JPH09217781A - 流体封入式筒型マウント装置およびその製造方法 - Google Patents
流体封入式筒型マウント装置およびその製造方法Info
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- JPH09217781A JPH09217781A JP2437496A JP2437496A JPH09217781A JP H09217781 A JPH09217781 A JP H09217781A JP 2437496 A JP2437496 A JP 2437496A JP 2437496 A JP2437496 A JP 2437496A JP H09217781 A JPH09217781 A JP H09217781A
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Abstract
室の流体密性が向上せしめられる、改良された構造の流
体封入式筒型マウント装置を提供すること。 【解決手段】 所定の非圧縮性流体中において、中間ス
リーブ20にアウタスリーブ14を外挿せしめて、該ア
ウタスリーブ14をシールゴム層38を介して中間スリ
ーブ20に嵌着することにより、流体室44,46を仮
シールせしめた後、アウタスリーブ14の外周面上で筒
状ブラケット18を形成し、該筒状ブラケット18の成
形樹脂圧力を、シールゴム層38に圧縮力として及ぼし
て流体室44,46を本シールせしめた。
Description
用に基づいて所定の防振効果を得るようにした流体封入
式筒型マウント装置とその製造方法に係り、特に、合成
樹脂製の筒状ブラケットを備えた流体封入式筒型マウン
ト装置およびその製造方法に関するものである。
介装される防振連結体の一種として、軸部材と、その外
方に所定距離を隔てて配された中間スリーブを、本体ゴ
ム弾性体によって連結する一方、本体ゴム弾性体にポケ
ット部を設けて中間スリーブに設けられた窓部を通じて
外周面に開口せしめると共に、中間スリーブにアウタス
リーブを外挿し、該アウタスリーブをシールゴム層を介
して中間スリーブに嵌着せしめて窓部を流体密に閉塞す
ることにより、内部に非圧縮性流体が封入された流体室
を形成したマウント本体に対して、合成樹脂製の筒状ブ
ラケットを外挿せしめて、アウタスリーブに固定的に取
り付けてなる構造の流体封入式筒型マウント装置が、知
られている。
に流動せしめられる封入流体の共振作用等の流動作用に
基づいて、優れた減衰効果や低動ばね効果を得ることが
出来るのであり、自動車用エンジンマウントやボデーマ
ウント,デフマウント,サスペンションブッシュ等に、
好適に採用され得る。
ては、優れた耐久性と信頼性および耐荷重性を実現する
ために、簡単な構造と良好なる製作性を確保しつつ、流
体室の流体密性を向上せしめることが要求されている。
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、構造や製作性の複雑化を伴うことなく、流
体室の流体密性が向上せしめられる、改良された構造の
流体封入式筒型マウント装置と、その製造方法を提供す
ることにある。
体封入式筒型マウント装置に関する本発明の特徴とする
ところは、軸部材と、該軸部材の外方に所定距離を隔て
て配された中間スリーブを、本体ゴム弾性体によって連
結する一方、該本体ゴム弾性体にポケット部を設けて該
中間スリーブに設けられた窓部を通じて外周面に開口せ
しめると共に、該中間スリーブにアウタスリーブを外挿
し、該アウタスリーブをシールゴム層を介して該中間ス
リーブに嵌着せしめて該窓部を流体密に閉塞することに
より、内部に非圧縮性流体が封入された流体室を形成し
たマウント本体に対して、合成樹脂製の筒状ブラケット
が装着され、前記アウタスリーブに固定的に取り付けら
れている流体封入式筒型マウント装置において、前記筒
状ブラケットが、前記アウタスリーブの外周面上で形成
されて、形成と同時に前記マウント本体に組み付けられ
ていると共に、該筒状ブラケットの成形樹脂圧力が、前
記シールゴム層に対して、直接的に又は間接的に、圧縮
力として及ぼされていることにある。
室は、単一であっても良いが、流体流動を効率的に生ぜ
しめて流体の共振作用に基づく防振効果を有効に得るた
めには、二つ以上の流体室を形成し、それらをオリフィ
ス通路によって相互に連通させることが望ましい。ま
た、流体室に封入される非圧縮性流体は、特に限定され
るものでないが、流体の共振作用に基づく防振効果を有
効に得るためには、0.1Pa・s以下の粘性率を有す
る低粘性流体を採用することが望ましい。
づく圧縮力は、筒状ブラケットがシールゴム層に直接に
圧接されること等によって、シールゴム層に対して直接
的に及ぼされていても良く、或いは、筒状ブラケットが
シールゴム層に他部材を介して間接に圧接されること等
によって、シールゴム層に対して間接的に及ぼされてい
ても良い。
定されるものでなく、金属製や合成樹脂製のもの等が適
