JPH09160370A - 画像形成装置及び該画像形成装置用の現像ローラ - Google Patents

画像形成装置及び該画像形成装置用の現像ローラ

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JPH09160370A
JPH09160370A JP31699195A JP31699195A JPH09160370A JP H09160370 A JPH09160370 A JP H09160370A JP 31699195 A JP31699195 A JP 31699195A JP 31699195 A JP31699195 A JP 31699195A JP H09160370 A JPH09160370 A JP H09160370A
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JP
Japan
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toner
developing roller
image forming
photoconductor
developing
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JP31699195A
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English (en)
Inventor
Shogo Sato
正吾 佐藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ローラを感光ドラムに対してニップ部に
おいて逆方向に移動させて行うインプレッション現像方
式を採るレーザビームプリンタ、ファクシミリ、複写機
等の電子写真方式の画像形成装置において、現像効率を
高めつつ高画質の画像を形成し得るようにする。 【解決手段】 感光ドラム20と、感光ドラム20に静
電潜像を形成するレーザスキャナユニット30と、感光
ドラム20に接触するニップ部において感光ドラム20
の移動方向と反対の方向に移動しながら静電潜像をトナ
ーにより現像して感光ドラム20上にトナー像を形成す
る現像ローラ56と、形成されたトナー像を転写する転
写ローラ60とを備えており、現像ローラ56の少なく
とも感光ドラム20に接触する表面部はAsker−C
65度以上の硬度を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタ、ファクシミリ、複写機等の電子写真方式の画像形
成装置の技術分野に属し、特に、現像ローラを感光ドラ
ムに対して接触させると共に、その接触部において逆方
向に移動させて行う現像方式を採る画像形成装置及び該
画像形成装置用の現像ローラの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】この種の電子写真方式の画像形成装置に
おいて、転写ローラ等からなる転写手段を感光ドラムの
上方に配置すると、下方に配置した場合と比較して、上
方側から装置を開けて用紙の経路へアクセスする構造が
可能となり、用紙のジャムの処理が容易となる利点が得
られ、また給紙カセットを上方に露出させる構造も可能
となり、給紙し易い利点も得られ、更に用紙の経路を略
直線形状とする構造も可能となり、厚紙、封筒等の特種
用紙にも容易に印字できる利点も得られる。このように
種々の利点が得られるため、従来から、この種の画像形
成装置においては、転写手段を感光ドラムの上方に配置
する構造が望まれている。
【0003】一方、この種の画像形成装置における現像
方法としては、導電性のシリコンなどの材料からなる弾
性体ローラをトナーを運ぶ現像ローラとして用いて、こ
の現像ローラを感光ドラムに押圧させて現像を行なう所
謂インプレッション現像方式が広く採用されている。こ
の現像方式では、現像剤としてのトナーの現像効率を高
めることにより効率の良い現像が可能となるが、他方
で、トナーは潤滑剤としての役割をも果たしており、現
像ローラと感光ドラムとが接触するニップ部におけるト
ナーの存在により、現像ローラと感光ドラムとの滑らか
な接触が維持されつつ現像が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように転写手段を感光ドラムの上方に配置する構造を採
用したインプレッション現像方式においては、トナー搬
送方向との関係から、現像ローラの回転方向が、感光ド
ラムに対してニップ部において逆方向になる。このた
め、特に現像効率を100%に近付けて現像を行おうと
すると、黒ベタ印字の際に、ニップ部の上部で多くの又
は殆どのトナ−が感光ドラム上の静電潜像の現像に供さ
れるため、ニップ部には、潤滑剤としての役割をも果た
すトナーが少なく又は殆ど無くなってしまう。この結
果、ニップ部におけるトナーにより現像ローラと感光ド
ラムとの滑らかな接触を維持することはできなくなり、
ニップ部における現像ローラと感光ドラムとの摩擦によ
り現像ローラの表面が不規則に変形(振動)して、びび
りが生じ、最終的には、出力画像に、びびりによる波模
様が生じてしまうというという問題点があった。一方、
現像効率を下げることにより、黒ベタ印字の際にもニッ
プ部において現像ローラ上にトナーを残すことは可能で
あるが、このようにすると文字通り現像効率が低下して
しまい、高画質な出力を得ることが困難となってしま
う。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであり、感光体とニップ部において反対方向に移動す
る現像ローラを用いて、現像効率を高めつつ高画質の画
像を形成し得る画像形成装置及び該画像形成装置用の現
