JPH09217657A - 摺動絞り弁型気化器 - Google Patents

摺動絞り弁型気化器

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JPH09217657A
JPH09217657A JP5096696A JP5096696A JPH09217657A JP H09217657 A JPH09217657 A JP H09217657A JP 5096696 A JP5096696 A JP 5096696A JP 5096696 A JP5096696 A JP 5096696A JP H09217657 A JPH09217657 A JP H09217657A
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JP
Japan
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air
fuel
jet
main intake
throttle valve
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Pending
Application number
JP5096696A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuzo Takeuchi
勇造 竹内
Satoru Suzuki
悟 鈴木
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TEIKEI KIKAKI KK
TK Carburetor Co Ltd
Original Assignee
TEIKEI KIKAKI KK
TK Carburetor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般に気化器は、アイドリングなどのように
吸気管負圧が大きい時は空気の圧縮性の影響で吸気流量
が少な目となって空燃比が濃くなり、逆に中高速運転時
などのように吸気管負圧が小さくなると空燃比が薄くな
って燃料が不足ぎみとなるため、低速系およびパワー系
などの燃料制御系を別途設ける必要があり、構成が複雑
となる。 【解決手段】 空気圧縮の起こらない負圧に制御される
制御圧力室13で空気と燃料を混合し一定空燃比の混合気
を得る。その後、この混合気と主吸気絞り部8で計量さ
れた空気とを前記主吸気絞り部8下流の主吸気通路で混
合させる。この混合気と空気は圧縮流体どうしなので前
記吸気絞り部8で計量される空気と制御圧力室13から噴
出される混合気は比例し、主吸気通路3内で生成される
混合気の空燃比は全運転域で一定となる。従って適正な
空燃比で安定した燃料供給をおこなうことができ、燃料
系を構成の簡単な一系統化にすることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主吸気通路内に進退し
て主吸気通路を開閉制御する摺動絞り弁を備える摺動絞
り弁型気化器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に気化器は、アイドリングなどのよ
うに吸気管負圧が大きい時は空気の圧縮性の影響で吸気
流量が少な目となって空燃比が濃くなり、逆に中高速運
転時などのように吸気管負圧が小さくなると空燃比が薄
くなって燃料が不足ぎみとなるため、低速系およびパワ
ー系などの燃料制御系を別途設ける必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
気化器を多系統化すると空燃比制御が複雑となるととも
に、車両発進時および急加速時など各燃料系のつながり
がうまくいかないための息付きの発生などの乗り心地の
不具合が生じる。
【0004】また主吸気通路内に進退して主吸気通路を
開閉制御する摺動絞り弁を備えると共に、該絞り弁に連
動するジェットニードルをニードルジェット内に挿入
し、前記摺動絞り弁で吸入空気量を制御すると共に、ニ
ードルジェットのジェット部とニードル間に形成される
間隙の面積を変えることにより供給燃料をアイドリング
運転から全開運転まで制御するようにした気化器がある
が、これも圧縮性流体の空気を摺動絞り弁で、非圧縮性
流体の燃料をジェットニードルで制御するだけであり、
空気圧縮の影響を避けることはできず、全運転域で空燃
比を一定化することは困難である。
【0005】本発明は、燃料系を構成の簡単な一系統化
にするとともに、適正な空燃比で安定した燃料供給をお
こなうことができる摺動絞り弁型気化器を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、主吸気通路内
に進退して主吸気通路を開閉制御する摺動絞り弁を備
え、該絞り弁の底壁を吸気下流に向かって吸気通路断面
積が大きくなるように傾斜させ、該底壁とこれに対向す
る主吸気通路壁面とで形成される最狭部によって主吸気
絞り部を形成し、主吸気絞り部または該主吸気絞り部よ
