JPH11171466A - パネル吊り具およびパネルの吊り上げ方法 - Google Patents

パネル吊り具およびパネルの吊り上げ方法

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JPH11171466A
JPH11171466A JP36254397A JP36254397A JPH11171466A JP H11171466 A JPH11171466 A JP H11171466A JP 36254397 A JP36254397 A JP 36254397A JP 36254397 A JP36254397 A JP 36254397A JP H11171466 A JPH11171466 A JP H11171466A
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panel
frame
upper frame
support piece
lifting
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JP36254397A
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Inventor
Kunimitsu Takahashi
邦光 高橋
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NIHON YTONG CO Ltd
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NIHON YTONG CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルの下面にロックウール等の柔らかい素
材を複合した吸音パネルを搬送し、梁に敷設できるパネ
ル吊り具およびパネルの吊り上げ方法を提供すること。 【解決手段】 パネル吊り具は、係止枠を、パネルの上
面に沿って配置される上部フレームと、パネルの下面に
沿って配置される下部フレームと、パネルの長辺木口に
沿って配置され、前記上部フレームの一端部と前記下部
フレームの一端部とを連結した垂直フレームとによって
コ字状に構成するとともに、上部フレームの他端部にク
レーンのフックに係合させるための連結手段を形成して
おり、パネルの吊り上げ方法は、上記パネル吊り具をパ
ネルの長手方向両端部付近の長辺木口にそれぞれ装着
し、上記連結手段を介してクレーンのフックに垂下させ
てパネルを吊り上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量気泡コンクリ
ート(以下「ALC」という)パネル、PCパネル等の
パネル吊り具に関するもので、特に水平部材として使用
されるパネルを吊り上げ、搬送し、かつ敷設する場合に
有利なパネル吊り具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は三角スリングと称されているパネ
ル吊り具を示している。三角スリング51は受けアング
ル51aと吊り金具51bおよび両者を接続するワイヤ
ー51cから構成される。三角スリング51では、受け
アングル51aをALCパネル50の短辺木口の両端部
下縁に掛け、吊り金具51bの上部をクレーン53のフ
ック52に掛けてクレーン53でALCパネル50を吊
り上げ搬送する。また、図8はベルトスリングと称され
ているパネル吊り具を示している。ベルトスリング61
は、ナイロン、テトロン、布等によって形成されるベル
ト部61aと該ベルト部61aの両端に形成または配設
されるアイ部61bとから構成される。このベルトスリ
ング61では、ベルト部61aをALCパネル60の周
囲に巻き付け、アイ部61bにクレーンのフック62を
掛け、クレーンで吊ることによりベルト部61aとAL
Cパネル60との摩擦力でALCパネル60を支持し、
搬送する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、三角スリン
グ51を用いた場合は、受けアングル51aがALCパ
ネル50の両端部下縁に位置しているため、パネル50
を梁に敷設する際に受けアングル51aが梁と干渉して
しまう。したがって、パネルを梁の上に直接敷設するこ
とができない。このため三角スリング51を使用してパ
ネル50を梁に敷設する場合には、仮置き作業が必要と
なり、作業が煩雑になる。
