。よって、
コーン振動子の振動は、円錐軸方向のみ振動でき、音圧
を最大限に引き出すことができる。また、ピン312も
円錐軸方向のみ振動でき、円錐軸方向以外の振動による
ピンの疲労破損はない。このように構成された超音波送
信器は音圧出力が大きく、変換効率が良好である。
【0033】図20には、図19で示した互いに連結さ
れた超音波振動子とコーンを円筒318に、固定された
ホーン320と可動ホーン321を持つ超音波送信素子
の構造を示した。歯車322によって可動ホーン321
が前後に動くため、ホーン長さが変わり、結果、ホーン
長が長い場合は、実線324で示したように、超音波送
信素子前方に伸びたセンシング領域を形成できる。この
場合は、高速道路などにおいて、より遠距離の自車走行
線内の車両検知に有効であり、オートクルージングなど
に応用される。
【0034】また、ホーン長が短い場合は、破線323
で示したように、超音波送信素子前方に広がったセンシ
ング領域を形成できる。この場合は、交差点や踏切など
において、交差点を横断する人や自転車など、車両前方
を横切る障害物の検知に有効であり、用途に応じてホー
ン形状を変化させて用いると1台の超音波送信素子で多
くの状況に対応できる。
【0035】図21に、ホーン口径を可変にする構造の
側面図を示した。図22に示すように、複数の扇状のホ
ーン片331を重なりを持たせて円弧状に並べ、円33
0とし、外周の円が閉じるように、すき間を埋めると頂
点のない円錐を形成できる。この円錐の適当な部分に円
332を各ホーン片に通し、円332の位置を円錐の軸
に沿って前後すると、円錐の口径を変化させることがで
きる。この口径が変化するホーンを、図20に示した互
いに連結された超音波振動子とコーンを円筒318に固
定すると、ホーン口径が狭い場合は、超音波送信素子前
方に伸びたセンシング領域を形成できる。この場合は、
高速道路などにおいて、より遠距離の自車走行線内の車
両検知に有効であり、オートクルージングなどに応用さ
れる。また、ホーン口径が広い場合は、超音波送信素子
前方に広がったセンシング領域を形成できる。この場合
は、車両前方を横切る障害物の検知に有効であり、用途
に応じてホーン形状を変化させて用いると1台の超音波
送信素子で多くの状況に対応できる。
【0036】次に請求項16に係る本発明の実施例につ
いて図23を用いて説明する。本実施例では車両などの
移動体に設置された超音波距離センサシステムが、トン
ネルや歩道橋など、移動体の高さによっては衝突する恐
れがある障害物の高さを測定することによって、警報や
制御を行い、緊急停止などの回避ができるようにするこ
とを目的としている。
【0037】超音波を送波し測距対象からの反射波を受
信して、トンネルや歩道橋などの測距対象354までの
距離を検知する超音波距離センサシステム353を、道
路350を走行する移動体に搭載し、第1の測距をおこ
なった地点351と第2の測距をおこなった地点352
で得られた第1の距離d1及び第2の距離d2と、第1
の地点351と第2の地点351との間に前記移動体が
進んだ距離Sとから、前記測距対象354の高hを測定
することができる。移動体と測距対象354までの距離
をaとすると高さhは以下のように表すことができる。
【0038】
【数1】
【0039】図24に、前記測距対象354の高さhを
測定するシステムを示した。このシステムは、超音波受
信素子3、測距演算回路360、演算した結果を記憶す
るメモリ361、車などから出力される車速と時間から
計算を行う車の移動距離演算回路362、測距結果と車
の移動距離演算結果から測距対象354の高さを演算す
る高さ演算回路363から構成されている。
【0040】第1の測距をおこなった地点351で、超
音波受信素子3から得られた信号を測距演算回路360
で計算し、第1の距離d1をメモリ361に記憶する。
超音波受信素子3から信号を得た時点で、測距演算回路
360からトリガを出し、車などから出力される車速と
経過時間から計算を行う車の移動距離Sを車の移動距離
演算回路362によって計算始める。次に、第2の測距
をおこなった地点352で、超音波受信素子3から得ら
れた信号を測距演算回路360で計算し、第2の距離d
2を高さ演算回路363に出力する。第2の測距をおこ
なった地点352で、測距演算回路360からトリガを
出し、車の移動距離演算回路362の計算を終え、車の
移動距離Sを得る。メモリ361に記憶した第1の距離
d1と、第2の距離d2と、車の移動距離Sから測距対
象354の高さhを(数1)によって測距対象354の
高さhを計算する。測距対象354の高さhが十分でな
いときは、出力をだし、警報によって運転者に注意を促
したり、ブレーキを制御して車を停車させる。
【0041】また、以上のような複雑な演算を行わずに
高さhを
【0042】
【数2】
【0043】と考えると、さらに簡単にかつ高速に測距
対象354の高さhを計算し、判断することができる。
次に請求項17、18に係る本発明の実施例を図25を
用いて示す。本実施例では、自車301に搭載した超音
波距離センサシステムをオートクルージングなどに応用
している際に、急な坂道や交差点303付近を通過中、
測定している前方の移動体370が曲がり方向を変えた
時、自車301に設置された超音波距離センサシステム
が、前方の測距対象である移動体370を見失うことに
なり、したがって、制御信号が急変し、自車は急加速ま
たは急減速されて危険な状態になる。前方の測距対象を
連続して測距して得られた距離が急に変化した場合は、
前方の測距対象に追随して超音波距離センサシステムの
