JP3607754B2 - 車両のヨーレイト推定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のヨーレイト推定装置に関し、特に、ヨーレイトを直接的に検出するためのヨーレイトセンサを用いることなく車両のヨーレイトを求め得る車両のヨーレイト推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
前後輪を転舵可能な4輪操舵車両があり、そのような4輪操舵車両において、車両の状態、例えばヨーレイトを検出して操舵量に対する後輪転舵量などを制御するようにしたものがある。上記ヨーレイトを検出するには車両のヨーレイトを直接検出するためのヨーレイトセンサを装着すれば良いが、一般にヨーレイトセンサは高価であり、そのための回路や演算処理の追加が発生し、車両が高騰化するという問題がある。
【0003】
ヨーレイトセンサを用いることなくヨーレイトを推定する従来技術として、図3に示されるように、例えばアンチ・ロック・ブレーキ・システムなどで既に装着されている左右の従動輪の各車輪速センサ11・12を用い、それらの各信号VWL・VWRをヨーレイト推定値前処理部13に入力して、ヨーレイト推定値前処理部13にて左右輪(内外輪)差にある定数を乗算し、その結果をローパスフィルタ14にてフィルタ処理を行って、そのフィルタ出力値をヨーレイト推定値γestとすることが知られている。
【0004】
そのヨーレイト推定値γestは、左車輪速センサ11の値をVWLとし、右車輪速センサ12の値をVWRとし、推定定数をKとし、ローパスフィルタ14の伝達関数をG(s)とすると、次式により求めることができる。
【0005】
γest=G(s)[K・(VWL−VWR)]
【0006】
上記式により求められたヨーレイト推定値をγestと、操舵角センサ4によるステアリング操舵角θと、後輪舵角センサ5によるリア転舵角θとをそれぞれオブザーバ15に入力して、最終ヨーレイト推定値γを算出する。しかしながら、ヨーレイト推定値前処理部13の出力値が乱れた値であることから、ローパスフィルタ14により外乱を取り除いてきれいにされた値をオブザーバ15に入力するようにしている。
【0007】
従って、上記従来の技術では、ローパスフィルタ14を介してヨーレイト推定値γestを求めており、そのヨーレイト推定値γestの真値に対する位相遅れが発生する。特に、ノイズ防止を強力にするため低カットオフのフィルタを使用すると、比較的早目の操舵を行う場合には、ヨーレイト推定値の精度がゲイン・位相共に悪化してしまうという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来技術の問題点に鑑み、本発明の主な目的は、オブザーバを用いてヨーレイト推定値を求める際のヨーレイト推定値の精度のゲイン・位相の悪化を防止し得る車両のヨーレイト推定装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、本発明によれば、前後輪転舵可能な車両のステアリング操舵角及びリア舵角の各入力値からヨーレイト推定値及び車体スリップ角を出力する2自由度車両モデル処理部と、前記2自由度車両モデル処理部からの出力値をフィルタ処理するためのローパスフィルタとを有すると共に、前記車両の左右車輪速差にローパスフィルタ処理を行って得られる値を観測出力とするオブザーバを構成し、前記オブザーバを、前記観測出力と前記ローパスフィルタの内部変数とが概ね等しいと仮定して次数を1次低減した2次の最小次元オブザーバとして、車両のヨーレイト値を推定することにより、ステアリング操舵角と後輪転舵角との2値を入力される2自由度車両モデルにローパスフィルタを接続して構成した拡大系のオブザーバにおいて、出力されるヨーレイト・車体スリップ角・フィルタ内部変数の3状態変数の内フィルタ内部変数を観測できるため、2次の最小オブザーバを作ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施例を添付の図面について詳しく説明する。
【0011】
図1は、本発明が適用されたヨーレイト推定装置のオブザーバ1の構成を示すブロック図である。本オブザーバ1は、2自由度車両モデル処理部2とローパスフィルタ3とにより構成されている。従来例と同様に操舵角センサ4からのステアリング操舵角θと、後輪舵角センサ5からのリア舵角θとの各信号が2自由度車両モデル処理回路2に入力する。