【0004】また、ベルトスリング61を用いた場合
は、ALCパネル60を垂直に吊る動作が基本であり、
ALCパネル60を水平状態にして梁の上に直接敷設す
る作業には困難が伴う。また、水平状態でALCパネル
60を梁の上に直接敷設できたとしても、ベルト部61
aがALCパネル60の中間部に巻回されているので、
ベルトスリング61を除去する手間がかかる上に、ベル
トスリング61の厚み分だけ人力により幅寄せする作業
が生じる。さらに、上記したように、ベルト部61aが
ALCパネル60の中間部に巻回されるため、ALCパ
ネル60の下面にロックウール、グラスウール等の柔ら
かい素材を複合した吸音パネル等を搬送する場合は、ロ
ックウール、グラスウール等がつぶれる虞れがある。
【0005】そこで、本発明の目的は、水平部材用のパ
ネルを梁の上に直接敷設することができ、さらに、パネ
ルの下面にパネル端部の梁へのかかり代部分を除いてロ
ックウール等の柔らかい素材を複合したパネルも搬送で
きるパネル吊り具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のパネル吊り具
では、係止枠を、パネルの上面に沿って配置される上部
フレームと、パネルの下面に沿って配置される下部フレ
ームと、パネルの長辺木口に沿って配置され、上記上部
フレームの一端部と上記下部フレームの一端部とを連結
した垂直フレームとによってコ字状に構成するととも
に、上記上部フレームの他端部にクレーンのフックに係
合させるための連結手段を形成している。
【0007】請求項1の発明によれば、水平部材用のパ
ネルを梁の上に直接敷設することができる。
【0008】請求項2のパネル吊り具では、上記上部フ
レームの他端部に吊上杆を立設し、該吊上杆の上端部に
上記連結手段を形成している。
【0009】請求項2の発明によれば、パネル吊り具を
取り扱う際に、吊上杆を握り部分として使用できるた
め、作業性が向上する。
【0010】請求項3のパネル吊り具では、上記上部フ
レームの他端部に、該上部フレームに対して略垂直かつ
パネルの上面に沿って配置される上部支持片を備えてい
る。
【0011】請求項3の発明によれば、上部支持片がパ
ネル上面の幅方向の中央部を支持するため、さらにバラ
ンスよくパネルを支持し、パネルの搬送時の振れをも防
止することができる。
【0012】請求項4のパネル吊り具では、上記上部支
持片を、パネルの厚み方向に移動可能に配設している。
【0013】請求項4の発明によれば、搬送対象のパネ
ルの厚さの違いに合わせて上部支持片を移動することに
より、パネルの保持間隔の調節ができるので、一組の吊
り具で搬送対象のパネルの厚さの違いに対応できる。
【0014】請求項5のパネル吊り具では、上記上部支
持片を、上記上部フレームに対して回動可能に配設して
いる。
【0015】請求項5の発明によれば、搬送対象のパネ
ルの厚さの違いに合わせて上部支持片を移動することな
く、一組の吊り具で搬送対象のパネルの厚さの違いに対
応できる。
【0016】請求項6のパネル吊り具では、上記上部フ
レームおよび下部フレームのパネルに対向するそれぞれ
の面に摩擦板を張設している。
【0017】請求項6の発明によれば、パネルの支持が
より確実となる。また、パネルの損傷防止が図れる。
【0018】請求項7のパネル吊り具では、上記上部支
持片および下部フレームのパネルに対向するそれぞれの
面に摩擦板を張設している。
【0019】請求項7の発明によれば、パネルの支持が
より確実となる。また、パネルの損傷防止が図れる。
【0020】請求項8のパネルの吊り上げ方法では、上
記パネル吊り具をパネルの長手方向両端部付近の長辺木
口にそれぞれ装着し、上記連結手段を介してクレーンの
フックに垂下させてパネルを吊り上げている。
【0021】請求項8の発明によれば、パネルに対して
効率よく吊り具を装着できる。また、効率よく梁の上に
直接パネルを敷設することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明のパネル吊り具は、特にA
LCパネル等の下面にロックウール等の柔らかい素材を
複合した吸音パネル等を吊り上げて梁等へ敷設する場合
の作業に適している。
【0023】本発明のパネル吊り具は、2台を1組とし
て用いられる。そして、コ字状の係止枠をパネルの両端
部に一方の長辺木口から跨げてそれぞれ装着し、それぞ
れの連結手段に固着されているワイヤーの先端をクレー
ンのフックに掛け、クレーンでパネル吊り具を吊り上げ
