JPH0921824A - 車両のヨーレイト推定装置 - Google Patents

車両のヨーレイト推定装置

Info

Publication number
JPH0921824A
JPH0921824A JP19610195A JP19610195A JPH0921824A JP H0921824 A JPH0921824 A JP H0921824A JP 19610195 A JP19610195 A JP 19610195A JP 19610195 A JP19610195 A JP 19610195A JP H0921824 A JPH0921824 A JP H0921824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
observer
yaw rate
steering angle
vehicle
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19610195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3607754B2 (ja
Inventor
Yukihiro Fujiwara
幸広 藤原
Eiji Jitsukata
英士 實方
Kyoji Hamamoto
恭司 浜本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP19610195A priority Critical patent/JP3607754B2/ja
Publication of JPH0921824A publication Critical patent/JPH0921824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3607754B2 publication Critical patent/JP3607754B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オブザーバを用いてヨーレイト推定値を求め
る際のヨーレイト推定値の精度のゲイン・位相の悪化を
防止する。 【解決手段】 操舵角センサ4からのステアリング操舵
角θHと、後輪舵角センサ5からのリア舵角θRとの各信
号を入力する2自由度車両モデル処理回路2と、その2
自由度車両モデル処理部2の出力を入力するローパスフ
ィルタ3とによりオブサーバ1を構成し、フィルタ内部
変数を観測可能であるため、2次の最小次元オブザーバ
をゴピナスの方法により求めて作成する。次数を1次低
減した最小次元オブザーバを構成して、そのオブザーバ
の出力が求めるヨーレイト推定値となり、ローパスフィ
ルタを用いて外乱の影響を小さくしつつ、推定精度を維
持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のヨーレイト
推定装置に関し、特に、ヨーレイトを直接的に検出する
ためのヨーレイトセンサを用いることなく車両のヨーレ
イトを求め得る車両のヨーレイト推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前後輪を転舵可能な4輪操舵車両があ
り、そのような4輪操舵車両において、車両の状態、例
えばヨーレイトを検出して操舵量に対する後輪転舵量な
どを制御するようにしたものがある。上記ヨーレイトを
検出するには車両のヨーレイトを直接検出するためのヨ
ーレイトセンサを装着すれば良いが、一般にヨーレイト
センサは高価であり、そのための回路や演算処理の追加
が発生し、車両が高騰化するという問題がある。
【0003】ヨーレイトセンサを用いることなくヨーレ
イトを推定する従来技術として、図3に示されるよう
に、例えばアンチ・ロック・ブレーキ・システムなどで
既に装着されている左右の従動輪の各車輪速センサ11
・12を用い、それらの各信号VWL・VWRをヨーレイト
推定値前処理部13に入力して、ヨーレイト推定値前処
理部13にて左右輪(内外輪)差にある定数を乗算し、
その結果をローパスフィルタ14にてフィルタ処理を行
って、そのフィルタ出力値をヨーレイト推定値γest
することが知られている。
【0004】そのヨーレイト推定値γestは、左車輪速
センサ11の値をVWLとし、右車輪速センサ12の値を
WRとし、推定定数をKとし、ローパスフィルタ14の
伝達関数をG(s)とすると、次式により求めることがで
きる。
【0005】γest=G(s)[K・(VWL−VWR)]
【0006】上記式により求められたヨーレイト推定値
をγestと、操舵角センサ4によるステアリング操舵角
θHと、後輪舵角センサ5によるリア転舵角θRとをそれ
ぞれオブザーバ15に入力して、最終ヨーレイト推定値
γを算出する。しかしながら、ヨーレイト推定値前処理
部13の出力値が乱れた値であることから、ローパスフ
ィルタ14により外乱を取り除いてきれいにされた値を
オブザーバ15に入力するようにしている。
【0007】従って、上記従来の技術では、ローパスフ
ィルタ14を介してヨーレイト推定値γestを求めてお
り、そのヨーレイト推定値γestの真値に対する位相遅
れが発生する。特に、ノイズ防止を強力にするため低カ
ットオフのフィルタを使用すると、比較的早目の操舵を
行う場合には、ヨーレイト推定値の精度がゲイン・位相
共に悪化してしまうという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、オブザーバを用い
てヨーレイト推定値を求める際のヨーレイト推定値の精
度のゲイン・位相の悪化を防止し得る車両のヨーレイト
推定装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、前後輪転舵可能な車両のステアリング操舵
角及びリア舵角の各入力値からヨーレイト推定値及び車
体スリップ角を出力する2自由度車両モデル処理部と、
前記2自由度車両モデル処理部からの出力値をフィルタ
処理するためのローパスフィルタとによりオブザーバを
