JPH09218573A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH09218573A
JPH09218573A JP2449996A JP2449996A JPH09218573A JP H09218573 A JPH09218573 A JP H09218573A JP 2449996 A JP2449996 A JP 2449996A JP 2449996 A JP2449996 A JP 2449996A JP H09218573 A JPH09218573 A JP H09218573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
developing roller
roller
image forming
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2449996A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Sato
正吾 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2449996A priority Critical patent/JPH09218573A/ja
Publication of JPH09218573A publication Critical patent/JPH09218573A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ローラを感光ドラムに対してニップ部に
おいて逆方向に移動させて行うインプレッション現像方
式を採るレーザビームプリンタ、ファクシミリ、複写機
等の電子写真方式の画像形成装置において、流動性の高
いトナーを用いて高い品質の画像を形成できるようにす
る。 【解決手段】 感光ドラム20と、感光ドラム20を第
1周速度で回動させる第1駆動機構と、感光ドラム20
に静電潜像を形成するレーザスキャナユニット30と、
感光ドラム20に接触するニップ部において静電潜像を
トナーにより現像して感光ドラム20上に可視像を形成
する現像ローラ56と、現像ローラ56がニップ部にお
いて感光体ドラム20の移動方向と反対の方向に移動す
るように現像ローラ56を第1周速度の2.5倍以上で
ある第2周速度で回動させる第2駆動機構と、形成され
た可視像を転写する転写ローラ60とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタ、ファクシミリ、複写機等の電子写真方式の画像形
成装置の技術分野に属し、特に、現像ローラを感光ドラ
ムに対してニップ部において互いに逆方向に移動させて
現像を行うインプレッション現像方式を採る画像形成装
置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】この種の電子写真方式の画像形成装置に
おいて、転写ローラ等からなる転写手段を感光ドラムの
上方に配置すると、下方に配置した場合と比較して、上
方側から装置を開けて用紙の経路へアクセスする構造が
可能となり、用紙のジャムの処理が容易となる利点が得
られ、また給紙カセットを上方に露出させる構造も可能
となり、給紙し易い利点も得られ、更に用紙の経路を略
直線形状とする構造も可能となり、厚紙、封筒等の特種
用紙にも容易に印字できる利点も得られる。このように
種々の利点が得られるため、従来から、この種の画像形
成装置においては、転写手段を感光ドラムの上方に配置
する構造が望まれている。
【0003】一方、この種の画像形成装置における現像
方法としては、トナーを搬送する導電性の弾性体ローラ
からなる現像ローラを感光ドラムに押圧させて現像を行
なう所謂インプレッション現像方式が広く採用されてい
る。
【0004】画像形成装置においては画質を高めるとい
う一般的要請が強いため、電子写真方式の画像形成装置
では、感光ドラム上でトナーが適切に現像、転写、クリ
ーニング等に供されるように、トナーに流動性が要求さ
れる。このため、トナーは、その表面にシリカ等の外添
剤が付与されているが、一般に高画質になる程、より流
動性の高いトナーが用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように転写手段を感光ドラムの上方に配置する構造を採
用したインプレッション現像方式においては、トナー搬
送方向との関係から、現像ローラの回転方向が、感光ド
ラムに対してニップ部において逆方向になる。このた
め、高画質(例えば、600dpi)に対応するような
流動性の高いトナーを使用しようとすると、ニップ部の
上部にトナー溜まりが発生してしまう。この結果、ニッ
プ部の上部に溜まったトナーが時々感光ドラムにもって
いかれる事態、即ち、溜まったトナーによって感光ドラ
ム上でトナーが付着すべきでない部分にも、現像バイア
スによる静電力以外の凝集力、付着力(ファンデルワー
ルス力)等の物理的な力によりトナーが付着してしまう
事態を招き、最終的には出力画像において白地かぶり等
の欠陥が発生して画質低下をもたらすという問題点があ
った。一方、トナー溜まりの発生を防ぐために現像ロー
ラからのトナー供給量を減らすと、特に黒ベタ印字の際
には、ニップ部における潤滑剤としても機能するトナー
が全く無くなり、現像ローラと感光ドラムとが直接接触
してしまうため、逆方向に移動するこれら両者の間で回
転トルクが不規則に増加(変動)して印字不良を引き起
こすという問題点もあった。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであり、感光体とニップ部において反対方向に移動す
る現像ローラにより流動性の高いトナーを用いて現像し
つつ高品質の画像を形成し得る画像形成装置を提供する
ことを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像形
成装置は上記課題を解決するために、感光体と、該感光
体を第1周速度で回動させる第1駆動手段と、該回動さ
れた感光体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、現像
剤を担持すると共に前記感光体と接触して前記感光体と
の間にニップ部を形成し、該ニップ部において前記形成
された静電潜像を前記現像剤により現像して可視像を形
成する現像ローラと、該現像ローラが前記ニップ部にお
いて前記感光体の移動方向と反対の方向に移動するよう
に前記現像ローラを前記第1周速度の2.5倍以上であ
る第2周速度で回動させる第2駆動手段と、前記感光体