ると、上部フレームまたは上部支持片がパネルの上面を
支持し、パネルの下面は下部フレームにより支持され
る。上下フレームおよび上部支持片の形状は特に限定す
るものでなく、方形、三角形、五角形、円筒の二つ割り
等の内から適当な形状を選択すればよい。
【0024】下部フレームの長さは、パネルを安定して
支持させるためにはパネルの幅の1/2以上であること
が好ましく、さらに、パネルを確実に支持し、かつ梁へ
の敷設作業性を損なわないようにするには、パネルの幅
と略同等であることが好ましい。このような場合には、
パネルを下部フレームに載置した状態で、即ち下部フレ
ーム単独で保持することができる。下部フレームの長さ
がパネルの幅の1/2よりも短いと、上部フレームと下
部フレームとによってパネルを支えてそれらとパネル間
の摩擦によってパネルの脱落を防がなくてはならなくな
る。但し、パネル吊り具の質量は無視し、パネルの重心
がパネルの幅方向の中央に位置しているものとする。
【0025】また、垂直フレームから連結手段までの距
離も、パネルを水平状態に安定して支持させるという観
点から、パネルの幅の略1/2が好ましく、少なくとも
パネルの幅の1/2以上であることが好ましい。上記距
離がパネルの幅の1/2よりも短いと、パネルはその自
由端部を下方にして傾斜した状態、即ちパネル吊り具の
開口部を下方にして傾斜した状態に支持されるため脱落
の虞れがある。但し、パネル吊り具の質量は無視し、パ
ネルの重心がパネルの幅方向の中央に位置しているもの
とする。さらに、吊上杆を備えた場合には、該吊上杆は
上部フレームに対して必ずしも垂直でなくてもよい。し
かし、この場合にも該吊上杆の端部に配設される連結手
段から垂直フレームまでの距離は、上記条件を満足する
必要がある。
【0026】また、上部支持片または上部フレームおよ
び下部フレームのパネルに接する側にゴム板、緩衝材、
クッション材等の素材を接着、ボルト止め、被覆等の手
段により固定しておくと、摩擦板としての効果が生じ、
パネルの支持がより確実となり、また、パネルの損傷防
止にも有効である。ゴム板等の表面の形状は特に限定す
るものでなく、平滑、刻み有り、突起付き等の内から適
当な形状を選択すればよい。
【0027】
【実施例】図1は、本発明に係わるパネル吊り具の第1
の実施例を示している。このパネル吊り具1は、パネル
の端部においてパネルの上面および下面に跨げて装着す
る部分であるコ字状の係止枠2と、パネルの上面に沿っ
て配置される上部フレーム2aと、パネルの下面に沿っ
て配置される下部フレーム2bと、上下のフレームを連
結する垂直フレーム2cとを備えている。
【0028】係止枠2は、鋼管および鋼板により形成さ
れている。搬送対象が幅600mm、厚さ120mmの
ALCパネルの場合、下部フレーム2bの内法寸法は6
00mmとし、上部フレーム2aの長さは約300mm
とする。上部フレーム2aおよび下部フレーム2bのパ
ネルに対向するそれぞれの面には、ゴム板3が張設され
ている。上部フレーム2aのゴム板3の下面と下部フレ
ーム2bのゴム板3の上面の間隔は略120mm超とす
る。上部フレーム2aの他端部にはワイヤー4を連結す
るための連結手段としての孔5を有するプレート6が形
成され、図示しないシャックルによりワイヤー4が連結
されている。ワイヤー4の他端部には図示しないリング
があり、2台1組の吊り具1,1の各ワイヤー4,4の
他端部が収束されている。
【0029】第1の実施例のように構成されたパネル吊
り具1を用いて、幅600mm、厚さ120mm、長さ
2400mmのALCパネルの下面に、パネル端部の梁
へのかかり代部分およびパネル吊り具のかかり代部分を
除いてロックウール等の柔らかい素材を複合した吸音パ
ネルを搬送し、梁へ敷設する例を図5に示し説明する。
【0030】2台で1組として用いられるパネル吊り具
1,1のコ字状の係止枠2を、吸音パネル43の端部の
ロックウール41がない部分に跨げて装着する。パネル
吊り具1,1の2本のワイヤー4,4の他端部が収束さ
れている図示しないリングをクレーンのフック44に係
止して、クレーンで吊ると、吊り具1,1全体が2本の
ワイヤー4,4が収束されている点に向かって傾く。し
かし、パネル43の厚さと吊り具のパネル保持間隔はほ
ぼ等しいため、見た目にはパネル吊り具1,1はほとん
ど傾かず、上部フレーム2aの下面が吸音パネル43の
上面にほぼ面接触して吸音パネル43を支持する。一
方、下部フレーム2bも同様に、下部フレーム2bの上
