JPH09217358A - Pc基礎部材位置調整治具 - Google Patents

Pc基礎部材位置調整治具

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JPH09217358A
JPH09217358A JP5245796A JP5245796A JPH09217358A JP H09217358 A JPH09217358 A JP H09217358A JP 5245796 A JP5245796 A JP 5245796A JP 5245796 A JP5245796 A JP 5245796A JP H09217358 A JPH09217358 A JP H09217358A
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建二 広沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速確実にPC基礎部材の据付位置と建ち具
合を調整し得るようにする。 【解決手段】 押上治具13と、押上治具13を戴承す
る枠形戴承台14と、戴承台14を戴承する枠形支持台
15と、支持台15を支える脚材16と、上端が押上治
具13に接合されていて下端をPC基礎部材11に接合
して使用する吊り材17とでPC基礎部材位置調整治具
39を構成する。 戴承台と支持台は、平行に並んだ2
本のパイプの向き合う端部と端部を連結材で連結して枠
状に構成する。戴承台の連結材の長さaは、支持台のパ
イプの長さbよりも短くする。支持台の連結材の長さc
は、戴承台のパイプの長さdよりも短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の基礎施工
下地面に据付施工するPC基礎部材の据付位置を所定の
位置に合わせると共に、その建ち具合を垂直に揃えるP
C基礎部材位置調整治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、PC基礎部材の据付位置を所定の
位置に合わせる据付位置の調整や建ち具合を垂直に揃え
る建ち具合調整は、仮置きした基礎施工下地面12とP
C基礎部材11の間の隙間に大型バール10の先端を差
し込み、その大型バール10をテコにして前後左右に、
或いは、上下に振り動かし、その都度PC基礎部材11
の据付位置や建ち具合を目視確認して行っている(図1
2)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この大型バールを用い
た従来のPC基礎部材据付位置調整方法では、PC基礎
部材が高重量物なので据付位置の調整に多大な労力を要
し、大型バールを力まかせに大きく振り動かさなければ
PC基礎部材が移動しないので、大型バールの振り動か
し方を加減してPC基礎部材の据付位置を微調整するこ
とが難しい。
【0004】又、PC基礎部材のレベルを揃えると建ち
具合具合や並び具合に不揃いが生じ、並び具合を揃える
とレベルや建ち具合に不揃いが生じ、PC基礎部材のレ
ベルと建ち具合と並び具合が同時に揃うまでには何回も
大型バールを振り動かし、その振り動かす度にレベルと
建ち具合と並び具合をそれぞれ目視確認しなければなら
ないので、PC基礎部材据付位置調整に手間取る。
【0005】そして、PC基礎部材の据付位置の調整
は、PC基礎部材の一端を調整してから他端を調整する
やり方で、一端づつ行うのであるが、その一端の位置調
整をしてから他端の位置調整を行うときに、先にし終え
た一端でのレベルや建ち具合に不揃いが生じて再度調整
し直さなければならなくなることが起こるため、基礎部
材施工下地面に配列する全てのPC基礎部材の位置調整
をし終えるまでには相当の時間を要する。
【0006】PC基礎部材据付下地面の捨てコンクリー
トが薄く軟弱になっているときは、大型バールを介して
作用するPC基礎部材の重量によって基礎施工下地面に
亀裂や窪みが出来るため、大型バールによるPC基礎部
材の移動が困難になり、その大型バールを振り動かすに
は、大型バールの長さと作業員が立ち廻れるだけの余裕
のあるスペースを必要とする。しかし、建築現場によっ
てはそれほど広いスペースがない場合もあり、そのよう
な場合は狭い箇所で無理な姿勢で作業せざるを得なくな
るので危険を伴うことになる。
【0007】そして、大型バールを用いたPC基礎部材
の据付位置の調整においては、据付位置調整時にPC基
礎部材が浮き上がってしまうこともあり、そのときPC