り下流の主吸気通路に燃料噴孔を開口させ、しかも該主
吸気絞り部より上流には燃料の噴口を一切設けず、前記
燃料噴孔に混合気計量ジェット、その燃料流上流に燃料
計量ジェットを設けると共に、前記混合気計量ジェット
と燃料計量ジェットで囲まれる制御圧力室を設け、この
制御圧力室に空気計量ジェットを備えた空気導入通路を
接続し、前記絞り弁に混合気計量ジェットおよび燃料計
量ジェット内に間隙をもって挿入されこれらの開口面積
を制御するジェットニードルを連動させ、さらに前記制
御圧力室の負圧が所定値以下になるように前記混合気計
量ジェットと空気計量ジェットの絞り面積を設定する。
そして前記制御圧力室の負圧が空気圧縮が生じない大き
さの負圧に制御されることによって、空気導入通路と燃
料計量ジェットから制御圧力室に吸引される空気と燃料
は常に比例し、この制御圧力室で生成される混合気の空
燃比は一定となる。一方、主吸気通路を流れる空気は前
記主吸気絞り部で規制され、前記制御圧力室から噴出さ
れる混合気と混合されるが、この制御圧力室の混合気は
空気の体積比が大であるため空気と同様の圧縮性があ
り、従って、主吸気通路を流れる空気と燃料噴孔から供
給される混合気は常に比例し、機関へ供給される空燃比
は全回転域で一定となる。
【0007】
【実施例】図1において、1は摺動絞り弁型気化器で、
そのボデー2には主吸気通路3が貫通し、該主吸気通路
3に交叉して絞り弁案内筒4が設けられる。該案内筒4
には機関出力を直接制御する摺動絞り弁5が進退自在に
挿入される。この摺動絞り弁5の底壁6は吸気下流に向
かって吸気通路断面積が大きくなるように傾斜され、該
絞り弁底壁とこれに対向する主吸気通路壁面との間に形
成される最狭部によって主吸気絞り部8が形成される。
この主吸気絞り部8により主吸気通路3の実効口径が制
御される。
【0008】一方、前記摺動絞り弁底壁6と対向する主
吸気通路3には、該主吸気絞り部8より下流の前記傾斜
面に対向して燃料噴孔10が開口し、この噴孔10には
混合気計量ジェット11が設けられ、その下方には燃料
計量ジェット12が設けられる。また、前記燃料噴口1
0の開口は前記摺動絞り弁底壁6の傾斜面に対向する位
置に限定されるものではなく、主吸気絞り部8または該
主吸気絞り部8より下流であればその開口位置は変更可
能である。また、前記主吸気絞り部8の上流には燃料の
噴孔は一切開口されない。前記混合気計量ジェット11
と前記燃料計量ジェット12との間には制御圧力室13
が形成され、この制御圧力室13には他方を大気または
図示しないエアクリーナの吸気下流に連通する空気導入
通路14が接続され、この空気導入通路14には空気計
量ジェット15が設けられる。前記燃料計量ジェット1
1の下方はフロート室17の油面下に連通されている。
このフロート室17の燃料はフロート18とニードル弁
19により構成されるフロート機構によって定油面に形
成されている。このフロート機構は従来から使用されて
いる一般的な構成のものである。
【0009】前記摺動絞り弁5の底部にはジェットニー
ドル21が取り付けられる。このジェットニードル21
の先端側は前記混合気計量ジェット11および燃料計量
ジェット12内に挿入され、前記制御圧力室13に流入
する燃料はジェットニードル21と燃料計量ジェット1
2間に形成される間隙により計量される。また、制御圧
力室13で生成された混合気はジェットニードル21と
混合気計量ジェット11の間に形成される間隙により計
量され主吸気通路3に噴出される。
【0010】前記制御圧力室13の負圧は前記混合気計
量ジェット11とジェットニードル21の間隙および空
気計量ジェット15によって制御され、この負圧はアイ
ドリング時または減速時等で摺動絞り弁5下流の負圧が
最も高い時でも空気圧縮のおこらない60mmHg以下とな
るように、混合気計量ジェット11の面積より空気計量
ジェット15の面積が大きく設定される。従って制御圧
力室13内では空気と燃料の量が比例して混合され空燃
比A/Fは常に一定となる。
【0011】また、前記制御圧力室13で生成される混
合気は前記混合気計量ジェット11とジェットニードル
21の間隙で計量されて主吸気通路3へ噴出され、前記
主吸気絞り部8で計量された空気と混合されるが、前記
制御圧力室13の混合気と主吸気通路3を流れる空気は
ともに圧縮流体であり、従って、この混合気と空気の量
は比例し、機関に供給される混合気の空燃比A/Fは全
運転域で一定となる。
【0012】次いで上記実施例の作用を説明する。前記
主吸気絞り部8で計量された空気流はその吸気下流側に
形成される摺動絞り弁底壁6の傾斜面に沿って滑らかに
主吸気通路3内に広がり、乱流の発生が極めて少なくな
り、前記燃料噴口には安定した吸気負圧が作用する。ま
たこの吸気負圧の大きさは所定開度以下では前記摺動絞
り弁5の底壁傾斜角によって調整可能であり、この角度
によってエンジン特性に合わせた設定ができる。また前
記制御圧力室13の負圧は、混合気計量ジェット11と
ジェットニードル21の間隙および空気計量ジェット1