面が吸音パネル43の下面に面接触し吸音パネル43を
支持する。
【0031】クレーンにより吸音パネル43を所定の位
置まで搬送し、鉄骨梁42の上に敷設すると、自然に上
部フレーム2aと下部フレーム2bによる吸音パネル4
3の支持が解除される。
【0032】その後、吊り具1,1を水平方向に引き抜
くことにより、1枚の吸音パネル43の鉄骨梁42への
敷設が終了する。この手順を繰り返すことにより、多く
の吸音パネル43の敷設が可能となる。この実施例で
は、吸音パネル43の敷設例を示したが、複合していな
いALCパネル単体にも当然使用できる。
【0033】図2は、本発明に係わるパネル吊り具の第
2の実施例を示している。このパネル吊り具11は、パ
ネル端部においてパネルの上面および下面に跨げて装着
する部分であるコ字状の係止枠12と、パネルの上面に
沿って配置される上部フレーム12aと、パネルの下面
を支持する下部フレーム12bと、上下のフレームを連
結する垂直フレーム12cとを備えている。係止枠12
の寸法は、第1の実施例と同様である。
【0034】上記上部フレーム12aの他端部には、そ
こから立設した吊上杆13がある。吊上杆13の先端部
にはワイヤー14を連結するための連結手段としての孔
15が形成され、図示しないシャックルによりワイヤー
14が連結されている。ワイヤー14の他端部には図示
しないリングがあり、2台1組の吊り具の各ワイヤー1
4,14が収束されている。
【0035】さらに、上部フレーム12aの他端部に
は、上部フレーム12aの長さ方向に対して直角方向に
張り出し、かつパネル端部に跨げて装着した場合にパネ
ルの長さ方向に対して平行となる上部支持片16があ
る。上部支持片16と上部フレーム12aがT字型に構
成されているのは、2台で1組として用いられるパネル
吊り具11,11をパネルの長手方向両端部付近の長辺
木口にそれぞれ装着する際に、左右兼用での使用を可能
とするためである。すなわち、左右に装着するパネル吊
り具11,11が入れ替わっても、パネルの吊り上げ作
業に支障が生じることはない。上部支持片16は鋼管で
形成されている。上部支持片16および下部フレーム1
2bのパネルに対向するそれぞれの面には、ゴム板17
が張設されている。
【0036】第2の実施例のように構成されたパネル吊
り具11を用いて、幅600mm、厚さ100mm、長
さ2400mmのALCパネルの下面に、パネル端部の
梁へのかかり代部分およびパネル吊り具のかかり代部分
を除いてロックウール等の柔らかい素材を複合した吸音
パネルを搬送し、梁へ敷設する例を図6に示し説明す
る。
【0037】2台で1組として用いられるパネル吊り具
11,11のコ字状の係止枠12を、吸音パネル43の
端部のロックウール41がない部分に跨げて装着する。
パネル吊り具11,11の2本のワイヤー14,14の
他端部が収束されている図示しないリングをクレーンの
フック44に係止してクレーンで吊ると、吊り具11,
11全体が2本のワイヤー14,14が収束されている
点に向かって傾く。したがって、上部支持片16も傾
き、上部支持片16の一端部の下面はパネル43の上面
に線接触しパネル43を支持する。一方、下部フレーム
12bも同様に傾き、下部フレーム12bの上面がパネ
ル43の下面に線接触しパネル43を支持する。
【0038】以下は第1の実施例と同様の手順で作業を
行う。ここでは厚さ100mmのALCパネルの搬送例
について説明したが、厚さ120mmのパネルの搬送に
も使用できる。第2の実施例のパネル吊り具11を用い
て厚さ120mmのパネルを搬送する場合は、第1の実
施例の上部フレーム2aの役割を上部支持片16が果た
すことになる。パネルの厚さと吊り具のパネル保持間隔
はほぼ等しいため、見た目にはパネル吊り具11はほと
んど傾かず、上部支持片16の下面および下部フレーム
12bの上面がパネルにほぼ面接触してパネルを支持す
る。
【0039】図3は、本発明に係わるパネル吊り具の、
第2の実施例の変形例を示している。このパネル吊り具
21の上部支持片26は、本体26aと立設片26bか
ら成り、本体26aは鋼管で、立設片26bは鋼板によ
り形成されている。本体26aおよび下部フレーム22
bのパネルに対向するそれぞれの面には、ゴム板27が
張設されている。立設片26bにはボルト止め用の孔2
6cが数箇所穿孔され、パネルの厚さに合わせて、適切
な間隔でボルト28により吊上杆23に固定されてい
る。パネル吊り具21の構成は、上部支持片26の構成