基礎部材が転倒する危険があり、動かそうとするPC基
礎部材の足元(大型バールをかける箇所)が不安定で反
力がとれない場合もあり、クレーンを使用して吊り上げ
て微調節をするには余分な時間とコストが発生する。
【0008】
【発明の目的】本発明は、PC基礎部材据付位置の下地
面の良し悪しに影響されず、据付位置の調整時にはPC
基礎部材の建ち具合が損なわれず、建ち具合の調整時に
は据付位置が変わってしまわず、建ち具合と据付位置の
各調整をそれぞれ切り離して行うことが出来、且つ、迅
速確実にPC基礎部材の据付位置と建ち具合を調整し得
るようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るPC基礎部
材位置調整治具(39)は、ジャッキやテコ等の押上治
具(13)と、その押上治具(13)を戴承する枠形戴
承台(14)と、その戴承台(14)を戴承する枠形支
持台(15)と、その支持台(15)を支える脚材(1
6)と、上端が押上治具(13)に接合されていて下端
をPC基礎部材(11)に接合して使用する吊り材(1
7)とで構成され、戴承台(14)と支持台(15)
が、それぞれ平行に並んだ2本のパイプ(41・42、
51・52)の向き合う端部と端部を連結材(43・4
4、53・54)で連結して枠状に構成され、それら戴
承台(14)と支持台(15)の中央部がそれぞれパイ
プ(41・42、51・52)と連結材(43・44、
53・54)に囲まれた開口(21・40)となってお
り、戴承台の連結材(43・44)の長さaが、支持台
のパイプ(51・52)の長さbよりも短く、支持台の
連結材(53・54)の長さcが、戴承台のパイプ(4
1・42)の長さdよりも短くなっていることを第1の
特徴とする。
【0010】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具
(39)の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、押
上治具(13)に、油圧シリンダー本体(18)からピ
ストン(19)が出没する油圧ジャッキを使用し、その
油圧ジャッキ(13)の基台(20)を戴承台(14)
の平行に並んだ2本のパイプ(41・42)の中央部間
に架け渡し、その基台(20)によって戴承台(14)
の開口(21)を2本のパイプ(41・42)と基台
(20)と連結材(43・44)で囲まれた二つの開口
(21a・21b)に分割し、2本の吊り材(17a・
17b)を、ピストン(19)の先端に取り付けられた
天端部材(22)から、基台(20)を境に左右に分け
て、それぞれ基台(20)の左右の開口(21a・21
b)を通って平行に吊り下げ、それら2本の吊り材17
a・17bの下端に吊り具(23)を接合し、その平行
に吊り下げられた2本の吊り材(17a・17b)の外
側間の距離eを支持台の平行に並んだ2本のパイプの内
側間の距離cよりも短くしたことにある。
【0011】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具
(39)の第3の特徴は、上記第2の特徴に加えて、吊
り具(23)の上端部に従動部材(24)が螺子(2
5)に駆動される螺旋機構装置が形成されており、PC
基礎部材(11)を戴承する爪材(26)が吊り具(2
3)の下端部から突き出ており、吊り具(23)の上端
部の螺旋機構装置と下端部の爪材(26)の間がPC基
礎部材が嵌合するPC基礎部材嵌合スペース(28)と
なっており、そのPC基礎部材嵌合スペース(28)が
上端部の螺旋機構装置と下端部の爪材(26)とそれら
を連結する支材(27)とで囲まれてコ字形を成してお
り、爪材(26)が従動部材(24)の移動方向に平行
に向けて突き出ていることにある。
【0012】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具
(39)の第4の特徴は、上記第3の特徴に加えて、吊
り具(23)の上端部に螺旋機構装置の螺子(25)に
平行な他の螺子桿(29)が取り付けられており、爪材
(26)の突出先端(30)と同じ側となる螺子桿(2
9)の先端(31)に、下端(32)がPC基礎部材嵌
合スペース(28)に達する長さ(H)のPC基礎部材
係止舌片(33)が取り付けられていることにある。
【0013】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具