センシング領域の測距方向を自車走行車線371から上
下左右に変化(センシング領域372)させて、前方の
測距対象との車間距離を測定し、自車の急加速または急
減速を回避することを目的としている。
【0044】また、前方の測距対象を連続して測距し、
得られた距離が急に変化した場合は、前記移動体の減速
又は加速を制限し、危険な状態から回避することを目的
としている。図26は、前方の測距対象に追随して超音
波距離センサシステムのセンシング領域の測距方向を自
車走行車線371から左右に変化させる超音波距離セン
サシステムの構造を示した。互いに連結された超音波振
動子とコーン、及び、ホーンからなる超音波送信素子か
らは超音波が発射され、その超音波が前方の測距対象に
照射されると、測距対象で反射し、反射された超音波が
超音波距離センサシステムに戻ってくる。この反射波を
受信器で受信する。超音波送信素子の構成は以下のとお
りである。311はコーン振動子、312は圧電振動子
とコーン振動子を機械的に結合するピン、313は振動
板、314、315は圧電体である。圧電振動子310
は、振動板313および圧電体314、315で構成さ
れるバイモルフ振動子である。コーン振動子311は内
部が中空の円錐状振動子で、ピン312の一端と振動板
313の中心を結合し、ピン312の片端と突起316
を結合することにより、圧電振動子310とコーン振動
子311を機械的に結合する。コーン振動子311は上
記圧電振動子310のたわみ振動の周波数で駆動され
る。超音波受信素子はセンシング領域を決定するホーン
380とマイクロホン381とそれ収納している円筒3
82とからなっている。
【0045】図27は、前方の測距対象に追随して回転
する超音波距離センサシステムのセンシング領域の測距
方向を自車走行車線から左右に変化させる超音波距離セ
ンサシステムの構造の側面図を示した(図では重なって
いるため、超音波受信素子のみを示している。)。ホー
ン380とマイクロホン381とそれ収納している円筒
382とからなる超音波受信素子と超音波送信素子(図
示せず)が台座390に固定され、前記台座390はス
テッピングモータなどの駆動装置392と回転軸391
で機械的に結合されている。自車301に搭載した超音
波距離センサシステムをオートクルージングなどに応用
している際に、たとえば、交差点303付近を通過中、
連続して測定している前方の移動体370の距離が急に
無限大になることがある。自車301に設置した超音波
距離センサシステムが、前方の測距対象である移動体3
70が方向を変え、交差点などで曲がったために、移動
体370距離が急に無限大になる。このとき、超音波受
信素子と超音波送信素子で構成された超音波距離センサ
システムをステッピングモータなどの駆動装置392で
回転し、超音波距離センサシステムの測距方向を自車走
行車線371から左右に変化させて、前方の測距対象と
の車間距離を測定し、前方の測距対象が曲がったことを
確かめる。前方の測距対象との車間距離は急変し、前方
の測距対象が曲がったときは、自車の運転者に前方車両
がないことを通知し、運転者の判断によって自車の加速
をおこない、自動的な急加速さけ、危険な状態を回避す
る。
【0046】また、自車301に設置した超音波距離セ
ンサシステムが、前方の測距対象である移動体370が
方向を変え、交差点などで曲がったときには、移動体3
70距離が急に無限大になる。オートクルージングなど
に送る制御信号は、急加速または急減速を指令してしま
うことになる。このときは、前記移動体の減速又は加速
の値を制限し、危険な状態から回避する。
【0047】次に請求項19に係る本発明の実施例につ
いて図28を用いて説明する。20は本発明の超音波距
離センサシステムを搭載する移動体、513は送信素子
の送信方向および受信素子の受信方向を変化させる方向
変化手段、510は移動体20の速度検出手段、511
は移動体20の角速度検出手段、512は移動体20の
ハンドル舵角検出手段である。移動体、例えば自動車に
おいて、速度検出手段510、角速度検出手段511、
ハンドル舵角検出手段512を用いて、移動体の速度2
0と角度検出手段とハンドル舵角を検出し、移動体20
の進行方向を予測し、その角度の方向に、送信素子1と
受信素子3の方向を変化させる。例えば、図29に示す
ように、移動体20が、右にカーブするときには、前記
3つの信号の中から少なくとも1つから、次の所定時間
後に移動体がどの方向に進もうとしているのかを予測し
て、方向変化手段513を用いて、その方向に送信素子
と送信方向と受信素子の受信方向を変化させる。そのこ
とにより、カーブや右左折時に移動体の進行方向の測距
対象の検知の時期を早め、例えば、歩行者や障害物の検
知による警報の時期を早め、警報装置としての信頼性を
向上させることができる。
【0048】次に請求項20および21に係る本発明の
実施例について図30を用いて説明する。1は送信素
子、2は駆動回路、3は受信素子、4は信号処理回路、
5は測距対象である。10は駆動波形、11は駆動指
令、12は受信波、13は送信される超音波、14は受
信される受信波、20は本発明の超音波距離センサシス
テムを搭載する移動体、510は移動体20の速度検出
手段、516は温度検出手段、517は湿度検出手段、
518は風速検出手段である。超音波は空気中を伝搬中
に減衰するが、この減衰の大きさは伝搬する空気の温
度、湿度、風速、及び前記移動体の速度によって変化す
る。
【0049】図31は信号処理回路4内部で行う、受信
