JPH11282243A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11282243A
JPH11282243A JP8385198A JP8385198A JPH11282243A JP H11282243 A JPH11282243 A JP H11282243A JP 8385198 A JP8385198 A JP 8385198A JP 8385198 A JP8385198 A JP 8385198A JP H11282243 A JPH11282243 A JP H11282243A
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JP
Japan
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toner
magnetic
component developer
roller
image
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Application number
JP8385198A
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English (en)
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Shogo Sato
正吾 佐藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 略球状の非磁性1成分現像剤によって画像を
形成する画像形成装置において、上記非磁性1成分現像
剤の劣化を防止しつつ、その搬送力を確保する。 【解決手段】 本レーザプリンタでは、供給ローラ28
及び現像ローラ27が互いに接触しながら回転すること
によって、非磁性1成分現像剤としてのトナーTを摩擦
帯電すると共に感光ドラム23の表面まで搬送してい
る。ここで、供給ローラ28は1インチ当たり30個未
満の連続気泡を有するすかすかの発泡ローラである。こ
のため、トナーTに大きな圧力が作用せず劣化が防止で
きる。また、トナーTはきわめて球状に近い懸濁重合ト
ナーで、しかも、平均粒径が30nm以下の疎水化処理し
たシリカを0.5重量%以上外添しているためきわめて
流動性に優れている。このため、トナーTが供給ローラ
28の気泡に入り込んでもすぐに抜け出すことができ、
そのトナーTを良好に搬送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像剤を被記録媒
体に転写して画像を形成する画像形成装置に関し、詳し
くは、帯電した略球状の非磁性1成分現像剤によって画
像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、表面に静電潜像が形成される
感光ドラム等の静電潜像坦持体と、該静電潜像坦持体の
表面にトナー等の現像剤を搬送して上記静電潜像を現像
する現像手段と、該現像手段に現像剤を供給する供給手
段と、を備えた画像形成装置が知られている。この種の
画像形成装置では、供給手段及び現像手段によって現像
剤を静電潜像坦持体の表面に搬送し、その現像剤によっ
て上記静電潜像を現像し、続いてその現像剤を被記録媒
体に転写することによって画像を形成している。
【0003】上記現像剤としては、トナーとキャリアと
を含む2成分系の現像剤と、キャリアを含まない1成分
系の現像剤とが知られている。近年は、画像形成装置の
維持管理や小型化が容易な点から、2成分系の現像剤に
替わって1成分系の現像剤が多用されるようになってき
ている。1成分系の現像剤では、磁力を利用してトナー
を移動させる場合には、トナーに磁性体を含有させる。
ところが、磁性体は不透明であるから、特にカラー現像
では非磁性の現像剤を使用するのが適切である。従っ
て、近年では、トナー等の現像剤を被記録媒体に転写し
て画像を形成するいわゆる電子写真方式の画像形成装置
には、非磁性1成分現像剤を使用することが一般的とな
りつつある。
【0004】非磁性1成分現像剤は、摩擦帯電等によっ
て正または負に帯電され、静電引力を利用して上記静電
潜像を現像する。また、この種の非磁性1成分現像剤と
しては、例えば重合トナー等の略球状のものが粉砕トナ
ーに比べて優れた特性を有することが知られている。す
なわち、このような略球状の非磁性1成分現像剤は流動
性及び転写効率がよく、被記録媒体への転写後に感光ド
ラム等の静電潜像坦持体表面に残留するいわゆる転写残
トナーが殆ど発生しない。このため、クリーニングロー
ラ等による転写残トナーの除去も殆ど不要で、きわめて
高画質な画像が形成できる。
【0005】一方、非磁性1成分現像剤を静電潜像坦持
体の表面まで搬送する構成としては、供給手段としての
供給ローラを導電性スポンジ等の弾性材料で構成し、現
像手段としての現像ローラに接触させながら両ローラを
同時に回転させる構成が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な供給ローラを現像ローラに接触させながら両ローラを
同時に回転させ、非磁性1成分現像剤を静電潜像坦持体
の表面まで搬送する場合、非磁性1成分現像剤が供給ロ
ーラの気泡に入り込む。この場合、非磁性1成分現像剤
が供給ローラの気泡に詰まることによって、その供給ロ
ーラの硬度が高くなり、非磁性1成分現像剤を劣化させ
てしまう可能性があった。例えば、非磁性1成分現像剤