(39)の第5の特徴は、上記第3の特徴に加えて、爪
材(26)が2つの爪材に分岐しており、その分かれた
爪材と爪材の間が、鉄筋が嵌合する鉄筋嵌合スペース
(34)になっていることにある。
【0014】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具
(39)の第6の特徴は、上記第1の特徴に加えて、押
上治具(13)に油圧シリンダー本体(18)からピス
トン(19)が出没する油圧ジャッキが使用されてお
り、そのピストン(19)の上端に取り付けられた天端
部材(22)に2本の吊り材(17a・17b)の各上
端が接合されており、それら2本の吊り材(17a・1
7b)の各下端にアンカーボルト(35)に嵌合するア
ンカーボルト嵌合孔を有する吊上部材(37)が接合さ
れており、吊上部材(37)と吊り材(17)との接合
箇所(38)がアンカーボルト嵌合孔の中心線(63)
から離れていることにある。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図11は、本発明の実施の
形態を図示するものである。
【0016】
【第1実施例】即ち、図1〜図7は、本発明の第1実施
例に係るPC基礎部材位置調整治具39を図示するもの
である。PC基礎部材位置調整治具39は、押上治具1
3と、その押上治具13を戴承する枠形戴承台14と、
その戴承台14を戴承する枠形支持台15と、その支持
台15)を支える脚材16と、上端が押上治具13に接
合されていて下端をPC基礎部材11に接合して使用す
る吊り材17とで構成されている。
【0017】戴承台14と支持台15は、それぞれ平行
に並んだ2本のパイプ41・42・51・52の向き合
う端部と端部を連結材43・44・53・54で連結し
て枠状に構成され、それら戴承台14と支持台15の中
央部は、それぞれパイプ41・42・51・52と連結
材43・44・53・54に囲まれた開口21・40に
なっている。
【0018】戴承台の連結材43・44の長さaは、支
持台のパイプ51・52の長さbよりも短く、支持台の
連結材53・54の長さcは、戴承台のパイプ41・4
2の長さdよりも短くなっている。
【0019】このため、戴承台のパイプ41・42を支
持台のパイプ51・52の上に載せて、戴承台14を支
持台15の上に搭載した状態では、戴承台のパイプ41
・42と支持台の連結材53・54の間に隙間が前後に
分かれて2箇所に出来、同時に戴承台の連結材43・4
4と支持台のパイプ51・52の間にも隙間が左右に分
かれて2箇所に出来る。
【0020】このように出来る隙間に、図3と図4に図
示する如く、バールやパイプ等の桿材45を差し込んで
振り動かせば、パイプ41・42(51・52)と連結
材53・54(43・44)の間の隙間が押し広げられ
ることになり、その隙間が広がった分だけ戴承台14が
前後左右に移動することになる。
【0021】このためPC基礎部材11に吊り材17を
接合して吊り上げた状態において、それらの隙間に桿材
45を差し込んで振り動かせば、戴承台14に搭載した
押上治具13と共にPC基礎部材11を前後左右に移動
することが出来、そうすることによってPC基礎部材1
1の据付位置調整が出来る。
【0022】この場合、相対移動する戴承台14と支持
台15は、パイプ同士41・42と51・52が接触す
る点接触であるから、その間の摩擦抗力は少なく、従っ
て、PC基礎部材11の移動に左程の労力を要しない。
【0023】このように、戴承台14と支持台15のパ
イプ41・42・51・52は、このように点接触して
戴承台14が支持台15の上で滑動し易くするためのも
のであるから、図示された丸パイプ41・42・51・
52に代えて円形断面や半円形断面の軸材を使用するこ
とも出来、また、丸パイプを割ったような三日月形断面
の半円筒形の割りパイプを使用することも出来る。
【0024】丸パイプ41・42・51・52には、建
築現場の足場等に使用される単管を使用するとよい。
【0025】押上治具13には、油圧シリンダー本体1
8からピストン19が出没する油圧ジャッキが使用され
ている。油圧ジャッキ13の基台20は、戴承台14の
平行に並んだ2本のパイプ41・42の中央部間に架け
渡されており、その基台20によって戴承台14の開口
21が、2本のパイプ41・42と基台20と連結材4
3・44で囲まれた二つの開口21a・21bに分割さ
れている。
【0026】ピストン19の先端に取り付けられた天端