波から測距対象からの反射波を検出する方法を説明する
図である。受信素子の受ける信号は送信後に時間ととも
に増幅度を変化させて、遠くの測距対象からの反射波の
増幅度を大きくする。このときに得られた受信波と比較
する所定の比較信号レベルは送信後に、漸次小さくする
が、前述のように、空気中の減衰はその温度、湿度、風
速、移動体の速度によって変化するため、使用環境に応
じて、増幅度と比較信号レベルを変化させ、測距対象の
信頼性を向上させるとともに測定距離を拡大を図る。
【0050】次に請求項22および23に係る本発明の
実施例について図32を用いて説明する。1は送信素
子、2は駆動回路、3は受信素子、4は信号処理回路、
5は測距対象である。10は駆動波形、11は駆動指
令、12は受信波、13は送信される超音波、14は受
信される受信波、20は本発明の超音波距離センサシス
テムを搭載する移動体、520は移動体20の前方の信
号機の変化を検出するカメラ、521は移動体20の運
転者に発射の時期を報知する報知手段である。送信素子
1と受信素子3は移動体の進行方向に設置する。図33
は信号処理回路4において発車時期を報知する信号を報
知手段521に出力するアルゴリズムである。移動体た
とえば、自動車が停止している場合を530で判断し、
その停止中に前方の所定距離内に対象があるかどうかを
531で判別し、ある場合には、532で所定距離内の
対象が無くなるのを検知して、533で運転者に発車時
期であることを報知する。また停止中に所定距離内に対
象がない場合には、カメラ520を用いて、前方の信号
機の色を調べ、赤ならば、青に変わるのを検知して、所
定距離内に対象が無いことを確認してから533で運転
者に発車時期を報知する。なお、このアルゴリズム処理
中に移動体が速度を持った場合にはこの処理を停止し
て、スタートに戻る。
【0051】例えば、停車中に運転者がナビゲーション
システム等の地図や書籍の地図をみている場合、このよ
うに信号処理回路4で移動体の運転者に発車時期を報知
すれば、運転者が的確な時期に発車時期を知り、よそ見
にや発車遅れにより生じる渋滞を緩和する事ができ、後
方車両にクラクションをならされることが少なくなる。
【0052】次に請求項24、25及び26に係る本発
明の実施例を図34を用いて説明する。本実施例では、
自車に超音波距離センサシステムとナビゲーションシス
テムとを搭載し、前記ナビゲーションシステムから得ら
れた移動体の情報によって、前記送信素子の測定周期や
出力、また、前記送信素子のホーンの長さ及び口径を可
変にし、前方の測距環境や測距対象に応じて超音波距離
センサシステムのセンシング領域を変化させることを目
的としている。
【0053】図18において、車両301などの移動体
に設置されたナビゲーションシステムが周囲の状況、例
えば、高速道路302、交差点303や踏切、山道等の
情報を、自車が接近する前に知らせる。図34におい
て、GPS702と地図用CDーROM701で、自車
位置を地図上で検出し、ナビゲーションシステム700
で検出した位置をディスプレイ703に表示する。この
例では、交差点704に接近する場合を示している。自
車705が交差点704に近づくと、距離に応じて、前
方の測距環境や測距対象が変わる。この場合は、測距対
象が前方の車両から交差点を横断する人や自転車などに
変わり、測距範囲も変化して20mから10mになる。
ナビゲーションシステムから得られた自車705の情報
に従い、たとえば、交差点704では、交差点を横断す
る人や自転車などを検出するために、センシング領域を
超音波送信素子のホーンの長さ及び口径を変化させてよ
り幅広く設定し、近距離になるので測距周期を200m
secから100msecに短くし、より対象に適合し
た障害物検知を行う。一方、高速道路においては、自車
走行線内の車両を検知するために、センシング領域はよ
り狭く遠距離まで設定し、測距周期は20msecとし
て障害物検知を行い、センシング領域を周囲の状況に応
じて可変にする。
【0054】次に請求項27に係る本発明の実施例につ
いて図35を用いて説明する。1は送信素子、2は駆動
回路、3は受信素子、4は信号処理回路、5は測距対象
である。10は駆動波形、11は駆動指令、12は受信
波、13は送信される超音波、14は受信される受信
波、540は移動体20のガソリンエンジンの点火時期
を検知する点火時期検出手段である。測距についてはこ
れまでと同じであるので説明を省略する。
【0055】図36は点火時期と受信波の関係を示す図
である。541は受信波が点火時期と同期したノイズを
うけている様子を示す。信号処理回路4で点火時期54
2より受信波をマスクするマスク信号543を発生さ
せ、そのマスク信号がオン期間では受信波をマスクする
と、544に示すように受信波の振幅より点火時期に同
期したパルス性のノイズを除去できる。このマスク期間
の時間幅より長い時間幅の超音波を送信することによ
り、ノイズを除去した受信波544を用いて距離計測を
行うと、エンジンの点火時期に同期したパルスノイズに
影響されることなく距離計測が行うことができる。
【0056】次に請求項28に係る本発明の実施例につ
いて図37を用いて説明する。950は駆動信号の周波
数検知手段、951は送信素子に流れる電流検知手段で
ある。図38は送信素子の電流の周波数特性である。電
流の大きさは駆動信号の周波数によって変化する。そこ
で常に駆動回路10では目標電流値に等しくなるように
周波数を変化させる。このとき、送信素子1が割れた
り、断線が起こると、電流値が激減したり、駆動信号の