以外は第2の実施例と同様である。
【0040】このパネル吊り具21では、搬送するパネ
ルの厚さの違いに合わせて、上部支持片26の位置を調
節する。位置調節は、吊上杆23および上部支持片立設
片26bにボルト孔26cを数箇所設け、適切な位置を
選択してボルト止めをすることにより可能となる。上部
支持片26の位置調節を終えると、上部支持片26の下
面と下部フレーム22bの上面の間隔はパネルの厚さと
略等しくなる。
【0041】したがって、上部支持片26の調節を終え
た後は、パネルの厚さと吊り具21のパネル保持間隔は
ほぼ等しいため、見た目にはパネル吊り具21はほとん
ど傾かず、上部支持片26の下面および下部フレーム2
2bの上面がパネルにほぼ面接触してパネルを支持す
る。
【0042】図4は、本発明に係わるパネル吊り具の、
第2の実施例の他の変形例を示している。このパネル吊
り具31の、吊上杆33および上部支持片36は、上部
支持片36の中央部を貫通するボルト38により、上部
フレーム32aに対して回動自在に止められている。パ
ネル吊り具31の構成は、吊上杆33および上部支持片
36が、上部フレーム32aに対して回動自在に止めら
れていることを除けば、第2の実施例と同様である。
【0043】第2の実施例の他の変形例のように構成さ
れたパネル吊り具31を用いて、幅600mm、厚さ1
00mm、長さ2400mmのALCパネルの下面に、
パネル端部の梁へのかかり代部分を除いてロックウール
等の柔らかい素材を複合した吸音パネルを搬送し、梁へ
敷設する例を説明する。
【0044】2台で1組として用いられるパネル吊り具
31,31のコ字状の係止枠32を、吸音パネルの端部
のロックウールがない部分に跨げて装着する。パネル吊
り具31,31の2本のワイヤー34,34の他端部が
収束されているリングをクレーンのフックに係止してク
レーンで吊ると、吊上杆33および上部支持片36は傾
斜し、上部支持片36の一端部の下面はパネルの上面に
線接触し、パネルを支持する。一方、下部フレーム32
bは傾斜することなく、下部フレーム32bの上面の全
面でパネルの下面を支持するため、より確実にパネルを
支持することができる。
【0045】以下は第1の実施例と同様の手順で作業を
行う。ここでは厚さ100mmのALCパネルの搬送例
について説明したが、このパネル吊り具31を用いて厚
さ120mmのパネルの搬送にも使用できる。この場合
は、パネルの厚さと吊り具31のパネル保持間隔はほぼ
等しいため、見た目にはパネル吊り具31はほとんど傾
かず、上部支持片36の下面はパネルの上面にほぼ面接
触する。一方、下部フレーム32bの上面もパネルの下
面に面接触してパネルを支持する。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、水平部材用の
パネルを梁の上に直接敷設することができる。
【0047】請求項2の発明によれば、パネル吊り具を
取り扱う際に、吊上杆を握り部分として使用できるため
作業性が向上する。
【0048】請求項3の発明によれば、上部支持片がパ
ネル上面の幅方向の中央部を支持するため、さらにバラ
ンスよくパネルを支持し、パネルの搬送時の振れをも防
止することができる。
【0049】請求項4の発明によれば、搬送対象のパネ
ルの厚さの違いに対応して上部支持片を移動することに
より、パネルの保持間隔の調節ができるので、一組の吊
り具で搬送対象のパネルの厚さの違いに対応できる。
【0050】請求項5の発明によれば、搬送対象のパネ
ルの厚さの違いに対応して上部支持片を移動することな
く、一組の吊り具で搬送対象のパネルの厚さの違いに対
応できる。
【0051】請求項6の発明によれば、パネルの支持が
より確実となる。また、パネルの損傷防止が図れる。
【0052】請求項7の発明によれば、パネルの支持が
より確実となる。また、パネルの損傷防止が図れる。
【0053】請求項8の発明によれば、パネルに対して
効率よく吊り具を装着できる。また、効率よく梁の上に
直接パネルを敷設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるパネル吊り具の、第1の実施例
を示した斜視図である。
【図2】本発明に係わるパネル吊り具の、第2の実施例
を示した斜視図である。
【図3】本発明に係わるパネル吊り具の、第2の実施例
の変形例を示した斜視図である。
【図4】本発明に係わるパネル吊り具の、第2の実施例
の他の変形例を示した斜視図である。