部材22からは2本の吊り材17a・17bが吊り下げ
られている。それら2本の吊り材17a・17bは、基
台20を境に左右に分かれ、それぞれ基台20の左右の
開口21a・21bを通って平行に吊り下げられてい
る。それら2本の吊り材17a・17bの下端には吊り
具23が接合されている。
【0027】そのように平行に吊り下げられた2本の吊
り材17a・17bの外側間の距離eは、支持台の平行
に並んだ2本のパイプの内側間の距離cよりも短くなっ
ている。このため、戴承台のパイプ41・42を支持台
のパイプ51・52の上に載せて戴承台14を支持台1
5の上に搭載した状態において、戴承台14の開口21
と支持台15の開口40を貫いて吊り材17を天端部材
22から垂直に吊り下げることが出来る。
【0028】吊り具23の上端部には、従動部材24が
螺子25に駆動される螺旋機構装置が形成されている。
吊り具23の下端部からは、PC基礎部材11を戴承す
る爪材26が突き出ている。吊り具23の上端部の螺旋
機構装置と下端部の爪材26の間は、PC基礎部材が嵌
合するPC基礎部材嵌合スペース28となっており、そ
のPC基礎部材嵌合スペース28は、上端部の螺旋機構
装置と、下端部の爪材26と、それらを連結する支材2
7とで囲まれてコ字形を成している。
【0029】支材27の上端部からは、爪材26と同じ
側に平板46が突き出ている。その平板の両端は、上向
きに突き出ており、この突き出た突出片47と突出片4
6に螺子25が回転可能に支架されている。この螺子2
5には従動部材24が螺子合わされており、螺子25が
回転するとき従動部材24が2つの突出片47・48の
間を往復移動するようになっている。従って、平板46
と突出片47と突出片48を含む支材27の上端部は、
上記の螺旋機構装置の固定フレームを構成することにな
る。
【0030】従動部材24には、短い角パイプ49が、
螺子25の長さ方向に対して直角になる方向に向けて、
平板46と平行に取り付けられている。その角パイプ4
9の両端部に開けた孔50には吊り材17の下端が通さ
れ、その孔50から突き出た吊り材17の下端にナット
55が螺着されている。
【0031】爪材46は、従動部材24の移動方向に平
行に向けて突き出ており、螺旋機構装置の螺子25と平
行になっている。このため、PC基礎部材11を吊り上
げた状態において、垂直に平行に並んだ2つの吊り材1
7a・17bが含まれる垂直面は、PC基礎部材11の
重心Gを通ることになる。
【0032】その状態において、従動部材24が螺子2
5に従って移動しても、PC基礎部材11の重心Gの位
置は変わらない。そして、その従動部材24が移動した
分だけ、PC基礎部材24の天端56の位置が変わる。
その結果、PC基礎部材11の前後の傾き具合が変わ
り、その従動部材24の移動によってPC基礎部材11
の建ち具合を垂直に揃えることが出来ることになる。
【0033】螺旋機構装置の固定フレームとなる2つの
突出片47・48の間には、もう1つの螺子桿29が螺
旋機構装置の螺子25に平行に支架されている。爪材2
6の突出先端30と同じ側となる螺子桿29の先端31
には、下端32がPC基礎部材嵌合スペース28に達す
る長さのPC基礎部材係止舌片33が取り付けられてお
り、係止舌片33は螺子桿29を回すと前後に移動し、
爪材26に戴承されてスペース28に嵌め込まれたPC
基礎部材11は、係止舌片33と支材27の間で確りと
挟持されることになる。
【0034】このため、PC基礎部材11の据付位置の
調整や建ち具合の調整を行う過程において、PC基礎部
材11と吊り具23との間がズレて、それらの調整作業
に支障を来すようなことはおこらない。
【0035】57は、螺子25と螺子桿29を回すハン
ドルであり、螺子25の先端と螺子桿29の先端に付け
替えて使用することが出来るようになっている。
【0036】爪材26の先端側は2つに分岐し、その分
かれた爪材と爪材の間に鉄筋が嵌合する鉄筋嵌合スペー
ス34を設けておくとよい。それは、PC基礎部材11
の中には、その下端からスターラップ筋58や下端主筋
57が突き出たものもあり、そのようなPC基礎部材1
1を吊り上げる場合に、スターラップ筋58が鉄筋嵌合
スペース34に嵌合して爪材26に突き当たることがな
いようにするためである。
【0037】
【第2実施例】図8〜図9は、本発明の第2実施例に係
るPC基礎部材位置調整治具39を図示するものであ
る。PC基礎部材位置調整治具39は、押上治具13