5の面積比によって決まり、空気の圧縮がおきない60
mmHg以下に制御される。従って空気導入通路14と燃料
計量ジェット15から制御圧力室13に吸引される空気
量と燃料量は常に比例し、この制御圧力室13で生成さ
れる混合気の空燃比A/Fは一定となる。一方、主吸気
通路3を流れる空気は前記主吸気絞り部8で規制され、
前記制御圧力室13から混合気計量ジェット11とジェ
ットニードル21の間隙を経て噴出される前記混合気と
混合されるが、この制御圧力室13内の混合気は空気の
体積比が大であるため空気と同様の圧縮流体となってお
り、主吸気絞り部8で計量された空気量と燃料噴孔10
から噴出される混合気量は常に比例し、機関へ供給され
る空燃比A/Fは全回転域で一定となる。
【0013】図2は一側を制御圧力室13に接続し他側
を前記主吸気絞り部8下流の主吸気通路3に接続するア
イドル通路25を設けた例を示す。このように構成する
ことによりアイドリング運転時の燃料供給を前記アイド
ル通路25からおこない、アイドリング運転の安定化を
図ることができる。
【0014】図3は前記空気導入通路14に自動または
手動によって空気量の調整が可能な補正弁27を設け、
制御圧力室13の負圧を調整し混合比A/Fを補正する
ようにした実施例である。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、空
気圧縮の起こらない大きさの負圧に制御される制御圧力
室で空気と燃料を混合し一定空燃比の混合気を得るとと
もに、この混合気と主吸気絞り部で計量された空気とを
前記主吸気絞り部または主吸気絞り部下流の主吸気通路
で混合させることにより、機関に供給する空燃比を全運
転域で一定に保つことができるので、燃料系を一系統で
制御できコストの低減が図れるとともに、車両発進時、
急加速時等の息付きを防止できる。
【0016】また、前記主吸気絞り部8の吸気下流側の
摺動絞り弁の底壁を吸気下流に向かって吸気通路断面積
が大きくなるように傾斜させたので、前記主吸気絞り部
で計量された空気流はこの傾斜面に沿って滑らかに主吸
気通路3内に広がり、乱流の発生が極めて少なくなり、
前記燃料噴口には安定した吸気負圧が作用する。またこ
の傾斜角を変更することによって摺動絞り弁の所定開度
以下での吸気負圧をエンジン特性に合わせて調整するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明摺動絞り弁型気化器の一実施例を示す縦
断面図ある。
【図2】本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
【図3】本発明の空気導入通路に補正弁を設けた実施例
を示す要部説明図である。
【符号の説明】
1 摺動絞り弁型気化器 3 主吸気通路 5 摺動絞り弁 8 吸気絞り部 11 混合気計量ジェット 12 燃料計量ジェット 13 制御圧力室 15 空気計量ジェット 21 ジェットニードル 25 アイドル通路 27 補正弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主吸気通路内に進退して主吸気通路を開
    閉制御する摺動絞り弁を備え、該絞り弁の底壁を吸気下
    流に向かって吸気通路断面積が大きくなるように傾斜さ
    せ、該底壁とこれに対向する主吸気通路壁面とで形成さ
    れる最狭部によって主吸気絞り部を形成し、主吸気絞り
    部または該主吸気絞り部より下流の主吸気通路に燃料噴
    孔を開口させ、しかも該主吸気絞り部より上流には燃料
    の噴口を一切設けず、前記燃料噴孔に混合気計量ジェッ
    ト、その燃料流上流に燃料計量ジェットを設けると共
    に、前記混合気計量ジェットと燃料計量ジェットで囲ま
    れる制御圧力室を設け、この制御圧力室に空気計量ジェ
    ットを備えた空気導入通路を接続し、前記絞り弁に混合
    気計量ジェットおよび燃料計量ジェット内に間隙をもっ
    て挿入されこれらの開口面積を制御するジェットニード
    ルを連動させ、さらに前記混合気計量ジェットと空気計
    量ジェットの絞り面積を設定することにより前記制御圧
    力室内の負圧を所定値以下に制御することを特徴とする
    摺動絞り弁型気化器。
  2. 【請求項2】 前記空気計量ジェットは前記混合気計量
    ジェットとジェットニードルの間隙より絞り面積が大き
    く設定されることを特徴とする請求項1に記載の摺動絞
    り弁型気化器。
  3. 【請求項3】 前記制御圧力室内の負圧はアイドリング
    時および減速時等で吸気通路内の負圧が最も高い時でも
    60mmHg以下に調整されることを特徴とする請求項2に
    記載の摺動絞り弁型気化器。
JP5096696A 1996-02-13 1996-02-13 摺動絞り弁型気化器 Pending JPH09217657A (ja)

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