上に形成された可視像を記録媒体に転写する転写手段と
を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項1に記載の画像形成装置によれば、
先ず、第1駆動手段により第1周速度で回動される感光
体に、潜像形成手段により静電潜像が形成される。次
に、第2駆動手段により第2周速度で回動される現像ロ
ーラ上の現像剤により、感光体上の静電潜像がニップ部
において現像され、感光体上に可視像が形成される。こ
こで、現像ローラの第2周速度は、感光体の第1周速度
の2.5倍以上とされているので、現像ローラ上の現像
剤の量を少なく押さえても、現像剤が現像ローラから感
光体へ十分に供給される。従って、例えば、現像ローラ
上の現像剤の層厚を現像剤粒子を基準に1層程度に押さ
えることにより、高画質(600dpi)に対応するよ
うな流動性の高い現像剤を用いたとしても、現像剤溜ま
りの発生を押さえつつ、現像剤の十分な供給が可能とな
る。同時に、現像ローラの第2周速度が感光体の第1周
速度と比べて高いので、現像ローラにおける現像剤の搬
送力が高くなることからも、ニップ部で現像剤溜まりが
生じにくくなる。従って、現像剤溜まりに起因した白地
かぶりが低減され且つ十分な画像濃度を持つ可視像が感
光体上に形成される。更にまた、現像ローラの第2周速
度が感光体の第1周速度と比べて高いことにより、ニッ
プ部に大量の現像剤を供給できるので、現像効率を積極
的に下げることができ、黒ベタ印字の際にもニップ部に
潤滑剤としても機能する現像剤を現像後にも若干残すよ
うにできる。このため、現像ローラと感光体とは調節接
触しないので、接触による両者の回転トルクの不規則な
変動(増加)や現像ローラの耐久性低下は低減されつ
つ、印字不良の低減された可視像が感光体上に形成され
る。即ち、例えば、現像効率が100%であるとするな
らば、現像ローラがニップ部において感光体の移動方向
と反対の方向に移動するため、黒ベタ印字の際にはニッ
プ部に潤滑剤としての機能も果たす現像剤が全く無くな
り、現像ローラと感光体とが直接接触して両者の回転ト
ルクが不規則に変動(増加)して印字不良が起こるので
ある。本発明によれば、最後に以上のようにして感光体
上に形成された可視像が、転写手段により記録媒体に転
写されるので、白地かぶりが低減されており画像濃度も
十分である高画質の画像が記録媒体上に形成される。
【0009】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
請求項1に記載の画像形成装置において、前記現像剤が
前記現像ローラ上において0.5mg/cm2 以下の現
像剤量の層をなすように該現像剤がなす層の層厚を規制
する層厚規制手段を更に備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
現像ローラ上において0.5mg/cm2 以下の現像剤
量の層をなすように、現像剤層の層厚は、層厚規制手段
により規制されているので、現像ローラ上の現像剤の層
厚は、現像剤粒子を基準にして2層未満となり、即ち1
層又は1層強となるので、たとえ流動性の高い現像剤を
用いたとしても、現像剤溜まりの発生を極力押さえるこ
とができる。この結果、白地かぶり等の欠陥の発生が、
転写された画像上で低減される。
【0011】請求項3に記載の画像形成装置は、請求項
2に記載の画像形成装置において、前記層厚規制手段
は、前記現像ローラに接触配置された所定の曲率半径の
屈曲部を有する層厚規制ブレードを備えたことを特徴と
する。
【0012】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
層厚規制ブレードにより、現像剤層厚を、現像ローラ上
において0.5mg/cm2 以下の現像剤量の層をなす
ように比較的容易に規制できる。
【0013】請求項4に記載の画像形成装置は、請求項
1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置におい
て、前記転写手段は、前記感光体の上方に配置されてお
り、前記潜像形成手段は前記感光体の下方に配置されて
いることを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
転写手段が感光体の上方に配置されており、潜像形成手
段が感光体の下方に配置されているので、転写手段を下
方に配置した場合と比較して、上方側から装置を開けて
記録媒体の経路へアクセスする構造が可能となり、また
給紙カセット等を上方に露出させる構造も可能となる。
【0015】請求項5に記載の画像形成装置は、請求項
4に記載の画像形成装置において、前記記録媒体を当該
画像形成装置の内部を略直線形状に延びる経路に沿って
搬送する搬送手段を更に備えており、前記転写手段は前
記形成された可視像を前記搬送される記録媒体に転写す
ることを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
記録媒体の経路が略直線形状であるので、厚紙、封筒等
の特種用紙にも印字できる構造を容易に構築できる。請
求項6に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像
形成装置において、前記現像ローラは、導電性且つ弾性
を有するローラからなり、インプレッション現像を行う
ことを特徴とする。
【0017】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
導電性且つ弾性を有するローラからなる現像ローラによ
り、インプレッション現像が行われるので、高画質に対
応するような流動性の高い現像剤を用いたとしても、現
像剤溜まりがあまり発生せず、現像剤が十分に供給さ
れ、同時に、黒ベタ印字の際にもニップ部に潤滑剤とし
ても機能する現像剤を残すことができる。この結果、白
地かぶりが低減されており画像濃度も十分である高画質
の画像が記録媒体上に形成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。図1において、本発明の
実施の一形態であるレーザビームプリンタ1は、本体ケ
ース2と、画像形成の為の記録媒体の一例としての用紙
Pを給紙するフィーダユニット10と、画像形成のため
の露光、現像、転写等の工程が順次行われる感光体の一
例としての感光ドラム20と、感光ドラム20から用紙
Pに転写された転写画像を用紙Pに定着させるための定
着ユニット70と、画像が定着された用紙Pを搬送路P
Pに沿って排出するための排紙トレイ77とを備えて構
成されている。