と、その押上治具13を戴承する枠形戴承台14と、そ
の戴承台14を戴承する枠形支持台15と、その支持台
15を支える脚材16と、上端が押上治具13に接合さ
れていて下端をPC基礎部材11に接合して使用する吊
り材17とで構成されている。
【0038】押上治具13には、油圧シリンダー本体1
8からピストン19が出没する油圧ジャッキが使用され
ている。ピストン19の上端に取り付けられた天端部材
22には2本の吊り材17a・17bの各上端が接合さ
れている。それら2本の吊り材17a・17bの各下端
には、アンカーボルト35に嵌合するアンカーボルト嵌
合孔を有する吊上部材37が接合されており、PC基礎
部材11の天端56から突き出ているアンカーボルト3
5を吊上部材37のアンカーボルト嵌合孔に差し込んで
ナット60を締め、PC基礎部材11を吊り上げるよう
になっている。
【0039】PC基礎部材11は、吊り材17a・17
bの長さを変えて左右のバランスがとられる。63は吊
り材17a・17bを長さを変える緊張器であり、それ
にはチエーンブロックやヒッパラーと称されるものが使
用される。
【0040】戴承台14と支持台15は、それぞれ平行
に並んだ2本のパイプ41・42・51・52の向き合
う端部と端部を連結材43・44・53・54で連結し
て枠状に構成され、それら戴承台14と支持台15の中
央部は、それぞれパイプ41・42・51・52と連結
材43・44・53・54に囲まれた開口21・40に
なっている。
【0041】戴承台の連結材43・44の長さaは、支
持台のパイプ51・52の長さbよりも短く、支持台の
連結材53・54の長さcは、戴承台のパイプ41・4
2の長さdよりも短くなっている。従って、この第2実
施例の場合も、前記第1実施例の場合と同様に、戴承台
14を支持台15の上に搭載し、戴承台のパイプ41・
42と支持台の連結材53・54の間、および、戴承台
の連結材43・44と支持台のパイプ51・52の間に
出来る隙間に桿材45を差し込んで振り動かし、戴承台
14を前後左右に移動させて、PC基礎部材11の据付
位置を調整することが出来る。
【0042】吊上部材37の吊り材17との接合箇所3
8は、アンカーボルト嵌合孔の中心線63から離れてい
る。このため、PC基礎部材11の天端56から突き出
ているアンカーボルト35を吊上部材37のアンカーボ
ルト嵌合孔に差し込んでナット60を締めて吊り上げた
状態において、アンカーボルト35を中心に吊上部材3
7を回転移動させると、2本の吊り材17a・17bが
含まれる垂直面からPC基礎部材11の重心Gまでの距
離が変わり、PC基礎部材11の重心Gの位置が変わる
ので、PC基礎部材11の傾きが変わることになる。従
って、アンカーボルト35を中心に吊上部材37を回す
ことによって、PC基礎部材の建ち具合の調整が出来
る。
【0043】
【第3実施例】図11は、上記第1実施例と第2実施例
における支持台15の連結材53・54と脚材16を、
U字状に折り曲げた単管により一体的に形成したPC基
礎部材位置調整治具39を図示するものである。この第
3実施例が示す如く、戴承台14と支持台15の連結材
43・44・53・54は、戴承台14と支持台15と
の3本のパイプと共に、バールやパイプ等の桿材を差し
込むための隙間の周縁の一部を形成し、その差し込んだ
桿材45をテコとして振り動かすとき、テコの力が作用
して戴承台14を支持台15の上で移動し得る形状のも
のであればよく、第1実施例と第2実施例における連結
材43・44・53・54の様に真っ直ぐになったもの
でなくてもよい。61は、パイプと連結材を接合するク
ランプである。
【0044】
【発明の効果】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具
13を使用する場合、押上治具13を操作してPC基礎
部材11を一旦持ち上げてやれば、桿材45を使用して
PC基礎部材11の据付位置を調整し、ハンドル57を
回し、或いは、吊上部材37を回してPC基礎部材11
の建ち具合を調整することが出来、従来のようにバール
を持って腰をかがめて作業する必要がなく安全である。
【0045】そして、PC基礎部材11は油圧ジャッキ
等の押上治具13を用いて持ち上げるので、PC基礎部
材11の据付位置や建ち具合を調整に然程の労力を要し
ない。
【0046】PC基礎部材11の据付位置の調整時に移
動する戴承台14は、支持台15に点接触していて楽に