構成し、前記オブザーバを、前記ローパスフィルタのフ
ィルタ内部変数を除いて処理する2次の最小次元オブザ
ーバとして、車両のヨーレイト値を推定することによ
り、ステアリング操舵角と後輪転舵角との2値を入力さ
れる2自由度車両モデルにローパスフィルタを接続して
構成した拡大系のオブザーバにおいて、出力されるヨー
レイト・車体スリップ角・フィルタ内部変数の3状態変
数の内フィルタ内部変数を観測できるため、2次の最小
オブザーバを作ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施例を添付
の図面について詳しく説明する。
【0011】図1は、本発明が適用されたヨーレイト推
定装置のオブザーバ1の構成を示すブロック図である。
本オブザーバ1は、2自由度車両モデル処理部2とロー
パスフィルタ3とにより構成されている。従来例と同様
に操舵角センサ4からのステアリング操舵角θHと、後
輪舵角センサ5からのリア舵角θRとの各信号が2自由
度車両モデル処理回路2に入力する。
【0012】上記2自由度車両モデル処理部2からの出
力をローパスフィルタ3を介して本オブザーバ1の出力
としている。このオブザーバ出力は、2自由度車両モデ
ル処理部2からのヨーレイト値γ及び車体スリップ角β
と、ローパスフィルタ3のフィルタ内部変数fとの3出
力となる。すなわち、オブザーバとしては3次のモデル
となり、その状態変数がヨーレイト値γと車体スリップ
角βとフィルタ内部変数fとの3つになる。
【0013】上記3出力の中ではフィルタ内部変数を実
際に観測できるため、2次の最小次元オブザーバをゴピ
ナスの方法により求めて作成することができる。そのよ
うにして、2自由度車両モデルにローパスフィルタを接
続した拡大系を用いてオブザーバ1を構成している。さ
らに、この拡大車両モデル(オブザーバ1)の出力と、
左右車輪速差にローパスフィルタ処理を行った信号(観
測出力;従来例のγest)とが概ね等しいと仮定して、
次数を1次低減した最小次元オブザーバを構成してヨー
レイト信号を推定する。このオブザーバ1の出力が求め
るヨーレイト推定値γとなり、これにより、外乱の影響
を小さくしつつ、推定精度を維持できるという利点を発
揮し得る。
【0014】
【実施例】図2に本発明に基づき推定されたヨーレイト
値のシミュレーション結果を示す。図では、車速100
km/hにて、ステアリング操舵角を30度のステップ
入力とし、リア舵角比を0.0167とした条件であ
る。また、オブザーバのパラメータは、L1=1、L2
=3であり、固有値は−9.7202±8.7883i
であり、ダンピングファクタは0.7418であり、固
有振動数は13.1041である。
【0015】図の実線Aで示される線が本発明に基づい
て推定されたヨーレイト値(γ)であり、破線Bで示さ
れる実ヨーレイト値に対して極めて早期に略一致してい
ることが分かる。また、想像線Cで示される従来のフィ
ルタによる推定値にあっては、大きな遅れが生じてお
り、本推定装置の優位性は顕著である。なお、本推定装
置における車体スリップ角(β)が実線Dで示され、実
車体スリップ角が一点鎖線Eで示されているが、車体ス
リップ角についても早期に略一致する結果を得られてい
る。
【0016】
【発明の効果】このように本発明によれば、従来の技術
では外乱による影響を小さくするべくローパスフィルタ
の影響を大きくすると推定精度が悪化するという不都合
に対して、外乱の影響を小さくするダイナミクス(ロー
パスフィルタ)を考慮した拡大系によりオブザーバを作
成すると共に、オブザーバの3つの状態変数(ヨーレイ
ト・車体スリップ角・フィルタ内部変数)の内フィルタ
内部変数を観測できるため、2次の最小次元オブザーバ
を作ることができ、簡単な回路で、外乱の影響を小さく
しつつ、推定精度を維持し得るという効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたヨーレイト推定装置のオブ
ザーバの構成を示すブロック図。
【図2】本発明により推定されたヨーレイト値のシミュ
レーション結果を示す図。
【図3】従来のヨーレイト推定装置の構成を示すブロッ
ク図。
【符号の説明】
1 オブザーバ 2 2自由度車両モデル処理部 3 ローパスフィルタ 4 操舵角センサ 5 後輪舵角センサ 11 左車輪速センサ 12 右車輪速センサ 13 ヨーレイト推定値前処理部 14 ローパスフィルタ 15 オブザーバ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後輪転舵可能な車両のステアリング操
    舵角及びリア舵角の各入力値からヨーレイト推定値及び
    車体スリップ角を出力する2自由度車両モデル処理部
    と、前記2自由度車両モデル処理部からの出力値をフィ
    ルタ処理するためのローパスフィルタとによりオブザー
    バを構成し、 前記オブザーバを、前記ローパスフィルタのフィルタ内
    部変数を除いて処理する2次の最小次元オブザーバとし
    て、車両のヨーレイト値を推定することを特徴とする車
    両のヨーレイト推定装置。
JP19610195A 1995-07-07 1995-07-07 車両のヨーレイト推定装置 Expired - Fee Related JP3607754B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19610195A JP3607754B2 (ja) 1995-07-07 1995-07-07 車両のヨーレイト推定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19610195A JP3607754B2 (ja) 1995-07-07 1995-07-07 車両のヨーレイト推定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0921824A true JPH0921824A (ja) 1997-01-21
JP3607754B2 JP3607754B2 (ja) 2005-01-05