が硬化した供給ローラと現像ローラとに挟まれて、擦ら
れることによって、トナー母粒子が潰れたり、外添剤が
トナー母粒子に埋まり込んでしまう可能性があった。こ
のような問題は、粉砕トナーよりも機械的強度が弱い重
合トナーにおいて発生し易く、略球状を有し前述したよ
うな利点があるにも拘わらず、重合トナーがそれほど一
般的に使用されていない原因の一つとなっている。
【0007】供給ローラを連続気泡であってもセルの大
きさをきわめて小さく(例えば1インチ当たり80個以
上)とするか、または独立気泡とすれば、非磁性1成分
現像剤が供給ローラの気泡に詰まることは防止できる
が、この場合は非磁性1成分現像剤は、供給ローラの表
面のみで搬送されるために、供給ローラによるトナーの
搬送力が低下してしまう。その結果、非磁性1成分現像
剤の供給不足が発生し、特に多くのトナーを消費する画
像、例えば所定範囲を黒く塗りつぶす画像(黒ベタ画
像)等が良好に形成できなくなる。
【0008】そこで、本発明は、重合トナー等の略球状
の非磁性1成分現像剤によって画像を形成する画像形成
装置において、上記非磁性1成分現像剤の劣化を防止し
つつ、その搬送力を確保することを目的としてなされ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達するためになされた請求項1記載の発明は、表面に
静電潜像が形成される静電潜像坦持体と、該静電潜像坦
持体の表面に帯電した非磁性1成分現像剤を搬送し、上
記静電潜像を現像する現像手段と、該現像手段と共働し
て上記非磁性1成分現像剤を摩擦帯電させると共に、上
記現像手段に上記非磁性1成分現像剤を供給する供給手
段と、を備え、上記静電潜像を現像した上記非磁性1成
分現像剤を、被記録媒体に転写して画像を形成する画像
形成装置において、上記供給手段が、連続気泡を有する
発泡ローラによって構成され、そのセル数が2.54cm
当たり30個未満であると共に、上記非磁性1成分現像
剤が略球状であることを特徴としている。
【0010】このように、本発明では、供給手段とし
て、セル数が2.54cm(1インチ)当たり30個未満
という大きなセルの連続気泡をいわゆる有するすかすか
の発泡ローラを使用しており、しかも、非磁性1成分現
像剤として流動性に優れた略球状のものを使用してい
る。このため、非磁性1成分現像剤が発泡ローラの気泡
に入り込んでもすぐに抜け出すことができ、その非磁性
1成分現像剤を良好に搬送することができる。また、発
泡ローラは前述のようにすかすかであるため柔軟性に優
れ、しかも、非磁性1成分現像剤がすぐに抜け出すため
に発泡ローラの気泡が詰まることもない。従って、供給
手段と現像手段とに挟まれた非磁性1成分現像剤にも大
きな圧力が作用せず、その劣化を良好に防止することが
できる。
【0011】このように、本発明では、供給手段の上記
構成と非磁性1成分現像剤の上記構成との密接な相乗効
果により、非磁性1成分現像剤が気泡に入り込んでもす
ぐ抜け出すことになり、その結果、非磁性1成分現像剤
の劣化を防止すると共に、その搬送力を良好に確保する
ことができる。よって、球状の非磁性1成分現像剤によ
って得られる高画質な画像を、安定して形成することが
できる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、上記非磁性1成分現像剤が重合によって得ら
れた重合トナーであることを特徴としている。重合によ
って得られた重合トナーは、非磁性1成分現像剤の内で
も一層球状に近く、きわめて良好な流動性を有すること
が知られている。本発明では、非磁性1成分現像剤をこ
のような重合トナーとしているので、上記搬送力を一層
良好に確保すると共に気泡が詰まるのを一層良好に防止
することができる。従って、請求項1記載の発明の効果
に加えて、一層良好な画像を一層安定して形成すること
ができるといった効果が生じる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の構
成に加え、上記重合トナーが懸濁重合によって得られた
懸濁重合トナーであることを特徴としている。懸濁重合
によって得られた懸濁重合トナーは、重合トナーの内で
も一層球状に近く、一層良好な流動性を有することが知
られている。本発明では、非磁性1成分現像剤をこのよ
うな懸濁重合トナーとしているので、上記搬送力を一層
良好に確保すると共に気泡が詰まるのを一層良好に防止
することができる。従って、請求項2記載の発明の効果
に加えて、一層良好な画像を一層安定して形成すること
ができるといった効果が生じる。
【0014】また、懸濁重合トナーは、転写効率がよく
きわめて高画質な画像が形成できるものの、個々の機械
的強度が弱いことで知られている。これに対して、本発
明では、前述のように、供給手段としてすかすかの発泡
ローラを使用したことによってトナーの破損を良好に抑
制することができる。このため、非磁性1成分現像剤と
して懸濁重合トナーを使用しても、その懸濁重合トナー
は充分な耐久性を呈する。すなわち、本発明では、非磁
性1成分現像剤としての懸濁重合トナーの特性と、供給
手段の上記構成との密接な相乗効果により、きわめて高
画質な画像を安定して形成することができるといった効
果が生じる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の構成に加え、上記供給手段がウレタンフ
ォームによって構成されたことを特徴としている。ウレ
タンフォームによって構成した発泡ローラは、比較的強
い機械的強度を有する。このため、本発明のように2.