周波数が大きく変動する。信号処理回路4において送信
素子に流れる信号と駆動信号の周波数とを常に監視し、
その少なくとも1つから送信素子の故障を検知する。故
障を検知すれば、例えば、ユーザーに送信素子の故障を
報知したり、この超音波距離センサシステムを用いた制
御を禁止したりすることによって安全性や性能管理性が
向上する。
【0057】次に請求項29に係る本発明の実施例につ
いて図39を用いて説明する。図39は駆動信号出力波
形とその時の受信素子の受ける信号波形である。送信素
子と受信素子を隣接しておくと、送信器から出力された
超音波は直接受信素子に直接回り込むものがある。そこ
で、駆動信号出力直後の所定の時刻に、受信素子の受け
る信号を監視し、その振幅が所定の大きさより小さいと
きは受信素子の故障と検知する。故障を検知すれば、例
えば、ユーザーに送信素子の故障を報知したり、この超
音波距離センサシステムを用いた制御を禁止したりする
ことによって安全性や性能管理性が向上する。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば送信する超
音波にFM変調を行うことや、ID番号を入力したり、
複数のバースト波とする等、送信する超音波を特徴ある
ものとして、受信素子の受ける信号から使用環境の騒音
や他の超音波を用いた距離センサの送波する超音波と測
距対象からの反射波を判別して、その反射波を確実に抽
出し、種々の信号処理を行い、距離の誤検出を防ぐとと
もに、10m以上に測定距離を拡大し、高い騒音環境下
での測距の信頼性を向上させることができる。
【0059】また、その反射波のパターンにより、測距
対象の大きさや種類の判別も行うこともでき、超音波を
用いた測距センサの用途が拡大する。また送信素子、受
信素子の故障を検知し、フェールセーフを充実させるこ
とができる。また、移動体に搭載される超音波を用いた
距離センサにおいては、反射波とノイズを明確に判別で
き、高い騒音環境や、振動環境においても用いることが
できる。また、そのような環境で10m以上の距離を計
測でき、移動体の走行の安全性を向上させるような、高
い測距の信頼性をもつ距離センサを実現することがで
き、新たに移動体の安全性や利便性の向上に寄与できる
超音波距離センサシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係る実施例の構成図
【図2】同測距距離を求める原理図
【図3】同説明図
【図4】同圧電素子の周波数ー電圧特性図
【図5】同超音波の周波数ー減衰率特性図
【図6】本発明の請求項2および3に係る実施例の説明
【図7】本発明の請求項4に係る実施例の説明図
【図8】本発明の請求項5に係る実施例の構成図
【図9】同駆動信号と受信波の関係図
【図10】本発明の請求項6に係る実施例の構成図
【図11】本発明の請求項7および8に係る実施例の説
明図
【図12】本発明の請求項9および10に係る実施例の
説明図
【図13】同反射波の大きさのパターン図
【図14】同反射波の大きさを車、二輪車、人に分けて
示したパターン図
【図15】本発明の請求項11に係る実施例の説明図
【図16】本発明の請求項12に係る実施例の説明図
【図17】本発明の請求項13、14に係る実施例の説
明図
【図18】本発明の請求項15に係る実施例の説明図
【図19】同超音波振動子の構成図
【図20】同超音波送信素子の構成図
【図21】同側面図
【図22】同平面図
【図23】本発明の請求項16に係る実施例の説明図
【図24】本発明の請求項16に係る実施例の構成図
【図25】本発明の請求項17、18に係る実施例の説
明図
【図26】同測距方向を変化させる構成を表す説明図
【図27】同構成図
【図28】本発明の請求項19に係る実施例の構成図
【図29】同移動体の予測方向を示す図
【図30】本発明の請求項20、21に係る実施例の構
成図
【図31】同反射波を検出する方法を説明した図
【図32】本発明の請求項22、23に係る実施例の構
成図
【図33】同信号処理回路のアルゴリズムを示す図
【図34】本発明の請求項24、25、26に係る実施
例の構成図
【図35】本発明の請求項27に係る実施例の構成図
【図36】点火時期と受信波の関係を示す図
【図37】本発明の請求項28に係る実施例の構成図
【図38】同送信素子の電流周波数特性図
【図39】本発明の請求項29に係る実施例の説明図
【符号の説明】
1 送信素子 2 駆動回路 3 受信素子 4 信号処理回路 5 測距対象 10 駆動波形 11 送信指令 12 受信素子のからの信号(受信波) 13 送信超音波 14 受信超音波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01S 15/93 9303−2F G01S 15/93 (72)発明者 山口 健 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波を送波し測距対象からの反射波を受
    信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離セ
    ンサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信す
    る送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆動
    回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素子
    と、前記受信素子からの信号により前記測距対象との間