像ローラを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像形
成装置は上記課題を解決するために、感光体と、該感光
体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、表面部がAs
ker−C65度以上の硬度を有し、該表面部にトナー
を担持すると共に、前記表面部にて前記感光体と接触し
つつ、その接触部において前記感光体の移動方向と反対
の方向に移動して、前記静電潜像を前記トナーにより現
像する現像ローラと、前記感光体上に形成されたトナー
像を記録媒体に転写する転写手段とを備えたことを特徴
とする。
【0007】請求項1に記載の画像形成装置によれば、
先ず、潜像形成手段により、感光体に静電潜像が形成さ
れる。次に、現像ローラが感光体に接触するニップ部に
おいて感光体の移動方向と反対の方向に移動しつつ、感
光体上の静電潜像が現像ローラ上のトナーにより現像さ
れ、感光体上にトナー像が形成される。ここで、現像ロ
ーラは、少なくとも感光体に接触する表面部はAske
r−C65度以上の硬度を有している。従って、現像ロ
ーラがニップ部において感光体の移動方向と反対の方向
に移動するために、黒ベタ印字の際にニップ部の上部で
潤滑剤としての役割を果たすトナ−が上の静電潜像の現
像に供されて現像ローラと感光体とが直接に接触して
も、ニップ部における摩擦による現像ローラ表面の変形
(振動)を低減できる。この結果、現像効率を高めるこ
とにより、即ち現像効率を100%に近付けることによ
り、黒ベタ印字を行う際にニップ部にトナーが殆ど残ら
ないようにしても、びびりによる波模様の発生が転写さ
れた画像上で低減される。
【0008】請求項2に記載の画像形成装置は、請求項
1に記載の画像形成装置において、前記現像ローラは、
内部がポリウレタンから構成されており、前記表面部
は、前記ポリウレタンの重合度が高められてなるポリウ
レタンエラストマーから構成されていることを特徴とす
る。
【0009】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
表面部は、ポリウレタンの重合度が高められてなるポリ
ウレタンエラストマーから構成されているので、Ask
er−C65度以上の硬度を有する表面部をポリウレタ
ンの表面重合処理により比較的容易に製造できる。更
に、ポリウレタンエラストマ−から構成されているの
で、表面部における耐磨耗性及び耐久性は高められる。
【0010】請求項3に記載の画像形成装置は、請求項
1に記載の画像形成装置において、前記現像ローラは、
合成ゴムから構成されていることを特徴とする。請求項
3に記載の画像形成装置によれば、現像ローラは、例え
ばシリコンやウレタン等からなる合成ゴムから構成され
ているので、Asker−C65度以上の硬度を有する
表面部を比較的容易に製造することができる。
【0011】請求項4に記載の画像形成装置は、請求項
1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置におい
て、前記転写手段は、前記感光体の上方に配置されてお
り、前記潜像形成手段は前記感光体の下方に配置されて
いることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
転写手段が感光体の上方に配置されており、潜像形成手
段が感光体の下方に配置されているので、転写手段を下
方に配置した場合と比較して、上方側から装置を開けて
用紙の経路へアクセスする構造が可能となり、また給紙
カセットを上方に露出させる構造も可能となる。
【0013】請求項5に記載の画像形成装置は、請求項
4に記載の画像形成装置において、記録媒体を当該画像
形成装置の内部を略直線形状に延びる経路に沿って搬送
する搬送手段を更に備えており、前記転写手段は前記感
光体上に形成されたトナー像を前記搬送手段により搬送
される前記記録媒体に転写することを特徴とする。
【0014】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
記録媒体の経路が略直線形状であるので、厚紙、封筒等
の特種用紙にも印字できる構造を容易に構築できる。請
求項6に記載の画像形成装置は、請求項1から5のいず
れか一項に記載の画像形成装置において、前記現像ロー
ラによる前記感光体へのトナーの現像効率を90%以上
としたことを特徴とする。
【0015】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
現像ローラにより、特に90%以上という高い現像効率
でインプレッション現像を行いつつも、ニップ部の摩擦
による現像ローラ表面の変形(振動)を低減でき、びび
りによる波模様の発生が転写された画像上で低減され
る。
【0016】請求項7に記載の画像形成装置用の現像ロ
ーラは上記課題を解決するために、感光体と、該感光体
に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前記感光体に形
成されるトナー像を転写する転写手段とを備えた画像形
成装置において、前記感光体と接触しつつ、その接触部
において前記感光体の移動方向と反対の方向に移動しな
がら前記感光体上に形成された静電潜像をトナーにより
現像して前記トナー像を形成するために用いられる現像
ローラであって、少なくとも前記感光体に接触する表面
部はAsker−C65度以上の硬度を有することを特
徴とする。
【0017】請求項7に記載の画像形成装置用の現像ロ
ーラによれば、請求項1の画像形成装置の場合と同様
に、黒ベタ印字の際にニップ部の上部で潤滑剤としての
役割を果たすトナ−が感光体上の静電潜像の現像に供さ
れて現像ローラと感光体とが直接に接触しても、ニップ