動かせるので、微妙な据付位置の調整も簡単に出来る。
【0047】PC基礎部材11の下地面12への仮置き
にクレーンを使用するとしても、その仮置きしたPC基
礎部材11の据付位置や建ち具合の調整が簡単に出来る
ので、仮置き作業を短時間で終了し得、クレーンの使用
時間が短縮される。
【0048】戴承台14や支持台15などのPC基礎部
材位置調整治具13の多くの部分に、建築現場の足場に
使用される単管(丸パイプ)を使用することが出来、P
C基礎部材位置調整治具13を軽量で安く作ることが出
来る。
【0049】このように本発明によると、労力を左程要
せず、PC基礎部材据付位置の下地面の良し悪しに影響
されず、据付位置の調整時にはPC基礎部材の建ち具合
が損なわれず、建ち具合の調整時には据付位置が変わっ
てしまわず、建ち具合と据付位置の各調整をそれぞれ切
り離して行うことが出来、且つ、迅速確実にPC基礎部
材の据付位置と建ち具合を調整することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具の斜視
図である。
【図2】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具の要部
斜視図である。
【図3】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具の斜視
図である。
【図4】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具の斜視
図である。
【図5】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具の要部
側面図である。
【図6】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具の側面
図である。
【図7】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具の要部
斜視図である。
【図8】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具の斜視
図である。
【図9】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具の要部
斜視図である。
【図10】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具の側
面図である。
【図11】本発明に係るPC基礎部材位置調整治具の斜
視図である。
【図12】下地面に仮置きされたPC基礎部材の側面図
である。
【符号の説明】
10 大型バール 11 PC基礎部材 12 施工下地面 13 押上治具(ジャッキ) 14 戴承台 15 支持台 16 脚材 17 吊り材 18 シリンダー本体 19 ピストン 20 基台 21 開口 22 天端部材 23 吊り具 24 従動部材 25 螺子 26 爪材 27 支材 28 スペース 29 螺子桿 30 爪材の突出先端 31 螺子桿の先端 32 係止舌片の下端 33 係止舌片 34 スペース 35 アンカーボルト 37 吊上部材 38 接合箇所 39 PC基礎部材位置調整治具 40 開口 41 パイプ 42 パイプ 43 連結材 44 連結材 45 桿材 46 平板 47 突出片 48 突出片 49 角パイプ 50 孔 51 パイプ 52 パイプ 53 連結材 54 連結材 55 ナット 56 天端 57 ハンドル 58 スターラップ筋 59 下端主筋 60 ナット 61 クランプ 62 緊張器 63 中心線 G PC基礎部材の重心 a 戴承台の連結材の長さ b 支持台のパイプの長さ c 支持台の連結するパイプの長さ d 戴承台のパイプの長さ e 吊り材間の距離

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャッキやテコ等の押上治具(13)
    と、その押上治具(13)を戴承する枠形戴承台(1
    4)と、その戴承台(14)を戴承する枠形支持台(1
    5)と、その支持台(15)を支える脚材(16)と、
    上端が押上治具(13)に接合されていて下端をPC基
    礎部材(11)に接合して使用する吊り材(17)とで
    構成され; 戴承台(14)と支持台(15)が、それ
    ぞれ平行に並んだ2本のパイプ(41・42、51・5
    2)の向き合う端部と端部を連結材(43・44、53