54cm当たり30個未満といった大きなセルを形成して
も、充分な機械的強度が得られる。従って、本発明で
は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、上記搬送力を一層良好に確保して、一層良好な画像
を形成することができるといった効果が生じる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の構成に加え、上記非磁性1成分現像剤が
平均粒径30nm以下の外添剤を約0.5重量%以上含む
ことを特徴としている。平均粒径が30nm以下の外添剤
は、非磁性1成分現像剤同士が衝突したときにも引っか
かり合わず、その添加によって非磁性1成分現像剤の流
動性を良好に向上させることが知られている。本発明で
は、このような外添剤を非磁性1成分現像剤に約0.5
重量%以上添加しているので、その非磁性1成分現像剤
の流動性がきわめて向上する。このため、上記搬送力を
一層良好に確保すると共に気泡が詰まるのを一層良好に
防止することができる。従って、本発明では、請求項1
〜4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、一層良好
な画像を一層安定して形成することができるといった効
果が生じる。
【0017】また、平均粒径が30nm以下の外添剤は、
非磁性1成分現像剤の流動性を良好に高めてきわめて高
画質な画像形成を可能とするものの、圧力が加わったと
きにトナー母粒子に埋まり込み易いことで知られてい
る。これに対して、本発明では、前述のように、供給手
段としてすかすかの発泡ローラを使用したことによっ
て、外添剤の埋まり込みを良好に抑制することができ
る。このため、平均粒径が30nm以下の外添剤を約0.
5重量%以上添加しても、その外添剤の埋まり込みを良
好に抑制することができる。すなわち、本発明では、上
記外添剤の特性と、供給手段の上記構成との密接な相乗
効果により、きわめて高画質な画像を安定して形成する
ことができるといった効果が生じる。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項5記載の構
成に加え、上記外添剤が疎水化処理したシリカ、酸化チ
タン、またはアルミナの少なくとも1種類以上によって
構成されたことを特徴としている。シリカ、酸化チタ
ン、及びアルミナは、非磁性1成分現像剤の帯電性及び
流動性を適切に調整して、良好な画像形成を行うために
最も適切な外添剤として知られている。また、それらの
外添剤に疎水化処理を施せば、外添剤が水分を吸収して
帯電が不安定になったり、他の物体に付着し易くなるの
を防止して、非磁性1成分現像剤の流動性を一層向上さ
せることができる。従って、本発明では、請求項5記載
の発明の効果に加えて、非磁性1成分現像剤の帯電性及
び流動性をきわめて適切に調整して、一層良好な画像を
形成することができるといった効果が生じる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面と共に説明する。図1は、本発明が適用された画像形
成装置としてのレーザプリンタの主要構成部品の斜視
図、図2は、そのレーザプリンタの概略側断面図であ
る。
【0020】本レーザプリンタにおける合成樹脂製の本
体ケース1は、図1に示すように、メインフレーム1a
と、このメインフレーム1aの四周(前後及び左右両
側)外面を覆うメインカバー体1bとからなり、メイン
フレーム1aとメインカバー体1bとを一体的に射出成
形等により形成したものである。
【0021】また、メインフレーム1aには、上面から
露光ユニットとしてのスキャナユニット2と画像形成部
としてのプロセスカートリッジ3と、定着部としての定
着ユニット4と、給紙ユニット5とが装着される。そし
て、駆動モータとギヤ列とを含む駆動系ユニット6は、
メインカバー体1bの図1の左側内面とそれに近接する
メインフレーム1aの左側との間の収納凹所1d内に本
体ケース1の下方から挿入して装着固定される。更に、
メインフレーム1a及びメインカバー体1bの上面を覆
うための合成樹脂製の本体カバーとしてのトップカバー
7には、メインフレーム1aの右側に上向きに突出する
操作パネル部1cを貫通させる孔7aと、給紙ユニット