宜に採用される。また、アウタスリーブの外周面に接着
処理を施して、筒状ブラケットに接着するようにしても
良い。
封入式筒型マウント装置においては、筒状ブラケットの
成形時における樹脂材料の充填圧がシールゴム層に及ぼ
されることから、特別な部材等を必要とすることなく、
筒状ブラケットの成形樹脂圧力を有効に利用して、シー
ル性ひいては流体密性の向上が図られ得るのである。
においては、筒状ブラケットの成形樹脂圧力を利用し
て、流体室の流体密性が確保されることから、中間スリ
ーブに外挿したアウタスリーブを八方絞り加工等で縮径
することが必ずしも必要でなくなり、それによって製作
性の向上も達成される。
内周面に固着されていても良いが、中間スリーブの外周
面に固着形成することが望ましく、シールゴム層を本体
ゴム弾性体と一体形成することによって、より一層の構
造の簡略化と製作性の向上が図られ得る。
請求項2に記載されているように、筒状ブラケットの軸
方向両端部において、アウタスリーブよりも軸直角方向
内方にまで延び出す環状の内方突部が一体形成されて、
該内方突部の内周側端縁部が中間スリーブの軸方向端面
上に位置せしめられると共に、かかる筒状ブラケットの
成形樹脂圧力によって該内方突部がシールゴム層の軸方
向端面に圧接されて、該シールゴム層に圧縮力が及ぼさ
れる。
の成形樹脂圧力が、内方突部によって、シールゴム層の
軸方向端面に対して直接的に作用せしめられて、シール
ゴム層に圧縮力が及ぼされることとなる。また、筒状ブ
ラケットにおける内方突部の内周側端縁部が中間スリー
ブの軸方向端面上に位置せしめられることから、筒状ブ
ラケットの成形型を中間スリーブの軸方向端面に当接さ
せて成形バリの発生を有利に防止することが出来る。更
にまた、筒状ブラケットにおける内方突部の中間スリー
ブ軸方向端面への係止作用によって、筒状ブラケットの
中間スリーブに対する軸方向変位が防止されることか
ら、マウント装置の軸方向耐荷重性能の向上も図られ得
る。
請求項3に記載されているように、前記請求項2に記載
された態様のマウント装置において、中間スリーブの軸
方向両端面上に、軸直角方向内方に向かう段差面が形成
されると共に、筒状ブラケットの内方突部における内周
端縁部が、該段差面よりも軸直角方向内方に位置せしめ
られて該段差面に係合せしめられる。
段差面に対して筒状ブラケットの内方突部が係合される
ことによって、筒状ブラケットの中間スリーブに対する
軸直角方向変位も防止されることから、シールゴム層に
及ぼされる作用圧力の安定化が図られて、振動荷重入力
時等においても一層安定した流体密性が発揮されるので
ある。なお、特に、請求項3に記載の構成を採用する場
合には、合成樹脂製の中間スリーブが好適に用いられ、
それによって、中間スリーブの軸方向端面上に段差面を
容易に形成することが出来る。
請求項4に記載されているように、アウタスリーブの軸
方向長さが中間スリーブよりも短くされて、該中間スリ
ーブの軸方向両端部の外周面上に設けられたシールゴム
層の外周面に、筒状ブラケットの内周面が直接に圧接さ
れることにより、筒状ブラケットの成形樹脂圧力によっ
てシールゴム層に圧縮力が及ぼされる。
の成形樹脂圧力が、シールゴム層の外周面に対して直接
的に作用せしめられて、シールゴム層に圧縮力が及ぼさ
れることとなり、筒状ブラケットのシールゴム層に対す
る直接的な圧接面を有利に確保することが可能となる。
なお、シールゴム層の外周面には、筒状ブラケットの形
成前に、必要に応じて接着剤を塗布して、筒状ブラケッ
トに接着せしめることも可能である。
請求項5に記載されているように、アウタスリーブが合
成樹脂製とされ、該アウタスリーブの外周面に筒状ブラ
ケットの成形樹脂圧力が及ぼされて該アウタスリーブが
縮径されることにより、該アウタスリーブがシールゴム
層の外周面に圧接されて、該シールゴム層に圧縮力が及
ぼされる。
の成形樹脂圧力が、アウタスリーブを介し、シールゴム
層の外周面に対して間接的に作用せしめられて、シール
ゴム層に圧縮力が及ぼされることとなる。即ち、筒状ブ
ラケットの成形樹脂圧力によって、アウタスリーブに対
して実質的な絞り効果が作用せしめられて、中間スリー
ブとアウタスリーブの間でシールゴム層が挟圧されるこ
とによって、優れた流体密性が発揮されるのである。
請求項6に記載されているように、中間スリーブの軸方
向両端部がアウタスリーブから軸方向外方に突出せしめ
られて、かかる中間スリーブの軸方向突出端部の外周面
に対して、筒状ブラケットの内周面が直接に接着され
る。
の成形樹脂圧力がシールゴム層に圧縮力として及ぼされ
て、シールゴム層によるシール性が発揮されることに加
えて、筒状ブラケットが中間スリーブに直接に接着され
ることによって、二重のシール機構が実現されるのであ
り、流体密性の更なる向上が図られ得る。
請求項7に記載されているように、前記請求項6に記載
された態様のマウント装置において、中間スリーブが合
成樹脂製とされると共に、該中間スリーブにおける前記
軸方向突出端部の外周面にプラズマ処理が施されて、か
かる軸方向突出端部の外周面上で筒状ブラケットが直接
形成されることによって、該筒状ブラケットの内周面が
該軸方向突出端部の外周面に対して直接に接着せしめら
れる。
樹脂材質に拘わらず、中間スリーブと筒状ブラケットの
接着力を確保することが出来るのであり、特別な接着剤
を使用する必要もないといった利点がある。
請求項8に記載されているように、アウタスリーブが合
成樹脂製とされ、該アウタスリーブの外周面に凹凸が形
成されて、該凹凸が筒状ブラケットに係合せしめられる
ことにより、筒状ブラケットのアウタスリーブに対する
相対移動を規制する係合機構が設けられる。
の中間スリーブに対する軸方向又は周方向の相対変位が
防止されることから、マウント装置の耐荷重性能の向上
や耐久性の向上等が図られ得る。
に、流体封入式筒型マウント装置の製造方法に関する本
発明の特徴とするところは、軸部材と、該軸部材の外方
に所定距離を隔てて配された中間スリーブを、本体ゴム
弾性体によって連結する一方、該本体ゴム弾性体にポケ
ット部を設けて該中間スリーブに設けられた窓部を通じ
て外周面に開口せしめると共に、該中間スリーブにアウ
タスリーブを外挿し、該アウタスリーブをシールゴム層
を介して該中間スリーブに嵌着せしめて該窓部を流体密
に閉塞することにより、内部に非圧縮性流体が封入され
た流体室を形成したマウント本体に対して、合成樹脂製
の筒状ブラケットが装着され、前記アウタスリーブに固
定的に取り付けられた流体封入式筒型マウント装置を製
造するに際して、前記アウタスリーブを合成樹脂材料に
て形成し、前記軸部材と前記中間スリーブが前記本体ゴ
ム弾性体によって連結された一体加硫成形品を前記非圧
縮性流体中に浸漬せしめて、かかる非圧縮性流体中で該
中間スリーブに該アウタスリーブを外挿することによ
り、前記窓部を仮シールして前記流体室に該非圧縮性流
体を封入した後、該一体加硫成形品を該非圧縮性流体中
から取り出して前記筒状ブラケットの成形型にセット
し、該アウタスリーブの外周面上に前記筒状ブラケット
を形成することにより、該筒状ブラケットの成形樹脂圧
力によって該アウタスリーブを縮径せしめて前記シール
ゴム層の外周面に圧接し、前記窓部を本シールすること
にある。
流体中でアウタスリーブを中間スリーブに外挿するだけ
の簡単な作業によって、非圧縮性流体中での八方絞り加
工等の面倒な作業を必要とすることなく、非圧縮性流体
を流体室に封入することが出来るのであり、しかも、そ
の後、筒状ブラケットの成形樹脂圧力を利用してアウタ
スリーブをシールゴム層に密着させることによって、筒
状ブラケットの形成と同時に、特別な作業を必要とする
ことなく、優れた流体密性が実現されることとなる。
性と良好なコスト性をもって、優れた流体密性を有する
流体封入式筒型マウント装置を製造することが出来るの
である。
的に明らかにするために、本発明の実施例について、図
面を参照しつつ、詳細に説明する。
実施例としての自動車用エンジンマウント10が、示さ
れている。このエンジンマウント10は、軸部材として
の内筒金具12と、アウタスリーブとしての外筒部材1
4が、本体ゴム弾性体16によって連結されると共に、
外筒部材14の外周面に筒状ブラケット18が嵌着固定
された構造を有しており、図示しないパワーユニットと
ボデーの何れか一方に対して内筒金具12が取り付けら
れると共に、パワーユニットとボデーの何れか他方に対
して外筒部材14が筒状ブラケット18を介して取り付
けられることにより、パワーユニットとボデーの間に介
装されて、パワーユニットをボデーに対して防振支持せ
しめるようになっている。なお、そのような装着状態
下、エンジンマウント10には、パワーユニット重量が
及ぼされることによって、本体ゴム弾性体16が弾性変
形せしめられて、内筒金具12と外筒部材14が略同一
軸上に位置せしめられると共に、かかるパワーユニット
荷重の略入力方向(図1中、上下方向)に、防振すべき
主たる振動荷重が入力されることとなる。
筒形状を有している。また、内筒金具12の径方向外方
には、所定距離を隔てて且つ所定量だけ偏心して、薄肉
円筒形状の中間スリーブ20が配設されている。なお、
本実施例では、内筒金具12と中間スリーブ20が、何
れも、鉄等の金属材料にて形成されている。そして、こ
れら内筒金具12と中間スリーブ20の間に、全体とし
て略厚肉円筒形状の本体ゴム弾性体16が介装されてお
り、本体ゴム弾性体16の内周面に内筒金具12が、外
周面に中間スリーブ20が、それぞれ加硫接着された一
体加硫成形品21とされている。
22と第二の窓部24が、内筒金具12との偏心方向で
対向位置して形成されていると共に、本体ゴム弾性体1
6には、これらの窓部22,24を通じて外周面に開口
する第一のポケット部26と第二のポケット部28が設
けられている。なお、内筒金具12と中間スリーブ20
の偏心方向における離隔距離の大なる側に形成された第
一のポケット部26には、底部中央において、内筒金具
12側から突出する第一のストッパ部30が設けられて
いる。また、内筒金具12と中間スリーブ20の偏心方
向における離隔距離の小なる側に形成された第二のポケ
ット部28の底壁部は、本体ゴム弾性体16を貫通して
形成されたスリット32によって薄肉化されて変形容易
な可撓性膜34とされていると共に、第二のポケット部
28の開口部の周方向中央部分には、中間スリーブ20
における第二の窓部24の周縁部間を軸方向に跨いで延
びて、内筒金具12に対してスリット32を挟んで径方
向に対向位置する第二のストッパ部36が設けられてい
る。
面を略全面に亘って覆う薄肉のシールゴム層38が設け
られて、加硫接着されている。なお、本実施例では、か
かるシールゴム層38が、本体ゴム弾性体16と一体形
成されている。
には、シールゴム層38によって、第一の窓部22と第
二の窓部24の間をそれぞれ周方向に延びる凹溝40,
40が形成されており、これらの凹溝40,40によっ
て、第一のポケット部26と第二のポケット部28が接
続されている。
は、薄肉の円筒形状を有する外筒部材14が外挿され
て、中間スリーブ20の外周面に嵌着されている。これ
により、中間スリーブ20における第一及び第二の窓部
22,24が外筒部材14によって覆蓋されて、内部に
所定の非圧縮性流体が封入された受圧室44および平衡
室46が形成されていると共に、一体加硫成形品21に
形成された凹溝40,40が外筒部材14によって覆蓋
されて、受圧室44と平衡室46の間での流体流動を許
容するオリフィス通路48,48が形成されている。な
お、封入流体としては、水やアルキレングリコール,ポ
リアルキレングリコール,シリコーン油等が採用され
得、特に流体の共振作用に基づく防振効果を有利に得る
ためには、0.1Pa・s以下の粘性率を有する低粘性
流体が好適に採用される。
21に組み付けられることにより、それぞれ内部に所定
の非圧縮性流体が封入された受圧室44と平衡室46を
備え、内筒金具12と外筒部材14の間に振動が入力せ
しめられた際、それら受圧室44と平衡室46の間でオ
リフィス通路48,48を通じて流動せしめられる流体
の流動作用に基づいて所定の防振効果を発揮し得るマウ
ント本体50が構成されているのである。
4として、繊維補強されたポリアミド樹脂等のような適
当な強度を有する合成樹脂製のものが採用されている。
また、かかる外筒部材14の一体加硫成形品21への組
み付けは、別形成された一体加硫成形品21と外筒部材
14を、それぞれ非圧縮性流体中に浸漬せしめて、非圧
縮性流体中で、外筒部材14を一体加硫成形品21の中
間スリーブ20に外挿することによって、行われてい
る。また、外筒部材14は、中間スリーブ20の外周面
に設けられたシールゴム層38の外径寸法よりも僅かに
小さな内径寸法を有しており、一体加硫成形品21に外
挿されることによって、外筒部材14がシールゴム層3
8の外周面に密接せしめられ、特別な外力が作用しない
状態下では、第一及び第二のポケット部26,28が外
筒部材14によって流体密に覆蓋されて仮シールされる
ことにより、受圧室44および平衡室46の流体密性が
確保されるようになっている。なお、中間スリーブ20
に対する外筒部材14の外挿を容易とするためには、例
えば、シールゴム層38の外周面や外筒部材14の内周
面における軸方向一方の端部にテーパを付することも、
有効である。
な強度を有する合成樹脂製の筒状ブラケット18が外嵌
固定されて装着されている。この筒状ブラケット18
は、略厚肉円筒形状の筒体部52と、該筒体部52の外
周面上から両側に延び出した平板形状の取付脚部54,
54を一体的に備えていると共に、取付脚部54に対し
て取付用金属リング56が固着されている。そして、か
かる筒状ブラケット18は、筒体部52が外筒部材14
の外周面に固着される一方、取付脚部54,54に固着
された金属リング56に挿通されるボルト等によって、
図示しないパワーユニット又はボデーに固着されるよう
になっている。なお、筒体部52と取付脚部54,54
の間には、補強リブ58が立設されている。
ウント本体50の外周面を成形面の一部として形成され
ている。具体的には、筒状ブラケット18の成形型に対
して、筒体部52の成形キャビティの中央部分にマウン
ト本体50をセットすると共に、取付板部54の成形キ
ャビティ内に取付用金属リング56をセットせしめて、
かかる成形キャビティに所定の樹脂材料を注入充填する
ことによって、それらマウント本体50と取付用金属リ
ング56を鋳包むようにして筒状ブラケット18が形成
されており、かかる筒状ブラケット18が、その形成と
同時に、マウント本体50に対して組み付けられている
のである。なお、筒状ブラケット18の形成に先立っ
て、マウント本体を構成する外筒部材14の外周面に
は、必要に応じて、接着剤塗布等の適当な接着処理が施
され、筒状ブラケット18に対する固着強度の向上が図
られる。
されることにより、その成形時において、筒状ブラケッ
ト18の成形キャビティに対する成形樹脂材料の充填圧
が、マウント本体50を構成する外筒部材14の外周面
に対して、縮径力として及ぼされることとなる。そし
て、本実施例では、外筒部材14が、合成樹脂材料製の
薄肉円筒形状とされていることから、成形樹脂材料の充
填圧によって縮径され、シールゴム層38の外周面に密
着されているのであり、以て、中間スリーブ20と外筒
部材14の間でシールゴム層38が挟圧されて流体密に
本シールされることによって、振動等の外的荷重の作用
時においても受圧室44と平衡室46における流体密性
が十分に確保されるようになっているのである。
ているように、筒状ブラケット18の軸方向長さが中間
スリーブ20や外筒部材14よりも長くされており、該
筒状ブラケット18の軸方向両端部からそれぞれ径方向
内方に向かって突出し、外筒部材14の軸方向端面を覆
って中間スリーブ20の軸方向端面上にまで至る円環形
状の内方突部60,60が、一体形成されている。そし
て、この内方突部60は、中間スリーブ20と外筒部材
14の間に介在せしめられたシールゴム層38の軸方向
端面に対して、直接に当接されており、筒状ブラケット
18の成形時に、成形樹脂材料の充填圧が、シールゴム
層38の軸方向端面に対して直接に及ぼされるようにな
っている。
18の成形樹脂材料の充填圧が、シールゴム層38の外
周面に対し、外筒部材14を介して間接的に作用せしめ
られると共に、シールゴム層38の軸方向端面に対し、
内方突部60によって直接的に作用せしめられるのであ
り、それによって、シールゴム層38に有効な圧縮力が
及ぼされて、該シールゴム層38による中間スリーブ2
0と外筒部材14の間のシール性が有利に確保され得る
のである。
ケット18における筒体部52の内周側端縁部が、中間
スリーブ20の軸方向端面上に位置せしめられているこ
とから、筒状ブラケット18の成形型を中間スリーブ2
0の軸方向端面に当接させて成形キャビティの型合わせ
面を構成することが出来るのであり、それによって、筒
体部52の内周側端縁部を有利に噛み切ってバリ等の発
生を防止することが出来るのである。
マウント10においては、特別な部材等を必要とするこ
となく、筒状ブラケットの成形樹脂圧力を有効に利用し
て、受圧室44および平衡室46における流体密性の向
上が図られるのであり、優れた流体密性を有する流体封
入式のエンジンマウント10を、八方絞り加工等の面倒
な作業を必要とすることなく、容易に且つ優れた生産性
をもって製造することが出来るのである。
おいては、筒状ブラケット18の内方突部60,60に
よって、中間スリーブ20および外筒部材14の筒状ブ
ラケット18に対する軸方向の相対変位が阻止されるこ
とから、軸方向の耐荷重性能も有利に確保され得るので
ある。
実施例としてのエンジンマウント64が示されている。
なお、本実施例は、第一の実施例に比して、主に中間ス
リーブの別の構造例を示すものであり、第一の実施例と
同様な構造とされた部材および部位については、それぞ
れ、図面中に第一の実施例と同一の符号を付することに
より、詳細な説明を省略する。
4においては、繊維補強されたポリアミド樹脂等の適当
な強度の樹脂材料によって形成された中間スリーブ66
が採用されており、第一の実施例と同様、本体ゴム弾性
体16の外周面に加硫接着されている。
されていることから、金属製の中間スリーブを採用した
第一の実施例に比して、中間スリーブ66の形状の設計
自由度が有利に確保されるのであり、本実施例では、内
筒金具12を挟んで主たる振動入力方向で対向位置する
両側部分が径方向内方に厚肉化されることによって、内
筒金具12側に向かって突出して、該内筒金具12側へ
の当接によって本体ゴム弾性体16の変形量を制限する
第一のストッパ部68と第二のストッパ部70が一体的
に形成されている。
の中間スリーブよりも全体的に厚肉とされており、図6
にも示されているように、軸方向両端部の内周側の軸方
向長さが短くされて、厚さ方向の中間部分に位置して径
方向内方に向かう円環状の段差面72が形成されてい
る。そして、筒状ブラケット18の内方突部60の先端
部分が、この中間スリーブ66の段差面72よりも径方
向内方にまで延び出されており、内方突部60の先端部
分において、段差面72に係合する環状係合片74が一
体形成されている。
は、螺旋状等の適当な形態をもって周方向に延びる凹溝
72が形成されており、この凹溝76が外筒部材14で
覆蓋されることによって、受圧室44と平衡室46を相
互に連通するオリフィス通路48が、第一の実施例より
も長い流路長さで形成されている。
6が、本体ゴム弾性体16における内筒金具12と中間
スリーブ66の偏心方向における離隔距離の大なる側を
軸直角方向に貫通して延びるトンネル形状をもって形成
されており、中間スリーブ66の周壁部で周方向に所定
距離を隔てて設けられた一対の第二の窓部75,75を
通じて外周面に開口せしめられていると共に、第一の実
施例と同様、外筒部材14によって第二の窓部75,7
5が覆蓋されることにより、受圧室44が構成されてい
る。
64においては、前記第一の実施例と同様な効果が何れ
も有効に発揮されることに加えて、中間スリーブ66の
段差面72に対して筒状ブラケット18の環状係合片7
4が係止されることにより、中間スリーブ66に対する
筒状ブラケット18の相対変位が、軸方向だけでなく軸
直角方向においても阻止されることから、荷重入力時等
においても、中間スリーブ66と外筒部材14の間に介
装されたシールゴム層38に対して安定した圧縮力が及
ぼされることとなり、より一層安定したシール性能が発
揮されるのである。
明の別の実施例の要部拡大図が示されている。なお、図
7〜10は、何れも、第一実施例における第3図に対応
する図であって、第一実施例と同様な構造とされた部材
および部位については、それぞれ、図中に第一実施例と
同一の符号を付することにより、詳細な説明を省略す
る。
外筒部材14の軸方向長さが中間スリーブ20よりも短
くされており、中間スリーブ20に外筒部材14を外挿
せしめた状態下でも、中間スリーブ20の外周面を略全
面に亘って覆うように形成されたシールゴム層38の外
周面が、外筒部材14の軸方向両側において、周方向に
連続して露呈せしめられている。そして、このシールゴ
ム層38の露呈外周面80に対して、筒状ブラケット1
8の筒体部52の内周面が直接に密着されている。な
お、シールゴム層38の露呈外周面80には、筒状ブラ
ケット18の形成前に、必要に応じて、接着剤塗布等の
適当な接着処理が施される。なお、中間スリーブ20
は、金属製であっても合成樹脂製であっても良い。
ット18の成形時に、該筒状ブラケット18の成形樹脂
圧力が、外筒部材14を介することなく、シールゴム層
38の露呈外周面80に対して直接に作用せしめられる
のであり、それによって、シールゴム層38に対してよ
り有効な圧縮力が及ぼされてシール性の向上が図られる
のである。
中間スリーブ20が合成樹脂製とされていると共に、該
中間スリーブ20の軸方向両端部が、シールゴム層38
および外筒部材14から軸方向外方に所定長さで延び出
させられて、その外周面が周方向に連続して露呈せしめ
られている。そして、この中間スリーブ20の軸方向両
側の露呈外周面82に対して、筒状ブラケット18の筒
体部52の内周面が直接に密接されて接着されている。
両側の露呈外周面82に対する筒状ブラケット18の接
着は、例えば、露呈外周面82に適当な接着剤を塗布し
た後、該露呈外周面82を成形面の一部として筒状ブラ
ケット18を形成することによって接着することも可能
であるが、その他、筒状ブラケット18の形成前に、露
呈外周面82にプラズマ処理を施して表層面を改質乃至
は活性化し、その後に、前記実施例と同様、露呈外周面
82を成形面の一部として筒状ブラケット18を形成す
ることによって接着することも可能である。このように
プラズマ処理を利用すれば、中間スリーブ20を形成す
る樹脂材料の種類に拘わらず、また接着剤を必要とする
ことなく、露呈外周面82に筒状ブラケット18を接着
することが出来るのである。
間スリーブ20の軸方向両端部が、筒状ブラケット18
に対して直接に接着せしめられることから、受圧室44
および平衡室46が、シールゴム層38によるシール部
分と、中間スリーブ20と筒状ブラケット18の接着部
分とによって、外部空間に対して二重にシールされるこ
ととなり、それによって、一層優れた流体密性が発揮さ
れるのである。
中間スリーブ20の軸方向両端部に、前記第二の実施例
と同様な段差面72が形成されて、かかる段差面72に
対して、筒状ブラケット18に一体形成された環状係合
片74が係合せしめられていると共に、中間スリーブ2
0の軸方向両端部の外径寸法が大きくされて、中間スリ
ーブ20の軸方向中央部分の外周面に環状の段差面84
が形成されている。また、この段差面84を含む、中間
スリーブ20の軸方向両側の大径部分の外周面は、シー
ルゴム層38や外筒部材14で覆われることなく直接に
露呈されている。そして、かかる露呈外周面(段差面8
4を含む)86に対して、図8に示された実施例と同
様、筒状ブラケット18の筒体部52が直接に接着され
ていると共に、段差面84に対して係合する環状係合突
起88が、筒状ブラケット18の筒体部52に一体形成
されている。なお、中間スリーブ20は、金属製であっ
ても良いが、製作性やコスト性等の点から、合成樹脂製
のものが好ましい。
れた実施例と同様、受圧室44および平衡室46が二重
にシールされて優れた流体密性が発揮されると共に、筒
状ブラケット18に形成された環状係合片74と環状係
合突起88が中間スリーブ20に係合して、該中間スリ
ーブ20に対する筒状ブラケット18の軸方向および軸
直角方向の相対変位が阻止されることから、優れた耐荷
重性能とより安定したシール性能が発揮されるのであ
る。
は、外筒部材14の外周上に突出する複数の突起90が
