JPH09217746A - 換気扇用モーターの軸受装置 - Google Patents
換気扇用モーターの軸受装置Info
- Publication number
- JPH09217746A JPH09217746A JP2228996A JP2228996A JPH09217746A JP H09217746 A JPH09217746 A JP H09217746A JP 2228996 A JP2228996 A JP 2228996A JP 2228996 A JP2228996 A JP 2228996A JP H09217746 A JPH09217746 A JP H09217746A
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- oil
- bearing
- lubricating oil
- fluorine
- motor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 換気扇用モーターの軸受装置において、調理
時に発生する植物油や周囲温度の上昇によってモーター
の特性が変化するのを防止することを目的とする。 【解決手段】 焼結含油軸受6と、焼結含油軸受6に潤
滑油を供給する含油部材8を設け、潤滑油としてフッ素
系潤滑油を設けることにより、フッ素系潤滑油がレンジ
から上昇する植物油や熱により化学的に変化するのが防
止され、モーターの特性が変化するのを防止できる。
時に発生する植物油や周囲温度の上昇によってモーター
の特性が変化するのを防止することを目的とする。 【解決手段】 焼結含油軸受6と、焼結含油軸受6に潤
滑油を供給する含油部材8を設け、潤滑油としてフッ素
系潤滑油を設けることにより、フッ素系潤滑油がレンジ
から上昇する植物油や熱により化学的に変化するのが防
止され、モーターの特性が変化するのを防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、台所等で使用され
る換気扇に設けられる換気扇用モーターの軸受装置に関
する。
る換気扇に設けられる換気扇用モーターの軸受装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、換気扇用モーターの軸受装置とし
て図4に示されるものが知られていた。以下、その構成
について図4を参照しながら説明する。
て図4に示されるものが知られていた。以下、その構成
について図4を参照しながら説明する。
【0003】図に示すように、回転軸101を回転自在
に支持する焼結含油軸受102に潤滑油(合成油、鉱物
油)を供給するようにフェルト等の含油部材103を設
け、焼結含油軸受102を調芯ばね104を用いて保持
するように含油部材103とともに軸受ケース105内
に収納するように構成していた。
に支持する焼結含油軸受102に潤滑油(合成油、鉱物
油)を供給するようにフェルト等の含油部材103を設
け、焼結含油軸受102を調芯ばね104を用いて保持
するように含油部材103とともに軸受ケース105内
に収納するように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の換気
扇用モーターの軸受装置では、台所で使用した場合、回
転軸101に取付けられた羽根(図示せず)に付着した
調理時に発生する植物油が回転軸101を伝って焼結含
油軸受102内に侵入して合成油や鉱物油からなる潤滑
油と化学反応を起こし、潤滑機能を失い焼結含油軸受1
02の摺動面を目づまりさせるとともに、レンジ等から
発生する熱などにより高温雰囲気の下においては粘度特
性が変化しやすく、換気扇用モーターの特性が安定しな
くなるものであった。
扇用モーターの軸受装置では、台所で使用した場合、回
転軸101に取付けられた羽根(図示せず)に付着した
調理時に発生する植物油が回転軸101を伝って焼結含
油軸受102内に侵入して合成油や鉱物油からなる潤滑
油と化学反応を起こし、潤滑機能を失い焼結含油軸受1
02の摺動面を目づまりさせるとともに、レンジ等から
発生する熱などにより高温雰囲気の下においては粘度特
性が変化しやすく、換気扇用モーターの特性が安定しな
くなるものであった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、調理
時に発生する植物油や周囲温度の上昇によってモーター
の特性が変化するのを防止できる換気扇用モーターの軸
受装置を提供することを目的とする。
時に発生する植物油や周囲温度の上昇によってモーター
の特性が変化するのを防止できる換気扇用モーターの軸
受装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の換気扇用モータ
ーの軸受装置においては、回転軸を支持する焼結含油軸
受と、この焼結含油軸受に供給される潤滑油を保有する
含油部材とを設け、潤滑油をフッ素系潤滑油としたもの
である。
ーの軸受装置においては、回転軸を支持する焼結含油軸
受と、この焼結含油軸受に供給される潤滑油を保有する
含油部材とを設け、潤滑油をフッ素系潤滑油としたもの
である。
【0007】この本発明によれば、調理時に発生する植
物油や周囲温度の上昇によってモーターの特性が変化す
るのを防止できる換気扇用モーターの軸受装置を提供す
ることができる。
物油や周囲温度の上昇によってモーターの特性が変化す
るのを防止できる換気扇用モーターの軸受装置を提供す
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、回転軸を回転自在に支持する焼結含油軸受と、この
焼結含油軸受を調芯ばねにより押圧して内部に保持する
とともに、前記含油部材を収納する軸受ケースとを備
え、前記潤滑油をフッ素系潤滑油としたものであり、台
所等で換気扇を使用してもフッ素潤滑油は化学的に安定
しており、調理時に発生する植物油による影響を受けな
くなるとともに、高温でも他の潤滑油に比べ粘度特性が
変化しにくく潤滑特性が安定し、モーターの特性が変化
するのを防ぐという作用を有する。
は、回転軸を回転自在に支持する焼結含油軸受と、この
焼結含油軸受を調芯ばねにより押圧して内部に保持する
とともに、前記含油部材を収納する軸受ケースとを備
え、前記潤滑油をフッ素系潤滑油としたものであり、台
所等で換気扇を使用してもフッ素潤滑油は化学的に安定
しており、調理時に発生する植物油による影響を受けな
くなるとともに、高温でも他の潤滑油に比べ粘度特性が
変化しにくく潤滑特性が安定し、モーターの特性が変化
するのを防ぐという作用を有する。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、回転軸
を潤滑油を介在して回転自在に支持するように内周に動
圧発生溝を形成した動圧流体軸受と、この動圧流体軸受
を調芯ばねにより押圧して内部に保持する軸受ケースと
を備え、前記潤滑油をフッ素潤滑油としたものであり、
調理時に発生する植物油や周囲温度の上昇によってモー
ターの特性が変化するのを防止できるとともに、回転軸
の回転時には、潤滑油が動圧発生溝内で加圧され、回転
軸は油膜により浮上した状態で回転することとなり、回
転軸と動圧流体軸受は無接触状態となり、潤滑油は動圧
発生溝により外部に漏れることがなくなり少量の潤滑油
により長寿命化が図れるという作用を有する。
を潤滑油を介在して回転自在に支持するように内周に動
圧発生溝を形成した動圧流体軸受と、この動圧流体軸受
を調芯ばねにより押圧して内部に保持する軸受ケースと
を備え、前記潤滑油をフッ素潤滑油としたものであり、
調理時に発生する植物油や周囲温度の上昇によってモー
ターの特性が変化するのを防止できるとともに、回転軸
の回転時には、潤滑油が動圧発生溝内で加圧され、回転
軸は油膜により浮上した状態で回転することとなり、回
転軸と動圧流体軸受は無接触状態となり、潤滑油は動圧
発生溝により外部に漏れることがなくなり少量の潤滑油
により長寿命化が図れるという作用を有する。
【0010】以下、本発明の実施の形態について図1〜
図3を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1および図2に示すように、内部に
固定子1および回転子2を収納するモーターケース3の
前面部と後面部に一方が小径に形成された筒状の軸受ケ
ース4の嵌合する嵌合部5を形成し、軸受ケース4内に
は焼結含油軸受6と焼結含油軸受6を保持する調芯ばね
7および焼結含油軸受6に潤滑油を供給するフェルト等
の含油部材8を収納し、調芯ばね7および含油部材8が
飛出さないように径大側の端部を内方に曲げて、回転軸
9を回転自在に支持する軸受装置を形成し、潤滑油とし
てフッ素系潤滑油を用いて構成する。
図3を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1および図2に示すように、内部に
固定子1および回転子2を収納するモーターケース3の
前面部と後面部に一方が小径に形成された筒状の軸受ケ
ース4の嵌合する嵌合部5を形成し、軸受ケース4内に
は焼結含油軸受6と焼結含油軸受6を保持する調芯ばね
7および焼結含油軸受6に潤滑油を供給するフェルト等
の含油部材8を収納し、調芯ばね7および含油部材8が
飛出さないように径大側の端部を内方に曲げて、回転軸
9を回転自在に支持する軸受装置を形成し、潤滑油とし
てフッ素系潤滑油を用いて構成する。
【0011】上記のように構成された軸受装置を設けた
換気扇を台所のレンジ上方に設置した場合、調理時に上
昇する植物油が例え焼結含油軸受6の摺動面に侵入して
も、焼結含油軸受6内にフッ素系潤滑油を用いているの
で、化学的に安定し、焼結含油軸受6の摺動面が目づま
りを起こすこともなく、また、レンジから上昇する熱を
受けてもフッ素系潤滑油の粘度が下がることなく、潤滑
特性を安定した状態で保持できることとなる。
換気扇を台所のレンジ上方に設置した場合、調理時に上
昇する植物油が例え焼結含油軸受6の摺動面に侵入して
も、焼結含油軸受6内にフッ素系潤滑油を用いているの
で、化学的に安定し、焼結含油軸受6の摺動面が目づま
りを起こすこともなく、また、レンジから上昇する熱を
受けてもフッ素系潤滑油の粘度が下がることなく、潤滑
特性を安定した状態で保持できることとなる。
【0012】このように本発明の実施の形態1による換
気扇用モーターの軸受装置によれば潤滑油としてフッ素
系潤滑油を用いているので、フッ素系潤滑油がレンジか
ら上昇する植物油や熱により化学的に変化するのが防止
され、モーターの特性が変化するのを防止できる。
気扇用モーターの軸受装置によれば潤滑油としてフッ素
系潤滑油を用いているので、フッ素系潤滑油がレンジか
ら上昇する植物油や熱により化学的に変化するのが防止
され、モーターの特性が変化するのを防止できる。
【0013】(実施の形態2)図3は実施の形態2を示
し、実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、その
説明は省略する。
し、実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、その
説明は省略する。
【0014】図に示すように、内周にほぼVの字状の動
圧発生溝10を形成した動圧流体軸受11を調芯ばね7
を介して軸受ケース4内に設け、動圧発生溝10内には
少量のフッ素系潤滑油を設ける。
圧発生溝10を形成した動圧流体軸受11を調芯ばね7
を介して軸受ケース4内に設け、動圧発生溝10内には
少量のフッ素系潤滑油を設ける。
【0015】上記構成において、回転軸9が回転する
と、動圧流体軸受11に形成した動圧発生溝10内にお
いてフッ素系潤滑油がポンピング作用により中央に向か
い加圧され、回転軸9が油膜により浮上した状態で回転
し、フッ素系潤滑油は動圧流体軸受11の端面より外部
に流出することがなくなる。
と、動圧流体軸受11に形成した動圧発生溝10内にお
いてフッ素系潤滑油がポンピング作用により中央に向か
い加圧され、回転軸9が油膜により浮上した状態で回転
し、フッ素系潤滑油は動圧流体軸受11の端面より外部
に流出することがなくなる。
【0016】このように本発明の実施の形態2の換気扇
用モーターの軸受装置によれば、動圧流体軸受11およ
びフッ素系潤滑油を設けているので、上記実施の形態1
と同様に調理時に発生する植物油や周囲温度の上昇によ
ってモーターの特性が変化するのを防止できるととも
に、回転軸9の回転時には回転軸9が動圧流体軸受11
と無接触状態で回転し、低振動、低騒音化が図れるのに
加え、少量のフッ素系潤滑油により長寿命化を図ること
ができる。
用モーターの軸受装置によれば、動圧流体軸受11およ
びフッ素系潤滑油を設けているので、上記実施の形態1
と同様に調理時に発生する植物油や周囲温度の上昇によ
ってモーターの特性が変化するのを防止できるととも
に、回転軸9の回転時には回転軸9が動圧流体軸受11
と無接触状態で回転し、低振動、低騒音化が図れるのに
加え、少量のフッ素系潤滑油により長寿命化を図ること
ができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、焼結含油
軸受に給油される潤滑油としてフッ系潤滑油を設けたの
で、調理時に発生する植物油や周囲温度の上昇によって
モーターの特性が変化するのを防止できる換気扇用モー
ターの軸受装置を提供することができる。
軸受に給油される潤滑油としてフッ系潤滑油を設けたの
で、調理時に発生する植物油や周囲温度の上昇によって
モーターの特性が変化するのを防止できる換気扇用モー
ターの軸受装置を提供することができる。
【0018】また、動圧発生溝を形成した動圧流体軸受
を設け、動圧発生溝にフッ系潤滑油を設けたので、調理
時に発生する植物油や周囲温度の上昇によってモーター
の特性が変化するのを防止できるのに加え、潤滑油量を
少なくしても長寿命化を図ることができるという有利な
効果が得られる。
を設け、動圧発生溝にフッ系潤滑油を設けたので、調理
時に発生する植物油や周囲温度の上昇によってモーター
の特性が変化するのを防止できるのに加え、潤滑油量を
少なくしても長寿命化を図ることができるという有利な
効果が得られる。
【図1】本発明の実施の形態1による換気扇用モーター
の軸受装置の断面図
の軸受装置の断面図
【図2】同実施の形態1の換気扇用モーターの断面図
【図3】同実施の形態2による換気扇用モーターの軸受
装置の断面図
装置の断面図
【図4】従来の換気扇用モーターの軸受装置の断面図
4 軸受ケース 6 焼結含油軸受 7 調芯ばね 8 含油部材 9 回転軸 10 動圧発生溝 11 動圧流体軸受
Claims (2)
- 【請求項1】 回転軸を回転自在に支持する焼結含油軸
受と、この焼結含油軸受に供給される潤滑油を保有する
含油部材と、前記焼結含油軸受を調芯ばねにより押圧し
て内部に保持するとともに、前記含油部材を収納する軸
受ケースとを備え、前記潤滑油をフッ素系潤滑油とした
換気扇用モーターの軸受装置。 - 【請求項2】 回転軸を潤滑油を介在して回転自在に支
持するように内周に動圧発生溝を形成した動圧流体軸受
と、この動圧流体軸受を調芯ばねにより押圧して内部に
保持する軸受ケースとを備え、前記潤滑油をフッ素系潤
滑油とした換気扇用モーターの軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2228996A JPH09217746A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 換気扇用モーターの軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2228996A JPH09217746A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 換気扇用モーターの軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09217746A true JPH09217746A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12078597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2228996A Pending JPH09217746A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 換気扇用モーターの軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09217746A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109962561A (zh) * | 2017-12-26 | 2019-07-02 | 东京零件工业股份有限公司 | 电机 |
-
1996
- 1996-02-08 JP JP2228996A patent/JPH09217746A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109962561A (zh) * | 2017-12-26 | 2019-07-02 | 东京零件工业股份有限公司 | 电机 |
CN109962561B (zh) * | 2017-12-26 | 2021-03-26 | 东京零件工业股份有限公司 | 电机 |
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