5の基部を貫通させるための孔7bとが穿設されてい
る。排紙トレイ8の基部はトップカバー7の前端の左右
両側に突設したブラケット9(図1で一方のみ示す)に
上下揺動可能に装着されており、不使用の場合には、排
紙トレイ8をトップカバー7の上面側に折り畳んで覆う
ことができる。
【0022】給紙ユニット5におけるフィダー部ケース
5a内には、積層された状態で被記録媒体としての記録
紙Pがセットされる。図2に示すように、記録紙Pの先
端側は、フィダー部ケース5a内のばね10aで付勢さ
れた支持板10にて給紙ローラ11に向かって押圧され
ている。このため、駆動系ユニット6から動力伝達され
て回転する給紙ローラ11と分離パッド12とによっ
て、記録紙Pを1枚ずつ分離して上下一対のレジストロ
ーラ13,14に送ることが可能である。
【0023】プロセスカートリッジ3は、レジストロー
ラ13,14にて給送されてくる上記分離された記録紙
Pの表面にトナーT(図3)により画像を形成する。更
に、定着ユニット4は、トナーTの画像が形成された記
録紙Pを、加熱ローラ15と押圧ローラ16とにて挟持
することで加熱して、記録紙P上のトナー画像を定着す
る。定着ユニット4のケース内における下流側に配置さ
れた排紙ローラ17とピンチローラ18とからなる排紙
部は、トナー画像が定着された記録紙Pを排紙トレイ8
に排出する。給紙ローラ11から排紙部までが、被記録
媒体搬送ルートである。なお、給紙ユニット5には斜め
上方向に開口する手挿口5bが設けられ、フィダー部ケ
ース5a内の記録紙Pとは別の記録紙を、上記被記録媒
体搬送ルートへ挿入して印刷できるようにされている。
【0024】本体ケース1における上面開放箱体状のメ
インフレーム1aの平面視ほぼ中央部に配置するプロセ
スカートリッジ3の下方の部位には、スキャナユニット
2の上支持板2aが、メインフレーム1aの底板部の上
面側に一体的に形成したステー部にビス等にて固定され
る。そして、露光ユニットとしてのスキャナユニット2
には、合成樹脂製の上支持板2aの下面側に、レーザ発
光部(図示せず)、ポリゴンミラー20、レンズ21、
反射鏡22等が配置されている。上記上支持板2aに
は、静電潜像坦持体としての感光ドラム23の軸線に沿
って延びるように穿設された横長スキャナ孔を覆う硝子
板24が設けられている。レーザ発光部から出射された
レーザービームLは、ポリゴンミラー20、反射鏡2
2、レンズ21、硝子板24等を介してプロセスカート
リッジ3における感光ドラム23の外周面に照射され
る。
【0025】図2及び図3に示すように、プロセスカー
トリッジ3は、感光ドラム23とその上面に当接した転
写ローラ25、給紙方向において感光ドラム23よりも
上流側に配置された現像手段としての現像ローラ27、
及び、その更に上流側に配置された供給手段としての供
給ローラ28を有する現像装置、更にその上流側に配置
した現像剤供給部すなわちプロセスカートリッジ3に対
して着脱可能なトナーカートリッジ29、また感光ドラ
ム23よりも下流側に配置したクリーニングローラ30
等からなっている。プロセスカートリッジ3は、これら
の構成要素が合成樹脂製のケース34に組み込まれるこ
とよってカートリッジ化されており、このカートリッジ
化したプロセスカートリッジ3は、メインフレーム1a
に着脱可能に装着される。なお、感光ドラム23,現像
ローラ27,及び供給ローラ28は、いずれも図2にお
ける時計回りに回転する。
【0026】プロセスカートリッジ3と定着ユニット4
との間には、感光ドラム23を除電するための除電ラン
プ30aが設けられている。また、感光ドラム23の下
方には帯電器26が設けられている。帯電器26は、タ
ングステン等からなる放電用ワイヤ26aとグリッド電
極26bとを備える周知の正帯電用スコロトロン型帯電
器であり、スキャナユニット2の上支持板2a上面に一
体に設けられている。
【0027】感光ドラム23の外周面には、帯電器26
にて帯電された感光層に、スキャナユニット2により画
像情報に従って変調されたレーザービームLが走査され
ることによって静電潜像が形成される。すなわち、スキ
ャナユニット2は静電潜像形成手段に相当する。図3の
拡大図に示すように、トナーカートリッジ29内に収納
