JPH09218230A - 電磁環境観測装置 - Google Patents

電磁環境観測装置

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JPH09218230A
JPH09218230A JP2435396A JP2435396A JPH09218230A JP H09218230 A JPH09218230 A JP H09218230A JP 2435396 A JP2435396 A JP 2435396A JP 2435396 A JP2435396 A JP 2435396A JP H09218230 A JPH09218230 A JP H09218230A
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JP
Japan
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signal wave
electromagnetic environment
electromagnetic
measuring
frequency
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JP2435396A
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Kimihiro Tajima
公博 田島
Nobuo Kuwabara
伸夫 桑原
Kusuo Takagi
国主男 高木
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁環境の観測を行い、この観測結果から通
信の品質を推定し、観測場所での電磁環境のクラス分け
が可能な電磁環境観測装置、及び、不要輻射の放射源を
特定するための、小型で軽量な電磁環境観測装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 データ伝送効率推定部10は、データベ
ース6に格納されているデータ及びビットエラーレート
推定部9で推定された符号誤り率の推定結果に基づい
て、観測位置でのスループットを推定する。トリガレベ
ルを越える回数・周波数・継続時間・不要輻射の強度・
発生時刻測定部11は受信信号が予め定められたトリガ
レベルを越える回数、周波数、継続時間、不要輻射の強
度、発生時刻を測定する。電磁環境評価判定部12は上
記スループットの推定結果及び不要輻射の発生頻度、強
度、継続時間等のデータより、測定位置における電磁環
境を評価判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線機器が使用さ
れる地点における電磁環境、及び、無線機器の通信用信
号波を観測して、無線通信の品質を推定し、無線機器が
使用される地点の電磁環境のレベルを判定する電磁環境
観測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機、及びPHS(パーソ
ナル・ハンディフォン・システム)を始めとして移動通
信の発展は目を見張るものがある。移動通信機器が普及
するにつれ、あるエリアで使用されている通信用電波
が、他のエリアで使用されている通信用電波又は電子レ
ンジ等の電子機器からの漏洩電波により干渉を受け、正
常な通信ができない虞があると指摘されている。
【0003】このため、外部からの不要輻射が通信用チ
ャネル内に存在するか否かを調査するためのエリア確認
装置が種々開発され、実際に利用されている。図9
(a)はエリア確認装置の概略構成を示すブロック図で
ある。図9(a)において、50は電波を受信するアン
テナ部であり、受信した電波は電気信号の受信信号に変
換される。51はアンテナ部50に接続されている切り
替えスイッチであり、上記受信信号の経路を切り替え
る。52は切り替えスイッチ51の一方に接続されたス
ペクトルアナライザであり、受信信号のスペクトルを求
める。
【0004】53は受信信号の強度を測定するテストレ
シーバである。54は上記切り替えスイッチ51と同様
の切り替えスイッチであり、スペクトルアナライザ52
及びテストレシーバ53に接続される。55はPC(パ
ーソナルコンピュータ)である。
【0005】上記構成において、電波がアンテナ部50
で受信され、受信信号が出力されると、スペクトルアナ
ライザ52及びテストレシーバ53により受信信号のス
ペクトル及び強度が検出される。そして、PC55によ
り無線通信のチャネル内に存在する通信用電波の強度及
び不要輻射の強度が測定され、この観測位置が無線通信
可能なエリアであるか否かが判定される。
【0006】ところで、無線通信ができたとしても、通
信品質が粗悪であり、通信が途切れたり、ファクシミリ
等のデータを送信するのに時間がかかる等の事態が起こ
り得る。従って、通信品質を評価することは、今後、無
線通信サービスを向上させていく上で重要な項目であ
る。無線通信の品質の指標として、有線の通信と同様に
符号誤り率(ビットエラー)がある。図9(b)は符号
誤り率の測定系の一例を示すブロック図である。図9
(b)において、60はPN(Pseudo randam Noise:
疑似ランダム雑音)信号を発生するPN信号発生器であ
る。61はディジタル電気信号を電波として変換し、送
信する基地局又は疑似基地局である。
【0007】62は携帯端末等の移動無線機器である。
63は符号誤り率を測定し、測定結果を出力するビット
エラー測定器であり、移動無線機器62に接続される。
64はPCである。上記構成において、PN信号発生器
60がPN信号を発生すると、基地局又は疑似基地局6
1において、電波に変換されて送信される。送信された
PN信号は移動無線機器62で受信され、電気的に変換
されてビットエラー測定器63に入力される。ビットエ
ラー測定器63はPN信号中に符号誤りがあるか否かを
測定し、測定結果を出力する。この測定結果はPC64
に入力され符号誤り率が測定される。
【0008】上述した符号誤り率の測定系の移動無線機
62、及び基地局または疑似基地局61の無線機には特
殊な装置が使用されており、電波法の制約をうける無線
装置の場合、一般ユーザの環境でこの装置を使用するこ
とは困難である。そこで、無線方式を研究開発する際に
得られたデータと無線電波の強度とにより通信品質を推
定しているのが現状である。
【0009】他方、従来、無線通信に影響を与える主な
原因は、別のエリアから到来する無線電波であった。し
かし、最近、無線通信の発達により、家庭内でも携帯電
話機等が利用されるようになり、電子レンジ等の電化製
品から放出される不要輻射が移動通信に影響を与えてい
る。電子レンジは、主に、2.45GHzの周波数の電
波を用いて食品等を加熱するものであるが、比較的不要
輻射の多いマグネトロンが使用され、食品の加熱時には
強い強度の電波が出力される。従って、2.45GHz
以外の周波数についても、若干の漏洩電波が生ずる。こ
の漏洩電波が無線通信の干渉を引き起こす。
【0010】そのため、電子レンジの漏洩電波中の不要
輻射の性質の測定や、この不要輻射が無線通信に与える
影響についてのシミュレーション法の研究が行われて来
ており、強度の発生頻度(振幅確率分布)が符号誤り率
と一致することが報告されている(例えば、宮本、山
中、篠塚、森永:“電子レンジ妨害波存在下でのディジ
タル無線通信システムの受信特性に関する一検討”、電
子情報通信学会、環境電磁工学研究会、EMCJ94−
81)。
【0011】図9(c)は上記振幅確率分布を測定する
ための測定系を示すブロック図である。図9(c)にお
いて、70は電波を受信し、電気信号に変換して受信信
号を出力するアンテナ部である。71は特定の周波数成
分のみを通過させるバンドパスフィルタである。72は
図9(a)中のテストレシーバ53と同様のものであ
る。73は振幅確率分布を計算するPCである。
【0012】上記構成において電波がアンテナ部70で
受信されると受信信号が出力される。この受信信号はパ
ンドパスフィルタ71に入力され、特定の周波数成分の
みが通過し、テストレシーバ72に入力される。テスト
レシーバ72において入力された周波数成分の強度が測
定され、測定結果がPC73へ出力される。この測定結
果に基づいてPC73で振幅確率分布が数値計算により
求められる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術を用いて観測した電磁環境に基づいて、通信の品
質を推定し、観測場所での電磁環境のクラス分けができ
る装置、及び、不要輻射の周波数スペクトラム及び発生
時間等から放射源を特定する装置は実現されていないの
が現状であり、今後のマルチメディア化の進展にともな
い、このような装置の実現が望まれている。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、電磁環境の観測を行い、この観測結果から通信の
品質を推定し、観測場所での電磁環境のクラス分けや、
不要輻射の放射源の特定を行うことができる、小型で軽
量な電磁環境観測装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明による電磁
環境観測装置の基本的構成を示すブロック図である。図
1において、1は電磁波を受信し、電気信号に変換して
受信信号を出力するセンサ部である。2はスペクトル波
形測定部であり、受信信号のスペクトル波形を測定す
る。
【0016】3は中央演算処理部であり、上記スペクト
ル波形に基づいて、種々の処理を行う。以下、中央演算
処理部3の構成について詳細に説明する。中央演算処理
部3は無線電波受信部4〜電磁環境評価判定部12によ
り構成される。上記無線電波受信部4は後述するデータ
ベース6に格納されているパラメータに基づいて、無線
で使用される周波数帯の無線信号波を受信し、無線機器
で使用される変調方式に従った信号波の強度を測定す
る。5はDU比(Desire-Undesire Ratio:希望波−非
希望波比)測定部であり、無線信号波のレベルに対する
不要輻射のレベルのDU比を、各々の強度測定データに
基づいて算出する。
【0017】6はデータベースであり、変調方式に従っ
た信号波の強度を測定するためのパラメータ等のデータ
が格納される。7は不要輻射レベル測定部であり、不要
輻射のスペクトル波形より、不要輻射の周波数、帯域、
継続時間、不要輻射の強度、発生時刻を測定する。8は
振幅確率分布演算部であり、不要輻射の強度を一定時間
間隔で読みとることによって振幅確率分布(APD:Am
plitude ProbabilityDistribution)を算出する。9は
ビットエラーレート(符号誤り率)推定部であり、DU
比及び振幅確率分布に基づいて符号誤り率を推定する。
【0018】10はスループット(データ伝送効率)推
定部であり、上記データ及び符号誤り率の推定結果に基
づいて、観測位置でのスループットを推定する。11は
受信信号が予め定められたトリガレベルを越える回数、
周波数、継続時間、不要輻射の強度、発生時刻を測定す
るトリガレベルを越える回数・周波数・継続時間・不要
輻射の強度・発生時刻測定部である。電磁環境評価判定
部12はスループットの推定結果と不要輻射の発生頻
度、強度、継続時間等のデータより、測定位置における
電磁環境を評価判定する。また、13は種々のデータを
一時的に記憶するメモリであり、14は前述した種々の
測定結果、演算結果、推定結果、及び判定結果等を出力
する出力装置である。
【0019】本発明においては、前述した目的を達成す
るため、対象となる無線機器や不要輻射の周波数スペク
トラム波形を適切にとらえられるように、あらかじめ設
定された測定パラメータを用いて測定することができる
スペクトル波形測定部2を有し、また、無線電波受信部
4では、データベース6に基づいて設定されたパラメー
タを用いて無線機器で使用される変調方式に従った信号
波の強度が測定される。
【0020】一方、スペクトル波形測定部2で測定した
不要輻射のスペクトル波形より、不要輻射の周波数、帯
域、継続時間、不要輻射の強度、発生時刻を不要輻射レ
ベル測定部7で測定する。5はDU比測定部であり、無
線機器信号波レベルに対する不要輻射レベルのDU比
を、各々の強度測定データを用いて算出する。8は振幅
確率分布演算部であり、不要輻射の強度を一定時間間隔
で読みとることによって振幅確率分布を算出する。
【0021】振幅確率分布とビットエラーレートとスル
ープットの関係は伝送路の特性に関係なく得られるの
で、有線の伝送路に、人工的に妨害波を印加する等によ
りエラービットを変えることにより実験室で測定するこ
とができる。この測定したビットエラーレートとスルー
プットの関係をデータベース6に保管しておき、スルー
プット推定部10により、このデータとビットエラーレ
ートの推定結果より、観測位置でのスループットを推定
する。12は電磁環境評価判定部であり、スループット
の推定結果と不要輻射の発生頻度、強度、継続時間等の
データより、測定位置における電磁環境を評価判定す
る。
【0022】従来のエリア確認装置は、スペクトラムア
ナライザや無線受信機をベースとして、無線通信のチャ
ネル内に存在する通信用電波の強度や不要輻射の強度を
測定して、その観測位置が無線通信が可能なエリアであ
るかどうかを判定するのみであったのに対し、本発明の
一実施形態による電磁環境観測装置は通信用電波や不要
輻射の電界強度のみで電磁環境を評価するだけでなく、
使用される無線機器の信号波レベルを測定するととも
に、不要輻射の振幅確率分布を算出し、ビットエラーと
スループットを推定することによって、その電磁環境が
無線通信に与える影響を評価・判定できる点が異なる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態による電磁環境観測装置の具体的構成例につい
て説明する。図2は本発明の一実施形態による電磁環境
観測装置の具体的構成例を示すブロック図である。図2
において、15はアンテナであり、例えば、ダイポール
アンテナやモノポールアンテナ、クロスポールアンテナ
のような一軸方向成分に対して無指向性の線状アンテナ
である。図2中のスペクトル波形測定部2は、バンドパ
スフィルタ16、ミクサ17、第1局部発振器18、バ
ンドパスフィルタ19、第1中間周波アンプ20、ミク
サ21、第2局部発振器22、バンドパスフィルタ2
3、第2中間波アンプ24、及び包短線検波器25から
なる。
【0024】また、図2において、26は周波数帯域3
00kHz以下のビデオフィルタ(ローパスフィル
タ)、27及び28はA/D変換器である。29は図1
中の中央演算処理部3に相当する中央演算処理部であ
る。この中央演算処理部29は、振幅確率分布演算部3
0、ピークホールド・平均値演算部31、トリガレベル
を越える回数・周波数・継続時間・不要輻射の強度・発
生時刻測定部32、DU比測定器33、データベース3
4、ビットエラーレート推定部35、スループット推定
部36、電磁環境評価判定部37から構成される。ま
た、38はメモリ、39は出力装置である。
【0025】上記構成において、無線機器あるいは電子
機器から出力された通信用無線電波もしくは不要輻射電
波はアンテナ15で受信される。受信された無線電波は