【0019】レーザビームプリンタ1は更に、感光ドラ
ム20の周囲に沿って順に、感光ドラム20上に静電潜
像を形成するための潜像形成手段の一例としてのレーザ
スキャナユニット30と、該感光ドラム20上に形成さ
れた静電潜像を現像剤の一例としてのトナーにより現像
するための現像ローラ56を有する現像ユニット50
と、感光ドラム20上に現像された可視像の一例として
のトナー画像を用紙Pに転写する転写手段の一例として
の転写ローラ60と、転写ローラ60による転写の後に
感光ドラム20に残された残留トナーを感光ドラム20
を用いて所定のタイミングで現像ユニット50に戻すた
めに一時的に残留トナーを吸着するクリーニングローラ
42と、転写後の感光ドラム20に残された残留電位を
除去するための除電ランプ41と、除電後の感光ドラム
20を静電潜像形成可能に帯電させるための帯電器40
とを備えて構成されている。
【0020】次に、図1から図6を用いて、レーザビー
ムプリンタ1を構成する各構成要素について夫々詳細に
説明する。図1において、フィーダユニット10は、本
体ケース2の後端部に位置する上部のフィーダ部ケース
3内に配置された、用紙Pと略同様の幅寸法を有する用
紙押圧板11を備える。用紙押圧板11は、その後端部
において揺動可能に枢支されている。用紙押圧板11の
前端部には、圧縮バネ12が設けられており、該圧縮バ
ネ12により用紙押圧板11は上側に弾性付勢される。
用紙押圧板11には、左右方向に延びる給紙ローラ13
が、回転自在に枢支されている。給紙ローラ13は、図
示外の駆動系により、給紙のタイミングで回転駆動され
るように構成されている。フィーダユニット10はま
た、フィーダ部ケース3内に、定形カット紙からなる用
紙Pを複数枚収容可能な給紙カセット14が傾斜状に着
脱自在に装着されており、給紙ローラ13の回転によ
り、給紙カセット14に収容された用紙Pのうち、上側
の用紙Pから1枚ずつ給紙されるように構成されてい
る。更に、フィーダユニット10は、用紙Pの重送を防
止する為に、給紙ローラ13の下側に分離部材15を備
えており、この分離部材15は、圧縮バネ16により給
紙ローラ13に弾性付勢されている。給紙ローラ13よ
りも搬送方向(図1において、後方から前方向き)下流
側には、給紙された用紙Pの先端を揃える1対のレジス
トローラ17及び18が回転可能に夫々枢支されてい
る。
【0021】図1及び図2において、感光ドラム20
は、例えば、正帯電性の材料から構成されいる。より具
体的には、図2に示すように、感光ドラム20は、例え
ば、円筒状でアルミ製の円筒スリーブ21を本体とし
て、その外周部に、ポリカーボネートに光導電性樹脂を
分散させた所定厚さ(例えば、約20μm)の光導電層
22を形成した中空状のドラムから構成されており、円
筒スリーブ21を接地した状態で、本体ケース2に回転
自在に枢支されている。即ち、感光ドラム20上に形成
されたプラス極性の静電潜像に対して、プラス極性に帯
電したトナー53を反転現像方式で現像するように構成
されている。感光ドラム20は、駆動機構により、側面
視で時計回りに回転駆動されるように構成されている。
尚、感光ドラム20を負帯電性の材料から構成してもよ
い。
【0022】図1において、レーザスキャナユニット3
0は、感光ドラム20の下側に配設されており、感光ド
ラム20上に静電潜像を形成する為のレーザ光Lを発生
するレーザ発生器31、回転駆動されるポリゴンミラー
(5面体ミラー)32、一対のレンズ33及び34、並
びに一対の反射ミラー35及び36を含んで構成されて
いる。レーザスキャナユニット30を、感光ドラム20
よりも下側に配設することにより、全体として搬送方向
の長さを短くでき、レーザビームプリンタ1をコンパク
トに構成することができるとともに、用紙搬送と干渉す
ることなく、レーザスキャナユニット30から出射した
レーザ光Lで感光ドラム20上に静電潜像を形成するこ
とができる。
【0023】帯電器40は、例えば、タングステンなど
からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させるスコ
ロトロン型の帯電器から構成されており、感光ドラム2
0に対して非接触に支持されている。本実施の形態で
は、感光ドラム20は、正帯電性のものが用いられてい
るので、帯電器40にはプラス極性の電圧が印加され
る。
【0024】除電ランプ41は、例えば、LED(レー
ザ発光ダイオード)、EL(ElectroLuminescence)、蛍
光灯などの光源を備えて構成されており、転写後に感光
ドラム20に残留する電荷を除去する(除電する)こと
により、残留する電荷が次回の静電潜像に影響を与え、
最終的に用紙Pに形成された画像に現われることを防ぐ
ように機能する。
【0025】クリーニングローラ42は、バイアス電圧
を変化させることにより、転写ローラ60による転写の
後に感光ドラム20に残留した残留トナー53を一旦吸
収し、感光ドラム20上で行われる次の露光、現像、転
写等の妨げとならないタイミングで、吸収した残留トナ
ー53を感光ドラム20に排出することにより、残留ト
ナー53を感光ドラム20上より現像ユニット50に戻
すように構成されている。クリーニングローラ42は、
例えば、バイアス電圧印加可能なシリコンゴムやウレタ
ンゴムなどからなる導電性を有する発泡弾性体から構成
されている。
【0026】図1及び図2において、現像ユニット50
は、現像部ケース4内に着脱可能に装着された二重円筒
状のトナーボックス51を備えている。トナーボックス
51は、回転駆動されるアジテータ52と、トナー53
とを収容する。トナー53としては、例えば電気絶縁性
を有する正帯電性のトナーが使用される。トナーボック
ス51の前側には、トナーボックス51に形成されたト
ナー供給口51aを介してアジテータ52の回転により
供給されたトナー53を貯蔵するトナー貯蔵室54が形
成されている。トナー貯蔵室54には、供給ローラ55
がその長手方向に水平に配設され、回転可能に枢支され
ている。更に、トナー貯蔵室54の前側を仕切るように
且つ供給ローラ55と感光ドラム20とに夫々接するよ
うに、現像ローラ56がその長手方向に水平に配設さ
れ、回転可能に枢支されている。
【0027】供給ローラ55は、シリコンゴムやウレタ
ンゴムなどからなる導電性を有する発泡弾性体から構成
されており、現像ローラ56との接触部における抵抗値
は、約5×104 〜1×109 Ωに設定されている。
【0028】また、現像ローラ56は、シリコンゴムや
ウレタンゴムなどからなる導電性の弾性体ローラからな
り、現像バイアス電圧を印加するその中心部の電極から