された現像剤としてのトナーTは、攪拌体31にて攪拌
されて放出された後、供給ローラ28を介して現像ロー
ラ27の外周面に担持され、層厚規制ブレード32によ
って現像ローラ27外周面の層の厚さが規制される。感
光ドラム23の静電潜像は、現像ローラ27からトナー
Tが付着することによって顕像化(現像)される。な
お、このトナーTの構成、上記現像の機構等について
は、後に詳述する。
【0028】トナーTによって感光ドラム23に形成さ
れた像(トナー画像)は、感光ドラム23の電位とは逆
電位の転写バイアスが印加された転写ローラ25と感光
ドラム23との間を通る記録紙Pに転写され、トナー画
像を形成する。そして、感光ドラム23上に残ったトナ
ーTはクリーニングローラ30で一時的に回収された
後、所定のタイミングで感光ドラム23に戻され、現像
ローラ27によりプロセスカートリッジ3内に回収され
る。
【0029】なお、スキャナユニット2の上支持板2a
(図2)には、上向きに突出するトナーセンサ33を設
け、発光部と受光部との対からなるトナーセンサ33が
プロセスカートリッジ3におけるトナーカートリッジ2
9の下面凹所内に臨んで、トナーカートリッジ29内の
トナーTの有無を検出できるようになっている。
【0030】図2に戻って、メインフレーム1aの前部
位とメインカバー体1bの前部位との連設部下面側に
は、冷却ファン35を収納するための収納部36と、記
録紙Pの通過方向と直交する左右方向に延びる通風ダク
ト37とが連通して形成される。そして、通風ダクト3
7の上面板部37aを断面下向きV字状に形成し、この
上面板部37aをプロセスカートリッジ3と定着ユニッ
ト4との間に位置させて、定着ユニット4における加熱
ローラ15から発生する熱がプロセスカートリッジ3側
に直接伝達しないように遮断する。
【0031】また、冷却ファン35で発生した冷却風
は、通風ダクト37内を通ってメインフレーム1aの一
側下面を伝い、電源部39及び駆動系ユニット6の上記
駆動モータを冷却する一方、上面板部37aの内、プロ
セスカートリッジ3側に開口した複数箇所のスリット孔
から吹き出し、該冷却風は、プロセスカートリッジ3と
定着ユニット4の間を通過して上昇し、トップカバー7
に複数穿設した排気孔40(図1)から装置外に排出さ
れる。
【0032】次に、上記トナー画像の現像機構について
説明する。先ず、トナーカートリッジ29に収納された
トナーTは、懸濁重合によって球状に形成したスチレン
−アクリル系樹脂に、カーボンブラック等の周知の着色
剤、及びニグロシン,トリフェニルメタン,4級アンモ
ニウム塩等の荷電制御剤を添加してなる平均粒径9μm
のトナー母粒子を有している。このようなトナーTは、
正帯電性の非磁性1成分現像剤として知られている。そ
して、上記トナーTは、そのトナー母粒子の表面に、シ
リカを外添剤として添加して構成されている。また、上
記外添剤としてのシリカには、シランカップリング剤等
による周知の疎水化処理が施され、平均粒径が10nm
で、その添加量はトナー母粒子の0.6重量%である。
【0033】供給ローラ28は、連続気泡を有するウレ
タンフォームによって構成されたいわゆる発泡ローラで
あり、その気泡のセル数は1インチ(2.54cm)当た
り30個未満(例えば、約25個)である。また、現像
ローラ27は、シリコンゴムを基材として円柱状に構成
され、更にカーボンの微粒子等を含んでいる。
【0034】このため、供給ローラ28及び現像ローラ
27が互いに接触しながら上記方向に回転し、両者の間
でトナーTが擦れると、トナーTは正に摩擦帯電する。
また、現像ローラ27は表面が滑らかな円柱状であり、
正に帯電したトナーTは鏡像力によって現像ローラ27
の表面に付着する。従って、供給ローラ28及び現像ロ
ーラ27によって、トナーTを正に帯電させて感光ドラ
ム23の表面まで搬送することができる。なお、現像ロ
ーラ27は、必ずしも基材をシリコンゴムで構成しなく
てもよく、ウレタンゴムで構成してもよい。
【0035】感光ドラム23は、ポリカーボネイト等か
ら構成されており、例えば、接地されたアルミニウム製
の円筒スリーブ外周部に、ポリカーボネイトに光導電性
樹脂を分散させた光導電層を形成して構成される。この
ため、現像ローラ27と感光ドラム23との対向部で