部における摩擦による現像ローラ表面の変形(振動)を
低減でき、現像効率を高めても、びびりによる波模様の
発生が転写された画像上で低減される。
【0018】請求項8に記載の画像形成装置用の現像ロ
ーラは、請求項7に記載の画像形成装置用の現像ローラ
において、内部がポリウレタンから構成されており、前
記表面部は、前記ポリウレタンの重合度が高められてな
るポリウレタンエラストマーから構成されていることを
特徴とする。
【0019】請求項8に記載の画像形成装置用の現像ロ
ーラによれば、請求項2の画像形成装置の場合と同様
に、Asker−C65度以上の硬度を有する表面部を
ポリウレタンの表面重合処理により比較的容易に製造で
き、更に、表面部における耐磨耗性及び耐久性は高めら
れる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。図1において、本発明の
実施の一形態であるレーザビームプリンタ1は、本体ケ
ース2と、画像形成の為の用紙Pを給紙するフィーダユ
ニット10と、画像形成のための露光、現像、転写等の
工程が順次行われる感光体の一例としての感光ドラム2
0と、感光ドラム20から用紙Pに転写された転写画像
を用紙Pに定着させるための定着ユニット70と、画像
が定着された用紙Pを搬送路PPに沿って排出するため
の排紙トレイ77とを備えて構成されている。
【0021】レーザビームプリンタ1は更に、感光ドラ
ム20の周囲に沿って順に、感光ドラム20上に静電潜
像を形成するための潜像形成手段の一例としてのレーザ
スキャナユニット30と、該感光ドラム20上に形成さ
れた静電潜像をトナーにより現像するための現像ローラ
56を有する現像ユニット50と、感光ドラム20上に
現像されたトナー画像を用紙Pに転写する転写手段の一
例としての転写ローラ60と、転写ローラ60による転
写の後に感光ドラム20に残留した残留トナーを感光ド
ラム20を用いて所定のタイミングで現像ユニット50
に戻すために一時的に残留トナーを吸着するクリーニン
グローラ42と、転写後の感光ドラム20に残された残
留電位を除去するための除電ランプ41と、除電後の感
光ドラム20を静電潜像形成可能に帯電させるための帯
電器40とを備えて構成されている。
【0022】次に、図1から図4を用いて、レーザビー
ムプリンタ1を構成する各構成要素について夫々詳細に
説明する。図1において、フィーダユニット10は、本
体ケース2の後端部に位置する上部のフィーダ部ケース
3内に配置された、用紙Pと略同様の幅寸法を有する用
紙押圧板11を備える。用紙押圧板11は、その後端部
において揺動可能に枢支されている。用紙押圧板11の
前端部には、圧縮バネ12が設けられており、該圧縮バ
ネ12により用紙押圧板11は上側に弾性付勢される。
用紙押圧板11には、左右方向に延びる給紙ローラ13
が、回転自在に枢支されている。給紙ローラ13は、図
示外の駆動系により、給紙のタイミングで回転駆動され
るように構成されている。フィーダユニット10はま
た、フィーダ部ケース3内に、定形カット紙からなる用
紙Pを複数枚収容可能な給紙カセット14が傾斜状に着
脱自在に装着されており、給紙ローラ13の回転によ
り、給紙カセット14に収容された用紙Pのうち、上側
の用紙Pから1枚ずつ給紙されるように構成されてい
る。更に、フィーダユニット10は、用紙Pの重送を防
止する為に、給紙ローラ13の下側に分離部材15を備
えており、この分離部材15は、圧縮バネ16により給
紙ローラ13に弾性付勢されている。給紙ローラ13よ
りも搬送方向(図1において、後方から前方向き)下流
側には、給紙された用紙Pの先端を揃える1対のレジス
トローラ17及び18が回転可能に夫々枢支されてい
る。
【0023】図1及び図2において、感光ドラム20
は、例えば、正極性に帯電する帯電特性を有する正帯電
性の材料から構成されいる。より具体的には、図2に示
すように、感光ドラム20は、例えば、円筒状でアルミ
製の円筒スリーブ21を本体として、その外周部に、ポ
リカーボネートに光導電性樹脂を分散させた所定厚さ
(例えば、約20μm)の光導電層22を形成した中空
状のドラムから構成されており、円筒スリーブ21を接
地した状態で、本体ケース2に回転自在に枢支されてい
る。即ち、感光ドラム20上に形成されたプラス極性の
静電潜像に対して、プラス極性に帯電したトナー53を
反転現像方式で現像するように構成されている。感光ド
ラム20は、駆動機構により、側面視で時計回りに回転
駆動されるように構成されている。尚、感光ドラム20
を負帯電性の材料から構成してもよい。
【0024】図1において、レーザスキャナユニット3
0は、感光ドラム20の下側に配設されており、感光ド
ラム20上に静電潜像を形成する為のレーザ光Lを発生
するレーザ発生器31、回転駆動されるポリゴンミラー
(5面体ミラー)32、一対のレンズ33及び34、並
びに一対の反射ミラー35及び36を含んで構成されて
いる。レーザスキャナユニット30を、感光ドラム20
よりも下側に配設することにより、全体として搬送方向
の長さを短くでき、レーザビームプリンタ1をコンパク
トに構成することができるとともに、用紙搬送と干渉す
ることなく、レーザスキャナユニット30から出射した
レーザ光Lで感光ドラム20上に静電潜像を形成するこ
とができる。
【0025】帯電器40は、例えば、タングステンなど
からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させるスコ
ロトロン型の帯電器から構成されており、感光ドラム2
0に対して非接触に支持されている。本実施の形態で
は、感光ドラム20は、正帯電性のものが用いられてい
るので、帯電器40にはプラス極性の電圧が印加され
る。
【0026】除電ランプ41は、例えば、LED(レー