外周の接触部に至る抵抗値は、約5×104 〜1×10
7 Ωに設定されている。
【0029】現像ローラ56は、トナー53を使用して
感光ドラム20上で現像を行うと共にクリーニングロー
ラ42により感光ドラム20上に戻された残留トナー5
3を回収するように構成されている。
【0030】より具体的には、例えば、転写後に残留ト
ナー53が転写前のトナー量に対し約10%程度残され
た状態にある感光ドラム20に対して先ずレーザスキャ
ナユニット30により、残留トナー53の下まで十分に
レーザ光が届くように露光が行われるようにする。次
に、現像ユニット50において、感光ドラム20上の残
留トナー53の存在に拘わらず存在する露光部分と未露
光部分との電位差を利用して、感光ドラム20の未露光
部分に残留トナー53が付着していれば当該残留トナー
53を現像ローラ56に移動(回収)させると同時に、
感光ドラム20の露光部分に残留トナー53が既に付着
していればそのまま付着(現像)させておくようにし、
感光ドラム20の露光部分に残留トナー53が付着して
いなければ現像ローラ56から正帯電トナー53を移動
(現像)させるようにする。即ち、現像サイクルと回収
サイクルとをほぼ同時に行うように現像ユニット50を
構成しているのである。
【0031】また、例えば、現像サイクルと回収サイク
ルとを別々に設けて、サイクル毎に現像ローラ56の感
光ドラム20に対するバイアス電圧を変化させることに
より、現像サイクルでは、現像バイアス電圧を印加して
現像ローラ56から正帯電トナー53が感光ドラム20
の露光部分に移動(現像)し、回収サイクルでは、回収
バイアス電圧を印加して感光ドラム20から残留トナー
53が現像ローラ56に移動(回収)するように現像ユ
ニット50を構成してもよい。
【0032】このように、本実施の形態では、現像ロー
ラ56を用いた現像ユニット50における残留トナー5
3の回収方式として様々な構成を用いた方式を採用する
ことができる。
【0033】供給ローラ55及び現像ローラ56は、後
で図5及び図6を用いて説明するように、駆動機構によ
り時計回転回りに夫々回転駆動されるように構成されて
いる。レーザビームプリンタ1は、このように導電性の
弾性体ローラからなる現像ローラ56を感光ドラム20
に、例えばバネを用いて現像ローラ56の両端から夫々
500グラム程度の荷重で、押圧することにより、イン
プレッション現像を行なうように構成されている。
【0034】図2に示すように、現像ユニット50にお
ける現像部ケース4には、トナー貯蔵室54が設けられ
ており、トナー貯蔵室54は、供給ローラ55の上側の
上部空間Sを大きく設けて形成されている。このため、
トナーボックス51のトナー53が、トナー供給口51
aを介してトナー貯蔵室54に多量に供給された場合で
も、トナー53が詰め込まれて固まることがないので、
トナー53は常に粉体状であり、その流動性が保持され
て、供給ローラ55によるトナー供給の安定化を図るこ
とができる。
【0035】図1及び図2において、現像部ケース4に
は、ステンレス製またはリン青銅製の薄い板状の弾性を
有する層厚規制手段の一例としての層厚規制ブレード5
7が下向きに取り付けられている。
【0036】層厚規制ブレード57の下端部に形成され
た屈曲部57aが、現像ローラ56に押圧状態で接触し
ており、供給ローラ55から供給されて現像ローラ56
の表面に層状に付着したトナー53の層厚が、この層厚
規制ブレード57で約1層強の所定厚さ(約7〜12μ
m)に規制される。即ち、現像ローラ56上のトナー量
は、0.5mg/cm2 以下となるように構成されてい
る。層厚規制ブレード57は、好ましくは、例えば、現
像ローラ56上のトナー量が約0.45mg/cm2
設定されるように、屈曲部57aの曲率半径が約0.3
mmになっている。尚、現像バイアス及び現像ローラ5
6の回転数等により、現像ローラ56上に最低限必要な
トナー量は定まるが、例えば現像ローラ56上のトナー
量が約0.3mg/cm2 であれば、実用的な範囲にあ
る現像バイアス及び現像ローラ56の回転数を用いて十
分なトナー濃度で現像を行うことができる。
【0037】図3に示すように、現像ローラ56上にお
いて0.5mg/cm2 以下のトナー量の層をなすよう
に、トナー層の層厚が層厚規制ブレード57により規制
されているので、現像ローラ56上のトナー53の層厚
は、トナー粒子を基準にして2層未満となり、即ち1層
又は1層強となる。この結果、本実施の形態によれば、
層厚規制ブレード57による規制後は、比較的小量のト
ナー53のみが、ニップ部に供給されるので、トナー溜
まりが生じにくくなる。同時に、高速に回動される現像
ローラ56の搬送力は大きいので、トナー溜まりが生じ
にくくなる。
【0038】図4に、現像ローラ56上において0.5
mg/cm2 を越えたトナー量の層をなすように、トナ
ー層の層厚を層厚規制ブレード57よりも曲率半径の大
きな屈曲部157aを有する層厚規制ブレード157に
より規制した場合の様子を示す。図4において、現像ロ
ーラ56上のトナー53の層厚は、トナー粒子を基準に
して2層以上となる。この結果、図4に示した比較例に
よれば、層厚規制ブレード157による規制後も、感光
ドラム20と現像ローラ56とが擦れ合うニップ部にお
いて、掻き取り効果によりトナー溜まり53aが生じて
しまう。
【0039】以上のように図3及び図4より、本実施の
形態の構成がトナー溜まりの発生を阻止する上で極めて
優れていることが分かる。尚、層厚規制ブレード57に
代えて、層厚規制手段の他の例として、弾性体をバネを
用いて現像ローラ56に押しつけてもよいし、上述のよ
うな屈曲部を持たないブレードにより層厚を規制するよ
うにしてもよい。
【0040】転写ローラ60は、感光ドラム20の上側
に接するように設けられ回転自在に枢支され、シリコン
ゴムやウレタンゴムなどからなる導電性を有する発泡弾
性体から構成されている。転写ローラ60の感光ドラム
20との接触部における抵抗値は、約1×106 〜1×
1010Ωに設定されている。即ち、転写ローラ60は、
感光ドラム20の表面に接触しているので、その抵抗値
を大きくすることで、転写ローラ60に印加される電圧
による感光ドラム20に形成された光導電層22の破壊
を生じないように、しかも感光ドラム20上のトナー画
像が用紙Pに確実に転写されるように構成されている。
【0041】定着ユニット70は、感光ドラム20より
も搬送方向下流側に設けられ、周知のハロゲンランプを
内蔵した加熱用ローラ71と押圧ローラ72とからな
り、用紙Pの下面に転写されたトナー画像が加熱用ロー
ラ71により加熱されつつ押圧されて用紙Pに定着され
る。
【0042】用紙搬送用の1対の搬送ローラ75及び排
紙トレイ77は、定着ユニット70の搬送方向下流側に
夫々設けられている。本実施の形態によれば、給紙ロー
ラ13、感光ドラム20、定着ユニット70及び排紙ト
レイ77は、搬送手段の一例を構成しており、図1に一
点鎖線で示すように略直線形状に延びる搬送経路PPに
沿って給紙カセット14から給紙された用紙Pを搬送す
るように構成されている。
【0043】図1において、トナー53は、例えば、粉
砕トナー又は真球形状に近いスチレンアクリルなどから
なる重合トナーであり、その粒径は6〜12μm程度で
ある。ここで、素トナーは、例えば、樹脂、ワックス、
カーボンブラック及びCCA(荷電制御剤)を含んで構
成されている。外添剤の一例としてのシリカは、トナー
表面改質剤であり、流動性を改善する効果を持つ。本実
施の形態では特に、高画質(例えば、600dpi)に
対応する高流動性のトナーとするために、トナー53に
は相当量のシリカが外添剤として使用されている。この
ように高流動性トナーを使用すると、一般には感光ドラ
ム20と現像ローラ56とが擦れ合うニップ部において
トナー溜まりがより生じ易くなるが、トナー層の層厚が
層厚規制ブレード57により1層又は1層強に規制され
ており更に現像ローラ56のトナー搬送力が大きいた
め、ニップ部におけるトナー溜まりを生じにくくするこ
とができる。
【0044】尚、トナー53の外添剤には、流動性付与
の機能に加えて、トナーブロッキング防止、クリーニン
グ性改善、感光ドラムの傷つき防止、画像濃度向上、画
質向上などの機能を持たせることが可能である。また、
シリカ以外の外添剤としては、コロイダルシリカ、酸化
チタン、酸化アルミニウム(アルミナ)等の微粉末が挙
げられる。
【0045】次に、図5及び図6を用いて、第1駆動手
段及び第2駆動手段について説明する。図5において、
感光ドラムを第1周速度で回動する第1駆動手段の一例
を構成する第1駆動機構80は、以下のように構成され
ている。即ち、第1駆動機構80は、レーザビームプリ
ンタ1に向かって左側の側壁部の外面側に配設されてい
る。第1駆動モータ81の出力軸のギヤ82の回転力
は、2段ギヤ83(83a、83b)と2段ギヤ84
(84a、84b)とを介してギヤ85に伝達され、ギ
ヤ85の回転力は、ギヤ86を介して給紙ローラ13を
駆動するギヤ13aに伝達される。更に、ギヤ86の回
転力は、ギヤ87を介して、レジストローラ18を駆動
するギヤ18aに伝達されるように構成されている。ま
た、2段ギヤ83の回転力は、2段ギヤ89(89a、
89b)とギヤ90と2段ギヤ91(91a、91b)
と2段ギヤ92(92a、92b)とを介して、感光ド
ラム20を駆動するギヤ20aに伝達されるように構成
されている。一方、2段ギヤ92の回転力は、ギヤ93
とギヤ94とを介して加熱用ローラ71を駆動するギヤ
71aに伝達される。即ち、第1駆動モータ81を時計
回り方向に回転させると、給紙ローラ13と1対のレジ
ストローラ17及び18と感光ドラム20と加熱用ロー
ラ71とが、図中矢印で示すように回転駆動されるの
で、給紙カセット14から給紙された用紙Pは、所定の
搬送経路PPに沿って搬送されて、排紙トレイ77に、
排紙されるように構成されている。
【0046】図6において、現像ローラ56を第2周速
度で回動する第2駆動手段の一例を構成する第2駆動機
構100は、以下のように構成されている。即ち、第2
駆動機構100は、レーザビームプリンタ1に向かって
右側の側壁部の外面側に配設されている。第2駆動モー
タ101の出力軸のギヤ102の回転力は、ギヤ103
と2段ギヤ104(104a、104b)と2段ギヤ1
05(105a、105b)とギヤ106とを介して、
トナーボックス51内のアジテータ52を駆動するギヤ
52aに伝達される。また、ギヤ106の回転力は、ギ
ヤ107を介して現像ローラ56を駆動するギヤ56a
と供給ローラ55を駆動するギヤ55aに伝達されるよ
うに構成されている。即ち、第2駆動モータ101を反
時計回り方向に回転させると、アジテータ52と、供給
ローラ55と、現像ローラ56とが、図中矢印で示すよ
うに回転駆動されるので、アジテータ52の回転で、ト
ナーボックス51のトナー53が供給ローラ55に供給
されると共に、供給ローラ55の回転で、現像ローラ5
6にトナー53が供給されるように構成されている。
【0047】本実施の形態では特に、感光ドラム20と
現像ローラ56と供給ローラ55とは同一の回転方向に
(即ち、ニップ部において感光ドラム20の移動方向と
現像ローラ56の移動方向とが反対になるように)駆動
されると共に、現像ローラ56は、感光ドラム20の第
1周速度の2.5倍以上の第2周速度となるように、第
1駆動機構80及び第2駆動機構100は構成されてい
る。尚、第1駆動機構80と第2駆動機構100とは、
同一の駆動源により駆動するようにしてもよく、異なる
駆動源により駆動するようにしてもよい。
【0048】次に、以上のように構成されたレーザビー
ムプリンタ1の動作について、図1及び図7から図11
を用いて説明する。尚、本実施の形態では、反転現像方
式の現像処理により画像形成を行うものとする。
【0049】図1において、感光ドラム20は、第1駆
動機構により側面視で時計回り方向に回転駆動され、供
給ローラ55及び現像ローラ56は、第2駆動機構によ
り時計回り方向に夫々回転駆動される。この結果、トナ
ー53の各粒子は、図7に示すように、供給ローラ55
と現像ローラ56との擦り付けにより、また層厚規制ブ
レート57の現像ローラ56への押圧摩擦により、プラ
ス極性に帯電され、このプラス極性に帯電したトナー5
3が、レーザ光Lにより感光ドラム20上に形成された
静電潜像に付着して、反転現像方式で現像される。
【0050】本実施の形態では特に、層厚規制ブレード
57により現像ローラ56には、0.5mg/cm2
下のトナー量のトナー層が形成される。従って、現像ロ
ーラ56上のトナー53の層厚は、1層又は1層強とな
るので、高画質(600dpi)に対応するような流動
性の高いトナー53を用いたとしても、トナー溜まりの
発生を極力押さえることができる。一方で、現像ローラ
56は、感光ドラム20の第1周速度の2.5倍以上の
比較的高速である第2周速度で回動されるので、現像ロ
ーラ56上のトナー53の量を1層程度に少なく押さえ
ても、現像ローラ56の大きなトナー搬送力により、ト
ナー53が現像ローラ56から感光ドラム20へ十分に
供給される。
【0051】ここで例えば、用紙P上に形成された画像
に必要な透過濃度(画像濃度)として、例えば「2.
0」を得る為には、図8に示すように、用紙Pへのトナ
ー53の付着量つまり現像トナー量として約0.78m
g/cm2 が必要となる。このためには、前述したよう
に、層厚規制ブレート57により、現像ローラ56上の
トナー量を約0.45mg/cm2 に設定する一方、現
像効率を約70〜90%とし、現像ローラ56の周速度
を感光ドラム20の周速度の2.5倍以上にする。ここ
で、現像効率を約70〜90%とするのは、ニップ部に
トナー53が全く無くなる事態が発生するのを防ぐため
である。即ち、現像効率を100%としてニップ部に流
動性を持つトナー53を全く無くしてしまうと、現像ロ
ーラ56と感光ドラム20とが直接接触して、反対方向
に移動している両者の回転トルクは不規則に変動(増
加)してしまい、結果として印字不良を起こすからであ
る。
【0052】図9は、感光ドラム20の周速度に対する
現像ローラ56の周速度の比(周速比)と感光ドラム2
0で得られる画像濃度との関係の一例を示したものであ
る。この例では、実効現像バイアスは200Vとされ、
現像ローラ56上のトナー量も、0.45mg/cm2
に設定し、トナーの帯電量は20μC/g及び25μC
/gとされている。
【0053】図9において、トナーの帯電量が25μC
/gの場合には、周速比約1.3倍のところにグラフの
変曲点があり、トナーの帯電量が20μC/gの場合に
は、周速比約2.2倍のところにグラフの変曲点があ
る。これらの変曲点より小さい周速比においては、現像
効率が100%であり、周速比が上がれば上がるほど、
現像ローラ56により供給されるトナー53の量が増加
するので、画像濃度が周速比にほぼ比例して増加してい
るが、必要な画像濃度は得られない(濃度不足領域)。
周速比が変曲点(帯電量20μC/gの場合で約2.2
倍)の辺りでは、周速比が上がって現像ローラ56によ
り供給されるトナー53の量が増加しても画像濃度はあ
まり増加しなくなる。これは、ニップ部に供給されたト
ナー53が少しずつ現像ローラ56に載せられたまま現
像されずにニップ部を通過することを意味する。この場
合、画像濃度としての適性レベル濃度D1は一応クリア
できているが、トナー帯電量等の振れにより、黒ベタ印
字の際などにはニップ部のトナー53が不足したり、ト
ナー溜まりが生じたりして、現像は不安定である(不安
定領域)。更に、変曲点よりも所定の値だけ大きくなる
と(帯電量20μC/gの場合で周速比が2.5倍以
上)になると、トナー帯電量等が振れても、安定して適
性レベル濃度D1をクリアできるようになる(安定領
域)。即ち、本実施の形態が採用する安定領域では、十
分な画像濃度が得られると共に、黒ベタ印字の場合に
も、ニップ部に供給されたトナー53が所定の割合だけ
現像ローラ56に載せられたまま現像されずにニップ部
を通過することにより、即ち、現像効率を下げることに
より、現像ローラ56と感光ドラム20とは調節接触し
ないで済む。更に、周速比が2.5倍以上であるので、
現像ローラ56のトナー搬送力も高くなり、ニップ部で
トナー溜まりが生じにくくされている。同時に、このよ
うに高い周速度で回動される現像ローラ56により十分
なトナー53をニップ部に供給することができる。
【0054】尚、より具体的な周速比は、現像効率に応
じて適宜調整されるものであり、現像効率を下げるほ
ど、この比が大きくされて現像ローラ56によるトナー
53の供給量が増加される。
【0055】また、トナー53の帯電量としては、気温
約10℃且つ湿度約20%の低温低湿環境時における約
25μC/gから、気温約32℃且つ湿度約80%の高
温高湿環境時における約20μC/gまで変化する。そ
こで、現像ローラ56を、感光ドラム20と同一の回転
方向で駆動した場合に、図10に示すように、1点鎖線
で示す低温低湿環境と2点鎖線で示す高温高湿環境との
何れの環境下においても、例えば約90%の現像効率に
よって所定の現像トナー量(約0.78mg/cm2
が得られるように、現像ローラ56の実効現像バイアス
電圧は、「約200V」に設定される。同時に、感光ド
ラム20に形成した静電潜像の電圧である静電潜像電圧
が「約100V」なので、現像ローラ56に印加する現
像用電源Eの現像バイアス電圧は、「約300V」に設
定される。
【0056】上記のような電圧設定の下で画像形成処理
が開始されると、先ず除電ランプ41で感光ドラム20
上の残留電荷が一掃された後、感光ドラム20の表面
は、帯電器40により、例えば、図11に示すように約
+800Vに均一に帯電される。そして、この状態で、
レーザ発生器31から発射されたレーザ光Lは、ポリゴ
ンミラー32で主走査されながらレンズ33及び34並
びに反射ミラー35及び36を経て感光ドラム20上に
照射されて、感光ドラム20上に静電潜像が形成され
る。このとき、感光ドラム20上における静電潜像に相
当する部位の電圧はレーザ光の照射により、例えば図1
1に示すように、約+100Vに下降する。現像ローラ
56の表面には、現像バイアス電圧として例えば、図1
1に示すように約+300Vが印加された状態で、プラ
ス極性のトナー53が1層強の層厚さで付着しているの
で、トナー53は、それ自身の電圧よりも高い帯電電圧
(約+800V)に引き寄せられることはなく、それよ
りも低い静電潜像電圧(約+100V)に引き寄せられ
て、現像ローラ56上のトナー53が感光ドラム20上
に形成された静電潜像にだけ付着して現像される。即
ち、感光ドラム20と現像ローラ56とのニップ部にお
いて、現像ローラ56は感光ドラム20と反対方向に移
動しながら、インプレッション現像が行われて、感光ド
ラム20上に可視のトナー像が形成される。この際特
に、層厚規制ブレード57により現像ローラ56には、
比較的トナー量が少ないトナー層がニップ部に供給され
おり且つ現像ローラ56のトナー搬送力が大きいので、
このニップ部において掻き取り効果によるトナー溜まり
が殆ど生じない済む。更に、現像ローラ56の周速度が
感光ドラム20の周速度の2.5倍以上とされているの
で、現像効率を100%よりも若干小さくしても、十分
なトナー53を感光ドラム20に供給することができ
る。この結果、白地かぶりがなく、しかも十分な濃度を
持つ高画質のトナー画像を感光ドラム20上に形成でき
る。
【0057】トナー53で現像された静電潜像のトナー
画像は、転写ローラ60により用紙Pに転写された後、
定着ユニット70で定着処理されて排紙トレイ77に排
出される。この際、給紙カセット14から給紙された用
紙Pを搬送する搬送経路PPが略直線状に形成され、用
紙Pは、略直線状の搬送経路PPにより搬送されながら
画像形成されることから、用紙Pとして、ハガキや封筒
などの厚紙やOHPフィルム等を使用しても、その用紙
Pに綺麗に且つ確実に画像形成することができる。
【0058】一方、図1において、転写ローラ60を通