【0012】
上記2自由度車両モデル処理部2からの出力をローパスフィルタ3を介して本オブザーバ1の出力としている。このオブザーバ出力は、2自由度車両モデル処理部2からのヨーレイト値γ及び車体スリップ角βと、ローパスフィルタ3のフィルタ内部変数fとの3出力となる。すなわち、オブザーバとしては3次のモデルとなり、その状態変数がヨーレイト値γと車体スリップ角βとフィルタ内部変数fとの3つになる。
【0013】
上記3出力の中ではフィルタ内部変数を実際に観測できるため、2次の最小次元オブザーバをゴピナスの方法により求めて作成することができる。そのようにして、2自由度車両モデルにローパスフィルタを接続した拡大系を用いてオブザーバ1を構成している。さらに、この拡大車両モデル(オブザーバ1)の出力と、左右車輪速差にローパスフィルタ処理を行った信号(観測出力;従来例のγest)とが概ね等しいと仮定して、次数を1次低減した最小次元オブザーバを構成してヨーレイト信号を推定する。このオブザーバ1の出力が求めるヨーレイト推定値γとなり、これにより、外乱の影響を小さくしつつ、推定精度を維持できるという利点を発揮し得る。
【0014】
【実施例】
図2に本発明に基づき推定されたヨーレイト値のシミュレーション結果を示す。図では、車速100km/hにて、ステアリング操舵角を30度のステップ入力とし、リア舵角比を0.0167とした条件である。また、オブザーバのパラメータは、L1=1、L2=3であり、固有値は−9.7202±8.7883iであり、ダンピングファクタは0.7418であり、固有振動数は13.1041である。
【0015】
図の実線Aで示される線が本発明に基づいて推定されたヨーレイト値(γ)であり、破線Bで示される実ヨーレイト値に対して極めて早期に略一致していることが分かる。また、想像線Cで示される従来のフィルタによる推定値にあっては、大きな遅れが生じており、本推定装置の優位性は顕著である。なお、本推定装置における車体スリップ角(β)が実線Dで示され、実車体スリップ角が一点鎖線Eで示されているが、車体スリップ角についても早期に略一致する結果を得られている。
【0016】
【発明の効果】
このように本発明によれば、従来の技術では外乱による影響を小さくするべくローパスフィルタの影響を大きくすると推定精度が悪化するという不都合に対して、外乱の影響を小さくするダイナミクス(ローパスフィルタ)を考慮した拡大系によりオブザーバを作成すると共に、オブザーバの3つの状態変数(ヨーレイト・車体スリップ角・フィルタ内部変数)の内フィルタ内部変数を観測できるため、2次の最小次元オブザーバを作ることができ、簡単な回路で、外乱の影響を小さくしつつ、推定精度を維持し得るという効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたヨーレイト推定装置のオブザーバの構成を示すブロック図。
【図2】本発明により推定されたヨーレイト値のシミュレーション結果を示す図。
【図3】従来のヨーレイト推定装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 オブザーバ
2 2自由度車両モデル処理部
3 ローパスフィルタ
4 操舵角センサ
5 後輪舵角センサ
11 左車輪速センサ
12 右車輪速センサ
13 ヨーレイト推定値前処理部
14 ローパスフィルタ
15 オブザーバ

Claims (1)

  1. 前後輪転舵可能な車両のステアリング操舵角及びリア舵角の各入力値からヨーレイト推定値及び車体スリップ角を出力する2自由度車両モデル処理部と、前記2自由度車両モデル処理部からの出力値をフィルタ処理するためのローパスフィルタとを有すると共に、前記車両の左右車輪速差にローパスフィルタ処理を行って得られる値を観測出力とするオブザーバを構成し、
    前記オブザーバを、前記観測出力と前記ローパスフィルタの内部変数とが概ね等しいと仮定して次数を1次低減した2次の最小次元オブザーバとして、車両のヨーレイト値を推定することを特徴とする車両のヨーレイト推定装置。
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