ザ発光ダイオード)、EL(ElectroLuminescence)、蛍
光灯などの光源を備えて構成されており、転写後に感光
ドラム20に残留する電荷を除去する(除電する)こと
により、残留する電荷が次回の静電潜像に影響を与え、
最終的に用紙Pに形成された画像に現われることを防ぐ
ように機能する。
【0027】クリーニングローラ42は、バイアス電圧
を変化させることにより、転写ローラ60による転写の
後に感光ドラム20に残留した残留トナー53を一旦吸
収し、感光ドラム20上で行われる次の露光、現像、転
写等の妨げとならないタイミングで、吸収した残留トナ
ー53を感光ドラム20に排出することにより、残留ト
ナー53を感光ドラム20上より現像ユニット50に戻
すように構成されている。クリーニングローラ42は、
例えば、バイアス電圧印加可能なシリコンゴムやウレタ
ンゴムなどからなる導電性を有する発泡弾性体から構成
されている。
【0028】図1及び図2において、現像ユニット50
は、現像部ケース4内に着脱可能に装着された二重円筒
状のトナーボックス51を備えている。トナーボックス
51は、回転駆動されるアジテータ52と、トナー53
とを収容する。トナー53としては、例えば電気絶縁性
を有する正帯電性のトナーが使用される。トナーボック
ス51の前側には、トナーボックス51に形成されたト
ナー供給口51aを介してアジテータ52の回転により
供給されたトナー53を貯蔵するトナー貯蔵室54が形
成されている。トナー貯蔵室54には、供給ローラ55
がその長手方向に水平に配設され、回転可能に枢支され
ている。更に、トナー貯蔵室54の前側を仕切るように
且つ供給ローラ55と感光ドラム20とに夫々接するよ
うに、現像ローラ56がその長手方向に水平に配設さ
れ、回転可能に枢支されている。
【0029】供給ローラ55は、シリコンゴムやウレタ
ンゴムなどからなる導電性を有する発泡弾性体から構成
されており、現像ローラ56との接触部における抵抗値
は、約5×104 〜1×109 Ωに設定されている。
【0030】現像ローラ56は、その表面部が感光ドラ
ム20の表面と接触してニップ部を形成しており、その
現像ローラ56の表面部は、Asker−C65度以上
の硬度を有するように構成されている。
【0031】具体的には、現像ローラ56は、Aske
r−C65度以上の硬度を有するポリウレタンエラスト
マーから構成された導電性の硬質弾性体ローラからな
る。この場合、図3に示すように、現像ローラ56の内
部56aはポリウレタンから構成されており、表面部5
6bは、この内部56aを構成するポリウレタンよりも
重合度を高めたAsker−C65度以上の硬度を有す
るポリウレタンエラストマーから構成されている。この
ような現像ローラ56は、例えば、ポリウレタン製の円
柱状のローラ本体に対し、その側面部分においてAsk
er−C65度以上の硬度を有するように表面重合処理
を施すことにより製造される。また、例えば、現像ロー
ラ56は、Asker−C65度以上の硬度を有するシ
リコンやウレタンの合成ゴムや天然ゴムから構成された
導電性の硬質弾性体ローラから構成してもよい。現像ロ
ーラ56の現像バイアス電圧を印加するその中心部の電
極56cから外周の表面部56bに至る抵抗値は、約5
×104 〜1×107 Ωに設定されている。
【0032】このように構成された現像ローラ56は、
現像ローラ56がニップ部において感光ドラム20の移
動方向と反対の方向に移動するために、黒ベタ印字の際
にニップ部の上部でトナ−53が感光ドラム20上の静
電潜像の現像に供されて現像ローラ56と感光ドラム2
0とが直接に接触しても、現像ローラ56の表面部56
bは硬質であるが故に、ニップ部における摩擦により殆
ど変化(振動)せず、びびりの発生が低減されている。
この結果、現像効率を例えば90%以上に高めることに
より、即ち現像効率を100%に近付けることにより、
黒ベタ印字を行う際にニップ部にトナー53が殆ど残ら
ないようにしても、びびりによる波模様の発生が転写さ
れた画像上で低減される。
【0033】ここで、比較例として、現像ローラの表面
部が、Asker−C65度未満の硬度を有する(他の
条件については本実施の形態と同じものとする)場合に
ついて図4を用いて説明する。
【0034】図4において、現像ローラ156はニップ
部において感光ドラム20の移動方向と反対の方向に移
動するために、例えば、現像効率を約100%に設定し
て黒ベタ印字の際に潤滑剤として作用するトナー53が
ニップ部に殆ど残らないように現像すると、現像ローラ
156と感光ドラム20とが直接に接触する。この結
果、ニップ部における摩擦により弾性を有する現像ロー
ラ156の表面部が変化(振動)して、びびり156a
が発生する。このびびり156aにより、黒ベタ印字の
際に波模様の発生が転写された画像上に現れてしまう。
このように図4の比較例から本実施の形態の現像ローラ
56が現像効率を高く設定しつつ高画質の画像を形成す
る上で有利であることが分かる。尚、図4では、説明の
ため、びびり156a及びトナー53を図式的に現像ロ
ーラ156等に対して大きく表示したが、実際には、こ
れらのびびり156aやトナー53は、現像ローラ15
6等に比べて遥かに小さいものである。
【0035】また、図3のように構成された現像ローラ
56の場合には、重合処理を施されたポリウレタンエラ
ストマーからなる表面部56bは耐磨耗性や耐久性に優
れていおり、更に、内部56aが表面部56bより軟ら
かいので、インプレッション現像の際に感光ドラム20
の表面をより均一に押圧することができ、より高品位の
現像が可能となる。
【0036】更に、現像ローラ56は、トナー53を使
用して感光ドラム20上で現像を行うと共にクリーニン
グローラ42により感光ドラム20上に戻された残留ト
ナー53を回収するように構成されている。