Family

ID=16352249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19610195A Expired - Fee Related JP3607754B2 (ja) 1995-07-07 1995-07-07 車両のヨーレイト推定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3607754B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150034401A (ko) * 2013-09-26 2015-04-03 현대모비스 주식회사 차간 거리 제어 시스템 및 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150034401A (ko) * 2013-09-26 2015-04-03 현대모비스 주식회사 차간 거리 제어 시스템 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3607754B2 (ja) 2005-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2600986B2 (ja) 後輪の操舵制御方法
KR101688707B1 (ko) 트레일러 편의 완화를 위한 폐쇄 루프 제어
US8798864B2 (en) Road wheel disturbance rejection
JPH072081A (ja) アンチスキッド制御装置を備えた原動機付車両
US6553293B1 (en) Rear steering control for vehicles with front and rear steering
US6856886B1 (en) Vehicle stability enhancement control and method
JPH0672348A (ja) 走行ダイナミック特性制御方法
JPH0921824A (ja) 車両のヨーレイト推定装置
JP4483117B2 (ja) 操舵制御装置
JP3441562B2 (ja) ヨーレイト推定器及びヨーレイトセンサ故障診断装置
JPH06207951A (ja) ヨーレートセンサの異常検出装置
JP2003112653A (ja) 四輪操向システム用車輛速度診断アルゴリズム
JPH07137648A (ja) 車両用補助舵角制御装置
US20030121737A1 (en) Apparatus for controlling dampers used in a vehicle
JP3447852B2 (ja) 車両の前後輪操舵装置
JPH0562953B2 (ja)
JP2623930B2 (ja) 車両の水平面挙動制御装置
JPH06206569A (ja) ヨーレートセンサの異常検出装置
US20060247838A1 (en) Method for detecting a real value of a manipulated variable, particularity of a steering angle
JP2000206128A (ja) 車輪速検出装置
JP3445458B2 (ja) 二輪車用アンチスキッド制御方法
JP3214135B2 (ja) 舵角中点検出装置
JPH06316273A (ja) 四輪操舵車の後輪操舵角制御装置
JP3290457B2 (ja) 車両の車体速度検出装置
JP3089945B2 (ja) 車両状態推定装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20041008

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071015

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees