JPH09218184A - 表面波,クリ−ピング波および横波の速度測定方法及び装置 - Google Patents

表面波,クリ−ピング波および横波の速度測定方法及び装置

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JPH09218184A
JPH09218184A JP8023601A JP2360196A JPH09218184A JP H09218184 A JPH09218184 A JP H09218184A JP 8023601 A JP8023601 A JP 8023601A JP 2360196 A JP2360196 A JP 2360196A JP H09218184 A JPH09218184 A JP H09218184A
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wave
ultrasonic
creeping
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ultrasonic transducer
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JP8023601A
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English (en)
Inventor
Koichiro Kawashima
嶋 紘 一 郎 川
Ikuya Fujii
井 郁 也 藤
Kazu Miyatake
武 和 宮
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SONITSUKUSU KK
Sonix Co Ltd
Original Assignee
SONITSUKUSU KK
Sonix Co Ltd
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験片表面近傍を伝播する、表面波,クリー
ピング波および横波の速度を同時に測定する。 【解決手段】 円筒状あるいは球面状凹面に圧電素子を
直接装着した収束超音波トランスジューサー13を用い
て、X−Y面内に表面を有する試験片10の内部に焦点
を定めて入射し、鏡面反射波およびモード変換によって
励起された被測定物表面近傍を伝播する弾性表面波,ク
リーピング波および横波をトランスジューサー13で受
信し、高速でA/D変換し、それをコンピュータの記憶
装置に多数回同期加算してメモリし、鏡面反射波に対す
る、表面波,クリーピング波および横波の相互相関関数
あるいは位相スペクトルにより伝播時間差ΔtR,Δ
L,ΔtTを求め、表面波,クリーピング波および横波
の速度VR,VL,VTを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収束超音波トラン
スジューサーを用いて、物体の密度ρ,縦弾性係数E,
ポアッソン比ν,異方性,応力,表面あらさなどに依存
する、固体表面近傍を伝播する表面波,クリーピング波
および横波の速度を測定する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音響レンズを装着した超音波トランスジ
ューサーからバースト波を被測定物表面に入射し、鏡面
反射波と表面波の干渉を用いて表面波速度を測定する超
音波顕微鏡のV(Z)曲線を利用する方法がある(A.Br
iggs,Acoustic Microscopy,Oxford University Press,1
992)。
【0003】この方法は、通常100MHz以上の高周波を用
いるため、表面波速度3000m/sの金属材料では、表面波
の浸透深さは30ミクロン以下となり、被測定物の極く表
層の音速しか測定できない。
【0004】超音波顕微鏡で用いる周波数より低い数十
MHzのパルス波を用いて、前記より深い浸透深さにお
ける音速を測定するため、特開平2−3454号公報お
よび特開平4−29976号公報には、音響レンズを装
着した超音波トランスジューサーからインパルス波を被
測定物表面に入射し、鏡面反射波と被測定物表面を伝播
してトランスジューサーに受信される波の振幅を時間に
対して表示し、それら2つの波形の時間間隔を測定し、
幾何音響学を用いて伝播距離を算出し表面波速度を測定
する方法が提示されている。
【0005】図3に示すように、収束超音波トランスジ
ューサー13から放射された超音波ビームは、超音波伝
播媒体(例えば水)を介して被測定物(試験片)10の
表面に達する。これらのビームのうち、同図に示すよう
に、経路#A(E0'E)の鏡面反射波、ならびに、ク
リ−ピング波,横波および表面波の、臨界角に対応する
経路#B(ABCD),経路#B’(A’B’C’
D’)および#B”(A”B”C”D”)を伝播した各
波が大きい強度を持ち、超音波トランスジューサー13
で受信される。試験片10の表面から超音波トランスジ
ューサー13の焦点までの距離すなわちデフォーカス距
離zにおける、鏡面反射波に対する上記各波の到達時間
差(受信遅れ時間)Δtiは、次式で表される。
【0006】
【数1】
【0007】到達時間差Δtiが得られれば、(2)式に従
って、音速Viを算出することができる。ここで、クリ
−ピング波の音速ViをVLと表わし、すなわちクリ−ピ
ング波に識別記号Lを与え(i=L)、横波の音速Vi
をVTと表わし、すなわち横波に識別記号Tを与え(i
=T)、しかも表面波の音速ViをVRと表わすと、すな
わち表面波に識別記号Rを与える(i=R)と、 VL=√{E(1−ν)/(ρ(1+ν)(1−2ν))} ・・・(3) VT=√{E/(2ρ(1+ν))} ・・・(4) 4√〔1−(VR/VL)2〕√〔1−(VR/VT)2〕−〔2−(VR/VT)22 =i(ρW/ρ)(VR/VT)4√〔{1−(VR/VL)2}/{(VR/VW)2−1}・・・ (5) ρ:密度 ρW:音響伝達媒体(通常は水)の密度 VW:音響伝達媒体(通常は水)中の音速 i:虚数単位 なる関係がある。表面波の音速VRに加えて、横波の音
速VTおよびクリ−ピング波の音速VLを計測することに
より、(5)式,(4)式および(3)式に基づいて、試験片1
0の、密度ρ,縦弾性係数Eおよびポアッソン比νを算
出することができる。
【0008】図3に示す鏡面反射波(E0'E)に対す
るクリ−ピング波(ABCD),横波(A’B’C’
D’)あるいは表面波(A”B”C”D”)の到達時間
差Δtiは、発射超音波の周波数におけるそれぞれの位
相を用いて、次式で表される: Δti(f)={φ2i(f)−φ1(f)}/(2πf) ・・・(6) φ1:鏡面反射波の位相 φ2i:クリ−ピング波,横波あるいは表面波の位相。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】平面状圧電素子を音響
レンズの平面部に装着する従来方法では、音響レンズの
構造に起因する複雑な反射波(ノイズ)が圧電素子で受
信されるため、すなわちノイズが鏡面反射波と被測定物
表面を伝播してトランスジューサーに受信される波形に
重畳するので、到達時間差Δtiを正確に測定できな
い。このため、特開平2−3454号公報の実施例の音
速測定誤差は数パーセント台と比較的に大きいと推察す
る。またそこで測定できるのは表面波(A”B”C”
D”)に限定される。表面波の到達時間差Δti(すなわ
ちΔtR)だけから、(3)式および(4)式(クリ−ピング波
の速度VLおよび横波の速度VT)をも必要とする縦弾性
係数Eおよび密度ρを得ることはできない。
【0010】従来のクリ−ピング波および横波の速度測
定法は、平行2平面を有する板状あるいは直方体試験体
を製作し、クリ−ピング波あるいは横波検出用の別個の
超音波トランスジューサーを用い、それらをクリ−ピン
グ波用あるいは横波用音響結合剤を介して試験体表面に
装着して、平行2平面間を伝播する超音波伝播時間を計
測するものである。
【0011】上記のように、従来の音速測定法は、クリ
−ピング波,横波あるいは表面波に対して別個の超音波
トランスジューサーを必要とし、時間的にも空間的にも
別個の計測を必要とするため、測定されたそれら音速値
が測定環境の影響を受け、測定誤差が大きくなってしま
うという問題点を有する。
【0012】本発明は、被測定物の一平面に関する一度
の測定により、表面波,クリーピング波および横波速度
を同時に測定すること、ならびに表面波の測定精度を0.
01パーセント台まで高めることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、円筒状ある
いは球面状の凹面に圧電素子を装着した収束超音波トラ
ンスジューサーの焦点を、X−Y面内に表面を有する被
測定物の内部に定め、X,Yに垂直なZ方向に該超音波
トランスジューサーから超音波伝播媒体を介して超音波
インパルスを被測定物に複数回繰返して入射し、被測定
物における鏡面反射波およびモード変換によって励起さ
れた被測定物表面近傍を伝播する表面波,クリーピング
波および横波を超音波伝播媒体を介して該超音波トラン
スジューサーで受信してA/D変換して前記複数回分累
算してメモリに記憶することにより、メモリ上に複数回
分同期加算した、時間軸上に分布する受信波形デ−タを
得て、この受信波形デ−タを処理して表面波,クリ−ピ
ング波および横波の速度を算出する。
【0014】円筒状あるいは球面状凹面に圧電素子を直
接装着した収束超音波トランスジューサーを用いるの
で、従来の音響レンズの構造に起因するノイズが低減
し、したがってクリーピング波,横波および表面波の識
別精度が向上する。加えて、超音波インパルスを被測定
物に複数回繰返して入射し、受信信号をA/D変換して
前記複数回分累算してメモリ上に複数回分同期加算した
受信波形デ−タを得るので、この受信波形デ−タにおい
て、クリーピング波,横波および表面波のレベルは複数
回の累算により高レベルのもの(強調されたもの)とな
る。これに対してランダムノイズは、複数回の累算によ
り同期加算になることがないので、レベル上昇は実質上
なく、クリーピング波,横波および表面波の識別精度が
更に向上する。これにより信号強度の弱い、クリーピン
グ波および横波を検出することが可能となる。さらに、
メモリ上の受信波形デ−タについて、相互相関関数ある
いは位相スペクトルを算出することにより、音速の測定
誤差を0.01パーセント台まで高めることが可能となる。
【0015】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0016】
【発明の実施の形態】
【0017】
【実施例】図1に、本発明を一態様で実施する装置構成
の概要を示す。下端が開いた測定ヘッド11の内部に装
備された支持体12には、図3に示すように球面状凹面
(円筒状凹面でもよい)があり、該凹面に圧電素子でな
る集束超音波トランスジューサー13が接合されてい
る。図1に示すように、測定ヘッド11は支持脚を介し
てスイベルテ−ブル1で支持されている。スイベルテ−
ブル1は、ステッピングモ−タ2を主体とする第1回転
機構により、垂直軸Zに直交する水平第1軸を中心に回
転駆動され、更にもう1つのステッピングモ−タ3を主
体とする第2回転機構により、垂直軸Zおよび第1軸に
直交する水平第2軸を中心に回転駆動される。これらの
回転機構はア−ム4で支持され、ア−ム4は、ステッピ
ングモ−タ6を主体とする昇降機構により垂直方向Zで
上下駆動される。
【0018】試験片10の表面に対する収束超音波トラ
ンスジューサー13の真直度により鏡面反射波をはじめ
として、クリ−ピング波,横波および表面波の受信レベ
ルがかわる。図6に、鏡面反射波の受信レベルを示す。
トランスジューサー13の中心線が試験片10の表面に
直交するとき(図6の横軸の0の位置)、受信レベルが
最高となる。スイベルテ−ブル1は、トランスジューサ
ー13をその中心線が試験片10の表面に垂直な線に対
して0.02度以内の角度に調整できる。昇降機構によ
る、試験片10に対するトランスジューサー13の、Z
軸方向の繰り返し位置決め精度は0.5ミクロン以下で
ある。収束超音波トランスジューサー13の近傍に、音
響伝達媒体(通常は水)の温度を検出する温度センサ5
が配置され、測定ヘッド11で支持されている。図6中
のS1は、試験片の第1回反射波(1次反射波)の受信
レベルを正規化して示し、S2は、試験片の第1回反射
波がトランジジューサーで反射されてもう1回の反射を
した、第2回反射波(2次反射波)の受信レベルを正規
化して示し、同様に、S3およびS4は第3回反射波
(3次反射波)および第4回(4次反射波)の受信レベ
ルを正規化して示す。再度図1を参照する。図示しない
測定スタンドのべ−スには、水槽が置かれ、水槽の底面
に試験片10が固定され、水槽に水が入れられる。超音
波トランスジューサー13は超音波送受信器15に接続
されており、超音波送受信器15は、コンピュ−タ30
がA/D変換ボ−ド16を介して与える測定指令(パル
ス)に応答して、1回の測定指令(1パルス)が到来す
る毎に、超音波トランスジューサー13を中心周波数2
8MHzで、所定短時間の間励振する。これにより超音
波パルスが超音波トランスジューサー13の全面から焦
点に向けて発射される。超音波送受信器15は超音波を
発射した後超音波トランスジューサー13の反射波受信
信号(Ut)を発生し、A/D変換ボ−ド16に与え
る。
【0019】図2にA/D変換ボ−ド16の構成の概要
を示す。この実施例では、鏡面反射波から表面波までの
これらを含む時間区間を高密度(短ピッチ)で、超音波
送受信器15の受信信号をサンプリングしA/D変換す
るために、A/D変換ボ−ドには、複数個nのサンプル
ホ−ルド回路およびA/Dコンバ−タ,A/D変換した
デジタルデ−タを一時記憶するメモリ、ならびに、コン
トロ−ラが備わっている。該コントロ−ラは、コンピュ
−タ30が測定指令(パルス)を1パルス発生する毎
に、該パルスから所定時間遅れの後に、サンプルホ−ル
ド回路およびA/Dコンバ−タのそれぞれに順次にかつ
繰返してA/D変換を指令して変換デ−タをメモリに書
込み、これを開始してから所定時間後にこれを停止して
コンピュ−タ30にレディ(デ−タ読込み完了)を報知
し、コンピュ−タ30からの転送指令に応答してメモリ
にセ−ブしたデ−タをコンピュ−タ30に転送する。
【0020】コントロ−ラが複数個nのサンプルホ−ル
ド回路およびA/Dコンバ−タに順次に、dt間隔でA
/D変換指令を1回与えることにより、dt×nの間
の、n個の受信レベルデ−タがメモリに記憶され、これ
をm回繰返すことにより、メモリに、dt×n×mの間
のn×m個の受信レベルデ−タが記憶される。dt×n
×mは、鏡面反射波から表面波までのこれらを含む時間
区間よりも少し長い時間である。このn×m個の受信デ
−タがコンピュ−タ30に転送される。
【0021】測定ヘッド11の下端には、支持体12と
並べて、その下端の超音波トランスジューサー13が水
中に浸っているとき水に浸って水の温度を検出する温度
センサ23が固着されている。温度センサ23に接続さ
れた温度計回路24が、センサ23の検出温度を表わす
温度信号(アナログ)を発生し、A/Dコンバ−タ25
が、温度信号をデジタルデ−タに変換してコンピュ−タ
30に与える。
【0022】コンピュ−タ30はこの実施例では、いわ
ゆるパ−ソナルコンピュ−タであり、各種内蔵メモリの
外に、フロッピ−ディスク装置も備える。31はコンピ
ュ−タ30に接続された入力ボ−ド(キ−ボ−ド),3
2はコンピュ−タ30に接続された2次元ディスプレ
イ、33はコンピュ−タ30に接続されたプリンタであ
る。 もう1つのパ−ソナルコンピュ−タ20は測定ヘ
ッド11の駆動用のものであり、オペレ−タ入力用のキ
−ボ−ド21が接続されており、また、コンピュ−タ3
0と通信インタ−フェイスを介して接続されている。
【0023】この実施例では、コンピュ−タ30に、物
性測定のためのプログラム群が格納され、コンピュ−タ
20に測定ヘッド駆動プログラムが格納されている。物
性測定のためのプログラム群の中の初期メニュ−プログ
ラムの実行により、コンピュ−タ30は、2次元ディス
プレイ32に、プログラム選択画面(メニュ−画面)を
表示する。その中の項目には、「センサ垂直度の設定」
100,「波形取込み」200,「音速計算」300お
よび「ρ,E,νの算出」400がある。オペレ−タ
は、このメニュ−画面上で、上述のプログラムを順次選
択指定する。その順番を図4に示す。これにより、表面
波速度VR,クリ−ピング波速度VLおよび横波速度
T、ならびに、試験片10の密度ρ,縦弾性係数Eおよ
びポアッソン比νの各デ−タを得ることができる。
【0024】1.「センサの垂直度設定」(100):
オペレ−タが、入力ボ−ド31のキ−を操作して「セン
サの垂直度設定」を選択し実行を指示すると、コンピュ
−タ30は、「センサの垂直度設定」プログラムを実行
する。この内容を図5に示す。これにおいてコンピュ−
タ30はまず、コンピュ−タ20に、基点設定を指示
し、位置デ−タ(Z位置,スイベルテ−ブルの傾斜角S
ax,Say)を初期化する。すなわち位置デ−タレジスタ
(コンピュ−タ30の内部メモリに割り宛て)を初期化
する。コンピュ−タ20は、基点設定指令に応答して、
モ−タドライバ17〜19を介してステッピングモ−タ
2,3,6を駆動して、測定ヘッド11を基点位置(ホ
−ムポジション&基準姿勢)に駆動する(図5のステッ
プ1)。以下、カッコ内においては、「ステップ」とい
う語を省略して、ステップNo.記号のみを記す。
【0025】次にコンピュ−タ30は、スキャンプログ
ラムに従って、コンピュ−タ20にスイベルテ−ブルの
2軸方向(モ−タ2,3)のそれぞれにつき所定量の駆
動を指示し、駆動完了毎に測定指令(1パルス)を超音
波送受信器15に与えて、受信デ−タ(m×n)個をA
/D変換ボ−ド16より得て、その中の最大値を探索
し、スイベルテ−ブル1の2軸方向の位置(傾きSax,
Say)対応でピ−ク値(鏡面反射波レベル)をセ−ブ
し、その時点まで得ている最大値と比較して、今回得た
値が大きいと、最大値およびその位置(Sax,Say)を
今回得た値に更新する。このようにして、受信レベルが
最高となる位置(Smax,Smay)を探索する(図5の
2,3)。これを終えると、スイベルテ−ブル1の2軸
方向の位置(Sax,Say)を受信レベルが最高の位置
(Smax,Smay)に設定する(4)。これにより、超音
波トランスジューサー13は、図6に示すグラフ(曲
線)のピ−ク位置に相当する姿勢に定められたことにな
る。
【0026】2.「波形取込み」(200):次にオペ
レ−タが、入力ボ−ド31のキ−を操作して「波形取込
み」を選択し実行を指示すると、コンピュ−タ30は、
「波形取込み」プログラムを実行する。これにより実現
するコンピュ−タ30の処理内容を図7に示す。これに
おいてコンピュ−タ30はまず、超音波発射のZ方向
の、初期位置,位置点数,位置変更ピッチおよび変更方
向(上方/下方)ならびに累算回数Nの入力をうながす
画面をディスプレイ32に表示する。オペレ−タはこれ
らを入力する(図7の10,11)。例えば、初期位置
を現位置,位置点数を4、変更ピッチを0.5mm、変
更方向を下方と入力し、N=4を入力する。これはZ方
向で現位置,その下方0.5mmの位置,更にその下方
0.5mmの位置および更にその下方0.5mmの位
置、の0.5mmピッチの4点で波形計測を行ない、各
点の波形計測でN=4回の超音波発射を行なうことを意
味する。
【0027】オペレ−タが「実行」を入力するとコンピ
ュ−タ30は、超音波発射回数レジスタCにNを書込み
(12)、測定指令(1パルス)をA/D変換ボ−ド1
6を介して超音波送受信器15に与える(13)。この
パルスに応答して超音波送受信器15が超音波トランス
デューサー13を所定時間中心周波数28MHzで励振
駆動し、この駆動直後から受信信号をA/D変換ボ−ド
16に与える。A/D変換ボ−ド16は、測定指令(1
パルス)から所定時間経過後に、dt間隔で受信信号の
A/D変換を行ない、メモリに、dt×n×mの間のn
×m個の受信レベルデ−タを記憶する。これを終了する
とコンピュ−タ30にレディを報知する。コンピュ−タ
30はこのレディに応答してA/D変換ボ−ド16にデ
−タ転送を指令してメモリのn×m個の受信レベルデ−
タを読込み(14)、それをコンピュ−タ30のメモリ
に加算する(15)。また、A/Dコンバ−タ25に変
換指令を与えて、温度センサ5の温度信号をデジタル変
換して読込む(14)。
【0028】次にコンピュ−タ30は、レジスタCの値
を1デクレメントして、それが0以下になった(N回の
超音波発射を完了した)かをチェックして(17)、1
以上であると、また測定指令(1パルス)をA/D変換
ボ−ド16を介して超音波送受信器15に与えて、受信
レベルデ−タを読込み、また、A/Dコンバ−タ25に
変換指令を与えて、温度センサ5の温度信号をデジタル
変換して読込む(14)。
【0029】レジスタCの値が0以下(N回の超音波発
射が完了)になると、読込んだNグル−プの受信レベル
デ−タ(各グル−プはn×m個のデ−タ)を、同一タイ
ミング(dt単位)のものN個を加算した、n×m個の
累算デ−タが得られている。これをテ−ブルj(の中の
1つ)に、Z位置(この時点では第1位置)を付して格
納する(18)。
【0030】そして実行ポイント数を1インクレメント
して、それがオペレ−タが入力した位置点数(設定点
数)となったかをチェックして(19)、設定点数に達
していないと、オペレ−タが入力した変更ピッチ分の、
オペレ−タが入力した方向のZ駆動を行なう(20)。
【0031】以上により、コンピュ−タ30のテ−ブル
j(メモリ)には、1グル−プがn×m個の累算デ−タ
である、設定点数と等しいグル−プ数の累算デ−タが、
Z位置(第1位置,第2位置,・・)を付して格納され
る。
【0032】3.「音速計算」(300):オペレ−タ
が、入力ボ−ド31のキ−を操作して「音速計算」を選
択し実行を指示すると、コンピュ−タ30は、「音速計
算」プログラムを実行する。これにより実現するコンピ
ュ−タ30の処理内容を図8に示す。これにおいてコン
ピュ−タ30はまず、累算デ−タグル−プの指定数を表
わすレジスタkをクリアし(20)、テ−ブルjの各グ
ル−プの累算デ−タをグラフ形式(例えば図9,10の
(a)〜(d))でディスプレイ32に表示し、かつ、
累算デ−タグル−プの指定をうながす入力催告を表示す
る。
【0033】オペレ−タはここで、クリ−ピング波およ
び横波が明瞭に識別できる累算デ−タグル−プ((2)式
のmiを算出するために最低2グル−プ必要)を選別
し、まず、クリ−ピング波および横波が、最も明瞭に識
別できる1グル−プ(例えば図10の(d))を指定す
る(21)。コンピュ−タ30はこの指定をセ−ブして
(22)、まず「ΔtRの算出」RTAを実行し、次に
「ΔtLの算出」LTAを、その次に「ΔtTの算出」T
TAを実行する。
【0034】「ΔtRの算出」RTAにおいてコンピュ
−タ30はまず、鏡面反射波および表面波の切出しをう
ながす入力催告を表示する。オペレ−タは指定したグル
−プの累算デ−タ(グラフ上の曲線)の鏡面反射波の領
域と表面波の領域を画面上で指定し、そして算出モ−ド
を指定する。コンピュ−タ30は、これらの指定領域お
よび算出モ−ドをセ−ブする(23,24)。次に、指
定があった算出モ−ドで、鏡面反射波に対する表面波の
遅れ時間ΔtRを算出する(26,27/28,2
9)。算出モ−ドは「位相速度モ−ド」と「群速度モ−
ド」である。
【0035】「位相速度モ−ド」が指定されていた場合
にはコンピュ−タ30は、鏡面反射波および表面波(の
累算デ−タ)のそれぞれにつき、高速フ−リエ変換(F
FT)により、累算デ−タが表わす波形(横軸がz、縦
軸が反射超音波受信レベル)の周波数成分(横軸を時間
軸と見なしたもの)と各周波数成分のレベル(パワ−)
を解析する。すなわち、累算デ−タが表わす波形の各周
波数成分の実数部デ−タおよび虚数部デ−タを算出し
て、実数部デ−タおよび虚数部デ−タより各周波数成分
のレベル(パワ−)及び位相を算出し、横軸に周波数成
分の周期(又は周波数)を、縦軸にレベルを表わすとパ
ワ−スペクトルを得る(26)。コンピュ−タ30は次
に、鏡面反射波および表面波のピ−ク点間距離(伝播時
間差)ΔtRを算出する(27)。
【0036】「群速度モ−ド」が指定されていた場合に
はコンピュ−タ30は、鏡面反射波と表面波(の累算デ
−タ)の間の相互相関関数値を算出してそれが最大値又
は最小値になる両波間の位相ずれΔtR(伝播時間差)
を算出する。すなわち、鏡面反射波と表面波の間に位相
ずれΔtを仮定して両波間の同一時刻のレベル差を算出
して各時刻のレベル差の2乗和を得る計算を、Δtを順
次ずらして同様に行ない、2乗和が最小の位相ずれΔt
を位相ずれΔtRとして得る(28,29)。なお、同
一時刻のレベル和を算出して各時刻のレベル和の2乗和
を算出し、それが最大の位相ずれΔtを位相ずれΔtR
として得るようにしてもよい。
【0037】「ΔtLの算出」LTAおよび「ΔtTの算
出」TTAの内容は、上述の「ΔtRの算出」RTAの
内容と同様である。ただし、「ΔtLの算出」LTAに
おいては、上述の「表面波」を「クリ−ピング波」と読
み替え、「ΔtR」を「ΔtL」と読み替える。「ΔtT
の算出」TTAにおいては、「表面波」を「横波」と読
み替え、「ΔtR」を「ΔtT」と読み替える。
【0038】上述の「ΔtRの算出」RTA,「ΔtL
算出」LTAおよび「ΔtTの算出」TTAを終了する
とコンピュ−タ30は、これらの算出を2回(2グル−
プの累算デ−タのそれぞれに対して)実行したかをチェ
ックし(30)、2回になっていなければ、また累算デ
−タ(グル−プ)の指定(21)に戻り、もう1回、別
グル−プの累算デ−タの指定と、指定グル−プ内の表面
波の伝播時間差ΔtR,クリ−ピング波の伝播時間差Δ
Lおよび横波の伝播時間差ΔtTの算出を行なう(21
〜30)。なお、ここではオペレ−タは、クリ−ピング
波および横波が、次に明瞭に識別できる1グル−プ(例
えば図10の(c))を指定する(21)。以上によ
り、例えば、図10の(d)および(c)に示す2グル
−プの波形の、表面波の伝播時間差ΔtR,クリ−ピン
グ波の伝播時間差ΔtLおよび横波の伝播時間差ΔtT
算出されたことになる。各波の伝播時間差ΔtR,ΔtL
およびΔtTは、それぞれ2種(図10の(d)のもの
および(c)のもの)であり、種間のZ位置ずれ量Zp
は、指定した2グル−プのZ位置の差で得られ、 mi=2種のΔtiの差/Zp、すなわち、 mR=2種のΔtRの差/Zp, mL=2種のΔtLの差/Zp、および、 mT=2種のΔtTの差/Zp なる演算で、(2)式中のmi(mR,mL,mT)を得るこ
とができる。なお、この算出は、(1)式に基づいてmiを
算出することと同義である。
【0039】コンピュ−タ30は次に、ステップ14で
読込んだ温度デ−タの平均値TWを算出し、水温TWにお
ける水中の縦波速度VWを、次のように算出する: VW=−0.04184TW 2+4.821669TW+1402.669 (m/sec)・・・(7) なお、この(7)式は、実験式(測定デ−タに基づいて定め
たもの)である。次に、上述のmR,mLおよびmTを算出
して、(2)式に基づいて、表面波速度VR,クリ−ピング
波速度VLおよび横波速度VTを算出する(RVA,LV
A,TVA)。ここでコンピュ−タ30は、各グル−プ
の累算デ−タ(波形),水温デ−タTW,各グル−プ
の、表面波の伝播時間差ΔtR,クリ−ピング波の伝播
時間差ΔtLおよび横波の伝播時間差ΔtT、ならびに、
算出した表面波速度VR,クリ−ピング波速度VLおよび
横波速度VTをディスプレイ32に表示する。ここでオ
ペレ−タは、入力ボ−ド31を介して、表示デ−タの全
体および部分のプリントアウトを指示することができ
る。全体のプリントアウトを指示するとディスプレイ3
2上の表示と同一形式および同一配列でデ−タがプリン
トアウトされる。部分を指定したときには更に拡大/縮
小を指定することができ、例えば1つの波形のみを拡大
してプリントアウトすることができる。
【0040】オペレ−タがここで「ρ,E,νの算出」
400を指定するとコンピュ−タ30は、上述のように
収集し算出しセ−ブしているデ−タの中の、表面波速度
R,クリ−ピング波速度VLおよび横波速度VTと、(3)
〜(5)式を、ρ,E,ν算出式に変形した演算式に基づい
て、試験片10の密度ρ,縦弾性係数E,およびポアッ
ソン比νを算出してディスプレイ32に追加表示する。
ここでもオペレ−タは、入力ボ−ド31を介して、表示
デ−タの全体および部分のプリントアウトを指示するこ
とができる。
【0041】一例として、表面を鏡面研磨した溶融石英
について、異なるデフォーカス距離zにおいて収録した
波形を図9および図10に示す。これは、256回繰返
して超音波発射を発送し、8ビット,800MS/sの
A/D変換ボード16の変換デ−タを256回分同期加
算して、16ビットのコンピュータ30の記憶装置に記
憶したものである。この溶融石英については、Z=0.
9mm以上で鏡面反射波と表面波が時間軸上で明確に識
別できる。z=1.5mm以上でクリ−ピング波が、Z
=2.0mm以上で横波が分離して識別できる。
【0042】図10の(c)および(d)それぞれで
の、鏡面反射波信号に対する、表面波,クリーピング波
および横波の相互相関関数値を最小とする遅れ時間Δt
R,ΔtLおよびΔtTを算出し、(1)式に基づいて(2)式
のmiを算出して、(2)式に基づいて表面波,クリ−ピン
グ波および横波の音速値VR,VLおよびVTを算出し
た。これらを表1に示す: 〔表1〕 表面波の音速VR クリーピング波の音速VL 横波の音速VT 3428.9 5933.5 3752.2 (m/s)。
【0043】表面波について5回同一の測定を繰り返し
て得られた音速VR、その平均値および分散の値を次の
表2に示す。平均速度に対する分散の比(相対精密度)
は0.009%である: 〔表2〕 No. 表面波速度VRの精密度 1 3429.0 m/s 2 3428.9 m/s 3 3428.5 m/s 4 3429.4 m/s 5 3429.0 m/s AV 平均 3428.9 m/s σ 標準偏差 0.30 σ/AV 8.7×1/105 図9および図10の鏡面反射波信号に対する、表面波の
伝播時間差ΔtRを各超音波周波数について算出し、(3)
式より求めた位相速度を図11に示す。同図は周波数の
増大に伴う表面波音速の減少を明確に示す。4回(N
o.1〜4)の同一条件下での繰り返し測定の相対精密
度は、28MHzにおいて0.03%である。
【0044】
【発明の効果】以上に詳述した本発明の表面波,クリー
ピング波および横波速度測定方法および装置を用いれ
ば、被測定物の一表面の音速測定により、表面波,クリ
ーピング波および横波速度を一度に求めることができ
る。従って、実構造物に本装置を装着することにより、
稼働中の機器そのものの音速測定が可能となる。さら
に、表面波の測定精度が0.01%台であるので、表面
波の音弾性法則を組み合わせて、機器表面の応力の測定
も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を一態様で実施する装置の構成の概要
を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すA/D変換ボ−ド16の構成の概
要を示すブロック図である。
【図3】 図1に示す測定ヘッド11内の超音波トラン
スジューサー13の拡大縦断面図である。
【図4】 図1に示すコンピュ−タ30および20によ
り実行される計測および演算の概要を示すフロ−チャ−
トである。
【図5】 図4に示す「センサの垂直度の設定」100
の内容を示すフロ−チャ−トである。
【図6】 超音波トランスジューサー13の中心線の、
試験片10の表面に垂直な線に対する傾斜角(横軸)と
超音波トランスジューサー13の受信レベル(縦軸)と
の関係を示すグラフである。
【図7】 図4の「波形取込み」200の内容を示すフ
ロ−チャ−トである。
【図8】 図4の「音速計算」300の内容を示すフロ
−チャ−トである。
【図9】 図1に示す装置が計測し算出た受信デ−タ
(累算デ−タ)をグラフ化して示すグラフである。
【図10】 図1に示す装置が計測し算出た受信デ−タ
(累算デ−タ)をグラフ化して示すグラフである。
【図11】 超音波周波数と伝播速度の関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1:スイベルテ−ブル 2,3:ステッピン
グモ−タ 4:ア−ム 5:温度センサ 6:ステッピングモ−タ 10:試験片 11:測定ヘッド 12:支持体 13:超音波トランスジューサー 15:超音波送受信
器 16:A/D変換ボ−ド 17〜19:モ−タ
ドライバ 20,30:コンピュ−タ 21,31:キ−ボ
−ド 22,32:CRTディスプレイ 24:温度計回路 25:A/D変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤 井 郁 也 三重県四日市市羽津山町2番28号 (72)発明者 宮 武 和 東京都新宿区百人町2丁目7番14号 ソニ ックス株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状あるいは球面状の凹面に圧電素子を
    装着した収束超音波トランスジューサーの焦点を、X−
    Y面内に表面を有する被測定物の内部に定め、X,Yに
    垂直なZ方向に該超音波トランスジューサーから超音波
    伝播媒体を介して超音波インパルスを被測定物に複数回
    繰返して入射し、被測定物における鏡面反射波およびモ
    ード変換によって励起された被測定物表面近傍を伝播す
    る表面波,クリーピング波および横波を超音波伝播媒体
    を介して該超音波トランスジューサーで受信してA/D
    変換して前記複数回分累算してメモリに記憶することに
    より、メモリ上に複数回分同期加算した、時間軸上に分
    布する受信波形デ−タを得て、この受信波形デ−タを処
    理して表面波,クリ−ピング波および横波の速度を算出
    する、表面波,クリ−ピング波および横波の速度測定方
    法。
  2. 【請求項2】円筒状あるいは球面状凹面に圧電素子を装
    着した収束超音波トランスジューサー;該超音波トラン
    スジューサーを支持しこれを垂直方向Zに対して直交2
    方向に傾ける2軸スイベルテーブル;当該テーブルを垂
    直方向Zに駆動するZ軸駆動機構;前記超音波トランス
    ジューサーをインパルスで励起しその受信強度を表す信
    号を発生する超音波送受信機;前記受信強度信号を、異
    なった多数のタイミングでデジタルデ−タに変換するA
    /D変換手段;前記超音波送受信機に複数回の送受信を
    指示する手段;前記複数回の送受信のそれぞれの、前記
    A/D変換手段が変換したデジタルデ−タの、同一タイ
    ミングのものを累算し累算デ−タをメモリに書込む手
    段;および、 前記メモリ上の累算デ−タの時間軸分布に基づいて、鏡
    面反射波に対する、表面波,クリーピング波および横波
    の相対伝播時間差を算出する位相差演算手段;を備える
    表面波,クリーピング波および横波の速度測定装置。
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