【0037】より具体的には、例えば、転写後に残留ト
ナー53が転写前のトナー量に対し約10%程度残され
た状態にある感光ドラム20に対して先ずレーザスキャ
ナユニット30により、残留トナー53の下まで十分に
レーザ光が届くように露光が行われるようにする。次
に、現像ユニット50において、感光ドラム20上の残
留トナー53の存在に拘わらず存在する露光部分と未露
光部分との電位差を利用して、感光ドラム20の未露光
部分に残留トナー53が付着していれば当該残留トナー
53を現像ローラ56に移動(回収)させると同時に、
感光ドラム20の露光部分に残留トナー53が既に付着
していればそのまま付着(現像)させておくようにし、
感光ドラム20の露光部分に残留トナー53が付着して
いなければ現像ローラ56から正帯電トナー53を移動
(現像)させるようにする。即ち、現像サイクルと回収
サイクルとをほぼ同時に行うように現像ユニット50を
構成しているのである。
【0038】また例えば、現像ローラ56のレーザスキ
ャナユニット30に近い側に隣接させて、回収専用ロー
ラを設けて残留トナー53の回収は回収専用ローラによ
り行わせ、現像ローラ56は現像専用ローラとして機能
するように現像ユニット50を構成してもよい。尚この
場合、現像ユニット50は、回収専用ローラにより回収
した残留トナー53が回収専用ローラの回動により供給
ローラ55及び現像ローラ56の方に移動するように構
成される。
【0039】また、例えば、現像サイクルと回収サイク
ルとを別々に設けて、サイクル毎に現像ローラ56の感
光ドラム20に対するバイアス電圧を変化させることに
より、現像サイクルでは、現像バイアス電圧を印加して
現像ローラ56から正帯電トナー53が感光ドラム20
の露光部分に移動(現像)し、回収サイクルでは、回収
バイアス電圧を印加して感光ドラム20から残留トナー
53が現像ローラ56に移動(回収)するように現像ユ
ニット50を構成してもよい。
【0040】このように、本実施の態様では、現像ロー
ラ56を用いた現像ユニット50における残留トナーの
回収方式として様々な構成を用いた方式を採用すること
ができる。
【0041】供給ローラ55及び現像ローラ56は、駆
動機構により、時計回転回りに夫々回転駆動されるよう
に構成されている。レーザビームプリンタ1は、このよ
うに導電性の硬質弾性体ローラからなる現像ローラ56
を感光ドラム20に、例えばバネを用いて現像ローラ5
6の両端から夫々500グラム程度の荷重で、押圧する
ことにより、インプレッション現像を行なうように構成
されている。
【0042】図2に示すように、現像ユニット50にお
ける現像部ケース4にはトナー貯蔵室54が設けられて
おり、トナー貯蔵室54は、供給ローラ55の上側の上
部空間Sを大きく設けて形成されている。このため、ト
ナーボックス51のトナー53が、トナー供給口51a
を介してトナー貯蔵室54に多量に供給された場合で
も、トナー53が詰め込まれて固まることがないので、
トナー53は常に粉体状であり、その流動性が保持され
て、供給ローラ55によるトナー供給の安定化を図るこ
とができる。
【0043】図1及び図2において、現像部ケース4に
は、ステンレス製またはリン青銅製の薄い板状の弾性を
有する層厚規制ブレード57が下向きに取り付けられて
いる。
【0044】層厚規制ブレード57の下端部に形成され
た屈曲部57aが、現像ローラ56に押圧状態で接触し
ており、供給ローラ55から供給されて現像ローラ56
の表面に層状に付着したトナー53の層厚が、この層厚
規制ブレード57で約1層強の所定厚さ(約7〜12μ
m)に規制される。即ち、現像ローラ56上のトナー量
は、0.5mg/cm2 以下となるように構成されてい
る。層厚規制ブレード57は、好ましくは、例えば、現
像ローラ56上のトナー量が約0.4mg/cm2 に設
定されるように、屈曲部57aの曲率半径が約0.3m
mになっている。尚、現像バイアス及び現像ローラ56
の回転数等により、現像ローラ56上に最低限必要なト
ナー量は定まるが、例えば現像ローラ56上のトナー量
が約0.3mg/cm2 であれば、実用的な範囲にある
現像バイアス及び現像ローラ56の回転数を用いて十分
なトナー濃度で現像を行うことができる。尚、層厚規制
ブレード57に代えて、弾性体をバネを用いて現像ロー
ラ56に押しつけてもよいし、上述のような屈曲部57
aを持たないブレードの腹当てにより層厚を規制するよ
うにしてもよい。
【0045】転写ローラ60は、感光ドラム20の上側
に接するように設けられ回転自在に枢支され、シリコン
ゴムやウレタンゴムなどからなる導電性を有する発泡弾
性体から構成されている。転写ローラ60の感光ドラム
20との接触部における抵抗値は、約1×106 〜1×
1010Ωに設定されている。即ち、転写ローラ60は、
感光ドラム20の表面に接触しているので、その抵抗値
を大きくすることで、転写ローラ60に印加される電圧
による感光ドラム20に形成された光導電層22の破壊
を生じないように、しかも感光ドラム20上のトナー画
像が用紙Pに確実に転写されるように構成されている。
【0046】定着ユニット70は、感光ドラム20より
も搬送方向下流側に設けられ、周知のハロゲンランプを
内蔵した加熱用ローラ71と押圧ローラ72とからな
り、用紙Pの下面に転写されたトナー画像が加熱ローラ
71により加熱されつつ押圧されて用紙Pに定着され
る。
【0047】用紙搬送用の1対の搬送ローラ75及び排
紙トレイ77は、定着ユニット70の搬送方向下流側に
夫々設けられている。本実施の形態によれば、給紙ロー
ラ13、感光ドラム20、定着ユニット70及び排紙ト
レイ77は、搬送手段の一例を構成しており、図1に一
点鎖線で示すように、略直線形状に延びる搬送経路PP
に沿って給紙カセット14から給紙された用紙Pを搬送