過する際に用紙Pに転写されず、感光ドラム20に残留
した残留トナー53は、クリーニングローラ42のバイ
アス電圧を変化させることにより、クリーニングローラ
42に一旦吸収される。そして、感光ドラム20上で行
われる次の露光、現像、転写等の妨げとならないタイミ
ングで、クリーニングローラ42のバイアス電圧を変化
させることにより、一旦吸収された残留トナー53は、
クリーニングローラ42から感光ドラム20に排出さ
れ、現像ローラ56により感光ドラム20上の残留トナ
ー53が回収される。
【0059】以上の結果、本実施の形態のレーザビーム
プリンタ1によれば、流動性の高いトナー53を使用し
ているものの現像ローラ56と感光ドラム20とのニッ
プ部において掻き取り効果によるトナー溜まりが殆ど生
じないで済むため、同時に、現像ローラ56のトナー搬
送力が高いため、白地かぶり等の欠陥が低減された高い
品質の画像を形成することができる。更に、周速度の高
い現像ローラ56により十分にトナー53が供給される
ので、十分な画像濃度を持つ高画質の画像を形成でき
る。更に、現像ローラ56の速い回転により大量のトナ
ー53をニップ部に供給することにより、現像効率を下
げられ、黒ベタ印字の際にもニップ部に潤滑剤としても
機能するトナー53を現像後にも若干残すことにより、
接触による両者の回転トルクの不規則な変動(増加)に
起因した印字不良が低減された高画質の画像を形成でき
る。更に、このような接触を防止することにより、現像
ローラ56の耐久性を高めることもできる。
【0060】尚、以上の実施の形態によれば、磁性、非
磁性、一成分、二成分等のトナーの種類を問わず、トナ
ー溜まりの発生を低減させつつ十分な濃度の画像を形成
し得る効果が認められ、特に高流動性のトナーを使用す
れば顕著な効果が認められる。また、モノクロ画像の形
成のみを説明したが、カラー画像形成の際にも本発明は
有効に機能する。また、感光体は感光ドラムから構成さ
れているが、ベルト状の感光体であっても、ニップ部に
おいて反対方向に移動するものであれば、同様の効果を
期待できる。また、残留トナー53を回収してリサイク
ル使用するように本実施の形態は構成されているが、ク
リーニングブレード等からなるクリーニング装置を設け
た場合や更にクリーニング装置から現像ユニット50に
トナーをオーガバネ等を用いて戻してリサイクル使用す
る場合にも、本実施の形態における現像ローラ56等は
有効に機能する。更にまた、本実施の形態では、レーザ
ビームプリンタについて説明したが、トナーを用いた電
子写真方式の画像形成装置であれば、複写機、ファクシ
ミリ装置等についても本実施の形態の場合と同様に本発
明は有効に機能する。
【0061】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、現像剤の現像ローラから感光体への供給が十分とな
ると共にニップ部で現像剤溜まりが生じにくくなり、流
動性の高い現像剤を用いても、現像剤溜まりに起因した
白地かぶりが低減され且つ十分な画像濃度を持つ高画質
の画像を形成できる効果が得られる。更に、大量の現像
剤をニップ部に供給することにより、現像効率を下げる
ことができ、黒ベタ印字の際にもニップ部に潤滑剤とし
ても機能する現像剤を現像後にも若干残すことにより、
接触による両者の回転トルクの不規則な変動(増加)に
起因した印字不良が低減された高画質の画像を形成でき
る効果も得られる。
【0062】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
現像ローラ上の現像剤の層厚は、1層又は1層強となる
ので、たとえ流動性の高い現像剤を用いたとしても、現
像剤溜まりの発生を極力押さえることができ、白地かぶ
り等の欠陥が低減された高画質の画像を形成できる効果
が得られる。
【0063】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
層厚規制ブレードを用いて比較的容易に、白地かぶり等
の欠陥が低減された高画質の画像を形成することができ
る。請求項4に記載の画像形成装置によれば、上方側か
ら装置を開けて記録媒体の経路へアクセスする構造を採
ることにより、記録媒体のジャムの処理が容易となり、
また給紙カセット等を上方に露出させる構造を採ること
により、給紙等し易くなる。
【0064】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
記録媒体の経路が略直線形状であるので、厚紙、封筒等
の特種用紙等にも容易に印字できる。請求項6に記載の
画像形成装置によれば、感光体と現像ローラとが擦れ合
うニップ部においても、掻き取り効果による現像剤溜ま
りが生じにくくなり、高画質に対応する流動性の高い現
像剤を用いてインプレッション現像により高画質の画像
を形成することができる。
【0065】以上の結果、本発明により、使い易くしか
も高画質の画像を形成し得る電子写真方式の画像形成装
置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるレーザビームプリン
タの縦断側面図である。
【図2】図1のレーザビームプリンタの現像ユニット及
び感光ドラム部分の拡大側面図である。
【図3】図1のレーザビームプリンタの現像ローラ、層
厚規制ブレード及び感光ドラム部分の拡大側面図であ
る。
【図4】比較例における現像ローラ、層厚規制ブレード
及び感光ドラム部分の拡大側面図である。
【図5】図1のレーザビームプリンタの第1駆動機構の
ギヤ系の構成図である。
【図6】図1のレーザビームプリンタの第2駆動機構の
ギヤ系の構成図である。
【図7】図1のレーザビームプリンタの現像ユニットの
拡大側面図である。
【図8】図1のレーザビームプリンタにおける現像トナ
ー量と透過濃度との関係を示す特性図である。
【図9】図1のレーザビームプリンタにおける周速比と
画像濃度との関係を示す特性図である。
【図10】図1のレーザビームプリンタにおける実効バ
イアス電圧と現像トナー量との関係を示す特性図であ
る。
【図11】図1のレーザビームプリンタで行われる反転
現像方式による現像処理の各部分の電位を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1…レーザビームプリンタ 10…フィーダユニット 13…給紙ローラ 14…給紙カセット 20…感光ドラム 30…レーザスキャナユニット 42…クリーニングローラ 50…現像ユニット 53…トナー 53a…トナー溜まり 55…供給ローラ 56…現像ローラ 57…層厚規制ブレード 60…転写ローラ 70…定着ユニット 77…排紙トレイ 80…第1駆動手段 100…第2駆動手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と、 該感光体を第1周速度で回動させる第1駆動手段と、 該回動された感光体に静電潜像を形成する潜像形成手段