    の距離を検出する信号処理回路とを備え、前記送信素子
    から出力された送信波はFM変調されその変調率は10
    %以内であることを特徴とする超音波距離センサシステ
    ム。
  2. 【請求項2】超音波を送波し測距対象からの反射波を受
    信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離セ
    ンサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信す
    る送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆動
    回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素子
    と、前記受信素子からの信号により前記測距対象との間
    の距離を検出する信号処理回路とを備え、前記送信素子
    から出力された送信波は認識コードを含んだFM変調と
    することを特徴とする請求項1記載の超音波距離センサ
    システム。
  3. 【請求項3】超音波を送波し測距対象からの反射波を受
    信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離セ
    ンサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信す
    る送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆動
    回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素子
    と、前記受信素子からの信号により前記測距対象との間
    の距離を検出する信号処理回路とを備え、前記送信素子
    から出力された送信波は同一の認識コードを繰り返しF
    M変調することを特徴とする請求項1記載の超音波距離
    センサシステム。
  4. 【請求項4】超音波を送波し測距対象からの反射波を受
    信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離セ
    ンサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信す
    る送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆動
    回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素子
    と、前記受信素子からの信号により前記測距対象との間
    の距離を検出する信号処理回路とを備え、前記送信素子
    から出力された送信波はの認識コードを折り返し符号化
    したFM変調することを特徴とする請求項1記載の超音
    波距離センサシステム。
  5. 【請求項5】超音波を送波し測距対象からの反射波を受
    信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離セ
    ンサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信す
    る送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆動
    回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素子
    と、前記受信素子からの信号により前記測距対象との間
    の距離を検出する信号処理回路とを備え、前記信号処理
    回路は前記送信素子の駆動信号と受信素子からの信号と
    の相関を計算することを特徴とする超音波距離センサシ
    ステム。
  6. 【請求項6】超音波を送波し測距対象からの反射波を受
    信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離セ
    ンサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信す
    る送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆動
    回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素子
    と、前記受信素子からの信号により前記測距対象との間
    の距離を検出する信号処理回路とを備え、前記送信素子
    から出力された送信波の認識コードを繰り返しFM変調
    し、前記信号処理回路は受信素子からの受信波に含まれ
    た信号の繰り返しを検出し、繰り返し信号を相互に加算
    することを特徴とした請求項1または5記載の超音波距
    離センサシステム。
  7. 【請求項7】超音波を送波し測距対象からの反射波を受
    信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離セ
    ンサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信す
    る送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆動