するように構成されている。
【0048】図1において、トナー53は、例えば、粉
砕トナー又は真球形状に近いスチレンアクリルなどから
なる重合トナーであり、その粒径は6〜12μm程度で
ある。本実施の形態では特に、トナー53は、素トナー
に対し流動性を高めるための外添剤(流動性付与剤)と
して、例えばシリカが添加されてなる。ここで、素トナ
ーは、例えば、樹脂、ワックス、カーボンブラック及び
CCA(荷電制御剤)を含んで構成されている。外添剤
の一例としてのシリカは、トナー表面改質剤であり、流
動性を改善する効果を持つ。
【0049】尚、トナー53の外添剤には、流動性付与
の機能に加えて、トナーブロッキング防止、クリーニン
グ性改善、感光ドラムの傷つき防止、画像濃度向上、画
質向上などの機能を持たせることが可能である。また、
シリカ以外の外添剤としては、コロイダルシリカ、酸化
チタン、酸化アルミニウム(アルミナ)等の微粉末が挙
げられる。
【0050】次に、以上のように構成されたレーザビー
ムプリンタ1の動作について、図1及び図5から図8を
用いて説明する。尚、本実施の形態では、反転現像方式
の現像処理により画像形成を行うものとする。
【0051】図1において、感光ドラム20は、駆動機
構により側面視で時計回りに回転駆動され、供給ローラ
55及び現像ローラ56は、時計回転回りに夫々回転駆
動される。この結果、トナー53の各粒子は、図5に示
すように、供給ローラ55と現像ローラ56との擦り付
けにより、また層厚規制ブレート57の現像ローラ56
への押圧摩擦により、プラス極性に帯電され、このプラ
ス極性に帯電したトナー53が、レーザ光Lにより感光
ドラム20上に形成された静電潜像に付着して、反転現
像方式で現像される。
【0052】ここで例えば、用紙P上に形成された画像
に必要な透過濃度(画像濃度)として、例えば「2.
0」を得る為には、図6に示すように、用紙Pへのトナ
ー53の付着量つまり現像トナー量として約0.78m
g/cm2 が必要となる。このためには、前述したよう
に、層厚規制ブレート57により、現像ローラ56上の
トナー量を約0.4mg/cm2 に設定する一方、現像
効率を約100%とし、現像ローラ56の周速度を感光
ドラム20の周速度の約2倍にする。この結果、黒ベタ
印字の際には、現像ローラ56の表面部56bと感光ド
ラム20とが、ニップ部においてトナー53を殆ど介さ
ずに直接接触することになるが、現像ローラ56は表面
部56bがAsker−C65度以上の硬度を有するよ
うに構成されているので、前述した図4の比較例のよう
にびびりを生じること無く現像が行われる。尚、現像効
率を100%より少し小さくし、現像ローラ56の表面
部56bに、現像後も僅かのトナー53がファンデルワ
ールス力により残存するようにしてもよい。この場合に
は、現像ローラ56の表面部56bがAsker−C6
5度以上の硬度を有するので、僅かのトナー53が現像
ローラ56と感光ドラム20との潤滑剤として作用する
だけで、前述した図4の比較例のようにびびりが生じる
事態を効率的に回避し得る。
【0053】また、トナー53の帯電量としては、気温
約10℃且つ湿度約20%の低温低湿環境時における約
25μC/gから、気温約32℃且つ湿度約80%の高
温高湿環境時における約20μC/gまで変化する。そ
こで、現像ローラ56を、感光ドラム20と同一の回転
方向で駆動した場合に、図7に示すように、1点鎖線で
示す低温低湿環境と2点鎖線で示す高温高湿環境との何
れの環境下においても、所定の現像トナー量(約0.7
8mg/cm2 )が得られるように、現像ローラ56の
実効現像バイアス電圧は、「約200V」に設定され
る。同時に、感光ドラム20に形成した静電潜像の電圧
である静電潜像電圧が「約100V」なので、現像ロー
ラ56に印加する現像用電源Eの現像バイアス電圧は、
「約300V」に設定される。
【0054】上記のような電圧設定の下で画像形成処理
が開始されると、先ず除電ランプ41で感光ドラム20
上の残留電荷が一掃された後、感光ドラム20の表面
は、帯電器40により、例えば、図8に示すように約+
800Vに均一に帯電される。そして、この状態で、レ
ーザ発生器31から発射されたレーザ光Lは、ポリゴン
ミラー32で主走査されながらレンズ33及び34並び
に反射ミラー35及び36を経て感光ドラム20上に照
射されて、感光ドラム20上に静電潜像が形成される。
このとき、感光ドラム20上における静電潜像に相当す
る部位の電圧はレーザ光Lの照射により、例えば図8に
示すように、約+100Vに下降する。現像ローラ56
の表面には、現像バイアス電圧として例えば、図8に示
すように約+300Vが印加された状態で、プラス極性
のトナー53が1層強の層厚さで付着しているので、ト
ナー53は、それ自身の電圧よりも高い帯電電圧(約+
800V)に引き寄せられることはなく、それよりも低
い静電潜像電圧(約+100V)に引き寄せられて、現
像ローラ56上のトナー53が感光ドラム20上に形成
された静電潜像に相当する部位にだけ付着して現像され
る。即ち、感光ドラム20と現像ローラ56とのニップ
部において、現像ローラ56は感光ドラム20と反対方
向に移動しながら、インプレッション現像が行われて、
感光ドラム20上に可視のトナー像が形成される。
【0055】この際特に、黒ベタ印字の際には、ニップ
部で現像ローラ56の表面部56bと感光ドラム20と
が、トナー53を殆ど介さずに直接接触することになる
が、現像ローラ56の表面部56bはAsker−C6
5度以上の硬度を有するように構成されているので、び
びりを殆ど生じること無く現像が行われる。また、現像
ローラ56の表面部56bは、耐磨耗性及び耐久性を高
めるためにポリウレタンエラストマーに重合処理を施す
ことにより構成されているので、現像ローラ56の表面
部は容易に削れることはない。更に、現像ローラ56は
その内部56aが表面部56bより軟らかいので、イン
プレッション現像の際に感光ドラム20の表面はより均
一に押圧される。
【0056】トナー53で現像された静電潜像のトナー
画像は、転写ローラ60により用紙Pに転写された後、
定着ユニット70で定着処理されて排紙トレイ77に排
出される。
【0057】この際、給紙カセット14から給紙された
用紙Pを搬送する搬送経路PPが略直線状に形成され、
用紙Pは、略直線状の搬送経路PPにより搬送されなが
ら画像形成されることから、用紙Pとして、ハガキや封
筒などの厚紙やOHPフィルムなどを使用しても、その
用紙Pに綺麗に且つ確実に画像形成することができる。
【0058】一方、図1において、転写ローラ60を通
過する際に用紙Pに転写されず、感光ドラム20に残留
した残留トナー53は、クリーニングローラ42のバイ
アス電圧を変化させることにより、クリーニングローラ
42に一旦吸収される。そして、感光ドラム20上で行
われる次の露光、現像、転写等の妨げとならないタイミ
ングで、クリーニングローラ42のバイアス電圧を変化
させることにより、一旦吸収された残留トナー53は、
クリーニングローラ42から感光ドラム20に排出さ
れ、現像ローラ56により感光ドラム20上の残留トナ
ー53が回収される。
【0059】以上の結果、本実施の形態のレーザビーム
プリンタ1によれば、現像ローラ56が感光ドラム20
に接触するニップ部において感光ドラム20の移動方向
と反対の方向に移動しつつ、感光ドラム20上の静電潜
像が現像ローラ56上のトナー53により約100%の
現像効率により現像された場合でも、現像ローラ56は
表面部56bがAsker−C65度以上の硬度を有す
るように構成されているので、びびりを殆ど生じること
無く高品位の現像が可能となる。
【0060】尚、以上の実施の形態では、モノクロ画像
の形成のみを説明したが、カラー画像形成の際にも本発
明は有効に機能する。また、感光体は感光ドラムから構
成されているが、ベルト状の感光体であっても、ニップ
部において現像ローラ56と反対方向に移動するもので
あれば、同様の効果を期待できる。また、現像ローラ5
6により残留トナー53を回収してリサイクル使用する
ように本実施の形態は構成されているが、クリーニング
ブレード等からなるクリーニング装置を設けた場合や更
にクリーニング装置から現像ユニット50にトナーをオ
ーガバネ等を用いて戻してリサイクル使用する場合に
も、本実施の形態における現像ローラ56は有効に機能
する。更にまた、本実施の形態では、レーザビームプリ
ンタについて説明したが、トナーを用いた電子写真方式
の画像形成装置であれば、複写機、ファクシミリ装置等
についても本実施の形態の場合と同様に本発明は有効に
機能する。
【0061】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、現像ローラと感光体とを接触させて配置し、その接
触部においては現像ローラと感光体とが反対方向に移動
する現像方式において、黒ベタの画像を形成する際に、
現像効率を高めて現像ローラ上のトナーが殆ど感光体に
移行し、現像ローラと感光体との接触部にトナーが殆ど
存在しないような状態であっても、びびりによる波模様
の発生が出力画像上で低減され、この結果、現像効率が
高くしかも高画質の画像を形成できる。
【0062】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
表面部がAsker−C65度以上の硬度を有する現像
ローラをポリウレタンの表面重合処理により比較的容易
に製造でき、低コストで耐磨耗性及び耐久性の高くしか
も高画質の画像を形成し得る現像ローラを実現できる。
【0063】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
表面部がAsker−C65度以上の硬度を有する現像
ローラを合成ゴムを用いて比較的容易に製造でき、低コ
ストで高画質の画像を形成し得る現像ローラを実現でき
る。
【0064】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
上方側から装置を開けて用紙の経路へアクセスする構造
を採ることにより、用紙のジャムの処理が容易となり、
また給紙カセットを上方に露出させる構造を採ることに
より、給紙し易くなる。
【0065】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
用紙の経路が略直線形状であるので、厚紙、封筒等の特
種用紙にも容易に印字できる。請求項6に記載の画像形
成装置によれば、特に90%以上という高い現像効率で
現像を行いつつも、びびりによる波模様の発生が転写さ
れた画像上で低減され、この結果、現像効率が高くしか
も高画質の画像を形成できる。請求項7に記載の画像形
成装置用の現像ローラによれば、請求項1の画像形成装
置の場合と同様に、現像効率を高めても、びびりによる
波模様の発生が出力画像上で低減され、この結果、現像
効率が高くしかも高画質の画像を形成できる。
【0066】請求項8に記載の画像形成装置用の現像ロ
ーラによれば、請求項2の画像形成装置の場合と同様
に、表面部がAsker−C65度以上の硬度を有する
現像ローラを比較的容易に製造でき、低コストで耐磨耗
性及び耐久性の高くしかも高画質の画像を形成し得る現
像ローラを実現できる。
【0067】以上の結果、本発明により、比較的低コス
トの現像ローラを用いて現像効率を高めつつ高画質の画
像を形成し得る電子写真方式の画像形成装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるレーザビームプリン
タの縦断側面図である。