【図5】本発明に係わる第1の実施例のパネル吊り具を
用いてパネルを敷設している概念図である。
【図6】本発明に係わる第2の実施例のパネル吊り具を
用いてパネルを敷設している概念図である。
【図7】従来のパネル吊り具を用いてパネルを吊ってい
る概念図である。
【図8】従来の他のパネル吊り具を用いてパネルを吊っ
ている概念図である。
【符号の説明】
1 パネル吊り具 2 係止枠 2a 上部フレーム 2b 下部フレーム 2c 垂直フレーム 3 ゴム板 4 ワイヤー 5 孔(連結手段) 11,21,31 パネル吊り具 12,22,32 係止枠 12a,22a,32a 上部フレーム 12b,22b,32b 下部フレーム 12c,22c,32c 垂直フレーム 13,23,33 吊上杆 14,24,34 ワイヤー 15,25,35 孔(連結手段) 16,26,36 上部支持片 17,27,37 ゴム板 26a 上部支持片本体 26b 上部支持立設片 26c ボルト孔 28 ボルト 38 ボルト 41 ロックウール 42 梁 43 吸音パネル 44 フック

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係止枠を、パネルの上面に沿って配置さ
    れる上部フレームと、パネルの下面に沿って配置される
    下部フレームと、パネルの長辺木口に沿って配置され、
    上記上部フレームの一端部と上記下部フレームの一端部
    とを連結した垂直フレームとによってコ字状に構成する
    とともに、上記上部フレームの他端部にクレーンのフッ
    クに係合させるための連結手段を形成したことを特徴と
    するパネル吊り具。
  2. 【請求項2】 上記上部フレームの他端部に吊上杆を立
    設し、該吊上杆の上端部に上記連結手段を形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載のパネル吊り具。
  3. 【請求項3】 上記上部フレームの他端部に、該上部フ
    レームに対して略直角かつパネルの上面に沿って配置さ
    れる上部支持片を備えたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載のパネル吊り具。
  4. 【請求項4】 上記上部支持片を、パネルの厚み方向に
    移動可能に配設したことを特徴とする請求項3に記載の
    パネル吊り具。
  5. 【請求項5】 上記上部支持片を、上記上部フレームに
    対して回動可能に配設したことを特徴とする請求項3に
    記載のパネル吊り具。
  6. 【請求項6】 上記上部フレームおよび下部フレームの
    パネルに対向するそれぞれの面に摩擦板を張設したこと
    を特徴とする請求項1または2に記載のパネル吊り具。
  7. 【請求項7】 上記上部支持片および下部フレームのパ
    ネルに対向するそれぞれの面に摩擦板を張設したことを
    特徴とする請求項3、4または5に記載のパネル吊り
    具。
  8. 【請求項8】 上記パネル吊り具をパネルの長手方向両
    端部付近の長辺木口にそれぞれ装着し、上記連結手段を
    介してクレーンのフックに垂下させてパネルを吊り上げ
    ることを特徴とするパネルの吊り上げ方法。
JP36254397A 1997-12-12 1997-12-12 パネル吊り具およびパネルの吊り上げ方法 Pending JPH11171466A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101498769B1 (ko) * 2012-11-29 2015-03-04 삼성물산 주식회사 복수 중공슬래브의 양중을 위한 지그장치
CN105819326A (zh) * 2016-05-03 2016-08-03 中国寰球工程公司 带式输送机滚筒的u形专用吊具及其吊装方法
CN106144887A (zh) * 2016-08-19 2016-11-23 江苏高尔德汽车钢管有限公司 一种吊运钢卷用c型钩
CN109850743A (zh) * 2018-12-27 2019-06-07 中交四公局第三工程有限公司 一种线材吊装工具
CN113460891A (zh) * 2021-07-13 2021-10-01 云南工程建设总承包股份有限公司 一种alc墙板吊运组合装置

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