    回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素子
    と、前記受信素子からの信号により前記測距対象との間
    の距離を検出する信号処理回路とを備え、前記送信素子
    から出力された送信波は認識コードを折り返し符号とし
    てFM変調し、前記信号処理回路は認識コードの折り返
    しを検出することを特徴とした請求項1または5記載の
    超音波距離センサシステム。
  8. 【請求項8】超音波を送波し測距対象からの反射波を受
    信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離セ
    ンサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信す
    る送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆動
    回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素子
    と、前記受信素子からの信号により前記測距対象との間
    の距離を検出する信号処理回路とを備え、前記送信素子
    から出力された送信波は認識コードを折り返し符号とし
    てFM変調し、前記信号処理回路は認識コードの折り返
    しを検出し、折り返し信号を相互に加算することを特徴
    とした請求項1または5記載の超音波距離センサシステ
    ム。
  9. 【請求項9】超音波を送波し測距対象からの反射波を受
    信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離セ
    ンサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信す
    る送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆動
    回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素子
    と、前記受信素子からの信号により前記測距対象との間
    の距離を検出する信号処理回路とを備え、前記信号処理
    回路は前記受信素子からの受信信号のパターンにより測
    距対象の大きさを検知することを特徴とする超音波距離
    センサシステム。
  10. 【請求項10】超音波を送波し測距対象からの反射波を
    受信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離
    センサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信
    する送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆
    動回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素
    子と、前記受信素子からの信号により前記測距対象との
    間の距離を検出する信号処理回路とを備え、前記信号処
    理回路は前記受信素子からの受信信号のパターンにより
    測距対象を人と、車と、2輪車とに弁別を行うことを特
    徴とする請求項9記載の超音波距離センサシステム。
  11. 【請求項11】超音波を送波し測距対象からの反射波を
    受信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離
    センサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信
    する送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆
    動回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素
    子と、前記受信素子からの信号により測距対象との間の
    距離を検出する信号処理回路とを備え、前記信号処理回
    路において、前記受信素子からの信号の振幅が所定の大
    きさより大きい期間内での時間長及びそのゼロクロス数
    の少なくと1つより、前記受信素子からの信号が測距対
    象からの反射波か否かを判別することを特徴とする超音
    波距離センサシステム。
  12. 【請求項12】超音波を送波し測距対象からの反射波を
    受信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離
    センサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信
    する送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆
    動回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素
    子と、前記受信素子からの信号により測距対象との間の
    距離を検出する信号処理回路と信号処理回路内に測定距
    離分類手段とを備え、前記、測定距離分類手段によっ
    て、過去の所定回数の測定距離を所定のばらつき範囲内
    にある群に分類し、測定データ数の最も多い群の最近の
    測定距離を出力とすることを特徴とする超音波距離セン
    サシステム。