は、感光ドラム23上に形成されたプラス極性(正帯
電)の静電潜像に対して、正に帯電したトナーTを反転
現像方式で現像することができる。そして、このように
現像されたトナー画像を、前述のように転写ローラ25
との対向位置で記録紙Pに転写することにより、記録紙
Pに所望の画像を形成することができる。
【0036】このように構成された本レーザプリンタで
は、セル数が2.54cm(1インチ)当たり30個未満
といった、きわめて大きな連続気泡を有するいわゆるす
かすかの発泡ローラを供給ローラ28として使用してい
る。また、トナーTはきわめて球状に近い懸濁重合トナ
ーであり、しかも、平均粒径が10nmの疎水化処理した
シリカを0.6重量%、外添剤として添加しているた
め、きわめて流動性に優れている。このため、トナーT
が供給ローラ28の気泡に入り込んでもすぐに抜け出す
ことができ、そのトナーTを良好に搬送することができ
る。更に、外添剤としてのシリカはトナーTの帯電性及
び流動性をきわめて適切に調整する。
【0037】また、供給ローラ28は比較的強い機械的
強度を有するウレタンフォームによって構成されている
ので、上記のように大きなセルを有する連続気泡を形成
しても充分な機械的強度が得られる。このため、トナー
Tをきわめて良好に搬送することができる。更に、供給
ローラ28は前述のようにすかすかであるため柔軟性に
優れ、しかも、トナーTがすぐに抜け出すために供給ロ
ーラ28の気泡が詰まって硬化することもない。このた
め、供給ローラ28と現像ローラ27とに挟まれたトナ
ーTにも大きな圧力が作用せず、その劣化を良好に防止
することができる。従って、本レーザプリンタでは、ト
ナーTの劣化を抑制すると共に、その搬送力を充分に確
保してきわめて良好な画像を形成することができる。例
えば、黒ベタの画像も良好に形成できる。なお、供給ロ
ーラ28を構成するウレタンフォームに除膜処理を施せ
ば、トナーTが一層抜け出し易くなり、一層良好な画像
を形成することができる。
【0038】また、懸濁重合トナーは、転写効率がよく
きわめて高画質な画像が形成できるものの、個々の機械
的強度が弱いことで知られている。更に、平均粒径が3
0nm以下の外添剤は、非磁性1成分現像剤の流動性を良
好に高めてきわめて高画質な画像形成を可能とするもの
の、圧力が加わったときにトナー母粒子に埋まり込み易
いことで知られている。これに対して、本レーザプリン
タでは、前述のように、供給ローラ28をすかすかの発
泡ローラで構成しているので、トナーTの破損や外添剤
の埋まり込みを良好に抑制することができる。このた
め、トナーTとして上記懸濁重合トナーを使用してもそ
のトナーTは充分な耐久性を呈し、平均粒径が30nm以
下の外添剤を約0.5重量%以上添加してもその外添剤
の埋まり込みを良好に抑制することができる。すなわ
ち、本レーザプリンタでは、懸濁重合トナーによって構
成され、かつ、上記外添剤を添加したトナーTの特性
と、レーザプリンタ自身の上記構成との密接な相乗効果
により、きわめて高画質な画像を安定して形成すること
ができる。
【0039】なお、本発明は上記実施の形態になんら限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の形態で実施することができる。例えば、外添剤
としては上記シリカの他、アルミナ、酸化チタン等、種
々の外添剤を使用することができ、外添剤の平均粒径を
30nm以下として0.5重量%以上添加してもよい。ま
た、平均粒径が30nm以上(望ましくは40nm以上)の
外添剤をトナー母粒子の0.8重量%以下、上記外添剤
と混合してトナーTに添加してもよい。この種の外添剤
は、添加し過ぎるとかえってトナーTの流動性を阻害し
てしまうが、小さい外添剤(例えば平均粒径が30nm以
下の外添剤)のトナー母粒子への埋まり込みを抑制する
ことができる。この大小の外添剤を混合して添加するこ
とによってトナーTの流動性が一層良好に確保され、一
層良好な画像を一層安定して形成することができる。ま
た、トナー母粒子の平均粒径は、6μm〜10μmのい
ずれかの値であってもよい。
【0040】更に、本発明は、層圧規制ブレード32を
SUSの板バネを曲げたものではなく、板バネにシリコ