スペクトル波形測定部2で処理可能な信号に変換され
る。まず、バンドパスフィルタ16で目的の周波数成分
のみが選択される。第1局部発振器18で発振された連
続的に周波数変化可能な信号波は、ミクサ17で受信信
号波とミキシングされ、中間周波数成分が生じる。中間
周波数成分がバンドパスフィルタ19を通過した後、第
1中間波アンプ20で増幅される。
【0026】増幅された中間周波数成分はミクサ21に
おいて、第2局部発振器22から発振された連続的に周
波変化可能な信号波とミキシングされ第2中間周波数成
分信号波が生成される。この第2中間周波数成分信号波
はバンドパスフィルタ23を通過し、第2中間周波数ア
ンプ24で増幅された後、包絡線検波器25によりベー
スバンド信号に変換され、中央演算処理部29で処理可
能な信号波として出力される。
【0027】上記信号波は、A/D変換器28によって
ディジタル信号に変換され、ピークホールド及び平均値
演算部31で処理され、ピーク値及び平均値として出力
装置39に表示される。また、アンテナファクタを加算
することによって電界強度が得られる。これらの値と周
波数情報とにより周波数スペクトラムが得られる。この
とき、無線機器に固有の使用周波数帯における各チャネ
ルの中心周波数、帯域幅及び周波数分解能、掃引周波数
の代表値はあらかじめ設定されたものを選択するように
なっている。
【0028】本実施形態では、測定周波数帯域は0.8
MHz〜3GHzであり、1.9GHz帯に対しては、
PHSの各チャネルの周波数スペクトラムを測定できる
よう、例えば、周波数帯域幅が1GHz、分解能が30
0kHz、掃引周波数が10sにそれぞれ設定してあ
る。これらの測定パラメータは、代表的な数種類を選択
することができる。本発明の一実施形態による電磁環境
観測装置によって測定したPHSのスペクトル波形例を
図3に、電子レンジの輻射波形例を図4にそれぞれ示
す。
【0029】また、スペクトル波形測定部2で得られた
信号波は、ビデオフィルタ26によって周波数帯域幅が
300kHz以下の周波数成分が取り出され、A/D変
換器27によってディジタル信号に変換される。振幅確
率分布演算部30では、信号を一定時間単位内にサンプ
リング時間t[s]でサンプリングしてメモリに蓄え統
計処理し、不要輻射の振幅確率分布を測定する。例え
ば、電子レンジの放射不要輻射を測定する場合、サンプ
リングタイムを3.6ms、サンプリング数を5000
0ポイント、分解能帯域幅を1MHzに設定し、3分間
の測定によって不要輻射ピーク値の確率分布を算出す
る。図5に、1.9GHzにおける電子レンジの振幅確
率分布測定例を示す。
【0030】DU比測定部33では、ピーク値もしくは
平均値より、無線機器の通信用信号波と不要輻射とのD
U比が求められる。データベース34には、PDCやP
HSなどの様々な通信方式の情報やビットエラーレート
とスループットの関係等の情報が蓄えられており、スペ
クトル波形データを測定する場合、ピーク値や平均値を
測定する場合、ビットエラーレートやスループットを算
出する場合などに用いられる。ビットエラーレート推定
部35は、振幅確率分布演算部30で算出された振幅確
率分布及びDU比測定部33で算出されたDU比より、
無線機器信号波が不要輻射から受ける影響を、ビットエ
ラーレートとして推定する。ビットエラーレート推定例
を図6に示す。
【0031】さらに、不要輻射の影響によって無線機器
のデータ転送にどのような影響がでるかを評価するため
に、スループットをスループット推定部36で推定す
る。スループットは端末から見たときのデータ転送効率
で定義され、実行データ転送速度を伝送路の情報速度で
規格化したものであるので、ビットエラーレートが大き
くなるほど、つまりDU比が小さくなるほどスループッ
トは大きくなる。ビットエラーレートがわかった場合
に、スループットを推定する方法の一例を次に示す。
【0032】今、伝送するデータ量をK[bit]、実
行データ転送速度をVe[bps]、伝送路の情報速度
をVt[bps]、ビットエラーレートをBer[%]、
スループットをSe、実行転送時間をte[s]とする
と、伝送路情報転送時間は次に示された式で表される。
【0033】
【数1】
【0034】また、誤りデータ量は
【0035】
【数2】
【0036】であり、符号誤りによって、再送されるの
に要する時間は、
【0037】
【数3】
【0038】と表される(但し、mは再送回数)。全て
のデータを送るのに要する実行転送時間は、
【0039】
【数4】
【0040】となる。よって、スループットSe
【0041】
【数5】
【0042】と表される。スループット推定例を図7に
示す。実際には情報はパケットで送っており、そのパケ
ット全体を再送することが多い。また、符号誤りの程度
によりパケット長を変える機能を持っているものもあ
り、データの通信方式、端末機器の処理能力に依存す
る。従って、上式で求められたスループットSeは近似
値であり、さらに実用的な値を推定するためには、通信
方式ごとにビットエラーレートとスループットの関係を
求めたデータベースが必要となる。
【0043】また、トリガレベルを越える回数・周波数
・継続時間・不要輻射の強度・発生時刻測定部32で
は、まず、あらかじめ予想されるピーク値もしくは平均
値の閾値を設定しておき、測定された値が設定された閾
値を越える回数の情報と、閾値を越えている継続時間、
周波数、強度、およびそのときの時刻の情報を不要輻射
特性の情報としてメモリ38に蓄える。電磁環境評価判
定部37は、トリガレベルを越える回数・周波数・継続
時間・不要輻射の強度・発生時刻の測定結果およびスル
ープットの推定量より、無線機器が使用される電磁環境
評価判定値を例えば下に示す3段階で評価し、結果を出
力装置39に出力する。
【0044】レベル1:良い レベル2:普通 レベル3:悪い
【0045】図8に電磁環境判定基準例を示す。また、
トリガレベルを越える回数・周波数・継続時間・不要輻
射の強度・発生時刻測定結果は、別に出力装置に出力さ
れ、不要輻射源を特定するためのデータとして利用され
る。
【0046】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
電磁環境観測装置は、電磁環境の測定データより、ビッ
トエラーレート、スループット等の測定場所における通
信の品質を予測できるという効果がある。また、予め設
定したトリガレベルを越える不要輻射電波の発生回数・
周波数・継続時間・不要輻射の強度・発生時刻を測定す
ることにより、不要輻射源の特定が行えるだけでなく、
品質の予測データと併せて測定場所の電磁環境を判定で
きる機能を有しているので、今後、発展が予想される、
移動電話を用いたデータ通信のサービス向上に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電磁環境観測装置の基本的構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による電磁環境観測装置の
具体的構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による電磁環境観測装置に
よって測定したPHSのスペクトル波形例を示す図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態による電磁環境観測装置に
よって測定した電子レンジの不要輻射波形例を示す図で
ある。
【図5】電子レンジの振幅確率分布測定例を示す図であ
る。
【図6】ビットエラー推定例を示す図である。
【図7】スループット推定例を示す図である。
【図8】電磁環境判定基準例を示す図である。
【図9】従来の電磁環境観測装置の概略構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…センサ部、2…スペクトル波形測定部、3…中央演
算処理部、11…トリガレベルを越える回数・周波数・
継続時間・不要輻射の強度・発生時刻測定部、12…電
磁環境評価判定部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線機器の通信用信号波及び電子機器か
    らの電磁妨害信号波を検出し、この検出結果から電磁環
    境を判定する電磁環境観測装置において、 前記通信用信号波及び電磁妨害信号波を検出するセンサ
    手段と、 前記検出した信号波を検波し、周波数及び時間情報を解
    析するスペクトル波形測定手段と、 前記信号波のレベル強度、継続時間、及び振幅確率分布
    を測定し、該振幅確率分布から無線機器のビットエラー
    レート、スループットレベルを算出し推定する演算処理
    手段と、 前記推定結果から電磁妨害波の程度をランク分けし、通
    信用信号波と電磁妨害信号波の干渉程度を判定する電磁
    環境評価判定手段とを有することを特徴とする電磁環境
    観測装置。
  2. 【請求項2】 無線機器の通信用信号波及び電子機器か
    らの電磁妨害信号波を検出し、この検出結果から電磁環
    境を判定する電磁環境観測装置において、 前記通信用信号波及び電磁妨害信号波を検出するセンサ
    手段と、 前記検出した信号波を検波し、周波数及び時間情報を解
    析するスペクトル波形測定手段と、 前記信号波のレベル強度、継続時間、及び振幅確率分布
    を測定し、該振幅確率分布から無線機器のビットエラー
    レート、スループットレベルを算出し推定する演算処理
    手段と、 前記測定された値が、しきい値を超える回数、周波数、
    継続時間、強度、及び発生時刻を測定する回数等測定手
    段と、 前記演算処理手段の推定結果及び前記回数等測定手段の
    測定結果から電磁妨害波の程度をランク分けし、通信用
    信号波と電磁妨害信号波の干渉程度を判定する電磁環境
    評価判定手段とを有することを特徴とする電磁環境観測
    装置。
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Cited By (12)

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