  13. 【請求項13】超音波を送波し測距対象からの反射波を
    受信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離
    センサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信
    する送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆
    動回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素
    子と、前記受信素子からの信号により測距対象との間の
    距離を検出する信号処理回路とを備え、複数個のバース
    ト波状の超音波を所定の時間間隔で前記送信素子より送
    信し、前記信号処理回路において、前記受信素子より前
    記複数個のバースト状の信号が検知された時のみ前記測
    距対象からの反射波と判別することを特徴とする超音波
    距離センサシステム。
  14. 【請求項14】前記信号処理回路において、前記複数個
    のバースト状の信号時間間隔を調べ、前記測距対象が接
    近中であるか否か判別することを特徴とする請求項13
    記載の超音波距離センサシステム。
  15. 【請求項15】超音波を送波し測距対象からの反射波を
    受信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離
    センサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信
    する送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆
    動回路と、前記物体からの反射波を受信する受信素子
    と、前記受信素子からの信号により物体との間の距離を
    検出する信号処理回路とを備え、前記超音波送信素子は
    互いに連結された超音波振動子とコーン、及び、ホーン
    からなり、該ホーンの長さ及び口径を可変にしたことを
    特徴とする超音波距離センサシステム。
  16. 【請求項16】移動体に搭載し、超音波を送波し測距対
    象からの反射波を受信して前記測距対象までの距離を検
    知する超音波距離センサシステムであって、前記測距対
    象に超音波を送信する送信素子と、前記送信素子に駆動
    信号を出力する駆動回路と、前記物体からの反射波を受
    信する受信素子と、前記受信素子からの信号により物体
    との間の距離を検出する信号処理回路とを備え、第1の
    測距と第2の測距から得られた第1の距離及び第2の距離
    と、第1の測距と第2の測距の間に前記移動体が進んだ距
    離とから前記測距対象の高さを測定することを特徴とす
    る超音波距離センサシステム。
  17. 【請求項17】移動体に搭載し、超音波を送波し測距対
    象からの反射波を受信して前記測距対象までの距離を検
    知する超音波距離センサシステムであって、前記測距対
    象に超音波を送信する送信素子と、前記送信素子に駆動
    信号を出力する駆動回路と、前記物体からの反射波を受
    信する受信素子と、前記受信素子からの信号により物体
    との間の距離を検出する信号処理回路とを備え、連続し
    て測距し、得られた距離が急に変化した場合は、測距方
    向を上下左右に変化させることを特徴とする超音波距離
    センサシステム。
  18. 【請求項18】連続して測距し、得られた距離が急に変
    化した場合は、前記移動体の減速又は加速を制限するこ
    とを特徴とする請求項17記載の超音波距離センサシス
    テム。
  19. 【請求項19】移動体に搭載し、超音波を送波し測距対
    象からの反射波を受信して前記測距対象までの距離を検
    知する超音波距離センサシステムであって、前記測距対
    象に超音波を送信する送信素子と、前記送信素子に駆動
    信号を出力する駆動回路と、前記測距対象からの反射波
    を受信する受信素子と、前記受信素子からの信号により
    測距対象との間の距離を検出する信号処理回路と、前記
    送信素子と送信方向と前記受信素子の受信方向を変化さ
    せる方向変化手段と、前記移動体の速度を検出する速度
    検出手段と前記移動体の角速度を検出する角速度検出手
    段と、前記移動体のハンドル舵角を検出するハンドル舵
    角検出手段とを備え、前記前記移動体の速度と前記移動
    体の角速度前記移動体のハンドル舵角の3つの信号の少
    なくとも1つから移動体の進行方向を予測し、その方向
    に前記送信素子と送信方向と前記受信素子の受信方向を
    変化させることを特徴とする超音波距離センサシステ
    ム。
  20. 【請求項20】移動体に搭載し、超音波を送波し測距対
    象からの反射波を受信して前記測距対象までの距離を検
    知する超音波距離センサシステムであって、前記測距対
    象に超音波を送信する送信素子と、前記送信素子に駆動
    信号を出力する駆動回路と、前記測距対象からの反射波
    を受信する受信素子と、前記受信素子からの信号により
    測距対象との間の距離を検出する信号処理回路と、温度
    センサと、湿度センサと、風速センサと、前記移動体の
    速度を検知する速度検出手段を備え、前記信号処理回路