【図2】図1のレーザビームプリンタの現像ユニット及
び感光ドラム部分の拡大側面図である。
【図3】図1のレーザビームプリンタの現像ローラ部分
の拡大断面図である。
【図4】比較例における現像ローラ及び感光ドラム部分
の図式的な拡大断面図である。
【図5】図1のレーザビームプリンタの現像ユニットの
拡大側面図である。
【図6】図1のレーザビームプリンタにおける現像トナ
ー量と透過濃度との関係を示す特性図である。
【図7】図1のレーザビームプリンタにおける実効バイ
アス電圧と現像トナー量との関係を示す特性図である。
【図8】図1のレーザビームプリンタで行われる反転現
像方式による現像処理の各部分の電位を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…レーザビームプリンタ 10…フィーダユニット 13…給紙ローラ 14…給紙カセット 20…感光ドラム 30…レーザスキャナユニット 42…クリーニングローラ 50…現像ユニット 53…トナー 55…供給ローラ 56…現像ローラ 56a…内部 56b…表面部 56c…電極 57…層厚規制ブレード 60…転写ローラ 70…定着ユニット 77…排紙トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 75:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と、 該感光体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、 表面部がAsker−C65度以上の硬度を有し、該表
    面部にトナーを担持すると共に、前記表面部にて前記感
    光体と接触しつつ、その接触部において前記感光体の移
    動方向と反対の方向に移動して、前記静電潜像を前記ト
    ナーにより現像する現像ローラと、 前記感光体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写す
    る転写手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記現像ローラは、内部がポリウレタン
    から構成されており、前記表面部は、前記ポリウレタン
    の重合度が高められてなるポリウレタンエラストマーか
    ら構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記現像ローラは、合成ゴムから構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記転写手段は、前記感光体の上方に配
    置されており、前記潜像形成手段は前記感光体の下方に
    配置されていることを特徴とする請求項1から3のいず
    れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体を当該画像形成装置の内部
    を略直線形状に延びる経路に沿って搬送する搬送手段を
    更に備えており、 前記転写手段は前記感光体上に形成されたトナー像を前
    記搬送手段により搬送される前記記録媒体に転写するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記現像ローラによる前記感光体へのト
    ナーの現像効率を90%以上としたことを特徴とする請
    求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 感光体と、該感光体に静電潜像を形成す
    る潜像形成手段と、前記感光体に形成されるトナー像を
    転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、前
    記感光体と接触しつつ、その接触部において前記感光体
    の移動方向と反対の方向に移動しながら前記感光体上に
    形成された静電潜像をトナーにより現像して前記トナー
    像を形成するために用いられる現像ローラであって、 少なくとも前記感光体に接触する表面部はAsker−
    C65度以上の硬度を有することを特徴とする画像形成
    装置用の現像ローラ。
  8. 【請求項8】 内部がポリウレタンから構成されてお
    り、前記表面部は、前記ポリウレタンの重合度が高めら
    れてなるポリウレタンエラストマーから構成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置用の現
    像ローラ。
JP31699195A 1995-12-05 1995-12-05 画像形成装置及び該画像形成装置用の現像ローラ Pending JPH09160370A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6128458A (en) * 1996-12-05 2000-10-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device with toner charge increasing structure
JP2007155904A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Brother Ind Ltd 画像形成装置およびトナーカートリッジ
US7639966B2 (en) 2005-12-01 2009-12-29 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having an image scanning unit

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