    ・54)で連結して枠状に構成され; それら戴承台
    (14)と支持台(15)の中央部がそれぞれパイプ
    (41・42、51・52)と連結材(43・44、5
    3・54)に囲まれた開口(21・40)となってお
    り;戴承台の連結材(43・44)の長さaが、支持台
    のパイプ(51・52)の長さbよりも短く; 支持台
    の連結材(53・54)の長さcが、戴承台のパイプ
    (41・42)の長さdよりも短くなっていることを特
    徴とするPC基礎部材位置調整治具。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の押上治具(13)
    が、油圧シリンダー本体(18)からピストン(19)
    が出没する油圧ジャッキであり; 油圧ジャッキ(1
    3)の基台(20)が、戴承台(14)の平行に並んだ
    2本のパイプ(41・42)の中央部間に架け渡されて
    おり; その基台(20)によって戴承台(14)の開
    口(21)が、2本のパイプ(41・42)と基台(2
    0)と連結材(43・44)で囲まれた二つの開口(2
    1a・21b)に分割されており; 2本の吊り材(1
    7a・17b)が、ピストン(19)の先端に取り付け
    られた天端部材(22)から、基台(20)を境に左右
    に分かれ、それぞれ基台(20)の左右の開口(21a
    ・21b)を通って平行に吊り下げられており;それら
    2本の吊り材(17a・17b)の下端が、吊り具(2
    3)に接合されており; 平行に吊り下げられた2本の
    吊り材(17a・17b)の外側間の距離eが、支持台
    の平行に並んだ2本のパイプの内側間の距離cよりも短
    くなっていることを特徴とする請求項1に記載のPC基
    礎部材位置調整治具。
  3. 【請求項3】 前掲請求項2に記載の吊り具(23)の
    上端部に、従動部材(24)が螺子(25)に駆動され
    る螺旋機構装置が形成されており; PC基礎部材(1
    1)を戴承する爪材(26)が、吊り具(23)の下端
    部から突き出ており; 吊り具(23)の上端部の螺旋
    機構装置と下端部の爪材(26)の間が、PC基礎部材
    が嵌合するPC基礎部材嵌合スペース(28)となって
    おり、そのPC基礎部材嵌合スペース(28)が、上端
    部の螺旋機構装置と、下端部の爪材(26)と、それら
    を連結する支材(27)とで囲まれてコ字形を成し;爪
    材(26)が、従動部材(24)の移動方向に平行に向
    けて突き出ていること;を特徴とする請求項2に記載の
    PC基礎部材位置調整治具。
  4. 【請求項4】 前掲請求項3に記載の吊り具(23)の
    上端部に、螺旋機構装置の螺子(25)に平行に他の螺
    子桿(29)が取り付けられており; 爪材(26)の
    突出先端(30)と同じ側となる螺子桿(29)の先端
    (31)に、下端(32)がPC基礎部材嵌合スペース
    (28)に達する長さ(31)のPC基礎部材係止舌片
    (33)が取り付けられていることを特徴とする請求項
    3に記載のPC基礎部材位置調整治具。
  5. 【請求項5】 前掲請求項3に爪材(26)が2つの爪
    材に分岐しており;その分かれた爪材と爪材の間が、鉄
    筋が嵌合する鉄筋嵌合スペース(34)になっているこ
    とを特徴とする請求項3に記載のPC基礎部材位置調整
    治具。
  6. 【請求項6】 前掲請求項1に記載の押上治具(13)
    が油圧シリンダー本体(18)からピストン(19)が
    出没する油圧ジャッキであり; ピストン(19)の上
    端に取り付けられた天端部材(22)には2本の吊り材
    (17a・17b)の各上端が接合されており; それ
    ら2本の吊り材(17a・17b)の各下端には、アン
    カーボルト(35)に嵌合するアンカーボルト嵌合孔を
    有する吊上部材(37)が接合されており; 吊上部材
    (37)と吊り材(17)との接合箇所(38)が、ア
    ンカーボルト嵌合孔の中心線(63)から離れているこ
    とを特徴とする前掲請求項1に記載のPC基礎部材位置
    調整治具。
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