    において、前記受信信号を増幅する増幅度を前記温度セ
    ンサ、前記湿度センサ、前記風速センサの3つの各計測
    値と、前記移動体の速度の少なくとも1つ以上の信号に
    よって変化させることを特徴とする超音波距離センサシ
    ステム。
  21. 【請求項21】前記受信素子からの信号と比較する所定
    の比較信号レベルを前記温度センサ、前記湿度センサ、
    前記風速センサの3つの各計測値と、前記移動体の速度
    の少なくとも1つ以上の信号によって変化させることを
    特徴とする請求項20記載の超音波距離センサシステ
    ム。
  22. 【請求項22】移動体に搭載し、超音波を送波し測距対
    象からの反射波を受信して前記測距対象までの距離を検
    知する超音波距離センサシステムであって、前記測距対
    象に超音波を送信する送信素子と、前記送信素子に駆動
    信号を出力する駆動回路と、前記測距対象からの反射波
    を受信する受信素子と、前記受信素子からの信号により
    測距対象との間の距離を検出する信号処理回路と、前記
    移動体の速度を検知する速度検出手段を備え、前記移動
    体の運転者に発車の時期を報知することを特徴とする超
    音波距離センサシステム。
  23. 【請求項23】前記移動体にカメラを備え、前記移動体
    周辺の信号機を変化を検知することを特徴とする請求項
    22記載の超音波距離センサシステム。
  24. 【請求項24】移動体に超音波距離センサシステムとナ
    ビゲーションシステムとを搭載し、前記超音波距離セン
    サシステムは、前記測距対象に超音波を送信する送信素
    子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆動回路と、
    前記物体からの反射波を受信する受信素子と、前記受信
    素子からの信号により物体との間の距離を検出する信号
    処理回路とを備え、前記ナビゲーションシステムから得
    られた移動体の情報によって、前記送信素子の出力を変
    化させることを特徴とする超音波距離センサシステム。
  25. 【請求項25】前記ナビゲーションシステムから得られ
    た移動体の交差点情報によって、前記送信素子の出力又
    は、測定周期を変化させることを特徴とする請求項24
    記載の超音波距離センサシステム。
  26. 【請求項26】前記超音波送信素子は互いに連結された
    超音波振動子とコーン及びホーンからなり、前記ナビゲ
    ーションシステムから得られた移動体の交差点情報によ
    って、該ホーンの長さ及び口径を可変にしたことを特徴
    とする請求項24記載の超音波距離センサシステム。
  27. 【請求項27】移動体に搭載し、超音波を送波し測距対
    象からの反射波を受信して前記測距対象までの距離を検
    知する超音波距離センサシステムであって、前記測距対
    象に超音波を送信する送信素子と、前記送信素子に駆動
    信号を出力する駆動回路と、前記測距対象からの反射波
    を受信する受信素子と、前記受信素子からの信号により
    測距対象との間の距離を検出する信号処理回路と、前記
    自動車の点火時期を検知する点火時期検出手段を備え、
    前記信号処理回路において、点火時期から一定時間は受
    信素子からの信号をマスクして受信素子が受ける点火ノ
    イズの影響を排除することを特徴とする超音波距離セン
    サシステム。
  28. 【請求項28】超音波を送波し測距対象からの反射波を
    受信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離
    センサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信
    する送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆
    動回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素
    子と、前記受信素子からの信号により測距対象との間の
    距離を検出する信号処理回路と前記送信素子の流れる電
    流を検知する電流検知手段と前記駆動信号の周波数を検
    知する周波数検知手段とを備え、前記駆動回路におい
    て、常に一定の電流が送信素子に流れるように周波数を
    変化させ、前記信号処理回路において前記送信素子に流
    れる電流と前記駆動信号の周波数によって、前記送信素
    子の故障を検知することを特徴とする超音波距離センサ
    システム。
  29. 【請求項29】超音波を送波し測距対象からの反射波を
    受信して前記測距対象までの距離を検知する超音波距離
    センサシステムであって、前記測距対象に超音波を送信
    する送信素子と、前記送信素子に駆動信号を出力する駆
    動回路と、前記測距対象からの反射波を受信する受信素
    子と、前記受信素子からの信号により測距対象との間の
    距離を検出する信号処理回路とを備え、前記信号処理回
    路において、送信直後所定時間内にの前記受信素子の信
    号が所定の値以下の時には前記受信素子が故障している
    と判断することを特徴とする超音波距離センサシステ
    ム。
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