ーンゴムなどの軟弾性体を一体に設けたものを使用する
画像形成装置にも、同様に適用することができる。更
に、本発明は、懸濁重合トナー以外の非磁性1成分現像
剤を用いた画像形成装置、例えば、乳化重合等によって
得られた他の重合トナーを用いた画像形成装置にも、同
様に適用することができる。トナーTをこのような構成
とした場合にも比較的良好な流動性が得られ、上記トナ
ーTにやや劣るものの同様の効果が得られる。また、本
発明は、レーザプリンタに限らず、ファクシミリ,複写
機等の非磁性1成分の現像剤を用いて電子写真方式によ
り画像を形成する装置にも同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態のレーザプリンタの主要構成部
品の斜視図である。
【図2】 上記レーザプリンタの概略側断面図である。
【図3】 そのプロセスカートリッジの構成を表す拡大
図である。
【符号の説明】
2…スキャナユニット 3…プロセスカートリッジ
4…定着ユニット 5…給紙ユニット 6…駆動系ユニット 23
…感光ドラム 26…帯電器 26a…放電用ワイヤ 27…
現像ローラ 28…供給ローラ 29…トナーカートリッジ 3
2…層厚規制ブレード L…レーザービーム P…記録紙 T…トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 9/08 375 384

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に静電潜像が形成される静電潜像坦
    持体と、 該静電潜像坦持体の表面に帯電した非磁性1成分現像剤
    を搬送し、上記静電潜像を現像する現像手段と、 該現像手段と共働して上記非磁性1成分現像剤を摩擦帯
    電させると共に、上記現像手段に上記非磁性1成分現像
    剤を供給する供給手段と、 を備え、上記静電潜像を現像した上記非磁性1成分現像
    剤を、被記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装
    置において、 上記供給手段が、連続気泡を有する発泡ローラによって
    構成され、そのセル数が2.54cm当たり30個未満で
    あると共に、 上記非磁性1成分現像剤が略球状であることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記非磁性1成分現像剤が重合によって
    得られた重合トナーであることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記重合トナーが懸濁重合によって得ら
    れた懸濁重合トナーであることを特徴とする請求項2記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記供給手段がウレタンフォームによっ
    て構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記非磁性1成分現像剤が平均粒径30
    nm以下の外添剤を約0.5重量%以上含むことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記外添剤が疎水化処理したシリカ、酸
    化チタン、またはアルミナの少なくとも1種類以上によ
    って構成されたことを特徴とする請求項5記載の画像形
    成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6919569B2 (en) 2000-05-19 2005-07-19 Hamamatsu Photonics K.K. Radiation detector and method of manufacture thereof
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KR20130110001A (ko) 2012-03-27 2013-10-08 후지제롯쿠스 가부시끼가이샤 분체 수용 용기, 화상 형성 장치 및 화상 형성 장치의 제조 방법

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