    と、 現像剤を担持すると共に前記感光体と接触して前記感光
    体との間にニップ部を形成し、該ニップ部において前記
    形成された静電潜像を前記現像剤により現像して可視像
    を形成する現像ローラと、 該現像ローラが前記ニップ部において前記感光体の移動
    方向と反対の方向に移動するように前記現像ローラを前
    記第1周速度の2.5倍以上である第2周速度で回動さ
    せる第2駆動手段と、 前記感光体上に形成された可視像を記録媒体に転写する
    転写手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤が前記現像ローラ上において
    0.5mg/cm2以下の現像剤量の層をなすように該
    現像剤がなす層の層厚を規制する層厚規制手段を更に備
    えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記層厚規制手段は、前記現像ローラに
    接触配置された所定の曲率半径の屈曲部を有する層厚規
    制ブレードを備えたことを特徴とする請求項2に記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写手段は、前記感光体の上方に配
    置されており、前記潜像形成手段は前記感光体の下方に
    配置されていることを特徴とする請求項1から3のいず
    れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体を当該画像形成装置の内部
    を略直線形状に延びる経路に沿って搬送する搬送手段を
    更に備えており、 前記転写手段は前記形成された可視像を前記搬送される
    記録媒体に転写することを特徴とする請求項4に記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記現像ローラは、導電性且つ弾性を有
    するローラからなり、インプレッション現像を行うこと
    を特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画
    像形成装置。
JP2449996A 1996-02-09 1996-02-09 画像形成装置 Pending JPH09218573A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2449996A JPH09218573A (ja) 1996-02-09 1996-02-09 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2449996A JPH09218573A (ja) 1996-02-09 1996-02-09 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09218573A true JPH09218573A (ja) 1997-08-19

Family

ID=12139887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2449996A Pending JPH09218573A (ja) 1996-02-09 1996-02-09 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09218573A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11073788B2 (en) * 2018-06-08 2021-07-27 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge providing fixation layer to developer on image bearing member and image forming apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11073788B2 (en) * 2018-06-08 2021-07-27 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge providing fixation layer to developer on image bearing member and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5867755A (en) Electrophotographic type image forming device and developing roller for use in the device
JPH08286496A (ja) 現像装置
US5752146A (en) Electrophotographic type image forming device providing positive charge to toners
US7221890B2 (en) Image forming apparatus
US6389251B2 (en) Electrophotographic image forming apparatus including discharging device
JPH09218573A (ja) 画像形成装置
JP2006095735A (ja) 画像形成装置
JPH09160379A (ja) 画像形成装置
JPH11282245A (ja) 画像形成装置
JPH09160370A (ja) 画像形成装置及び該画像形成装置用の現像ローラ
JPH09160372A (ja) 画像形成装置及び該画像形成装置用の現像ローラ
JPH0980897A (ja) 画像形成装置
JP2002132107A (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JPH1152705A (ja) 画像形成装置
JPH09160373A (ja) 画像形成装置
JP3918703B2 (ja) 静電現像トナー
JPH09218572A (ja) 画像形成装置及び該画像形成装置用の現像ローラ
JPH09185231A (ja) 画像形成装置
JPH09160378A (ja) 画像形成装置
JPH09146370A (ja) 画像形成装置及び該画像形成装置用のトナー
JPH0980898A (ja) 画像形成装置
JPH09305067A (ja) 画像形成装置
JPH11282243A (ja) 画像形成装置
JP3425036B2 (ja) 画像形成装置
JPH09185256A (ja) 画像形成装置