一体形成されている。なお、かかる突起90の形状は任
意に設計されるものであり、周方向及び/又は軸方向に
連続乃至は非連続とされた各種の形状をもって形成され
得る。そして、外筒部材14の外周面を成形面の一部と
して筒状ブラケット18が形成されることによって、筒
状ブラケット18には、外筒部材14の突起90に対応
した形状の凹部が形成されて、突起90に嵌合せしめら
れている。
4における突起90の筒状ブラケット18に対する嵌合
作用により、外筒部材14と筒状ブラケット18の相対
変位が阻止されることから、外筒部材14に対して特別
な接着処理を施すことなく、外筒部材14を筒状ブラケ
ット18に対して強固に固着せしめて、優れた耐荷重性
能を得ることが出来るのである。なお、このことから明
らかなように、本実施例では、突起90と筒状ブラケッ
ト18の嵌合構造によって係合機構が構成されている。
軸方向中央部分だけに突起90が形成されており、外筒
部材14の軸方向両端部には、筒状ブラケット18の成
形樹脂圧力による縮径が安定して生ぜしめられるように
なっている。また、本実施例では、シールゴム層38の
軸方向端面が、中間スリーブ20および外筒部材14の
軸方向端面よりも所定量だけ軸方向内方に引っ込んで位
置せしめられて、中間スリーブ20と外筒部材14の間
で軸方向に開口する環状凹部92が形成されており、か
かる環状凹部92に入り込んで係合する環状係合片94
が筒状ブラケット18に一体形成されることによって、
中間スリーブ20および外筒部材14に対する筒状ブラ
ケット18の相対変位も防止されるようになっている。
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
て形成することも可能である。なお、金属製の外筒部材
を採用する場合には、筒状ブラケット18の成形樹脂圧
力によって外筒部材を縮径させることは難しくなるが、
例えば、第一実施例のように、シールゴム層38の軸方
向端面に当接する内方突部60を筒状ブラケット18に
設けて、筒状ブラケット18の成形樹脂圧力をシールゴ
ム層38の軸方向端面に直接に作用せしめたり、或いは
図7に示されているように、シールゴム層38に露呈外
周面80を設けて、筒状ブラケット18の成形樹脂圧力
をシールゴム層38の外周面に直接に作用せしめたりす
ること等によって、シールゴム層38に圧縮力を及ぼし
て有効な流体密性を得ることが可能である。
ラケット18の成形樹脂圧力による圧縮力が有効に及ぼ
される限り、筒状ブラケット18における内方突部60
は、必ずしも形成する必要はない。
は、マウント要求特性等に応じて適宜に変形されるもの
であり、前記実施例のものに限定されるものでない。例
えば、一つ或いは三つ以上の流体室を有するマウント装
置や、高粘性流体を封入して減衰効果を得るようにした
マウント装置等にも、本発明は適用可能である。
ウントが装着される部材の形状等に応じて適宜に変形さ
れるものであり、前記実施例のものに限定されるもので
ない。例えば、装着孔に圧入固定されるような場合に
は、取付板部54を有しない筒体形状のブラケット構造
等が採用される。
ントの他、ボデーマウントやデフマウント、或いは自動
車以外の各種のマウント装置に対しても同様に適用可能
である。
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
に従えば、筒状ブラケットの成形樹脂圧力を利用してシ
ールゴム層に圧縮力が及ぼされることから、特別な部品
点数や製作工程の増加を伴うことなく、流体室のシール
性が有利に確保され得るのである。
トを示す横断面図である。
る。
トを示す横断面図である。
る。
説明図である。
示す説明図である。
示す説明図である。
て示す説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 軸部材と、該軸部材の外方に所定距離を
隔てて配された中間スリーブを、本体ゴム弾性体によっ
て連結する一方、該本体ゴム弾性体にポケット部を設け
て該中間スリーブに設けられた窓部を通じて外周面に開
口せしめると共に、該中間スリーブにアウタスリーブを
外挿し、該アウタスリーブをシールゴム層を介して該中
間スリーブに嵌着せしめて該窓部を流体密に閉塞するこ
とにより、内部に非圧縮性流体が封入された流体室を形
成したマウント本体に対して、合成樹脂製の筒状ブラケ
ットが装着され、前記アウタスリーブに固定的に取り付
けられている流体封入式筒型マウント装置において、 前記筒状ブラケットが、前記アウタスリーブの外周面上
で形成されて、形成と同時に前記マウント本体に組み付
けられていると共に、該筒状ブラケットの成形樹脂圧力
が、前記シールゴム層に対して、直接的に又は間接的
に、圧縮力として及ぼされていることを特徴とする流体
封入式筒型マウント装置。 - 【請求項2】 前記筒状ブラケットの軸方向両端部にお
いて、前記アウタスリーブよりも軸直角方向内方にまで
延び出す環状の内方突部が一体形成されており、該内方
突部の内周側端縁部が前記中間スリーブの軸方向端面上
に位置せしめられていると共に、かかる筒状ブラケット
の成形樹脂圧力によって該内方突部が前記シールゴム層
の軸方向端面に圧接されて、該シールゴム層に圧縮力が
及ぼされている請求項1に記載の流体封入式筒型マウン
ト装置。 - 【請求項3】 前記中間スリーブの軸方向両端面上に、
軸直角方向内方に向かう段差面が形成されていると共
に、前記筒状ブラケットの内方突部における内周端縁部
が、該段差面よりも軸直角方向内方に位置せしめられて
該段差面に係合されている請求項2に記載の流体封入式
筒型マウント装置。 - 【請求項4】 前記アウタスリーブの軸方向長さが前記
中間スリーブよりも短くされており、該中間スリーブの
軸方向両端部の外周面上に設けられた前記シールゴム層
の外周面に、前記筒状ブラケットの内周面が直接に圧接
されて、該筒状ブラケットの成形樹脂圧力によって該シ
ールゴム層に圧縮力が及ぼされている請求項1乃至3の
何れかに記載の流体封入式筒型マウント装置。 - 【請求項5】 前記アウタスリーブが合成樹脂製であ
り、該アウタスリーブの外周面に前記筒状ブラケットの
成形樹脂圧力が及ぼされて該アウタスリーブが縮径され
ることにより、該アウタスリーブが前記シールゴム層の
外周面に圧接されて、該シールゴム層に圧縮力が及ぼさ
れている請求項1乃至4の何れかに記載の流体封入式筒
型マウント装置。 - 【請求項6】 前記中間スリーブの軸方向両端部が前記
アウタスリーブから軸方向外方に突出せしめられてお
り、かかる中間スリーブの軸方向突出端部の外周面に対
して、前記筒状ブラケットの内周面が直接に接着されて
いる請求項1乃至5の何れかに記載の流体封入式筒型マ
ウント装置。 - 【請求項7】 前記中間スリーブが合成樹脂製とされる
と共に、該中間スリーブにおける前記軸方向突出端部の
外周面にプラズマ処理が施されており、かかる軸方向突
出端部の外周面上で前記筒状ブラケットが直接形成され
ることによって、該筒状ブラケットの内周面が該軸方向
突出端部の外周面に対して直接に接着されている請求項
6に記載の流体封入式筒型マウント装置。 - 【請求項8】 前記アウタスリーブが合成樹脂製であ
り、該アウタスリーブの外周面に凹凸が形成されて、該
凹凸が前記筒状ブラケットに係合せしめられることによ
り、該筒状ブラケットの該アウタスリーブに対する相対
移動を規制する係合機構が設けられている請求項1乃至
7の何れかに記載の流体封入式筒型マウント装置。 - 【請求項9】 軸部材と、該軸部材の外方に所定距離を
隔てて配された中間スリーブを、本体ゴム弾性体によっ
て連結する一方、該本体ゴム弾性体にポケット部を設け
て該中間スリーブに設けられた窓部を通じて外周面に開
口せしめると共に、該中間スリーブにアウタスリーブを
外挿し、該アウタスリーブをシールゴム層を介して該中
間スリーブに嵌着せしめて該窓部を流体密に閉塞するこ
とにより、内部に非圧縮性流体が封入された流体室を形
成したマウント本体に対して、合成樹脂製の筒状ブラケ
ットが装着され、前記アウタスリーブに固定的に取り付
けられた流体封入式筒型マウント装置を製造するに際し
て、 前記アウタスリーブを合成樹脂材料にて形成し、前記軸
部材と前記中間スリーブが前記本体ゴム弾性体によって
連結された一体加硫成形品を前記非圧縮性流体中に浸漬
せしめて、かかる非圧縮性流体中で該中間スリーブに該
アウタスリーブを外挿することにより、前記窓部を仮シ
ールして前記流体室に該非圧縮性流体を封入した後、該
一体加硫成形品を該非圧縮性流体中から取り出して前記
筒状ブラケットの成形型にセットし、該アウタスリーブ
の外周面上に前記筒状ブラケットを形成することによ
り、該筒状ブラケットの成形樹脂圧力によって該アウタ
スリーブを縮径せしめて前記シールゴム層の外周面に圧
接し、前記窓部を本シールすることを特徴とする流体封
入式筒型マウント装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2437496A JP3633075B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 流体封入式筒型マウント装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2437496A JP3633075B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 流体封入式筒型マウント装置およびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09217781A true JPH09217781A (ja) | 1997-08-19 |
JP3633075B2 JP3633075B2 (ja) | 2005-03-30 |
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